【2003年05月26日〜06月01日】
■CIA、ジャムー・カシミールの新しい地図を発表[030601 Daily Times]
●以前CIAがwebで発表したジャムー・カシミールの地図は、新しい地図と入れ代わった。一行目に「紛争地帯」と明記された。
●新しい地図によると、Siachinは84年からインド領としている。
●古い地図では、ジャムー・カシミールを「インド領」とし、一部「Pakistani-controlled areas of Kashmir」となっていた。
CIA releases new map of Jammu and Kashmir
WASHINGTON
■2人のLJ活動家、ラホールで逮捕[030601 Daily Times]
●警察は、不法武装団体Lashkar-e-Jhangviとダニエル・パール記者誘拐殺人事件の犯人Ahmed Umer Sheikhの右腕といわれるQari Asad(逮捕済み)と繋がりのあり2人の容疑者を逮捕。
●情報筋によると、この2人はバール殺人事件とともに、他のテロ行為に参加したことで逮捕されたという。その1人、Hafiz Naveedは金曜日に、Shadbaghの自宅で逮捕。引き続き、Ghoray ShahのTibba Azeem Chowkにある自宅でHafiz Shafiqueを逮捕した。そこでカラシニコフとpump action gunを押収。現在ムルタンに移送され、CIAの捜査を受けているという。
●警察によると、先に逮捕されたQari Asadはパール殺人事件にかかわった容疑と、アルカイダ・タリバンとの繋がりがあるという。また国内でさまざまなテロ行為の背景にいると考えられ、9年にわたって1500人のアルカイダ・タリバン活動家を養成した。Qari Asadの線からさまざまな活動家が逮捕されている。
Two LJ activists arrested in Lahore
By Shahnawaz Khan、LAHORE
■アフガン大統領、武将の金を期待[030531 AP]
●カルザイは、カブールの空っぽの公庫を補うために、武将たちから関税を回収することにやっきになっているが、なかなかうまくいかない。
●トップレベルの財務局の高官たちを4つの地域に先週派遣した。ヘラートのイスマイル・ハーンのもとには財務大臣のAshraf Ghani自身が飛んだ。イスマイル・ハーンはイランとの交易で、膨大な金をもつ。
●カブールでは給料の値上げ、働き口がないこと、国の再建が遅れていることなどに抗議。現在アフガンはすべての食料、日常品は輸入に頼っている。アフガンにとって最大の収入はアヘンで、これが武将たちの収入源にもなっている。
●バルフにいるドスタム将軍は、天然ガスと石油資源をもつ。また中央アジアへ通じるルートももつ。カンダハールはパキスタンと交易。
●クナール州からは、$400,000の現金がカブールに送られた。この資金で財務省は2ヵ月ぶりに給料が払えたという。しかしこれも、カルザイが以前のクナール知事、 Gov. Sayed Shajanを、強行に側近のSayed Fazel Akbarに交替させてやっと支払われたものである。前知事は最初反発。Akbarが載っていた車にロケット弾が打ち込まれ、カブールに追い返された。その後アメリカの圧力がかかり、その地位を譲らざるをえなかったという。この交代劇に武力が用いられたかどうかは不明。他の武将たちは、みな一筋縄にはいかない。
●カブールで関税を払うという約束が執り行なわれたあと、ヘラートに戻ったイスマイル・ハーンは民衆の前に現われ、自分がこの地域のただ1人のリーダーで、彼にとって代わる者は誰もいないと演説し、喝采を受けた。
●アナリストによると、関税収入が滞ることにより、もっとも強力な武将でカブールを支配する防衛大臣のMohammed Fahimの力がさらに強大になると思われる。Fahimは故郷のパンシール渓谷のエメラルド鉱山から膨大な金を得ている。またタジキスタンとの交易も盛んだ。彼の軍隊がカブールからタリバンを追い払った。
Afghan President Seeks Warlords' Money
By TODD PITMAN
■イラン、パキスタンに共にアルカイダと戦うことを要求 [030531 Reuters]
●イランは土曜日に、アルカイダがパキスタンの国境を越えてイランに入ることを防止することで、共にテロに対して戦うことを要求。
Iran calls on Pakistan to help it fight al Qaeda
TEHRAN
■パキスタンのバス爆破で4人負傷[030531 Reuters]
●カラチ北部のハイデラバードで、4人が負傷するバス爆破テロ事件が発生した。この数月間、パキスタンでは爆破事件が反発。警察はイスラム過激派の犯行とみているが、一部、インドのエージェントの犯行とみられる事件も含まれる。
Four wounded in blast on Pakistani bus
■パキスタン裁判所、無罪判決の兄弟釈放を命ずる[030531 AP]
●パキスタンの最高裁判所は、テロ容疑で去年の12月以来拘束されていた、パキスタン人兄弟、2人を釈放するように命じた。数日前に無罪が決まった。2人はパキスタン生まれで、アメリカ国籍をもつAhmad Javed Khawajaとカナダ国籍を持つAhmad Naveed Khawaja。検察官は無罪判決後も、この2人を拘束しようとしていた。
