【2003年04月21日〜04月27日】


■パキスタンが国境の近くで膨大な量の武器発見[030427 Reuters]

アフガン近くの国境の町ペシャワルで、パキスタンが膨大な量の武器、時限爆弾、導火線、ミサイル、銃などを発見。武器をもっていた店の主人はアフガニスタンの国境を越えて逃げた。

hoongarrPakistan seizes huge arms cache near Afghan border


■パキスタンが、アメリカと交戦した容疑者を拘束[030427 AP]

アメリカと協力しているパキスタン兵が、25日、2人のアメリカ兵犠牲者を出した戦闘地で、2遺体を回収しようとしていた犯行分子2人を拘束。アメリカのA-10 tankbuster fighter planesと Apache helicopter gunshipsが現場に飛び、パキスタン軍にも協力を要請。パキスタン軍は国境付近で待ち伏せる。

25日の戦闘でアメリカ軍は、3人の戦闘員を殺したはずだという。そのうち1人は外国人だった。最近、アメリカはパキスタン軍の協力がずいぶん得られるようになった、という。

Pakistan Hold Men Linked to U.S. Shooting


■アフガンの戦闘で64人死亡[030427 Reuters]

3月24日以降、北西部、Badghis provinceのAkazi村で、38人の市民が死亡するとともに、27人の兵士が処刑された。これは2001年のタリバン崩壊以後、最大の暴行である。市民38人の中には女、子供も含まれる。処刑された兵士は26人は、パシュトゥン族のリーダーJuma Khanとその兵士だという。

UNと人権団体は、Badghisの長と地元の警察に、暴動を沈静化することを要求。この地域では、同じようなパターンの暴動が続いている。北部地域ではパジュトゥン族は少数派を占め、貧しい遊牧民である。タリバンの仕返しとして、これらのパジュトゥン族がいやがらせをうけることがしばしばある。

Many civilians among 64 killed in Afghan fighting
By Sayed Salahuddin


■UNとアフガン人権団体が告発[030427 AP]

タリバンとアメリカ公認のBadghis province長、Gul Mohammed Khanの間で戦闘。12人の子供と3人の女性を含む38人の市民が犠牲になる。

同じ地域で、この地域の前タリバンの司令官Juma Khanを追っていた地元の兵士たちが、手を縛られた26人の囚人を処刑。処刑者は特定されてないが、UNと人権団体はこれを強く避難。

兵士や「制服を着た武装した」人間が、強制的な納税などを行なわない一般市民を、「タリバン」として虐待する事件も起こっている。

U.N., Afghan Group Eye Rights Violations
By TODD PITMAN


■ヘクマチアルが、イラクのせいでまたオサマが生まれると発言[030427 Reuters]

The Afghan Islamic Press(AIP) によると、ヘクマチアルのサイン入りのパシュトゥ語のe-mailが届き、「アフガニスタン」のように、イラクにも操り人形を作るつもりだと主張。「イスラム世界にはアメリカに対する憎しみが広がった。イラクの人たちは、みんなオサマを待っている」。

「ブッシュの計画はイラクだけではなく、その地域全体に目をつけていて、結局イスラエルを強化するためのもの」。

これとは別に、カンダハールで大量の武器発見。

Afghan warlord says Iraq will yield another Osama


■パキスタンに46のデオバンド派[030427 Daily Times]

パキスタンには46のデオバンド派の原理主義教団がある。うち7つが政治運動に、5つがジハードに、17が純粋に宗教的な団体である。
(以下省略)

最も過激な政治運動は、このデオバンド派の運動である。Lashkar-e-Jhangvi、Tehreek Difa-e-Sahaba、Sawde Azam Ahle Sunnat Pakistanなど。2つの福祉団体もこのデオバンド派。Al-Rasheed Trust and Al-Akhtar Trust.9.11以来、Al-Rasheed Trustの口座は凍結されているが、その活動はカルザイの許可の元で、パキスタンでいまだおこなわれている。

