【2011年9月19日〜9月25日】


■パキスタン軍、アフガニスタン側を攻撃[110925 Reuters]

パキスタンが迫撃砲やロケット弾数発をアフガニスタン側に撃ち込み、一般市民が少なくとも1人死亡し、家屋多数を破壊しているために、村人数十人が避難したという。

水曜日以来、ロケット弾500発がパキスタン側からクナールに撃ち込まれ、家屋6軒とモスクが2ヵ所破壊された。ダンガーム地区の村人約100人が避難したという。

「パキスタン軍のこの行為を強く非難する。ただちに止めるべきだ」と、州知事のファズルッラー・ワヒディが語った。

6月と7月にもパキスタン軍の攻撃があり、一般市民42人が死亡したという。7月には、軍は報復するべきだという抗議運動が起きたが、カルザイ大統領に制止された。

パキスタン軍関係者によると、銃を持った男たちが軍の検問所を攻撃して兵士1人を殺害、3人を負傷させたという。この攻撃で過激派15人を殺害したと述べた。「数発が国境を越えた可能性もあるが、無人地帯だった」という。「パキスタン軍は、国境を越えてきた過激派だけを攻撃している」(後略)。

hoonPakistan army shelling Afghan border areas-officials
ASADABAD

■アフガン、仲介者幹部殺害に関与する男を逮捕[110925 New York Times]

アフガン政府関係者が日曜日に、アフガニスタンの和平プロセスの指導者を殺害した自爆犯を送り込んだ、タリバン過激派と関係する男性を逮捕したと述べた。

殺人容疑者のハミドゥッラー・アフンドと彼の逮捕に関する情報は、ほとんど明らかにされていない。政府報道官のスィファットゥッラー・サフィは、アフンドが「過去数日の間にカブールのどこかで」逮捕され、アフガン諜報官の取り調べを受けているとだけ述べた。

(中略)アフガン政府は、エスマトゥッラー師という殺人者をラッバーニに送り込んだ暗殺計画に関して、ほとんど情報を提供していない。アフンドは、和平議会とクエッタのタリバンとの間を仲介していたという。4ヵ月前にアフンドがラッバーニと和平高等議会のマンスール・スタネクザイに会いに2度カブールを訪れたと、現在は議会のメンバーである元タリバンのラマトゥッラー・ワハディヤールが述べた(後略)。

hoonAfghans Hold Man Tied to Top Negotiator's Death
JACK HEALY and SANGAR RAHIMI、KABUL

■生存者、元アフガン大統領暗殺に対するタリバンの陰謀を語る[110922 New York Times]

カルザイ大統領が木曜日に、タリバンが和平の可能性を匂わせるオーディオCDを持って、指導者たちに接近してきたと語った。

(中略)この録音は、暗殺者がラッバーニの部屋に入るためのタリバンの陰謀の一部である。これで和平プロセスは大きな打撃を受け、カルザイ政府にとっては、またもや別の危機を迎えることになる。

カルザイによると、ラッバーニを殺害した自爆犯がアフガン政府関係者たちに与えたCDで、ラッバーニを「親愛なる」「敬愛する」師と讃えた。「これを和平のメッセージだと勘違いした」。「嘘だった」。

カルザイ大統領が大統領宮殿で会見すると同時期、アフガニスタンの国家諜報局が、ラッバーニに爆弾犯を紹介した和平高等議会メンバーのラハマトゥッラー・ワディヤールを、カブールの中心で開催された記者会見の場に連れて行った。

ワヒディヤールの話はカルザイの話とほとんど同じで、彼自身も欺かれたと語った。和平高等議会のメンバーが、なぜこれまで知らなかったタリバンのメンバーを信頼したか、大きな疑問が残った。

ワヒディヤールは長い黒い髭を生やした中年の元タリバン高官で、彼自身も今回の攻撃で負傷した。諜報関係者の助けを借りて、伝統的な衣装をつけて痛みをこらえるふうに、部屋に入ってきた。爆発により腕が動かなくなり、左耳が聴こえないという。

彼の話によると、和平高等議会のメンバーが過去4〜5ヵ月の間、タリバン幹部と接触するために熱心に活動していたという。そのために、ワハディヤールによると「タリバンのなかでは正直な男」だというアブドゥル・サッタールという男に接触した。ラッバーニと議会の秘書であるスタネクザイがサッタールをカブールに招き、クエッタ・シューラと接触するように頼んだ。サッタールは、後にタリバンが信頼するハミドゥッラー・アフンドと戻ってきたという。

