【2010年8月30日〜9月5日】
●クエッタで自爆攻撃があり、少なくとも50人が死亡した。ミーザン・チョーク地区で行なわれていたシーア派ムスリムの行進で起きた爆発で、この他80人近くが負傷した。
●タリバンが、犯行声明を出した。
●水曜日にはラホールでもシーア派ムスリムに対する攻撃があり、これに対してもタリバンが犯行声明を出している(後略)。
Quetta rally suicide bomb kills dozens●ISAFが、タハール州のタリバン陰の知事を勤めていたウズベクイスラーム運動幹部司令官を殺害した。
●ISAFは、今日ルスタックのタハールで、「僻地の道路をセダンで移動している」という諜報情報を受けて、司令官を攻撃したという。米諜報関係者によると、幹部司令官のムハンマド・アミンが、攻撃で死亡した。
●ムハンマド・アミンの車は、6台の車列を組んで移動していたという。爆撃機が「精密空爆をセダンに対して行ない、その後空中作業台から直接攻撃した」という。タリバン司令官を含む「8人から10人の抵抗勢力」を、殺害または負傷させたという。
●しかし州政府は、国会議員候補者と選挙委員会活動感10人が負傷したと発表した。ISAFは、現在一般市民が犠牲になったかどうか調査中だという。
●アミンは「ウズベクイスラーム運動とタリバンと一緒に攻撃を計画し、実施する。今年の春、パキスタンからタハールに移った」。
●彼がウズベクイスラーム運動の司令官でありながらタハールの陰の知事を勤めているという事実は、タリバンとアルカイダ、中央アジアと南アジアのテロ組織が協力しあっている事実を明らかにする。ISAFはこれまで、アルカイダやウズベクイスラーム運動の指導者を兼ねるタリバン司令官を何人か殺害してきた。
●最近ISAFは、「タリバン副司令官でアルカイダ指導者だった」アブ・バキールを殺害した。彼はウズベクイスラーム運動のメンバーでもあり、クンドゥーズを拠点としていた。またアフガニスタン北東部の地域司令官で、アルカイダ幹部のカリ・ジア・レーマンを追跡している。レーマンはクナールとヌーリスタンで活動し、パキスタンのバジョールにも越境する。カリ・ジアはファキール・ムハンマドやビンラディンと関係がある。カリ・ジアの戦闘員は、チェチェン、ウズベキスタン、トゥルクメニスタン、アフガニスタン、アラブ国家の人間である。
●ウズベキスタンイスラーム運動の元指導者のタヒール・ユルデシェフは、2009年9月に南ワジリスタンで、アメリカの無人偵察機による攻撃で殺害された。ユルダシェフは、アルカイダ首脳議会のシューラ・マジリスのメンバーだった。アブ・ウスマン・アディルが、彼を引き継いだ。
●タリバンはタハールと隣のバダクシャンに侵入してきている(後略)。
Uzbek terror commander serving as Taliban shadow governor killed by US special forces●アフガニスタンのNATO主導軍による空爆で、10人の選挙委員会活動家が殺害されたと関係者が述べた。
●北部にあるタハール州の州知事が語ったところによると、ロスターク地区に対する攻撃で、この他に2人が負傷した。
●カルザイ大統領はこの事件を非難し、「民主主義を支持する人間は、民主主義と戦う者と区別しなければいけない」と述べた。
●NATO報道官は、「精密な空爆」で、過激派の車を攻撃したと述べた。標的は、タリバンと協力して攻撃を指揮しているウズベキスタンイスラーム運動幹部だったという。「諜報情報から、過激派たちはロスターク地区で何台ものセダンに分乗して移動していることがほかった。一般民がいないことを十分確かめてから、同盟機が1台のセダンに対して精密な空爆を実施し、その後直接空から攻撃した」という。「車は6台の車列を組んでいたが、他の車を攻撃されていない」。
●ISAFの声明によると「当初の報告」によると、タリバン司令官を含む抵抗勢力12人が死亡または負傷したことを示している」という。「車にのっていた多数の乗員が、武器を持っていた可能性が高い」。
●タクワが語ったところによると、ロテターク地区は平和で、「反政府要因はこの地域には1人もいない」という。
●知事によると、支持者と武器を持った警備員を連れてロスタークで選挙運動をしようとしていた立候補者のアブドゥル・ワヒード・ホラサーニが、負傷者の中にいた。
●ロスタク地区知事のマリム・フセインが語ったところによると「朝9時にホラサーニの車100台がハワジャ・バハウィディーンからケイ・ワン村に向かった」。「ジェット戦闘機が爆弾を投下した。その後ヘリコプター2機が飛来し、重機関銃を撃った。その結果アミヌッラーという地元司令官を含む、10人が死亡した」という。アミヌッラーは、元ムジャヒディンであるが、タリバンではないという。
●「国際軍は、もっと正確な諜報情報を使用するべきだ。タリバン司令官やウズベキスタンイスラーム運動のメンバーは、この100台の車列にはいなかった」。
●攻撃で負傷したホラサーニが、犠牲者は自分の家族と支持者だったと述べた。「外国軍は治安と民主主義を持ち込むために、アフガニスタンにやってきたと思っていた」。「選挙活動をするために、協力しているのだと信じていた。代わりに私を攻撃した」。
●(中略)カブールにいる『BBC』のマーク・デュメットが、空爆は奇妙な時間に起きたという−−ロバート・ゲイツ国防長官が、カブールに到着する数時間前である。
●去年の9月、クンドゥーズのドイツ軍の要請で、アメリカの空爆で一般市民30人が死亡している。
●タハールに外国軍は駐留していない(後略)。
