Ten labourers kidnapped from Bumburet
Chitral
【2010年8月23日〜8月29日】
●ブンブレットのアチョアガー谷の森で伐採をしていたディール出身の労働者10人が、アフガン人に拉致された。森林伐採のために雇われていた労働者45人が寝泊まりしていた小屋から、深夜拉致された。
●犯人たちは約50人いたという。警察や国境警察、スカウトが現場に急行したが、まだ逮捕者はいない（後略）。
Ten labourers kidnapped from Bumburet
Chitral
●アフガニスタンの米司令官が水曜日に語ったところによると、タリバンとの取り引きを仲介し、いくつかの「例外的な件」において、過激派との対話をお膳立てをしたという。
●『Fox News』とのインタビューでペトラウス将軍が、アフガン政府はタリバンとの話し合いを主導し、アメリカはそれを監視しているという。「アメリカは状況を把握しており、ある意味で成功した件もある。ただ話し合いは行なっていない」と語った。「いくつかの例外的な件で、言うなればある種の成果があった」。
●アフガニスタンの戦争は、例えばイラクのような他の抵抗運動の場合と同じように、話し合いに基づいて解決しなければならないという。「イラクでは、血で手が汚れた人間たちと話し合った。抵抗運動の最終段階においては、どこでもこのような方法をとる」。
●これまで米関係者は、過激派指導者と取り引きを行なうことは、タリバンが戦場で有利に立てなくなって初めて可能になると繰り返してきた。
●しかし司令官の発言は、過激派がアルカイダとの関係を断ち、他の条件にも同意すれば、ワシントンが取り引きを支持することに熱心になってきたことを示す。
US helped promote talks with Taliban: Gen Petraeus
●アフガニスタンのカルザイ大統領の腹心が、汚職の疑惑がかけられている。CIAから資金を受け取った疑いがあるという。
●カブールとワシントンの関係者によると、国家安全委員会責任者のムハンマド・ジア・サレーは、何年にもわたって、CIAから現金を受け取っているという。現金と引き換えにCIAに何を提供しているのか、情報を提供しているのか、あるいは大統領官邸内にアメリカの利益になるような見解を広めているのかは、明らかではない。
●サレーとCIAの関係は、アフガニスタンにおけるオバマ政権の政策に打撃を与える。米関係者たちはカルザイに、政府内の汚職を一掃するよう強く働きかけているためである。
●サレーは7月に逮捕されたが、カルザイが仲介して釈放された。サレーとCIAの関係が原因で、彼が釈放されたことを示す証拠はない。どちらかというと、サレーがカルザイ政権内の汚職に関する情報を持っていることを恐れたと思われる。
●（中略）アフガン人や米関係者によると、カルザイの義兄弟のアフマッド・ワリ・カルザイも、CIAから資金を受け取っている可能性がある。ワリ・カルザイは、大麻の密輸にも関与している疑惑もかけられている。
●今年の初めに米関係者は、ワリ・カルザイをカンダハル州議会議長の座から退かせるように、カルザイに圧力をかけなかった。ワリ・カルザイは、CIAや密輸との関係を否定している。
●サレーは、アフガン政府関係者や麻薬密売人、抵抗勢力のために、数十億ドルを国外に送金しらうとした会社に対するアメリカ主導の調査を妨害することと引き換えに、息子に車を贈らせようとしたとして、アフガン警察に逮捕された。しかし刑務所からカルザイ大統領に電話をかけ、カルザイの仲介により7時間後に釈放された。
●大統領は彼を釈放させるために部下を送り、その後サレーを逮捕した対汚職チームの権限を限定しようとした。
●（中略）サレーはアブドゥル・ラシード・ドスタムの元通訳で、何度も敵・味方を寝返ってきた。
●（中略）サレーは、アフガン政府内の影響力のある人間と親しい関係にある。たとえば最近までアフガン諜報局の副責任者だったエンジニア・イブラヒムである。サレーはイブラヒムと一緒にドバイを訪れ、和平取り引きのお膳立てのために、タリバン指導者と会っている。
●サレーは先月、送金会社のNew Ansariの取り調べと関連して逮捕された。New Ansariは、1990年代のタリバン政権時代に設立された。2001年以来、New Ansariはアフガニスタンの金融業の中でも重要な会社となり、著名なアフガン人に、数十億ドルを、主にドバイに送金している。
●New Ansariはアメリカの支援を受けて、アフガンの工作員の取り調べを受けた。New Ansariは裕福なアフガン人−−政治家、抵抗勢力、麻薬密売人のために、送金をしていた。
●金の流れは巨額で、アフガニスタンの国民総所得のかなりの額に匹敵する。あるインタビューでアラブ首長国の税官吏は、2009年にアフガニスタンから約10億ドルを受け取ったという。しかし米関係者によると、その額は25億近くになる可能性があるという。アフガニスタンの国民総所得の四分の一に相当する。
●New Ansariの金はカーブルとカンダハルから、ドバイに送金される。ここにアフガン政府関係者は別宅を持ち、贅沢に暮らしている（後略）。
Key Karzai Aide in Corruption Inquiry Is Linked to C.I.A.