ワヒディヤールがアフンドザーダと呼ぶアフンドは、2度カブールを訪れ、ラッパーニとスタネクザイに会った。アフンドはラッバーニからのオーディオ・メッセージをクエッタ・シューラに届け、ワヒディヤールとの関係を密にしていったという。

アフンドに関してワヒディヤールは、「4ヵ月の間、ハミドゥッラーを通じて多数の人間との接触が続いた。和平議会関係者を通じて私の電話番号を相手に教え、彼は自分がしていることや、誰と話したかを報告してきた」。

そして1週間前にアフンドが電話をかけてきて、クエッタ・シューラがアフガン政府と話し合う準備ができたと言ってきた。当時ラッバーニはタリバンの事務所をカタールに設置するために、イランと湾岸諸国を訪れていた。アフンドはラッバーニに自分自身でメッセージを届けることができないので、信頼のおける人間にメッセージと書類を託すと言ってきたという。

「スタネクザイにこれを伝えると、彼はとても喜んだ」という。そして彼が到着したらスタッフに迎えにいかせ、「丁重に敬意を払ってこの客人をカブールに連れてくる」ように指示した。

数日後ワヒディヤールは、アフンドから派遣されたとという電話を、カンダハルの男性から受けた。ワヒディヤールがスタネクザイから借りた車を使用して、カンダハルに急行した。当時、スタネクザイはパキスタンから帰国途中だった。

クエッタ・シューラから派遣された男は、カブールにある和平議会のゲストハウスに滞在し、ゲストハウスのスタッフには、彼が外出しないように言い渡されていた。エスマトゥッラー師という名前のこの客人は、2つのオーディオ・クリップを持ってきた。1つはスタネクザイ宛てで、2つ目は、ラッバーニ宛てだった。最初の録音には、ラッバーニに当てたメッセージは、彼だけに聞いてほしいという注意していた。

カルザイもスタネクザイ宛のオーディオ・クリップを聞き、「おどろくべき」メッセージだったと語った。国連に旅立つ直前に、これを聞いた。カルザイによると「CDには多数の良いメッセージがあった」という。ラッバーニの部下も、これを聞いて喜んでいた。

ワヒディヤールによると、メッセージの中には「興味をひく事柄」があったという。タリバンは外国軍が去ったあと、アフガニスタンに戻ると繰り返した。また「アフガニスタンには姦淫がはびこり、政府に取り締まりを要求した。このほかにもいろんなことを言っていたが、もう忘れてしまった」という。

月曜日、暗殺の前に、ワヒディヤールはこのタリバンのメッセンジャーだというエスマトゥッラーに会いに行ったが、ゲストハウスにはいなかった。ワヒディヤールによると、エスマトゥッラーに電話をかけると、「退屈したので、近くのモスクに祈りに行った」と述べたという。

翌日、暗くなる前に、ワヒディヤールは自分の車でエスマトゥッラーを迎えにいき、ラッバーニの家に連れていった。家に入り、ラッバーニの秘書がワヒディヤールを迎え、2人の身体検査をする許可を求めた。ワヒディヤールは「『もちろん』と、言った」。しかしその数分後に、2人がスタネクザイの隣にいたラッバーニに挨拶をしているときに爆発が起きたので、警備員は良く検査をしなかったようだ。

エスマトゥッラーはラッバーニに近づき「抱擁した。そのとき爆発を聞いた」。「その後意識がなくなり、何が起きたかわからなかった」。意識がもどると「私の足下にあの男がいた。頭部がふきとんだ、身体があった」。エスマトゥッラーは、爆発物をターバンに隠していた。

ワヒディヤールは平和のための努力を続けると、会見の最後で誓った。カルザイは「アフガニスタン全体が、平和を望んでいる」として、記者会見を終えた。

garrSurvivor Tells of Taliban Plot in Former Afghan President's ALISSA J. RUBIN and JACK HEALY、KABUL

■故和平委員会議長追悼、悲観的雰囲気漂う[110922 New York Times]

(前略)水曜日になると、ラッバーニ暗殺により民族間の対立が露になり、国家の未来に希望が見えなくなりつつある。ラッバーニの死は、誰よりもパシュトゥーン族のカルザイにとって大きな打撃となった。ラッバーニは、タジーク族からなる北部同盟の指導者だった。

ラッバーニは、アフガニスタンの平和にそれほど貢献したわけではないが、タリバンを憎む北部同盟から大きな圧力を受けていたカルザイにとって、ラッバーニが彼を支持したことは大きな力となっていた。(中略)カルザイは、一般市民を多数殺害し、親しい仲間さえをも殺害したタリバンを「兄弟」と呼んでいた。

