【2011年5月16日〜5月22日】


■ドイツ「米国・タリバンの話し合いを仲介」[110522 AFP]

ドイツは、本国でアメリカとアフガン・タリバンとの間の極秘直接交渉を仲介していると、日曜日に『スピーゲル』誌が日曜日に報道した。

ドイツのアフガニスタンとパキスタン特使であるマイケル・スタイナーが、話し合いを仲介した。最後の話し合いは、5月7日と8日にドイツで開催されたという。

ドイツ外務省は話し合いが実施されたことを認めていないが、ドイツはアフガニスタンの「政治解決のために努力している」と述べた。

(中略)オバマ政権が、2010年秋以来、欧米に支持されたカブール政府と戦うアフガンタリバン幹部と、直接的な話し合いを行なっているという。これまで3回直接話し合う機会があった。最初はカタールで、翌年はドイツで開催された。アメリカからはCIA関係者が出席し、アフガニスタンからはオマール師の親族が一行を率いたという(後略)。

ohGermany 'helps mediate US talks with Taliban'
BERLIN

■米、「ビンラディン襲撃を繰り返す」[110522 BBC]

オバマ大統領が、過激派がパキスタンで発見されたら、ビンラディンを殺害したときのような作戦を命じると述べた。パキスタンの主権に配慮はしているが、「我々が行動をしないうちに何らかの計画が実行される」ことを許さないという。

(中略)もし、アルカイダの幹部指導者やタリバン指導者のオマールの居場所がパキスタンや他の地域で発見されたら、必要であればアメリカは行動するという。「我々は仕事はアメリカを守ることだ」と『BBC』とのインタビューで答えた (後略)。

hoonUS 'would repeat Bin Laden raid'

■アルカイダ、政治エリートと制服エリートを標的[110521 News]

ビンラディン殺害に報復するために、アルカイダの暫定的指導者に最近任命されたサイーフ・アル・アダルは、世界各地、特にパキスタンでテロ攻撃を実施するために、3人からなる特別作戦委員会を結成した。大統領や軍参謀長など、国家の政治・軍指導者が狙われるという。

パキスタンの治安組織内の情報源によると、イスラマバードに設置されたアメリカの諜報組織は、5月10日に実施されたアルカイダのシューラで、ワジリスタンを拠点とするビンラディンとザワヒリの信頼をうけた部下であるサイーフ・アル・アダルが暫定的にテロ組織の指導者となり、世界各地、特にパキスタンとアメリカで報復攻撃をするための、3人からなる特殊作戦委員会を結成したことを告げた。

アメリカがパキスタンと共有した情報によると、この特殊作戦委員会はサイーフ・アル・アダル自身が率い、残りの2人はイリアス・カシミリとアドナン・グルシャール・エル・シュクリジュマである。シュクリジュマはFBIから指名手配になっている、元米国市民である。

(中略)アルカイダのシューラで、アフガニスタンとワジリスタンの作戦責任者としてムハンマド・アダム・ハーン・アルアフガニが任命され、トゥルキスタンイスラーム党のトップであるアブドゥル・シャキール・トゥルキスターニが、組織のパキスタンにおける作戦指導者となった。アフガニとトゥルキスターニは、ファハード・アル・イラーキと協力しあっている。またアルカイダの全体指令を任されたのは、アドナン・アル・ハイリ・アル・マスリで、ムハンマド・ナセール・アル・アシ・アブ・ナジールが、アフガニスタンの作戦司令官となり、ムハンマド・ムスタファ・イエメニの協力を得る。

サイーフ・アル・アダルが、アルカイダの暫定指導者に任命された。組織はいまだにザワヒリに忠誠を誓っているために、ザワヒリがやがては組織の指導者となるだろう。サイーフは2008年にペシャワルで拉致されたイラン人外交官の解放と引き換えに2010年にイランから釈放され、以後ワジリスタンで活動していると思われる。ただし米国人たちは、サイーフはイランでは自由に行動し、米国やサウジなどの世界各地で実施されたテロ攻撃を指図していたと見ている。