46 Deobandi parties in PakistanBy Amir Rana


■ヘクマチアルがブッシュに「ビン・ラディン」を約束[030426 AP]

ヘクマチアルが、ペシャワールで、パシュトゥ語で書かれた5ページのメッセージを発表、「数千のビン・ラディン」を約束した。「バグダッドの崩壊でイラク戦争は終わったと思うかもしれないが、もうひとつのゲリラ戦争が今から始まる。今や、すべてのアラブ人がビンラディンとなり、あなたの近くでジハードが起こるだろう」と予告。

Commander Promises Bush'bin Ladens'
By KATHY GANNON


■イラクとアルカイダの関係を示す書類発見[030426 AP]

イラクの諜報部で、1988年に、アルカイダとイラクが関係をもっていたことを示す書類が発見されたという。

Documents Show Iraq-Al Qaida Link


■アフガンが再び麻薬国に[030426 Asia Times]

タリバン時代に、一時、減っていたケシ栽培が、再び盛んになった。カルザイがケシ栽培を禁止したにもかかわらず、国連によると、もっと厳しく取り締まる必要があるという。ケシが再び復活すれば、ドラッグ・マネーが武将たちの懐に入っていくことはまちがいなしだ。

Afghanistan reclaims its drug crown
By Syed Saleem Shahzad


■タリバン、ゲリラ戦法を磨く[030426 Asia Times]

2001年11月以来、タリバンとアルカイダはパキスタンの国境沿いに逃げ込んだといわれ、アメリカ軍はパキスタンとともに、かれらを一掃しようとしているが、うまくいってない。アフガンの内務省によれば、現在タリバンは強いリーダーをもった組織化されたグループではないが、麻薬取り引きや外国のテロ組織に援助されているという。

以前タリバンが出現したときにも統率力はもたなかったが、パキスタンISIの Lieutenant-General Hamid Gulと Lieutenant-General Javed Nasirに援助され、組織化された。

しかし、現在は少し状況がちがう。タリバンは、各反政府分子に援助され、20から25人のグループを結成して、毎日のようにゲリラ戦を展開して、圧力をかけるのだ。

カルザイは、アメリカの操り人形にすぎず、アフガン全体をコントロールできない。アフガンの西から南にかけては、アメリカの存在と空爆でやっとコントロールされているにすぎない。この状況の繰り返しに疲れ、外国勢が去ったあと(パキスタン軍は考えている)、タリバンがなだれこんでくるだろう。タリバンは、アフガニスタンが安定することを望んでない。

カルザイはパシュトゥーンであるにもかかわらず、彼は後から連れてこられた人形であるために、北部同盟に属す他民族を、政府官僚として迎えざるをえなかった。したがって、カルザイ政権はタリバンにとっては非パシュトゥーン政権なのである。

加えて、カルザイ政権の外務大臣Abdullah Abdullahが、イスラエルに対して、共に平和を追求するというメッセージを送ったこと、さらに去年カルザイがカザフを訪問したときに、当時のイスラエルの大臣Nathan Sharanskyに、イスラエルの対テロ戦を支持したことも大きい。

今回のカルザイのパキスタン訪問で、カルザイはパキスタンにタリバン援助をやめさせるように要求し、パキスタンはすぐにそれを約束したが、言うが易しである。

今のところ、カルザイ政権は成功してない。このままだと、タリバンは少しづつ力を増大し、パキスタン軍は、興味津々でその様子をみている。

Taliban refine guerrilla tactics
By Ramtanu Maitra


■アフガンの再生を阻む暴力[030425 New York Times]

アフガンの戦争はいまだ終わってない。長いことアメリカは「第4段階」(戦闘を縮小し、国の再構築)に移ると言っているにもかかわらず、村のすみずみをを捜査し廻って、武器や犯行分子の残党を捜している。パキスタンとの国境で戦闘も起きている。180ドルかけるカンダハルとカブールを結ぶ道も、いまだ手つかずだ。

