【2003年09月08日〜09月14日】


■タリバン、アフガン警察署を破壊[030914 AP]

日曜日、タリバンと思われる抵抗分子15人以上がバイクに乗り、パクティア州のJani Khel地方にある警察署を攻撃した。警察官とは短い銃撃戦があったが、弾薬が尽きると警察署に火を放し、退去した。

9月11日には、カブールにロケット弾が5発発射された。「これは偶然ではない。これは彼らからのシグナルだ。1日にこんなにたくさんロケット弾が発射されたことは、かつてない。彼らが大きな武器を手に入れたり、正確に武器を発射できるようになったら大変だ」とInternational Security Assistance Forceのドイツ人スボークスマンLt. Col. Manfred Wittigが述べた。ロケット弾はカブール東部にある国際治安支援部隊の敷地に撃ち込まれ、カナダ人を負傷させた。他はカブール西部のカナダ部隊の敷地に撃ち込まれたが、負傷者はいなかった。

パクティア州では、ここのところ各地の孤立した場所にある警察署が、武装したタリバンに攻撃されている。「カブールから弾薬や武器を補給するよう要請しているが、まだ何も届いてない」という。

hoonTaliban Destroy Afghan Police Station
By AMIR SHAH、KABUL


■マスード暗殺と9.11の関係を示す文書[030913 Paktribune]

ジョージ・ワシントン大学のNational Security Archiveが、北部同盟のマスード司令官暗殺事件と9.11のテロ攻撃と関係について指摘している、2001年11月のDefense Intelligence Agencyの通信(cable)の内容を明らかにした。

この通信は、マスードが「ビンラディンとアルカイダが、98年のケニアとタンザニアのアメリカ大使館爆発事件よりも大規模な攻撃を計画していた」ことに関して、何らかの情報を事前に得ていたことを示すという。犯人はマスードがこれをアメリカに漏らすことを恐れて、彼を暗殺したのだろうか?

通信を検証すると、クリントン政府はタリバン政府と接触があり、アメリカにとって好ましいビジネスが成り立つ可能性があったために、タリバンの政策にそれほど問題があるとは考えてなかったことがわかる。

National Security Archiveは非政府研究組織による図書館で、ワシントン大学に附属している。大学は、Freedom of Information Act(FOIA)を通して入手した機密書類を収集、出版する。“The Taliban File”と呼ばれるこの32のドキュメントからなるこのテキストは、タリバンがカンダハルから生まれ、やがて国を支配するまでの記録である。パキスタンがタリバンを支持した事実やアメリカのタリバンとの取り引き、9.11以後のテロへの戦争の戦略、マスード司令官暗殺と9.11の関係が明らかにされている。

この機密文書のなかには、94年11月にイスラマバードのアメリカ大使館から発信された通信が暴露されている。これには、Ahmed Omar Saeed Sheikhが誘拐したアメリカ人Josef Nussと3人のイギリス人について語られている。Sheikhが「イギリスのパスポートを所持し、London School of Economicsに入学、ボスニアに行き、原理主義に傾倒していった」ことが記録されている。

さらに95年2月にイスラマバードのアメリカ大使館から発信された通信では、オマール師の経歴の詳細が明かにされている。97年12月には、タリバン高官たちが石油会社ユノカルのKarl Inderfurthとアメリカで会談した様子を要約。Inderfurthがタリバンに、ビンラディンをアフガニスタンに受け入れたことに関して質問すると、もしビンラディンを追放したら彼はイランに行くと考えられ、そうなるとさらに問題は悪化するという答えが帰ってくる。

このほかに、タリバンはビンラディンをアフガニスタンに招いたのではなく、タリバンが政権をとったとき、すでに「前政権の客として」アフガニスタンにいたと答えている。タリバンの代表はビンラディンが公の場に出ることを禁止し、「イランやイラクが彼と接触することを許さなかった」とも語っている。

2001年の10月以後のDefense Intelligence Agencyのケーブルでは、タリバン出現とパキスタンの果たした役割、ISIとビンラディンの関係について論議する。「ビンラディンのアルカイダネットワークは、パキスタンの指示に従ったタリバンによって、安全な避難所をあてがわれ、広がった」という。

smellUS documents relates Masood's assassination to 9/11 attacks
WASHINGTON


■ビンラディンのテープの不思議[030913 Asia Times]

前略

以前放映されたビンラディンは、左手が不自由のように見えた。また榴散弾を受け、体の片側と言語に障害が残り、カラチのビノリ・マドラッサで治療を受けたという噂もある。しかし今回映された映像では、彼は両手を普通に使っていた。これは彼が回復したか、あるいはビデオが古いことを意味する。アルジャジーラがビデオが4月か5月に録画されたと述べたことには、疑問が湧く。

ザワヒリのメッセージでは、ムシャラフを強く非難し、裏切り者だと語った。またインドやヒンドゥー教徒に対しても、一部指摘があった。アルカイダのリーダーが、インドについて述べたのは初めてだ。またパキスタンについての批判はあっても、ムシャラフ個人について述べたこともなかった。

筆者は以前、2月11日にビンラディンのテープが出現したとき、アルカイダがパキスタン政府を非難し始めたのは、彼が北西辺境州政府とバローチスタン州政府の庇護を受け、退役パキスタン軍人とISIを味方につけているためだと述べた。いっぽうタリバンたちは、パキスタン軍やISIの支持をこれまでどおり必要としている。今、アルカイダの同志であるタリバンにとって、ムシャラフ政府を敵に回すことは、現状においては好ましくない。

ザワヒリの反ムシャラフ言動や、ムシャラフとインドに対する見方は、Lashkar-e-Toiba(LET)を思い起こさせる。今ビンラディンの国際イスラム戦線International Islamic Front(IIF)の活動をとりしきっているLETが、サウジにあるLETの支部を通じ、アルカイダや他のIIF組織を活性化しようとしているのだろうか?

それとも、パキスタン軍諜報部がこれらのテープを作り出し、アメリカにサインを送っているのか? アメリカがもしタリバンに関してムシャラフに圧力をかけ続けたら、アルカイダがアメリカの盟友ムシャラフを消し去ることもあり得るという脅迫なのか? これは検討すべき課題である。(後略)

smellBin Laden's tapes - curiouser and curiouser
By B Raman


■アルジャジーラ、9.11ハイジャック犯のビデオを公開[030912 Aljazeera]

アルジャジーラテレビは金曜日に、9.11ハイジャック犯のSaid al-Ghamidiが遺言を語るテープを公開した。

「アメリカは我々の敵だ。ムスリムは彼らと戦わなければならない。アラフ国家には、ジハードによってしか救いの道はない」と述べ、ムジャヒディンがアメリカを攻撃する計画を立てると誓った。

Said al-Ghamidiはペンシルヴァニアに突っ込んだユナイテッド・エアライン93便に乗っていた。録音は2000年12月23日に行なわれ、ビンラディンが「殉教者Said al-Ghamidi」を称える声が録音されている。またSaid al-Ghamidiがアフガニスタンと思われる岩山で武器を発射したり、トラックから飛び降りて自動兵器を発射している様子が映し出された。

hoonAljazeera televison on Friday broadcast a videotape showing one of
the September 11 hijackers reading out his last will and promising attacks on the US.


