【2010年9月27日〜10月3日】


■CIA、アフガニスタンから無人偵察機で攻撃[101002 Washington Post]

CIAは武装した偵察機や米軍から供給されたその他の装置を使用して、パキスタンにおける作戦を極秘に強化し、アフガニスタンを拠点とする米軍の力が及ばない場所にいる標的を攻撃している。

CIAの極秘作戦と軍の火力の一体化は、オバマ政権のタリバン抵抗勢力に対する作戦のひとつである(中略)。

土曜日にも作戦は続けられ、この日CIAの無人偵察機はパキスタン北西部で抵抗勢力18人を殺害したと報告された。

ここ数週間の無人偵察機の攻撃は、ジャラウッディン・ハッカーニを標的にしている。関係者によると、今週の攻撃はアルカイダのヨーロッパ攻撃計画を妨害しようとするものでもあったという(中略)。

米軍はCIAに、無人偵察機やリーパー偵察機とともに、他の武器も提供している(中略)。「パキスタンのテロリストに対する攻撃頻度は、去年から高くなってきている」と、米関係者が述べた。「CIAは、パキスタンにいるテロリストを攻撃するための装備の数を増やすことを求め、ホワイトハウスはこれに快く応じた」。

関係者によると、ロバート・ゲイツ国防長官とレオ・パネッタCIA長官は「協力し合っている。攻撃を激化することを決め、結果はおのずと出ている」。

(中略)9月の攻撃は22回のうちの3回を除いて、すべて北ワジリスタンが標的となった。攻撃で抵抗勢力数十人と未確認数の一般市民が死亡している(中略)。「我々の諜報情報が向上している」と、ある米関係者が述べた。「入ってくる情報の質に見合う能力を持ちたい」。

CIAも軍も、ときに無人偵察機の数の不足に悩んだ。軍は、CIAに自分たちの無人偵察機の一部をCIAに貸与したと、土曜日に『ウォール・ストリート・ジャーナル』が報道している。

(中略)無人偵察機の攻撃の数が急激に多くなったが、その成果はまだ明らかではない。抵抗勢力が受けた被害で、彼らの攻撃が弱体化したかどうかはともかく、攻撃された標的に関する情報は限定的なものしか入ってこない。

無人偵察機の攻撃のほか、最近では越境攻撃も行なっている(後略)。

hoonCIA backed by drones in Afghanistan
Greg Miller

■最近の米無人偵察機の攻撃で、ヨーロッパ攻撃計画と関係する独人と英人殺害される[Longwar Journal 100930]

ヨーロッパ人を訓練してイギリス・フランス・ドイツに送り込んでいるイスラミック・ジハード・グループ司令官が殺害された空爆で、ドイツ人8人と英国人2人が殺害されていた。

最近暴かれた、ヨーロッパでムンバイ型の攻撃を実施する計画に関与していたドイツ人8人と英国人2人が、北ワジリスタンのダッタ・ヘールに対して実施された9月8日の攻撃で殺害された。

ウズベキスタンイスラーム運動の派生組織であるイスラーム・ジハード・グループ(IJG)司令官だったクレイシーが殺害された攻撃で、ヨーロッパ人10人が一緒に死亡した。クレイシーはヨーロッパ攻撃のために男たちを訓練し、攻撃を計画していた。

クレイシーは「北ワジリスタンで外国人、特にドイツ人を訓練して、母国に送り込んでいた」という。

IJGはミールアリを拠点とし、アルカイダ指導者のアブ・カシャ・アルイラキと、ダッタ・ヘール地域を支配する北ワジリスタンのタリバン司令官ハーフィズ・グル・バハドゥールと結託している(中略)。

パキスタン人諜報関係者が、9月8日の攻撃で死亡したヨーロッパ人10人は、ドイツとロンドンの支援組織と通信し、数ヵ月の間追跡されていたという。

「ドイツとロンドンに電話をかけていた」と、関係者が『AP』に語った。「テロ攻撃に関して話し、実行する人間や支援者を探していた」という。

イギリス人のうち1人はアブドゥル・ジャッバールで、パンジャーブ州のジェールム地区出身である。ジャイシェ・ムハンマドやラシュカレ・タイバ、ラシュカレ・ジャングヴィがパンジャーブで活動している。これらの組織は、パキスタン軍や諜報組織の援助を受けている。