バグラム空港にいる米軍兵でさえも、楽観的なアメリカの意見に疑問をもち、アフガンが終わってないのに、イラクに手を出したことに落ち着かない気持ちをもっている。兵器の山はみつかっても、肝心の逮捕がほとんどはかどってない。最近繰り広げた作戦でも、バグラムの長のAbdul Waheedとタリバンの司令官Mullah Kabirを2人とも取り逃がし、2人はパキスタンのクエッタに逃げたという。

村の強制捜査や空爆、誤爆が村人たちの怒りをかっている。アメリカ兵たちは嫌われ、間違った情報を故意的に与えられ、奔走させられている。また無実の人間を逮捕して反感をかう。村人たちは、アメリカが約束した援助はなにもきてないという。外国人に対する暴力も増え、NGOは撤退を余儀なくさせられている。

アメリカ軍はちっとも進まない地方の再建にいらだち、援助団体を軍で守るという、military civil affairs teamsを使う案を出したが、これはUNの仕事であると批判され、NGOは軍に巻き込まれることをいやがり、却下された。軍は、一般の援助団体ができないような道路建設など、もっと大きなものを扱うべきだという。

アメリカ軍は人数も不足し、考えが甘く、まったく見当違いのことをしている。援助団体もアフガンの一般市民も、軍が民兵を非武装化し、犯罪人を逮捕してくれることを望んでいるのに、かれらは学校を作ったり、机やイスやトイレを作ったり、そんな小さなことをしているだけだ。カブールの国際援助団体の責任者によると、「ある日、アメリカ軍が作っている幼稚園をみていたら、兵士がきて、なんで、あんたたちは武器をなくすことに努力しないのだというんだ。信じられるか? 軍隊が幼稚園を作って、一般のaid workerに非武装化を要求するんだ。全く世界はあべこべだ」。

In Afghanistan, Violence Stalls Renewal Effort
By CARLOTTA GALL


■アメリカ兵1人アフガンの戦闘で死亡[030425 AP]

アフガン西のパクティア地区でタリバンと見られるグループと戦闘があり、アメリカ兵が1人死亡、もう1人が重傷。その後援護のヘリが来たが、すでにタリバンの影も形もなかった。

1 U.S. Soldier Dies in Afghan FirefightBAGRAM, Afghanistan(AP)


■パールは「テロのリンク」捜査のため殺された[030424 Guardian]

フランスの哲学者・作家、Bernard-Henri Levyによると、ダニエル・パールはイギリスのテロリストRichard ReidとISIの関係を捜査したために殺された。

Levyによると、パールはロンドン生まれの二重スパイ、 Omar Saeed Sheikhに誘われてReidの背景を調べるためにインドからパキスタンに来た。Reidのようなアルカイダと関係のあるイスラム教徒は、ISIのなかの最も過激な反アメリカ分子に利用されているという。パキスタンこそがイスラム教のテロを主導している。

Pearl killed 'for finding terror links'
Paul Webster, Paris


■ダニエル・パール殺人事件の謎[030424 Daily Times]

パールの遺体発見に協力したFazal Karimについての謎。

Fazal Karimは、億万長者、Saud Memonの運転手である。パールの遺体は、Saud Memon所有の土地に埋められていた。Karimの妻によると、Karimは数週間前からいなくなり、それ以後消息不明だという。妻は、夫が逮捕状なしに、捕まえられたと主張。

ある囚人、Mazharul Hasanが、12月にKarimがCriminal Investigation Departmentの2人の警官と一緒に歩いているのを見たという。Hasanは、Karimと一緒に収監されていたはずだとも。Criminal Investigation Departmentは、Hasan Karimを逮捕したことは否定。テロ容疑で、Orangi Town Policeが既に逮捕していたという。

妻の依頼で、弁護士がBanno Police Stationを急襲して、そこでKarimを見つけた。Banno Police Stationには、彼の逮捕の記録は残されていなかった。すぐ解放するように要求するが、拒否される。翌日、薬物所持の容疑で、起訴された。