●兄弟は、親戚とともにアルカイダをかくまった罪で、ラホールで逮捕されたが、親戚は既に釈放され、兄弟も4月にはテロ容疑では無罪。その後火曜日には武器所有と公務執行妨害においても無罪となった。
●Ahmad Javed Khawajaは胃腸病学の医者で、1972から1983年の間、アメリカで過ごした。弟はカナダで数年暮らしたことがある。
Pakistani Court Orders Brothers Released
By ASIF SHAHZAD
LAHORE
■北西辺境州シャリア法採用[030531 Daily Times]
●北西辺境州州議会は、Shari Nizam-e-Adl(Sharia Justice Amendment) Bill 2003を満場一致で採決。6月2日から採用されるだろうと述べた。またHisba Act 2003も近々上程される予定とのこと。
NWFP adopts Sharia Justice Bill 2003
APP
PESHAWAR
■カブール宮殿の廃墟で2人が地雷をしかけようとして死亡[030530 Reuters]
●地元の司令官、Abdul Hadiによると、金曜日にカブールの前王宮跡で、前タリバン政権の支持者2人が地雷を設置しようとした際、誤って爆発、死亡したという。外国人が集まる場所を狙ったのではと。
●一方、カナダの平和維持軍のMike McKinneyは、今回の事件は平和維持軍をねらった反抗ではないと意見を述べた。木曜日には、ドイツの平和維持軍の者がカブール近郊で地雷の爆発で死亡しているが、これは、誤って古い地雷を踏んでしまったのではないかと見られている。ここのところ、タリバンや武将たちによって、国内にいる外国人たちを狙った犯行がた立て続けに起こっている。ここ数週間のうちに、地雷撤去作業人1人が死亡、6人が負傷したことから、撤去作業は停止している。
Two killed laying mine at ruined Kabul palace
KABUL
■アメリカ、テクノロジー密輸計画を防ぐ[030530 AP]
●過去3ヵ月の間に、アメリカ政府はアメリカからパキスタンに密輸しようとしていたデリケートな軍事・核テクノロジー計画を事前に防いだ。そのひとつは、9.11事件のアメリカが手に入れた匿名のたれ込みによる。インドとパキスタンとの間の緊張は、アメリカと他の西欧諸国との間に、複雑な関係をもたらしている。
●最近の事件では、あるシカゴの女性が木曜日に、パキスタンに220ポンドの荷重を運ぶことのできるリモート・コントロールで操作される飛行機を送ろうとしたことに関して、FBIに嘘の供述をしたと逮捕された。これらの飛行機は戦場で用いられる。Mariam Aidroosは、1996年にアメリカを訪れた匿名の男と仕事をしていた。この男は自分はパキスタン軍のためのradio-controlled contractorだと述べていたという。Aidroosは内容を偽って、パキスタンに向けて物資を出荷しようとした。
●出荷が停止されたこのシカゴのケースとは異なり、アメリカが、核開発に用いられる怖れのある部品を、回収できないでいるものもある。1ヵ月前に、コネクティカットの工学会社とその計理士が、International Emergency Economic Powers ActとExport Administration Actに違反したとして、最高10年の判決を受けた。この会社は、パキスタン政府によってコントロールされているパキスタンの開発センターに向けて、設備を輸出しようとした。ブッシュ政権がこれを許可しなかったにもかかわらず、第3国を通して、この設備をパキスタンに出荷してしまった。ブッシュ政権は厳しいライセンス制を導入して、軍需品やその他の物資の輸出を禁止している。アメリカのCommerce Departmentと税関はこの積み荷について、9.11直後に匿名の手紙を受けて知らされた。この匿名者は、このテロ事件が彼を行動するよう、促したという。「アメリカのデリケートなテクノロジー、特に核に関係するものを不正に輸出することにより、国は非常な危険な状況に置かれる」とHomeland Security Department officialの Michael Garcia。
●ハイテック機器が密輸されるだけでない。中東のあるカップルが、2つの会社と共謀して、軍事レーダー、armored personnel carriersと榴弾砲を作るパーツをパキスタンに輸出しようとして逮捕された。ヨルダン国籍の女性は、以前コネチカットに旅行し、軍事物資調達者と関係を築いたという。夫はアラブ首長国連邦の会社員で、これらの物資はパングラデシュ空軍に向けて出荷する予定だったのに、パキスタンに出荷されたと述べた。パキスタン情報局のSheikh Rashid Ahmedは、核物資を輸入する国際法に触れるようなことを何もしてないと述べた。「外国メディアに出ているレポートはまったく根拠のないことで、パキスタンとアメリカとの有効関係を妨害しようとするものだ」の金曜日に述べた。
U.S. Halts Technology Smuggling Plots
By PETE YOST
■容疑者、攻撃を計画[030530 AP]
