【2003年03月10日〜03月16日】


■Yasir al-Jaziriを逮捕[030316 The Nation]

FBIと地元の諜報部員がラホールのGulberg areaで、7番目のトップ・アルカイダ、モロッコ人Yasir al-Jaziriと、パキスタン人Gulzeb alias Jaffarを逮捕。地元の警察はそのような情報は得てないとい。一方、Federal Information Minister Sheikh Rashidによれば、地元のエージェントによって逮捕され、FBIはからんでないという。Shadbagh areaのBhagatpuraで、ヒゲをはやしたアフガン人らしき3人の男が逮捕されたという情報もある。

Top al-Qaeda man among five arrested in City
LAHORE


■Yassir Al-Jazeeriを逮捕[030316 Daily Times]

モロッコ人Yassir Al-Jazeeriとアフガン人Gulzaib Khan 別名 Jafferがラホールで逮捕。FBIも一緒に行動。3人目の逮捕者もいたがまだ誰かは不明。地元のSPはその事実は知らされてないという。

Top Al Qaeda man among two arrested
By Noshad Ali
LAHORE


■ラホールでYasir al-Jaziriを逮捕[030316 Reuters]

Yasir al-Jaziriとアフガン人、Gulzeb, 別名 Jaffarがラホールで逮捕。後、別の場所で、アフガンで戦ったパキスタン人が逮捕。Yasir al-Jaziriはコンピュータの専門家で、KSMほどではないが、重要人物。FBIと協力して逮捕した。去年逮捕されたラホールの医者兄弟と関係か?

Pakistan arrests top al Qaeda member al-Jaziri
(Adds arrest of third man, details throughout)
By Simon Denyer


■ムンバイ爆弾テロの教訓と悔[030315 Asia Times]

1993年3月に起きたムンバイでの爆弾テロ事件で、インドはどのような反応をしただろうか? アメリカのジャーナリストが、9.11の後に、筆者に尋ねてきた。「現場に到着したときに、何も思ったか?」

「現場の近くで子供たちがクリケットをして遊んでいて、事件に無関心だった。多くの野次馬が集まっていたが、畏れはなかった。2時間の間に、当時のinister of state for internal securityのRajesh Pilotが到着。その後Narasimha Rao、そして首相がムンバイに飛び、危険を省みずに現場を視察。国民がテロに怖れをいだかなければ、テロリストはその国に勝つことはできない。アメリカの反応はどうだったか? インドではテロリストが攻撃すれば人間はその場所にやってくる。ある者は助けに、ある者は興味本位で。政治家は、テロリストに対して自分たちが影響を受けてないことを示すために現場にくる。アメリカは? 誰もが逃げ出した。ブッシュもチェイニーも、一時的に公の場から姿を消したではないか? ブッシュは町から町へと飛行機で移動して、テロリストに狙われないようにした。人々の目には、恐怖しかなかった。アメリカは、その最初の行動で、テロリストたちに負けてしまったのではないか?」

ムンバイのテロの直後、当然のごとく、アメリカはインドへの渡航を自粛するように呼びかけた。またインド在住のアメリカ人には、移動することを差し控えるよう勧告した。当時のインドでのアメリカ大使はモスクワ大使に任命された直後だったが、まだモスクワに移動する前だったので、この勧告令のためにニューデリーにカンヅメになった。彼はいらだち、アメリカ政府にモスクワに飛びたいと抗議する。アメリカ政府はインドのsecurity officialsにコンタクトをとり、その指示に従うようにいう。アメリカ大使館が筆者に電話してきて、助言を求めた。筆者は「あなたの大統領に助言ができると思うのですか? あなたがたの政府は自分たちが出した勧告令について、事前に私に問い合わせたりしなかったじゃないですか。それは不当なことでしたが」。当時はアメリカ人の機嫌をとらなくてよかった。

ちょうど北京に向かっていたカナダの外務大臣もニューデリーでカンヅメになった。カナダ人はセキュリティーに関してはアメリカの勧告に従うのが常だった。このカナダ人もいらだってきて、カナダ大使館が筆者に問い合わせてきた。「あなかがたはアメリカに従うのだから、なんで私に聞くのですか?」。しかし数時間してまた戻り、カナダの外務省がインドのsecurity officialsから許可を得ろといわれたという。筆者は「あなたの外務大臣に対する助言はないけど、自分の首相に対する助言ならある」。「それはどういうことですか」。「私たちのセキュリティー・エージェントはできることは何でもした。それにもかかわらず、テロニストがもういちどテロをおこなわないと、100%保証することはできない。通常生活のなかでテロが起こることを許してはならない。許したら、テロに対する戦いに、すでに半分負けたことになる」。