アメリカが2010年9月にテヘランに対する制裁を強化すると、イランの工作員たちがサイーフやビンラディンの家族を含むアルカイダの指導者を、北ワジリスタンに極秘にエスコートしたといわれる。それ以来、サイーフはアフガニスタンの米主導同盟軍に対するテロ攻撃を首謀し、イリアス・カシミリやアドナン・グルシャール・エル・シュクリジュマとも協力し合ってきた。2010年5月21日にアルカイダの作戦司令官だったムスタファ・アル・ヤジドが北ワジリスタンでアメリカの無人偵察機で殺害されると、サイーフが組織の軍事責任者に任命された。いっぽうイリアス・カシミリは欧米に対するテロ攻撃を計画し、首謀する軍事戦略家となった。

(中略)アドナン・グルシャール・エル・シュクリジュマはサウジ生まれで、アメリカで育った。アメリカの正規の住民で、グヤナ市民だったが、現在はパキスタンの部族地帯に隠れている。アメリカは、ニューヨーク地下的爆弾未遂事件と関係して、指名手配にしている(後略)。

hoonAl-Qaeda to target political and Khaki elite
Amir Mir、LAHORE

■パキスタン紙、ウィキリーク文書を出版[110521 New York Times]

『Dawn』が金曜日から、ウィキリークから入手した米外交文書4000件からの抜粋を公開し始めた。

(中略)これらにより、パキスタン陸軍参謀長のキアニ将軍が、南ワジリスタン上空を米偵察機が飛行することを依頼したことが明らかになった。

キアニ将軍は非武装偵察機だの飛行だけに言及していたが、陸軍指導者がCIAに偵察機を依頼したことが明らかになったことは、大きな屈辱となる。パキスタン軍と文民政府はこれまでCIA無人偵察機が部族地帯で過激派を攻撃することを個人的には黙認していたが、公には支持しないとしていた。

金曜日の『Dawn』の1面は、パキスタン国内における無人偵察の攻撃は、陸軍指導者の黙認以上のものであることが文章からわかった、と報じた。

2009年2月のバターソン米大使の文書によると、キアニは「(一般市民の犠牲者を出したとしても)攻撃は非常に正確で、主にワジリスタンの外国人戦闘員を標的にすることを十分承知していた」という。

ごく最近までパキスタンの指導者が無人偵察機を承認していた例として、軍関係者がザルダリ大統領に、無人偵察機が攻撃した場所を直接攻撃したとしたら、パキスタン兵60人ほどが殺害されていただろうと報告したという、パターソンの文書が引用されている。

(中略) パキスタン軍報道官は無人偵察機についての文書に関して、軍は武装偵察機を依頼していないと述べた。「技術的諜報情報の共有しかなかった」という。

(中略)『Dawn』のザファール・アッバス編集長によると、4月にウィキリーク創始者のシュリアン・アサンジュと契約を結んだという。「政治家や軍がアメリカに何を言い、アメリカがパキスタンやパキスタンの状況をどう考えているか人々に知らせることが大事と考えた」という。

最初の反応は、想像以上で、電話やeメールが殺到したという。

金曜日に発表された文書には、国政に関する屈辱的な文章も含まれる。ラホールに赴任したブライアン・ハント米領事が、パンジャーブ州知事のシャッバーズ・シャリーフが、イフティハール・ムハンマド・チョードリー最高裁判官の更迭を意図していたと述べた。シャリーフは、ナワーズ・シャリーフの弟である(後略)。

ohNewspaper in Pakistan Publishes WikiLeaks Cables
JANE PERLEZ、ISLAMABAD

■パキスタンにおける米軍の役割、通信(ウィキリーク)から明らかに[110521 Dawn]

『Dawn』が入手した極秘の米外交通信により、パキスタンにおける米軍の活動の詳細が明らかになった。

報告書によると、2009年の夏までに情報収集のために米特殊部隊がパキスタン軍に組み込まれ、その年の9月、パキスタン国内で合同作戦を実施していた。

「我々はSSG・国境警察隊(ペシャワルのバラヒサール)に米特殊部隊を送り込んで諜報統合組織を設置し、Rover設備を使用する準備をした」と、2009年5月にアン・パターソン米大使が述べた。「パキスタン人が諜報情報を収集してそれを用いることに協力している」。それまでアメリカは、「パキスタン陸軍はパキスタン軍に同行することを許可しなかった」と指摘している。

