【2011年10月3日〜10月9日】


■クラームのグループ、幹線道路に関する取り引きに調印[111009 Dawn]

これまで3年間対立していた派閥が日曜日に、クラームを安定させるための和平協定を締結し、政府は今後この地域の幹線道路を警備することを約束した。

2008年10月にムリーで調印された協定で、地元の人間はサール〜パラチナール間の道路を安全に走行できるようになり、避難していた人間は自宅に戻ることができる。

クラーム行政区と他の地域を結ぶサール〜パラチナール道路は、2007年以来封鎖されていた。

敵対する部族を代表する長老たちが、再びムリー協定に調印した。以前の協定は、相対立する部族民たちが同意したにもかかわらず、明らかではない理由のために、失敗に終わった。去年TTPのファザル・サイードさえもが、この協定に調印していた。サイードはハキームッラー・マフスードを袂を違えたために、去年TTPから脱退し、テヘリーキ・タリバン・イスラミという新たな組織を結成した。

部族民長老すべてがこの協定に従い、武器を公共の場で持ち歩かないことに同意し、協定を破った場合は100万ルピーの罰金が処される。

(中略)政府はチャパリからクラーム行政区に入る地点とアフガン国境に通じるタリ・マンガールの幹線道路に検問所を設置することを決めた。

幹線道路に軍を派遣した後に、政府は避難した人々をそれぞれの地域に帰すために動き始める。

政府の報告書によると、2007年11月以来、3万世帯が避難した。3000人が死亡し、数百人が戦いに巻き込まれて負傷した。

(中略)ある長老によると、ハッカーニの組織を含めた協定の保証人たちは今後の動きには参加せず、和平の維持は部族民で行なうという。「部族民の問題はすべてムリー宣言に従って解決される」とある長老が述べ、タリバンを含む外部の人間は、この問題には関与しないことを付け加えた。

いっぼうで、土曜日にロワー・クラームのバガンから、準軍隊兵士2人が拉致された。一行はサール駐屯地からアリザイ城に一般車輛で移動中、銃を持った男たちに拉致された。犯行声明は出されていない。

hoonKurram groups sign accord to open key highway
Hussain Afzal |

■パキスタン人タリバン指導者、イスラマバードとの会話を拒否[111007 BBC]

パキスタン人タリバン指導者が、2014年にアメリカがアフガニスタンから撤退するまで、イスラマバードとの話し合いは成功しないと述べた。

ファキール・ムハンマド師が、『BBC』のウルドゥー語放送に、電話である場所から語った。「我々は取り引きは拒否しないが、2014年までは成功しないだろう」という。

パキスタンの政治や軍事指導者が先週、アフガン国境沿いの部族地帯にいる過激派と取り引きし、「和平が可能」かどうかを模索することに合意した。

パキスタン人タリバン副司令官のファキール師は、これまでも繰り返されてきたタリバンの2つの要求を提示した。まずパキスタンがシャリア法を導入すること、そしてアメリカの言いなりにならないことである。そうしなければ、パキスタンにおける戦いは続くという。

これまでもパキスタン政府関係者たちは、過激派との取り引きを行なってきた。抵抗勢力たちは自分たちの力を強化するために取り引きに応じ、その後約束を破ってきた。2009年にタリバンがスワートを占拠したことが、その例である。

地元のメディアの報道によると、あらたな取り引きが締結されようとしているが、これによると、抵抗勢力たちは話し合いを行なうために武器を捨てる必要性はない。

ギラニ首相は非武装化は「部族地帯の文化に反する」と強調してきた。過激派たちは、武器を使用しなければいい。

話し合いが失敗した場合、軍事作戦が実施されるという。スワートのときも、同様だった。

ファキール師の対応からすると、パキスタン人タリバンは現時点において話し合いに興味がないようだ(後略)。

hoonPakistan Taliban leader plays down talks with Islamabad
Orla Guerin、Islamabad

