【2003年08月04日〜08月10日】


■パキスタン、ヘクマチアルの部下を逮捕[030810 Reuters]

パキスタン政府はヘクマチアルの部下、Haji Jamilをアフガニスタン国境に近いミランシャーで約1週間前に逮捕したという。「彼はヘクマチアルの居場所を探るために逮捕されたに違いない」と諜報員がReutersに語った。

hoonPakistan arrests Afghan warlord Hekmatyar's aide
PESHAWAR


■タリバン、アフガニスタン北部でも攻撃開始[030810 Reuters]

前タリバン政権の残党たちは、アメリカ主導の軍隊に対する攻撃を、アフガニスタン北部にも拡大すると、パキスタンの新聞『The News』が報告した。

この新聞によると、タリバンのスポークスマンのMohammad Aminは、最近アフガニスタン北部でも活動し始めたという。Aminによると、タリバンはトルクメニスタンと国境を接するFaryab地域の軍事司令官として、Mullah Mohammad Asim Muttaqiを任命したという。またドスタム将軍の軍と対戦するために、彼のために2人の副司令官を付けたそうだ。「3人ともドスタムや他の親米司令官と対戦するために、Faryabに到着した」という。

これまでは、パシュトゥン族のタリバンたちは、アフガニスタン南部のパシュトゥン族居住地域を中心に活動を行なってきた。今年になって、100人以上のアフガニスタン政府兵や市民が殺害された。

hoonTaliban to extend attacks to Afghan north
report Fixes typos


■マリオット爆破犯はパキスタンで訓練されたとインドネシア[030810 Daily Times]

インドネシア政府が、マリオネット・ホテル爆破事件の犯人はパキスタンで訓練されたと述べたことに関して、外務省はコメントしなかったが、ジャカルタがイスラマバードに何の情報も事前に与えなかったと、逆に訴えた。

ジャカルタの事件の犯人たちは、アルカイダとともに、アフガニスタンととパキスタンで訓練されたと、インドネシアの防衛大臣が語った。

hoonMarriott bombers trained in Pakistan, says Indonesia
ISLAMABAD


■国連、アフガニスタンを車で移動することを停止[030810 AP]

国連はアフガニスタン南部で活動する職員に、車で移動することを禁止した。最近5人の警察官が負傷し、アフガン人のエイド・ワーカーが縛られ、殴られる事件が続いた。

事件は両方とも火曜日に起こった。最初の事件では、警察官のチェックポストにロケット弾が打ち込まれて銃撃戦になり、5人の警察官が負傷した。後に、夜には援助団体で働いている10人のアフガン人が縛られ、殴られる事件が起きた。この事件は、エイド・ワーカーたちが最近買ったばかりの車輌のキーを、犯人たちに渡さなかったためだという。3台の車輌に火がつけられた。

このあと、この地域での車での移動は禁止された。国連は職員の保護のために、しばしば車輌の使用を禁止する。国連はウルザガン、ザブル地域、ヘルマンド、カンダハルの北部を車輌で移動することも禁止している。

ここのところ、援助団体、外国人部隊、アフガン兵士が狙われる事件が頻発している。木曜日にはバルフで地雷撤去団体の車にロケット弾が打ち込まれた。同じ木曜日に、ライフルを持った40人のタリバンがヘルマンド州の政府オフィスを襲い、6人のアフガン兵とアメリカの援助団体のアフガン人運転手を殺害した。

hoonU.N. Suspends Road Travel in Afghanistan
By TODD PITMAN


■アメリカ、パキスタン人をアルカイダ支援で起訴[030808 Reuters]

アメリカ政府は金曜日に、アルカイダに資金と援助を与えたことでパキスタン人をマンハッタンで起訴した。Uzair Parachaは3月終わりに、アルカイダをアメリカに入国させようとした罪で、密かに拘束されていた。

Parachaの弁護士Anthony RiccoがReutersに語ったことによると「この事件は非常に複雑で、陰謀も複雑だ。これはUzair Parachaが企めるようなことではない」と述べ、彼はこれまで政治的、宗教的団体と関係をもったことはないと強調した。Parachaはアルカイダを不正にアメリカに入国させる計画を捜査していたFBIにより、逮捕された。Parachaはパキスタン人で、アメリカでの永住権を持っている。

