【2003年10月13日〜10月19日】


■アフガニスタン、インドのテロキャンプの存在を否定[031019 Daily Times]

アフガニスタンは土曜日に、パキスタンがアフガニスタン内にインドがテロ訓練所を作っていると主張したことに対して、事実はないと否定した。

「アフガニスタンはテロリストと戦っており、アフガニスタン国内でテロを目的として活動することは許さない」とアフガニスタン内務省副大臣のHilaluddin Hilalが述べ、テロキャンプがあることを否定した。「もしアフガニスタン内にテロ訓練所があったら、それがインドのものであろうと、他の国のものであろうと、隠密に行なわれることはありえない。アフガニスタンはテロ自体と戦っており、アフガニスタンは隣国と良い関係を築きたい」。

hoonAfghanistan rejects Pakistani charge of Indian"terror camps"
KABUL


■JIとPML-N、ワジリスタンの作戦は中止するべき[031019 Daily Times]

土曜日、Jamaat-e-Islami(JI)とPakistan Muslim League(Nawaz:PML-N) は、連邦政府に南ワジリスタンでの作戦を中止するよう、要請した。

北西辺境州のPML-Nが会議を開き「アメリカの利益を守るために、パキスタン軍を自国民に使用することを遺憾に思う」と述べた。またPML-N FATAの秘書代理Ghalib Khan Wazirやその他の者の逮捕を非難し、すぐに釈放するよう要求。アメリカ寄りの政府を非難した。

またJamaat-e-Islamiの州副秘書General Zar Noor Afridiは、もし政府がワジリスタンでの作戦を続けるようだったら、部族民たちが自爆テロを行なうようになるだろうと、警告。

hoonJI、PML-N want Waziristan campaign to stop
By Ghafar Ali、PESHAWAR


■ビンラディンと思われる声が、攻撃を誓う[031019 AP]

(前略)『アルジャジーラ』は土曜日に「信頼のおける情報源」から電話を受け、ビンラディンのテープを受け取ったと、ニュース編集を担当するIbrahim Hilalが述べた。録音は31分間あったが、放送されたのは17分だという。テープは1つだったが、アメリカ人に向けてのものと、イラク人とアラブ人に向けたものに分けたという。(後略)

hoonVoice Said to Be Bin Laden Vows Attacks
By SARAH EL DEEB、CAIRO


■ビンラディン、さらに攻撃を誓い、イラクにジハードを促す[031018 Reuters]

『アルジャジーラ』テレビが土曜日に、ビンラディンからと思われる2つのテープを放送。アメリカ国内外で、さらなる自爆テロを行なうことを誓い、イラクに関してワシントンを支持する全ての国々に警告を発した。

またイラクに対しては、アメリカの十字軍に聖戦をするよう呼びかけ、バグダッドにイスラム政府が樹立するまで戦うよう、促した。

「この戦争はイスラム世界に対する新しい十字軍の戦争であり、イスラム国家に対する憎むべき戦争だ」。「我々は圧制と愚かな行為を中止するまで、あなた方(ワシントン)と戦い続け、アメリカ内外で自爆テロを続ける」。

またブッシュ大統領は、「シオニスト」たちの野望を達成するために、フセイン政権を追い出す戦争をしたと主張。イラク軍の力を崩壊させて、石油の富を奪おうとしていると述べた。「この忌むべき戦争に参加した者たち、イギリス、スペイン、オーストラリア、ボーランド、日本、イタリア、そしてイスラム諸国、なかでもクエートと湾岸諸国に対して、適切な時期と場所で報復をする」。このテープの信憑性はまだ証明されてないが、声や語り方はビンラディンのものに似ているという。

ホワイトハウスのスポークスマンは、「テロとの戦争がまだ続いている。テロリストは文明世界の敵であり、彼らは平和な生活を無視し、恐怖と混乱を広めようとしている。それゆえに、我々は殺人者たちに戦いを挑み、裁こうとしている」とが述べた。 (後略)

この録音は、前パレスチナ首相、アッバス氏を非難していることから、最近のものだと思われる。(後略)

hoonBin Laden vows more attacks, urges Iraqi jihad - TV
By Ghaida Ghantous、DUBAI


■ビンラディンの司令官、攻撃をかわす[031018 AP]

アルカイダの最も重要な指名手配中のリーダーは、先日行なわれた南ワジリスタンでの急襲を免れたが、下部工作員たちが殺されたり逮捕されたと、諜報部高官が金曜日に『AP』に述べた。

10月2日にワジリスタンにある3軒の家が急襲されたとき、ビンラディンの部下の1人、Ahmad Said al-Kadrがこの地域にいたはずだと、匿名を希望する3人の高官が述べた。このアルカイダの財務担当者はエジプトとカナダの国籍を持ち、テロの指名手配リストの中に指名されている。「非常によく計画された作戦だったが、我々はal-Kadrを逮捕することができなかった」とISIの高官が述べた。

今週発行されたカナダの新聞報道では、ロンドンを拠点とするIslamic Observation Centerの声明として、al-Kadrがその息子とともに、この急襲で殺害されたと発表した。しかし高官たちによると、この報道は誤りだと述べる。al-Kadrの息子に関してはまだ明らかではなく、現在DNA鑑定が行なわれているという。

情報大臣のSheikh Rashid Ahmedは水曜日に、この戦いで殺害された者のうち1人は、アルカイダの高位の高官だと述べたが、その名前は発表されてない。

hoonBin Laden's Leader Dodged Raid


■ビンラディン、アメリカ人を邪悪で倫理がないとテープで非難[031018 Aljazeera]

