【2003年04月28日〜05月04日】


■CIAの地図ではカシミールは紛争中ではない[030504 Dawn]

CIAの新しいカシミールの地図の上では、Line of Controlの西はインド、その西はパキスタンとなっている。以前は、カシミール全体が「紛争中」だった。

garrCIA map shows Kashmir undisputed
By Jawed Naqvi


■イエメンがパキスタンに容疑者の引き渡しを要請[030504 AP]

イエメンが、9.11とイエメンでのアメリカ戦艦爆破事件と関係すると思われるAttashの引き渡しをパキスタンに要請。パキスタンの返事を待っている。アメリカが容疑者を尋問することを許可されたかどうかは、まだ不明。アメリカは、カラチの領事館に対してテロ攻撃を計画していたとするが、パキスタン内務省のFaisal Saleh Hayyatはコメントを避け、テロ行為計画を防げたとだけ述べた。

イエメンは、先月脱走した容疑者が、Attashが爆破事件計画の首謀者だったと自供。サウジ国籍のAbd al-Rahim Al-Nashiriと共謀。また、2000年のもうひとつの戦艦爆破未遂事件も、計画したという。これは、爆発物の重さで、テロ行為を行なう前に、船が沈んだという。Attashは右足が義足で、Tawfiq Attashまたは Khalladという名前で呼ばれている。

hoonYemen Asks Pakistan to Extradite Suspect


■イエメンがアルカイダの引き渡しを要求[030504 Daily Times]

イエメンはパキスタンで逮捕されたイエメン国籍のアルカイダの引き渡しを要求。パキスタン政府は、テロを未然に防いだというだけで、これらのテロリストがどのような計画をたてていたかは、明らかにしてない。ただ、カラチのアメリカ総領事館を厳重に警備し、カラチの飛行クラブに飛行機の貸し出しを制限するよう要請。また、今回逮捕された容疑者たちはすでにアメリカに引き渡されたという一部の報道を否定した。

hoonYemen seeks extradition of Qaeda terrorists


■アルカイダ4人追加逮捕[030503 Dawn]

カラチからエジプト人2人、バロチスタンからエジプト人とアフガン人の2人、アルカイダと関係のある外国人を逮捕。金曜日までに、20人近くを逮捕された。爆発物や銃など多数を押収。

飛行機でカラチの総領事館を攻撃するということについて専門家は、総領事館は高いビルで囲まれているために、商業機を突っ込ませることは不可能。カラチでセスナを持っているのはSchon Clubだが、ここでは数年来セスナを貸し出したことはなく、使えるのはクラブ所属のパイロットだけ。残るはヘリコプターだが、唯一Edhi Foundationのものだけが使えるとのこと。

hoon4 more Al Qaeda men held
By Our Staff Reporter


■警告は脅迫にもとづいたものではないとアメリカ[030503 Dawn]

アメリカのDepartment of Homeland Securityは、カラチの総領事館へ飛行機での自爆テロが行われるかもしれないという注意報は、直接脅迫を受けたのではなく、CIAに新しく設置されたTerrorist Threat Integration Centre(木曜日に開設)で得た情報に基づいて発令したとのこと。しかし、この注意報に対して、小さな飛行機のパイロットや所有者、そしてDepartment of Homeland Security外の人間は懐疑的。ワシントンのパキスタン大使館も、このような情報はまったくなかったと述べる。アメリカ総領事館はカラチの住宅地にあり、小さな建物であることから、このような地域に飛行機で突っ込むとは考えられないとのこと。

hoonWarning not based on specific threat: US
By Anwar Iqbal


■カラチのテロ計画の最中の逮捕[030503 CNN]

パキスタンでさらに2人のアルカイダ、エジプト国籍のJawad al-Basharとアフガン国籍のFarzand Shahがバロチスタンで逮捕。

パキスタンの情報筋によると、先に逮捕されたAttash、Abu Ammar、 Ali Abed al Azizは、既にアメリカに引き渡されたとのこと。Attashと Ali Abed al Azizは、オサマの居場所も知っていると思われる。Ali Abed al AzizはKSMの甥にあたる。

98年のケニアの大使館爆破事件の犯人の1人Mohamed al-OwhaliがFBIに語ったことによると、爆破テロの指示は"Khallad"によって指示されたとのこと。この"Khallad"は、Attashのことだという。また、Attashは、マレーシアのクアランフールのホテルで、2001年に9.11のハイジャック犯、Nawaf al-Hamziと会っている様子が、ビデオに残っている。Attashは有名なサウジの一家に生まれたという。

hoonArrests amid Karachi 'terror plot'


