【2010年3月29日〜4月4日】


■オラクザイとマラカンドで過激派21人死亡[100404 News]

日曜日の『Geo』テレビの報道によると、オラクザイで治安部隊の作戦が実施され、過激派21人が死亡、15人が負傷した。またマラカンドでも、軍が過激派3人を殺害した。

バジョールでは過激派28人が治安部隊に投降したが、モーマンドでは、学校が爆破された。

オラクザイにおける治安部隊の作戦が、新たに行なわれた。両者の衝突はサイード・ハリリ・バラ地域で沖、司令官を含む過激派21人が殺害され、15人が負傷した。フェローズ、アンジャニ、カラヤに、外出禁止令が出された。

治安部隊の情報源によると、5日前にカイバル行政区のバラで国境警察隊の基地が攻撃された際に、過激派司令官のサイフールが死亡したことが確認された。同行政区で破壊された学校の数は、36校にのぼった。

バジョールのマーモンドとチャハルマングの治安部隊に、過激派28人が武器を捨てて投降した。

サラルザイ地域のガングとマンダールで治安部隊が創作活動を続け、大量の銃弾や爆発物を押収した。

いっぽう深夜、マラカンドとブネールと接するマラカンドのパライ地域に侵入しようとした過激派と治安部隊が衝突し、過激派3人が死亡した(後略)。

hoon21 extremists killed in Orakzai, 3 in Malakand
SWAT

■オラクザイで過激派30人と兵士6人死亡[100404 News]

土曜日にロワー・オラクザイのハラシャイ検問所が攻撃されたあと、治安部隊と抵抗勢力の間で衝突が発生し、過激派30人と兵士6人が死亡した。

情報源によると、この衝突で過激派40人と兵士11人が負傷した。過激派たちが治安部隊の検問所を攻撃したあと、ゴヴィネ、ヒンダラ、アンジャニ、ウタマンヘール地域で衝突は発生した。

治安部隊が攻撃に報復し、さまざまな地域で作戦を実施した。情報源によると、戦闘ヘリコプターが過激派たちの拠点を攻撃した。過激派20人が死亡し、14人が負傷、6人だ逮捕された。

これとは別に、ストゥーリヘール、スルタンヘールのとその周辺でも戦闘ヘリコプターが過激派たちの拠点を攻撃し、10人が死亡、8人が負傷した(後略)。

hoon30 militants, six soldiers die in Orakzai
KALAYA

■アフガニスタンに熱心なインド、犠牲を払う[100403 Washington Post]

ヒンドゥークシュ山脈の中を通る道路に沿って、高い塔が連なる。これはインドからの13億ドル分の援助の一部で、長い間電気がなかった地域に、電力供給をする。インドと宿敵パキスタンとの間の戦いを代表するものである。

アフガニスタンにおけるインドの役割を妨害するために、パキスタンは3億ドルを費やす。

インドにとって、その経済的援助は特に大きな意味を持つ。アフガニスタンは中央アジアへの豊富なガスと石油への入り口であるからだ。

インドは大きな犠牲をすでに払った。過去2年間に4度攻撃を受け、101人が死亡、239人が負傷している。2月に発生したカブールのゲストハウスに対する攻撃では、アフガニスタン訪問中の音楽家とチェレバーク電力プロジェクト責任者を含むインド人7人が死亡した。

米関係者にとって、アフガニスタンにインドが台頭していることで、安全上、外交上の新たな問題が生じている(中略)。またワシントンは、自身のイスラマバードとのデリケートな関係も案じる。

「正直言って、インドもパキスタンも、アフガニスタンで何をしているのか、とても怪しい」と、ゲーツ国防省長官が最近ニューデリーに飛んだ際、記者団に語った。

パキスタンはワシントンに、アフガニスタンにおけるインドの影響力を制限させようとしている。インドもパキスタンも、アフガニスタンが相手と手を組んだら、自分たちの安全が脅かされると感じている(中略)。