土曜日に『アルジャジーラ』テレビで放送されたテープの中で、ビンラディンがアメリカ人にメッセージを送った。

「これはオサマ・ビンラディンより、イラクに対して侵略行為を続けているアメリカの人々に対するメッセージである。正しい道を歩む者に、平和あれ」。

「あなた方を思慮ある人々だと思う者たちもいる。しかしあなた方の多くは悪であり、倫理も作法も持たない。あなた方は、自分たちの中から邪悪な者、最大の嘘つきで、礼儀知らずを選ぶ。そして最も富みがあり、最も影響力がある者、特にユダヤ教徒に支配されている。ユダヤ教徒は、イスラエル人と彼らの謀略を支持するために、民主主義の嘘を用いて、あなた方を誤った道に導こうとする。そして我々の信仰(イスラム)に対して、敵意を顕にする」。

「これらの謀略は、我々の血と土地に、そしてあなた方の血と経済を犠牲にしている。このことは最近の出来事によって証明される。イラク戦争だ。これは、あなた方には全く関係がないことだ。棒と石のような心を持ったブッシュとそのギャングたちは、人類にとっての悪の道を突き進んでいる。この行為をもって、かれらは偽善を奨励し、悪と政治的賄賂を国々に広めている」。(中略)

「ブッシュに対して言う。あなたは今や世界中に助けを乞うている。小さな国にもだ。助けを乞うことで、あなたの自尊心を台なしにした。そして世界を守ろうと主張するあなたが、いかに取るに足らない者で、弱いかが明らかになった。我々はこの戦いに参加した者、特にイギリス、スペイン、オーストラリア、ポーランド、日本、イタリアに対して、適切な時期に仕返しをする。イスラム国家も同様だ。特に湾岸諸国、なかでもクエートは、十字軍のために協力している」。

「我々はアメリカ人に言う。我々はあなた方との戦いを続け、国の内外に殉教作戦を行なう」。(後略)

garrBin Ladin calls Americans 'vulgar and without sound ethics'
Full text of message to Americans


■ワジール族、6人を引き渡す[031018 Daily Times]

南ワジリスタンのShakey地域のShakey枝族は、タリバンを匿った容疑者6人を、土曜日に行政側に引き渡すと約束したたという。容疑者がアメリカに引き渡されることはない、と行政側は述べ、部族のリーダーたちを納得させたとのこと。

hoonWaziris agree to surrender 6 men
By Iqbal Khattak、PESHAWAR


■アメリカ、ダウードをテロリストに入れる[031018 Daily Times]

アメリカは、インドが指名手配しているデウード・イブラヒムDawood Ibrahimを、グローバルテロリストに指名。ダウードはアルカイダと関連をもち、現在パキスタンにいるといわれる。イスラマバードは、再三、これを否定している。

アメリカ財務省は、ダウードはカラチに隠れてとし、彼のパキスタンのパスボート番号を公表している。「インドの犯罪王、ダウードは、アルカイダと同じ目的を持ち、テロシンジケートと一緒に密輸品を取り扱い、原理主義者たちに資金を流してインド政府を脅かしている」と述べた。

インドは、警官の息子であるイブラヒムを、93年に260人を殺害したボンベイの爆破テロ事件の犯人とみている。またアメリカは、イブラヒムがカシミールの過激派、Lashkar-e-Taibaに資金を流していると非難。「イブラヒムのシンジケートは、暴動やテロを起こしてインド政府を常に脅かしている」と財務省は述べた。イブラヒムをテロリストに加えることで、アメリカは彼が持つアメリカの銀行口座を凍結することができる。「我々は、殺すための資金は流させない。イブラヒムのシンジケートにとって、テロのビジネスは、さらに大きな犯罪組織の一部である。これは解体するべきだ」。

hoonUS puts Dawood Ibrahim on terror list
NEW DELHI、Reuters/AFP


■イランとアルカイダ――奇妙な取り合わせ[031017 Asia Times]

ビンラディンの長男、サード・ビンラディンがアルカイダの高官に昇進し、イランで組織を指揮しているという、今週のワシントンポストの記事に対して、EUの反テロ専門家たちは真偽を疑う。同紙によると、サードと約20人のアルカイダ高官たちは、「イランの聖職者たちに忠実な原理主義的な先鋭治安部隊に守られ、中央政府の手の届かないところにいる」という。

『Asia Times』はすでに7月2日の記事で、イランはアルカイダメンバー数人を拘束していることを認めた、と述べた。しかし『Asia Times』のヨーロッパ諜報源は、注意を促す。「ワシントンポスト紙のリークは、シーア派イスラム共和国のイランが、ワッハーブ派のテロリスト、アルカイダを匿っているという印象を与えている。これは真実ではない」。ヨーロッパの諜報員たちからすると、すべての「大きなネコ」――悪の枢軸イラン、イラクにいる外国人テロリスト、そしてアルカイダ――をひとつの袋に入れてしまうことは、かつての「悪の枢軸」イラクから現在の「悪の枢軸」イランへ、あるいはサダム・フセインからテヘランのアヤトラたちへ、と「テロとの戦争」を「再検討」させようとする、ブッシュ政権の陰謀のように映る。これは証拠がないにもかかわらず、サダムとアルカイダを結びつけようとやっきになっていた、2003年初頭のアメリカのキャンペーンと酷似している。

ヨーロッパの反テロ諜報部員たちは、いくつかの疑問点を挙げる。まず、アルカイダとイランの宗教的リーダーとの間に、接点がない。そしてサードは、新たなオサマではない。ある諜報部員にいると、「我々はオサマの息子ではなく、Muhamad Ibrahim Makkawi、別名Saif al-Adilに関心がある。彼はエジプト軍の前大佐で、60年か63年生まれ。爆発物の専門家で、おそらくKhalid Shaikh Mohammadの後継者だ」という。