●ダニエル・パール記者誘拐殺人に手を貸したと疑われているイスラム過激派が警察に、パキスタンの政治家を殺害するリストをもち、自爆テロを組織していたと金曜日に述べた。
●容疑者のQari Abdul HaiはLashkar-e-Jhangviのリーダーで、木曜日、ムルタンのMuzaffargarhのバス乗り場で逮捕された。HaiはMuzaffargarhに12日前にやってきて、自爆テロを計画していたという。これにはアメリカが所有するエネルギー会社も含まれていた。
●「我々のもとには自爆テロを志願している何百の若者がいる」。また彼を尋問しているムルタンの警察官、Suleman Chaudhryによると、彼の逮捕で目的達成が遅れるかもしれないが、根絶することはないと述べているという。この過激派は、爆弾作りの専門家といわれ、カラチでテロ訓練所を運営している。
●また警察は、 Haiはパール記者の誘拐にも手助けしたとするが、どのような役割を担ったかは述べなかった。アフガンのタリバンとも、密接な関係をもっている。
Official: Suspect Planned Attacks
By KHALID TANVEER
■リヤド爆弾事件の容疑者、パキスタンで手配中[030530 AP]
●パキスタンのFederal Investigation Agencyによると、リヤド爆弾事件と関係のある2人のサウジ国籍所持者が、カラチに潜んでいる可能性があるとして捜査しているという。匿名を条件に出した高官より、APはサウジからの捜査依頼書を入手。カラチの捜査責任者のFayyaz Leghariはこの事実を否定。内務省もコメントを控えた。
Riyadh Bomb Suspects Sought in Pakistan
By ZARAR KHAN
■アルカイダ、9.11以前にオーストラリア攻撃を計画[030530 Daily Times]
●アルカイダは、9.11以前に、オーストラリアを攻撃する計画をたてていたと、John Howard首相。
●また、アルカイダと関係のある人物がエジプトで今週、逮捕されたとも。Howardによると、2000年または2001年に、アルカイダはオーストラリアで攻撃対象を調査していたという。
Al Qaeda plotted to attack Australia before 9/11
Howard
SYDNEY
■パキスタンはアルカイダを崩壊させたとFaisal[030530 Daily Times]
●内務大臣の Faisal Saleh Hayatは木曜日に、日本から来た対テロ専門家と会見。パキスタンはアルカイダのネットワークを崩壊させ、タリバンを庇護していないと言明。
●ヒロムラタカヒトをリーダーとする5人の使節団が、テロに対する戦争、特にアフガン問題とドラッグについて話し合った。この使節団は直前にアフガンも訪問。パキスタンにいるとされるタリバンについて話し合ったという。
Pakistan has broken Qaeda, says Faisal
ISLAMABAD
■LJのリーダー逮捕[030530 Daily Times]
●警察は、Lashkar-i-Jhangviのリーダーで、両親に会いに行こうとしていたQari Abdul Waheed、別名Qari Asadを Pucca Sandeela villageで逮捕。彼は200万ルピーを所持していた。そのほかに、宗教指導者や政府高官などの名前を書いた、殺害予定リストをもっていた。
LJ's acting chief arrested
■アフガンのリベラル、発言のために奮闘[030530 Reuters]
●タリバン崩壊後18ヵ月。アフガンの女性はいまだにブルカをかぶっている。古くから自由な伝統、芸術、文化が繁栄していたヘラートでもそうだ。ヘラートの保守的な支配者、イスマイル・ハーンに対抗しようと奮闘しているリベラルな人間たちは、むなしく奮闘している。その1人、Haji Rafiq Shahirは、ロヤ・ジルガに参加したが、その結果牢獄に入れられ、2日間、叩かれた。同様な話がよくある。女性の権利のために会合が開催されたが、開催者の女医のオフィスは捜査され、閉鎖された。控訴すると、さらに武装した男たちがやってきて、捜査を受けた。「ここ、ヘラートでは、まるでタリバン時代のように民主主義が欠如している」。
●イスマイル・ハーンはヘラートのアミールを演じ、部族長としてこの地域を支配している。さまざまな問題は、彼と個人的に謁見することで解決される。タリバンが崩壊した後、彼は熱狂的にヘラートに受け入れられた。イランとの取り引きで入る関税で、懐が潤う。道路を修理し、3車線の道、緑におおわれた公園など、砂漠の真ん中のヘラートをオアシスに変えた。また治安ももたらした。しかし、最近はハーンに対する不満が大きくなっている。
●学生たちは、大学の建物よりも公園を立派にすることに力を入れていると。教師は、お金はほとんど必要のない会議場に使われると。そして店員たちは、警官のいやがらせを訴える。
●2004年に選挙が行われる予定だが、国連は、ヘラートでは言論の自由が最も大きな問題点となっているという。3月に Radio Free Afghanistanのジャーナリストが、人権について取材したことで叩かれ、投獄されたという。また去年、ニューヨークの人権団体が、女性が貞操検査を強制されていることを報告している。この報告書が提出されたあとは、それほど公には行なわれなくなったが、まだなくなってはいないという。