ジャイシェ・ムハンマドとアルカイダ工作員であるラシード・ラウフが、イギリス攻撃計画に関与している可能性があると、米諜報関係者が述べた。ラウフと、パキスタンとアフガニスタンのテロキャンブを卒業したジハード者たちの「名簿」を持つアルカイダ幹部指導者のマティウル・レーマンは、2006年のロンドン航空機テロ計画の首謀者といわれている。ラウフは疑惑が多い状況のなか、パキスタンで拘束中に逃走し、2008年のアメリカの無人偵察機による攻撃で死亡したと思われていた。しかし、彼の死亡はこれまで確認されていない。アメリカの諜報関係者は、ラウフはまだ生存していると思われると語り、彼の家族も死亡説を否定している。

ヨーロッパのテロ計画に関与したとして逮捕されたのが、ドイツのハンブルグ出身のアフマッド・スィディーキである。スィディーキは、ウズベキスタンイスラーム運動のメンバーで、7月にアフガニスタン北部で逮捕された。彼は逮捕以来、テロ計画に関する情報を提供している。スィディーキによると、アルカイダ系のハッカーニの組織もヨーロッパのテロ計画に関与しているという。

スィディーキはハンブルクのタイバ・モスクに通っていた。このモスクへは、9.11計画者数人が通っていた。ドイツ政府はタイバ・モスクを8月12日に封鎖した。

同盟軍は7月にスィディーキが逮捕された直後から、ウズベキスタンイスラーム運動に関する作戦を劇的に強化し始めた。7月以来、クンドゥーズ・バグラーン、タハールで、多数のIMU司令官たちが殺害されている。これらの司令官たちはアフガニスタン北部でタリバンとともに行動し、タリバンの陰の政府の中で重要な地位に就いていた。

garrGermans, Britons linked to Europe plot killed in recent US Predator strike
BILL ROGGIO

■パキスタン、国境攻撃のあとNATO軍補給線を遮断[100930 AP]

(前略)パキスタンの治安関係者が、木曜日の空からの攻撃は、アッパー・クラームの検問所で起きたという。死亡したのは、国境を守っていた準軍隊兵士だった(中略)。このほかに3人が負傷した。

数時間後、最初攻撃があった現場から15キロ離れた場所で、再びNATO軍のロケット攻撃があった。負傷者はいない(後略)。

garrPakistan cuts NATO supply line after border firing
HUSSAIN AFZAL and DEB RIECHMANN、PARACHINAR

■パキスタン、NATO軍物資輸送を封鎖[100930 AFP]

木曜日にパキスタンの関係者が、NATO軍の越境によりパキスタン兵3人が殺害されたことを非難し、その後がアフガニスタンにNATO軍の物資を運ぶ重要な陸路を封鎖した。今週に入って4度目の越境攻撃である。

NATOとパキスタン政府は、クラーム地区の出来事を現在調査中である。

「我々は警備上の理由で、NATO軍の補給物資を運ぶトラックを止めている」と、パキスタンの国境警察関係者が述べた。パキスタン人関係者2人が、パキスタンのカイバル地区にあるトルハムの国境が封鎖されていることを認めた。

(中略)パキスタンの治安関係者が語ったところによと、NATO軍ヘリコプターがパキスタンに上空侵犯し、マンダティ・カンデウ村にある準軍隊の検問所を「一方的に攻撃した」という。「NATO軍ヘリコプターが上空侵犯し、準軍隊の検問所を狙って兵士3人を殺害し、3人を負傷させた」。

ISAFはパキスタンの主張を現在調査中であると述べ、空爆は、アフガン側にいると「思われた」抵抗勢力を狙ったのであり、パキスタンを上空侵犯していないと述べた。

「今朝早く、同盟軍は抵抗勢力と思われる集団が、パクティア州のダンド・パタン地区にある同盟軍の基地を、迫撃砲で攻撃しようとしていた」。「同盟軍の航空武器チームが呼ばれ、抵抗勢力を攻撃した」。

パキスタン人たちに自分たちの軍が攻撃されたという情報を受けてから、パキスタンと協力して「2つの事件に関連があるか調べている」という。

(中略)ペンタゴンが火曜日に、最近の攻撃は「コミュニケーション障害」によるもので、関係者はパキスタンの仲間には作戦が終了するまで報告できなかったという(後略)。

garrPakistan halts NATO supplies to Afghanistan
S.H. Khan、PESHAWAR

■パキスタン、ヘリ攻撃のあとNATOの補給路封鎖[100930 BBC]