Saif al-Adilは、80年代にアフガニスタンのムジャヒディンとともにソビエトと戦い、ビンラディンの副官、ザワヒリのイスラミック・ジハード(Islamic Jihad)の軍事部門を設立した。いまだに、アルカイダの軍事工作員のトップと見られている。彼はアルカイダの悪名高い特別部隊055の、地上部隊、警備、軍事教育、諜報、連絡係の責任者だった。Saif al-Adilの写真は、90年代中旬にとったパスポートの写真だけだ。しかしアメリカ人たちは、Saif al-Adilがイランにいると確信している。このほかに、Abdullah Ahmed Abdullahなど数十名がイランにおり、拘束されてはいるが、活動を続けているという。

いっぽうヨーロッパ人たちは、それほどこのことを確信してない。アルカイダの痕跡は、主に紅海と湾岸諸国にあり、イランにはないという。「アルカイダのリーダーたちの多くは、イエメンとサウジの間にあるHadramutに隠れた。ここは、ビンラディンの出身地だ。Hadramut族の影響力があるウルマたちはワッハーブ派で、サウジの治安部隊や宗教警察の高官になっている」とヨーロッパの諜報部員はいう。イラン政府自体は、アルカイダを支持していることを否定してきた。とはいえ、彼らは拘束しているアルカイダが誰なのか、明らかにはしてない。

ワシントンポストのリークによると、サード・ビンラディンはイランの革命警備隊、Jerusalem force(al-Quds) の5つの支部から選ばれた先鋭部隊に守られ、「中央政府の手の及ばない」ところにいるという。アナリストたちはこれに疑問を投げかける。このような組織は、ハタミ大統領を簡単に排除できる。しかし最高指導者、大アヤトラのアリ・ハメネイは別だ。すべての治安部隊は、彼に従う。そして現実的に、「中央政府」とはハメネイを意味するのであり、ハタミではない。

アメリカの諜報部は、Jerusalem forceは30以上の「外国人イスラム過激派に、準軍事的、ゲリラ的、テロの戦略を教え込み、スンニもシーアも同等に、またレバノンのヒズボラやパレスチナのハマス、イスラミック・ジハードなどを訓練してきた」と、信じ込まされている。まるでイスラエルのモサドのようだ。ここでもまたもや、すべてのネコを、1つの袋に詰め込もうとしているが、ヒズボラと、パレスチナの解放運動組織は、全く異なった組織だ。

ヨーロッパの諜報源にとると、Jerusalem forceは「国の中の国で、アルカイダを保護することはできる」が、国際的な役割については、大いに疑問があるという。「サダム・フセインも、Jerusalem Liberation Armyを持っていた。しかしそれは目に見えないもので、プロパガンダだけだった」と別のヨーロッパの対テロ工作員が述べる。

ヨーロッパの諜報部員は、Saif al-AdilとAbdullah Ahmed Abdullahがビンラディンとザワヒリに次いでアルカイダのトップである、と同意する。しかしAyman al-Zawahiriが、トラボラで米軍に爆撃されたアルカイダのリーダーたちを匿うために、Jerusalem forceとの古い関係を利用したなどという仮定は、全くばかげている。これらのアルカイダのリーダーたちはパキスタンの部族地帯に逃げ込み、以来、ずっとそこにいるのだから。数名だけが、パキスタンからイランのに渡ったという証拠がある。

ワシントンポストによると、サウジはイランにサード・ビンラディンとアルカイダの兄弟たちを引き渡すよう、要請したという。リヤドの爆破事件の首謀者だというのだ。サウジとアメリカによれば、彼らはリヤドのアルカイダ組織と接触してたという。サウジはアメリカに、イランには400人のアルカイダがいると言ったらしい。ヨーロッパの諜報員たちは、これもマユツバだと見る。サウジは今、なんとかしてアメリカを満足させたいと考えているのだ。

テヘラン政府は、イランがアルカイダを支持しているという「証拠があるのなら提出してほしいと、外国の諜報部員たちに挑戦状をつきつけた」と、政府スポークスマンのAbdullah Ramezanzadehは言う。「何度も何度も、我々はイラン内で彼らの活動を許可しないと主張してきた。これは国の最高幹部が決定したことだ。記事は全くのでたらめだ」。イラン政府は、ワシントンポストの記事は、ワシントンのイスラエル団体のリークだと非難する。ペンタゴンのネオコン、ナンバー2のポール・ウォルフヴィッツ以下、イスラエルのシャロン大統領と密接な関係がある者たちにとっては、イランのアヤトラたちは、大きな攻撃目標だ。ヨーロッパの対テロ専門家によると、ネオコンたちにとって、「イランでアルカイダが自由であることは、理想的な状態だ。イラン攻撃を開始するために、意見をすでにまとめ始めている」という。

イラン政府スポークスマンのRamezanzadehは、イラク、アフガニスタン、パキスタンとの国境はコントロールするのが難しく、時にアルカイダと共謀する者が入ってきてもおかしくない、という。アルカイダは、アフガン国境に基地を持つといわれる。アメリカの衛星写真は、簡単に証拠を捕らえることができるはずだ。

サード・ビンラディンはオサマの第一夫人の11人の息子のうちの1人である。サードは2002年にアフガニスタンからイランに入った。彼は英語が堪能で、情報テクノロジーに長けている。ヨーロッパの諜報部員は、彼がアルカイダの兵站学のキープレーヤーであるかもしれないという。Khalid Shaikh Mohammadと近く、いろいろ彼から学んだことも事実かもしれない。しかし、彼は新たなオサマではない。少なくとも、現在のところは。さらに、彼がテヘランのアヤトラの新しい武器であるという証拠は、何もない。

smellIran and al-Qaeda: Odd bedfellows
By Pepe Escobar


■ダウード、パキスタンにはいない[031017 Dawn]

イスラマバードは金曜日に、インドの地下の帝王ダウード・イブラヒムDawood Ibrahimはカラチに住んでいないと述べた。「彼はパキスタン国民ではなく、ましてカラチに住んでなどない」と情報大臣のSheikh Rashid Ahmed。

smellDawood not in Pakistan, says Rashid
ISLAMABAD


■ビンラディン、まだ生きているとムヒャラフ[031017 Reuters]