■ハッカーニ組織、パキスタンで和平協定を結ぶようTTPを説得[111005 News]

ハッカーニ組織が、パキスタン政府と和平協定を結ぶよう、TTPを説得している。

最近パキスタン人の部族民長老がパクティア州でシラージュ・ハッカーニの弟のハリル・ハッカーニと会い、北ワジリスタンの反パキスタン・親パキスタン系過激派の間で和平協定を締結するべくとりはかるように説得した。アメリカがパキスタンに圧力をかけて、北ワジリスタンで戦いを開始することを憂慮しての行動である。ハリル・ハッカーニはすぐにシラージュッディン・ハッカーニと相談し、その後TTP指導者たちに、パキスタン軍と戦わないようにメッセージを送った。

TTP指導者たちは、まだ結論に至っていないようだ。ハキームッラー・マフスードはオラクザイに隠れていると言われる。彼はパキスタンの治安組織を信頼していないが、最近イスラーム神学者協会のファズルル・レーマン師に、「投降することなく、パキスタン陸軍と協定を結ぶことを考えてもいい」というメッセージを送った。

ファズルル・レーマンはこの申し出を政府関係者に伝えたが、政府はTTPとの話し合いを開始するためには、野党の承認が必要だと述べた。TTPの中には、パキスタンの治安組織、特にISIを信用しない人間がいる。不満を持つこれらのTTP司令官たちは、アフガニスタンのクナールに隠れている。

アフガンメディアの信頼のおける情報源によると、これらの司令官たちはアフガニスタンの諜報組織関係者と関係を持ち始めている。カブールの情報源によると、ファキール・ムハンマド師は、クナール州の州都アサダバードに近い地域に住んでいる。彼は最近カブールからデリーに旅した。アフガン諜報組織の人間がアサダバードで地元のジャーナリストたちを招き、ファキール・ムハンマドとの記者会見をお膳立てした。

ファキール・ムハンマドは、2006年にバジョールが無人偵察機で攻撃されたあと、パキスタン陸軍と対立するようになった。スワートのファズルッラー師と組み、現在はスワートとバジョールでパキスタン軍と戦っている。彼の戦闘員は最近バジョールから子供たちを拉致し、アフガンの諜報組織の監視下で、クナールに監禁している。

ファキール師はディールの国境検問所に対する攻撃にも関与した。彼はクナール州から、これらの攻撃を指揮した。ファキール師はパキスタン政府との和平協定に反対しているが、南ワジリスタンのTTP司令官のワリウル・レーマン・マフスードは、この取り引きを受け入れようとしている。

ワリウル・レーマンは、2011年2月にクラーム行政区で交わされた、シーア派とスンナ派との間の協定も支持した。これは、ハッカーニ組織が仲介して実現した。当初TTPは、ハリル・ハッカーニが始めた運動に反対していた。なぜなら、クラームのTTPの地元司令官たちは身代金目当ての誘拐のような犯罪に関与し、和平協定には関心がなかったからである。

ハリル・ハッカーニはクラーム出身の古い知人だったファザル・ハイード・ハッカーニを切り札にして、TTPと袂を違えた。ファザル・サイード・ハッカーニは自分の組織を作り、力を用いて自分の拠点からすべての犯罪者を追放した。

パキスタンの治安組織もファザル・サイード・ハッカーニに協力し、地元の長老たちは、これまで長い間流血が続いてこの地域に、和平協定を締結することに成功した。シラージュディン・ハッカーニに近い情報源によると、アフガンの諜報組織がクラームに介入して、敵対する部族に戦うための武器を供給していた。ハッカーニが地元の部族民間で取り引きを行なうように仲介すると、アフガン諜報組織がシラージュッディン・ハッカーニに近づき、カルザイ大統領が主導する和平プロセスに参加するように申し出た。

