【2010年3月8日〜3月14日】

■パキスタン、タリバンの拠点をジェット機で攻撃［100314 AP］

●日曜日にパキスタンのジェット戦闘機がアフガニスタンとの国境付近にあるタリバンの拠点を攻撃し、抵抗勢力9人を殺害した。

●タリバンの拠点であるロワー・オラクザイのメロ・バックの村が攻撃された。攻撃された建物は、地元タリバン司令官アスラム・ファルークのものだというが、彼が殺害されたかどうかは明らかではない（後略）。

■スワートで自爆攻撃［100313 BBC］

●パキスタン北西部にある検問所に、リキシャを使用した自爆攻撃があり、10人が死亡した。ミンゴーラで起きたこの自爆攻撃で、少なくとも37人が負傷した。

●土曜日朝のこの攻撃で、犯人はサイドゥ・シャリーフの裁判所に入ろうとしたという。「犯人は建物に入り込もうとしたが、警官に制止されると自爆した」と、警察官のカリ・ジャミールが述べた。

●目撃者によると、「女性を含めて5人が焼死するのを見た」という。爆発で近くの建物の窓や車が破壊された（後略）。

■パキスタン都市で爆発［100312 BBC］

●ラホールで2件の自爆攻撃があり、39人が死亡した。

●最初の攻撃はマーケットで、2度目は混雑した住宅地で起きた。政府関係者によると、犯人たちは軍の車を狙ったという。この攻撃で25人が負傷したが、まだ犯行声明は出ていない。

●パンジャーブ州法務相のラナ・サナウッラーによると、「15〜20秒の間隔で、2件の爆発があった。現場の人間によるとどちらも自爆攻撃で、バイクを軍の治安部隊の車輛2台に激突させた」という。

●最初の爆発はRAバザールで起きた。2度目はサダル付近で起きた。

●（中略）月曜日の攻撃のあと、パキスタンタリバンが、パキスタン軍が抵抗勢力に対する攻撃やアメリカの無人偵察機の攻撃を中止しない限り、自爆攻撃者3000人を国内各地に派遣すると警告した（後略）。

■パンジャビ・タリバンがカリ・ザファールの死に報復［100309 News］

●8日に発生したラホールのモデルタウンに対する自爆攻撃は、2月24日に北ワジリスタンがアメリカの無人偵察機で攻撃されて、ラシュカレ・ジャングィ責任者だったカリ・ザファールが殺害されたことに対する報復で、TTPのパンジャーブ支部が実行した。

●ラシュカレ・ジャングヴィ報道官は地元ジャーナリストたちにファックスを送り、カリ・ザファールの死を認めるとともに、報復を行なうと宣言していた（後略）。

■パキスタンで逮捕されたのはガダーンではない［100308 Reuters］

●月曜日にパキスタンの治安組織が、アメリカで指名手配になっているアメリカ人アルカイダ報道官が逮捕されたという報道を否定し、逮捕者の身元に関して混乱が生じたと述べた。

●（中略）月曜日に政府幹部や治安組織関係者が、カラチで逮捕されたのはガダーンではないと述べた。「当初アダム・ガダーンではないかと言われたが、この情報は正確ではなかったようだ」という。逮捕されたのは、アブ・ヤハヤという名前で通っているアメリカ人で、ガダーンも同じような名前を使用していたという。「名前と出身地のために、混乱が生じた可能性がある」。

●逮捕者の身元に関しては語らず、アメリカ人アルカイダ工作員であるとしか説明しなかった。「彼がどの程度の人間なのかはわからない」という。

●（中略）ガダーンはアルカイダのメディア部門「アス・サハーブ」に関与しており、アルカイダのビデオに登場しては、アルカイダの要求を飲まなければアメリカを攻撃すると警告してきた。

●日曜日にもイスラーム主義者のウェブサイトにビデオが発表され、ガダーンがムスリムたちに、アメリカを攻撃するように呼びかけていた。

●（中略）これとは別に、先週政府が殺害したと主張していたアルカイダ系のパキスタン人タリバン司令官が『ロイター』に電話をかけてきて、自分は生きていると語った。

●土曜日にレーマン・マリーク内相が、金曜日に戦闘ヘリコプターがモーマンドをで攻撃して殺害した16人の抵抗勢力の中に、パキスタン人タリバン司令官のファキール・ムハンマドがいたと述べた。

●「私は元気だ。プロパガンダだ」と、ムハンマドだと主張する男が電話で述べた。電話を受けた記者はムハンマドと以前も会話をしており、彼の声であることを確認した。

●「私は当日バジョールにいて、モーマンドにはいなかった。我々の仲間は誰も死亡していない。戦闘員何人かと女性が死亡した」と語った。

■パキスタン北西部を米無人偵察機攻撃、5人死亡［100308 AFP］

●月曜日にパキスタンの北西部を米無人偵察機がミサイルで攻撃し、抵抗勢力5人を殺害したと、治安関係者が述べた。米無人偵察機は、北ワジリスタンのミランシャーにある抵抗勢力の拠点を攻撃した。

●「5人が死亡し、3人が負傷した。アメリカの無地偵察機による攻撃だった」と、ミランシャーの諜報関係者が述べた。治安関係者によると、無人偵察機2機がミランシャーで建物にミサイルを発射したというが、住民によると中央に位置するバザールにある、2つの建物が攻撃されたという。「無人偵察機2機がミランシャーのバザールを攻撃した。バザールの中心にある建物2つが破壊された」という。

■パキスタンの爆発で11人死亡［100308 BBC］

●ラホールで自爆攻撃があり、少なくとも11人が死亡したと、警察が述べた。

●爆発物を搭載した車が、連邦捜査局の対テロ部門が入っている建物に激突し、このほかに60人が負傷した。爆発の威力は巨大で、2階建ての建物が崩壊したという。現在のところ、犯行声明はでていない。（後略）。