■CIA、ビンラディンの声、おそらく本物[030912 AP]

CIAは金曜日に、最近放送されたビンラディンの声は本物であるが、いつ録音されたかどうかはわからないという。

録音状態は悪いが、もうひとつのオーディオテープのほうは、腹心のザワヒリの声であるという。

ビンラディンはメッセージの中で最近の出来事について触れてないが、ザワヒリはアメリカのイラク侵略を述べているために、3月以後に録音されたと思われる。CIAは、音声が重ねられた2つの部分は別々に録音され、これは彼らがアフガニスタンとパキスタンの国境の山岳地帯で隠れているという、今までいだいていた確信に疑問を投げかける。またビンラディンとザワヒリは共に負傷したり病気だというこれまでの情報と近い、2人とも健康そうに見えることから、結論を引き出すことは難しい。ビデオは1年前のものと指摘する者もいる。ビンラディンは少し老けた感じである。

アメリカ諜報部は、このビデオはアルカイダのプロパガンダとして作られ、新しいメンバーを募り、9.11に合わせて発信されたと信じる。「彼らの目的は、組織が完全に機能しているような印象を与え、人々に寄付を仕向けることである。アルカイダは目に見える組織であること、新人を発掘し、民衆を激励しようとしている」とラムズフェルド国防省長官が述べた。

政府関係者は、これまでテープが公開されるとテロが起こることを指摘している。前CIAテロ対策本部のVince Cannistraroは、新しいメッセージを聞くと、ザワヒリがアルカイダの中でさらに大きな役目を果たすらうになったことを意味するという。「ザワヒリは最近のことをすべて語る。今、誰が指令を出しているのか?」という疑問が湧く。

金曜日にアルジャジーラは、9.11のハイジャック犯人、Saeed Alghamdiが映る新たなビデオも放送した。Alghamdiを「神に仕える者として、恐れを知らない」と称えるビンラディンの声も録音されていた。Alghamdiはペンシルヴァニアに突っ込んだ旅客機に乗っていた。テープでAlghamdiは「最後の言葉」を語り、2000年12月23日に録音されたと思われる。アルジャジーラによると、テープはビンラディンのテープとは別に最近受け取ったという。

hoonCIA: Bin Laden Voice ProbablyAuthentic
By JOHN J. LUMPKIN、WASHINGTON


■民族・伝統とふたつの悲劇[030911 Asia Times]

以前アメリカは、アフガニスタンとイラクで、ソ連と代理戦争を戦った。皮肉にも今この2つの国で、本物の戦争を行なっている。今回は仲介者は存在せず、敵は限定され、その行動を予測することができない。危険なことに、アメリカは代理戦争のときと同じ戦略をとっている。状況が変わっているにもかかわらず。

アフガニスタンの抵抗分子の行動は、国の大部分に広がる。特に南東部では強い。攻撃してくるのは、急速に再結成されてきたタリバンとヘクマチアルの率いるHizb-e-Islami Afghanistan(HIA)である。みんなSaiful Muslemeen(ムスリムの剣)という名のもとで結束している。

戦術的には、それぞれの司令官が各地域で指揮している。したがってひとつに結束していないために、それほど効果的ではない。しかし、オマール師自身が総司令官としての役割を果たしている、という噂が絶えない。

アメリカの問題は、地元の人々の共感を得られずにいることだ。北部同盟が強い北部では、一部アメリカを支持する者もいる。しかしパシュトゥン族がいる地域では、問題が頻発している。アメリカに触発されて行なわれたタリバンに対する侵攻で、アメリカはアラブ首長国連邦に亡命してペシャワルで商売をしていたAbdul HaqやHaji Abdul Qadeerなどのパシュトゥン人司令官を使おうとした。しかし彼らは、一般には人気がなかった。Abdul Haqはタリバンに捕らえられ、処刑された。この後、パキスタンのクエッタやチャマンにいたヘロイン中毒者や屑のような連中が集められ、アメリカの庇護のもと、タリバンの砦だったカンダハルに連れて行かれた。この時点でタリバンは撤退することを決心。アメリカが選んだ「屑」が、地方行政に配属された。

このような経緯を考えれば、これらの人間に力がないことは明らかだ。アメリカは重要な事実を見逃している。

 ・アフガニスタン社会では、タリバンに共感を持つ者が多かった。

 ・パキスタンのマドラッサで教育を受けたタリバンのほとんどが、アフガニスタン人だった。

 ・タリバンが撤退すると、彼らは同族のパシュトゥンに匿われた。

アメリカはタジークやウズベクからなる北部同盟を支持し、パシュトゥンを支配権力に入れないという政策を取った。これは、現代アフガニスタン史において、すべての権力の柱はパシュトゥンから出現したという事実を無視したものだ。タリバンはパシュトゥンであることから、北部同盟がクンドゥーズやマザリシャリフでパシュトゥンを虐殺したことには目を背けた。後になって、タリバンが有利になるような状況が出現してきた。

 ・去年Haji Abdul Qadeerが暗殺され、兄のHaji Din Mohammedがナンガハール州知事になった。彼はタリバンと取り引きを行ない、もしタリバンが南東部を支配しジャララバードにまで到達できたら、彼の軍隊はカブールまでタリバンを護衛して、カルザイ率いる北部同盟勢力の政府を追放するのに協力すると約束したのだ。

 ・Malick Hazrat Aliはヘクマチアルにジャララバードで活動し、訓練所を設営することを許した。

 ・すべてのパシュトゥンは、お互いに戦わないことを約束し、カブールの北部同盟政府を追放するためなら、何でもするという合意に達した。

これらは、アフガニスタンにいるアリメカにとっても周知の事実だ。彼らがいかに対応するかは、別問題である。パキスタンは過去において、アメリカにタリバンの穏健派を採用するよう、助言をした。最初アメリカは、これをアメリカを欺くためのパキスタンの時間稼ぎと取っていた。タリバンに力を与えたパキスタンのISIは、失ったものを再び取り返すことを心から望んでいたからだ。しかしここにきてアメリカは心変わりをした。オマール師が参加しないのであれば、タリバンを政府に招くことは有益だと考え始めた。

『Asia Times』がつかんだ情報によると、数ヵ月前にクエッタで実現したアメリカとタリバンの会談は、オマール師に関連して意見が分裂したという。しかしその数週間後、ISIは他のタリバンを連れてきた。これは、タリバンの国防大臣だったパキスタン人のMullah Abdul Razzakではない、下部構成員である。彼らはJaishul Muslimという名のもとで討論会を開催することに同意した。しかも、オマール師を排除してである。これはアフガニスタンに治安をもたらすための、アメリカの最後の手段である。そうすれば、アメリカはアフガニスタンで何らかの役目を果たしたとして、撤退する口実ができる。

残念ながら、オマール師が参加しなければ、このような試みは失敗するのは目に見えている。イラクでも同じだ(中略)。

アメリカの強大な軍事力に対して、イラクの軍隊はタリバンと同様、一見敗北したふりをして消え、同族に庇護されている。今彼らは再び出現し、力を持ちはじめた。アフガニスタンと同様、イラクでも抵抗分子の背後にいる部族民たちがどんな役割を果たしているかは無視され、理解されてない。このような間違った政策は、混乱と無政府状態を生み出すだけだ。

rightohTribes, traditions and two tragedies
By Syed Saleem Shahzad、KARACHI


■ビンラディンのテープは古いとフランスの専門家[030911 Reuters]