和平プロセスは、最初から問題を山積みにしていた。2010年にカブールで和平委員会を結成するジルガがカブールで開催されると、抵抗勢力がこれを攻撃して他方向からロケット弾を撃ち込んだ。カルザイは警備の失敗に憤慨して、内務大臣と国家諜報機関長官を解雇した。その後パキスタン政府が、彼らの解雇を促していたことが明らかになった。

その数ヵ月後、タリバン指導者を装った男がNATO関係者との話し合いを行ない、大統領宮殿にも赴き、贈り物や金品を受け取った。しかしその後、偽者であることが判明した。パキスタンのクエッタのある店主だった。今回、敵から派遣された使者は、大きな破壊をおこなった。

(中略)暗殺者の身元は、いまだに謎だ。ラッバーニを殺害した男の名前は、その日の夜になって、やっとエスマトゥッラー・カンダハリであることにみんなが同意した。それ以外のことは謎だ(後略)。

hoonPessimism Fills Kabul During Mourning for Slain Peace Council Chief
ALISSA J. RUBIN、KABUL

■ラッバーニ殺害犯、数日間ゲストハウスに滞在[110922 Telegraoh]

「非常に信頼のおける」といわれた犯人は、クエッタのタリバン首脳部から「平和のメッセージ」を持って派遣されたというが、元ムジャヒディンの軍閥と挨拶を交わすときに、ターバンに隠した爆発物を爆発させた。

(中略)ラッバーニ博士を殺害した犯人は、彼がドバイとイランから帰国するまでの間、カブールにあるゲストハウスに4日も滞在していた。和平委員会アドバイザーのムハンマド・イスマイル・カシミヤーが語ったところによると、エスマトゥッラーという名前の人間が和平委員会のメンバー数人に接触して、「自分は重要なタリバン高官であり、平和のメッセージを持っているが、ラッバーニだけに会いたい」と言ったという。

ラッバーニが帰国した際に、元タリバン大臣のラハマトゥッラー・ワヒディヤールを通じて紹介された。ワヒディヤールは現在は和平委員会に属し、「ラッバーニはこの申し出を受入れて、自分の家に招いた。ラッバーニに挨拶する際にターバンに隠した爆弾を爆発させ、ラッバーニと周りの数人を殺害した」という。ワハディヤールも重傷を負い、回復の見込みはなさそうである。

欧米の外交筋や専門家たちが昨晩タリバンの「クエッタ・シューラ」の首脳陣と接触し、暗殺の指示を出したかを確認しようとした。もし確認されれば、今年になってカタールとドイツで開始した和平プロセスに、大きな打撃となる。「もしカンダハルのタリバン首脳陣がこれを指示したのでなければ、黙秘していてはためにならない」と、あるアナリストが述べた。

タリバン報道官のザビウッラー・ムジャーヒッドが昨日アフガニスタンのアザダイ・ラジオ局にeメールを送り、ラッパーニの殺害を認めたことはないと述べた。「タリバンが暗殺を認めたと、放送しているのを聞いた。それは過ちだ。この出来事については何も聞いていないし、これに関して誰かに話したことはない」と、eメールを送った(後略)。

garrBurhanuddin Rabbani killer stayed at his guesthouse for days
Lianne Gutche、Kabul

■アフガニスタンに絶望感[110922 Washington Post]

(前略)水曜日になっても、ラッバーニ暗殺の犯行声明は出されていない。タリバンの報道官には水曜日になっても接触することができず、これは異例のことだ。タリバンのメディア作戦と関連のあるTwitterの書き込には、タリバン組織は今回の暗殺に言及する準備が整っていないというメッセージが掲載された。「まだこの件の捜査が終わっていない。従って、我々の立場に関してこれ以上話すことはない」。

アブドゥッラー・アブドゥッラーを始め、アフガン政府関係者によると、ターバンに爆発物を隠した男は、エスマトゥッラーという名前を使っていたという。

あるアフガン人によると、抵抗勢力指導者たちが米主導のカルザイ政府と話し合うことに利点はないと考えていることの現われだという。またはパシュトゥーン族の過激派組織と取り引きする人間は、タジーク族のラッバーニであってはならないと考える人間の犯行と見る者たちもいる。