アメリカとNATO関係者は、パキスタンと関係する過激派がインドの援助活動家やアフガニスタンにおけるインド系の組織を攻撃するのではないかと、憂慮している。

インド政府関係者も、パキスタンがインド人攻撃に関与していると見ている。パキスタンはこれを否定している(中略)。ゲストハウスに対する攻撃に関しては、アフガン諜報組織関係者が、パキスタンの過激派ラシュカレ・トイバを名指しして非難した(中略)。チェレバークの技師ボーラ・ラムをはじめとする犠牲者の中には、援助プロジェクトに関わるインド人が含まれていたために、インドやアフガン関係者は激怒した。

(中略)インド政府関係者は、インド大学の修士を持つカルザイ大統領をはじめ、多数のアフガン人指導者を教育したことを自負している。アメリカがアフガニスタンに侵攻した際も、インドは諜報情報や軍事援助を提供している(後略)。

hoonIndia's eager courtship of Afghanistan comes at a steep price
Emily Wax、CHELEBAAK

■人々の心を勝ち取ろうとするアメリカをタリバン妨害[100403 New York Times]

2月以来続いている作戦で、米海兵隊は毎週マルジャに数万ドルを提供している。これは住民が受けた被害を補償するもので、これまでタリバンの保護を受けて来た人々の心を勝ち取るためである。

これはイラクではうまくいった。しかし、タリバンが何もかも掌握しているマルジャではだめだ。彼らは各地でこの戦略を妨害し始めた。海兵隊の金を受け取った人々を殺害したり殴打したり、自分たちでも金を横取りしたりしている。

作戦が開始された数週間後、タリバンが北マルジャで、「さまざまな局面においてこの地域を再び掌握し、勢力を戻した」と、3月下旬にインタビューに応じた第6海兵隊第3師団のジェームズ・コフマン中佐が述べた。「地元民の心を勝ち取るために、作戦を変えなければならない」。

アフガン警察司令官のグーラム・サヒ大佐は、情報源によると、2月の作戦で受けた財産に対する被害や死亡した家族の補償金を要求するために、海兵隊の前哨基地にタリバン30人がやってきたという。

「握手するが、かれらがタリバンだということがわからない」と、サヒ大佐が語る。「同じ服を着て、同じスタイルだ。彼らは受け取った金を使って、海兵隊を攻撃する。簡易爆弾や爆発物を購入する」。

マルジャ北部のある長老によると、殺人や暴行は悪化している。「毎日のように人々が殺害されたという噂を聞き、遺体が発見される」。「タリバンがあらゆるところにいる」。

このような地域的な問題は、今度アメリカが作戦を実施する地域を拡大すれば、さらに深刻になるだろう(中略)。

タリバンはマルジャでは、一部の抵抗勢力ではない。マルジャ全体がタリバンの町であり、マリーンはこの地域全体を支配するタリバンと衝突した。これは1党支配の町で、その影響力を村人すべてが受けている町と似ている。海兵隊でさえ、途方にくれていることを認める。「我々は、『敵』という言葉の定義を考え直さなければならない」と、ヘルマンド州の海兵隊司令官のラリー・ニコルソンが語る。「この地域の住民の多数が、タリバンと自称する」。「考え方を変えなければならないために、タリバンをマルジャから追い出そうとするのではなく、敵を追い出そうとしている」。「これらの人間を扱わなければならない」。

(中略)サヒ大佐によると、マルジャのタリバン知事が、2月に作戦が実施されて以来、初めて月曜日にマルジャに戻ってきた。そしてNATOから任命されマルジャの新知事ハッジ・アプドゥル・ザヒールがなんとか味方に引き入れようとしている地元の長老たちと、話し合った。タリバン知事は長老たちに、海兵隊から金を受け取ったり、アフガン政府に協力しないように警告した(後略)。

hoonU.S. Efforts to Win Minds, Taliban Disrupt Pay
By RICHARD A. OPPEL Jr.、MARJA

■パキスタン軍、北西部で過激派28人殺害[100401 AP]

木曜日にパキスタン軍が、アフガニスタンとの国境近くの過激派の拠点を襲撃するとともに、ヘリコプターが過激派が乗っていた車を攻撃し、過激派28人を殺害した。住民たちは避難している。

オラクザイの作戦は、南部から逃走してきたタリバンを一掃するために行なわれている。政府関係者のサミ・ウッラーによると、オラクザイで軍と衝突した過激派が、少なくとも18人死亡したという。