フランスのテロ専門家は木曜日に、ビンラディンのテープは古いテープを編集したものだと述べた。一方ドイツの諜報部は、テープはビンラディン支持者にとっては「ダイナマイト」で、アルカイダは再結成されていると述べた。

パリのInternational Observatory on TerrorismのRoland Jacquardは、「このメッセージを用心深く受けとるべきだ」と述べた。「ビンラディンのビデオが数ヵ月も登場しなかったことを考慮すると、久しぶりに出てきたビデオで、彼がザワヒリと一緒にいるだけで何もしゃべらないのはおかしい。ビデオの背景で流れる彼の声は、2001年12月にアルジャジーラが放送したものと全く同じだ」。ビンラディンの姿のいくつかも、2001年12月以前の物が使用されているという。

ザワヒリのメッセージも古く、8月3日にドバイのAl Arabiyaで放送されたもので、「目的は彼がまだ活動しているということを、9.11に合わせて世界とアメリカに知らしめることだ」。と述べた。確かにザワヒリのテープは最近の出来事について触れているために古くはないが、写真は以前のものだという。

他のアナリストは、映像は4月か5月に撮影されたといい、ドイツの諜報部Office of German Chancellor Gerhard SchroederのErnst Uhrlauは、テープは本物だと指摘する。「単なる象徴的な映像以上のものだ。アルカイダが行動できるという能力は明らかだ」と、ビンラディンの出現は支持者たちにとって、重要な意味をもつことをつけ加えた。「これはアラブ世界では、『ダイナマイト』の役割を果たす」。

hoonBin Laden tape is old material - French expert
PARIS


■ビンラディン、2年後も遁辞[030911 Reuters]

ビンラディンは隠れ方がうまく、彼を捕まえる最も有効な方法は買収だとアメリカの高官が述べた(中略)。

水曜日にアルジャジーラが放映したビンラディンのビデオがどこで撮影されたかは、明らかではない。しかしアメリカの関係者は、ビンラディンはおそらくアフガニスタンとパキスタンの国境地帯に隠れていると見る。

「どこを捜したらいいかわからないのではなく、地形があまりにも険しいこと、また地元住民のアメリカに対する感情に敵意があるため」だと、House Intelligence Committee会長のPorter Gossは言う。

ビンラディンはアメリカの諜報部の捜索網からいかに逃げるか、「足跡を残さないか」を知りつくしている。「我々がいかにして人を探し出すかを知って」いて、通信のために電子機器を用いるのをやめた。また「18世紀の通信手段だった手紙や飛脚を用いて」隠れ家からアルカイダを指令しているという。「彼の組織にとっては、彼が生きているという事実自体が重要なのだ」。

彼を捕まえる最もいい手段は賄賂だと、ある関係者は言う。しかし2500万ドルの賞金も、いまだに役には立っていない。「アルカイダは、まだ明かに機能している。打撃は与えたが、根絶されてない。まだ牙が残っている」とPorter Goss。アメリカの諜報部の最大の欠点は、テロ組織に侵入し、その計画や攻撃の意図を暴露できないことだ。アメリカのスパイがこのような能力を身につけるよう、訓練していくと述べた。

hoonBin Laden still elusive two years later
By Tabassum Zakaria、WASHINGTON


■ムシャラフ「裏切り者」のレッテルを却下[030911 BBC]

ムシャラフ大統領は『BBC』に対するインタビューで、アルカイダのリーダーが自分のことを「裏切り者」と呼んだことに対して、異議を唱えた。水曜日に放映されたテープでザワヒリが、ムシャラフを「裏切り者」と呼び、パキスタン人に彼を追放するように呼びかけたことに対して答えた(後略)。

hoonMusharraf rejects 'traitor' tag


■ビンラディンの居場所、追跡する[030911 AP]

諜報部員たちが、水曜日に放映されたビンラディンのテープから、彼の居場所を突き止めようとしている。アフガン高官たちは木曜日に、ビンラディンがいるのはパキスタン側だといい、9.11の2周年をねらって、アルカイダのモラルを宣伝しようとするためのものだと述べた(中略)。

アルジャジーラの編集局長Ibrahim Hilalは、テープは水曜日に放送局員に手渡されたという。Ibrahim Hilalは、1時間45分テープに8分間の映像が映っており、局はすぐに放送することを決めたと述べた。

「我々の諜報部は、ザワヒリがパキスタンの部族地帯にいることをつかんでいる。アメリカは彼がどこにいるか知っているが、パキスタンも協力しなければならない」とアフガニスタンの副国防大臣のBismillah Khanが述べた。カブールの欧米外交官員は、ビンラディンは国境地帯で活動しているという。しかし最近のアメリカとパキスタンの作戦により、再びアフガニスタン側に逃げてきているのではないかと見られている。

しかし、パキスタンの情報省大臣のSheikh Rashid Ahmedはこれを否定し、ビンラディンがパキスタン側にいる証拠はないとする。「我々は彼がどこにいるか知らない。もし知っている人がいるなら、教えてくれるべきだ」(後略)。

hoonBin Laden's Location Sought in New Video
By SAM F. GHATTAS


■タリバン、9.11に新たな「ジハード」を呼びかける[030911 Reuters]

9.11以来、最も変化が大きかった国は、アフガニスタンだ。しかしアフガン人たちはその変化があまりにも遅いと嘆き、いっぽうタリバンのリーダーたちは、アメリカに対する新たな聖戦を呼びかけた。

2年前、アフガン人たちはタリバンによりテレビを禁止されていたために、世界貿易ビルが崩れる様子を見た者はいなかった。彼らの生活は、彼らが見ることがなかった映像により、劇的に変わったが、今2周年を迎え、アフガン人たちは世界がもっと自分たちに注目してほしいと願う(中略)。

タリバンの司令官で元地方知事だったMullah Abdul Raufは、『ロイター』と衛星電話で語った。彼はアメリカが9.11をお膳立てし、アフガニスタンを侵略する口実にしたことを非難。ワシントンがイラクに対する疑惑をでっちあげたことも非難した。「我々は,アメリカがアフガニスタンをアメリカに併合することを許さない。アメリカに対するジハードは続く。我々はアメリカとそのエージェントを決して許さない」。

Raufの理論は、保守的なパシュトゥン人たちの心に強く根づいている。この2年間で、アメリカに対して共感を持つ者が減少しているようだが、アフガン人の多くは9.11を犯罪と考え、イスラム教徒のするべきことではないと言う。

あるカブールの店主はいう。「9.11のような事件は、アメリカで1回しか起きたことがない。アフガニスタンでは24年間、あれと同じような状況が続いていた。我々は世界にもっとアフガニスタンを注目してほしい。我々が最も苦しんでいる」。外国の援助は遅れている。国の再建はまだ遠い。

hoonTaliban uses anniversary to renew "jihad" call
Simon Denyer and Saeed Ali Achakzai、KABUL/SPIN BOLDAK


■アルカイダ、対アメリカ攻撃を誓う[030910 Aljazeera]