起訴状によると、Parachaは今年初めにパキスタンで、アルカイダをアメリカに入国させるのに必要な書類を用意することへの協力に同意したという。「この事件は、アルカイダがアメリカで支援を受けようと画策していることを証明する」。そしてこれらの支援リンクを暴くことが重要という。

計画によると、Parachaはアルカイダ・メンバーになりすましてクレジット・カードを用い、メリーランドの私書箱を閉じることで、アルカイダ・メンバーがアメリカで暮らしているように装おうとしたという。またメンバーがイミグレーションの書類を得ることができるよう、Immigration and Naturalization Serviceと交渉することにも同意していたという。FBIがParachaの所持品を捜査したところ、アルカイダのメンバーの名前で発行された運転免許証とカードをもっていた。このメンバーについては、起訴状では特定されてなかたった。

Parachaの弁護士は、被告人は陰謀に巻き込まれ、「特定されてない人物は」アルカイダだということは知っていたかもしれないが、法を侵すようなことをしていないと述べた。

smellU.S. charges Pakistani man with aiding al Qaeda
By Paul Thomasch、NEW YORK


■NATO、アフガンに突入するが、視野は不透明[030808 Reuters]

NATOは月曜日から、カブールの治安維持軍ISAFを指揮することになる。これは54年の歴史のなかで、ヨーロッパ以外の国で活動する最初の使命である。しかし、カブール以外にも治安維持軍の活動を拡大してほしいという関係者からの再三の要求にもかかわらず、どのようにして混乱したアフガニスタンで活動するか、いまだ不透明のままだ。

ヨーロッパの外交筋によると、アメリカは国際治安維持軍の活動地域拡大に反対してきた。タリバンやアルカイダに対する一掃作戦を、独自に行なうためである。しかし今は考えを変えつつあり、選挙に先立ち、地方の治安を強化したいと考えているようだ。しかしドイツのようなヨーロッパのパートナーたちは、これに不満だ。コストがかかることと、あまりにも危険が大きいからだ。ドイツのISAF司令官は、選挙のために治安を強化することは大事だが、ISAFの活動地域拡大は非現実的だと述べた。

hoonNATO to take Afghan plunge, but scope unclear
By David Brunnstrom


■イラン、アルカイダをアメリカとの取り引きのために使う[030808 Guardian]

イラン政府は、拘束しているアルカイダ・ネットワークの高官たちをアメリカとの交換取り引きに用いようとしていると、昨日、政治関係の情報筋が語った。

「イランはアルカイダの主要メンバーを拘束していて、アメリカはそれを知っている。彼らは我々を必要としている」とイラン高官と親しいある情報筋が『Guardian』に語った。

イラン高官は、テヘランがアルカイダの重要メンバーを拘束していることを個人的に認めた。エジプト人で軍事司令官のSaif al-Adel、クウェート生まれのスポークスマンSuleiman Abu Ghaith、ビンラディンの息子のSaad bin Ladenの3人だと思われる。サウジの新聞によると、Ayman al-Zawahiriもイランに拘束されている可能性があるという。イラン政府は公的にアルカイダの高官を拘束していると発表しているが、名前は特定してない。

何百人ものアルカイダがアフガニスタンからイランに逃げたといわれ、そのうち何人かはイランで保護を受けていると伝えられていた。アルカイダの引き渡しをヨーロッパの外交官から迫られると、テヘランはイラクを根拠地としているイランの反政治グループ、People's Mojahedinが西欧から保護を受けていることを槍玉にあげていた。

イランはアメリカに、People's Mojahedinに対して取り締まりを強化するよう要求していた。アメリカはイラクにいるこのグループを非武装化し、イランについての情報を得るために現在捜査をしている。

フランスはこのグループのパリ支部の事務所を最近家宅捜査して、イランはこれを高く評価した。これによりテヘランは、フランスにおける爆破事件と関係のあるアルジェリア人を、引き渡すことを受け入れている。