ある警察の筋によると、Karimは、去年の5月より前に、パールの遺体が発見される3日前に逮捕されていた。当時、警察はそれを否定。

Karimによると、パール事件の容疑者が逮捕された後に拘束された。彼は原理主義政党Sipah-e-Sahabaの一員だという。アフガニスタンで8年戦い、ビンラディンにも会ったという。アメリカ侵攻のあと、カラチに戻りはたらいてたところ、CIAに他の容疑者と一緒に拘束されたという。11ヵ月 Banno Police Stationに拘束されていた。

警察は、いまだにKarimはパールとは関係ないといっている。

Pearl murder investigation shrouded in mystery
By Hasan Mansoor


■FBIが指名手配している女性[030424 AP]

アルカイダとつながりがあるとされる、Aafia Siddiquiの母が会見。今月初め、カラチの自宅からイスラマバードへ行ったまま行方不明だという。その後男が家に押しかけてきて「娘の行方不明に関して騒ぐな」といわれて不安になったという。

行方不明の夫、Dr. Amjad Mohammed Khanとの関係を心配。Khanは結婚当時は変わってなかったが、その後原理主義者の顔を見せるようになり、子供もマドラッサに行かせはじめた。

Pakistani Woman Wanted by FBI


■アフガンとパキスタンが反テロの話し合い[030423]

カルザイがムシャラフと会い、タリバンの重要人物のリストを手渡す。パキスタンにおそらくいるであろうから、逮捕をするように要求。

Afghanistan, Pakistan Meet on Anti-Terror
By KATHY GANNON


■アフガンとタリバンが交戦[030423]

カルザイがパキスタン訪問の最中、アフガンのShink村で、タリバンと思われるグループとアフガンが交戦。

Afghan Soldiers Battle Suspected Taliban
By TODD PITMAN


■アメリカ軍が赤十字の職員殺害犯を殺害[030423 Reuters]

カンダハル北のShurkay areaで、先月殺された赤十字の職員の犯人をアメリカ軍が殺害、その他7人を逮捕。犯人は、殺害する前に携帯電話で話していたことから、まだ黒幕がいると考えられる。

U.S. army says kills aid worker's assassin


■地雷撤去の国連職員発砲される[030423 Reuters]

カブールからパキスタンに抜ける道にそったSarobi村で、3人の地雷撤去作業員を乗せた車が攻撃を受ける。ジャーナリスト殺害事件で5人逮捕された件の復讐とみられる。

Two deminers shot and wounded in Afghanistan


■女性容疑者の拘束は疑わしい[030423 AP]

パキスタンがアルカイダと繋がりがあるという女性を逮捕したという報道は疑わしいとアメリカ。始めからパキスタンは逮捕したとは言ってなかった。

Authorities Doubtful Woman Is in Custody


■アルカイダと関係がある女性を逮捕[030423 AFP]

アルカイダとの繋がりがあると思われるパキスタン生まれのボストン在住の女性Aafia Siddiquiが、パキスタンで拘束される。Aafia Siddiquiは生物学の学位をもっている。Aafia Siddiquiはアルカイダのメンバーと疑われているわけではなく、fixerではないかという。夫のDr. Mohammed Khanの行方はつかめてない。

Woman Accused of al-Qaida Ties Held


■パキスタンが北朝鮮を援助していた書類が見つかる[030423Daily Times]

Selig HarrisonがInternational Herald Tribuneに載せた記事によると、パキスタンが北朝鮮に核の技術を提供したのはあきらかであるのに、アメリカは何もしない。ブッシュは3月、対アルカイダ戦でムシャラフの協力が必要であるために、パキスタンに対して制裁を加えないことを決意したという。アルカイダのために、パキスタンと同盟をむすび、同時に核が流失しないように見張るのではなく、どちらも「アメとムチ」の方法論をとるべきだ。ワシントンは核や武器がテログループに流れることをもっと厳しく取り締まるべきだと付け加える。