水曜日にアルジャジーラが放送したオーディオ・テープで、アルカイダナンバー2のザワヒリが、アメリカに対する本当の戦いはこれから始まると誓った。「ライオンが獲物に飛び掛かるように、神を信頼してアメリカに飛び掛かれ。イラクの墓場に埋葬しろ」と述べた。

またパレスチナ人たちに、イスラエルに抵抗し、「ジハードによってのみパレスチナは解放される」ため、武器を捨ててはならないと呼びかけた。「パレスチナにおいて平和が事実とならないかぎり、アメリカに平和は訪れない」と、以前ビンラディンが述べたと同じことを繰り返した。

またザワヒリは、今までのアルカイダのアメリカに対する攻撃は単なる「小競り合い」で、「本当に驚くべきこと」は今始まったばかりだと述べた。さらにアラブ人たちに、彼らの支配者を追い払い、パキスタン人に対してはムシャラフ大統領に抵抗するよう勧めた。

アルジャジーラが放映したビデオには、ビンラディンとザワヒリの2人が「特定できない山岳地帯」にいる様子が映っていた。おそらく4月下旬頃に映したと思われる。テープのなかでビンラディンは、世界貿易ビルとペンタゴンに突っ込んだハイジャック犯たちを賞賛した。「忠誠と誠実について学びたい者は、彼らを知るべきだった。彼らは最も正直で勇気ある者たちだ」。

ビンラディンとザワヒリは元気そうだった。またビンラディンは、ジハードに反対するイスラム教徒たちに忠告した。「山を登ることを恐れる人は、一生穴蔵のなかで暮らす」。

garrAl-Qaida vows anti-US attacks


■ビンラディンのテーブの内容[030910 BBC]

アルジャジーラは、ビンラディンのオーディオ・テープを放送した。以下はその内容。

若者たちは、敵に多大な被害を与えた。敵の悪意ある計画も混乱させた。あの地域(イラク)を占領し、分断しようとする行為は(9.11の)6ヵ月前にすでに計画されていたことが、さまざまな記録からわかる。あの若い男たちはこの世に留まってつまらないことに従事するのをやめ、異教徒たちにジハードを行なうことにした。敵を混乱させたことで、人々は目覚め、神のためにジハードをするために立ち上がった。私はこれらの男たちの何人かを知っている。このような男たちを知ることにより、人は祝福されるのだ。

神は彼らを祝福する。私は彼らを、神が植えた「種」と考え、神のために使われる者たちだと考える。神の祝福あれ。(後略。原文はこの10倍ぐらいある)

hoon“Bin Laden”tape: Full text


■ビンラディン、9.11をテーブで賞賛[030910 AP]

2年の沈黙を破って、ビンラディンの姿が映った新たなビデオが、カタールの衛星テレビ『アルジャジーラ』で放映された。アルカイダのリーダーは杖とライフルを持ち、ザワヒリとともに、岩山のなかを歩いていた。

8分からなるビデオテーブで、ビンラディンと思われる人物が9.11の5人の名前を出し「敵に膨大な危害を与えた」と賞賛した。2本目のオーディオ・テープではザワヒリがさらにアメリカへの攻撃を予言し、イラクのゲリラたちに米軍を「埋葬」するよう、呼びかけた。

テロ専門家によると、このようなテープはアルカイダシンパに、テロネットワークがまだ強力に機能しており、リーダーたちは元気であることをアピールするものだという。9.11の1日前という、絶好のタイミングを狙った。

アルジャジーラは、テープは4月末か5月初旬に作られたというが、いつ、またどのような経路で受け取ったかについては黙秘した。ビデオの背景は、米軍がビンラディンが潜んでいると考えている、アフガニスタンとパキスタンの国境地帯と似通っているという。

アルカイダのリーダーたちからのメッセージは、新たな攻撃の予告であることが多い。先週、水曜日にビンラディンのテープが出てくることを報道関係者が予告していたと、ある米軍高官が匿名を希望して述べた。

録音テープでは、ビンラディンが「あの男たちは敵に多大な打撃を与え、アメリカの計画にダメージを与えた」。彼らが真の信者であり、他の信者たちの理想であると述べた。さらにザワヒリは「今まで見てきたことは始まりにすぎない。本当の偉大な出来事は、今始まった」と、12分に及んで述べた。ビンラディンのテープの背景には、宗教的な音楽が流れていた。どちらのテープも『AP』がアラビア語から英語に翻訳した。

ビンラディンとザワヒリはアフガン式の民族衣装を身につけ、地元の毛の帽子をかぶり、岩山をゆっくり歩いている様子が映し出された。ビンラディンは以前よりも老けており、髭もかなり白くなっていた。片手に杖を持ち、毛布を肩にかけ、ソ連製のライフルを持つ。2人が丘を登り、休憩をして、木々を眺めている様子を、カメラが後ろから映し出していた。ビデオは計画的に撮られており、ビンラディンはときどきカメラのほうを振り返り、ある場面では手を振っている。このビデオでは、ビンラディンもザワヒリもしゃべらない。ある場面で野生の花がまとまって咲いていることから、かなり高度が高いことを考えると、初夏であることを示す。

アルジャジーラによると、このフィルムはAl-Sahhab Co.が作ったといい、この会社は「アルカイダのためのフィルムを作ることを専門としている」という。

録音テーブで、ザワヒリは次のように言う。「我々は、イラクのムジャヒディンの兄弟に敬意を払う。十字軍と戦っている彼らの勇気と犠牲をアラーが祝福するよう、祈っている。アラーはあなたとともにいる。そしてイスラム国家はあなたがたを支持する。アメリカをイラクの墓場に埋葬しろ」。「9.11の2周年に、アフガニスタンとイラクから受けた傷で弱っているアメリカとその十字軍に、再び挑む。我々は殺そうとは思わない。しかし、我々に危害を与えようとしている手を切り落とす。神の意志だ」。

ohgarroh9/11 Attack Praised on New Bin Laden Tape
By SAM F. GHATTAS、BEIRUT, Lebanon


■援助団体職員4人、アフガン南東部で殺される[030910 AP]

デンマークのThe Danish Committee for Aid to Afghan Refugees(DACAAR)の4人のアフガン人職員が月曜日に、ガズニ州のMokur地域で殺害された。5人目は負傷したという。州知事のHaji Asadullahはタリバンの仕業だと述べたが、DACAARの責任者は正確な情報はまだないという。

DACAARはヘルマンド、カンダハルとウルズガンでの活動を中止するように勧告されていた。

garrFour Afghan aid workers killed in southeastern Afghanistan, Taliban blamed


■援助団体のスタッフ、待ち伏せされ死亡[030910 BBC]

4人のアフガン人の援助団体ワーカーが、ガズニ州を車で移動していたところ、車が襲われ、殺害されたと、デンマークの援助団体The Danish Committee for Aid to Afghan Refugees(DACAAR) が発表した。4人は車から出るように言われ、銃殺されたという。5人目は負傷したが、逃げた。

Dacaarによると、2人はこの組織の人間で、残りの3人は飲料水のプロジェクトで協力している地元アフガン人だったという。

garrAfghan aid staff die in ambush


■チャマンとカンダハル間の鉄道計画、忘れられる[030910 The Nation]