ムシャラフ大統領はマレーシアで開催されているイスラムサミットで、ビンラディンはまだ生存していると述べた。(中略)

ムシャラフは、ISIはCIAと協力して活動しており、最近手に入れたテクノロジーで、国境付近の出入りを監視しているという。その結果、ビンラディンがまだ生存していることは「じゅうぶん確実」と述べた。「常に移動していると思われ、どこにいるか、はっきり断定することはできない」という。

hoonBin Laden still alive, says Pakistan's Musharraf
By Simon Cameron-Moore、PUTRAJAYA


■パール殺害容疑者は、我々の職員だったとAl Akhtar[031017 Daily Times]

アメリカにより、テロリストを援助したとして資金を凍結された慈善団体、Al Akhtar Trustは木曜日に、ダニエル・パール記者を殺害した犯人は、わずかな時間であったが、自分たちの組織で働いていたと認めた。「Saud Memon(パール記者殺人犯の資金提供者)は、3年前に組織を立ち上げたとき、我々の職員だった」とAl-Akhtar Trustの副会長のMohammed Ibrahimが述べた。「彼は数ヵ月働いただけで、そののち、辞めてしまった」。

hoonPearl murder suspect was our worker: Al Akhtar
KARACH


■容疑者、さらに降伏する[031017 Daily Times]

アルカイダを匿っていた容疑者が、さらに1人降伏した。行政側によると逮捕されたDassi khelk枝族のNoor Islamは、すぐにある場所に移送され、尋問を受けているという。(中略)

ワジール枝族たちは、この3日間、毎日1人ずつ容疑者を引き渡している。しかし容疑者の中の最も重要な4人、Yargul khelのNeik MuhammadとMuhammad Sharif、Kaka kheのAbbas and Nazirはいまだ逮捕されてない。「アメリカは、特にこの4人を欲している。彼らは南ワジリスタンにいるアルカイダについて、いろいろな情報をもっている可能性がある」という。

4人はソ連侵攻の際、ムジャヒディンとともに戦い、タリバン政権時代には、アルカイダと密接な繋がりをもつようになったという。「彼らは、アルカイダ高官についていろいろ知っている」。

さらに行政側は、Zali khelと、別の2人の容疑者の引き渡しを交渉している。

hoonAnother tribesman surrenders
By Iqbal Khattak


■ワジール族、容疑者を引き渡す[031017 The News]

木曜日に、南ワジリスタンのワジール族のDasi khel枝族は、アルカイダを匿ったとされる容疑者1人を、行政側に引き渡した。行政官のMuhammad Azam Khanがジャーナリストたちに語ったところによると、Dasi khel枝族のNoor Islamが引き渡され、それと引き換えに、逮捕されていた30人が釈放されたという。またDasi khelが運営していた店舗なども、封鎖を解かれた。

政府は、この作戦で殺害された8人のアルカイダの中に、アルカイダ高官が含まれていたと述べたが、アラブの情報源によると、殺害された容疑者の1人はエジプト国籍のAbu Abdur Rehmanだったという。彼はアルカイダに影響されてはいたが、アメリカを憎んでいいたわけではないという。カナダのパスポートを所持していたといわれる。さらに、殺害された者の中に、パレスチナ出身のSamrqandがいて、この男はAbu Abdur Rehmanの側近だったという。「彼は南ワジリスタンの作戦の際に負傷し、パキスタン軍に捕らえられそうになったとき、自爆した」という。Abu Abdur Rehmanは55歳で、85年か86年頃にアフガンのジハードに参加した。ペシャワルのハヤタバードに住み、「アルカイダとは一線を引いていた」といわれる。タリバン政権崩壊後は、ほとんど部族地帯で生活していたらしい。

いっぽう、 部族地帯に入ることを拒否されたMuttahida Majlis-e-Amal(MMA)の使節団は、滞在を1日延期し、部族長たちと話し合いの機会を持つことにした。

hoonWazir tribesmen hand over wanted man
PESHAWAR


■パキスタン、アルカイダ財務官捜索中[031016 Reuters]

パキスタン治安当局は、最近南ワジリスタンで展開された作戦で逃亡したと思われる、カナダ国籍のアルカイダ財務官を捜索中であると、諜報部高官が木曜日に語った。

諜報部高官によると、Ahmed Said Khadr、別名Abu Abdur Rehman、あだ名Al-Canadiは、現場から逃走したと思われる。「彼は現場にいたはずだが、逃げてしまった」と、高官が『ロイター』に語った。

Canadian Broadcasting Corporation(CBC) のウェブサイトが、ロンドンにあるIslamic Observation Centreの言葉を引用して、Khadrとその10代の息子が、攻撃で死亡したと発表した。しかしパキスタン高官は、Khadrの息子だけが殺され、彼自身は生存しているという。イスラマバードのカナダ大使館は、何も発表してない。

パキスタンの諜報部員は、KhadrはアフガニスタンのShkinにある、小さな米軍基地攻撃を手伝ったという。Khadrは50代で、Human Concern Internationalという慈善団体を運営していた。これはコーシュト、ジャララバードの近くのDarunta、カーブルにあるアルカイダの訓練所に、資金を調達していたといわれる。

96年に、イスラマバードのエジプト大使館爆破事件の資金源だったとして、パキスタンで逮捕されたが、『CBC News』によると、カナダの首相Jean Chretienが介入して、釈放されている。

パキスタンの内務大臣Sheikh Rashid Ahmedが水曜日に、アルカイダ高官が作戦の際に殺されたと発表した。諜報部高官によると、Khadrはビンラディンの組織の上層部にいはいなかったが、アメリカには指名手配されている。

hoonPakistan hunts suspected al Qaeda financier
PESHAWAR


■タリバン、ムスリムの支持を求める[031016 AP]