■アフガン女性は伝統的な服を着るべき[030502 AP]

350人からなるイスラム宗教議会で、アフガン女性たちが外で働くときには、伝統的な長い服と頭を隠すスカーフ 、hijabをつけるべきだと発表。ただし、女性が働くことや教育を受けることに対しては、何も発表されず、また、ブルカをつけることも強制しなかった。

このほか、イスラムを冒頭する出版物は処罰されるべきだと発表。アフガンの主なスンナ・シーア派からなるこの議会では、政府がマドラッサや宗教セミナーを奨励するように要求。いずれの決議も「非公式」とのこと。

hoonAfghan Women Urged to Dress Traditional


■アメリカがアルカイダの飛行機自爆テロを警戒[030502 Reuters]

今週初めのアルカイダの逮捕により、アルカイダがカラチの総領事官で飛行機によるテロ行為を行なおうと準備をしていることが判明。今回の逮捕にもかかわらず、同じようなテロ行為が他であることを警戒。

ヘリコプターなどの小さな飛行機を、飛行訓練と称して用い、犯行に使おうとしている様子。サウジでもこのような自爆テロ計画があると予想されるとして、警告を出した。

garrU.S. warns about Qaeda suicide plane threat
By Tabassum Zakaria


■10人のアルカイダの追加逮捕[030502 The Nations]

Moti Mahal、NIPA Chowrangiと Safora Goth in Gulshan-e-IqbalそしてKorangiで、合計10人のアルカイダを逮捕。2人のアフガンと2人のイラン人が含まれていた。みんなアフガンで訓練されていたという。また爆発物、ロシア製の銃、携帯電話なども押収。

火曜日に逮捕された6人のアルカイダは、武器が輸送されてくるという情報から導かれて、逮捕に至ったという。APFからの情報によれば、家宅捜査により3人の容疑者を逮捕、それぞれの自供から、イエメン人を含むさらに3人が逮捕された。彼らはまだパキスタン国内にいて、取り調べを受けている。

hoon10 more al-Qaeda suspects held


■アルカイダたちは良い隠れ場所をみつけた[030502 Daily Times]

6人のアルカイダが逮捕された場所は公にされてないが、地元の住民によると、Korangi Industrial Areaの倉庫だという。住民たちは家の中にいるように忠告され、夜、家宅捜査が行われたという。倉庫には、ピックアプッ・トラックが何度も訪れ、袋を積み込んでいたというが、工業地帯であるために、怪しまれなかったという。

ある情報源によると、一味の逮捕の2日前に、爆発物や武器を積んだトラックがハイウェイで見つかったという。イエメン人の Attashの他にもう1人のイエメン人、2人のアフガン人、パキスタン人らしき3人が一緒に逮捕された。

パキスタン政府はこの逮捕がパキスタンだけで実行したというが、情報源によると、FBIがISIに情報を与えたという。

hoongarrQaeda men had chosen their hideout well
By Hasan Mansoor


■容疑者がビン・ラディンの居場所を知る可能性有り[030501 CNN]

逮捕されたアルカイダ6人の中に、KSM(Khalid Shaikh Mohammad)の甥で2000年のWTC爆破事件の犯人、Ramzi Youssefの従兄弟、Ali Abed al Aziz、別名Amer al Baluchiが含まれる。またイエメンのUSS Coleのと関係があるAttashもいたことから、今回の逮捕からは多くの情報が得られるのではないかと考えられる。

ある情報によると、このグループは、カラチのアメリカ領事館と他の政府機関を攻撃しようとしていたという。

hoongarrSuspect may know bin Laden's location


■アフガニスタンの暴力は続く[030501 AP]

アメリカは、アフガニスタンはもう戦闘地ではないというが、再結成したタリバンや過激なゲリラがアメリカ兵や援助団体、政府を攻撃、ときには悪い結果にもつながっている。

ラムズフェルドは、カブールは安定しているというが、政府の兵力はカブールだけに限定され、地元の人々は、地方では盗賊行為をしている武将に支配され、危険であるという。

北西部では、ヘクマチアルがアメリカ兵に対して、ヒット&ラン攻撃を繰り返す。南部や南西部では、タリバンの内務大臣Abdul Razzakが指揮。その影響力はカンダハルから Zabul、Uruzgan、Helmandにまで及んでいる。Abdul Razzakの部下のMullah Dadullahが、3月27日の赤十字職員殺害を指示。