「イランの過激派たちは、アルカイダと協力して、彼らをもうひとつのハマスにするべきだと考える」とSharif大学の政治アナリストのSaeed Leylaz氏が述べる。「これらの過激派たちのポリシーは、生存するためにイランを軍事化すること。そのためにはアメリカの敵意が必要だ。不幸にもアメリカはこれに油をさしている」。

テヘランは、アメリカに強調しているとアルカイダに思われることも恐れていると、情報筋はいう。サウジも同様である。イランは最近リヤドと治安上の協力を強化してきた。テヘランはアルカイダ・メンバーをサウジに引き渡すのではないかとも思われる。

smellIran holding al-Qaida men 'as bargaining chip with US'
Dan De Luce in Tehran


■パキスタン、イスラエル承認に向かう[030808 Jane's]

ムシャラフ大統領が先月、イスラエルと国交を築く時期が来たと述べた時、国内では大きな反対を受けた。しかしパキスタンの支配階級の間では、イスラエルとの関係改善はパキスタンの将来の国益になると考える向きがある。その理由として、
 ・イスラエルがインドと軍事関係を強化している今、パキスタンがイスラエルを承認することで、イスラエルのデリーとの関係が深まるのを防ぐ。
 ・イスラエルから武器の供給を得ることができる。
 ・イスラエル承認により、アメリカにおける親イスラエル、親インドロビーと関係を築くことができる。
 ・ブッシュ大統領から約束された5年にわたった30億ドルの支援金を受けることに関して、アメリカ議会の反対を和らげることができる。
 ・最近アメリカはムシャラフに対して、テロに対する支援以外にも、さまざまな圧力をかけている。イスラエルの承認は、同盟国パキスタンがアメリカから要求された「お願い」リストのなかのひとつにすぎない。

唯一核をを持つイスラム国家、パキスタンと関係を改善することはイスラエルにとって重要なことであり、中東以外のイスラム国家に対して影響力を与える。ムシャラフ大統領は野党の反対にもかかわらず、イスラエル承認に向かって動きそうだ。『Jane's』が得た情報によると、大統領に近い軍幹部は、イスラエル承認を決めていると思われる。

ohPakistan set to recognise Israel


■夫を捕らえたことで妻、アメリカを訴える[030808 Daily Times]

パキスタンの女性が、息子がテロ容疑で4ヵ月間もアメリカ政府に拘束されていることに対して「ぬれぎぬ」だと訴え、夫もアメリカ政府によって誘拐されたと抗議した。

息子のUzair Parachaは3月にニューヨークで逮捕された。弁護士のAnthony Riccoによると、テロ組織を援助して、ある人物をアメリカに入国させようとした罪で控訴されているという。また夫のSaifullahも7月5日に仕事でバンコックに発って以来、行方不明だという。「彼が誘拐されたことはわかっている。私のアメリカ人の親戚によると、彼はアメリカに拘束され、今、彼のために弁護士をつけているところだ」。

弁護士のRiccoによると、Parachaに対する容疑はアメリカに拘束されているある人物から得て情報に基づくというが、それが誰なのかは明かにされてない。しかしその人物はKhalid Shaikh Mohammadだという説もある。

smellWoman accuses US of seizing her husband
KARACHI


■Omar Sheikh、イギリス高官に会うことを拒否[030807 Daily Times]

ダニエル・パール記者誘拐殺人事件で死刑判決に処されているイギリス生まれのAhmed Omar Saeed Sheikhは、イギリス大使館の高官に会うことを拒否した。イギリス大使館高官は、ハイデラバード刑務所を訪れ、イギリス国民の保護のためにSheikhから情報を得ようとしていた。Sheikhは「イギリス人はすべてイスラム教徒の敵だ」と述べたという。イスラマバードのイギリス大使館はこの件に関してコメントしなかった。

パール記者殺害に関してこの他にFahad Naseem、Salman SaqibとSheikh Mohammed Adeelが終身刑を宣告されているが、全員控訴している。

smellOmar Sheikh refuses to meet British officials
AP


■タリバン、軍を攻撃するようアフガン人を買収[030807 Daily Times]