タリバンは、アフガニスタン外のイスラム過激派から、資金や支持を得るために、前代未聞のキャンペーンを行なっている。

ここ数ヵ月間おとなしくしていたタリバンのスポークスマンたちは、アラブのテレビやパキスタンのメディアに出演したり、『AP』を含む国際通信社に、直接電話をかけ、次第に行動が大胆なってきた。

アフガン外務省スポークスマンOmar Samadは、タリバンは自分たちに好意を持っているパキスタンに、メッセージを送ろうとしているという。「いっそう組織化されてきた。アフガニスタンでは、それほど影響力をもたなくなってきたが、パキスタンではまだ支持され、資金や武器や人材の援助を受けている」。

現在のタリバン戦士たちは、2001年にアメリカと戦った若い戦士たちではないと、内務大臣のAli Ahmad Jalaliは語る。今のタリバンたちは、パキスタンの貧しいマドラッサ出身の新人だという。Jalaliによると、最近逮捕されたタリバンは、パキスタンの原理主義の聖職者たちの指示でアフガニスタンに来たという。聖職者たちは、アメリカやアフガンの人形たちに対してジハードをすることが、ムスリムの義務だと説いている。アフガニスタンで戦うために、パキスタンで55ドルもらったと語る男もいた。

タリバンの主張は、ときには突拍子もない。9月、ザーブルで米兵10人を殺害したと発表した。しかし米軍側は、兵士1人が事故で死亡したとする。9月に『AP』に送られたファックスによると、タリバンたちは、NGOなどの国際援助団体の職員を殺しているという。「我々はこれまでNGO職員を尊敬していた。しかしNGOという名を使った別のNGOがある。これはアメリカのためにスパイ活動をしているにすぎない。アフガニスタンにいるタリバンたちに、かれらを襲い、国から追放することを呼びかけたい」。

2週間前には、Mullah Hedayatollah Akhundと名乗るタリバンスポークスンがアルジャジーラに登場し、アメリカに抵抗するよう、呼びかけた。またMohammed Hanifと名乗るタリバンが、パキスタンの英字新聞『The News』に電話をかけてきて、カンダハル南部でアフガン高官を暗殺したと声明を出した。

タリバンはそのイメージを作り出すためにも、メディアを利用する。あるタリバンスポークスマン、Sayed Hamid Aghaは『AP』にサインつきのファックスを送り、タリバンが音楽や髭を剃ることを禁止したとする、一般に出回っている情報を否定した。「髭を生やしてない者の、鼻や耳を切り取ったりしない。オマール師は、もしタリバンと名乗る者がそのような脅迫をしたとしたら、その者はイスラムとアフガニスタンの敵だ。その者はタリバンではないとしている」という声明を発表した。このような、タリバンのスポークスマンと名乗る者の身元を明らかにすることは、不可能である。

タリバンスポークスマンの何人かは、おおっぴらにパキスタンで活動している。ナンガハル州の前タリバン情報大臣は、パキスタンのジャーナリストたちとと会見している。バローチスタン出身者らしいタリバンスポークスマンは、2人いるようだ。タリバンは、パキスタンでPRキャンペーンをしている。「ほとんどの者がパキスタン側にいる。パキスタン政府がタリバンを終わりにしようとしたければ、できるはずだ。しかし、彼らを止めようとする者はいない」。

garrTaliban Campaigns for Muslim Support
By PAUL HAVEN、KABUL


■3人の脱獄囚、逮捕[031016 Reuters]

先週カンダハル刑務所から脱獄した41人の服役囚のうち、3人が逮捕されたとアフガン高官が木曜日に語った。3人は、数日前に捕まったという。

hoonThree Taliban jail escapees said recaptured


■ワジール族、容疑者1人を引き渡す[031016 Daily Times]

南ワジリスタンのShkai地域に住むKhonya Khel枝族は、アルカイダを匿っていたとされる容疑者を、さらに1人、行政側に引き渡した。これで引き渡されたのは、全部で4人になった。

hoonWaziri tribes give up another wanted man
By Ghafar Ali、PESHAWAR


■MMA、部族地帯への視察を拒否される[031016 Daily Times]

MMAの視察団が、南ワジリスタンで展開されているパキスタン軍の活動を視察しに出かけたが、行政側から、部族地帯に入ることを拒否された。MMAの議員たちは、このことは政府がやましいことをしている証拠だと述べたが、行政側は、MMAは「政治活動」を行なうことはできないと応対した。

hoonMMA 'fact-finding mission' denied entry to Tribal Areas
By Ghafar Ali、PESHAWAR


■パキスタンの慈善団体、テロとの関係を否定[031015 Reuters]

ビンラディンと関係があるとして、アメリカの財務省に非難されたパキスタンの慈善団体Al Akhtar Trustは、慈善活動と援助活動しか実施していないと主張。「我々の罪は髭を生やし、ムスリムであることだ」と、慈善団体会長のMaulana Mohammed Mazharが述べた。「我々はアルカイダと関係はない。活動は、すべて政府の支援のもとに行なっている。政府は、我々の活動を知っている」、組織は何も恐れていないと語った。(後略)

hoonPakistani charity rejects U.S. terror link allegation
By Amir Zia、KARACHI


■アルカイダ幹部、殺害された[031015 AP]

10月2日、南ワジリスタンで行なわれたアルカイダ掃討作戦で殺された8人の抵抗分子のなかに、アルカイダの幹部がいた可能性があると、パキスタン高官が水曜日に述べた。

「殺害された者の中に、懸賞金が懸かっていた者がいた可能性がある。アルカイダのトップ10か15のうちの1人だった」と情報大臣のSheikh Rashid Ahmedが述べた。

