【2003年08月11日〜08月17日】


■アフガニスタンの戦闘で22人死亡[030817 AP]

アフガニスタン南東部パクティア州で日曜日に、数百の反乱軍を乗せたトラックの隊列が警察本部を急襲し、銃撃戦となった。

戦いは土曜日の深夜に始まった。約400人のゲリラが、パキスタンとの国境からトラックを連ねて警察本部があるBarmal districtにやってきたと、州知事のMohammed Ali Jalaliが語った。なぜパキスタン側から来たということがわかったのかは、はっきりしない。

ロケット弾や機関銃、手榴弾を発砲し、ゲリラたちは簡単に本部の建物を占拠。警察側は7人死亡した。Ali Jalaliによると、約15人から20人のゲリラたちも死んだという。ゲリラは遺体を運んで退去したと、州警察のDaulat Khanが語った。

襲撃したゲリラたちは警察本部を占拠して、建物を壊していたが、日曜日の明け方になると車に飛び乗り、パキスタン側に逃走していった。なぜ退去したのかは明らかではないが、朝になれば米主導の同盟軍に情報が伝わり、空から攻撃されることがわかっていたからだと思われる。大人数が車で移動することはガッツがいるし、組織だった行動を要求されるからではないか、とある政府高官が語った。

これまでは多くてもゲリラは80人ぐらい、小さなグループで行動、しかも歩いてやってきた。

Ali Jalaliは、日曜日の攻撃はタリバンとヘクマチアルのシンパの実行したことだと語り、パキスタン諜報部がこの攻撃を組織したと非難した。何千というパキスタン兵が国境付近を警備している。しかしこの地域の部族民たちは、タリバンをかくまうと公言をはばからない。部族地帯はタリバンの恰好の隠れ家となっている。

アフガニスタン政府は、国内に散らばっている軍閥の非武装化を進めたがっているが、国連の非武装化アドバイザーのSultan Azizによると、これに取りかかるまでにまだ6週間はかかるという。タジーク族のファヒーム防衛大臣が抵抗しているために、タジーク族主体の防衛省の改革が遅れているからだという。

アフガニスタンに治安をもたらすためには国軍を強化することだが、7万人を予定してながら、まだ5000人しか集まってない。国連のスポークスマンDavid Singhによると、軍はアフガニスタン東部に、最初のリクルート・センターを開いたという。これからこの他に5ヵ所の地域で、リクルート・センターを開く予定だという。

garr22 Die As Insurgents Battle Afghan Police
By TODD PITMAN


■アルカイダのスポークスマン、ビンラディン生存と語る[030817 Reuters]

アラビア語放送のテレビ、『Al Arabiya』が日曜日に、アフガニスタンのアルカイダのスポークスマンと名乗るAbdel Rahman al-Najdiの声明を放送した。

「世界中のムスリムに良い知らせを送りたい。オサマ・ビン・ラディンは元気だ。そしてオマール師も生きている」。「イラクにいる兄弟に、占領に対して戦っていることを誉め称えたい。これからも我々は彼らを支持し、戦いを続けることを望む」。

クウェート生まれのスポークスマンSulaiman Abu Ghaithのように、これまでAbdel Rahman al-Najdiはアルカイダとして公認されてない。『ロイター』はこのテープの信憑性をまだ検証できてない。

hoon“Qaeda spokesman”says bin Laden alive - Arabiya TV
DUBAI


■アフガンの抵抗、形となる[030816 Asia Times]

カブールにNATOが派遣されたが、アフガニスタンの大部分で活動している抵抗ネットワークは手ごわい。これはヘクマチアルとタリバン、「Saiful Muslemeen(ムスリムの剣)」と名乗るビンラディンのInternational Islamic Frontである。以前は周辺地域や外国兵を狙っていたが、今は都市部でも攻撃を開始した。

今週はアフガニスタンにとっては、最も流血のあった週だ。各事件はSaiful Muslemeenによって実行されているといわれる。この組織を指揮しているのは、治安関係者によるとパキスタン側のクエッタやその近郊に隠れているタリバン高官だという。現在彼らの攻撃対象はザブール(Zabul)、ヒルマンド(Hilmand)、カンダハル、ウルグザン(Urugzan)を含むアフガニスタン南部である。

