【2011年4月4日〜4月10日】


■スワートで抵抗勢力7人殺害される[110410 AP]

日曜日の早朝、パキスタン治安軍と衝突した抵抗勢力が、7人殺害された。

容疑者たちは、モーマンドで実施されたパキスタン軍の作戦から逃走中だったと思われる。最近アフガニスタンと接するこの地域で、抵抗勢力数十人が殺害あるいは逮捕されている。

スワートのサルダーム地域の住民が抵抗勢力がこの地域にいることを政府に通告し、その後の衝突で、兵士2人が負傷した。警察官シェール・アラームによると、抵抗勢力たちはもともとスワート出身者だったという(中略)。

さらに日曜日にモーマンド地域では、ミッティ地域で捜索活動をしていた際に準軍隊が抵抗勢力と衝突し、兵士1人が殺害され、2人が負傷した。地元行政官のザビット・ハーンによると、治安部隊が容疑者30人を逮捕したという。

ハーンによると、この週末バザイ地域周辺から、約250家族が政府が設置した避難所に移動した。

hoon7 militants killed in Pakistan's Swat Valley
MINGORA

■スワートで抵抗勢力7人殺害される[110410 AP]

日曜日の早朝、パキスタン治安軍と衝突した抵抗勢力が、7人殺害された。

容疑者たちは、モーマンドで実施されたパキスタン軍の作戦から逃走中だったと思われる。最近アフガニスタンと接するこの地域で、抵抗勢力数十人が殺害あるいは逮捕されている。

スワートのサルダーム地域の住民が抵抗勢力がこの地域にいることを政府に通告し、その後の衝突で、兵士2人が負傷した。警察官シェール・アラームによると、抵抗勢力たちはもともとスワート出身者だったという(中略)。

さらに日曜日にモーマンド地域では、ミッティ地域で捜索活動をしていた際に準軍隊が抵抗勢力と衝突し、兵士1人が殺害され、2人が負傷した。地元行政官のザビット・ハーンによると、治安部隊が容疑者30人を逮捕したという。

ハーンによると、この週末バザイ地域周辺から、約250家族が政府が設置した避難所に移動した。

hoon7 militants killed in Pakistan's Swat Valley
MINGORA

■アルカイダ、アフガンに戻る[110406 Wall street journal]

アメリカがコランガール谷から撤退したことに乗じて、アルカイダたちはこの地に訓練所や隠れ家や作戦基地を作り始めたと、アメリカやアフガン政府関係者が述べた。

9月にアメリカのジェット戦闘機がコランガールの杉が生い茂る斜面を飛び、これまで数年間アフガニスタンで見ていなかった標的を攻撃した。アルカイダの訓練所である。

その日殺害された数十人のアラブ人の中には、2人のアルカイダ幹部がいた。サウジとクウェート出身者である。サウジのメディアやジハード組織のウェブサイトによると、今回の爆撃の犠牲者の中には、サウジが最も欲しがっていた過激派たちがいたという。男たちはアフガンや外国人戦闘員の新世代に、自分たちの技術を伝授するためにアフガニスタンに入ってきたのだ。

今回の攻撃は成功したが、攻撃しなければならなかったという事実は、戦争が新たな局面に入ったことを示す。9年前にアメリカがアフガニスタンのアルカイダを全て一掃したが、今、ビンラディンの組織が戻ってきているのだ。

ここ6〜8ヵ月の間に、アルカイダはアフガニスタンの北東部のパキスタンとの国教沿いの山中に、訓練所や拠点、作戦基地を築き始めているという。これは、18ヵ月前にアメリカがこの地域から撤退したあとに始まった。この地域は戦略的に不適当と考えられ、アフガニスタンの非力な治安軍に委ねられ、地域によっては完全に放棄された。

米司令官たちは、米軍がこの地域にいるために、地元民がタリバンに参加していると考えた。米兵たちがいなくなれば、タリバンはいなくなるはずだ。しかしタリバンは居残り、「アルカイダが戻ってきた」と、米軍関係者が述べた。