Afghan election campaign workers 'killed in air strike'●NATO軍が木曜日にアフガニスタン南部を空爆し、抵抗勢力12人を殺害したと発表したが、カルザイ大統領は、今月予定の国会選挙の活動をしていた者たちが犠牲になったと述べた。
●NATOは、タハール州に対する攻撃で、タリバン司令官でウズベキスタンイスラーム運動の責任者を殺害したと述べた(中略)。
●タハール州知事のアブドゥル・ジャバール・タクワによると、選挙立候補者のアブドゥル・ワヒッド・ホラサーニが攻撃されたという。ウズベク戦闘員やウズベキスタンイスラーム運動のメンバー、外国人はいなかったという。
●(中略)ホラサーニによると、車列を組んでいた車6台の窓には、自分の選挙ボスターが貼ってあった。一緒にいたのは、アマヌッラーという地元ウズベク人軍閥と自分の家族だった。アマヌッラーは、最近パキスタンに長期間滞在したあと、帰国したばかりで、殺害された10人のうちの1人だという。
●ホラサーニは、政治的なライバルが、アメリカに偽情報を流した可能性があると述べた。
●(中略)別の地元政治家は、州内のウズベク系の政治家内の対立と関係があると述べた。これまでもアフガン人政治家たちは、外国軍に偽情報を流して攻撃させ、ライバルを排除しようとしている(中略)。
●NATOのデビッド・ガルザ将軍によると、「車列は居住区の近くにはなく、乗員の行動を数日間追跡したあと攻撃し、1台の車だけが狙われたと自信を持って言える」という。
●別のNATO報道官は、攻撃された車は攻撃の前に少なくとも2度停止し、その間武装した男たちが車から降り、再び乗車したという(後略)。
Afghan president says airstrike killed civilians●ラホールで行なわれていたシーア派ムスリムの行進で3回の爆発があり、少なくとも25人が死亡、170人が負傷した。
●ラホールのアスラム・タリーン警察責任者によると、少なくとも2回の攻撃は自爆だったという。
●(中略)関係者によると、水曜日の暗くなる直前に、シーア派の初代イマームアリ・ビン・アビ・タリーブの死を追悼して、3万5000人のシーア派が行進をしていたところ、その最後尾で最初の爆発があった。
●(中略)数分後数百人の人間が逃げ出すと、食事の準備をしていた場所の近くで、自爆犯が自爆した。2人目の自爆犯は、行進の最後尾近くで爆発したという(中略)。
●(中略)爆発のあと、民衆が警察を襲撃して暴動が発生した(後略)。
Triple bomb blasts hit Lahore Shia procession●治安軍によると、火曜日にティラ谷各地が空爆され、過激派40人以上が死亡したという。
●治安関係者によると、ナリ・ババで12人以上、ナカイで13人、タハタ・カイとキラ地域で18人が殺害された。裏付けはとれていないが、一般市民の犠牲者が多数いるとも報告されている。
●これに先立ち、ティラで走行中の車輛が軍機に攻撃され、過激派6人が殺害され、4人が負傷したと報告されていた。しかし関係者によると、犠牲者の中には女性や子供がいたという。負傷者は、ペシャワルの病院に運ばれた。
●治安関係者によると、この地域に過激派数十人がいるという情報をつかんでいたという。
●別の情報源は、殺害されたのは非戦闘員で、全員クキヘール族だったという(後略)
Security forces kill 40 'militants' in Tirah●火曜日にパキスタンのジェット機が、自爆攻撃の準備をしいた過激派30人を殺害し、部族地帯にあった基地を破壊した。
●「治安部隊が、カイバル行政区のティラ谷の過激派に対して作戦を行ない、成功した」と、治安関係者が述べた。「過激派の隠れ家を空爆して、少なくとも30人を殺害した」という。
●別の関係者によると、「過激派の隠れ家、訓練所、違法FMラジオ局、自爆攻撃の準備をしていた車8台が、空爆で破壊された」という。「過激派が、来週ペシャワルやカイバル・パフトンフワ州各地で自爆攻撃を行なう準備をしているという諜報情報により、空爆が実行された」。
●しかし地元政府関係者によると、女性や子供を含む一般市民も犠牲になったという。「女性や子供を含む一般市民多数が空爆で死亡した」と、ある関係者が述べた。
●イスラーム軍という意味のラシュカレ・イスラームは、タリバンと関係するカイバル地域の地元過激派で、この地域を通過するNATO軍のために補給物資を運ぶ車輛などを攻撃している(後略)。
Air strikes kill 30 militants in Pakistan: security officials●土曜日の夕方、カラーシャ谷のブンブレットと隣接する森から、アフガン人タリバンが労働者10人を拉致した。警察によると、覆面をして武装した男たちが、先月から森林を伐採していた労働者たちが寝泊まりしていた場所を襲撃したという。労働者たちはアッパー・ディールのドケ・ダラ村出身の60人で、地元の請負人ハッジ・ムハンマド・ハーンに雇われていた。
●労働者によると、犯人たちは非常に急いでいて、2部屋だけを捜索して10人を拉致したという。
●事件は土曜日の午後9時に起きた。アユーンに知らせが入ったのは、日曜日の午前2時だった。僻地だったために、なかなか情報が届かなかった。時間がかなりたってしまったために、犯人たちはアフガン側に渡ってしまった。
●警察によると、去年タリバンに対抗するためにドケ・ダラ村では自衛団を組織したために、その報復ではないかという(後略)。
Afghan Taliban kidnapped ten labourers from a forest near Bumburate of Kalash valley