【2011年7月25日〜7月31日】

■パキスタンのCIA責任者、出国［110731 AFP］

●ビンラディンの隠れ家を追跡したイスラマバードのCIA責任者が、医療行為を受けるためにパキスタンを出国したと、米関係者が述べた。

●CIAはこの件に関してコメントすることを拒否している（中略）。『ABC』ニュースが、アメリカやパキスタン政府関係者の話として、このCIA責任者はパキスタンに戻ることはないと報道した。

●前任者は名前がリークされたために、パキスタン出国を余儀なくされている（後略）。

■パキスタン、米外交官員に新たな旅行規制［110731 AP］

●パキスタンは国内に住む米外交官員に、旅行に関する新たな規制を課した（中略）。

●先月外務省が米大使館に、首都を出る場合、米領事館が設置された他の都市を訪れる場合でも、すべての外交官員は5日前に特別許可を申請することを強要した。

●（中略）米政府関係者も新たな規制が課されたことを認め、大使館は規制緩和のために努力していると述べ、「外交官員の旅行の自由を認める」ようにパキスタンに要請しているという。

●（中略）今月、車に乗ってペシャワルに入ろうとした米外交官員たちが、町に入ることを阻止された。しかし他の外交官員たちは、新たな規制が課された後も、自由に行動しているという（後略）。

■米、アルカイダと取り引きをしているとイランを非難［110730 Asia Times］

●木曜日に米財務省が、テヘランがアルカイダと「極秘取り引き」を交わし、アルカイダがパキスタンやアフガニスタンに資金や工作員を送るためにイランの国土を利用することを許していると非難した。

●（中略）イラン、イラク、パキスタン、カタール、クエートに住む6人のアルカイダ活動家に対して金融規制を課している財務省はその声明のなかで、イランはアベディン・アブデル・アジズ・ハリルが率いる組織が、「アルカイダが資金や工作員、世話係たちを中東から南アジアにかけて動かすパイプラインを運営している」と述べた。ハリルはシリア人で、2005年以来イランで「アルカイダとイラン政府の合意のもとで」活動しているという。

●ハリルは湾岸地域の篤志家から資金を徴集して、資金をアフガニスタンやイラクにいるアルカイダ幹部指導者に資金を回すとともに、「イランの収容所にいるアルカイダ関係者の釈放のために、イラン政府に働きかけている」という。成功すると、ハリルは「彼らをパキスタンに送り込む」。

●「イランは今日、世界にテロリズムを広めるスボンサー国家となっている」と、財務省のウェブサイトにテロリズムと財務諜報局のデビッド・コーヘンが書いている（後略）。

■クラームで過激派27人殺害［110727 AFP］

●アフガニスタンと国境を接する部族地帯で銃撃戦があり、過激派27人と住民4人が殺害された。

●日曜日にクラーム行政区で、地元の部族民軍とタリバンとの間で銃撃戦が発生した。その後軍が部族民戦闘員を援護し、過激派の位置を砲撃した。「クラーム中央部のマスザイ地区で、少なくとも過激派27人と平和委員会のラシュカルのメンバー4人が死亡した」と、地元政府関係者のシェール・ブハダールが述べた。

●ラシュカルは、準軍隊やパキスタン軍の砲撃隊の援護を受けたという。

■アフガニスタンのNATO軍、「パキスタン人タリバン35人を殺害」［110726 BBC］

●アフガニスタン側のNATO主導軍により、パキスタンからやってきたタリバン戦闘員35人が殺害され、数人が負傷した。

●過激派たちはパキスタン側からパクティアに越境して、同盟軍を攻撃してきたという。パキスタンのワジリスタンにいる情報源によると、負傷者の多数が運び込まれてきたという。

●（中略）戦闘で殺害された者の遺体を持ち帰り、埋葬する準備が行なわれている。犠牲者の多数は、ハーフィズ・グル・バハドゥールとナジール師の追随者である可能性が高い。

●（中略）同盟軍も戦いがあったことを認め、戦闘員はハッカーニの組織の指図でアフガニスタン側に入ってきたという（後略）。