抵抗分子は町をコントロールするのではなく、カルザイ政権は自分たちの手中にあるというメッセージを送りたいのだ。これはザブールから始まった( 「アフガン、再び混沌[030501 Asia Times]」参照)。村は一時タリバンに支配され、すぐに解放されたのだった。再びタリバン・ゲリラはザブールを占拠し、自分たちの白い旗を政府の建物に掲げた後に、周囲の山々へと消えていった。今度はこの山々を拠点にしている。このあたりは地形的に地元の人々にとっては格好な隠れ家であり、空爆からさえも遮られる。目的は、カブールからアフガニスタン南部に送られる補給線を遮断することだ。すでにいくつかの地域、ヒルマンドやカンダハル、ウルグザンの一部は補給線が遮断されはじめ、非常に困難なルートに頼るか、空からの補給を待たざるを得なくなっている。

もうひとつの抵抗分子の最新の作戦は、リモート・コントロール装置を用いる方法だ。ミサイルや爆弾をリモート・コントロールで操作する方法で、ゲリラによって効果的に用いられている。この新しいテクノロジーは、抵抗分子が外部に補給線を確立したことを意味するもので、同盟軍はますます困難な道を歩むことになった。アフガニスタン――そしてイラクの状況は、International Islamic Frontの意図、つまり、敵(アメリカ)を戦線に引きずり込むという意図から生まれる。敵は長引く戦いに引き込まれ、人道的、経済的なつけを支払うことになる。80年代のソ連の繰り返しだ。まさにこの目的のためにInternational Islamic Frontは、世界中から――特にパキスタンや中央アジアから、戦士をリクルートしている。彼らはアフガニスタンの殺戮の地で、新しい殉教者となる。

garrohAfghan resistance takes shape
By Syed Saleem Shahzad、KARACHI


■アルカイダ容疑者、ペシャワルで殺される[030816 Nations]

リビア国籍でアルカイダと関係があると思われるAbdul Rehman Alaibiが、ペシャワルのハヤタバードの隠れ家で銃撃戦の後に殺された。この間、アラブ国籍の重要な人物が逃走したと言われ、現在部族地帯を捜査中である。

情報筋によると、木曜日にペシャワルの警察と軍、諜報部員がハヤタバードF/10、Phase 6を取り囲み、中にいる者に投降を呼びかけた。しかし家の中から発砲し始めたために、銃撃戦となった。双方とも手榴弾も使い、約6時間に渡って銃撃戦が続いた。

抵抗がなくなってから家宅捜査すると男1人が死亡、15歳くらいと思われる女性、Khadeejaが残されていた。Khadeejaによると、男はAbdul Rehman、別名Alaibiで、リビア国籍であるという。また逃走したのはアラブ人のAyubだという。女性は3ヵ月前にAbdul Rehmanと結婚し、4ヵ月間現住所に住んでいたという。Khadeejaのほかに母親と兄弟姉妹が一緒に同居していたが、事件当日母親は不在、兄弟姉妹は独立記念日の祭典のために、外出していた。

現在関係者は逃走者を追って、カイバル行政区のジャムルッド(Jamrud)とバラ(Bara)地区を捜査中だという。

hoonAl-Qaeda suspect killed in Peshawar
PESHAWAR


■パキスタン、部族地帯でアルカイダを捜査[030815 Reuters]

パキスタンの治安関係者は、ペシャワルでアルカイダと思われる男が殺害され、女性が逮捕された事件で、その際に逃走した人物を捜査していると述べた。

逃走しているのはSulemanというエジプト人で、FBIは情報提供者に10万ドルの懸賞をかけた。部族地帯で捜査中とのこと。

家宅捜査の際に発生した銃撃戦で殺されたのはリピア国籍のAbdul Rehmanで、負傷した女性は彼の13歳のパキスタン人妻だったという。

hoonPakistan hunts al Qaeda suspect in tribal area
PESHAWAR


■アメリカ、アフガニスタンの村で怒りを買い、恐れられる[030815 Reuters]

アメリカ軍がタリバンとアルカイダ狩りのためにアフガニスタンの片田舎に入ると、村人たちはあわててコラーンを隠した。兵士たちが不思議がって長老に尋ねると、村人はイスラム教徒であるというだけで殺されるのではと、脅えているという。

この誤解は、アフガニスタンで外国軍が巻き起こしている混乱と不審の結果だ。特にテロリスト狩りが盛んな南部と東部の田舎で顕著だ。この不審は憎しみに変わっている。「少しでも疑いがかかると逮捕され、動物のように扱われる」と、スピンボルダックから6キロのSher-o-Aba村に住む50歳のHaji Allah Dad。「彼らのやり方は人間とは思えない。だから我々はタリバンと一緒にジハードをしてやろう、と思うことさえある」という。