爆弾事件の直後、アメリカとイギリスと他の西欧の国々の対テロのエキスパートを呼び、現場を見せるとともに、武器などの証拠品を提示した。時限爆弾とタイマーはアメリカ製、手榴弾はオーストラリア製、 AK-47ライフルは中国製だった。これらの証拠から、武器はパキスタンのISIから入ってきたことは明らかだった。アメリカは時限爆弾とタイマーをアメリカに持って帰りたいといった。自国で調べてするということだった。調べた結果、それらはアメリカ製のもので、アフガン戦争中にパキスタンに与えたものであること、また、だからといって、ISIがテロリストに与えたとはいいきれないという返事がきた。そして返済を約束したにもかかわらず、失くしたということで、いまだに返してくれない。つまり、パキスタンでは武器の流失が日常茶飯事であることを示し、アメリカはその証拠を消したいということだ。

アメリカがムンバイにまだいるときに、イギリスのジャーナリストがアメリカの捜査官がインドにきていることを嗅ぎつけた。そのとたん、アメリカ人たちは自分たちの身分を偽り、すぐに帰国してしまった。テロリストたちに、アメリカがインドを助けていることを知られたくなかったのだ。

事件の3〜4日後に、ムンバイ警察、Intelligence BureauとRAWが事件を解決した。犯人の特定、パキスタンからの武器の流入経路、残った武器の有り場所などが判明。

しかし、テロ防止のためには、まだいろいろ望むべきことがある。防止できないというわけではない。事前に防止されたテロ行為はたくさんある。しかし、民衆は、防止できなかったテロだけで、判断してしまう。ムンバイのケースも、防止策が行き届いてなかったのではないかという論議が続いた。確かに、大量の武器がインドに入ってきていることを知っている人がいたことは確かだ。しかし彼らも、これがムンバイで使われることを知っていたわけではない。情報提供しないことを選んだだけだ。つまり、防止策が失敗したのではなく、誠意が欠落していたということだ。

Mumbai attacks: Lessons and laments
By B. Raman


■ラホールでYassir al-Jaziriを逮捕[030315 AP]

ラホールでYassir al-Jaziriが逮捕。FBIによって情報がもたらされたが、パキスタン人だけで逮捕。Yassir al-Jaziriはトップ・アルカイダだが、FBIの指名手配には入ってない。

1998年のスーダンの爆破事件のときに名前が出たことがあるが、詳細は不明。3ヵ月前から逮捕されているラホールの医者兄弟と関係があるらしい。

Alleged al-Qaida Arrested in Pakistan
By ASIF SHAHZAD
Associated Press Writer, LAHORE


■ビンラディン逮捕、パキスタンとアメリカが否定[030313 AP]

ビンラディンが逮捕されたという事実を、パキスタンとアメリカが否定。イラン放送がパキスタンからの情報として、オサマが逮捕されたと報道。イラク攻撃に合わせて、世間に公表するという噂が流れていた。

U.S., Pakistan Deny bin Laden Captured
By PAUL HAVEN


■ビンラディン逮捕の事実なし[030312 Reuters]

パキスタン政府は、ビンラディンが逮捕されたという事実はないと発表。アフガニスタンの政府関係者もこれを否定。

パキスタンの政治家、Agha Murtaza Pooyaが、イランのラジオで、ビンラディンが逮捕されたが、どこにいるかわからないということを、信頼できる筋から聞いたと発言。イラク戦争が始まるまで、その事実は伏せられていると述べていた。

U.S., Pakistan deny bin Laden captured
By Simon Denyer
ISLAMABAD


■仕組まれたKSMの逮捕[030311 Rueters]

KSM(Khalid Shaikh Mohammad)の逮捕は仕組まれたものだ。

政府が外国人ジャーナリストにKSMのビデオを公開した。しかしそれを見て納得した人々はほとんどない。ビデオは明らかに不自然で、作られた物のようにみえた。全く争った様子がない。近隣の人々も混乱が何もなかったと証言。家族も、KSMはいなかったという。