Afghan liberals battle to find their voice
By Simon Denyer
■カルザイ、アフガンが自立することを促す[030529 Reuters]
●カルザイ大統領はガズニを訪れ、外国の援助にたよるだけでなく、自立しなければいけないと、演説した。大統領がガズニを訪れたのは30年ぶりのことで、民衆には暖かく受け入れられた。
●「お互いに、自国の進歩のために助け合わなければならない。自分のお金を使って、自立し、他人に頼ってはいけない。国を自分たちで作らなければ」とも。
●ここのところ、アフガンの民衆や高官は、外国の援助金がアフガン政権のために正統的に使われてないこと、支払が遅延していることに対する不満が噴出している。
Karzai urges Afghans to stand on their own feet
By Sayed Salahuddin
GHAZNI
■サウジの攻撃で聖職者が死亡したのであれば復讐を誓うとアルカイダ[030529 Reuters]
●アラブ紙 Al-Quds Al-Arabiによると、アルカイダからメールを受け取り、もしサウジ警察がリアド爆破事件に関しての捜査で聖職者2人を殺したのであれば、サウジ家王家に対して復讐をすると述べた。サウジはこの報告について否定。
●ロンドンを根拠地とするこの Al-Quds Al-Arabiによると、匿名で送られたこのメールは、ビンラディンと近い者によって送信されたという。Sheikh Osamaとアフガニスタンのアルカイダは、「Sheikh Ali al-Khodeirと Ahmed ak-Khalediの2人の死亡について捜査中。もし、Sheikh Ali al-Khodeirが殺されたとわかれば、彼が我々にとって重要な人物であったからには、サウジ王家に対する我々の反撃は大きいだろう」と述べていた。ロンドンを根拠地とする反サウジグループ、Movement for Islamic Reform in Arabiaによると、この2人は警察によって殺された可能性があるという。
Qaeda vows Saudi attacks if clerics dead
DUBAI
■アフガン大統領、武将の無力化を図る[030529 Dawn]
●カルザイが反抗的な武将たちに規律を強い、関税の支払を取り立てようとしていることの目的は、2人の強力な武将、ドスタム将軍とイスマイル・ハーンを無力化しようというにらみがある。2人とも強力な軍隊をもち、それぞれアフガンの西と北で、確固たる基盤を築いている。ドスタム将軍と反ソビエトの英雄ハーンは膨大な関税収入を得ている。
Afghan president attempts to neutralise old warlords
KABUL
■パキスタンの北西辺境州シャリア法採用[030528 Guardian]
●パキスタンの北西辺境州が昨日、イスラム法を普及させるための法案について討論をはじめた。イスラム同盟 は、シャリア法と、美徳を奨励、悪徳を防御するためのイスラムの義務であるhisbaを支持する予定になっている。hisba forceは警察から、muhtasib(イスラムのlaw officer)より発令される。
●「平和と正義をもたらすイスラム社会を創造するために、あらゆる努力をする」とprovincial minister for welfareのHafiz Hashmat Khan。
●イスラム同盟は122議席のうち74をもっているために、どちらの法案も決議されると思われる。昨日の討論が近づくにつれて、同盟の1つ、Jamaat-i-Islamiが、女性のポスターなどを取り外しはじめた。10月の選挙でイスラム同盟が勝利してから、ペシャワールの音楽やビデオ屋が取り締まりを受けている。「彼らの行動は民衆を驚かし、タリバン的な影響の悪臭がする」。
●しかし州政府は、タリバンの影響や、アフガニスタンと同じようなvice and virtue(美徳と悪徳)警察を確立しようとしているという非難を否定。「タリバンがしたような子供っぽいことはしない」とprovincial law ministerのAmir Gulab Khan。しかし、muhtasibの権限は絶対であることは付け加えた。
Pakistan province to adopt sharia law
Juliette Terzieff
Peshawar
■オーストラリア、アルカイダ容疑者の釈放妨害を否定[030528 Dawn]
●オーストラリアは今日、テロの容疑でカラチ刑務所で拘束されていたオーストラリア人の釈放を妨害した、というパキスタンの主張を否定。「 Jack Thomasをオーストラリアに追放することに関して、政府が手間取っているという事実はない」と外務省スポークスマン。「我々はパキスタン政府とともに、安全問題とともに、彼の追放については真剣にとりくんできた」。
Australia denies holding up release of al-Qaeda suspect in Pakistan
SYDNEY
■MMA北西辺境州議会でシャリア法を上程[030528 Daily Times]