●8月14日に起きたクンドゥーズに対するアメリカの空爆で、アブ・バキールというタリバン司令官が死亡した。この攻撃は、ある点で重要である。軍によると、アブ・バキールは、アルカイダのメンバーでもあったという。
●米関係者たちは、アフガニスタンの戦場におけるアルカイダの数はそれほど多くないというが、ウィキリークが掲載した軍事秘密によると、ビンラディンと彼の組織に関して考え直さなければならないことがわかる。
●この報告の中でアルカイダという言葉は数十回しかでてこない。ほとんどが、アルカイダの連絡係や協力者に関するものである。
●（中略）アメリカがアフガニスタンに侵攻した後、アルカイダ首脳部や戦闘員のほとんどが、パキスタンに移った（中略）。米軍関係者やアナリストたちによると、アルカイダは戦略を変え、タリバン主導の抵抗運動に活動を限定し、訓練や諜報情報、プロパガンダを提供するに留まっている。テロ組織はアフガニスタンの「解放」を第一に考えていることはたしかだが、異教徒たちが忍耐を切らし、撤退するのを待っている。
●「数は多くない。しかし地元の軍を後押しする能力はまだ大きい」（後略）。
Facing Afghan mistrust, Al-Qaeda fighters take limited role in insurgency Craig Whitlock
●月曜日にアメリカの無人偵察機による攻撃があり、パキスタンの北西部で12人が殺害された。
●北ワジリスタのミランシャーから5キロはなれたダンディ・ダルパ・ヘール地域で、攻撃があった。この地域は、ハッカーニの組織が活動する場である。
●「最新の報告によると、今回の偵察機による攻撃で12人が殺害された。その中に過激派5人がいた」と、治安関係者が述べた。別の治安関係者は、過激派が使用してい家にミサイル3発が撃ち込まれたと述べていた。
●近くの民家も大破したために、犠牲者の中に一般市民7人がいたという報告を、現在調査中だという。「女性4人と子供3人も死亡したという報告がはいっているが、現在調査中だ」という。さらに女性や子供を含む13人が負傷したとも報告されている（後略）
US drone strike kills 12 people in Pakistan
●月曜日に南ワジリスタンのモスクで自爆攻撃があり、地元の著名な宗教者を含む20人が死亡した。
●このほかに地雷の爆発と道路脇に仕掛けられた簡易爆弾により、少なくとも9人が死亡した。
●モスクに対する攻撃の標的は、過激主義のスンナ派イスラーム神学者協会の宗教指導者、ヌール・ムハンマドだった。ヌールはタリバンと関係がある、元政治家である。祈祷のあと、ワナの集会で集った人とに挨拶していたところ、攻撃された。
●モスクは大破し、遺体が掘り起こされている。「20人が死亡し、40人が負傷した」と、関係者が述べた。
●（中略）地元の人間によると、この宗教指導者は影響力のある人物で、タリバンとパキスタン政府の間の仲介役としてたびたび活躍していた。しかしウズベク人過激派の存在に反対し、彼らを排除しようとしていた。
●（中略）またペシャワル郊外のマットニで、反タリバン民兵のメンバー2人が、道路脇に仕掛けられた爆弾で死亡した。「遠隔操作爆弾だった。2人が死亡し、5人が負傷した」と、警察責任者のリアカット・アリ・ハーンが述べた。
●さらに月曜日にクラームのフマス村で、パキスタン人部族民長老が集っていた際に地雷が爆発し、7人が死亡した。爆発は意図的なもっだったのか事故だったかは、明らかではない。
●別の行政官は、2部族が男子校に関する問題をジルガで話し合ったところ爆発があり、7人が負傷したと述べている。
Suicide attack kills 20 at Pakistan mosque