ある諜報部員が、KSMは9.11.2002年にカラチで既に逮捕されていたのに、3月1日に捕まったように偽装したと話した。

前ISIのチーフLieutenant-General Hamid Gulがロイターに話したところでは、政府は何かを隠そうとしている。彼はおそらく以前に、おそらくカラチで逮捕されたのではないかと語る。既に逮捕されていることがもれる直前、またイラク攻撃に反対をする言い訳として、今回逮捕したかのように仕組んだのではと。

またある筋からの情報では、3日前に逮捕されたともいう。

KSMと一緒に逮捕されたといわれている Ahmed al-Hawsawiも以前に逮捕されていたという噂がずっと流れていた。

Ahmed Quddusの親戚も、家にはAhmed Quddus以外誰もいなかったと主張。銃撃の音もしなかったという。これはKSMが発砲したという政府の話とくいちがう。

ビデオでは、ISIのオフィサーが、同僚と英語で話している。これは不自然だ。これはもともとウルドゥだったのを英語に吹き替えたという。しかしそれにしてもライティングなど、家に突入して逮捕の瞬間にしては、映像はあまりにも不自然。

QuddusはJamaat-e-Islami partyのリーダー格の息子。これまでamaat-e-Islamiの家で2人のアルカイダが逮捕されているが、それらはJamaat-e-Islamiを陥れるための偽装とも考えられているとHamid Gul。Jamaat-e-Islamiはこれまでアラブ人たちと関わりはもっていないという。

Pakistan accused of staging bin Laden aide arrest
By Simon Denyer
ISLAMABAD


■ビンラディンとは12月に会った[030311 CNN]

KSM(Khalid Shaikh Mohammad)はビンラディンに12月に会ったが、今どこにいるか知らないと証言。

ISIがKSM逮捕時のピデオを公開。アメリカから情報を得ていたが、パキスタンの関係者が逮捕を行ったという。しかし、アメリカの捜査官は、その場にCIAはいたという。

Tシャツを着たKSMが壁に押しつけられ手錠をつけられるシーンはあるが、顔は映らない。一般に公開された写真も、ヒゲがなく、最初はKSMとは気づかなかった。

Al Qaeda chiefs 'met in December
ISLAMABAD


■いかに携帯電話からKSMが逮捕されたか[030311 Guardian]

ISIがKSM逮捕のビデオを公開。KSMの顔が映らないビデオ、コンピュータの撤去の様子などを公開。最後に毛布にくるまったKSMがでてくる。逮捕当時、熱があったのだという。

ビデオでは、アメリカの関与がなかったことが強調されているが、一説によると、CIAがKSMを居場所を先につきとめ、ISIに教えたとされる。

EchelonシステムでKSMを追跡した。アルカイダはスイスのプリペイド電話を使っていた。

タイムズによると、中東のある人物がアメリカに25万ドルの賞金をもらう取り引きをしたという。さらに家族とイギリスに移って生活するために2万ドルをもらったという。もう取り引きはすんだらしい。

またパキスタンのある筋によれば、以前逮捕したアルカイダからFBIが情報を得たという。

How mobile phones and an 18m bribe trapped 9/11 mastermind
BY Oliver Burkeman in Washington and Zaffar Abbas in Islamabad


■ビンラディンの逮捕近づく[030310 AP]

KSMはビンラディンに12月に会ったという。KSMにより、ビンラディンの逮捕が近づいてきた。

ニューズウィークによると、以前逮捕されたエジプトのアルカイダが、25万ドルの賞金欲しさにKSMはを売ったという。さらにイギリスでクラスために2万ドルを要求。アメリカは支払うことに同意したという。

一緒に逮捕されたのは財政を管理していたMustafa al-HisawaiとJamaat-e-Islamiの党員の息子Ahmed Abdul Qadus。KSMが使用していた携帯電話、Echelon systemで追跡したという。

Net Closing Around bin Laden
By KATHY GANNON


■ビンラディンの新証拠[Reuters 030310]

ペシャワルでのハヤタバードで10人のアルカイダを逮捕。

New possible sign of bin Laden
PESHAWAR


■KSM逮捕から新しい証拠[030310 Reuters]

KSMが12月にビンラディンに会ったというが、本当かどうかは不明。

ISIがKSM逮捕時のテープを公開。どういうわけか、SKMの顔はでてこない。

編集してあるようで、実際に報道されているとおりの逮捕があったのかあやしい。

別な場所で逮捕されたのではないかという疑問。最初の2日間、KSMは何も話さなかったが、3日目から話しはじめる。

Pakistan reports new leads on bin Laden from arrest
By Simon Denyer


Sniffed Out By Trail Dog 0-1, 2003.