●Muttahida Majlis-e-Amal(MMA) が北西辺境州州議会でシャリア法2003を上程、この地域を「イスラム化」することを目標とする。
●Minister for Law and Parliamentary Affairs Malik Zafar Azamは、シャリア法を普及させるためにHisbah Billも適応されるという。「以前の法案は、それを普及させるメカニズムがなかったからうまくいかなかった」と述べた。刑罰はイスラムの教えにそって行われる。盗みの罪を犯したら手が切り落とされるのかと聞かれると、「それはあり得る」と。Hisbah Actのもとで、意義を申し立てる権利を認め、人権侵すことはないと保証した。またイスラム教徒以外には、この放りつは適応されない。
MMA tables Sharia Act in NWFP Assembly
By Iqbal Khattak
PESHAWAR
■北西辺境州でシャリア法上程[030528 The Nations]
●Mutahidda Majlis-e-Aml(MMA) 政府が火曜日に、州議会でシャリア法案を導入した。今後採決の投票が行われる前に、議会で討論される。反対するグループもいくつか修正箇所を要求しているものの、概ね賛成。反対派は、タリバン政権によって導入されたHasba Actが普及することを危惧している。
●新しいシャリア法2003年は、15の部分からなる。今回の法律は「この法律は、個人の決まり、宗教の自由、ムスリム教徒ではない人々の習慣、伝統に強制するものではない」とするが、1991年に施行されたときには、「この法律は、個人の決まり、宗教の自由、ムスリム教徒ではない人々の習慣、伝統に対しては何の効力をもたない」となっていた。記者会見の席では、MMA政府は、このシャリアを実行することを決意、そのためにHasba Actを普及させると述べていたが、後に、この法案がとおると、今後の罰則はシャリアに基づくものになるが、Hasba Actに従って、意義の申し立てができなくなることはない。タリバンが犯した過ちを繰り返すことはないと述べた。
●以下省略
Shariah Bill tabled in NWFP PA
From Shamim Shahid
PESHAWAR
■アルカイダ党員逮捕[030528 Daily Times]
●火曜日に、北西辺境州の部族地帯でアルカイダのメンバーを逮捕。Abdullahと呼ばれる容疑者を、ジャムルッドのShahkas villageで家宅捜査の末逮捕した。
Qaeda man caught
AFP
PESHAWAR
■パキスタンの「アルカイダ・コンピ」無罪[030528 BBC]
●パキスタンの対テロ裁判所は、6ヵ月近く拘束されていたアルイカダとの関係があるとされていた容疑者を無罪とした。2人はDr Ahmad Javed Khawajaと弟の Ahmad Naveed Khawajaで、12月に他7人の家族とともに逮捕された。7人はすぐに釈放されたが、 Khawaja兄弟はその後も拘留。対テロ裁判所にかけられたにもかかわらず、2人はアルカイダとの関係については問われず、武器の所持と偽造パスポートの罪に問われていた。
●警察側は7人の警察官が証言、一方弁護側は罪に問われるような事実は全くないと反論。結局、無罪となった。しかし、2人は対テロ犯罪とまったく関係ない理由で、まだ拘束されている。
Pakistan 'al-Qaeda pair' acquitted
■武器と発砲の罪に問われたKhawaja兄弟、無罪[030528 The Nations]
●火曜日にKhwaja兄弟、Dr Ahmad Javaid Khwajaと Dr Ahmad Naveed Khwajaが、問われていた全ての罪に対して無罪となった。しかし、まだ刑務所から釈放されていない。兄弟は、対テロ行為とパスポート偽造の罪に問われていた。2002年12月19日に、Madina Townでの発砲事件の際、警察に対して発砲したとして2人は逮捕。カラシニコフやピストル、爆発物などが押収された。後、26日に兄弟の家からフロッピーやCD、偽造パスポート6個も押収したという。
●しかし弁護団の話は全く異なる。12月18から19日にかけ、兄弟は警官の制服を着た1団の人々によって家宅捜査を受けたという。この1団は、女性を含む3人のFBIだったという。この時に、FBIの指示で、家にいた9人が逮捕されたという。
Khawajas acquitted of arms, firing charges
By Anjum Mufti
LAHORE
■インド、バス運行を再開[030527 Daily Times]
●インドの外務大臣、Yashwant Sinhaは、デリ・ラホール間のバス運行サービスを再開すると表明。パス運行は、99年に始まったが、その後、2国間の関係が悪化して運休。
●また拘束されている70人のパキスタン人漁師と60人の市民を釈放するとも。
India announces bus service resumption
■パキスタンで新しい法案提出[030527 AP]
●反アメリカの感情が高まるなか、もっとも原理主義が強い地域、北西辺境州で、イスラム同盟が火曜日にイスラム法に基づいた法の立案を提案。世俗政権であるムシャラフに対する挑戦でもある。国会はこの法案を検討するとのこと。
