【2003年06月02日〜06月08日】


■パキスタン大統領、過激派たちを批判[030608 AP]

ムシャラフは日曜日に、パキスタンは「進歩的でダイナミック」になることを望み、タリバンのようなイスラム法が支配する国になってほしくない」と語った。

また、シャリア法を採用した、北西辺境州の超保守派の方策を批判した。「我々はタリバン化したパキスタンが必要か? 我々はタリバンのイスラムが必要か? 進歩的でダイナミックが必要だ」と。

先月、若いイスラム原理主義者たちが西欧の製品を宣伝するポスターを破ったり、サーカスを妨害したりした。「原理主義者たちはサーカスを攻撃したり、ポスターを破っている。これはなぜだ?」とムシャラフ。

ムシャラフは99年に軍事クーデターにより政権についたが、野党が、軍指導者の立場から退くべきだという主張を却下。5年間、大統領としての任務につくことになり、国会の解散と首相の降任を命ずる権限を持った。「大統領と軍の指導者が同1人物であってはならない、ということは充分理解しているが、自分が望んだのではなく、成り行き上、この地位についているのだ」。

hoonPakistan President Criticizes Hardliners
By ASIF SHAHZAD、LAHORE


■平和維持軍、カブールの爆発前に予告を受ける[030608 Reuters]

カブールの平和維持軍ISAFは、カブールでの自爆テロがある前に、予告を受けていたと発表。カブールのISAFのスポークスマン、Lieutenant-Colonel Thomas Lobberingによると、このような警告は毎日受けているので、何を信じるか、決定するのが難しいと語った。

カブールの警視庁官Basir Salangiがロイターに語ったことによると、ドイツ兵の他にアフガン人1人と国籍不明のパスの運転手も死亡、合計6人が死亡したという。

防衛大臣のMohammad Qasim Fahimは、アルカイダの陰謀の可能性があると語ったが、Lobberingはこのことについてのコメントを拒否した。アフガン高官たちは、すぐにアルカイダのせいにするが、その根拠を示すことはない。バスに乗っていたドイツ人たちは全員防弾チョッキを着用していたために、被害は最小限にとどまった。しばらくISAFはバスを使用するのを控えるという。

garrPeacekeepers warned before deadly Kabul blast


■アフガン爆破事件、ドイツ兵4人死亡、29人負傷[030607 AP]

タクシーでバスに突っ込む自爆テロで、平和維持軍のドイツ兵4人が死亡、29人が負傷した。これはアフガンでの、平和維持軍に対する始めての自爆攻撃である。33人のドツイ兵たちは、ドイツへ帰国するために、カブール空港に向かう途中だった。

ドイツの防衛大臣、Peter Struckによると、犯行はアルカイダの可能性があるという。

目撃者によると、黄色いタクシーがバスに向かって突っ込み、自爆したという。最初は平和維持軍のコンボイの間にもぐりこもうとしたが、果たせず、バスの隣で自爆した。

garrAfghan Bombing Kills 4 Germans, Hurts 29
By TODD PITMAN


■カブールでパス爆破でドイツ人兵士3人死亡[030607 Reuters]

カブールで、ドイツの平和維持軍を乗せていたバスに、車を爆破させる自爆テロが行なわれ、ドイツ兵3人が死亡、30人が負傷した。兵士たちは、ドイツへ帰国するために、飛行場に向かう途中だった。

garrThree German troops dead in Kabul car bomb attack
By Sayed Salahuddin、KABUL


■カブールでバス爆発、6人死亡[030607 AP]

カブールで、ドイツの平和維持軍を乗せていたバスが爆破され、6人が死亡、11人が負傷した。ドイツの平和維持軍たちは、飛行場からカブールに移動中だった。バスのそばで爆弾が爆発したという。

この爆破事件は、平和維持軍がアフガニスタンに来て以来、最大の被害をもたらした。これまで15人の平和維持軍の兵士たちが死亡しているが、全部事故である。これに加え、62人のスペインの平和維持軍が帰国途中、飛行機事故で死亡。

現在5000人の平和維持軍がカブールで活動。ドイツとノルウェー軍が指揮をとっているが、8月にはNATOの指揮下に入り、同時に1800人のカナダ軍と交替することになっている。

garrBomb Hits Bus in Kabul, Kills Six
By TODD PITMAN


■タリバン武装団のリーダー、復讐を誓う[030606 Reuters]

アフガン南部のタリバン司令官、Hafiz Abdul Rahimは、40人のタリバンが死亡したことを否定。2人の司令官を含む8人の戦士が死亡したという。戦闘のあと、3人の負傷した戦士がWat villageで、政府軍に殺されたという。「この殺戮の復讐は必ず行なう」とRahim司令官がロイターに語った。また、タリバンとアルカイダを追っているアメリカとアフガン軍にも攻撃があるだろうとも述べた。

「我々はオマール氏の指令のもとに、再結成している」。「アフガニスタンでのジハードは続くだろう」とも。

hoonTaliban commander vows revenge for killings
SPIN BOLDAK


■試されるムシャラフの手腕[030606 Asian Times]