ラムズフェルドのアフガニスタン再建は実現できぬ夢のようだ。未だ政府が関知できない武将によって治められ、タリバンが出没。アフガンの安定を、難民の帰還の数を示して強調するが、強制的に帰還させられている者もあり、また帰還しても、再建が進まないことにより、失望。再びパキスタンに帰る者もいる。

アメリカはフランスと組んでアフガン兵を訓練しているが、今現在3000人しかいないうえ、その多くは防衛大臣のMohammed Fahimのタジーク族支配の私的軍隊に取り込まれている状態だ。

カルザイは武将支配の態勢を崩壊させようとしているが、成功してない。それぞれが私的軍隊をもち、各人が税を徴収、独自の法のもとで統治している。

しかし、「再建」が安定を生み出すというのがアメリカの考えだ。アフガニスタンでの仕事は、アルカイダを殺し、あるいは逮捕すること、そしてビン・ラディンの支持者たちから解放することであるとし、その仕事は終了したという。彼らが帰ってこないようにすることが、最大の残された仕事だ。アルカイダたちは、ここでまだ戦いをしているという印象を与えたがっているが、実際は国境を越えてやってこなければならない。戦いを行ない、即、引き返さなければならない。もう隠れる場所がないのだ、という。

ということは、パキスタンが国境を守る必要があるのだ。そしてアメリカもパキスタンもアフガンも、ビン・ラディンはまだ生きているという。

rightViolence in Afghanistan Continues
By Todd Pitman and Kathy Gannon


■ラムズフェルドがアフガニスタンの戦いは終了と宣言[030501 AP]

ラムズフェルドが、アフガニスタンでの戦闘は終わったと宣言。再建と人道援助に移る。

ここのところ、アフガニスタンでの戦いは少なくなっているので、この宣言は驚くものではない。ただし、これから始まるアメリカでのブッシュの再選挙にむけて、アフガニスタンとイラクの問題を休止する必要性がある。

アメリカは、アフガンで2004年6月までに9000人のアフガン兵を訓練する予定。また2004年の夏までに、アメリカ軍は撤退するという。

hoonRumsfeld: Combat's Over in Afghanistan
By MATT KELLEY


■ムシャラフがビン・ラディンは生きている[030501 Reuters]

ムシャラフが、木曜日、ロンドンのパキスタン衛星放送ARYで、ビン・ラディンが、小さなグループに守られて、パキスタンかアフガンかどちらかの国境地帯に隠れていることを示す証拠があると述べる。

ohwhyPakistani ruler says bin Laden appears to be alive


■パキスタンはアメリカのテロのリストに対して独自に対処する[030501 Reuters]

アメリカは水曜日に、11のイスラム組織をテロリスト・グループとして追加(全部で38)。うち、3つの組織がパキスタンと関係がある。カシミールでテロを行なっているHizb-ul-Mujahideenやシーア派に対するテロを行なうSipah-e-Sahaba、インドの親パキスタンのテロ組織、Jamait ul-Mujahideenである。パキスタンの内務大臣によると、これらのグループがテロ行為をしているかどうかは、パキスタンが決めることと述べる。まず、証拠がなければならない、とも。

hoonPakistan will make own move on U.S. terror list
By Zeeshan Haider


■カブールを訪問したラムズフェルドが主要な戦いは終わったと宣言[030501 Reuters]

木曜日にカブールに着いたラムズフェルドは、アフガニスタンのほとんどの地域で、主要な戦いは終わったことを宣言。これからは安定と再建、人道的援助に移行すると述べた。

hoonRumsfeld in Kabul to declare end of major combat
By Charles Aldinger


■パキスタンが6人のアルカイダ容疑者逮捕。テロ計画を暴く[030501 AFP]

火曜日に、イエメンのUSS Cole自爆テロと関係のあるイエメン人、Waleed Mohammad bin Attash別名 Khalidを含む、アルカイダ容疑者をカラチで逮捕。一緒に、爆薬、ライフルやピストルなども押収。