本記者は日曜日に、カルザイが最近シラージュと接触して、パクティアの知事の座を提供しようとしたことを報告した。シラージュは月曜日にこの事実を『BBC』にも確認し、アフガン諜報組織と米国人が何度も自分と接触したと述べた。従ってハッカーニがこの申し出を断わったために、アメリカは組織がカブール大使館攻撃を首謀したと非難し始めたと考えてもおかしくない。

カルザイ大統領は土曜日にタリバンとの話し合いを中止し、火曜日にインドに到着した。このインド訪問により、インドがアフガンを利用してバローチスタンやFATAに介入していると見るイスラマバードは、アフガニスタンに対してさまざまな疑問を持つことになるだろう。

パキスタンはすでに、アフガニスタンにおけるインドの影響力の強化を心配しているが、今度ファキール・ムハンマド師やカルザイがインドを訪問したとなると、カブールとイスラマバードの間の亀裂が大きくなる恐れがある。

イスラマバードの政府情報源は、パキスタン陸軍は外国の圧力によって北ワジリスタンを攻撃したりはしないと言明した。なぜならFATAに敵を作ることを意味し、そうすればファキール・ムハンマドの例のように、アフガン諜報組織はこれらのパキスタンの敵を利用するだろう。

(中略)TTPとパキスタン政府との間の取り引きは、議会の承認を得て初めて実現する。ギラニ首相はタリバンとハッカーニ組織と話し合う準備があると述べているが、FATAの人間と話し合うことに賛成した9月29日のAPCのメンバーは、1週間もたたないうちに、意見がくいちがってきた。

ohHaqqani network pushing TTP to make peace with Pakistan
Hamid Mir、ISLAMABAD

■アメリカとアフガン抵抗勢力との取り引き、あやうい駆け引き[111005 New York Times]

オバマ大統領の国家安全アドバイザーが、先週末に湾岸国でパキスタン陸軍幹部と会い、ハッカーニ組織を取り締まるように忠告した。

その数週間前、米関係者が極秘にハッカーニ組織の指導者たちと会った。そのときの目的は、組織が、あるいは組織のメンバーの一部が、アフガニスタンにおける戦争終結のための話し合いに参加しないか打診することだった。

たった1ヵ月のうちに開催された2度の会談から、オバマ政権の、アフガニスタンとパキスタンに対する矛盾する政策が浮き彫りになる。

パキスタンの諜報組織の介入で実現したハッカーニ組織との会談から、オバマ政権が軍事力だけではタリバンとの戦いを終らせることができないことを知っていることを示す。しかし「ごく初期の段階」だというこの話し合いからは、何の結果も得ることができなかった(中略)。

国務省はハッカーニ組織全体を--その幹部指導者だけでなく--「外国のテロリスト組織」に指定し、組織の資金を凍結したりを支持する献金者たちを忠告しようとしている。軍司令官たちの中にはすぐにでもこれを実行したがっている者もいるが、将来ハッカーニとの話し合うことになる可能性を含んで、まだそこまでには至っていない。

(中略)アフガニスタンとパキスタンにおけるオバマ政権特使であるマーク・グロスマンが、数日のうちにパキスタンを訪問する予定である。グロスマンは先週末、極秘にアラブ首長国連邦を訪れ、ホワイトハウスの国家安全アドバイザーのトマス・ドニロンとオバマのパキスタンに関するアドバイザーのダグラス・リュートと一緒に、パキスタンの陸軍参謀長のキアニ将軍と会談した。ホワイトハウスは、ドリロンは土曜日にサウジ・アラビアを日帰りしたと発表していた。

ある政権幹部によると、この会談で「ハッカーニの問題が浮上したことは確か」だといい、キアニに、これを取り締まる重要性を強調したという。米関係者たちは、パキスタンの国境地帯におけるCIAの無人偵察機攻撃をさらに頻発に行ない、奇襲部隊による越境攻撃も実施する可能性があると、パキスタンを暗に脅迫している(中略)。