さらに水曜日、親タリバンの宗教政党MMAが、「ワジリスタンでの取り締まりで、人々に問題を招いている」と政府を非難した。「この作戦はすぐにでも中止し、事件の詳細を国会で明らかにする必要がある」と述べた。

hoonHigh-Ranking al-Qaida Member Said Killed
By RIAZ KHAN、PESHAWAR


■アメリカ、アフガニスタンを去る方法を模索[031015 Asia Times]

アフガニスタンは、日に日に不安定になりつつあるが、アメリカ政府は、軍隊によって国に治安を取り戻すことはできそうもないと感じ始め、なんとか有益な政策を用い、アフガニスタンから撤退しようと模索している。

まず最初の試みは、クエッタにあるパキスタン空軍基地で、タリバンの「穏健派」と接触することだった。これはオマール師を排除しようとしたので、すぐに頓挫した。その後 それほど過激ではないタリバンのグループ、Jaishul Muslimが正式に結成された。アメリカは、反米抵抗運動をする強力なムジャヒディン司令官を詮索しようと働きかけたが、このグループは結局アフガニスタンに入ることもできず、挫折。そして先週、アメリカに拘束されていた、前タリバン外務大臣のムタワキクが、カンダハルから解放された。(中略)

アメリカは、自分たちが選んだカルザイが国造りに失敗したために、他の手段を考えざるを得なくなった。さらに熟考の上に選んだ南部の州知事たちも、充分な働きをしているとは言えず、南部は抵抗分子の温床となってしまった。カブール政権の権力の柱は、北部同盟とドスタム将軍が握り、自分たちの支配地域を分割し始めたために、アメリカと亀裂が生じた。さらにパキスタンも、アメリカが快く思ってない要員たちに、近寄り始めている。

《パキスタンの現在の役割》

数週間前、アメリカの外交官がカラチを訪れ、アメリカはパキスタンに非常に満足していると語った。「パキスタンはアルカイダ逮捕に関して、実によく協力してくれる」。しかしタリバンに関しては、別問題だ。信用できない、とこの外交官が語った。

ここ数ヵ月間、パキスタンは80年代のソ連侵攻の際に肩入れした、何人かのアフガン人司令官を援助してきた。これは隠密裏で行なわれていたが、今やイスラマバードは、もしアメリカが必要と考えれば、これらのムジャヒディンたちを「調教する」と、堂々と申し出たのだ。

タリバン政権崩壊前、パキスタンは何とかタリバンに代わる力を生み出そうと試みた。しかしHizb-i-Islamiのヘクマチアルなど、アメリカはパキスタンが選んだ相手を嫌ったために、パキスタンは親インド・ロシア・イランの北部同盟にカブールを与えるという、苦渋を味わった。

しかし今、アメリカは選択を誤ったために、パキスタンの力に頼らざるを得なくなった。ここで「穏健派」タリバンが再び浮上した。この政策はムタワキルの釈放で、いっそう現実的になってきた。ムタワキルは、パキスタンの力を借りて、カンダハル州政府内の高い地位に就くと考えられている。

同時に別の強力な前タリバン大臣たちを、国防省を筆頭に、中央政府内に配置することも考えられている。そうすれば反米抵抗運動を抑え、同時に最近アメリカの手に負えなくなってきた北部同盟をも、抑えることができる。

しかし、大きな問題は残る。野戦司令官たちの間で支持されている、強力なタリバンたちをどうするかだ。ここでパキスタンが登場する。そしてアメリカのために、たとえは、伝説的なムジャヒディン、Maulana Jalaluddin Haqqaniを、「改宗」させようとしているのだ。

9.11直後、パキスタンはHaqqaniをイスラマバードに招き、そこでアメリカは彼を買収しようとした。しかしHaqqaniはこれを拒否し、タリバン政権で築いた地位を捨て、ゲリラとして武器を取り、アメリカ主導の侵攻軍と戦うことを選んだ。彼は今、パクティア、パクティカ、コシュトで強力な軍を指揮。この地域での戦いは、もっとも激しい。『Asia Times』の情報源によると、ISIはアメリカに、もうじきHaqqaniはこちらの味方になると保証しているという。しかしHaqqaniに近い人々は、そんなことはあり得ないと述べる。となれば、アメリカは再び行き詰まる。

《北部同盟》

信頼のおける情報源によると、Hizb-i-Islami Afghanistanのドスタム将軍と、北部同盟の2つの原理主義政党、Jamiat-i-Islami Afghanistanのラッバーニ、Ittahad-i-Islami AfghanistanのProfessor Abdul Rab Rasool Sayyafが、急接近しているという。最近急増している、Sarobi、Logar、Imam Sahabでの反米攻撃は、この新しい動ききの結果だという。このような結託は、さらにアメリカを痛めつけることになる。

《カルザイ》

ザヒール・シャー国王支持者たちは、国王派たちが政府に組み込まれることを期待し、最初のうちはカルザイを支持していた。しかし、カルザイはアフガニスタンのリーダーであり続ける態度を示しているために、不服を感じ始めている。カルザイはカンダハルで支持されていることは確かだが、最近起きたカンダハル刑務所脱走事件からわかるように、地方行政内に、タリバンは深く根を張っている。少しずつ、アメリカに不利になってきた。

しかし、アメリカが穏健タリバンと取り引きするなど、新しい動きはあるにはあるが、本当のところは、タリバンが問題なのではない、という事実が見えてきた。タリバンは、ビンラディンを匿った、という単純な理由で、9.11以後、アメリカの攻撃目標になった。つまり、タリバンは「テロとの戦争」の最初の犠牲者といえよう。