アメリカ訪問を2週間と少し前に控え、ムシャラフは政治的危機に直面。パキスタンの民主主義の主導者としてのイメージが危うくなっている。

6つの宗教団体からなるイスラム同盟Muttahida Majlis-e-Amal(MMA)は、ナワーズ・シャリフのPakistan Muslim League(PML-N) とベナジール・ブットといくつかの反軍事政権派のPakistan People's Party Parliamentarians(PPPP)とともに、ムシャラフが軍服を来た大統領であることに反対するとともに、再選挙を要求している。

中略

MMAはムシャラフがアメリカと共謀していることに対しては、民衆にアピールすることはできるが、ムシャラフの政治の仕方については、まだまだアピールできないでいる。

MMAが10月の選挙で多数議席を獲得できたのは、ムシャラフの配慮による。反テロ裁判にかけられていた多数の候補者に対する起訴を、ムシャラフが取り下げたのである。また大学での単位取得者だけが候補者になり得るという規則をクリアするために、マドラッサが発行するイスラム学の学位を、大学の学位と同等にした。従って、聖職者たちも選挙に参加できたのだ。またPML-NとPPPPを分離させ、原理主義者たちに対抗できないようにした。

従って、誰もが、ムラーたちがムシャラフに感謝し、彼に反対する議題を持ち出さないだろうと思った。しかし、彼らはムシャラフに抵抗し続ける。10月の前までは、すべての原理主義政党、特にQazi Hussain Ahmed率いるJamaat-e-Islami(JEI) は、軍の手先と考えられていた。ISIは、ムラーたちを自由に動かすことができた。2001年のアグラでのサミットの際、Qazi Hussain Ahmedがムシャラフがインドを訪問することに反対したときに、当時ペシャワールのCorps Commanderだった、現在のISI長官のLieutenant-General Ehsanul HaqはQazi Hussain Ahmedを訪問、反対表明を取り下げることに成功した。

Ehsanul Haqは代々Qazi家と親交をもってきたが、10月以来、彼とISIの先輩たちは、Qaziや他のリーダーたちを説得することができないでいる。ISIと諜報部は、両者の間の溝を埋めることができない。MMAは、国会や北西辺境州議会、バロチスタン州議会などの解散の危険性に向き合う覚悟でいるようだ。新たに選挙が行なわれるとしたら、ムシャラフの擁護がない限り、勝ち目はないのだが。

それなら、宗教政党たちの結束と自信はどこからくるのか? 軍事秘密の分野だけでなく、パキスタンの核やミサイルと関係する化学の分野にも何かあるのか? これらは公にはムシャラフを支持しながらも、MMAに妥協しないよう、扇動しているのか? それなら、それをしているのは誰なのか? 彼らの力を測ることができるのか? 今のところ、これらの質問には答えられない。

しかし、ムシャラフの親米政策は、一般大衆だけでなく、軍事関係者や化学者の世界でも不評であるというレポートに注目しなければならない。アメリカがタリバンを排除することを援助したり、アメリカの諜報部員たちがパキスタン国内を動き回る自由を与えていること、有名な科学者、医者、学者たちを、アメリカの諜報部員たちの意向だけで、拘束したり尋問する屈辱を受けていること。アメリカの圧力により、パキスタンの原爆の父と言われるA Q Khanの力を奪ったりなど、さまざまな不満の種がある。軍隊や外務省の中では、ムシャラフがアメリカと協力してイランで行なう諜報活動に対して、不協和音があるというレポートもある。しかし、今のところ、これらの得体の知れない力の「不満」のポケットが、ムシャラフと衝突すると言い切ることはできない。

現在、MMAが支配する北西辺境州とMMAとPML(QA)が連合して支配するバローチスタンは、ムシャラフにさらなる頭痛の種を引き起こしている。北西辺境州のMMAは、アルカイダやタリバンを保護しているだけでなく、シャリア法を採用し、道徳警察部門を設立、この地域をタリバン化しようとしている。

パロチスタンでは、10月以来、法や秩序が混乱しいてる。石油やガスのパイプラインが爆破され、中国に援助されたGwadar port development projectに対する反発が強くなっている。バローチ人たちは、パンジャビやパシュトゥン族がこのプロジェクトに多く採用されていることに不満を持っているのだ。

ムシャラフの親米政策は、もしMMAが支配する北西辺境州をコントロールできなければ、完全に崩れないまでも、力はなくなる。カシミールのHizbul Mujahideenに対する態度も同様だ。またMMAと関係がないLashkar-e-Toibaに対しても、何も行動してない。したがって、インドに対する戦いにおいて、ムシャラフはパキスタンの最も大きなテロ組織を失うことはないのだ。

北西辺境州の地方自治体の頭であるnazimsたちは、ムシャラフに扇動されて、総辞職したという。また連邦政府は、州政府に予告なしに、chief secretaryとinspector-general of policeを移動させたという。