チャマンとカンダハルとの間に鉄道を建設する計画は、資金不足とアフガニスタンの治安悪化のために、いまだに手がつけられない。

この計画は1億5000万ドルが予定され、2年計画である。しかし資金がなければ7〜8年はかかるという。パキスタンは、鉄道がないアフガニスタンにこの画期的なプロジェクトを完成するノウハウと自信があるという(中略)。

しかし資金不足のために、計画ははかどってない。アフガニスタン政府は資金はないし、パキスタンもアフガニスタンまで鉄道を敷くだけの資金はないという。

hoonChaman-Kandhar rail track plan in limbo
BY MUZAFFAR RIZVI、LAHORE


■ラムズフェルド、前言を取り消すことになるかも[030910 The Nation]

ラムズフェルドが6月1日にカブールを訪れたとき、彼は楽天的にタリバンとアルカイダとの戦いは終わったと宣言した。しかし今カブールに飛んでいる彼は、前言を撤回しなければならないかもしれない。米軍は9日間にわたるタリバンとの戦いを、ザーブルで実施したばかりだ。

カブールにいる欧米の外交官は、「ザーブルでの戦いを、タリバンはターニングポイントと考えている」という。「彼らが負けて逃走をはじめて以来、今回が最初の攻撃であり、米主導の同盟軍はかなり動揺している」。

今回は、300人から400人のタリバン(最初の報告ではタリバンは1000人といわれていたが、米軍はこれを否定)が、アフガン国軍1000人、米軍300人と戦い、激しい空爆を受けた(中略)。今回初めて米軍は、これまでのゲリラ戦や嫌がらせをしていたタリバンが、作戦を変更したことを認めた。「抵抗軍はアフガニスタンの現政権を排除し、タリバン政権を再び確立しようとしている」と米軍スポークスマンCol. Rodney Davisが、バクラム空軍基地で述べた。ラムズフェルドのカブール到着、1日前のことだ。

アフガニスタンの治安は悪化は、国の政策がうまくいってないためでもある。非武装化はいまだに始まってない。憲法設立も遅延している。前国王ザヒール・シャーの支持者たちは政党をすでに立ち上げているが、カルザイはまだ政党の活動を許してない。

いっぽうアメリカは、国の再建に10億ドルを送るはずになっていたが、これは国と国防省との間の亀裂、手続き上の遅延、そしてどこから金を捻出するかという点から、遅れている。援助活動は、タリバンとの戦いが激しい南部では滞ったままだ。Zalmay Khalilzadはカブールのアメリカ大使になる予定であるが、国会はいまだその辞令を出さない。民主党が、ブッシュ政権のZalmay Khalilzad任命を妨げようとしているなら、これから先、いろいろな問題が生じるだろう。

これらのすべての遅延が、来年6月の選挙に悪影響を与える。国連とアフガン政府は選挙民1億5000万人を登録しようとしているが、欧米は約束していた7600万ドルのうち、1000万ドル以下しか支援していないため、これもはかどらない。アフガン人スタッフ4000人と移動するための車輌を買うために、すぐにでも予定金額の60%は必要だという。

NATOはここのところ、国際治安支援部隊をカブールの外にも派遣するかどうかについて話し合うために、何度も会議を開いている。ドイツは、国連が決議を出せば、250人をクンドゥーズに派遣する準備ができているという。カナダとニュージーランドもProvincial Reconstruction Teams PRT(地方再建チーム)を出すか審議中だという。ドイツはPRTを米軍から独立させ、NATOの傘下に置くことを希望している。

ブッシュは月曜日に、アフガニスタンにあと8億ドルを国の再建のために、アフガン治安部隊を作るために4億ドルを、数週間のうちに追加するという(中略)。

アメリカの圧力は、パキスタンにも重くのしかかっている。9月4日に軍は北西辺境州のBannuでタリバンを退治するために初めての軍事作戦を実施した。しかし軍は、北西辺境州のパシュトゥンの反応に非常に敏感だ。MMAが支配する北西辺境州は、Bannuでの作戦を強く非難した。「軍の指導者たちは、9.11以来、アメリカの言いなりだ。我々が米軍に支配されるのは、屈辱だ」とBannu出身の州議会議員のHamid Shahが述べた。

解決策は、国際治安支援部隊の増員だ。しかしイラク問題で米国とヨーロッパが決裂している今、NATOがどうやってこれに対処していくのだろう。米軍高官は、アフガニスタンは失敗させないと言い切る。しかしイラクやパレスチナ・イスラエル和平の失敗のあと、アメリカはイスラム世界での信頼性を確保しなければならない。もちろん、アフガニスタンが最大のチャレンジとなる。

hoonRumsfeld may have to eat words
Ahmed Rashid in Islamabad


■ビンラディン、サウジを傷つけるため9.11を利用[030910 AP]

アメリカの対テロ組織の高官は、アルカイダは9.11のために意識的にサウジ人を用いたと考える。サウジ人は味方につけるのは容易であり、アメリカに入国するのも簡単であるからだ。しかしサウジ高官は、サウジに打撃を与えるために、サウジ人を用いたのだという。19人のハイジャック犯のうち、15人がサウジ人だった。

匿名を希望するサウジ高官は、ハリッド・シェイク・ムハンマド(Khalid Shaikh Mohammad)がCIAに述べたこととして、本来はさまざまな国籍の人間を使う予定だったが、ビンラディンがサウジ人を傷つけるために、サウジ人を集めるよう、希望したという。CIAは、このことについてのコメントは避けた。

hoonSaudi: Bin Laden Used 9/11 to Hurt Saudis
By JOHN J. LUMPKIN、WASHINGTON


■マスード暗殺から2年[030909 AP]

2年たった今も、Massood Khaliliは2人の暗殺者の「凍てついた」笑いを忘れられない。ジャーナリストに扮して、シャー・アーマッド・マスードに爆弾が隠されたカメラを構えた。2001年9月9日、9.11の2日前である。レポーターに扮した暗殺者はマスードに質問をし、彼の親友でインドにおける北部同盟大使のKhaliliは、通訳をするために身を乗り出した。「最初の言葉さえ発することができなかった。白と青い巨大な火の玉が我々を覆い包んだ」と、彼は『AP』のインタビューに答えた。一瞬で爆発し、マスードに致命傷を与え、Khaliliは不具者になった。暗殺者も死亡した。

火曜日に、アフガン人は「パンシールの獅子」として知られるマスードの死を悼んだ。カブールのスタジアムに1万5000人が集まった。さらに何千人もが彼の墓を訪れた。墓は故郷のパンシール渓谷にあり、人々は墓の前でクルアーンを朗読した。「ビンラディンに死を!」と、100人の若い学生たちが叫んだ。カブールでは反旗を翻し、マスードのポスターが氾濫した。喪の印である黒い旗が揚げられた。

スタジアムで、カルザイ大統領が演説した。「アフガニスタンの平和と繁栄は、マスードの殉死の賜物である。彼は私の兄弟であり、私の友だった。彼の名前は、アフガニスタンの歴史に残るだろう」。国防大臣のファヒムは、「我々は決してタリバンが国に入ることを許さない」と語り、マスードの反タリバン抵抗運動を続けることを確認した。「国の統一がなければ、マスードの道を追随することはできない。世界の協力も必要だ。協力があって、アフガニスタンは初めて自分の足で立てるようになる」。アフガン空軍のヘリコプターが、花とマスードについてのパンフレットを空からばらまいた。