過激派たちの一団が隣のクラーム地域に逃げ込んだとたろ、ヘリコプターが3台の車を攻撃し、さらに10人を殺害、数名を負傷させた(後略)。

hoonPakistani troops kill 28 militants in northwest
HUSSAIN AFZAL、PARACHINAR

■過激派、パキスタン兵殺害[100401 BBC]

パキスタン軍によると、カイバルにある軍の駐屯地が抵抗勢力に攻撃され、兵士6人が殺害された。

車爆弾によりアフガン国境近くにある軍の駐屯地の壁に大きな穴があき、その後抵抗勢力数十人がなだれ込んだ。軍によると、攻撃側の25人も死亡した。タリバンは犯行声明を出していない。

(中略)水曜日にカイバルのバラ地域が攻撃された。今週になってカイバルでは、抵抗勢力が2度も、用意周到な攻撃を実施している(後略)。

hoonMilitants kill Pakistani soldiers

■米ミサイル、パキスタンで抵抗勢力6人殺害[100330 AFP]

水曜日にアフガン国境近くにある建物にアメリカの無人偵察機がミサイルを撃ち込み、抵抗勢力6人を殺害した。

(中略)「アメリカの無人偵察機が、抵抗勢力が使っていたザミール・ハーンの家を攻撃した。ミサイル2発が発射された」と、パキスタンの治安関係者が述べた。「4人が殺害された」という。北ワジリスタンのタピ村が攻撃された。

別のパキスタン人諜報関係者もこれを認め、その後別の無人偵察機が同じ建物に3発目のミサイルを撃ち込み、さらに2人を殺害したという。全部で6人が死亡したことになる。

この地域はハッカーニの組織と、アフガン人軍閥のハーフィズ・グル・バハドゥールの拠点である。

(中略)最初の攻撃は午前12時45分頃に起きた。地元の人間によると、建物から火が立ちのぼり、偵察機が何機も現場上空を飛んでいたために、犠牲者の救援ができなかったという(後略)。

hoonUS missiles kill six militants in Pakistan: officials
S.H. Khan、PESHAWAR

■イラン人外交官「パキスタンで解放」[100330 BBC]

2008年にパキスタンで拉致されたイラン人外交官が解放されたと、イランのテレビ局が報道した。

フシュマトッラー・アタルザデが2008年11月にペシャワルで、何者かに銃を突きつけられて拉致された。アタルザデは、領事館の商務官だった。

(中略)Iranian News Network Channel(IRINN) が、イランの工作員たちが「複雑な諜報作戦」の結果、アサルザダの解放に成功し、彼はイランに無事に帰国した」と報道した。詳しい情報はわからない。

アタルザデは車で移動中にガンマンに車を銃撃され、拉致された。警備員は殺害された(後略)。

hoonIran diplomat 'freed in Pakistan'

■パキスタン人タリバン、オサマの計画の準備万全[100330 Asia Times]

先週パキスタンとアメリカはワシントンで会談し、アフガニスタンにおけるアメリカの勝利のための軍事協力を話し合った。またヒズビ・イスラミ・アフガニスンから選ばれたチームとの話し合いも、進行中である。

(中略)いっぽうアルカイダはイラク、パキスタン、バレスチナ、ソマリア、アフガニスタンなどの組織と、アメリカと戦う準備を続けている。

木曜日に発表された74秒間のオーディオ・メッセージで、ビンラディンは、ハリッド・シェイク・ムハンマドなどアメリカで逮捕されたアルカイダメンバーを釈放しなければ、アメリカ人捕虜を処刑すると述べた。

(中略)現在逮捕されている過激派何人かによると、TTP責任者のハキームッラー・マフスードは誘拐のためにいくつかの組織を作ったという。標的は外国人外交官とその家族、軍事関係者である。組織はアルカイダから資金援助を受けている。

「計画は大規模なもので、アルカイダの戦略の変更を反映している」と、パキスタン治安関係者幹部が語った。

イスラマバードでメディアに公開された逮捕された過激派たちは、ハキムッサラー・マフスードとカリ・フセインはいくつもの無人偵察機による攻撃を免れ、生存していると述べた。

(中略)いっぽうアメリカはヘクマチアルのHIAの関係者と、取り引きを行なっている。仲介しているのは、ヘクマチアルの長年の仲間で、ロスアンゼルスを拠点とするアフガン人、ダウード・アベディである。