どうも対決の火花が散りはじめたようだ。ムシャラフがアメリカを訪問する前に、対決が来そうだ。原理主義者たちに一撃を加えることができるか? もしそうなったら、国はどう反応するか? 今のところ、ムシャラフはなんとか逃げ切ることができるように見える。2001年の10月、アフガニスタン問題において、民衆が彼に対して反旗を翻すという警告が肩すかしに終わったように、今回もなんとかやり過ごすことができるように見える。

rightA test of Musharraf's muscle
By B Raman


■アフガンの戦闘後、要警戒態勢続く[030606 BBC]

水曜日のタリバンとの戦いの後、アフガン南ではさらにタリバンとの戦いにそなえ、警戒態勢が続いている。この戦いで40人のタリバンと9人のアフガン兵が死亡した。

この後、タリバン戦士がどこから来たかについて、アフガン側とパキスタン側の高官の間で問題がおきた。アフガン側はタリバンたちはパキスタンから越境してきたと述べ、アフガン高官は、22人の遺体をパキスタン領内のKilli Faizu難民キャンプに放置した。この遺体の行方については、諸説あるが、そのうちいくつかは持ち帰ったことを、アフガン高官は認めた。パキスタン側の高官は、アフガン側が遺体を引き取ったという。「これは、パキスタンに対するいやがらせだという正式な抗議文を送った。もし遺体がパキスタン人のものだったら、どうしてアフガン人たちは遺体を持ち帰ったのか?」。

Spin Boldakの知事、Sayd JanがAfghan Islamic Press(AIP)に語ったところでは、「タリバンの遺体のうち数体はパキスタンにいる親戚に引き取られた」という。彼によると、遺体は「我々の政府に対抗しようとする者の運命はこのようになる、という見せしめのために、パキスタン側に放置した。パキスタンから数千人の人々が来ようと、我々は対抗する」。

smellHigh alert after Afghan battle


■北西辺境州では金曜日が休日[030606 Daily Times]

Mutahada Mjlas-e-Amal(MMA) 政府から、北西辺境州では金曜日を休日にすると、公表された。

ohFriday declared public holiday in NWFP
PESHAWAR


■アメリカ、パキスタンの民主主義路線を希望[030606 Daily Times]

アメリカのDeputy Secretary of State Richard Armitage(アーミテージ)は、12日に発行された『Far Eastern Economic Review』で、アメリカは、パキスタンが民主主義の道を進むことを望んでいると述べた。「アメリカには、もしパキスタンが完全に反民主主義の方向に進んでしまったら、適応される法律がある。そうすると、アメリカがパキスタンと関係をもつことは非常に難しくなる。パキスタンを管理する努力は、どちらかと言ったら、アルカンダやタリバン、そしてタリバンの要素やジハード志願者たちに向けたものである。パキスタンは500人を逮捕するという、すばらしい業績を残している」。

「同様に、パキスタンはアフガニスタンの将来のために、大きな役割を果たすことになる。なぜなら、アフガニスタンはパキスタンが民主主義を続けることができなければ、成功できない。同じように、もしアフガンが失敗すれば、パキスタンの民主主義も危うくなる。お互い密接につながっている。これらの理由すべてのために、我々はパキスタンが民主主義路線を守るよう、努力を続けなければならない。パキスタンの悪い面が色々と指摘されるが、同じだけのいい面があり、民主主義が功を奏でている兆候だ。それが続くことを期待している。

ムシャラフは民主主義から離れていってはいないかと問われると、「ムシャラフは、民主主義によって現在の権力の座についたのではない、ということは認めよう。しかし、公平に言って、分離独立以来、パキスタンの人々は戒厳令の元でも、軍事政権の元でも、そして民主主義の元でも、自分たちが望むような支配を受けたことがない。今パキスタンは、民主的に動き、テロに対して戦い、ねじれた経済を正そうとしている。今、5〜6%前進した。すぐにすべてのパキスタンの人々がこれを実感し、政治は安定し、経済もよくなるだろう。

印パ関係については、「公平に考えて、14ヵ月前のことを考えなければならない。あのときは核戦争がはじまるところだった。アメリカとイギリスの政策により、南アジアの温度を下げることができた。そして人々が対話をとおして考えることができるようになった。両国の関係は良くなったように見える。少し楽観的ではあるが、以前よりは良くなったと思う」。

smellUS wants to keep Pakistan on democratic track
By Khalid Hasan、WASHINGTON


■政府、Hizbul Tahreerの活動禁止を考慮中[030606 The Nations]

反米をあおっているとして、またムシャラフがテロのための戦争において、ブッシュ政権を支持してることを中傷したとして、政府はHizb-ut-Tahreerの活動を禁止しようとしていると、ある情報筋。アメリカからの要請があったとともに、政府自身、最近のHizbの活動を疑問視していたためという。「アメリカ政府は、Hizbの組織的キャンペーンが、アメリカのイメージを汚すおそれがあると心配している」と情報筋。

この組織は、パンフレットや小冊子を作り、社会のさまざまな分野に自分たちの主張を広げている。政府がすでに組織の資産や資金源を調査し、このような反米感情を扇情しているのが誰なのかつきとめようとしているとも。反米パンフレットは、金曜日の礼拝後、モスクの前で配られ、国のリーダーシップをとっているのは、アメリカのエージェントがというような内容が書かれている。