●議会の最中、イスラム連盟の女性党員たちは黒いhajabを着用していたが、法案に対立する女性党員は、派手なシャルワーズ・カミーズを身につけていた。原理主義者たちはこの法案を賞賛し、今後パキスタン中に広まることを期待していると述べた。Jamiat-e-Ulema Islam党員のMaulana Abdul Jalil Janは、「この州のためだけでなく、国全体にとって記念すべき日だ。我々は最初の例を築いたのだ。イスラム法(シャリア)は国中に広まるだろう」と述べた。イスラム同盟は、アフガンのタリバン政権を賞賛、パキスタンから西欧の影響を一掃することを呼びかけた。
Group Presents Law Package in Pakistan
By PAUL HAVEN
■ベルギーの対テロ裁判で、アルカイダ容疑者、爆弾計画を暴露[030527 BBC]
●ベルギーで開かれている対テロ裁判で、チュニジアの元フットボール選手だったNizar Trabelsiが、核ミサイルを貯蔵している、Kleine Brogel基地を爆破しようとしていたことを暴露。彼は9.11事件の2日後、ブリュッセルで逮捕された。Kleine Brogel基地にはアメリカ軍が駐留している。
●計画では爆発物を積んで、1人でバンを運転することになっていたという。この計画を実行するために、この基地にいるアメリカ兵の援助を受けたとも。このアメリカ兵は基地の写真をアルカイダのメンバーに売っていた。麻薬常習者で、50,000ドル受け取ったという。ただし、証拠として写真は提出しなかった。Trabelsiは2001年、アフガニスタンで、ビンラディンに直接会ったことがあるという。
Al-Qaeda suspect tells of bomb plot
■タリバンの司令官、殺される[030527 Reuters]
●Mullah Ghausuddinとその仲間、Mullah Mohammadが、Zabul provinceの Mizan districtで、数時間にわたる銃撃戦の結果殺された。Ghausuddinはタリバン政権時代、Zabul地域の司令官で、最近もしばしば連合軍にゲリラ戦をしかけてきていた。
Afghanistan says Taliban rebel commander killed
KABUL
■アフガンで軍のリーダー交替[030527 AP]
●火曜日に、新しいアメリカの司令官、Maj. Gen. John R. Vinesが、Lt. Gen. Dan K. McNeillに取って代わった。この交替は計画通りのものとのこと。
Leader Takes Over Forces in Afghanistan
By TODD PITMAN
■オーストラリアがアルカイダ容疑者の釈放を妨げるとパキスタン[030527 Dawn]
●パキスタンは、テロ容疑のために1月からカラチ刑務所で拘留されているオーストラリア人の釈放を妨害していると、オーストラリア政府を非難した。内務省のTasneem Nooraniは、オーストラリアのラジオ放送に、パキスタンはオーストラリア人Jack Thomasに対して、テロとの関係を示す証拠はないと述べた。「パキスタン政府に関するかぎり、彼はもう必要ではない」とのこと。
Pakistan says Australia holding up release of al-Qaeda suspect
SYDNEY(AFP)
■9.11レポートの検閲[030602 Newsweek]
●何でブッシュ政権は、9.11に関する800ページの報告書の一般公開を拒んでいるのか? 関係者が公開を拒否している部分には、ふたつの政治的、外交的にデリケートな部分が含まれている。ひとつは、2001年夏にブッシュに与えられた情報、そしてサウジとアルカイダの繋がりを示唆する部分である。ブッシュ政権はこれを隠すことにやっきになっているために、CIAのウェブ・サイトで公開されている諜報記事さえも隠そうとしている。
●ひとつの記事は、PDB、the President's Daily Briefと呼ばれる。これはブッシュに毎日提出されるもので、9.11以前にブッシュに与えられた情報である。これには、アルカイダによる攻撃の注意も含まれていた(8月6日に、アルカイダが飛行機をハイジャックするかもしれないという可能性を提供した情報が含まれていた)。しかし、CIAのテネットは、このPDBがあることも否定。CIAのウェブ・サイトでこれについて説明されているにもかかわらずである。
●もうひとつが、サウジとの関係である。サウジがハイジャック犯人に資金を流していたというものだ。サウジの学生、Omar al-Bayoumiが、サンディエゴに2人のハイジャック犯がアパートを借りるのを手助けしたというもの。FBIのスポークスマンが、Omar al-Bayoumiを尋問したと述べているにもかかわらず、Omar al-Bayoumiとの関係については否定。またテロ戦争におけるサウジとの協力について行なった、アメリカ高官のインタビューも含まれている。サウジについて、たくさんの人々が批判的であった。
●Grahamと Rep. Porter Gossが出した抗議を受けて、the review committeeはこの問題について検討中とのことである。
Classified: Censoring the Report About 9-11?