Waleed Mohammad bin Attashは片足が義足だが、去年の9.11に、カラチで家宅捜索があったときに義足がみつかり、それ以来追跡が続いていた。ダニエル・パール殺害に加わったことでカラチで逮捕されたOmar Dhobiによりまずカギを得た警察は、その後、1時間前に逮捕されたRamzi bin al-Shaibaからの情報で、逮捕に導かれた。

bin Attashは、9.11のテロを実行するにあたり、テロリストたちに講義をしていたと思われる。

hoonPakistan captures six al-Qaeda suspects, foils terror plot


■アフガン、再び混沌[030501 Asia Times]

春とともに、イラン、パキスタンのマフィア、地元アフガン支配者や武将、イスラム原理主義者たちが絡み、アフガンでは再びゲリラ戦が始まる様子だ。

まず、パキスタンとの国境で戦闘が起こっている。例えば南ワジリスタンの国境が典型的だ。Argon, Zabulと Gazniで散発的な攻撃が始まった。アメリカ軍がこれらに対処しているあいだ、敵は攻撃方法を変更して一時的ながらもZabulを占領。これは94年以前、国全体を支配下に置く前のタリバンの攻撃方法と全く同じだ。カンダハルを占領する前、この3つの地域で繰り返し闘争を続けていた。この地域には、強いリーダーがいない。

アフガンとパキスタンの人々の間には国境はなく、密輸品が動く。密輸マフィアは当然アメリカ兵の撤退を望んでいるので、国境での反アメリカ運動には協力的になる。アフガンのゲリラ戦は、そういう点からも、パキスタンによって援助されているといえるのだ。

同時にイランの問題がある。イラクとアフガニスタンにアメリカ軍が駐留しているために、イランはアメリカに挟まれた形になってしまった。イランはヘラートのイスマイル・ハーン将軍を支援し、アフガン西部を影響下に置くことを望む。イスマイル・ハーンは反アメリカの立場にいて、これまでアメリカの指示にはまったく従ってない。タリバンが2002年にアフガンを撤退したとき、タリバンはイスマイル・ハーンにヘラートを引渡したといわれる。アメリカは彼が原理主義者であることや、イランの後ろ楯があることを警戒している。

一方、ヘクマチアルはジャララバードとクナールを支配。北部でも彼に忠実な人々がいる。例えばクンドゥズの支配者 Mir Arif。Mir Arif自身はウズベクであるが、パシュトゥーン族のヘクマチアル率いるHezb-i-Islamiと関係があるため、パシュトゥーンの武将たちにも支持されている。さらに、マザリシャリフの支配 General Abdul Rasheed Dostumとも関係があるのだ。アメリカや中央政府は、地域の支配者たちには全く太刀打ちできない。

そしてパキスタン。去年ISIは、ジャララバード、ヘルマンド、クナール、パクティア地域で、Hezb-i-Islamiと同盟していた将軍たちに、武器を支給し、パキスタンの存在をアフガンで築いた。そこにイランに逃げていたヘクマチアルがアフガンに戻り、Hezb-i-Islamiたちを再びとりまとめたのだ。

この状況を見てアメリカは、ISIがアフガニスタンに介入していることを指摘。ムシャラフはすぐにHezb-i-Islamiへの支給をやめるように指示したが、ときはすでに遅かった。

タリバン崩壊後、アラブ、チェチェン、ウズベクの戦士たちがパキスタンやイランの砂漠に隠れた。しかし、南西アフガニスタンでの衝突が続いている今、かれらはもどりつつある。その中にいるのが、Khalid bin al-Atash、片足のアラブ人、アルカイダの主要人物だ。

アフガニスタンの現在の状況は、地域的な戦闘地ではなく、ふたたびここに国際的なイスラム犯行分子が集結しはじめ、力を獲得しはじめている。

hoongarrAfghanistan, once more the melting pot
By Syed Saleem Shahzad


■前Lt General Mahmood Ahmadが FFC専務[030501 Daily Times]

Lt General(r) Mahmood Ahmad(ISI)が2001年に解任されたあと、Fauji Fertilizer Company(FFC) Limited(機能視察を受けた化学肥料工場)の専務として、初めて公の場に出た。

Mahmoodは自分の解任について話すことは拒否。かわりに、FFCの成果、尿素製品や核製品開発の成功をを強調。

smellLt-Gen Mahmood made MD of FFC
By Shaukat Piracha


■9.11に関する文章について米国議会とCIAが論争[030430 Washington Post]