ハッカーニ組織の指導者たちは最近、取り引きの意思がないことを自分たちの言葉で表明した(中略)。

8月の終わりにドバイで、米政府関係者とハッカーニ家の信頼のおける幹部指導者や他の過激派組織指導者が、ISIの仲介者とともに会談した(中略)。

組織の重要な指導者であるシラージュッディン・ハッカーニが、月曜日に発表されたインタビューで、ハッカーニは「これまで多数のイスラーム諸国やアメリカを含む非イスラーム諸国の諜報組織関係者から接触を受け、聖なるジハードをやめて現政府における重要な地位に就いてほしいという申し出を受けた」と語った。

この話し合いについて知るあるアフガン治安関係者によると、「ハッカーニがアフガン政府において何らかの地位を得るのか、そして得るとしたらどのような地位なのかという話し合いは、何の結論にも至らなかった」という。「彼らはいくつかの点で合意しなかった。だから何の結果も得られなかった」という。「だから今になってさまざまな反応や攻撃があるのだ」(後略)。

hoonFor U.S., a Tricky Path in Dealing With Afghan Insurgents
ERIC SCHMITT、WASHINGTON

■タリバン、揺さぶりをかけるために近代的な方法を採用[111004 New York Times]

毎晩8時、ワルダック州では携帯電話のサインが消える。タリバンから圧力を受けて、主な携帯電話会社が電波塔のスイッチを消すために、他の世界から遮断される。

このようなことは、アフガニスタンの州の半分以上で行なわれている。NATOの将軍たちは、抵抗勢力の力が弱まり、もはや拠点を持つことができないと見ているが、タリバンは新たな確実な方法で自己主張する。問題は、タリバンが民衆に影響力を発揮するために、かつてのような根拠地を持つ必要があるかということだ。答えは、否といえよう。

携帯電話の攻撃のような戦術からもわかるように、タリバンはかつては否定してきた現代的な道具を使用して、これまで以上に、独特で洗練された方法で、自分たちの存在を主張している。電波の遮断により、数百万とはいえないまでも、数百、数千人のアフガン人たちに、自分たちの将来にタリバンが大きな鍵を握っていることを印象づける。

用意周到な暗殺、限界はあっても派手な襲撃など、タリバンの戦略は変化した。NATO軍との大掛かりな戦闘を避け、タリバンはハッカーニの仲間とともに、カルザイ大統領の和平の話し合いに大きな打撃を与えた。

9月13日にカブールでおきた米大使館に対するロケット攻撃などをみても、戦術の変化がわかる。都市部の攻撃であったために、NATOは一般市民の犠牲者を防がなければならず、空からの攻撃が制約された。またタリバンが数時間、電波を占拠することを許したために、危機感が増大した。

9月20日のラッパーニ暗殺もそうだ。新しいタリバンは多数の人間を殺害するのではなく、選ばれた場所で、選ばれた間を数人殺害する。

ラッバーニ暗殺により、抵抗勢力が和平に関心がないことを明らかににしただけでなく、米国人たちが出国の準備をしているこの時期に、自分たちが歴史を形成する能力があることを知らしめた。

(中略)NATO軍がアフガニスタンにいるかぎり、タリバンは自分たちの考えを実現することはできない。しかし欧米軍は、確実に去る。従って、NATOがいくらタリバンは物理的な土俵を失っていると主張しても、抵抗勢力は心理的に人々の中に大きく入り込んでいる。

「2011年のタリバンの春の攻撃は、想像以上の圧力を受けたために、彼らが予告していたようには実現できなかった」と、NATO本部のカニングスJr.報道官が述べた。タリバンは軍が増兵される以前に持っていた「勢いを持ち直すことができなかった」という。

(中略)ワルダックでは、毎日13時間携帯電話が使えなくなる。タリバンの司令官や報道官によると、この電波の遮断を、自分たちの防衛戦術とみる。電話が使えないと、インフォーマントたちは米軍にタリバンの場所を知らせることができない。また米国人たちは、抵抗勢力の場所を追跡するための盗聴機器を使用することができない。