マスードの14歳の息子、アーマッド・マスードは政府高官に混じって整列していた。政府や軍の要人が父親のボスターの前に花束を1人づつ捧げると、涙をぬぐっていた。「私は1人ではない。多くの人々が親や兄弟を亡くした。私の父も今は殉教者たちの1人だ」と語った。タリバンの攻撃を恐れ、厳戒体制が敷かれた。

マスードの暗殺は、ビンラディンのアルカイダの仕業と考えられている。アメリカへの攻撃直前に実行され、周到な準備が行なわれていたようだ。ビンラディンはアメリカからの報復を予測し、もしアメリカに攻撃された場合、彼を匿ってくれるタリバンの敵を排除しておくことが大事と考えたようだ。

マスードは死後、熱狂的に礼賛されている。今日の式典もその一環である。しかし彼の過去は曖昧にされつつある。90年に彼の隊群はカブールの大部分を破壊した。西部では、ハザラ族の大虐殺を行なった。96年にタリバンが政権を取ったあとに、マスードたちは撤退せざるを得なかった。彼は北部同盟の国防大臣となり、5年間、アフガニスタン南東部の小さな陣地から、タリバンと戦い続けた。マスードは国際社会の支持を得ようとしたが、9.11までは、ほとんど援助を得ることができなかった。アメリカの空爆に援助され、初めてマスードの軍はカブールを奪回した。

Khaliliは、暗殺の日は彼の記憶から消えることがないという。「私はあの日の夢を見る。夢の中で、まだ私の司令官を見ることができる」と語った。

cryThousands of Afghans Mark Assassination
By ALEKSANDAR VASOVIC、KABUL


■ムラシャラフ、進撃命令を待つ[030909 Asia Times]

野党のMMAが、ムシャラフ大統領に軍の制服を脱ぐよう、強く圧力をかけている。ラワルピンディの軍本部にいるある幹部が『Asia Times』に語ったところによると、軍のトップも、ムシャラフにすぐにでも制服を脱ぐよう、圧力をかけはじめたという。99年の無血クーデターで政権について以来、この論争はずっと続いていた。しかし最近になって、「1年後にはこの問題を考える」とムシャラフが発言したために、混乱がますますひどくなってきた。軍内部の何人かにとって、1年は長すぎるのだ。Joint Chiefs of Staff Committeeの会長であるGeneral Aziz Khan、Lieutenant-General Tauqir Zia、Joint Chiefs of Staff Committee本部のLieutenant-General Mushtaq Ahmed、Pakistan Ordnance Factory会長のLieutenant-General Qayyum、ペシャワル警察司令官Lieutenant-General Ali Aurakzai、Lieutenant-General Imtiaz Shaheenたちである。

これらの軍幹部は、ムシャラフに今すぐにでも去ってほしい、そうすればこの6人のうちの誰かが、退職する前に軍長官になれると言っているのだ。情報筋によると、幹部たちはムシャラフと話し合っているというが、これは前代未聞のことだ。このような重大な議題が上げることなど、今まではありえなかった。

MMAは、政治上はムシャラフに1年の猶予を与えた。そのときには、彼を大統領として認めるという。その見返りとして、議会でLFO(Legal Framework Order:法的枠組み令)などを論じる機会を求めている。LFOでは大統領が国会を解散させる権限を持つとし、この結果、国会や首相を思うがままにでき、地方政府の独立を脅かすことになる。

軍内部では、ここのところさまざまな問題が生じている。例えば8月30日の軍人逮捕の件についていえば、ISIはこれを極秘にしようとしたが、『Asia Times』が発表してからはこれを認めた。しかし、FBIの関与はいまだに否定している。『Asia Times』がさらに掴んだところによると、ムシャラフはMMAのリーダーに、この件について干渉しないでほしいと頼んだという。MMAは、軍内の問題について非難されたくないので、これを受けた。

Bannuの作戦の失敗もある。この作戦の直前、内務大臣は「アルカイダは追い詰められている」という見解を発表したばかりだった。しかしアメリカ人の参加に対する強い反対があったにもかかわらず、その数時間後に作戦を開始した。事実上は「演習」ということだった。すぐに、反対が沸き起こった。部族地帯の住民たちは、軍が彼らの地域に長く留まったら攻撃すると脅かした。

軍の内部では、カシミール問題の和平工作に不満を持つ者が多い。そして、パキスタンがアメリカの言いなりになっていることにも不満を持っている。パキスタンは今、岐路に立っている。ムシャラフは、まず自分の役割についての決断をしなければならない。軍が彼の下でまとまっていないことを考えると、パキスタンが今後取るべき道は、また別の話題だ。いっぽう、国会は瀕死の状態だ。野党は非常に強く、連立政権は弱すぎる。さらに、MMAが支配する北西辺境州は中央行政から介入があるために、問題が多々生じている。シンド州は国会のように、連立政権が弱いため、風前の灯火だ。この袋小路を、なんとか打破しなければならない。火花が散ることは確かだ。

smellohMusharraf awaits his marching orders
By Syed Saleem Shahzad、KARACHI


■ヒーロー・マスード、民族分断のシンボル[030909 Daily Times]

アーマッド・シャー・マスードのボスターは、今でもカブールに氾濫する。しか彼が暗殺されて2年、彼はもはや「アフガニスタンのヒーロー」ではなくなりつつあり、彼の仲間だった北部同盟の権力の徴と見られ始めている。

2001年9月9日、9.11の2日前、北部同盟のマスード司令官は、アルカイダと関係がある2人のジャーナリストを装った男たちに暗殺された。彼の死により、マスードはソ連やタリバンと戦ったヒーローとなった。しかし、92年から96年の間の内戦の記憶は生々しい。「マスードは、タリバンに対する北部同盟のシンボルだ。北部同盟は今アメリカに援助され、政権についた」とある外国人。「彼は国民的な英雄であり、異例の才覚をもっていた」。

「パンシールの獅子」の写真が何千とカブールに貼られているが、これは政府を牛耳っている北部同盟の支配を意味するものであり、今、アフガン人たちを苛出たせ始めている。「マスード記念碑」がカブールに建設中であるが、いまだに完成してないのは、国の再建の遅延のせいだ。これはすべて、マスードの仲間たちのせいだ。彼が、以前のオーラを台なしにしている。

北部同盟は、自分たちの特権を放棄しようとはしない。これが、すべてのネックになっている。アフガン政府の要職のほとんどを、タジーク人が握る。マスードの故郷、パンシール出身者が多い。「今、マスードの部下たちはあらゆるところにいる。彼らは政治を握っているだけでなく、経済も握っている。ビジネスをしようとすると、必ずパンシールが出てくる」。非武装化の計画も、タジーク人のおかげで遅延されたままだ。