情報筋によると、この件について、国のふたつの諜報部がアメリカのために動いているという。この他に、アメリカの諜報部も監視している。

smellGovt weighing ban on Hizbul Tahreer
ISLAMABAD


■タリバンとの戦闘、A-P国境問題になる[030605 BBC]

タリバン武装兵とアフガンとの戦いで死亡した武装兵のうち、アフガン側は20人の遺体をアフガン人ではないとしてパキスタン側に送りつけたが、パキスタンはこれを拒否。パキスタン側はこれらの遺体はパキスタン人ではないとして、遺体を引き取るよう、要求した。国境地域で、火花が散りそうだ。ここ数ヵ月間、アフガン側はパキスタンがタリバンが再結成をすることを助けていると訴えてきたが、パキスタン側はこれを否定。

AFP news agencyによると、アフガン高官がピックアップに遺体を積んで、それを開けた場所に放り投げ、帰ったという。パキスタンは国境の向こうでの出来事には関係ないと主張。目撃者によると、遺体はまだパキスタンのチャマンに放置されているという。

hoon'Taleban' clash sparks border row


■「アメリカ、イスラム教徒滅亡を」とKhwaja兄弟[030605 The Natins]

Dr Ahmad Javed KhwajaとAhmad Naveed Khwajaの兄弟が記者会見し、FBIによる尋問の最中、拷問は行なわれなかったと語った。彼らは、FBIがアルカイダとの繋がりやアラブ人たちの情報を聞き出そうとしたが、濡れ衣であったために、何も聞き出せなかったという。2〜3日、休憩なしで尋問されたこともあったが、逆に、何週間も放ったらかしになっていたこともあったという。

兄弟はアルカイダとの関係は全くなく、またアルカイダの活動家を匿ったこともないという。Dr Javed Khwajは、アラブ国籍のアルカイダ活動家で既に逮捕されているAl-Jazheriは、自分の家を訪れたこともなければ、面識もないと語った。

また政府がアラブ国籍の4つのパスポートを押収したという件については、政府のエージェントたちが事件を複雑にするために故意に置いたと発言。パスポートは見たこともないという。Dr Javed Khwajaは、パキスタンとアメリカの二重国籍をもっていることについては否定。アメリカに15年間住んでいたために、アメリカ国籍を取得することは容易であったが、取得することはなかったという。

家宅捜査されたことについては、政府の行動は危険な行為であり、事態を悪化していたかもしれないが、何も起こらなかったと語った。FBIがパキスタン政府が彼らに厳しい罰則を下すだろうと脅かし、また協力したなら、すぐにでも釈放されるよう、取り計らうと約束したという。また彼らの子供たちにも、罪を問うとも脅かした。

アルカイダはテロ組織かどうか、という質問に関しては、誰がテロリストであるか、誰が攻撃したり侵略したりしているのかは、すぐには決められないと答えた。しかしアメリカはイスラム世界をつぶし、その資源を奪うことに躍起になっていることは明らかだとも。「アフガニスタンでまた人道的カタストロープが起こったら、すぐにでも再び出かける」と強調。

弟のAhmed Naveed Khwajaは、彼と息子はカナダとアメリカの二重国籍を持っていることを認めた。

hoon'US out to ruin Muslims'
LAHORE


■アフガニスタンでタリバンと交戦、47人死亡[030605 AP]

Spinboldak北の3つの村で9時間にわたる戦闘があり、タリバンが40人、政府側が7人死亡。Spinboldakの長、Fazaluddin Aghaによると、カンダハルの知事、Gul Agha Sherzaiに忠実な100人の兵士が戦った。Aghaによると「これほどたくさんのタリバンを殺したのははじめてだ。1人残らず殺した。逃げた者は誰もいない」。

タリバンと対戦した兵士はアフガン政府の正規軍ではない。またアメリカ軍も参加しなかった。

アフガン南部のこの地域は、反政府軍による攻撃がたびたび起こっている。タリバンやアルカイダ、またヘクマチアルの戦士たちが行動。パキスタンに逃げ込む前に、政府軍と小さな規模の戦闘が続いている。住民たちによると、タリバンが自分たちの間にいることは全く知らなかったという。「タリバンたちは夜来た。戦いが始まるまで、まったく知らなかった」とある住民。

hoonTaliban Firefight Kills 47 in Afghanistan
By NOOR KHAN


■政府高官、パキスタンのイスラム主義の州から移動させられる[030604 Reuters]

パキスタン連邦政府は、北西辺境州のChief SecretaryとInspector General of Policeを呼び戻したと、APPニューズ・エージェンシーが発表。この動きを予見した各紙は、ムシャラフの信頼できる人間を重要なポストに置くことで、改革の影響を抑えようとしているのではと述べた。

北西辺境州の大臣、Akram DurraniはReutersに、イスラマバードは自分の許可を得ずにこのような行動を取るべきではなかった、と語った。アナリストはイスラム主義者たちと親ムシャラフのジャマリ首相との間の溝を深めることになると分析。