イギリスの諜報部員から、パキスタンがまだ北朝鮮を援助している証拠があるという情報を得たという。ムシャラフが、北朝鮮に核を与えるのをやめたかどうかは疑わしい。

Documents prove Pakistan still helping North Korea


■南アジアにNATOの影[030422 Asia Times]

今年の夏から International Security Assistance Force(ISAF)の指揮をNATOがすることになる。ISAFの指揮者はNATOが決め、あらゆる行動はNATOをとおして SHAPE(the Supreme Headquarters Allied Powers in Europe)が行なう。

これは、国連の決議なしに、またヨーロッパ外の国連加盟国の同意なしに一方的に決められたことで、アジア・中央アジアの戦略地に、こっそり忍び込んだことになる。パキスタンに打診したかどうか、カルザイ自身に打診したのかどうかも不明。

アメリカは去年暮れにパキスタン国境でのパキスタン軍とアメリカ主導のアフガン軍の衝突にいらだち、アメリカがパキスタンに侵入してパキスタン側を攻撃する権利を主張した。これは、後に取り消された。ここのところのタリバンの再結集など、かれらはアフガンの安定に、全く成功してない。成功しないかぎり、80年代の状況に近づいてくる。

NATO's shadow over South Asia
By B Raman


■カルザイがテロと捕虜について会談[030422 AFP]

カルザイがZafarullah Jamali首相と会談。パキスタンがテロリストたちをでかくまってないと信じていると発言。最近の国境問題については、日常茶飯事のことと受け流す。

パキスタン側は、アフガンが、アフガンで捕らえられているパキスタン人捕虜を早く解放しないことに対して不満を主張。アメリカが解放を阻んでいると訴える。これらの捕虜は96年から2001年にかけて、タリバンと一緒に戦った。解放が遅れているのは、捕虜たちがパキスタンに帰ったら再びアフガに戻るおそれがあるからという。135人をカブール刑務所から解放したときに、15人は再び戦うと言ったという。

Karzai talks terrorism, trade with Pakistani PM


■国連視察団がパキスタンを訪問[030422 AP]

国連の化学兵器視察団が今月末にパキスタンを訪問。カラチの科学研究所で生物化学兵器や化学兵器を製造してないか視察するという。通常の視察ということだが、パキスタンを訪れるのは始めて。

U.N. Inspectors to Visit Pakistan
By MUNIR AHMAD


■国連の視察団が科学研究所を視察[030422 Nation]

国連の化学兵器視察団がパキスタンを始めて訪問。視察をする。特別の視察ではなく、通常のものであるとも。ある政府高官は、パキスタンで視察をすることは歓迎する。パキスタンは化学兵器をもっていないと発言。視察団のなかには、パキスタン人も含まれているという。このニュースのあと、パキスタンの株価が暴落。

Weapons inspectors to visit fertilizer plant
ISLAMABAD(AFP)


■カブールは武将たちの不正に対抗するべきだ[0304422 Reuters]

アフガン中央政府は、地方の武将にもっと対抗するべきだと、北部のコマンダーUstad Atta Mohammed。中央政府に力がないので、武将たちはいまだにやりたい放題だ。中央政府の一部は近隣の国と関係をもっているとも。Ustad Atta Mohammedはドスタム将軍と対抗している。

Kabul must act against unruly warlords-commander
By David Brunnstrom


■アフガンでは"Climate of fear"の気配[030422 Reuters]

アメリカがタリバンを一掃したあと、アフガンでは武将たちが民衆に恐怖を植えつけ、原理主義者たちが増えていると、人権団体。

ニュヨークの人権団体が国連に報告したことによれば、国際団体が、武将や地元の軍隊のコマンダーが国を支配することを許しているという。武将たちが一般市民にテロ行為を働き、タリバンと同じように恐怖を植えつけている。警官や兵士による女の子や男の子のレイプも横行。最近では再び原理主義的傾向が強まり、女性の学校もうまくいってない。