「我々はソ連を追い払い、野蛮なタリバンに勝利した。アフガニスタンのために20年間戦ってきて、大きな犠牲を払ってきた」と、マスードの元部下Masood Khaliliが言う。「我々は権力を分かち合うことは受け入れる。しかし、我々の勝利を奪うことは許さない」。しかしながら、政府内のパシュトゥンの存在を限定することは危険だと、アナリストは言う。パシュトゥンは、国の40%を占める。「アフガニスタンの平和を妨げているのは、パシュトゥンたちが、中央政府のなかに存在しないという不満だ。特に治安組織のなかに、彼らが含められていない」と、International Crisis Groupがパンシールが牛耳っている独占権を案じて述べた。

ohAssassinated Afghan hero Masood --- a symbol of ethnic division


■パキスタンのマドラッサから、外国人学生逃げだす[030909 Daily Times]

政府が原理主義者を逮捕するのではないかという恐れから、マドラッサにいる外国人学生が引き上げはじめているという。「マドラッサで勉強している留学生たちにとって、パキスタンはもはや安全な国ではない」とFederation of Madrassasのスポークスマン、Mufti Mohammad Jamilが述べた。今年になって、これまでに500人が南アフリカに移ったという。他の学生たちも、引き上げる準備をしている。アラブやアフリカ諸国から来ている学生たちは、パキスタンを出たくはないが、逮捕されたくもないという。「今まではパキスタンは安全と思っていたが、今はそうは思えなくなってしまった。パキスタンを第2の故郷と思う者もあったのに、残念だ」。「パキスタンは、アメリカの植民地になってしまった」とJamil氏は言う。

パキスタンには約1万のマドラッサが登録され、その他に無認可の学校が、部族地帯にさらに1万校あるといわれる。1年間に、何千人という学生が留学を希望してくるが、ムシャラフ大統領はビザの発給を断わっている。マドラッサでは原理主義を育成すると、恐れているからだ。「残念なことだが、対処の方策がない。国に帰るか、南アフリカに行くか、どちらかにしたい」とあるナイジェリア出身の学生は言う。

パキスタンの警察官は言う。「マドラッサは、学生に軍事訓練を行なうわけではない。しかし、彼らの心にジハードを植えつけることは、たやすい。彼らを洗脳するのだ」。「もしテロを止めるのであれば、マドラッチを制限し、監視しなければならない」。

宗教者たちは、マドラッサでは宗教教育を行なうのであり、テロ行為を行なうのではないという。「マドラッサはイスラム革命の育成所だ」とイスラム神学者協会Jamiat Ulema-e-Islam(JUI) のチーフMaulana Fazalur Rehmanが言う。「しかし、アメリカはすべてのマドラッサを根こそぎにしたがっている。誠実なイスラム教徒が生まれることを、恐れているからだ」。

garrTerror war forces foreign students to flee Pakistan's seminaries
KARACHI


■アフガン、アメリカのアフガン軽視を警告[030909 BBC]

9.11から2年経って、アフガニスタンはジレンマに陥っている。ツインビルの後には、タリバンやイスラム原理主義からの解放が待っているはずだった。しかし、アメリカのアフガニスタン政策を疑問視する者が多い。

多くのアフガニスタン人たちが国に帰還し、女性は学校に行ったり仕事につくようになった。音楽も自由だ。しかし、通常の生活とはほど遠い。地方都市では暴力が横行し、タリバンが出没する。カブールに戻りつつある秩序を、他に広げることができないでいる。

影響力の強い宗教者の家系出身のIshaq Gailaniは、カルザイ政権を批判する1人だ。彼によると、アメリカはアルカイダ捜索にしか従事してないという。「我々は、アフガン人のために何かしてほしい。しかし彼らが関心のあるのは、アルカイダの捜索、つまり軍事行動だけだ」。アフガン人一般も、同じような考えだ。「アフガン一般人のことには関心がない。彼らがすることは、山岳地帯で軍事作戦をするだけだ。アルカイダを追うことに忙しく、足元を見ない。アフガン政府は弱体政府だ。地方を支配することができない。そこら中から抵抗分子が出現する。これは92年(軍閥が内戦をはじめた)の繰り返しになりそうだ」とある弁護士は言う。しかしこれには反対意見も根強い。

カブールの靴屋は言う。「アメリカが来てから、状況は好転した。我々はもう飢えてない」。町には音楽があふれる。「タリバンが来て仕事を失った。でも今は仕事ができる。アメリカ人や国際治安支援部隊のおかげだ。アフガニスタンを安全にしてくれる限り、我々の未来も安全だ」。

しかしタリバンの問題はいまだ残る。いっぽうアルカイダとタリバンを区別しなければいけないとも人々は言う。前アフガン首相のAhmad Shah Ahmadzaiは、アルカイダは「完全なアラブ人」であり、アフガン人は「テロリスト」ではない。アフガン政府は反政府勢力、タリバンやヘクマチアルのHizb-e-Islamiなどと手を組むことも考えなければいけない、という。「タリバンが政権についたときに、北部同盟はタリバンはまだ我々と話し合う段階にきてないと述べた。今、彼らも同じ立場にいる」。Ahmadzai氏は、タリバンを除外することはできない。したがって、話し合いを通じて「平和の輪」に参加させなければならないと語った。

rightAfghans warn of US neglect
By Sanjoy Majumder


■アルカイダ、9.11以前より、さらに強力[030908 AP]

イギリスのブラッドフォード大学の平和研究の教授、ボール・ロジャーズ(Paul Rogers)は、アルカイダネットワークは9.11以前よりもさらに強力になっていると発表。アフガニスタンやイラクで行動している米軍は、アルカイダ組織やその下部組織を一掃することに失敗したという。

「アルカイダやその関連組織は、幅広く行動を計画し、活動している。彼らの能力は9.11以前よりも大きくなったことを示す。この点だけから見ても、テロに対する戦争に勝利しているとは決して言えない」。米軍主導の対テロ活動は、テロリストの計画のいくつかを防ぐことはできたが、9.11以後、アルカイダと関係のある攻撃は350人以上を死亡させ、1000人以上が負傷しているという。

いっぽう、アメリカがアルカイダに勝利したと見るテロ専門家もいる。しかしイラク後の混乱は、再び振り出しに戻る可能性があるとも忠告する。

hoonAcademic: al-Qaida Stronger Than Pre-9/11
By JILL LAWLESS、LONDON


■9.11から2年経って、いまだビンラディンなし[030908 AP]

9.11後、2年。パキスタン軍は、部族地帯を必死に捜索し始めた。しかし関係者たちは、テロリストのリーダーがいる証拠はないという。先週行なわれた短期間捜索では、何も獲物がなかった。ビンラディンは山に消えてしまった。

「彼についての噂を聞かなくなって、ずいぶん経つ」と、米軍と協力する内務省の危機管理部門の責任者Brig. Javed Iqbal Cheema。「通信機器での交信も傍受してない」。

アメリカとアフガニスタン双方からの圧力を受け、パキスタン軍は北西辺境州のいくつかの部族地帯、モーマンドやワジリスタンに入った。パキスタン軍は暖かく迎え入れられなかった。ワジリスタンの一角にある部族地帯の町Bannでは金曜日に、パキスタン軍ヘリコプターなどが駐機していた小さな空港に、ロケット弾が撃ち込まれた。住民たちは、軍は土曜日に去ったという。『AP』の記者も日曜日には、施設には何もなくなっていたと証言した。射程距離15マイルのロケット弾は、おそらくワジリスタンから打ち込まれたと思われる。被害はなかった。