By Michael Isikoff
■アルカイダの夏の計画[030602 Newsweek]
●CIAとFBIは、アブダビのサイト、Alsaha.comをテロリストのメッセージ・ポードとして、これまで注目してきた。9.11以前も、2日以内に「大きな事件」がサウジのAsirから起こるというメッセージが掲載された。ここは、19人のハイジャック犯人たちのほとんどの出身地だった。
●アメリカの諜報部は先週このAlsaha.com.で、「兄弟よ、さらなる攻撃が48時間以内にくる。ニューヨーク、ボストン、そして海岸沿いの良きイスラム教徒たちは避難しなさい」という書き込みがあるのに注目した。FBIとCIAは直接の攻撃情報を得たわけではなかったが、テロ・アナリストたちは、テロリストたちがパニックを引き起こすためにやっていると、言い切ることはできなかった。今、再びテロリストたちの「おしゃべり」が注目されてきている。
●先週水曜日には、ザワヒリが声明を発表。「あなたがたのムジャヒディンの兄弟たちが、敵を追いつめ、待ち伏せをかけている。近々、胸がすっとするようないいニュースがあるだろう」と述べた。CIAとFBIのアナリストたちは、テロ戦争はさらに危険な事態に突入したと警告。「春・夏の組織化された世界攻撃」である。30日〜90日以内に、アメリカでテロ攻撃があるというのだ。アルカイダの逮捕者たちから得た情報では、アメリカの地下鉄で事件があるという(top law- enforcement officialによると、アメリカの何人かのアルカイダたちがアメリカ諜報部に協力して、計画を暴露しはじめたという)。特に、カナダ・コネクションが心配された。サウジ爆破事件のリーダー、Abdul Rahman Jabarrahはカナダのパスポートを持っていたのだ。イギリス諜報局からの情報として、2000年にカナダで計画されたロサンゼルス空港爆破計画は、まだ密かに進んでいる畏れもあるらしい。アメリカが耳にした「おしゃべり」のなかで、アルカイダ・シンパは、最近の爆破事件では西欧人よりもイスラム教徒の死亡者のほうが多いと、不満を示している。それに対してアルカイダのリーダーは「気にするな、すぐに正す」と答えたという。The Homeland Security Councilはこれを受けて、「要注意」を呼びかけた。「9.11直前の状況とそっくりだ」。ブッシュ政権がテロ注意報を黄色からオレンジに代えたのは、これで4度目だ。
●アメリカは現在、「dirty war」に従事、これからは当分これに関わりっきりになるだろう。武器はテクノロジー(スパイ衛星、盗聴設備、暗号判読機)、敵対する政府との注意深い協力(9.11以前は、大きな問題だった)、膨大な金、外国の諜報部員と友好関係を作ることである。進みは遅い。アルカイダはヴィールスのように増殖する。CIAに新しくできたTerrorist Threat Integration Centerによると「たくさんのピースがある。まるでパズルだ」
●TTICのアナリストたちは、サウジ爆破事件で、多くのイスラム教徒たちが巻き込まれたことに、驚きを示している。サウジはアルカイダをリクルートし、資金を援助する国であり、そのターゲットではなかった。この事件以後、サウジは今まで以上にアメリカと協力してテロ戦争に参加するようなった。アルカイダがサウジを標的にするようになったのは、必要に迫られてきたからだとある諜報部員。「多くのメンバーを失った。しかしまだ活動していることを見せなければならない」。もちろん、アメリカ本土を攻撃するのが一番だ。その欲求はあるが、果たして今のアルカイダがそれを再びできるだろうか?