あるアナリストは、MMAは故意的にイスラム化を勧めているという。これは単にその支持者たちのご機嫌をとるだけでなく、政治と軍が一緒になっている現在のムシャラフ政権の構造を変えるためのキャンペーンの一環である。

hoonOfficials moved from Islamist Pakistan province
ISLAMABAD


■ロシア、アフガンでのNATO活動を支援するが兵は送らず[030604 Reuters]

Alliance Secretary-General George RobertsonがマドリードのNATO-Russia会議の後で述べたことによると、外務大臣のIgor Ivanovが、ロシアは、アフガンの平和維持のために活動するNATOを支持したという。しかし軍を送ることはないという。「数年前だったら、アフガンでのNATOの存在がロシアに受け入れられるとは考えられなかった」と。これは冷戦後のハイライトともいえる。ロシアはアフガンのどの地域でNATOを支援するかは明らかにはしなかった。

NATOは、8月11日から5200名の兵からなるInternational Security Assistance Forceを指揮することになっている。現在、19の連合国家がロシアとともに、情報交換やタジキスタンの空軍基地への兵士や備品の輸送など、サポートに適するさまざまな地域を捜しているという。ロシアはタジキスタンに1万人の兵力をもち、アフガン国境を監視。麻薬などがロシアを通ってヨーロッパに流入しないよう、監視している。

9.11以後、ロシアはタリバン一掃を支持し、前ソ連連邦の地域に軍を駐屯させ、テロと対抗するためにその存在を強化している。Ivanovが語ったことによると、ロシアがNATOを支持するのは、国連決議で決定されたからだという。しかしNATOが、9.11以後、「地域外」で活動することについて意見を求められると、慎重だった。「根本的に、法律上の根拠が必要。そしてそれには国連決議が必要」と述べた。

smellRussia to back NATO in Afghanistan, but no troops
By John Chalmers


■Dr Khwaja、アルカイダ容疑はでっちあげ[030604 Daily Times]

アルカイダとの繋がりを疑われ、6ヵ月拘束されていたDr. KhwajaがAFPに、自分はアルカイダと関りがなく、警察は家からは何も見つけることができなかったと述べた。「FBIは、私がアフガン・ソ連戦争の間に、ムジャヒディンを手当てするためにたびたびアフガンを訪れていたことから、何らかの疑いをもったようだ」と述べた。84年以来アフガンを頻繁に訪れ、最後の訪問は96年だったという。「私の仕事は、怪我人を扱うアフガンの医師たちを訓練することだった。アフガンの病院で抗議もした。しかしFBIは、私とムジャヒディンとの関係を曲解した。話はすべて作り事で、私たちのパスポートを取り上げたという事実もない」。とはいえ、FBIを告訴するつもりはないと。「我々はひどい取り扱いを受けたわけではない。徹底的に尋問されたが、拷問はなかった」。

hoonDr Khwaja says Al Qaeda charges were fabricated
ISLAMABAD(AFP)


■アメリカ、アフガンでのアルカイダ狩りで21人を拘束[030604 Reuters]

アメリカ軍は、総勢500人(イタリア兵150人を含む)とヘリコプター20機、fixed-wing aircraftを用いてShahi Kot valley展開したDragon Fury作戦で、21人の容疑者を逮捕したと発表。最近行なわれた作戦のなかでは、最大規模のものである。

Lieutenant-Colonel Douglas Lefforgeによると、武装集団がアフガンを出入りするために用いる幹線道沿いの地域で、イタリア軍がこの地域を出入り300台の車輌と800人を捜査したという。この間、武装集団の攻撃はなかった。

これとは別に、 隣のPaktika provinceのShkinでは、武装集団がアフガン兵を襲い、負傷させた。

hoonU.S. says detains 21 in Afghan al Qaeda hunt
BAGRAM


■MMAとイスラマバードの対決[030604 Daily Times]

連邦政府と北西辺境州のMMAとの間に、何らかの対決があるようだ。連邦情報大臣のSheikh Rashidは、北西辺境州政府に、もう一度態勢を立て直すか、あるいは辞職するかどちらかだと忠告した。連邦政府は、州政府を解体するつもりはないとは述べたが、彼の態度は無気味である。州のchief secretaryとinspector-general policeは左遷され、これは反抗的なMMAに対する警告としてとらえられる。しかし同時に重要なのが、州の24人のnazim(市長)の辞職、またその下におかれた小さいnazimの辞職である。この辞職願いは地方自治体や知事に出されたのではなく、ムシャラフ大統領自身に出されたのだ。2つの政府はいったいどうなっているのだろうか。

以前このコラムでも紹介したが、連邦政府は北西辺境州政府の最近の決定、つまりシャリア法とヒスバ法案の採用に反対することもできず、また権限を利用してそれと対抗することもできなかった。もし北西辺境州が連邦政府と方針を一致させなければ、州政府を排除するという思い切った対策もとられるかもしれない。MMAのやってきたことを考えると、それを喜ぶ人々もいるかもしれない。が、賢明ではない。宗教政党はすぐに復活するだろう。解決策としては、MMAが北西辺境州のなかで、多数議席を獲得することを、政治的に難しくすることだ。それはPPPP、PML-N、ANPに対する妨害を取り除くことだ。