アメリカ軍、人道支援団体、外国の治安支援部隊、政府軍はすべて攻撃の目標にされている。アメリカ軍のスポークスマンColonel Rodney Davisによると、アメリカは最善の行動をしようとしているという。「連合軍はアフガン人たちを傷つけるためにいるのではない。アフガン人の物を壊したり、盗もうとしているのではない。アフガン人を助けるためにいる」。

Sher-o-Aba村は典型的なアフガニスタンの田舎の村だ。しかし村はアメリカとタリバンゲリラとの衝突の舞台となってしまった。7月20日には3人から5人のゲリラが村で殺され、19人が近くの丘でヘリコプターからの攻撃で殺された。村人によると、この抗争の前後、何回も連合軍がやってきたという。女性が捜査され、家はめちゃめちゃだという。5人の村人がタリバンの支持者だとして逮捕もされた。「何の罪もないに違いない。ただ髭をはやし、ターバンをしているからといって、アルカイダかタリバンだという」と怒りを顕にした男がロイターに語った。この村に嫌気がさし、約50家族がパキスタンの近くに難民となって避難したという。

彼らを困らせているのはアメリカ人だけではない。「タリバンが我々の家に来て、アメリカに対するジハードは宗教的義務だという。彼らと一緒に戦い、タリバンの行動をスパイしてはならないと言う」。3ヵ月前、タリバンはアフガン政府の「スパイ」として3人の村人を殺害したという。

前タリバン政権の地方知事だったMullah Abdul Rauf Akhundは、活動家たちの行動は正統的だと電話で語った。「今アフガニスタンで安心していられる者は誰もいない。タリバンはアメリカとその手下たちに対して、ジハードをすることで宗教的義務を行なっている」。この5ヵ月間で80人のタリバン兵士が死亡、今年になってから100人以上のアフガン兵と市民が死亡したと見られている。

hoonFEATURE-US troops provoke anger, fear in Afghan villages
By Saeed Ali Achakzai


■パキスタン、アルカイダ隠れ家を急襲[030814 Reuters]

パキスタンの関係者は木曜日に、ペシャワルにいたアルカイダ容疑者の家宅捜査を行ない、銃撃戦後アフガン人女性を逮捕、アフガン人男性を1人射殺した。

治安関係者がロイターに語ったことによると、アルカイダ容疑者が近くの贅沢な家に住んでいるという密告を受けた。アフガン人とされる男女の他に、3人目の人物が銃撃戦の間に逃走。これはアラブ人らしかったという。

hoonPakistan raids suspected al Qaeda hideout
PESHAWAR


■アメリカ、アフガニスタンの援助活動を見直す計画[030814 Reuters]

アフガニスタンで抗争が続いているなか、ブッシュ政権は援助責任者を異動し、アメリカ人のアドヴァイザー(75人〜100人)を政府関係の役所に派遣。アフガニスタン再建に向けて、イラク戦争のための予算から10億ドル回すことを計画している。国務省とアメリカ国際開発庁(USAID)中心に行なっている再建プログラムに、アメリカ軍のコントロールが強化されることになる。

smellU.S. plans overhaul of Afghanistan aid operations
By Adam Entous、CRAWFORD, Texas


■警察、アルカイダ容疑者を包囲[030814 AP]

パキスタンの警察は木曜日、ペシャワルでアルカイダの隠れ家を家宅捜査し、銃撃戦の後に1人の容疑者を射殺した。

関係者の話によると、アルカイダ容疑者がいるという情報をもとに、2階建ての家を包囲。催眠ガスを発射して1階に突入し、警官に手榴弾を投げようとした男を射殺したという。銃撃戦はすぐに終わり、深夜まで2階を捜査したが、誰もいなかったという。射殺された男の国籍は不明。この家宅捜査に諜報エージェントも参加していたという。

hoonPolice Surround Suspected al-Qaida Lair
By RIAZ KHAN


■2人の「要注意人物」空港で逮捕[030814 Washington Post]

「要注意人物」リストに名前が載っていた2人のパキスタン人が、土曜日にシアトル空港で逮捕された。アメリカで何をしようとしていたか、現在FBIが捜査中。

1人はニューヨークまでの片道切符を持っていた。係員が責任者を呼んでいる間に、男はチケットをカウンターに残したまま歩き去った。この男は36歳で、カナダのブリティッシュ・コロンビアで発行された運転免許証を持っていた。29歳の第2の男は、ニューヨークの運転免許証を持っていた。FBIはこの2人を「パキスタン人容疑者」とするだけで、名前は明かにしてない。今のところ、具体的な罪名は発表されてない。