両者はカルザイと会ったが、ヘクマチアルが選んだメンバー数人??義理の息子のガイラート・バヒールなど??が、直前に除外された。このグループはカルザイの仲間として推薦されるいっぼう、パキスタンやアフガニスタンの他の武装勢力に対しては、大々的な攻撃が始まる。

パキスタンの情報源によると、オラクザイですでに軍事作戦が実施され、パキスタン人タリバンの拠点を排除しようとしている。近々北ワジリスタンでも始まるだろう。

hoonPakistani Taliban ready for Osama's plan
Syed Saleem Shahzad、ISLAMABAD

■アフガン指導者、アメリカの影響力を嘲笑う[100329 New York Times]

ホワイトハウスを訪問予定のカルザイ大統領は今月、オバマ大統領からそっけない知らせを受けた。あなたの招待は中止された。

米政府関係者によると、これはカルザイが、去年の大統領選挙の際に発覚した不正に対して、自身の調査委員会を設けたためだという。

侮辱されたと感じたカルザイは、自ら別の人間をアフガニスタンに招待した。イラン大統領のマフムード・アフマディネジャドである。アフマディネジャドはカブールに飛び、アフガニスタンの大統領官邸内で激しい反米スピーチを行なった。

「カルザイは激怒した」と、今回の出来事に詳しいアフガン人が述べた。「彼はアメリカ人を侮辱するために、アフマディネジャドを招待した」。

今週になってやっとオバマ大統領が突然カブールを訪れて、緊張がなんとか緩和された。ホワイトハウス関係者は、オバマの最大の目的は米軍を訪れることだったと述べている。

しかしアフマディネジャドに赤いカーペットを敷いた事実は、カルザイがアメリカと自分との間に距離を置こうとしていることの証拠の一例にすぎない。オバマはカルザイを守るために数万人の米兵を派遣しているが、カルザイは最近になって、自分の関心とアメリカの関心は一致していないと語るようになっている。

(中略)カルザイは大統領官邸に招いた客人に、アメリカ人がアフガニスタンにいるのはアフガニスタンやこの地域を占拠したいからで、タリバンと和平協定を結ぶことの大きな障害になっていると語った。最近マルジャで実施されている軍事作戦でも、カルザイはほとんど表に出てきていない。

最近のカルザイの態度は、オバマ政権がアフガニスタンで直面する大きな問題を象徴している。アメリカの最終目的を損なうことなく、信頼できないとは感じている仲間の行動に、どのような影響力を与えるかである。

「脅かさずに、彼に圧力を与えるバランスを模索している」と、ある関係者が述べた。「カルザイの扱い方に、折り合いをつけている」。

アメリカのジレンマの顕著な例は、カルザイ政権内の汚職である。米政府関係者は繰り返しカルザイに、政府内を浄化するよう要求している。しかし、カルザイはすべてを拒否した。

アフガン人の有力者の中には、アメリカの目的は独立した平和なアフガニスタンを建設することではなく、その権力を振るうことだとカルザイが語っているという。

(中略)カルザイの最終目的は明らかではない。カルザイはアフガニスタンに米軍が駐留することを認めながらも、一般的なアフガン人の人気を取るためには、アメリカと距離を置いたほうが有利だと考えているのかもしれない。

(中略)オバマ政権は、カルザイ大統領が汚職問題の取り締まりに失敗しても、彼に協力しようとしていた。カルザイが選挙不正の調査のための選挙管理委員会の5人全員を自分で選ぶことにした2月、彼をワシントンに招く計画は進行中だった。(中略)オバマ大統領はいくつかの日程を挙げていたもののまだ決定していなかったのだが、これを延期することにしたという。「話題性のある訪問にしたかった。しかしそうするためには、4〜5の事柄を解決する必要があった」という。

先週欧米の圧力を受けてカルザイは若干歩み寄り、選挙管理委員会の中に2人の非アフガン人を導入することに同意した(中略)。しかし、アフマディネジャドのアフガン訪問は大々的に行なわれ、ワシントンをはじめ、大きな注目を浴びた。カブールでアフマディネジャドはカルザイの傍らに立ち、アメリカがテロリズムを奨励していることを非難した。

hoonAfghan Leader Is Seen to Flout Influence of U.S.By
DEXTER FILKINS & MARK LANDLER、KABUL