一方、連邦政府がMaulana Fazlur Rehman率いるJamiat-e-Ulema-e-Islam(JUI)と取り引きする可能性はなくなったわけではない。キーパーソンとなるHafiz Hussain Ahmedは、Jamaat-e-Islami(JI) ほど過激ではない。しかし、北西辺境州のイスラム化の問題はまだ残る。連邦政府はこれは政治的取り引きの代償として受け入れるべきであるか。我々はそうは思わない。

イスラム化は、MMAの方策ではない。それはMMAの信じることで、存在理由である。取り引きの代償としてイスラム化を許すことでMMAが悪行をしないようになるというのは、考えちがいだ。MMAは利益を得るために悪行を行なっている。MMAが悪影響を広めることを可能にするように取り引きしては、国の利益にはならない。

hoonhoonEditorial: MMA-Islamabad showdown


■FBI、パキスタンで直接行動することを要求[030604 The Nations]

FBI長官、Robert Muellerがパキスタンの内務大臣、Makhdoom Faisal Saleh Hayatと会い、テロ防止のための話し合いを行なった。情報によると、アメリカは、FBIがIB(Intelligence Bureau)、さらにFIA(Federal Investigation Agency)とが協力して動く組織を確立し、パキスタンにおけるFBIの役割を大きくしたいと考えているという。IBとFIAの対テロ部門を近代化して、FBIと協力できるようにする。もしIBとFIAが完全な形になれば、FBIの存在は縮小してもいいとも。内務大臣はこれに賛成し、パキスタン人を訓練するために、アメリカからスタッフを派遣してほしいと依頼。

またアメリカは、パキスタンがテロに対する戦争を効果的に行なうために、もっと迅速に行動してほしいとも要請した。

hoonFBI wants active role in Pakistan
From Umar Cheema、ISLAMABAD


■パキスタンのアメリカ大使館・テロ脅威に対抗する要塞[030603 Christian Science Monitor]

アメリカ主導のアフガン戦争により、タリバンを崩壊させ、アルカイダを追放したが、隣国パキスタンには問題が一杯だ。過激派がアルカイダと共謀し、アメリカの施設と、小さなアメリカ社会を常に狙っている。「ここがテロの震源地だ」と アメリカ大使館と領事館の安全を管理するMr. Evanoff。「私が知っている国の中で、パキスタンほどアメリカや西欧に敵意をもつグループはない」。これらの過激派はアメリカ社会に対して7回の攻撃をかけた

中略

大使館のスタップは、爆弾がしかけられてないか車輌や住居を常に点検。これまで2人の外交官が、磁石を用いて、自分たちの車に爆弾が仕掛けられているのを発見した。Nancy Powell大使は武装した車で移動。その傍らに2台の車が付き添う。ペシャワル、ラホール、カラチの領事館を訪れるときには、アメリカが訓練したエリートパキスタン軍のピック・アップが護衛する。攻撃を仕掛けられないように、彼女の行動は事前に発表されない。

大使館のセキュリティー・エージェントは単に外交官を護衛するだけではない。食事に毒がもられてないかも確認。事前にテロを防いだこともある。クリスマス・イヴにプロテスタント教会に爆弾テロが計画されていたのを、事前に防いだ。

アメリカ政府はパキスタンの駐在員を劇的に縮小した。また仕事で来ている人員は、9.11以来、単身赴任が強要されている。

以下省略。

hoonThe US Embassy in Pakistan: fortress against terror threats
By Gretchen Peters


■アメリカ、アルカイダとタリバンをアフガンで追跡[030603 Reuters]

アメリカ軍は、アルカイダとタリバン武装兵がパキスタンから侵入してくるのを防ぐために、大きな作戦を行なったが、畑で4人の男を逮捕しただけで終わった。

2日間に及ぶ作戦、“Dragon Fury”は、Shahi Kot地域で500人の軍隊をもって展開された。「ここに来たのは、アルカイダとその協力者たちが、この地域で活動しているという情報があるからだ」「パキスタンから越境し、Khostとこの地域を経てアフガンに入って、くることはわかっている。その行動を妨害、停止させることが目的だ」とLieutenant Michael Swift。

この地域では、2001年のタリバン政権崩壊後は、戦闘は行なわれてはおらず、これまでは重要な人物の逮捕にはいたらず、武器が押収されたに過ぎなかった。しかし、家宅捜査が繰り返し行なわれ、質問のために強制連行されたりしたために、住民の反米感情を高まらせる結果になっていた。「たとえ、今回逮捕された4人がタリバンやアルカイダでなくても、共鳴者であろう」とSwift。

夜半後には、アメリカ兵にむけて107mm砲が発砲されたが、届かなかった。アフガンの高官たちは、最近の軍隊やアフガンで働く援助団体に対する攻撃は、パキスタンで指揮されているとして、パキスタンにもっと厳重に対処するように要求。パキスタンはその非難は、誇張されたものだという。

hoonUS hunt for al Qaeda, Taliban goes on in Afghanistan
SHAHI KOT


■アメリカ、4人のタリバン容疑者を逮捕[030603 The News]