今回の逮捕は「要注意人物」のリストが効果的に用いられた例だというが、これまで何人もの無実の人間を逮捕して問題になっている。

hoonTwo on 'No-Fly' List Arrested at Airport
By Blaine Harden、SEATTLE


■アフガニスタン、流血によろめく[030814 Reuters]

水曜日に、アフガニスタン赤十字所有の車がバイクに乗ったゲリラに待ち伏せされ、スタッフ2人が殺害され、3人が負傷した。事件はガズニ州のアンダーク地域で発生し、犯人はタリバンとヘクマチアルシンパだと思われる。火曜日から既に63人のアフガン人たちがゲリラたちに殺害されている。

これら一連の事件を受けて国連の難民対策本部 (UNHCR) は木曜日に、クナール州の東部での活動を停止したという。

国連のアフガニスタン特使のブラヒミ氏は、カブール外にも治安維持軍を派遣するよう、治安議会に再び要請した。

hoonAfghanistan reeling after day of bloodshed
By Sayed Salahuddin、KABUL


■NATOのかかえるやっかいな問題[030814 Asia Times]

NATOがヨーロッパ外で活動するのは今回始めてである。これまでボスニア、コソボで活動してきているが、アフガニスタンでの使命は、さらにやっかいである。

中略

タリバンの復活の兆しは最近その攻撃が頻繁になってきたことだけでなく、そのグループの大きさからも言える。7月中旬にスピンポルダックでは、200人以上のタリバンが結集したといわれる。タリバンについて詳しいアーマッド・ラシッド氏によると、数ヵ月前までは、タリバンの攻撃は数十人でしか行なわれなかったという。「その数の増加から、攻撃できるという自信が伺える」という。

アメリカのアフガニスタンにおける作戦にも、疑問が残る。インドの軍事専門家のRaja Mohanによると、アメリカは10億ドルの支援をアフガニスタンに約束したが、経済援助や軍の派遣をしたところで、アメリカの南アジア政策に問題がある限り、うまくいかないだろうという。彼の指摘によると、アメリカが「イスラマバードに、アフガニスタンの安定を脅かす力を孤立させるか排除することを協力」させない限り、アフガニスタンの状況は改善できないという。ブッシュ政権の一部は、パキスタンがアルカイダやタリバン退治に十分な努力をしてないと考えている。アフガニスタンのアメリカ特使Zalmay Khalilzadも、パキスタンの努力が不十分であることを非難、クエッタでタリバンが再結成していることを指摘している。Raja Mohanは、「アメリカはパキスタンがテロ戦争に対して全面協力してないと認識してながらも、アフガニスタンの新政権を妨害しないようイスラマバードに圧力をかけないでいる」。「さらに、最近カブールとイスラマバードの間に緊張が生まれているが、アメリカはどちらかといったらムシャラフよりもカルザイに圧力をかけているようだ」と述べる。

パキスタンがタリバンを支持する最大の理由は、アフガニスタンでインドの力が強くなっているからだ。インドは北部同盟ともカルザイともいい関係を保っている。さらに、インドはアフガニスタン再建で、大きな役割を担い、評価を得ている。最近アーマッド・ラシッド氏が『The Daily Times』でこれを指摘している(アフガン問題を「インドのせい」する[030728 Daily Times]参照)。インドとアフガニスタンとの関係にパキスタンは不安を感じている。しかし、パキスタンは過去の過ちを繰り返さないのではなく、再びタリバンを支持しようとしているのだ。

アメリカにいたっても、過去から何も学んでない。パキスタンがアフガニスタン対して身勝手な政策や行動をとっていることを許すなら、かならずしっぺ返しがくるはずだ。ISIの寵愛を受けているヘクマチアルは、タリバンと手を結んだ。メディアからの情報によると、アメリカはヘクマチアル・タリバンと取り引きをしようとしている。アフガン政府内にタリバンの代表を置くかわりに、連合軍に対するヒット・エンド・ランをやめさせようとしているようだ。ISIがこの仲介役をしていると言われる。タリバン・ヘクマチアルと取り引きをすることは、95年以後、頻繁に耳にするようになった論議――タリバンはアフガニスタンにとって「善」であり、戦争で混乱していた国に「秩序」と「平和」をもたらした――を再び蒸し返すことになる。同じことが再びおこるのだろうか。

hoonNATO's hot potato
By Sudha Ramachandran、BANGALORE


■アフガン軍閥、軍の職を剥奪される[030814 Daily Times]