■米・パキスタン対話に変化[100329 BBC]

先週パキスタンのキアニ陸軍参謀長とシャー・マフムード・クレイシー外相がワシントンを訪れ、アメリカと「戦略的な対話」を行なった(中略)。

ムシャラフ大統領がアフガン人タリバンや他の過激派を保護して、カシミールやアフガニスタンにおけるインドの影響力に対する防波堤としたが、ブッシュ大統領はこのとき別の方角を見ているふりをした。ブッシュ大統領は危機管理を行ない、この問題に本腰を入れなかった。

オバマ大統領はパキスタンを、彼の解決すべき問題のトップに置くことを約束した。米政府関係者は15ヵ月間にイスラマバードを何度も訪れ、オバマ政権はついにパキスタンを動かした。

両陣営とも、今すべての駒がそろったと語る。今、重要な時期を迎えた。

(中略)2日間に及んだ会談のあと、クレイシー外相は満足感を表し、両国とも「関係国からパトートナーシップ」になったと述べた。クリントン国務省長官も、同じように楽観的な見方をしている。

しかし最も重要な話し合いは、キアニ将軍と軍とで交わされ、これはクレイシーや文民政府の賛同を得て行なわれたものである。

軍はアメリカに、自分たちの要求を飲ませることに失敗した。アメリカは要求に対するして検討することを主張し、ほとんど何も決めなかった。

アメリカは新たなものを提供しなかったが、アメリカがいかにパキスタンの深刻な経済、エネルギー不足、農業やインフラに対して援助できるかが、話し合われた。

アメリカはパキスタンの民間部門に、毎年15億ドルを、5年間提供する。しかしアメリカに対するテキスタイルの輸出は、まだ許可されない(中略)。

軍は抵抗勢力に対する戦争資金として、10億ドルをすぐに受け取る。さらに今後、ヘリコプター、F16機や海軍のフリゲート艦など、新たな兵器や資金を得る。

米国人は、アメリカがインドに与えたような民間使用の核取り引きをパキスタンと行なうことは、拒否した。これは過去においてパキスタンが核を拡散したためでもあるが、オバマにとってこのような取り引きを米議会に申し出ることは不可能だ。しかし今後も新たに設置されたPolicy Steering Groupで、さまざまな問題が話し合われる。

アメリカはパキスタン人タリバンに対する最近のパキスタンの作戦を賞賛したが、これまで30年間、カシミールやアフガニスタンにいるインドに対する政策の変更や、極秘作戦を実施させるために保護してきた過激派たちを手放すことに関しては、手厳しかった。

パキスタンは、インドとの関係が改善しない限り、ラシュカレ・トイバを取り締まらないと述べている(中略)。

インドにとっては驚くべきことに、アメリカは、カブールとアフガン人タリバンとの間の和平の話し合いに、パキスタンが大きく関与することを認めた。さらにインドとパキスタンは、アフガニスタンにおける競争をやめるべきだと述べた。

カルザイ大統領が3月にイスラマバードを訪問したとき、陸軍は、パキスタンを拠点とするアフガン人タリバン指導者との話し合いに協力する前に、アフガニスタンにあるパキスタンとの国境付近に位置するインドの2つの領事館をまず排除するべきだと要求された。

パキスタンにとって今回の話し合いの1つの大きな収穫は、インドに揺さぶりをかけたことである。

インドは、デビッド・ヘッドレイと接触することを拒否されていることで、アメリカに裏切られた気持ちでいる。デリーは、アフガニスタンでパキスタンが力を持つことに反対だ。またアメリカとパキスタンの核に関する話し合いにも、神経質になっている。

アメリカは、今度はインドとの関係修復をしなければならない。

しかしアメリカ、パキスタン、インドの三角関係は、アメリカがこの2つの敵国間の問題をトルコに委ねることで、解決しようとしている。

またパキスタン軍には、仮想的な戦略Uターンではなく、本当のUターンを望んでいる。過激派を保護することは、もはや国際的に受け入れられないことだ。

hoonUS-Pakistan dialogue with a difference
Ahmed Rashid

Sniffed Out By Trail Dog 0-1, 2003 - 2010.