【2010年9月20日〜9月26日】
●NATO軍ヘリコプター2機がパキスタン領内に越境し、抵抗勢力を30人殺害したと、NATO軍が日曜日に述べた。
●NATO主導のISAF軍のアバッチヘリコプター2機が、金曜日にアフガニスタン東部からパキスタン領内に入った。抵抗勢力がホースト州のアフガン軍の前哨基地を攻撃したためである。
●ISAF報道官のマット・サマーズ軍曹が、ヘリコプターがパキスタン内に入ったことを認めた。どこの国の軍隊が入ったかは明らかにしなかったが、アパッチを使用するのは米軍だけである。
●(中略)ISAFが日曜日遅くに発表した声明によると、ヘリコプターはパキスタンに入った抵抗勢力を追っていた。
●土曜日にキオワヘリコプター2機も、国境を越えている。米軍が、アフガニスタン東部で活動している。
●(中略)アメリカのベテランジャーナリストのボブ・ウッドワードが自著の中で、CIAは高度な訓練を受けたアフガンエリート「極秘軍」3000人を所有し、パキスタンで極秘作戦を行なっていると主張していると、『ワシントン・ポスト』が報道した。同紙は月曜日の出版に先立ち、本のコピーを入手した(後略)。
NATO helicopters entered Pakistan to kill insurgents●パキスタンの国防大臣が、軍を非難したあと辞任した。
●アブドゥル・カユーム・ジャトイが土曜日にジャーナリストに、パキスタン陸軍は国を守るために資金を得ているのであり、政治的な暗殺をするためではないと述べた。彼の発言は何度もパキスタンのテレビ番組で流された。
●ギラニ首相が発言の理由を問うために召喚したところ、その直後にジャトイは辞任した。
●「我々は軍に制服やブーツを提供しているが、それは我々の仲間である国民を殺害するためではない。ナワーズ・ブグティやベナジール・ブットを殺すためではない」と、クエッタで開催された記者会見で発言した。
●ベナジール・ブット元首相は、2007年12月に暗殺された。バローチスタン州の部族民指導者だったナワーズ・アクバル・ブクティは、政府軍と部族民抵抗勢力との間の戦いで、2006年8月に殺害された。
●パキスタン軍は文民政府に対して3度、1958年、1977年、1999年にクーデターを起こし、63年の歴史の間、ほとんど国家を支配している。
●メディアの間では、最近の洪水に対する対応で強く非難されているパキスタンの文民政府に対して、陸軍が行動を起こすという憶測が飛び交っている。
●しかしアナリストたちは、現時点ではクーデターはないと見ている(後略)。
Pakistan minister quits after accusing army of killings●地元関係者によると、パキスタンの北西部でアメリカの無人偵察機による攻撃があり、過激派14人が死亡した。
●南ワジリスタンのフンドとアザム・ワルサックの車輛と建物が攻撃された。
●南ワジリスタンでは、2ヵ月の間、無人偵察機による攻撃が中断していた。
●(中略)地元関係者によると、火曜日の夕方にフンドで走行中の車輌にミサイル2発が撃ち込まれ、地元の過激派7人が死亡したという。目撃者によると、車はアフガニスタンに入ろうとしていた。関係者によると、過激派たちはムッラー・ナジールの組織の人間だった。
●その数時間後、無人偵察機がアザム・ワルサックにある建物に4発のミサイルを撃ち込んだ。同じ組織の人間7人がさらに殺害された。
●建物は、ムッラー・ナジールの組織の副責任者だったシャムスッラー司令官の基地だった。建物は全壊した。
●関係者によると、シャムスッラー司令官の部下たちが死亡したが、本人は最初の攻撃の犠牲者の葬儀に参加していて留守だったという(後略)。
Pakistan drone attack kills 14 in South Waziristan●月曜日の午後、北ワジリスタンのシェワ地域に対するアメリカの無人偵察機によるミサイル攻撃があり、6人が殺害された。
●地元住民によると、ダレゼンダ村でバイクに乗っていた過激派3人が攻撃された。遺体を運ぼうとして人々が集ったところ再び攻撃があり、さらに3人が殺害された。
Six killed in N. Waziristan drone attacks