国連の人権擁護団体は、現在の調査官を変更することを考慮している。しかしアメリカは、今年のアフガンに関するすべての決議に反対し、さらにアフガンにおける人権侵害に対する捜査にも反対しているという。

"Climate of fear" rules Afghanistan - rights group
By Robert Evans


■カルザイが国境問題でパキスタンに圧力をかける[030422 AP]

カルザイはZafarullah Khan Jamali首相と会見。国境の封鎖にもっと力を入れてほしいと要請。しかし、これからもアルカイダやタリバン捜査で協力し、パキスタンと友好関係を続けていきたいと主張。

カルザイがカブールを出発する前、アメリカ軍のヘリ2機が上空を旋回していた。

Karzai Presses Pakistan on Border Issues
By KATHY GANNON


■カルザイがパキスタンとの溝を否定[030422 Reuters]

カルザイがパキスタンを訪問して、外務大臣のMir Zafarullah Khan Jamaliと会談。国境の紛争はこれまでたびたびあり、あまり深刻に考えてないと発言。またアフガンはアフガンで捕らえられているパキスタン捕虜を近々解放するとも。

Afghan Karzai dismisses talk of rift with Pakistan


■アフガンのベースで銃撃[030421 AP]

週末にカブールの南で2件の発砲事件があり、アメリカ兵が負傷。バグラム空港の屋根に立った男が、車に向けて発砲。また空港の南のゲートでも、発砲事件があった。

また地雷を埋めようとした男が地雷の爆発で死亡。またPaktika provinceでは6つのロケット弾が発射された。

Gunmen Fire on U.S. Base in Afghanistan
D'ARCY DORAN


■ジャーナリストの殺人犯逮捕[030421 AP]

2001年に起こった、アフガニスタンでの4人のジャーナリスト殺害犯人と関連があるとされる4人が逮捕。うち2人は殺害を認める。

Suspects in Journalists' Deaths Arrested


■イラクと同じ運命になるかと心配するパキスタン[030421 Reuters]

核爆弾をもっているし、大統領は軍人、過激な原理主義者たちを抱え、他国のテロ行為を支援しているといわれている……パキスタンがアメリカの次の標的にされると考えても不思議ではない。

しかし西欧の目から失敗に見えても、ムシャラフは対テロ戦では協力者であり、彼を今排除することは考えられない……と西欧の筋。

一方、シャリフ大統領のときには、あきらかにパキスタンは「ならずもの国家」になりつつあった。そしていつまたそれに戻るかはわからない。パキスタンは否定しているにもかかわらず、ジハードやテロリストを支援している。

Islamabad's Sustainable Development Policy InstituteのA.H. Nayyarによれば、世界にとって、パキスタンとインドの核兵器保有は大きな心配ごとだ。もしこのふたつの国が対立したら、世界がインドに味方することは明らかだ。何かきっかけさえつかめば、世界はパキスタンの核を処分するように要求するだろ。。

ワシントンのdirector of the Center for International Policy research groupのSelig S. Harrisonによれば、パキスタンと北朝鮮の関係は明らかであるにもかかわらず、アメリカはパキスタンに対して何の制裁も行なっていない。アメリカはパキスタンを対アルカイダ戦で味方につけておき、核を外に出さないように見張っているしか術はない。

ムシャラフは自分の立場をわきまえている。これから先、原理主義者たちに対して、難しい選択を迫られることも知っている。北西辺境州のリーダーたちに対する演説で、「我々の力、核の力、ミサイルの力を終わらせてはならない。我々の世界にたいする道はふたつ。ひとつは対決、もうひとつは忍耐。私見では、忍耐のほうがパキスタンの利益になる」。

Pakistanis wonder -- will they face Iraq's fate?
By Tahir Ikram



Sniffed Out By Trail Dog 0-1, 2003.