9.11に関する国会機密文章を一般公開することに関して、CIAが反対。

この文章には、サウジ外交官と特務機関が、9.11のハイジャック犯やアメリカを始め、国外に住んでいるアルカイダを援助したことに関する上院議会が調べた800ページに及ぶ報告の中に含まれている。サウジと友好関係にあるアメリカにとっては、イラク攻撃において、アルカイダとサウジの繋がりは、非常にデリケートである。対イラク戦でサウジはアメリカにとって重要な役割を果たし、サウジの援助は不可欠であった。しかし、ハイジャック犯のうち15人はサウジ国籍であったことは事実で、また今回、サウジ政府高官とアルカイダとの関係が浮上しているという。委員会は、このことについてはまだ捜査が不完全だと主張するが、FBIと CIAは捜査を打ち切りにした。委員会は、一般公開すべきだと考えた60ページのリストを作り、その一部はすでにニュースなどで一般公開もされているが、CIAは一般公開を拒否。

報告書にはこのほかに、FBIが9.11事件の1週間前に逮捕されたZacarias Moussaouiのコンピュータを調べなかったこと、またテロリストがアメリカの飛行機学校で訓練を受けているというPhoenix FBI agentの情報を見逃したことなどが含まれている。

hoonsmellHill Panel, CIA-Led Group Fight Over Sept. 11 Papers Classified Information Sought on Saudis, Al Qaeda


■9.11の秘密――ホワイトハウスがテロ攻撃のレポートを公開しないようにしている。選挙と関係があるのか? [030430 Newsweek]

ホワイトハウスは、9.11事件の真相を、一般に公開するのを避けている。この800ページに及ぶ文章は去年12月に完成。「発見」の概要のリストだけで、その詳細は公に公開されていなかった。しかし6ヵ月後の今、ブッシュ政権はこの文章の一般公開を拒否。一部の内容、たとえば、 有名なFBI“Phoenix memo” (中東国籍の人がアメリカの飛行機操縦学校で訓練を受けているという情報)はニュースをとおして既に公開されているが、それさえも再び秘密事項となった。民主党のBob Graham and共和党の Porter Gossはこの件について、何らかの隠蔽工作があると抗議。

9.11関係の資料を公開しないとするこの決議は、大統領の再選と関係があるようだ。この秘密文章に、ブッシュ政権に不都合な点があると憶測されている。例えば、2001年の夏に、アルカイダがアメリカを攻撃するという報告に対する、ブッシュの政権の対応。ビン・ラディンが、数週間のうちに、テロ行為をするという情報さえもが、この時点で既に明らかになっていた。この情報のやりとりの詳細も、この機密文章で明かにされている。(以下省略)

smellThe Secrets of September 11 The White House is battling to keep a report on the terror attacks secret. Does the 2004 election have anything to do with it?


■パキスタンがU.S.S. Cole爆破事件の容疑者逮捕[030430 Reuters]

パキスタンがイエメンのU.S. warship Cole爆破事件と関係があるイエメン人aleed Muhammad Bin Attash、別名 Khalid Al-Attashを含む、アルカイダと関係がある6人を逮捕。この6人には、Khalid Sheikh Mohammedの甥も含まれるという。逮捕が火曜日行なわれ、同時に爆発物も押収。

Khalid Al-Attashの他に、5人のパキスタンも逮捕された。逮捕は2件、同時に行われた。

Pakistan arrests U.S.S. Cole attack suspect
By Tahir Ikram


■パキスタンで6人のテロリスト逮捕[030430 AP]

カラチで、9.11とイエメンのUSS Cole爆破事件と関係があるアルカイダの疑いがある6人を、2ヵ所で逮捕。そのうち1人はWaleed Mohammed Bin Attash別名、Tawfiq bin AttashまたはTawfiq Attash Khallad。

Khalladは2000年に、クアランプールで9.11のハイジャック犯、Khalid al-Mihdharと Nawaf al-Hazmiに会っていたといわれる。

今回の逮捕は、パキスタンの捜査だけで行なわれた。またテロに使われようとしていた、膨大の量の爆発物も押収。

Pakistan Arrests Six Terror Suspects
By AFZAL NADEEM


■パキスタンへの輸出で有罪[030430 AP]

スタンフォードのOMEGA Engineering Inc.が、パキスタンに核開発に用いられる怖れのある装置を送ったことで、有罪になる。1997年にOMEGAは通産省に輸出を禁止されたため、ドイツ経由でパキスタンに$187,000相当の機材を輸出。その後その装置はパキスタンでどう使われたかは不明。