アメリカは、2日間にわたって行なわれたDragon Fury作戦の間に、4人のタリバン容疑者を逮捕。パキスタンとの国境付近のNangahar provinceの山岳地帯で、500人の兵隊をが動員された。この地域はアルカイダとタリバンの活動地域だという。

hoonUS forces capture four suspected Taliban during Afghan operation
KABUL


■アフガン武将、首都に移動することを拒否[030603 Reuters]

マザリシャリフを支配するドスタム将軍を、カルザイの治安アドヴァイザーとしてカブールに呼び寄せるという計画は、失敗に終わり、政府の力量が問われることになった。

ドスタム将軍は自分の軍隊をもち、周りの武装兵士たちと常に衝突して問題を起こしている。ドスタムのカブールへの移動は、先月、カルザイと地方知事たちとの間で決まり、強力な武将たちの存在がアフガンの安定を脅かす、と考える政府高官やアナリストの間では評価されていた。

hoonAfghan warlord refuses to move to capital
KABUL


■ビンラディンの手紙、殺害された容疑者のもとにみつかる[030603 Dawn]

ビンラディンが送ったと思われる直筆の手紙が、サウジ治安部隊により殺された容疑者の所持品の中から発見されたと、『Al-Watan』新聞。容疑者Yussef Saleh Fahd al-Ayeeriが、6ヵ月前に書かれた血痕で汚れた手紙を所持していたという。宛て名は血痕で汚れ、判読できなかった。

hoonBin Laden's letter found with killed suspect
Ryad(AFP)


■「イスラム」をもてあそぶ[030603 Daily Times]

Council for Islamic Ideology(CII)とMutahidda Majlis-e-Amal(MMA)が要求するシャリア法を受け入れることで、PML-QAはムシャラフのLegal Framework Order(LFO)を救おうとしている。

PML-QAのリーダー、Chaudhry Shujaat Hussainは、MMAが要求する17の要求のうち、10を受け入れた。その代替として、ムシャラフが大統領でありながら、軍の制服を着用することを受け入れさせようとしている。もしそうなれば、MMAが掲げていたLFOに対する反対は、政治パワーのために都合よく利用されたことを意味する。

中略

イスラムのリーダーたちは、権力の座を確保するために、イスラムを「道具」としがちである。もしMMAとの取り引きが成立するとしたら、ムシャラフとPML-QAも、同様のことをしたことになる。ムシャラフが守ろうとしている経済的、社会的「改革」は、宗教者たちが自己主張を始め、活動を禁止されたにもかかわらず、改名して活動しているジハード武装団を容認するに従って、無意味なものとなってしまう。国は混乱し、MMA支持者たちの行動に苦しむことになるだろう。民主主義を守ろうとしているPPPやPML-Nは、弱体化する。

最終的に、国家は孤島のように孤立しているわけではないため、MMAのシャリア法はパキスタンでは長くは続かないだろう。しかし、その間に受ける打撃は大きい。とくに、国を通常の安定した自立国家に戻すというムシャラフの努力は、彼の先駆者たち同様に遅れをとることになる。これは“Pakistan first”(まずパキスタン)からは、ほど遠い。

hoonPlaying with“Islam”


■オサマ、オマール共に生存して安全な場所にとSami[030603 Daily Times]

MMA(イスラム同盟)のリーダー、Naib Ameer Maulana Samiul Haqが、オサマとオマールはともに生存。安全な場所にいて、アフガニスタンから、アメリカ軍に対する攻撃を指揮をしていると述べた。

「彼らはメッセージを出しているため、彼らと接触している誰かがいるはずだ」と。しかし正確な場所は知らないという。Haq氏は、JUI(amiat Ulema-e-Islam:Sami)のリーダーでもある。アフガニスタンのアメリカ軍は、オマールが指揮するタリバン相手に、苦戦しているとも語ったが、アメリカが、タリバンの高官たちを逮捕しているという情報は否定。逆に、「アラーのおかげで、ムジャヒディンたちはアメリカ兵をたくさん殺した」と述べた。

JUI-Sとその宗教学校(マドラッサ)Darul Uloom Akora Khatakで学んだ数百人は、アフガン戦争に参加。オマール師もこの宗教学校の学生であった。

Haqによると、北西辺境州政府のイスラム法適用は、正しい道への最初の一歩だという。連邦政府が、自分たちにたいして「陰謀」を企てているが、「もし彼らが我々の政府をつぶそうとするのなら、中央に攻撃をかける」と述べた。北西辺境州の24人の市長が辞任しようとしているのは、連邦政府が、MMAを弱体化させようとするひとつの陰謀だとも。パキスタンのアフガンに対する政策も批判し、「我々の西の国境が脅威にさらされているために、その政策を変えるべきだ」と述べた。インドが北部同盟の後を受けて、アフガンで重要な役割を果たしているという。

ohOsama, Mulla Omar alive and safe: Sami
By Amir Rana


■Khawajas兄弟、釈放[030603 The Nations]