今、アフガニスタンにおけるアルカイダのネットワークは、すでに崩壊した。そしてもはや、アフガニスタンにいるアメリカにとって、脅威ではなくなった。したがって、脅威がなくなったからには、誰があの不毛のアフガニスタンを支配しようと、それがタリバンであろうと、北部同盟であろうと、その混ぜ合わせであろうと、そのようなことはアメリカにとって重要なことだろうか? アメリカは、アフガニスタンはアフガン人に任せ、軍を引き上げるべきではないか? このように考えれば、アメリカがオマール師と対話するのも、時間の問題のように見える。

ohsmellUS explores its Afghanistan exit options
By Syed Saleem Shahzad、KARACHI


■パキスタン、テロの危険で治安を強化[031015 Reuters]

テロの恐れがあるとして、パキスタン警察は、カラチの外交施設やビジネス街、モスクなど警備を強化。「カラチでテロの危険性がある」とシンド州治安部のAftab Sheikhが述べた。

シンド州政府のスポークスマンSalahuddin Haiderは、州警察長官のSyed Kamal Shahが火曜日に、カラチで自爆テロなどの暴力的な事件が起こる可能性があると、警告したという。「治安は強化されたが、テロの恐れがある。何が起きてもおかしくない。外国の機関だけでなく、多国籍企業も攻撃の対象になり得る。警戒を強めたい」と述べた。

アザム・タリク暗殺事件後、暴力事件が生じる危険性が増したという。タリクの支持者たちは、タリク暗殺はシーア派の陰謀だとして、復讐を誓っている。

hoonPakistani city boosts security against terror risk
By Amir Zia、KARACHI


■米軍とアフガン軍、タリバンを一掃[031015 Reuters]

米軍とアフガン国軍は水曜日に、ウルズガン州Char Cheny地方のDarwan村から、タリバンを追い払った。米軍のヘリコプター攻撃で、タリバンが10人死亡。「タリバンは夜のうちに村から撤退。米兵はタリバンが一般人の中に隠れていないか、1軒ずつ家宅捜査をして廻っている」という。

匿名を希望するある高官は、「死亡者は2名、負傷者は6名より多いことはない」と語った。米軍スポークスマンColonel Rodney Davisは、ウルズガンからの要請で、米軍が空と地上戦に参加したことは認めたが、米軍に死傷者がいたかどうかは、発表を控えた。

月曜日にタリバンがChar Cheny地方でアフガン兵を殺害。戦闘はその後、生じた。

hoonU.S., Afghan troops flush out Taliban group
By Sayed Salahuddin、KABUL


■インドのチーム、アフガニスタンでハイジャック事件を捜査[031015 Daily Times]

インドのチームが、99年に発生したインド航空機ハイジャック事件を捜査するために、アフガニスタンを訪れている。インドのCentral Bureau of Investigation(CBI)のメンバーが、前タリバン外務大臣のムタワキルを始め、現在逮捕されているタリバンのリーダーたちを尋問するとのこと。CBI高官は捜査の内容について黙秘しているが、政府の情報筋によると、アフガン政府はインドの高官たちがタリバンを捜査することを、許可したという。このハイジャック事件は、カトマンズからニューデリーに向かう途中で発生し、インドは人質の交換として、インドで服役していた過激派Jaish-e-Mohammadの長のMaulana Masood Azharを始め、4人の過激派を釈放した。インドは、このハイジャック事件にパキスタンが関わっていることを明らかにし、パキスタンがテロを支援していることを印象づけようとしている。

ハイジャック犯のボーディング・パスが、カンダハルのある建物内で見つかったことから、インドのチームはカンダハルに向かった。アメリカ軍は、ハイジャック犯とアフガン高官との間の会話が録音されたテープを入手したともいわれる。FBIはCBIと協力しているという。

FBIは、ハイジャックをめぐるさまざまな情報を得ており、それを証明するためにアムリッツアルなど、インド各地を訪れたといわれる。ハイジャック機には、当時アメリカ人が1人搭乗していたために、アメリカ諜報部はインドと協力して事件を捜査している。

hoonIndian team in Afghanistan to investigate plane hijacking
By Iftikhar Gilani、NEW DELHI


■ワジール族、さらに容疑者1人引き渡す[031015 Daily Times]

火曜日、Shaki地域のKhunia khel族が、アルカイダを匿ったとされる容疑者をさらに1人、政府側に引き渡した。「明日(水曜日)、新たにもう1人、引き渡してくることを期待している」とワナの行政官が電話で『Daily Times』に語った。

月曜日に、部族民は容疑者1人を引き渡し、行政側は諜報部からの情報で、さらに1人を逮捕した。これで逮捕者は全部で3人になり、現在、ある場所で取り調べを受けているという。残りの7人の容疑者は、現在引き渡しを交渉中とのこと。「部族民と交渉するには時間がかかる。ゆっくりやらなければならない」と行政官が述べた。

hoonWaziris hand over another wanted man
By Iqbal Khattak、PESHAWAR


■過激派、RAWで訓練される[031015 The Nation]

内務大臣のMakhdoom Faisal Saleh Hayatは、アザム・タリク暗殺事件には、宗教過激派が絡んでいる可能性があるという。また彼によると、インドのResearch and Analysis Wing(RAW) はアフガニスタンに18の訓練所を設立し、そこでパキスタン人過激派を訓練しては、パキスタンに送り返し、テロを起こさせていると述べた。(後略)

smellExtremists getting training in RAW camps
ISLAMABAD


■パキスタンの慈善団体、テロを支援か[031014 Reuters]

アメリカ財務省は、パキスタンの慈善団体Al Akhtar Trust Internationalが、アルカイダを支援しており、イラクにおけるアメリカ軍攻撃のために、資金を提供していると非難した。

財務省によると、この慈善団体は2000年11月に発足。イスラム宗教戦士やアフガニスタンの前タリバン政権を支援するために設立されたという。9.11以後、テロを支援しているとしてアメリカが資金を凍結した慈善団体Al Rashid Trustに代って、活動していると述べた。「al Rashidが形を変えた組織だ。しかも、おぞましい形に変容した」。