●イラク戦争以来、アルカイダは十字軍攻撃を決意した若い人員を集められるようになった。アルカイダはスターリン的なtop-down organizationというよりも、個人的な連合体である。モロッコのテロリストたちは、アルカイダに資金を供給された派生的なグループだった。諜報部は、ロンドンのFinsbury Park mosque周辺にいるイマーム、Abu Qatadaの周辺を調べている。ロンドン諜報部によると、Abu Qatadaはこれまでいくつものfatwaを出し、忌まわしい事件の後ろにいると思われている。アタのアパートからは、このAbu Qatadaが出した声明、18のテープが残されていた。Abu Qatadaのケースは、アルカイダの支部を根絶する難しさを映し出す。彼は昨年10月以来拘束されているが、イギリスやヨーロッパにいる彼の支持者たちにむけて、いまだに何らかの指示を出しているのだ(リチンをばらまく計画など)。
●アメリカ諜報部は、アルカイダの何人かはイランにいると考えている。アルカイダにとって、イランは天国か監獄か? CIAは、ビンラディンのナンバー3、 Saif Al-Adelは現在イランに拘束されていると考える。しかしペンタゴンのタカ派は、Saif Al-Adelはビンラディンの息子、Saadと片足のヨルダン人、Abu Musab al-Zarqawiとともに、イランの保護を受けているとみる。
●しかしもっと重大なことは、アルカイダはまだアメリカ国内で活動を続けていくかどうかである。答えはイエス。ある諜報部員によると、「確実にいる、ということだけはいえる」。じっくり時間をかけて、アルカイダはアメリカに侵入してきた。カナダ人、女性、アフリカ系アメリカ人、アラブ人など、「汚れてない」パスポートをもち、手配中ではない、新しいメンバーを捜している。アメリカでテロ活動家を摘発するのは生半可なことではない。サウジの爆破事件でカギを握る、Abdul Rahman Jabarrahのような人物は要注意だ。カナダで教育を受け、アフガンのキャンプに参加。英語を話し、「汚れてない」カナダパスポートをもっていた。
●FBIはアメリカにいるアルカイダ兵たちを摘発はしている。諜報部によると、Khalid Shaikh Mohammadはオハイオのトラック運転手摘発に協力したという。FBIはこの人物を拘束。尋問のすえ、橋を破壊し、飛行機を爆破する計画をしていたという。逮捕されたアルカイダはさまざまな計画を暴露しているが、CIAやFBIは何を信じ、何を信じてはいけないか、難しい判断を迫られる。海外からもさまざまな協力を得ている。アラブ世界に何百万のドルがばらまかれ、協力者が得る。テロの戦争においては、善人の悪人の区別が難しい。アルカイダのシンパはあらゆる場所にいる。イエメンでは何人ものトップアルカイダが脱走した。これは事故か? それとも? テロの戦争はわかりやすく、すぐに終わる戦争ではない。時間がかかる。「彼らはまったく異なった時間の観念をもっている。十字軍の時代にまだいる。彼らにとって、ジハードは消して終わることはない」とある諜報部員。
【が】Al Qaeda’s Summer Plans
By Michael Isikoff, Daniel Klaidman and Evan Thomas
■カブール、アルカイダとの重要なリンク逮捕[030526 The Nations]
●アフガンの治安部隊は日曜日に、アルカイダとのリンクがあるMullah Jananをはじめ、5人のタリバンをカンダハルで逮捕したという。カンダハルの政府機関近くで、爆発物を仕掛けようとしていた。また土曜日には、コシュト地区で同様に爆発物を仕掛けていた6人の容疑者を逮捕。
Kabul captures notorious al-Qaeda link
KABUL(AFP)
■前タリバン高官、アメリカ兵と衝突で死亡[030526 Daily Times]
●土曜日夜、アフガン東部のクナール地区Watapur Karmon村で、アメリカ軍がNiamat Ullahの家を家宅捜査。Niamat Ullahはこの地域の前高官で、タリバンだった。近隣の家と銃撃戦になり、アフガン人の男女が負傷。Niamat Ullahは川に飛び込み、後に死亡しているのが見つかった。
●カンダハルでアルカイダとの関係があるMullah Janan等、5人のタリバン容疑者を逮捕。
●南アフガンのパクティア地区の武将、Padsha Khanは、カルザイが地区の知事交替を命令したにもかかわらず、自分の力は変わらないと主張。土曜日にカルザイは、パキスタンとの国境付近にあるこの地区の知事を、Raz Mohammad DaliliからAsadullah Wafaに代えた。理由は明らかにされてない。Padsha Khanはここのところ政治的に鳴りを潜めていたが、何かを画策しているのではないかと見られていた。しかし日曜日にカルザイに対して、パクティアでの問題点は、自分が力を発揮しないことには解決しないと挑戦した。「自分の要求が満足されるまで、政府の命令は受け入れない」と表明し、このことを国連や他の機関にも伝えたという。
●アメリカ軍が、2日間Hizb-e-Islami(Hekmatyar)の司令官、 Saleh Muhammadを、アメリカに対する攻撃を加えたとして拘留したという。その後クナール州政府に引き渡され、尋問を受けている。
●ジャララバードのMaderaのフランスのNGOに手榴弾が投げ込まれたが、負傷者はいなかったという。
Former Taliban official dies in clash with US soldiers
JALALABAD
Sniffed Out By Trail Dog 0-1, 2003.