和平委員会の幹部によると、犯人は委員会が使用するカブールにあるゲストハウスに、数日間滞在していたという。ラッバーニの元世話人だったアマヌッラー・マイマンによると、この男の訪問に関して、ある種の楽観的な雰囲気があったという。委員会メンバーのムハンマド・マスーム・スタネクザイは、この男に、クエッタ・シューラの首脳部からラッバーニに重要なメッセージがあると言われていたという。スタニクザイはイランとドバイを訪問中のラッバーニに何度も電話をかけて、カブールに戻るように説得した。

ラッバーニと近い関係にあるアフガン人は、ラッバーニの内部の人間の協力がなければ、攻撃を実行することは難しいと述べた。「内部と外部の協力がなければ、実行不可能だ」と、パイマンが語る。「この男は1週間もゲストハウスに滞在していたのに、彼の活動やターバン、彼の行動に何の注意も払わなかった」。

(中略)「和平委員会が設立されて以来、何も達成できていない」と、軍関係者のビズミッラーが述べた。「みんな金のためにやっている」。

アフマッド・シャー・マスードの弟のマスードは、「ラッバーニは努力していた。しかし、うまくいくとは思っていなかったはずだ」。マスードは、和平の取り引きが成功する可能性はないという。「敵はそれほど強くはない」。「問題はカルザイ政府が弱すぎること。危うく、汚職にまみれているために、テロリストのほうが上手だ」。

hoonA sense of helplessness in Afghanistan
Ernesto Londoo、KABUL

■ターバン爆弾犯、アフガン元大統領殺害[110920 Telegraph]

アフガニスタン平和委員会議長で元大統領のブルハヌッディン・ラッバーニが、タリバンの自爆犯に殺害された。彼と一緒にラッバーニの関係者4人も死亡した。タリバンが犯行声明を出した。

カルザイ大統領のアドバイザーのムハンマド・マスーム・スタネクザイも、重傷を負った。

平和委員会のファゼル・カリーム・アイマークによると、タリバンからの「特別なメッセージ」を持った「非常に信頼のおける」2人の人間が、カブールのワジール・アクバル・ハーン・マーケット近くのラッバーニの自宅を訪れたという。「男の1人がラッバーニと挨拶するために彼の肩に頭をのせると、自爆した」。

委員会の別のメンバーハビブッラー・ファウジによると、シャルワーズ・カミーズとターバンをつけた男は、タリバンから和平のメッセージを届けるためにクエッタからカブールにやってきたという。

「ラッバーニとスタネクザイに会った。ラッバーニは彼に会う予定だった。タリバンの重要なメンバーのはずだった。和平に関して話し合い、話し合いが終ったところでラッバーニが別れの挨拶をした。ラッバーニとタリブが抱き合うと、彼が自爆した」と、タリバン報道官のザビフッラー・ムジャーヒッドが犯行声明を出した。犯人たちは、話し合いのためにラッバーニの自宅を訪れたという。「ラッバーニがムハンマド・マスームと挨拶をするために3歩近づいたところ、爆発物を隠したジャケットに仕掛けられた爆弾を起爆させ、ラッバーニともう1人のタリバンのワヒッド・ヤール、そして家にいた4人の警備官を殺害した」と、報道機関に語った。ムジャーヒッドによると、タリバンの首脳陣が2人の「確実で十分訓練を受けた」戦闘員のマスームとヤールを、ラッバーニと接触するために任命したという(後略)。

garrTurban bomber kills former Afghan president
Lianne Gutcher in Kabul and Dean Nelson

■アフガンの重要な指導者ラッバーニ、カブールで殺害される[110920 Washington Post]

元アフガン大統領のブルハヌッディン・ラッバーニが、火曜日の午後、カブールの自宅で自爆犯に殺害された(中略)。

「和平に関して話し合いをするために、数人が部屋に案内された」と、カブール警察の捜査責任者のアブドゥル・ザヒール将軍が語った。「男がラッバーニと抱き合い、そして自爆した」。(中略)自爆する前に、敬意を表すためにお辞儀をし、そして自爆したという。ラッバーニは即死だった。

(中略)ラッバーニの秘書を含む4人が殺害された。マスーム・スタネクザイは、重傷を負った。

(中略)ラッバーニと近い関係にある刑事課のバシール・ベザーンによると、今回の話し合いは、2005年にカルザイ政府と和解した元タリバン指導者のラハムッラー・ワヒディヤールがお膳立てしたという。ワヒディヤールは和平委員会のメンバーで、1990年代のタリバン政権時代、難民問題副大臣だった。

ラッバーニは、和平の話し合いが大きく前進する可能性がある会合が予定されたことを和平委員会に知らされたために、火曜日の午後にドバイからカブールに帰国した。ベザーンによると、ラッバーニは、「来なければいけない。この男に会わなければいけない」と言われたという。