9.11直後、匿名の手紙が通産省に届き、9.11のテロは、この取り引きをFBIに通達したために起きたと述べていた。

Co. Pleads Guilty to Pakistan Exports


■パキスタンの化学プラント調査[030429 Reuters]

Prohibition of Chemical Weaponsが、カラチのFauji Jordan Fertiliser plantを捜査。環境や健康管理を調査。プラントの主用部分も捜査。この調査は化学兵器捜査とは関係ないとパキスタン。

Hague-based chemical group inspects Pakistan plant


■アフガン戦士たちを援助する集団[030429 AP]

アメリカの司令官、Maj. Gen. John R. Vinesによると、イランとパキスタンが、アフガン戦士たちに援助を与えているという。イランにはアフガニスタンの一部を支配しようと企んでいる人々、そしてパキスタンには(政府ではないが)アフガニスタンが安定することを望んでない人々がいる。

ラムズフェルドは、アフガンは戦場ではなくなったという宣言を出すことを検討しようとしているが、Vinesによると、アフガンの戦士は、常に脅威として残るだろうという。国の一部が危険な状態であることは以前と変わらず、また将来も変わらないだろうとも。ラムズフェルドはカブール訪問を延期し、今週末に来る予定。

周りの国々がテロリストたちを援助するのは、部族、宗教、アヘン、むき出しの権力など、さまざまな要因が複雑に入り組んでいる。複数ある長い国境線、整備されてない道、高い山々、弱い中央政府、宗教的、部族的紛争地。反政府運動につながるすべての要因が、ここ、アフガニスタンにある。

hoonU.S. General: Groups Supply Afghan Rebels
By D'ARCY DORAN


■改称した団体は制裁を受ける[030429 Daily Times]

改称して、活動を開始した禁止宗教団体に対して制裁を加えることになったと、パキスタン内務省のFaisal Saleh Hayat。またこれらの禁止された宗教団体の指導者たちが、国会や地方議会に当選したことに対して、これらの団体に属するものは、選挙活動ができないこと述べた。

また、パキスタンにいるタリバンに対しては、パキスタン政府は何の行動もとってないこと、さらに、パキスタンがタリバンに対して行動をとっているという報道は嘘であると主張。カルザイがパキスタンにいるタリバンの手配リストを提出したことも否定した。

地方の捜査班が、セクトやテロに対する捜査に成功していること、FBIがこれらの捜査官を訓練し、さらにフランスの専門家たちが近々パキスタンに同様の訓練をしに訪れると述べた。

Banned outfits with new names to face action


■フランスがパキスタンの対犯罪とテロ戦で援助[030429 Daily Times]

フランスがパキスタンに、パキスタンが犯罪やテロと戦うための機材、設備、ヘリコプターなどを提供することを同意。今日イスラマバードで、フランスの特別使節団がその詳細を話し合う。

France to help Pakistan combat crime, terrorism
By Mubasher Bukhari


■ディールでNGOにロケット弾[030429 Daily Times]

北西辺境州のディールで、NGOがロケット弾攻撃を受けた。このNGOは女性を職員として採用しようとしていたという。

NGO office comes under rocket attack in Dir


■アフガンでの戦闘があった場所で、2遺体みつかる[030428 AFP]

先週25日、戦闘員と交戦して、合計2人のアメリカ兵が死亡した(1人は後に死亡)アフガン南西部で、外国人と思われる遺体を含む、2人の遺体を発見。おそらくアメリカ兵と交戦して死亡した武装集団と思われる。

アメリカは空から援護され、パキスタン軍の協力を得て、遺体を回収しようとしていた2人を拘束。

Two bodies found near site of deadly Afghan firefight: US military


■禁止されたグループの改称を禁止[030428 Reuters]

内務省のMakhdoom Faisal Saleh Hayatが、活動停止を言い渡されたグループが名前を改称して活動することを禁止。

Pakistan says to stop banned groups under new names


■マスード司令官殺害容疑者の裁判[030428 BBC]

ベルギーで、マスード司令官殺害にかかわった12人の容疑者の裁判が始まった。

容疑者はすべて過激派イスラム教徒と見られ、マスードを殺害した2人のアルカイダ要員に、偽造書類を支給した罪に問われている。2人ともベルギーに住み、ベルギー国籍の偽造パスポートをもっていた。

Trial for Masood murder suspects


Sniffed Out By Trail Dog 0-1, 2003.