タリバン戦士たちが、地元のアフガン人たちを買収して連合軍を攻撃させていると、アメリカ軍スポークスマン。

地元の住民が連合軍に話した内容によると、タリバンが金と引き換えに、ロケット弾を連合軍に打ち込むよう、指示したという。

水曜日に国境付近のパクティア州Urgun-e地域で3発のロケット弾がアメリカ軍に打ち込まれた。また隣のパクティアでは、自家製爆弾がトラックの側で爆発。どちらも負傷者はいなかった。

hoonTaliban paying Afghans to attack troops: US
Reuters/AFP


■アメリカ在住のパキスタン人にテロ容疑[030806 Reuters]

マンハッタンで逮捕されたパキスタン人が近々、アルカイダと関係があったとして、裁判を受けることになると弁護士が語った。

3月に逮捕されたUzair Paracha(23)は、FBIにより、Manhattan textile import officeで逮捕された。彼はMBAを持ち、パキスタンでテキスタイルの商売をしている父の会社で働いていた。

弁護士によると、Parachaはテロ組織に物資の支給をした罪と、アルカイダをアメリカに不正に入国するのを支援した罪にも問われるとのこと。弁護士は、Parachaは政治的あるいは宗教的なグループとこれまで関わりを持ったことはないという。FBIは、Khalid Shaikh Mohammadから得た情報をもとにParachaを逮捕した。またNBCは、Parachaの父は7月、カラチで逮捕されたと報道した。

smellTerrorism charges expected against Pakistani in US


■貿易商の妻、夫の行方不明の背後にFBIがと[030805 Daily Times]

商人Saifullah Parachaの妻、Farhat Paracha夫人は、夫のアメリカ人ビジネス・パートナーであるCharles Antebyが、彼の行方不明と関係があるのではないかと述べた。

彼女の息子Ozair Parachaも、Anteby氏のアメリカのオフィスでFBIにより逮捕されたのに、その事実を彼女に教えなかったという。夫人によると、数ヵ月前、夫はクリフトンで商売を開始し、仕事をさせるために息子をアメリカに送ったという。6月の最後の週、Anteby氏はK-Martとの商売をする件で会議をしたいと、Paracha氏をバンコクに招待した。しかしParacha氏はこれを拒否し、逆にAnteby氏をパキスタンに呼んだ。しかしAnteby氏は治安に不満があるとして、これを拒否した。Paracha氏がカラチのタイ大使館にヴィザを申請したときには4日も待つように言われたのに、Anteby氏の口効きで、24時間で取得したともつけ加えた。Anteby氏とは10年間共に仕事をしてきたが、これまで仕事のためにどこかに招待するようなことはなかったという。

「この仕事の会合は、夫をカラチかバンコック空港で逮捕するためのものだったと思う」と夫人は述べた。また、この逮捕には、パキスタンの諜報部の協力があったのではないかともいう。これまで夫の捜査に協力するようをあらゆる方面に求めてきたが、協力は得られないでいるそうだ。FBIがおそらく夫を連れ去ったのではないかとも。息子については、ニューヨークのMetropolitan Detention Centreで、理由もなく拘束されているという。

smellTrader's wife says FBI behind her husband's disappearance
KARACHI


■報告――民族間の分断がタリバンにとって好条件を生み出す[030805 Reuters]

プリュッセルのThe International Crisis Groupの報告書によると、アフガニスタンの最大の人口を占めるパシュトゥン族の不満が増大しているいまは、90年代に人々がタリバンを受け入れるようになった時代と、状況が似ているという。

タリバン政権崩壊は、当初人々に歓迎されたが、アメリカ軍や地方司令官などがタリバンやアルカイダ捜査を行なっていることにより、「テロの戦争」とは関係のない地元住民の間で諍いを生む結果となった。強行な捜査や無関係な住民を戦いに巻き込んで犠牲者を出したことなど、連合軍の存在は嫌われている。