カルザイ大統領はイスマイル・ハーンから、アフガニスタン西部の軍司令官としての職を剥奪したと、Bakhtar news agencyが発表した。

国家治安議会は、カーン氏はヘラート州知事でありながら、軍司令官の地位に留まることはできないと決定した。今年始めに、カルザイ大統領は、軍と民の2つの地位の兼任を禁止していた。ヘラートの新しい軍司令官は、近々任命される予定とのこと。

カルザイは中央政府の権限を地方にも広げようと、やっきになっている。カンダハル南部にいる反タリバン武将のGul Aghaは、地方開発大臣になるためにカブールに移動になった。現在の大臣、Mohammad Yusuf PashtunがAghaと入れ代われ、前タリバンの拠点、カンダハルの知事となる。カンダハルの治安司令官、General Mohammad AkramはMohammad Hashimと交代する。ザブル州の知事Hamidullah Tokhiはワルダック州の知事に異動となり、ザブル知事には新たにHafizullahがつく。すべて内務省の決定だという。

hoonAfghan warlord stripped of military post in reshuffleKABUL、AFP


■アフガニスタンで少なくとも61人死亡[030813 Reuters]

アフガニスタンで24時間の間に、少なくとも61人の死者と数十人の負傷者が出た。

水曜日にウルズガン州で地方行政官とその後継者とのあいだで闘争があり、25人が死亡。Kajranの前地方支配者、Amanullahとその後継者Abdul Rahman Khanとの間の争いだったという。またヘルマンド州ではタリバン容疑者がバスを爆破させて15人が死亡させた。火曜日夜遅くには南東部コシュトで、16人のタリバンとアルカイダを殺害、政府軍も5人死亡した。何人が戦いに加わったかは明らかになっていないが、最近起こった闘争のなかでは、最大規模のものだったという。ゲリラ側は、前タリバン大臣の軍司令官Jalaluddin Haqqaniが指揮していたという。

水曜日に、アメリカに支援されたアフガニスタン政府は、カンダハルとザブルをはじめ、その他2つの州の州知事を交代させた。

hoonAfghan violence erupts, killing at least 61
By Sayed Salahuddin and Mohammad Ismail Sameen、KABUL/NADI ALI


■アフガニスタン、パス爆発で15人死亡[030813 AP]

ヘルマンド地区のLashkargahで、バスが爆発して15人が死亡した。死亡者は6人は子供、男性が8人と女性が1人だったという。今のところ、犯行声明は出てないが、タリバンかアルカイダのしわざと見られている。

hoonBus Bomb Kills 15 People in Afghanistan
By NOOR KHAN


■アフガン軍、タリバンとアルカイダを追い詰め、13人殺害[030813 Reuters]

コシュトにいるアフガン軍は、パキスタンとの国境付近で13人のタリバンとアルカイダを殺害したという。

ポーダー・ポリスのMajor GhafarがReutersに語ったことによると、火曜日に始まったこの戦いで、2人のアフガン人ポーダー・ポリスも殺され、2人のアラブ人アルカイダを逮捕したという。敵はShinkai地域を基地として用い、銃やライフル、追撃砲やロケット弾を用いたという。

先週はヘルマンド地区で、6人の政府軍兵とアメリカの援助団体の運転手がタリバンの攻撃され、殺害された。一方、原理主義団体が、カンダハルで5人の兵士を殺害したと発表した。

今回の攻撃は、最近あったもののなかでは最も大きい。「過去には小さな攻撃を繰り返していたが、今回のものは最大規模のものだ」という。

またカブール警察は、タリバンを支持する学生2人が、爆弾を製造中に誤って爆発させて死亡、1人が負傷した。学生はカブールの学生で、車を爆発させるための爆弾を製造しようとしていたという。

hoonAfghans kill 13, pushing back Taliban, al Qaeda
By Sayed Salahuddin


■アメリカ、パキスタン兵2人を殺害[030812 Nations]

月曜日に、アメリカ軍がワジリスタン行政区北部、イマ・ケール・ポスト(Ima Khel Post)付近をパトロールをしていたパキスタン兵に発砲、2人が死亡、1人が負傷した。事故だったのか、故意だったのかはまだ捜査中。

