【2012年1月9日〜1月15日】
●過激派の無線のやり取りから、パキスタン人タリバン指導者が最近のアメリカの無人偵察機攻撃で死亡した可能性があると、パキスタン人諜報関係者が述べた。
●(中略)パキスタン人タリバン指導者が死亡したという主張は、傍受された何件かのタリバンの無線交信から浮上した。約12の無線交信が、過激派たちがハキームッラー・マフスードが1月12日に北ワジリスタンで死亡したかどうかを話し合っていた。過激派何人かはマフスードが死亡したと確認し、他は、そのような話題を無線ですることを批判した。
●パキスタン人タリバン報道官のアスムッラー・マフスードは、自分たちの指導者が殺害されたことを否定し、無人偵察機の攻撃があった時期には、近くにいなかったと述べた(後略)。
Radio communications indicate US drone strike may have killed Pakistani Taliban leader●木曜日に、2日のうちに2度目の無人偵察機による攻撃があり、北ワジリスタンで過激派6人が殺害されたと、諜報関係者が述べた。
●米無人偵察機が、北ワジリスタンのドッガ地域を走行中の車2台にミサイルを撃ち込み、6人を殺害した。
●「ミサイルが、国境に向かっていた車2台を攻撃した。車の中には数人の外国人がいたが、まだ詳細はわからない」と、諜報関係者が述べた。犠牲者の数は、増える可能性がある。
●北ワジリスタンでは2日前にも同じような攻撃があり、過激派4人が殺害された(後略)。
Drone strike in NW kills six militants●水曜日の早朝、2ヵ月の中断のあとでCIAが再び無人偵察機攻撃を開始して、北ワジリスタンのミランシャーの近くにあった土の家が攻撃され、サウジ国籍の人間が殺害された。
●11月17日以降、攻撃が中断していた北ワジリスタンのシャーワル谷のバダムシャー地域にあった過激派の隠れ家が、破壊された。
●(中略)ミランシャーの部族民情報源によると、水曜日の早朝ミランシャー東部のハルマニ村の土の家に、ミサイル2発が撃ち込まれた。サウジ出身のアラブ国籍の人間が、妻と幼少の息子と住んでいたという。アラブ国籍の男は殺害されたが、妻と息子は奇跡的に助かった。
●「聖なる地(サウジ)出身の客人が急ごしらえの家に住んでいたが、即死した。妻と息子も同じ部屋にいたが、助かった」という。
●妻と息子は軽傷を負い、ミランシャーで治療を受けている。男はただのアラブ人戦士だったという。
●治安関係者によると、死亡者は1人だけだったという。
Arab national killed in last drone attack●火曜日に、アフガニスタンとの国境近くの部族地帯にあった抵抗勢力の拠点を、アメリカの無人偵察機が攻撃して過激派4人殺害されたと、治安関係者が述べた。
●北ワジリスタンのミランシャー郊外にあった建物が攻撃されて4人が殺害されたと、ある関係者が述べた。
●(中略)11月26日に国境近くでパキスタン兵24人がアメリカのヘリコプターで攻撃されて死亡したあとでアメリカとパキスタンの関係が悪化したが、事件後初めての攻撃である(後略)。
US drone attack kills four militants in Miranshah●タリバンがアルカイダ系のタリバン指導者を、アフガニスタンの4地域における軍事議会のひとつの指揮官に任命した。
●2009年に国連の「アルカイダと関係のある人物」リスト入れられたシェイク・ムハンマド・アミヌッラーが、タリバンのペシャワル地域軍事シューラを率いることになった。このシューラはアフガニスタンの東部と北部の作戦を受け持つ。
●『Hindu』紙が、アミヌッラーはFazeel-a-Tul Shaykh Abu Mohammed Ameen al Peshwariに所属し、ペシャワル・シューラを率いることになったと報道した。米諜報関係者も、アブドゥル・ラティーフ・マンスールを引き継いで、アミヌッラーが去年ペシャワル・シューラの責任者に任命されたと述べた。
●国連の制裁委員会によると、アミヌッラーはガンジ・マドラッサを運営し、アルカイダに人材を提供している。またアルカイダやタリバンの自爆者たちに自爆ベストを提供し、いわゆる殉教者の家族に補償金を支払っている。
●(中略)これでタリバンの4つの地域議会のうちの3つは、アルカイダ系の指導者が管轄することになった。
●ミランシャー地域軍事シューラを率いるのは、アルカイダ系ハッカーニ組織のシラージュッディン・ハッカーニである。シラージュは、パクティア、パクティカ、ホースト、ロガール、ワルダックを含む、アフガニスタン南東部を管轄する。この組織は、首都のカブールとカンダハルにも勢力を拡大した(中略)。
●アブドゥル・ザキールが、ゲルディ・ジャンガール地域軍事シューラを率いる。これはヘルマンドとニローズ州の作戦を管轄する。ザキールは以前グアンタナモ収容所に収監されていたが、その後アフガニスタン政府に引き渡され、すぐに釈放された。彼はすぐにタリバンに戻り、アルカイダ系のダドゥッラー・マハーズ師を引き継いだ。ザキールも、タリバンの軍事司令官幹部である。
Taliban appoint al Qaeda-linked commander to lead Peshawar shuraBy BILL ROGGIO