ラッバーニは午後3時にカブールに到着し、会合に備えるために自宅に急行した。ラッバーニの自宅の外で記者会見に臨んだベザーンによると、攻撃で負傷した者のなかにはワヒディヤールも含まれていると聞いているという(後略)。

garrKey Afghan leader Rabbani killed in Kabul bombing
Ernesto Londono、KABUL

■アフガン和平委員会議長、自宅で殺害される[110920 New York Times]

タリバンとの和解を試みていた最も有名なアフガン政府関係者が火曜日に、ターバンに爆弾を隠していた自爆発に暗殺された。信頼のおける仲介人により、自宅に招き入れられていたという(中略)。

攻撃の標的となったブルハヌッディン・ラッバーニは、タリバンに戦いを止めさせるために結成された和平委員会の議長を勤めていた(中略)。

和平委員会のメンバーによると、犯人はラッバーニにメッセージがあるとして、タリバン政府の元大臣だったラハマットゥッラー・ワヒディヤールにより、厳重警備された彼の自宅にエスコートされた。ラッバーニとワヒディヤールは、1980年代に共にソ連人と戦った。

犯人は信頼の印として身体検査を受けていなかったと、和平委員会のメンバーが語った。ラッバーニと抱き合って挨拶をすると、爆発物を起爆させてラッバーニを殺害し、他の3人を負傷させた。ワヒディヤールの運命は明らかではない。

(中略)和平委員会に関わるムハンマド・マスーム・スタネクザイも攻撃時ラッバーニと一緒で、重傷を負った(中略)。

3ヵ月の間に、3人のアフガン政府幹部が殺害されている。7月にはカルザイの義理の弟のアフマッド・ワリ・カルザイが、アフガン南部の厳重に警備された来客用の建物内で、信頼されていた部下に銃殺された。数日後、オルズガンの元知事でカルザイの重要な仲間だったジャン・ムハンマド・ハーンの自宅をタリバンが襲撃し、彼を銃殺した(後略)。

garrAfghan Peace Council Chief Killed in Attack on His Home
ALISSA J. RUBIN and RICK GLADSTONE、KABUL

■アフガン和平委員会議長ラッバーニ、殺害される[110920 BBC]

アフガン平和委員会議長のブルハヌッディン・ラッバーニがカブールで、他の何人かと一緒に爆弾攻撃で死亡した。

ラッバーニは、ターバンに爆弾を隠していたと思われる自爆犯により、自宅で殺害された。当時タリバンのメンバーと会っている最中だった。(中略)この攻撃で、委員会幹部のマスーム・スタナクザイも重傷を負ったと思われる。

(中略)ラッバーニは北部のタジーク族であるが、南部や東部のパシュトゥーン族の地域にも支持者がいた。アフガニスタンの最も影響力のある政治家だった。またアフガン指導者として、最も厳重な警備を受けていた。

(中略)彼が率いる和平委員会は、タリバンの野戦司令官数百人以上を和解させることができるとみられていたが、現在のところは、幹部司令官に抵抗運動を止めさせることに成功していない。

ラッパーニの自宅はカブールの裕福層の居住区にあり、つい最近タリバンが攻撃した米大使館がある厳重に警備された地区の一角に位置する。

(中略)カブールのビラール・サルワリ記者によると、タリバン司令官2人がラッバーニに会うために、スタナクザイと一緒に赤いカローラに乗ってやってきた。司令官たちは自宅の使用人に、タリバンからラッバーニに重要なメッセージがあると伝えた。関係者によると、警備官が男たちの身体検査をしようと近づくと、スタナクザイが「良く知っている人たちだ。我々の仲間だ」と叫んだ。

タリバン司令官の1人が元大統領に挨拶をするために近づくと、ターバンに隠した爆発物を起爆させたという。

「誰も身体検査を受けなかった。その直後に、爆発音が聞こえた。みんなが『ウスタード・ウスタード(敬称)が殺害された』と叫び始めたと、ラッバーニの使用人の1人が語った。「攻撃者の1人は、頭部がなくなっていた。2人目は逮捕されたが、負傷している。運転手は、逃走する前に逮捕された」と、諜報関係者が述べた。

情報源によると、火曜日にタリバン司令官と会うことは極秘にされ、男たちがやってくる数時間前に、初めてラッバーニの関係者に明かされたという。ラッバーニは数日前に、この会合のために海外から帰国した(後略)。

ohAfghan peace council head Rabbani killed in attack


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