【2012年3月12日〜3月18日】
●パキスタンのアルカイダ報道官が発表した声明から、イリアス・カシミーリはやはり去年南ワジリスタンで無人偵察機の攻撃で死亡した可能性が出てきた。
●アルカイダ報道官のウスタッド・アフマッド・ファルークが、ここ数年の間に死亡したパキスタンの部族地帯のテロリスト司令官幹部だったバイトゥッラー・マフスード、イブン・アミン、バドル・マンスールと一緒に、カシミールの名前を出した。ファルークは、「彼ら全員にアッラーのご加護があるように」と述べている。この言葉は、戦いで死亡したり自然死したジハード者たちに使用される。
●「バイトゥッラー・マフスード指導者やイリアス・カシミーリ司令官、ビンヤミン司令官、バドル・マンスール司令官(神のご加護あれ)が、無人偵察機の標的となった」と、ジハード組織のウェブサイトに3月13日に掲載された。
●「同様にジャラウッディン・ハッカーニの息子や彼の親しい仲間や女性や子供たちを含めた家族も、無人偵察機で攻撃された。情報を流したのは、パキスタンの秘密組織だ。ということは、彼らも同じではないか?」と、シーラージュ・ハッカーニの息子にも言及した。
●(中略)ファルークの声明には、「アルカイダ側からカシミーリが実際に殺害されたことが言及され、これまでの情報のなかで最も確かな証拠」だと、米諜報組織関係者が述べた。
●アルカイダはカシミーリの殉教声明は出していないが、幹部の死を必ずしも発表するわけではない(後略)。
Kashmiri is dead, al Qaeda spokesman suggests●火曜日に無人偵察機がパキスタンの部族地帯を2度攻撃し、パキスタン人タリバン司令官2人を含む過激派15人を殺害した。
●最初の攻撃は南ワジリスタンのドレイ・ニシャールで実施され、モーラビ・ナジール配下の者が殺害された。そのうちの2人は、司令官だった。この攻撃で、全部で8人が殺害された。
●(中略)「標的はモーラビ・ナジールの戦闘員だった。この攻撃で戦闘員8人が殺害された」という。(中略)治安関係者によると、山中を走行中の車に、ミサイル4発を撃ち込んだ。「情報源によると、モーラビ・ナジールの幹部司令官2人が死亡したという。2人の司令官で、アミール・ハムザのシャムスッラーは、ナジールに大事にされていた」。
●その後、さらに抵抗勢力7人が殺害された。北ワジリスタンと南ワジリスタンの間にあるサラ・ハウラ地域を走行中の車輛に、ミサイルが撃ち込まれた(後略)。
Multiple US drone strikes in Waziristan kill at least 15●アフガニスタンのタリバンが、アメリカと開始したばかりの和平のための話し合いを中断した。組織は、アメリカが「立場を変え続けている」と非難し、アメリカがアフガン政府を話し合いの場に連れてこようとしていることが障害になっている、と述べた。タリバンは、カブール政府を違法と考えている。
●いっぼうカルザイ大統領はNATO軍に、米兵が一般市民16人を殺害した事件が発生した後、アフガニスタンの村から撤退するように要求した。米政府は、政府間の対立があることを否定した(中略)。
●木曜日にタリバンが、カタールに政治部門を設置し、囚人の交換に関する話し合いを行なうことに同意したと述べた。しかし「アメリカの移り気で曖昧な立場」のせいで、話し合いを中断したという。
●米外交関係者によると、アメリカ側の仲介者がタリバンに、アフガン政府関係者が話し合いに参加すると述べていたという。タリバンは「カブール政府と話し合うことは意味がない」と断わった。さらにアフガン憲法を受入れるという条件を出したが、タリバンはこれを却下した。
●(中略)グアンタナモ収容所にいるタリバン戦闘員5人と拉致された米兵の交換は、数週間後に行なわれると見られていた(後略)。
Afghanistan's Taliban suspend peace talks with US