「我々の目的は、我々のムジャヒディンを追跡する敵の能力に打撃を与えることだ」と、タリバン報道官のザビウッーラー・ムジャーヒッドが語った。一般民衆には、政府ではなく、タリバンが支配者であることを知らしめる効果も大きい。

ワルダックの州議会議長のハッジ・ムハンマド・ハザラット・ジャナンは、次のように語る。「タリバンが直接、あるいは間接的な支配を行なう地域では、午後の5時から8時まで電話塔のスイッチを切ることを要求する。だから、彼らがここにいることがわかる」。

携帯電話塔を攻撃するいくつかの理由がある。「しかし地元の人間は、何もできない」。「どこに言って、訴えればいいか? 誰のところにいけばいい? 政府か? 政府は無実の人間を逮捕し、殺害する。彼らのことを心配する人間は誰もいない。だから携帯電話塔の問題は、とるにたらない問題だ」。

タリバンは、塔を爆破または放火すると脅迫して、携帯電話を切らせる。塔の修理には、20〜25万ドルかかる。修理にくる人間は、脅迫される。

午後の6時から朝の6時まで、携帯電話が使えない州もある。1日20時間使えない州もある。ザーブルのような州では、州都のカラート以外では電話のサービスがなく、カラートでも、1日5時間に限定されている。もう少し安定している州では、携帯電話が午後になると使えなくなる地域が1〜2あるが、その他では24時間使用できる。

NATOは、アフガン無線ネットワークによる携帯電話塔の建設に協力しており、軍事基地に建設された塔は、アフガン治安軍に守られている。現在使用できるこれらの塔の数は、ごくわずかだ。

「ここ12ヵ月、タリバンにより電話塔が爆破された事件が起きた」と、カピサ州知事の報道官のアサドゥッラー・ハミディが語る。タリバンの活動が活発な2つの地域で、3つの携帯電話塔が破壊された。「政府は問題を解決しようとしているが、あまりにも問題が多いために、手がつかない」。修理チームがこれらの地域に入ることは、危険だと付け加えた。

アフガニスタンの4つの携帯電話会社の1つの『Etisalat』のマネージャーによると、タリバンが、カンダハルの電波を切るように圧力をかけているという。「カンダハルの電波を切らなければ米国人と同じとみなすと言って、我々を強く脅迫する。『米国人と同じように、攻撃する。職員は拉致され、殺害され、塔は燃やす』と言っている」。

携帯電話作戦のもうひとつの利点は、一般民の命が危険にさらされないことだ。これは彼らの新しいイメージ作りにふさわしい。

オマール師は、これまでよりもオープンであることを印象づけようと、8月に発表されたラマダン明けのメッセージで、タリバンが再び政権の座についたときには、アフガニスタンのすべての民族を迎え入れ、全ての国と親しくつきあい、経済を発展させると述べた。

タリバン報道官のムジャーヒッドは、教育は、イスラームの価値観に沿っているかぎり、男女に門戸を開くべきだと述べた。しかし教育に対する新たな見解は、単なるみせかけにすぎない。多数の地域で、タリバンはまだ教師を妨害し、処刑することもある。しかし、支持できるようなカリキュラムを模索中のようでもある。

カブールに住む元タリバン指導者だったアブドゥル・サラーム・ザイーフ師は、元タリバンメンバー数人と、男女のための学校をカブールで開校した。男女は別々の建物で学ぶが、読み、算数、英語、コンピュータ科学、宗教などの基本を教える。

