【2011年12月26日〜2012年1月1日】
●アメリカやヨーロッパの支持者たちに促されて、カタールにタリバンの事務所を設置することに反対していたカルザイ大統領は、火曜日になって、アメリカが望むのであればこれを許可すると述べた。
●火曜日の午後遅くに発表された声明によると、タリバンの平和委員会はサウジかトルコに事務所を設置することが望ましいと述べた。しかしカタールにするべきだとアメリカが主張するのであれば「同意する」と、クウェートのメディアに語った。
●この声明には、タリバン場は事務所を開設するにあたり、まず戦いを止めなければならないとする以前の要求には触れていない。
●事務所設置のアイディアは、アフガンや欧米の平和委員たちが正式なタリバン代表者と公式に接触するためのものである。カタールのような国──それがサウジやトルコであったとしても──に事務所を設置すれば、パキスタンがタリバンに影響力を振るうことを妨げることにもなる。
●アフガンや米関係者は、パキスタンはアフガニスタンに影響力を及ぼすために、タリバンと接触することを恐れている。パキスタンはこれまで国内に、パキスタン国内からアフガニスタン攻撃を計画するタリバン首脳陣を匿ってきた。
●(中略)今後タリバンがどう出てくるかが、注目される。話し合いに本当に応じるつもりがあるのかも、明らかではない。タリバンの中には、自分たちが勝利できることを信じる者──少なくとも2014年に外国軍が撤退するまで持ちこたえることができると信じる者がいるからである。
●(中略)これまで反対していたカルザイが、なぜ突然考えを変えたかは明らかではない。ただ米関係者によると、カタールが唯一誘致を申し出ており、他の国を待っていたのでは、時間の無駄であることが分かったからだという。
Karzai Agrees to Let Taliban Set Up Office in Qatar