アルカイダを匿った罪で6ヵ月拘束されていた医者とその弟が、彼らの拘束は不法であるとして、釈放された。兄弟は、FBIと警察によって、12月19日に逮捕。アルカイダと繋がりがあるとされていたが、物的証拠がなかったために、起訴は取り下げられた。警察に発砲した罪に問われていた。

hoonKhawajas released
LAHORE


■オーストラリアのテロ容疑者、容疑が晴れる[030603 The Nations]

イスラム教徒に改宗し、アルカイダとの関係があると疑われていたタクシー運転手、Jack“Jihad”Thomasは、パキスタンから追放された後、オーストラリアで罪に問われることはないと、彼の弁護士。Solicitor Peta Murphyによると、オーストラリアに戻ったら、釈放されるという。

hoonAustralian terror suspect no longer facing charges, says lawyer
MELBOURNE(AFP)


■パキスタン北西辺境州、イスラム風紀法を採用準備[030603 Reuters]

パキスタンの北西辺境州は、タリバンの宗教警察をモデルとするHasba(責任)法採用の準備をしている。これは、地方議会でシャリア法(イスラム法)の採用を決めた翌日に提案された。これはアフガンのタリバン政権時代に採用されていたDepartment for Prevention of Vice and Promotion of Virtue(悪徳を防ぎ、美徳を奨励する部門)をモデルとしているという。

北西辺境州は6つの正統からなるイスラム同盟(MMA)が多数の議席を占め、そのうち2人は親タリバン政党で、タリバンの原理主義を再現する方向性が見え隠れする。

北西辺境州は、パキスタンでシャリア法を採用する最初の州となるが、そのシステムがどこまで採用されるかは、まだはっきりしない。シャリア法のもとでは、イスラムの教えに基づく審判がおこなわれ、刑罰は、その解釈次第で厳格なものになりうる。盗みに対しては手が切り落とされ、姦通に対しては石投げによる死刑となる。シャリア法は警察と司法が適応するという。MMAの動き如何によって、ムシャラフ政府との方針の差が出てくるとも思われる。

hoonPakistan province set to adopt Islamic monitoring
PESHAWAR


■パキスタン、イスラム過激派に死刑を宣告[030602 Reuters]

パキスタンの裁判所は、先週逮捕されたAbdul Hayee、 別名Asadullahに死刑を宣告。Abdul Hayeeは活動が禁止されているLashkar-e-Jhangviのリーダーで、98年に3人のシーア派ムスリムを殺した罪で欠席裁判が行なわれ、死刑を宣告されていた。まだ高等裁判所に控訴できる。

Abdul Hayeeはこの他に、ダニエル・パール記者誘拐殺人事件と、フランス人を含む14人の死者を出した爆弾テロ事件と関係があるとされている。また、Lashkar-e-Jhangviはキリスト教徒や欧米人、またシーア派教徒を狙ったテロを頻繁に起こしている。ムシャラフはこれの活動を禁止させたとともに、ワシントンはテロ・グループに指定した。

garrPakistan upholds death sentence on Islamic militant
MULTAN


■アフガン知事、カブールに歳入を支払う[030602 Dawn]

これまで支払を滞らせてきたアフガンの地方知事たちが、合計、2000万ドルの歳入を支払う。なかでも最も金額が多いのが、ヘラートのイスマイル・ハーンで、800万ドルと6億アフガニを支払ったと、アフガンの『Arman-e-Millie』紙。

hoonAfghan governor releases more revenues to Kabul
Reuters、KABUL


■タリバンのスパイ頭追跡[030602 Daily Times]

パキスタンの諜報部は、アフガン国籍のタリバン政権の諜報部リーダーで、オサマ・ビンラディンと近い関係にあったHamdullah、別名Mufti Inaamの行方を追っている。9.11以来、政府から距離を置くようになったが、それ以前は他の5人とともに、オマールの頭脳的な存在だった。

アメリカがアフガンを攻撃をし始めると、Hamdullah氏はパキスタン北西部に隠れ、地下に潜ったという。またカンダハル陥落後は、彼の友人やアフガンの仲間たちを、パキスタンに導く手だてをしたと言われる。また、アラブ人たちをパキスタンに移民させるのにも、一役買っていたようだ。Hamdullah氏はパキスタンではMufti Inaamという名前を使い、ビンラディンと直接関係があると思われるアルカイダ・メンバーと、ジハード志願者たちとの橋渡しをしていたらしい。また多数の過激な行動をしていたPakistan-Afghanistan Defence Councilや、Sufi MohammadのTanzim-e-Nifaz Shariat Mohammadiを設立するのにも一役買ったと思われる。

パキスタンのエージェントは、Mr HamdullahとMufti Inaamが同1人物であることに、気づいていなかった。FBIとともに、パキスタンで逮捕されたアルカイダを尋問して、この情報を得たという。

garrHunt on for Taliban spy chief
By Hasan Mansoor、KARACHI


Sniffed Out By Trail Dog 0-1, 2003.