ザイーフ師はこれを、イスラーム的価値の現代的知識の「イスラーム教育」と説明する。「タリバンはイスラーム教育に興味を持ち始めている。彼らはテクノロジーを使用している」と、ウェブ・サイトやツウィッター、フェイスブックなどのインターネットに言及した。「彼らはイスラーム教育のシンボルを確立しようとしている」。「現代的だが、100%イスラーム的なものを」。

hoonTaliban Using Modern Means to Add to Sway
ALISSA J. RUBIN、LASHKAR GAH

■ハッカーニ組織、ラッバーニ殺害を否定[111003 BBC]

ハッカーニ組織が『BBC』に、自分たちはブルハヌッディン・ラッバーニを殺害していないと述べた。

アフガン政府関係者は、ラッバーニに対する自爆攻撃はタリバン系の組織の犯行だと述べている。

シラージュ・ハッカーニが『BBC』のパシュトゥ語放送に、自分の組織はパキスタンのISIとは関係していないと述べた。『BBC』が送った質問状に対して、ハッカーニがオーディオの形で質問に答えた。このオーディオは本物と思われる。

質問状は仲介者に渡され、同じ人間が答えを持ち帰った。

シラージュ・ハッカーニは、自分たちはISIから命令を受けていないと述べた。パキスタンを含む各国の諜報組織から接触を受けているが、「利益のある」申し出は何もないという。

(中略)またアメリカ人などが、アフガン政府との話し合いを開始するように説得しているという。何らかの和平プロセスを実現させようと、水面下でさまざまな努力が行なわれている。しかし、現在カルザイ大統領は、過激派との直接対話を中止して、パキスタンと話し合うことを望んでいるようだ。

(中略)シラージュ・ハッカーニは、「我々はブルハヌッディン・ラッバーニを殺害していない。イスラーム首長国の報道官たちも、何度も同じことを繰り返している」と述べた。

アフガニスタンの捜査官たちは、犯人はパキスタン人で、犯行はパキスタンのクエッタで企てられたという。アフガン政府関係者も、パキスタンのISIの仕業だと非難しているが、イスラマバードはこれを否定している。

「我々は、イスラーム国やアメリカを含む非イスラーム国の諜報組織から接触を受けて、ジハードをやめて現政府のなかで重要な地位につくように説得されている」。しかし、それは自分たちの組織の関与することではないという。「彼らの目的は平和ではなく、首長国のムジャヒディンの間に亀裂を生じさせたいだけだ」。またISIと関連づけているのは、「自分たちの失敗を隠し、人々を混乱させるため」だという。

しかし、アフガニスタンの諜報関係者は、ハッカーニとISIの関係はあると語る。組織はISIが作り出したものだという。「ISIは、組織に諜報情報や戦略的なアドバイスや訓練を与えている。ラシュカレ・タイバのような組織に戦闘員を提供し、戦いに関する情報や経験を与えている」。「ラシュカレ・タイバの戦闘員が、ハッカーニの組織の人間とともに戦っていることは確かだ。ハッカーニはカシミールで、ラシュカレ・タイバとともに戦ってる。彼らは長い間、関係を保っている」。

アナリストたちよると、ハッカーニがISIとの関係を否定しているのは、イスラマバードのためだという。イスラマバードはアメリカから、膨大な圧力をかけられている。「パキスタンはアメリカを恐れている。だからシラシージュは、ISIとの関係を否定して人々の見解を変えさせようとしている」と、政治アナリストのハルーン・ミールは語る。

もしハッカーニがアメリカと接触しているとしたら、これはパキスタンを通して行なわれていると、アフマッド・ラシッドが語る。「ハッカーニに対するアメリカのムードは変化した。ハッカーニとの話し合いは、タリバンの主流派との話し合いとは異なる。タリバンとの話し合いは本物で、建設的な話し合いだと思う」。「仲介役を行なうパキスタン人と接触しているのかもしれない」。

ハッカーニによると、「すべての作戦において、我々は首長国の首脳陣から計画や資金を受け取っており、それに従っている」という(後略)。

hoonHaqqani network denies killing Afghan envoy Rabbani

Sniffed Out By Trail Dog 0-1, 2003 - 2011.