アメリカの諜報部員たちは、ビンラディンはこの国境沿いの部族地帯にいると信じる。しかし、それ以上の正確な情報はない。ビンラディンは、ザワヒリとともに行動しているといわれる。2002年3月にAbu Zubaydahを逮捕したパキスタン諜報部員によると、ここしばらく、アルカイダについてのこれといった情報はないという。「時々『花』の香りはする。しかし花自体は、もうかなりの間、姿を見せない。彼がどこに行ったのか、はっきり知る者はいない」。アメリカとアフガニスタンは、パキスタンに部族地帯を徹底的に調べろと、圧力をかける。パキスタンは、あらゆる方策を試みているという。

ビンラディンが最後に公に出てきたのは、『AP』が入手した4月7日のテープだ。そこで彼は、クエートとサウジは“アメリカのエージェント”だと非難した。しかし彼の最近の映像はない。

パキスタンでは、アルカイダの重要幹部3人が逮捕された。最近ではKhalid Shaikh Mohammadだ。Khalid Shaikh Mohammadが3月に逮捕された直後、バローチスタンでビンラディン捜索が開始された。しかし、失敗に終わった。9.11の2周忌を間近に、アメリカはビンラディンやザワヒリを捕らえられないでいるいらだちを見せ始めた。アナリストたちによると、この2人の生存は、彼らに仕える者たち努力のおかげだ。「ビンラディンとザワヒリが生きている限り、我々はアルカイダを捜索し続ける」とArlingtonのPotomac Institute of Policy Studiesに所属する対テロ専門家Michael Swetnamは言う。「アルカイダは、今さらに危険になっている」。

garrTwo Years After Sept. 11, No Bin Laden
By PAUL HAVEN、ISLAMABAD


■国づくり、倍になる[030908 Christian Science Monitor]

前略

2年前だったら、アメリカはアフガニスタンの村から村に行くまで、何日かかるかなど、気にはしなかっただろう。しかし9.11から2年たった今、いまだにアフガニスタンはアメリカのテロへの戦争の中心になっている。米軍はアフガン再建をめさすProvincial Reconstruction Teams(PRTs)を設立しただけでなく、アフガンの大臣や地方知事にアドバイスをする専門家を派遣することにした。アフガニスタンへのアメリカの援助は、今年2倍になる予定だ。

これはアフガニスタンにいる外交官たちが、“アフガニスタンのBremerization”と呼ぶものである。つまりイラクにおけるアメリカの統治者Paul Bremerの方式を、アフガニスタンでも用いるということだ。アメリカがアフガニスタンに深く介入し始め、アルカイダ一掃という狭義の目的を越えて、国づくりに着手し始めたことを意味する。

しかしアフガン高官や外国の援助団体は、アメリカが国づくりに乗り出すのは遅すぎやしなかったかと考える。「我々がここにいるのは、9.11が2度と起きてほしくないからだ」とガルデズの米軍司令官Col. Anthony Hunterが言う。「アメリカ政府はアフガニスタンの治安を維持しなければならない。したがって、それをするための資金を出す」。「村人は、ソ連が撤退したあとの時のように、我々に帰らないでほしいという。しかしここで言いたいのは、たった2年間で国を再建することはできない。アフガニスタンは25年も滅びたままだった。まだまだ先は長い。しかし我々はやるべきことをやる」。

中略

先月ブッシュ大統領はZalmay Khalilzadをアフガニスン大使に任命し、国の再建のために必要な、すべての新しい権力を与えた。さらにアフガニスタン再建の資金として、2倍の18億ドルを援助し、アフガンの各官公庁に100人のアメリカ人を配置することに決定した。これに加えて、PRTの数を2倍にするとも言う。

タリバンのニュースばかりが氾濫するが、日常生活がいかに変化したかも忘れてはならない。この2年間でパキスタンから200万人のアフガン難民が帰還した。小さなビジネスも始まり、製材所には屋根を作るための木材であふれる。大工が新しいドアや窓を作る。田舎では農夫たちが水路を直している。もっと大規模な再選も進行中だ。戦争によって崩れたサラン峠は修理中、アメリカのエンジニアがカブールからカンダハルに通じる道路を舗装している(後略)。

hoonNation building, redoubled
By Scott Baldauf、GARDEZ


■アフガン兵5人死亡、米兵2人負傷[030908 AP]

日曜日に、カンダハル南部のShah Wali Kot地方で、タリバン戦士が発射したロケット弾が車輌に命中し、アフガン兵5人が死亡、5人が負傷した。この事件の後、タリバン兵13人が逮捕された。

これとは別に、日曜日にパクティア州で「敵」との応戦があり、米兵が負傷した。さらにクナール州のBari Kowtでも、米兵1人が負傷。

hoonFive Afghan troops killed, two US hurt in attacks
KANDAHAR


■アルカイダ、無気味な警告を発令[030908 Guardian]

昨日、ビンラディンのネットワークからと思われる、新たなテープが公開された。9.11を思い出させるような殺戮を、アメリカに対して実行するという。

9月3日付けのオーディオ・テープが、衛星放送 al-Arabiyya テレビで放映された。「アメリカの国内と国外で新たな攻撃を行なう。アメリカは9.11のことなど、忘れてしまうだろう」とアルカイダのスポークスマンと称するAbu Abd al-Rahman al-Najdiが述べた。髭を生やした武装闘士の写真が放映された。

「我々はイスラム教徒たちに、アルカイダが2倍になったことを告げる。これまでの死傷者は、今の我々の良い状況を考えれば、大したことない。我々の殉教活動は、もうすぐ明らかになる」。

テープはさらに、シーア派の指導者Ayatollah Mohammed Baqr al-Hakimをイラクで殺したのは、アルカイダではないと述べた。「Mohammed Baqr al-Hakimを殺害し、神の家を冒涜し、無実の人間を殺したのはアルカイダではない、と強く主張する」。「我々の目的はアメリカ人と戦うこと、地球上、彼らがいる所どこででも彼らを殺し、パレスチナ、アラビア半島、イラクから追い払うことだ」。

またアメリカとイスラエルが、Ayatollah Hakim(Baqr al-Hakim)の殺害を企てたことを非難。なぜなら、彼はイランとの近い関係にあるため、イランの影響をこの地域に拡大する恐れがあるという。「我々には動機はない。 Baqr al-Hakimを殺したのは、アメリカ人とユダヤ人だ。彼がイランに忠実だったために、彼を殺したのだ」と述べた。さらに、この殺人事件の背景にはシーア派とスンニ派との間に不和を起こし、シーア派をアルカイダに対立させようとするものだという。

テープの主であるNajdiは、8月17日に放映されたテープでも、アルカイダのスボークスマンと名乗っていた。ビンラディンとオマール師は生存しており、米軍と戦っているという。またイスラム教徒たちに、アメリカと戦うよう鼓舞した。「神は、イラクとパレスチナにジハードの扉を開いた。それを閉めないでほしい」。

garrAl-Qaida issues a chilling warning
Brian Whitaker and agencies


Sniffed Out By Trail Dog 0-1, 2003.