過激派組織がアフガニスタン北東部に基地を再結成している事実は、いくつかの理由から問題がある。地元の脅威であったタリバンと異なり、アルカイダは欧米を攻撃することに積極的である。アフガニスタンにある米軍基地から彼らの能力を封じ込めることが、アメリカの戦争の目的であり、タリバンと戦う理由でもあった。タリバン政権時代、アルカイダはアフガニスタンで自由に活動していたからだ。アルカイダが戻ったことは、タリバンを和平協定の話し合いに誘い込み、アルカイダとの関係を断たせようとするアメリカの希望にも、水を差す。ここ1年の間に両者の絆は、いっそう強くなったようにみえる。

アルカイダ復活に対処するために、連合軍は問題の谷に定期的に軍をすばやく派遣している。「草を刈り取る」のだと、米軍のある将軍が述べた。特殊部隊も活動し、コレンガールで爆撃する場所を特定するために、協力している。この連係プレーは、米軍がアフガニスタンの治安軍に監視を任せた、アフガニスタンの他の地域でも行なわれる予定だ。すでにこのプロセスは始まっており、7月にはさらに活発になるはずだ。

アフガニスタンにいるアルカイダ戦闘員の正確な数は、まだ明らかではない。しかし関係者によると、アルカイダの訓練所や基地はクナール州やヌーリスタン州の僻地、そしてナンガルハール州の隅に点在するという。この州はパキスタンから入ってくる重要な道路が通り、アフガニスタンの重要な町、ジャララバードがある。

これまで欧米関係者は、アルカイダはアフガニスタンの戦いから撤退したと考えていた。6ヵ月前にアメリカの諜報組織は、アフガニスタンにいるアルカイダ戦闘員は12〜24人にすぎないと発表した。この地域にいた数百人の戦闘員は現在パキスタンにおり、山中でCIAの無人偵察機から逃れるために隠れ、士気や資金も不足しているとみられていた。戦闘員の何人かはときおり国境を越えて、タリバンを訓練したり一緒に戦闘に参加するのが、最近のパターンとなった。

しかしアメリカがアフガニスタンの北東部から撤退したことで、アルカイダはアフガニスタンで戦うことができるようになった。

「アルカイダは、空白になったと思われる地域に移動しているようだ」と、ランド研究所の経済科学者セス・ジョーンズが語る。「アルカイダがアフガニスタンの一定地域に戻ってきている恐れがある。我々が撤退した場所だ」。

アルカイダのイスラーム革命のメッセージは、中東で広がりはじめた(中略)。

去年オバマ大統領は、タリバンに打撃を与えて話し合いの場に引きずり出そすために、米軍兵士3万人を派兵した。逮捕されたタリバンたちから、タリバンとアルカイダとの間に亀裂が生じたという情報をつかみ、当初は状況が楽観視された。抵抗勢力指導者たちは戦いに疲れ、アラブの組織が自分たちの戦いに介入していることに嫌気を感じているといわれた。

しかしアルカイダ戦闘員の再登場は、逮捕者から出てきたこれらの報告を否定するものだ。「組織にはまだ関係がある。幹部指導者から歩兵にいたるまで」と、米文民関係者が語った。

タリバン指導者何人かとのインタビューも、これを裏付ける。司令官たちは、アフガニスタン北東部のアルカイダの拠点はアフガンタリバン指導者と密接につながりがあるという。「これらの拠点では、世界中の戦闘員が訓練を受けている。我々は自爆専門家や、ゲリラ線の専門家を訓練している」と、アガ・サヒーブという偽名を語るヌーリスタンのある司令官が語った。

9月の空爆で殺害された2人のアルカイダ幹部工作員は、サウジアラビア市出身の自爆専門家アブドゥッラー・ウマル・アルクレイシーと、クウェート出身の爆発物専門家のアブ・アッタだという。2人はアメリカが撤退したあと、パキスタンの部族地帯から入ってきた。

サウジで指名手配になっていたサード・アル・シェーリは、非常に有名なアラブのジハード一家出身であることが、サウジからの情報やジハード組織のウェブサイトからわかった。彼の2人の兄弟の1人は元グアンタナモ囚人で、このほか彼の従兄弟数人と一緒に、アルカイダのイエメン組織の創設している。

同盟軍によると、アルカイダ幹部の男たちは、12〜24人のアラブ人中堅戦闘員と一緒だった。彼らの使命は地元民を訓練して、戦いに参加させることだった。

「今回の襲撃で、アルカイダがアフガニスタンに拠点を再結成しようとしていることがわかった。ここで工作員や自爆攻撃者を訓練しようとしている。アフガニスタンに安全な隠れ家を見つけたのだ」と、ある米軍関係者が述べた。