パキスタンは、アフガニスタンにいる米軍とNATO軍に補給物資を運ぶ、2つの重要なルートのうちの1つを封鎖した。

この動きは、国境近くを攻撃したNATO軍ヘリコプターがパキスタン兵3人を殺害したあと起きた。

『BBC』のイリアス・ハーンは、道路封鎖は攻撃の報復かどうかはわからないと述べた。道路封鎖が永久的なものであれば、パキスタンとアメリカとの間の亀裂がますます深まる恐れがある。

NATO軍のための車輛100台ほどが、アフガニスタンに入る国境の検問所で足止めを受けている。

しかし地元関係者によると、封鎖は安全上のもので、NATOの車輛が、ヘリコプター攻撃の報復でタリバンに襲撃されることを防ぐためだという。

特派員によると、カイバル行政区を通るこのルートはカブールに物資を輸送し、パキスタンとアフガニスタンをつなぐ重要な2つのルートのうちの1つだという。クエッタとチャマンを通過するルートは、まだ開いている。

治安関係者によると、木曜日にNATO軍ヘリコプターがパキスタンを上空侵犯し、準軍隊の検問所を攻撃したという。

NATO関係者は攻撃があったことを認めたが、アフガン上空だったと主張した。現在調査中だという。

いっぽうミランシャーで再び無人偵察機による攻撃があり、抵抗勢力5人が殺害された。

特派員によると、木曜日にクラームに逃げ込む抵抗勢力を追って、NATO主導のISAF軍ヘリコプターが週末以来、2度目の攻撃を行なった。9月28日にもクラームが空爆されたと、目撃者が語った。

パキスタンの部族地帯に対する米主導の「テロとの戦争」に、新たなパターンが見られる。最近までは無人偵察機が攻撃を行なっていたが、同盟軍は「追跡」作戦を開始したようだという。

(中略)パキスタン関係者が語ったところによると、木曜日の攻撃は「一方的なもの」だったという。「NATOヘリコプターが我々の上空に入り、軍の検問所を狙って兵士3人を殺害、3人に負傷させた」。

garrPakistan cuts Nato supply line after helicopter strike

■パキスタンの超法ビデオ浮上[100929 New York Times]

パキスタン陸軍の制服を着た男たちが平服の若者6人を処刑するインターネット上のビデオにより、パキスタン兵による不法殺人の疑惑がかけられている。

5分半のこのビデオが本物かどうかは、まだ明らかではない。目隠しされて手をしばられた6人の若者が殺害される様子が写されている。パキスタン軍は、抵抗勢力が偽造したものだと主張した。

しかしある米国人関係者と元米軍関係者や諜報アナリストは、本物の可能性が高いと述べた。

(中略)ビデオは、スワート谷で撮影されたようだ(中略)。軍報道官のアザス少将は、ビデオはパキスタン陸軍を陥れるためのジハード組織のプロパガンダだと述べた。「パキスタン陸軍兵士は、このような行為には関与していない」という。

(中略)違法な殺人の問題は、パキスタン陸軍との関係を改善するために援助額を増やそうとしている米国にとっては、非常にデリケートな問題である。

(中略)パキスタン軍は、作戦を実施した地域で約3000人を、急ごしらえの収容所に拘束しているとみられている。法廷に立たせることも恩赦を与えることもなく、彼らをどうするかが大きな問題になっている。

パキスタンの人権委員会によると、軍は去年スワートで282人を不法に殺害したという。

パキスタン人諜報関係者によると、パシュトゥーン国際協会と名乗るグループがフェイスブックに掲載したこのビデオ以外にも、同じような処刑ビデオを見たりもっと多数の人間が処刑されたという報告を受けているという(後略)。

garrVideo Hints at Executions by Pakistanis
JANE PERLEZ、ISLAMABAD

■戦争、そして別の和平計画[100929 Asia Times]

(前略)パキスタンとアフガニスタンの最高司令官だったシェイク・ファテ・アルミスリが、週末実施されたパキスタンに対する無人偵察機の攻撃で死亡したことは、アルカイダにとっては大きな打撃である。エジプト人のミスリはこれまではアルカイダのメンバーではなかったが、北ワジリスタンに対する無人偵察機で5月に殺害されたムスタファ・アブ・アルヤジドを引き継いだ。