イスラマバードはアメリカに対して強く抗議したが、イスラマバードのアメリカ大使館はコメントを控えている。外務省の高官は、今回のことは事故だったと述べた。

D.G. ISPRのMajor General Shaukat Sultanも今回の事件は事故だったと述べた。「2人の兵士(セポイ)が死亡、もう1人が負傷した」。

hoonUS troops kill two Pak soldiers
ISLAMABAD


■アメリカ、誤ってパキスタン兵を射殺[030811 AP]

月曜日に、パキスタン兵にアメリカ軍が誤って発砲、2人が死亡、1人が負傷した。

アメリカ軍はアフガニスタンのパクティア州、オルグン付近でパトロールをしていたところ、敵に発砲された。敵はパキスタン側に逃げ込んだという。アメリカの地上部隊と空軍部隊が応戦した結果、誤ってパキスタン人2人を死亡させたという。

パキスタン軍によると、アメリカはパキスタンのワジリスタン北部の部族地帯のイマール・ケール・ポスト(Ima Khel Post)で発砲したという。「アメリカに対して強く抗議した」という。

hoonU.S. Mistakenly Kills 2 Pakistan Soldiers
PESHAWAR


■タリバン、親アメリカアフガン人を脅迫[030811 Reuters]

タリバン残党たちが月曜日に、ワシントンを指示するすべてのアフガン人達に対して、新たな脅迫状をばらまいた。脅迫状のビラは、スピンボルダックとパキスタン側のチャマンで配られた。

「人々に警告する。アメリカを支持するのをやめよ。さもないと、命の保証はない。タリバンのムジャヒディンたちはアメリカ人に追随する者を1人ずつ殺していく」と書かれていた。このビラにはオマール師の片腕、隻眼のMullah Akthar Mohammad Usmaniとアフガニスタン南部の司令官、Mullah Abdur Rahimを含む数人のタリバン高官のサインが記されていた。

hoonOusted Taliban threaten pro-American Afghans
SPIN BOLDAK


■アルカイダのチーフとの関係[030818 Newsweek]

FBIは先週パキスタン人Uzair Parachaを、アメリカにおけるアルカイダのテロリストのために働いていたことで起訴したが、Parachaとその父親がKhalid Shaikh Mohammadと関係を持っていたことに関しては、触れられていない。

Parachaは、おそらく父親を通じてKhalid Shaikh Mohammadと出会ったと思われる。『Newsweek』が得た情報では、FBIは、9.11以後にアメリカを攻撃する計画を立てていたバルティモアのアルカイダ工作員を援助していた、とする。Khalid Shaikh Mohammadは逮捕後、アメリカで育った“sleeper agents”のウェブについて語ったという。グリーンカード所有者のように、アメリカに簡単に入国できる人材を、リクルートしたようだ。Khalid Shaikh Mohammadの告白によると、彼の“sleeper network”は、Parachaの父の輸入業を扱う会社を利用して、アメリカに爆発物を密輸していたという。

Khalid Shaikh Mohammadがアメリカの捜査官に告白をはじめた後に、アルカイダのチーフと関係のあった何人かの容疑者が逮捕された。今回のParachaをはじめ、ブルックリン橋爆破計画をしていたトラック運転手のIyman Farisなどである。FBIは先週Parachaを、2人のアルカイダメンバーをアメリカに入国させるためにID書類を取得しようとしたことを含む、アルカイダを支援した罪で起訴された。政府とParachaの弁護士から得た情報によると、彼が入国させようとしていたのは、以前バルチモアの住人で、今は海外で拘束されているMajid Khanであるという。彼の家族はメリーランドで、ガソリンスタンドを経営している。FBIの書類によると、Khalid Shaikh MohammadとMajid Khanは、いくつかのガソリンスタンドの地下貯蔵庫を、同時爆発させようとしていたという。

Parachaの弁護士によると、Parachaはテロリストではなく、計画については何も知らなかったが、彼がアメリカのイミグレーション関係にMajid Khanのために電話したことは認めているという。これはMajid Khanが再びアメリカに入国できるようなイミグレーション・ステータスを、取得しようとしたのだという。

Parachaの父親は先月パキスタンで逮捕されて以来、消息がない。

smellTerrorism: Ties to a Qaeda Chief
By Daniel Klaidma and Mark Hosenball


Sniffed Out By Trail Dog 0-1, 2003.