9月になると、合同諜報活動は陸軍本部にも含まれるようになった。「パキスタンは、米軍からCOIN作戦のために、諜報情報、偵察、監視の面の協力を受けるようになった」。「さらに諜報統合センター」が「国境警察隊本部と第11Corps本部に設置され、今後GHQやバローチスタンの12Corpsなどにも設置されることが予定されている」という。

2009年にバラヒサールの組織はパキスタン軍と協力して、ロワー・ディールで作戦を行なっていたという(中略)。この他にも、直前になって中止された作戦もあった(中略)。

これまでアメリカの訓練士がパキスタンにいることは明らかにされていたが、合同作戦が実施されていた事実が明らかになったことはない(中略)。

リークされた報告から、アメリカは米軍をパキスタン兵と行動させることに熱心だったことがわかる。

パターソンは2009年の通信で、「FATA北部で、米特殊部隊がFC(国境警察隊)に協力して、ISR(諜報・偵察・監視)に協力したり、一般的な作戦に協力する合同作戦を行なう可能性がでてきた」と書いている。「もしこれまで我々がバジョールでしてきたことを今後拡大できれば、TTP追跡に大きく貢献することになる」という。

パターソンが指摘するバジョールの作戦とは、2009年9月の作戦のことで、これは2009年10月にメディアでも報道された。米軍が南ワジリスタンのワナと北ワジリスタンのミランャーにパキスタン陸軍の第11Corpsとともに派遣され、FCはさらにバジョールでもこれを行なうことを要請してきたという。

「以前パキスタン軍指導者たちは、我々の特殊部隊関係者がパキスタン軍に協力することを拒否してきた」。しかし「最近GHQが方針を変えたことから、政策が変わったことがわかる」。「これらの協力に関しては非常にデリケートだ。パキスタンやアメリカのメディアに漏れれば、パキスタン陸軍は協力を拒否してくるだろう」(後略)。

oh【び】Cables reveal role of US troops in PakistanBy Madiha Sattar
KARACHI

■陸軍指導者、無人偵察機を承認と米文書[110519 Dawn]

米政府の極秘文書から、2008年1月に、テロと戦うためにパキスタン陸軍指導者がアメリカに無人偵察機の協力を要請していたことが、ウィキリークの極秘文書から明らかになった。

2008年1月22日にキアニ将軍がアメリカのウィリアム・ファロン提督と会った際に、南ワジリスタンで戦う軍に協力してほしいとアメリカに依頼した。

アメリカは、キアニ将軍が偵察目的の偵察機を依頼したのか、ミサイル搭載の偵察機を依頼したかは明らかにしていない。

しかし、パターソンがワシントンに送った会合の報告書によると、ファロン提督がこれを支持する権限を持たないことを残念がった。代わりに地上でパキスタン陸軍が空爆を行なうことができるように、訓練された米海兵隊を派遣することを提案した。しかしキアニはこれを拒否し、米兵を地上に置くことは「政治的に受入れがたい」と述べた。

これまで明らかにされた外交文書から、パキスタンの文民指導者たちは、FATAの過激派に対する無人偵察機の攻撃を強く非難していた。

ohMilitary leadership backed drone strikes: US cable
KARACHI

■パキスタンタリバン、戦い続けることを誓う[110518 AP]

ビンラディンの死後、パキスタン人タリバンがアルカイダ指導者の使命を達成するために、欧米に対する聖戦を「激しく」続けると、組織の副司令官が語った。

ビンラディン死後に組織が弱体化するのではないかという予測を否定するために、ワリウル・レーマンがコメントを発表した。抵抗勢力の士気を高めるためと思われる。

(中略)レーマンが月曜日に、南北ワジリスタンが接する地域で、『AP』のインタビューに答えた(後略)。

hoonPakistan Taliban vow to fight on
RASOOL DAWAR、SHAKTOI

■過激派数十人、パキスタンの検問所を攻撃[110518 AFP]