12月の襲撃で、別のアルカイダ幹部工作員、アブ・イハラス・アルミスリも逮捕した。彼はクナール周辺で、長い間活動していた。彼から得た情報で、アルカイダがアフガニスタンに拠点を作ろうとしていることがわかった。

米軍や諜報社会の中で、アルカイダがアフガニスタンで起こしている問題の規模に関する議論がある。9月の攻撃は注意深く監視され、大きな結果を生み出したという。

しかし関係者は、今のところアルカイダの数はさほど多くなく、訓練所もなんとかなる程度の数だという。そして、アルカイダはアフガニスタン北東部を海外を攻撃するための基地にするほどは、まだ安定していないという。

またアルカイダがパキスタンではなく、アメリカが自由に行動できるアフガニスタンにいるほうが、有利な点が多い。アルカイダはアフガニスタン内に大きな永久的な拠点を築くことに、まだ慎重であるはずだ。

クナールとナンガルハール東部、ヌーリスタンは、戦略的な地域であり、そのためにアメリカも数年前にここに乗り出した(中略)。この地域には隠れる場所がたくさんあり、住民は長年中央政府を嫌い、抵抗勢力の味方をしてきた(中略)。

アルカイダのほかに、パキスタンの有名な過激派組織、ジェイシャ・ムハンマドとラシュカレ・タイバが、クナールで活動する。またテヘリーケ・タリバンとハッカーニの組織とヒズビ・イスラミもいる。その周囲には、中央アジア、チェチェンなどの過激派もいる。

クナールの谷の中には、アメリカやカルザイ政府が「アフガニスタンが陥らないように気をつけている」ような状況になっている場所があると、新欧米主義のアフガニスタンの国家安全アドバイザー、ランデモン・デフダール・スパンタが述べた。

北東部の戦いは、定期的に谷のなかで限定的な作戦を行なう米正規軍によって、数日間だけ作戦が行なわれる。作戦は主にタリバンを標的にするが、時にはアルカイダの活動を中断させることもあるという。

「彼らが集まるという諜報情報を得ることが何度かある。下士官であったり、ハッカーニであったりアルカイダであったりするが、その場所がわかれば、すぐに作戦を行なう」と、アフガニスタン東部のNATO軍司令官のジョン・キャンベルが述べた。

米関係者によると、極秘に行なわれ、最も効果を挙げているのが米軍の極秘協同作戦作戦指令JSOCである。これはデルタ・フォースや海兵隊チーム・シックスなどのような、海外で活動するエリート隊である。このグループはアフガニスタンの諜報組織やCIAと協力し、アフガニスタン北東部でアルカイダを攻撃している。12月にアルカイダのアル・ミスリが逮捕されたのも、JSOCの作戦においてであった。

問題は、JSOCはすでにソマリア、イエメン、イラク、アフガニスタンを始め、各地の紛争地に派遣され、その数が足りないことだ。米軍撤退後に彼らがアフガニスタンを監視することは、非現実的である。

「諜報は問題はない。能力の問題だ。彼らがいる場所や、彼らがどのように活動しているかはわかっている」と、米軍関係者が述べた。問題は「そこに我々が行き、何かをする能力があるかだ」。

hoonAl Qaeda Makes Afghan Comeback
MATTHEW ROSENBERG And JULIAN E. BARNES

■パキスタンのバス停で爆発「7人死亡」[110404 BBC]

パキスタンの北西部のバス停で自爆攻撃があり、少なくとも7人が死亡した。ロワー・ディールのジャンドゥール町で起きた攻撃で、この他に22人が負傷した。この地域では2009年に、パキスタン軍とタリバンとの間で大きな戦いがあった。この戦いの後に治安維持のために組織された政府主導の和平委員会のメンバーが、爆発で死亡したといわれる。現在のところ、犯行声明は出されていない。

地域検察官のカジ・ジャミール・ウルレーマンが『AFP』に語ったところによると、「自爆攻撃だった。犯人は徒歩でやってきた。現在標的が何だったかを調査中である」という(後略)。

garrPakistan blast 'kills seven' at bus station

Sniffed Out By Trail Dog 0-1, 2003 - 2011.