ワシントンは、南・中央アジアの関係者に、アフガニスタンに平和をもたらすために、一致団結するように呼びかけた。すでに布石が敷かれ、パキスタン軍とサウジの仲介で、アメリカはタリバンと話し合いを行なう準備をしている。

しかし、パキスタンの南部にいるタリバン情報源によると、さまざまなタリバン組織に打診があったことは確かだが、アメリカはヘクマチアルが率いるヒズビ・イスラミ・アフガニスタン(HIA)と話し合うことを望んでいるという。HIAは、タリバンに先んじて米国人と取り引きを交わす可能性がある。HIAの戦闘員は今月実施された国会選挙の際、彼らが支配するクナール・ヌーリスタン、バグラーン、クンドゥーズ、カピサ州で妨害しなかった。

ロサンゼルスから電話で『エイジア・タイムズ』と話をしたヘクマチアルの仲介人である米国人ダウード・アブディは、話し合いの背後では、ワシントンはHIAを頼っているという。HIAの計画は、タリバンのものよりも現実的だからだという。タリバンは、9.11以後崩壊したアフガニスタンイスラーム首長国の復興に執着している。しかしタリバンは、他の組織の人間を「浄化」するために、政府に代表を送り込むことに同意した。

「現時点では、我々が今年初めにアフガン政府に提出したHIAの和平計画が、すべての中心にある」と、アベディが語った。

アブディは9月17日に、ワシントンで開催されたホワイトハウスが立ち上げたAfghanistan Study Group and the Center for International Strategic Studiesに招かれ、HIAの計画を披露した。『Mesaq Milli Nejat(アフガニスタン救出国家合意)』計画は、内政・外交問題を含む。

計画では、外国軍の撤退と外国人過激派の掃討を要求する。政府や大統領議会制度を、直接的に排除しようとするものではない。しかし、外国軍が撤退したあと新たな選挙を実施して、それに従って権力の移譲を行なう。

「アメリカの中間選挙が近づいているために、米国人たちはこの計画に対する意見を公表することを避けている。意見をまとめるのは、来年にしたがっている」とアベディが述べた。

タリバン側は、HIA内の動きは、抵抗運動を分裂させようとするものと捉えている。

いっぽうでアフガニスタンの米司令官ペトラウスは戦いを激化させており、パキスタン領内にヘリコプターを越境させて抵抗勢力50人を殺害した。ペトラウスは部族地帯の広範囲に、諜報組織を浸透させている。そのためにファテも特定されて、排除された(後略)。

hoonWar, and another peace plan
Syed Saleem Shahazad、ISLAMABAD

■アフガン・パキスタンのアルカイダ責任者「米無人偵察機で殺害」[100928 AFP]

パキスタン人治安関係者が火曜日に語ったところによると、アフガニスタンとパキスタンにおけるアルカイダ作戦責任者が、パキスタンの部族地帯に対するアメリカの無人偵察機による攻撃で死亡した。

(中略)アルカイダのナンバー3でビンラディンの元財政担当者のムスタファ・アブ・アルヤジドが5月21日に無人偵察機で殺害されたあと、シェイク・ファテがアフガニスタンとパキスタンのアルカイダ責任者になったと報告されていた。北ワジリスタンで殺害されたというファテは、これまであまり知られていない。名前はおそらく仮名で、アメリカの指名手配テロリストの中には入っていない。

しかし治安アナリストは、アルカイダ幹部殺害は、アメリカのキャンペーンにとっては大きな勝利だという。

パキスタン人治安関係者は、土曜日に実施された北ワジリスタンに対するアメリカの無人偵察機の攻撃で、エジプト人が殺害されたと述べていた。「そうだ、彼は殺害された」と、あるパキスタン人治安関係者が述べた。(中略)別のパキスタン諜報関係者2人も、シェイク・ファテが死亡したことを確認した。「彼は、アフガニスタンとパキスタンにおけるアルカイダ責任者だったという。地元では、アブドゥル・ラザークと呼ばれていた」。「彼はダットサンのピックアップに乗っていた。3人の地元の人間と一緒だった。2人はハッジ・ニアーズと、ナイムッラーと特定された。9月25日の無人偵察機の攻撃で殺害された」と、関係者が述べた。