水曜日早朝、ライフルやロケット砲で武装したイスラーム過激派数十人が、パキスタンの警察検問所を襲撃して、関係者2人を殺害、5人が負傷した。

ペシャワル郊外で40分にわたって続いた激しい銃撃戦後、警察官たちが逃げ出したために、過激派側の犠牲者の数は明らかではない。サルバンドにある検問所は、カイバルの次の検問所である。

警察によると、最初の攻撃は深夜に始まった。当初の攻撃は15〜20分だったが、その後、午前2時15分頃に、銃やロケット砲で武装したタリバン戦闘員70人が再び攻撃を始めた。攻撃は40分ほど続き「仲間の警察官2人が死亡、5人が負傷した」という。攻撃者たちはカイバルの方からきて、戻っていった。「車で検問所にやってきて、その後、部族地帯に車を乗り捨てて、めったに使用されない道を歩いて検問所にやってきた」という。

(中略)関係者によると、攻撃者たちはTTP系の組織か、マンガル・バーが率いる、地元の過激派組織ラシュカレ・イスラームの人間だという。

hoonDozens of militants attack Pakistan checkpoint
Lehaz Ali、PESHAWAR

■米、タリバンとの対話をすすめる[110517 Washington Post]

米政権は、数ヵ月前から始まったタリバンとの直接対話を急速に早めている(中略)。

アフガン政府幹部によると、アメリカの代表がカタールとドイツで、オマール師と近い関係にあると思われているタリバン関係者と、少なくとも3回会った。そのうちの1回は、「8〜9日前」だったという。

月曜日に国務省報道官のマイケル・ハマーが、「アフガニスタンや周辺地域の関係者と幅広い話し合いをしている。しかし、詳細は語らない」と述べた。

話し合いは非政府機関やアラブ、ヨーロッパ政府などを含めたいくつかの関係筋を通じて進行している。米関係者によると、タリバンは米国人と直接対話したいと明言しており、正式な政治機関を設置することを申し出ており、その候補地として、カタールが挙がっている。

去年、NATOがタリバン指導者と思われた人間を極秘に飛行機でカブールに連れていったが、偽物であることが判明したために、抵抗勢力との対話の試みが失敗した。「あれを繰り返したくない」と、オバマ政権関係者が述べた。

以前行なわれたアフガン政府関係者とタリバン代表団との話し合いは、タリバンたちが自分たちの意向を代表する人間を選び出せなかったために、失敗してきた。

しかしオバマ政権は、現在接触している人間はオマール師やクエッタ・シューラの関係者と直接関係のある人間であると、「今まで以上に確信」しているという。

(中略)まだ話し合いは前段階だが、「予備的」な話し合いを行なったという。この件に関しては、『New Yorker』誌が2月に最初に報道している。

(中略)タリバンは、自分たちの要求を明らかにしている。その中にはグアンタナモ収容所で拘束されている20人の仲間の戦闘員の釈放である。そのうちの8人は、アメリカが「重要人物」に指定し、さらにそのなかの2人は裁判に懸けられる予定である。またアフガニスタンからすべての外国軍の撤退と、アフガン政府内にタリバンの代表を送り込むことの保証を要求している。

タリバンが正式な組織機関を設立することを要求しているが、これには2つの問題があると、米関係者が述べた。「まずは、どこに。そしてそれを何と呼ぶか。『アフガニスタンイスラーム首長国』という名前を掲げるのか。それはない。国連サポートオフィスと呼び、タリバンがそこに集ることはできる」。「アフガン人たちが、カブールにこれを作りたいならそれはそれでいい」。「カタールに作りたいなら、それもいいだろう」。

(中略)最近、アメリカとパキスタンの関係が悪化している。アフガニスタン問題の解決には、パキスタンの協力は必至である。12月に米特使のホルブルック死去にともなって後継者となったマーク・グロスマンは、最近アフガンとパキスタン政府幹部と3ヵ国会議を開いた。また、彼はインドやサウジアラビアも訪れ、イランとも仲介者を通じて接触している。

