【2003年03月31日〜04月06日】


■アルカイダの声明がイスラムのウェブに[030404 Reuters]

アルカイダの声明がイスラムのウェブに載る。

アメリカは、イラク攻撃とともに、アフガニスタンから撤退しはじめている。それをカムフラージュするために、再び大きな攻撃をアフガニスタンで行なっている。

Qaeda says US ditches Afghanistan for Iraq-paper
DUBAI


■KSMが仲間の名前をあげはじめる[030404 CNN]

Khalid Shaikh Mohammedが仲間の名前をあげはじめる。

初めて女性アルカイダが指名手配される。

Khalid Shaikh Mohammed naming names
By Kelli Arena


■イラクで戦う間、アフガンでは均衡が崩れる[030403 Reuters]

アメリカがイラクに介入している間、アフガニスタンでは均衡が崩れつつある。タリバンが再び台頭し、武将たちの力が再び大きくなり、周りの国々の介入が目立ってきた。

最大の弱点が、弱体政府のせいで、安全が確保されてないこと。そのため、カブール以外の地域での平和維持活動が難しくなっている。その結果、援助も開発も滞っている。またパシュトゥン族は、カブールでパワー・ゲームに、自分たちの勢力が不当に扱われているという不満をもっている。

そういう状況のなかで、タリバンが再び台頭してきた。タリバンが勝てるとは思えないが、混乱が起こることは確かだ。

アメリカは、パシュトゥンの家を捜査して廻っているが、一件一件の家捜しをするその方法は嫌われ、地元の習慣を重んじないその行為や、イラク戦争の影響もあり、ますます敵視されている。現場に行かない限り、その地域での安全や発展は望めないので、袋小路に陥っている。

カブールでは、パンシールのDefence Minister Mohammad Qasim Fahimが実権を握ってり、力を独占している。アメリカはQasim Fahimを支持しているものの、国づくりには、もっと洗練された方法で行なわなければならない。2004年にボンでもう一度平和会議が行われ、選挙も行われる予定だったが、その準備は全く遅れている。問題は選挙がアフガニスタンで行なわれるということだ。果たしてそんなことが実現するかどうか。またその結果が受け入れられるかどうか。再びパシュトゥンたちが除外される結果となれば、混乱が起こるだろう。そして、近隣地域の介入もまた起こる。Qasim Fahimはロシアと強いつながりがあり、イスマイル・ハーンはイランと。そしてタリバンの裏では、もうすでにパキスタンが見える。

US fights to win Iraq, it could lose Afghan peace
By Simon Denyer
KABUL


■タリバン再び結束[030403 AP]

カンダハールの知事によれば、先日殺された赤十字の職員は20発弾を撃たれていたという。外人を怖がらせようとしている。スピンボルダックの外務官によると、多くのタリバンがクエッタでかくまわれていたという。彼らをパキスタン軍が支援。パキスタン政府も支援している。

これらの支援がなければ、ここまでタリバンが再び大きくなることはありえない。パキスタン政府はこれを否定しているが、家で監禁されていた闘士たちは最近解放されていて、アメリカに対するジハードを宣誓している。

Green Berets, Allies Fight Afghan Taliban
By KATHY GANNON
Associated Press Writer, SPINBOLDAK, Afghanistan (AP)


■タリバン再び結束[030401 Reuters]

アメリカがイラクに気を取られているあいだ、この2週間、タリバンの残党たちが再びアフガニスタンに攻撃をかけている。1週間の間に、アメリカ兵が2人死亡、国連の職員も殺された。

良い武器をもち、良く訓練され、お金をもった小さなグループが、パキスタン国境からやってくる。

2月にオマール氏が出したと思われる声明で、アメリカに支持された政権を拒否するよう呼びかける。最近タリバンは非常に強くなりつつある。

反政府のリーダー、Mullah Dadullahは、「ユダヤ人、キリスト教徒、外国の活動家がいなくなるまで戦う」と宣言。この声明の1日後、タリバンがカンダハールの北に結集したが、ヨーロッパのF-16で爆撃されたあと、散った。ヘルマンド地区ではアメリカ兵2人が待ち伏せされ死亡。30日にはカブールのinternational peacekeepers事務所にロケット弾が撃ち込まれる。

Afghan Taliban exploit Iraq to open new campaign
By Simon Denyer
KABUL


■オサマがイラクへあてたメッセージ[030401 Asia Times]

2/11、テレビでオサマがイラクへあてたメッセージの内容。

たった300人もの自分たちの兵士たちが、いかにトラボラでアメリカ軍たちを奔走させたか、アメリカ兵の作戦とそれに対する自分たちの対処の仕方を詳述。アメリカに対してイラク人は団結して戦わなければならない、アラブ人であってもクルドであっても、シーアであってもスンニであっても団結しなければならないと呼びかける。アメリカは心理戦と空からの作戦で仕掛けてくるから、正しい作戦をとるべきだと主張。

正しい作戦とは……アメリカはイスラムの首都、イスラムの富を奪い、自分たちのエージェントを置こうとしている。自分たちの経験から、アメリカは心理戦を仕掛けてくる。これはメディアだ。そして怖れ、臆病、戦う精神を欠いているアメリカ軍の欠点を補うために、空から戦いを仕掛けてくるだろう。屋根のあるものを建てて、カモフラアージュするのもひとつの作戦だ。

トラボラでの戦闘の様子を詳述。300人の兵士が1平方マイル以内の場所に、100個の壕を掘り、そこに3人ずつ入った。アメリカ兵は時計まわりに空から爆弾を落としてきた。われわれは兵士の6%、壕の2%を失ったに過ぎなかった。たった1平方マイルにいた、わずかな兵器をもったムジャヒディンを倒せないなら、どうやってアメリカはイスラムの世界を倒そうというのだろうか?

アメリカに惑わされてはならない。市街地でのゲリラ戦にもっていくことと、自爆テロの重要性を説く。またシーアとスンニの対立を起こしてはならないと強調。

メーセージのコピーはカラチやペシャワールのマドラサに配られ、ヨルダンを通して、イラクへ。

戦いの結果がどうあれ、これは世界に対する汎イスラムテロリズムの、新しい運動になるだろう。アメリカが勝利すれば、イスラムの怒りは脹れ上がり、テロ行為がますます増えるだろう。連合軍が負ければ、それは汎イスラムのジハードに対する神の恵みと捉えられ、さらにジハードの名目でテロを行なうことに繋がる。

The new Iraq-bin Laden connection
By B Raman


Sniffed Out By Trail Dog 0-1, 2003.