土曜日の攻撃の直後、パキスタン人関係者がミランシャー近くのダッタ・ヘール村の車輛が攻撃され、抵抗勢力4人が死亡したと発表していたが、身元に関する情報はなかった。

火曜日に別の無人偵察機が4人の過激派を殺害し、南ワジリスタンの国境近くのゼバ村にあった抵抗勢力の建物が破壊された。

(中略)「アメリカは、FATAで諜報情報を収集する方法を向上させているようだ。だから、今月20回以上も攻撃があった」と、パキスタン人治安アナリストのイムティアーズ・グルが語った。「これらの攻撃で、アルカイダは経験のある作戦司令官たちが不足してきたかもしれない」(後略)。

hoonAfghan-Pakistan Qaeda chief 'killed by US drone'
S.H. Khan、PESHAWAR

■パキスタン北西部のミサイル攻撃、4人殺害[100928 AP]

火曜日にパキスタンの北西部でアメリカのミサイル攻撃があり、過激派4人を殺害したと、諜報関係者が述べた。

南ワジリスタンの攻撃で誰が死亡したかは、明らかではない。

パキスタン人諜報関係者2人によると、アンゴール・アッダ地区の家屋に、ミサイル2発が発射された(後略)。

hoonMissile strike kills 4 in NW Pakistan
ISHTIAQ MAHSUD、ISLAMABAD

■米、テロ攻撃疑惑を調査[100928 Wallstreet Journal]

ヨーロッパを標的とするテロ攻撃が計画されていることが疑われているが、この計画にアメリカも入っているかどうかを、米調査員たちが現在調査中だと、米関係者が火曜日に述べた。

入手した諜報情報から、イギリス、フランス、ドイツを含むヨーロッパの国々が標的にされている疑いがあると、米関係者が述べた。今年になってアメリカでも一連の計画が発覚しているために、テロ攻撃は大西洋を挟んで何らかの関係があるかどうか、調査中だという(中略)。

CIAはパキスタンに対する無人偵察機による攻撃を激化しているが、これはこの計画に打撃を与えるためだという。今年になってすでに20回以上の攻撃が実施されている(後略)。

hoonU.S. Probes Scope of Suspected Terror Plot
SIOBHAN GORMAN、WASHINGTON

■タリバンがカルザイに接触とペトラウス[100927 New York Times]

月曜日にアフガニスタンの米最高司令官が、タリバン幹部がアフガン政府幹部と接触し、和解に向けての話し合いを開始し、アフガニスタンの戦争に終止符を打つ方法を模索し始めたと述べた。

ここ数ヵ月の間、和平への努力がさまざまなレベルで開始されていたが、その背後で抵抗勢力とアフガン政府との間で大きな動きが開始されていることが、初めて公開された。

ペトラウスがバグラム収容所を視察する報道陣に対して、タリバンがアフガニスタン政府の幹部と接触しようとしていると述べた。「タリバンの最高幹部たちが、アフガニスタン政府最高幹部に接触してきて、それが実現した」と、ペトラウスが述べた。

カルザイの条件は「明確で、建設的で、我々がイラクでそれをしてきたように、またイギリスが北アイルランドで行なったように、それを支持するつもりだ。これが、このような抵抗運動に終止符をうつ方法だ」とペトラウスが語った。

(中略)カルザイの報道官は、さまざまなレベルにおいてタリバンと接触していることを確認したが、これらは話し合いの始まりとはまだ言えない段階だと警告した(後略)。

hoonPetraeus Says Taliban Have Reached Out to Karzai
ALISSA J. RUBIN、PARWAN

■NATO、上空権侵害とパキスタン[100927 AP]

パキスタンが、NATO軍ヘリコプターがパキスタン領内に入り抵抗勢力70人以上を殺害した件に関して、国連は抵抗勢力を追跡しているときでさえ、上空権を犯してパキスタン領内に入ることは禁じていると述べた。

NATOは、国境近くにある小さな前哨基地を抵抗勢力に攻撃されたために、防衛するこめに攻撃したと発表した。

(中略)パキスタンの抗議は、国内の反米感情に対処しようとするもである。

(中略)米関係者によると、パキスタンとの間で、同盟軍が防衛のために国境を越えることを認める合意を交わしてあると述べた。ただ今回は、アフガン軍を防衛するために攻撃することを、パキスタンに事前に通告する時間がなかったという。