また現在のアフガニスタン政権には、パシュトゥン族が支持する指導者が含まれてないこと、ほとんどの要職がタジーク族に牛耳られていることも、不満の原因だ。さらに北部のパシュトゥン人が受けている暴行や、パキスタンとの国境付近では通商ができなくなっている状況も、不満をさらに増大させる要因となっている。これらの不満を取り除かない限り、アフガニスタンの政策は失敗に終わる可能性が大きいと、報告書は警告している。

報告書によると、タリバンは単にパキスタンから軍事援助を受けて力を持つようになったのではなく、地元の司令官が住民や商売人たちに嫌がらせをするなど、その暴力的な行為に原因があるという。当時の状況は、現在と類似している。カルザイ大統領は、今度実施される選挙の後は、政権における民族の配分に充分配慮する必要がり、また平和維持軍たちは、カブール以外の地域でも力を発揮しなければならないとする。さらに軍閥たちを援助することはやめ、軍事作戦を行なう前に必ず地元代表と話し合う必要があるという。

rightEthnic divide breeds conditions for Taliban-report
By David Brunnstrom、KABUL


■アフガン政府、前タリバン政権の副大臣逮捕と発表[030804 Reuters]

アフガニスタン政府は、北部地域のBaghlanで前タリバン政権の副大臣、Zabihullah Zahedを逮捕した。

日曜日には、南部で繰り広げている作戦で、20人以上のタリバン容疑者を逮捕したという。この際、5人のゲリラと2人の政府軍が死亡した。

hoonAfghans say capture former Taliban deputy minister
KABUL


■アレキサンダーの子孫、美しい山にしがみつく[030804 Reuters]

ヒンズークシュ山脈の中のチトラルに、アレキサンダーの子孫が住んでいる。カラーシャは非イスラムで独自の宗教と文化をもつ。

中略

カラーシャの人口は増加しているにれかかわらず、最近では改宗者が増えている。また北西辺境州は、イスラム原理主義の影響が最近ますます強くなった。

25歳のLakshan Bibi※は、貧しさからはい上がった1人だ。地元の政治家の娘として生まれた彼女は教育を受け、パイロットの資格※もとった。しかし彼女はカラーシャの権利のために戦うことを選び、そのキャリアを捨てた。

「人々が教育を受け、教育を受けたことで自分たちの権利を主張できる力をもってほしい」。「もしここを離れたら、みんなは『彼女は去った、我々を見捨てたんだ。それならなんで子供たちを学校にやらなければならないか?』と思うだろう」。

彼女は最近の原理主義政策を心配する。「カラーシャが生き残ることは難しくなってきた。とっても心配だ。カラーシャを人間として受け入れ、彼ら※の宗教を妨害してはならない」。今年の初め、6人の武装した男たちが彼女の家※の門番を襲い、いやがらせをしたという。

もう1人のカラーシャの代表、Saifullah Janも、改宗を免れることは難しくなっているという。「我々はここでは少数民族だ。政府の仕事やビジネスをするチャンスはほとんどない」。カラーシャは観光によって収入を得ていたが、9.11以来、それもなくなった。

中略

「我々は信じないもの、異教徒(カーフィル)だ。誰が我々のことを気にしてくれる? どこでも少数民族は食い物になる」とSaifullah。「我々に強制することはできない。我々には我々の生活の仕方がある」。

[訳者による注釈]
※Lakshan Bibiとは記者の聞き間違いで、Elekshon Bibiが正しい。選挙(Election)のときに生まれたのを記念して付けられた名前。
※パイロットの教育を受けたことは事実だが、資格を取得するまではいたらなかったと聞いている。
※「私たち」ではなくて「彼ら」と言っている点に注意。
※Election Bibiは外部のイスラーム教徒の大富豪をパトロンにもち、手の込んだ彫刻で埋め尽くされた非カラーシャ式・非チトラル式の巨大な豪邸を建てている。ふだんはパトロンのもとにいて、ごくたまに村に戻る。

hoongarrFEATURE-Alexander's reputed kin cling on in mountain idyll
By David Brunnstrom


Sniffed Out By Trail Dog 0-1, 2003.