【2012年3月19日〜3月25日】

■軍閥のマンガル・バー、カイバルで殺害か［120319 Longwar Journal］

●パキスタンの警察が、カイバルを拠点とするタリバン系テロ組織指導者のマンガル・バーが、先週末に実施された作戦で殺害されたと主張した。報告は確認されていないが、組織の報道官はバー殺害を否定した。

●ペシャワル警察責任者が「活動を禁止されている組織の指導者が死亡した」と、アフガニスタンの通信社に語った。警察責任者は、バーが死亡したという情報をどのように入手したかは語らなかった。

●テロ組織報道官のムハンマド・ハッサンは、バーの死亡説を否定した。ハッサンによると、バーは「元気に生きている」という。

●パキスタンの治安軍が、3月の12〜18日に6日にわたる作戦をカイバルのティラ谷で実施した。軍によると、ラシュカレ・イスラーム戦闘員25人が死亡したという。作戦終了後近くのバラで、顔に酸で火傷を負った14人の遺体が発見された。地元民によると、パキスタン軍が男たちを処刑したという。

●さらにカイバルでは、ザハヘール族が組織する部族民警察が、ラシュカレ・イスラームのメンバー3人を処刑した。ザハヘールは、去年以来、部族民が拉致あるいは処刑され始めたために、ラシュカレ・イスラームと対処するために結束した。

●ザハヘールは、ラシュカレ・イスラームと敵対するアンサル・ウル・イスラームと結束しているにもかかわらず、パキスタン軍はこのザハヘールと同盟を結んでいる。アンサル・ウル・イスラームも、アフガニスタンのジハードを支持するカイバル行政区の地元イスラーム主義組織であるが、ラシュカレ・イスラームに対する自爆攻撃を行なっている（後略）。