パキスタンは、同盟軍やISAFとこのような合意を交わしていることを否定している。

(中略)アフガニスタンのペトラウス将軍は、今回のホーストの出来事は、NATO軍がいかに敵と前線で戦っているかを明らかにするものだと述べた。

報道陣にバグラム空軍基地を案内した際にペトラウスは、今回の空爆でハッカーニ組織の人間60人近くを殺害したと述べた。

「彼らはパキスタンからアフガニスタンのホーストに入り、アフガン国境警察の基地2ヵ所を攻撃した。ISAFはこれに応戦して、あそこの開けた場所で捕まえた」と、最近NATOがホーストで活動を広げていることを付け加えた。

(中略)NATO関係者は、3度目の空爆もあったことを認め、同盟軍に発砲していた抵抗勢力10人を殺害したことを認めた。パキスタンの諜報関係者によると、NATO軍ヘリコプターがクラム行政区のマタ・サンゲール村を攻撃したと述べていた。

いっぽうアフガニスタン南部では、NATO軍がカンダハルからタリバンを掃討する作戦を開始した。(中略)「我々はザリとパンジワイ地区で作戦を開始した」という(中略)(後略)。

hoonPakistan say NATO airstrikes breach its air space
DEB RIECHMANN、KABUL

■北ワジリスタンで3度の無人偵察機による攻撃[100927 Dawn]

日曜日にアメリカの無人偵察機が北ワジリスタンを3回攻撃し、12人を殺害した。この攻撃で車輛が狙われた。

3発のミサイルが、アフガニスタンとの国境近くのロワラ・マンダイのデルマノ・ロードを走行中のダブル・キャビンのピックアップに撃ち込まれた。乗車していた4人が殺害された。

またダンデ・カリ地域の近くでは、ジープにミサイル2発が撃ち込まれた。5人が死亡した。

さらにジャラニ地域でも車がミサイルで攻撃され、3人が死亡した。

犠牲者の身元は明らかではないが、外国人が含まれているという(後略)。

hoonThree drone strikes in N. Waziristan; 12 killed
MIRAMSHAH:

■NATO軍、パキスタンを空爆[100927 AP]

アフガニスタンを拠点とするNATO軍ヘリコプターが、パキスタンに対して少なくとも2度の空爆を実施し、抵抗勢力50人以上を殺害した。抵抗勢力たちが、国境近くのアフガン軍の前哨基地を攻撃したためだという。

NATOはこの空爆を「自己防衛の権利」と述べた。パキスタンは国内を攻撃されることに神経を尖らせているが、米関係者は、抵抗勢力を追跡している場合は、空軍機がパキスタン上空内を数マイル入るこに対して同意を交わしていると述べている。

最初の攻撃は土曜日に起きた。パキスタンを拠点とする抵抗勢力が、アフガニスタンのホーストにあるアフガン軍の小さな前哨基地を攻撃したあとのことである。ホーストは、北ワジリスタンと接する。「ISAFのヘリコプターがパキスタン領内に越境し、抵抗勢力と対戦した」と、NATO軍報道官のリアン・ドナルド米軍大将が述べた。「ISAFは自己防衛の権利を持つ。だからパキスタン領内に入った」。

この空爆で抵抗勢力49人を殺害したと、別のISAF報道官のマイケル・ジョンソン米軍中佐が述べた。

次の攻撃は、ヘリコプターが国境地域に帰る時にパキスタンを拠点とする抵抗勢力に攻撃された際に起きた。「ヘリコプターが現場に戻り、直接的な小火器による攻撃を受けた。もう一度自己防衛のために、抵抗勢力を攻撃した」とドナルドが述べた。この攻撃で、抵抗勢力4人が死亡したと、ジョンソンが述べた。

(中略)パキスタンの諜報関係者が、NATO軍ヘリコプターが月曜日の朝にパキスタン領内で3度目の攻撃を行ない、抵抗勢力5人を殺害し9人を負傷させたと述べた。

攻撃が行なわれたのはクラム行政区のマタ・サンゲール村である。この地域はパクティアとナンガルハルの反対側である。

NATO報道官のドナルドは、クラムに対する攻撃は現在調査中だという。

garrNATO forces carry out airstrikes in Pakistan
SEBASTIAN ABBOT、ISLAMABAD

Sniffed Out By Trail Dog 0-1, 2003 - 2010.