現在オバマ政権は、クエッタ・シューラやその他の組織と話し合うために、必ずしもパキスタンの協力は必要ではないと考えている。「タリバンと会った人間によると、彼らが自分たちのオフィスを設置したい理由のひとつは、パキスタン人たちの影響下から脱出したいからだという」と、ある政権関係者が述べた。

ohU.S. speeds up direct talks with Taliban
Karen DeYoung

■パキスタン、NATOヘリコプターと交戦後抗議[110517 AP]

火曜日にパキスタンの地上軍がNATO軍ヘリコプターと交戦した。(中略)パキスタンの地上軍がアフガニスタンとの国境上でNATO軍ヘリコプターと交戦し、パキスタン兵2人が負傷した。パキスタン軍は今回の出来事を正式に抗議し、NATO軍報道官は国境上で「出来事」があり、現在調査中だと発表した。

(中略)NATOとの交戦は、北ワジリスタンのダッタヘール地域で起きた(中略)。アフガニスタンのNATO軍基地に欧米軍関係者によると、パキスタン側から最初に攻撃されたという。しかしパキスタン陸軍は、ヘリコプターがパキスタン上空を侵害したために、軍が発砲したという声明を発表した。ヘリコブターが応戦したために、兵士2人が負傷したという(後略)。

hoonPakistan protests after clash with NATO helicopter
CHRIS BRUMMITT、ISLAMABAD

■パキスタン、「アルカイダ幹部」逮捕[110517 BBC]

パキスタン軍によると、カラチでイエメン人のアルカイダ幹部が逮捕された。ムハンマド・アリ・カシーム別名アブ・スーハイブ・アルマッキが、パキスタンとアフガニスタンの国境沿いでアルカイダ指導者のもとで活動していたという。

軍は、「この地域のアルカイダ組織の活動を明らかにするための大きな成功」という声明を発表した。関係者によると、カシームはビンラディンとザワヒリの間を仲介する重要な世話人だったという。

カシーム逮捕に関する詳細は、明らかになっていない。彼がアルカイダのどのような地位にあったか、また逮捕された時期も明らかではない。

しかし治安関係者によると、カシームは5月4日にカラチのグルシャン・エ・イクバル地域で逮捕されたと述べた。衛星電話と追跡機器を所持していたために、この地域のアルカイダの活動に関する新たな情報入手につながるという。カシームはアボタバード、ファイサラバード、ペシャワル、カラチなどを点々としていた。またビンラディン殺害に報復するために、パキスタン国内でサウジ関係者を攻撃する計画に関与していた。月曜日には、カラチのサウジ領事館の警備を担当していた、ハッサン・アルハタニが殺害されている。

『ロイター』がある治安関係者の話として、カシームは35歳〜40歳で、家族とともに「しばらくの間」カラチで暮らしていたと報道した。「何人かの人間の行動に関する情報を提供し」、「我々はその情報や活動計画に関して調査している」という。

カシームは2010年5月に無人偵察機の攻撃で殺害されたムスタファ・アブ・ヤジド別名サイード・アル・マスリの後継者として、アルカイダの作戦司令官幹部になったといわれる。パシュトゥとウルドゥーに堪能で、ビンラディンとザワヒリの間を仲介し、アルカイダがアフガニスタンとパキスタンの間を行き来できるように活動していた。また人材発掘に関わり、その結果各地を点々としていた。

またイエメン系のアメリカ人過激主義の宗教指導者であるアンワル・アル・アウラキに近い関係にある。アウラキはアラビア半島のアルカイダ指導者で、2002年にカラチで逮捕されたラムジ・ビン・アルシブとも関係があるといわれる(後略)。

hoonPakistan arrests 'senior al-Qaeda operative'

■北ワジリスタンで無人偵察機、9人を殺害[110517 Dawn]

月曜日に北ワジリスタンで過激派の拠点と車輛が無人偵察機2機に攻撃され、少なくとも9人が殺害された。両攻撃とも、ミールアリで起きた。

偵察機が「重要な標的」を追跡していたかは明らかではないが、ミランシャーの諜報関係者2人によると、拠点で殺害されたのは全員外国人だったという。

ビンラディンが殺害されて以来、5度目と6度目の攻撃になる(後略)。

hoonUS drone attacks kill nine in NWA
MIRANSHAH

Sniffed Out By Trail Dog 0-1, 2003 - 2011.