2003年3月に、この組織に所属するある人物が、イラクにおける「ジハード」のために資金を集めている、という情報を得たという。これはイラク人と協力して、米軍を攻撃することを意味する。さらに、組織の中心人物Saud Memonは、ダニエル・パール記者誘拐殺人事件を起こしたグループとも関連があったと見られる。Saud Memon所有の敷地で、パール記者が殺害されたのだ。Saud Memonは過激派に資金を流していることで知られる。

smellUS Treasury says Pakistani charity a terror front
WASHINGTON


■ビンラディンの息子、アルカイダの中心人物となる[031014 Washington Post]

ビンラディンの長男、サード・ビンラディン(Saad bin Laden)が、アルカイダのネットワークの上層部に躍り出てきた。アメリカ、ヨーロッパ、アラブの高官等によると、彼はイランから、テロ組織を動かしているという。

6月に発生したリヤドの自爆テロ直前、サード・ビンラディンと他のアルカイダ高官たちが、リヤドのアルカイダ組織と接触していたという。情報筋は内容は明らかにしなかったが、リヤドの攻撃はイランで計画され、そこから指揮されたという結論が出たという。

サード・ビンラディンはテログループのトップリーダーではないが、重要事項決定の際、彼にも参加権があることは、彼が父親の信頼を得ている証拠であり、リーダーシップを家族に委ねようするビンラディンの願望も見ることができる。

イランにいる他のアルカイダ高官たちのように、24歳のサード・ビンラディンは、イランの急進的治安部隊に守られているという。Jerusalem Forceと呼ばれるこの秘密部隊は、イランの聖職者たちに忠誠を誓うエリート集団で、中央政府の権限は及ばない。アルカイダは、アフガニスタンとの国境沿いの地域にいると、アメリカとヨーロッパの諜報部は語る。サード・ビンラディンのほか、アルカイダの軍事責任者、Saif al-Adel、組織の資金責任者Abdullah Ahmed Abdullah、その他20人近くの上層部メンバーが、このJerusalem Forceに守られているらしい。

イランがアルカイダを匿っていることは、大きな論争の種になっている。諜報部によると、国務省は核問題を含め、さまざまな問題をイランと協議することを望んでいるにもかかわらず、もしアルカイダのリーダーたちの引き渡しに問題が及んだ場合、文民政治は取り引きの合意に達することかできるかどうか、まったくわからないという。「イランは不均衡な戦術を押し進め、欧米に近づこうとするだろう。いっぽう、イスラム過激派社会におけるリーダーシップを保持しようとする」と、アメリカの諜報アナリストは語る。

同様に、サウジもイランを説得することができない。サウジによると、イランには400人近くのアルカイダがいる。「彼らはイランにいる。誰かが彼らを援助している。誰だろうか?」とサウジ大使Prince Bandar bin Sultanが先月、San Francisco Chronicleに語った。「これがイランとの問題だ。我々が接触できる人々は、アルカイダを我々に引き渡すことができない。8匹のアヒルを連れて、道を渡ることができない。アルカイダを引き渡すことができるやつらは、彼らを引き渡すことに興味を持ってない」。

以前からサード・ビンラディンは、父親とともに行動していた。しかし最近イランに行ってから、CIAやFBIの注目を浴びるようになった。それ以前は常に父親に傍らに座り、意見を言うことはなかった。今は積極的にアルカイダを指令するようになり、リーダーの1人として台頭してきた。モロッコの自爆テロにも、直接関わっていたとも言われる。人々も、彼から指令を受けるのを待つようになってきた。

サード・ビンラディンが組織内で台頭してきていることは事実だが、彼が司令官になったかどうかは、意見が分かれる。アメリカの諜報部員は、「ビンラディンの子供たちの中では一番出世しているが、それほど重要ではない」という。ヨーロッパの諜報部員やアナリストたちは、アルカイダの最重要人物ではないが、作戦の決定権を持ち、兵站ネットワークで重要な役目を果たしているらしい。Khalid Shaikh Mohammadと非常に近かったと述べるアナリストもいる。Institute of Defense and Strategic StudiesのRohan Gunaratnaは「サードは、欧米を熟知しているから、欧米に対する作戦を立てることができる。父と非常に親しく、彼のボディーガードでもあった」。Gunaratnaによると、96年から98年の間にビンラディンがかけた衛星電話のうち、10%がイランへかけたものだったという。これは当時、イランと頻繁にコンタクトをとっていたことを示す。

またある高官は、世界が最も逮捕したがっているイランの過激派 、Imad Mugniyahとアルカイダが接触していた証拠があるという。Mugniyahはレバノン国籍のヒズボラ指導者で、80年代にアメリカ人数名を誘拐殺害するとともに、飛行機のハイジャック、ベイルートの米軍基地爆破などの事件を起こしている。前アルカイダ工作員の証言によると、Mugniyahは90年代にスーダンでビンラディンに会い、武器と引き換えに、アルカイダ戦士たちの訓練を引き受けたという。今年イギリスに逃亡したJerusalem ForceのメンバーHamid Zakiriが、Mugniyahが果たした役目について、政府関係者に語っている。イギリスで発行されているサウジの新聞Al-Sarq al-Awsatでのインタビューで語ったところによると、Mugniyahはイランにいて、「アルカイダがイランに逃げ込むことを計画した」という。「Mugniyahは、ザワヒリと他の原理主義組織の司令官たちの仲介をしていた」らしい。Mugniyahが援助した者の中には、ビンラディンの妻Amal al-Saddahとその子供がいる。アメリカがアフガニスタン爆撃を開始したときに、アフガニスタンからイランを経由して、母国のイエメンまで、彼女らを無事に帰したという。ヨーロッパの諜報部は、Zakiriの情報は、ほとんど立証できると述べた。

ohBin Laden Son Plays Key Role in Al Qaeda
By Douglas Farah and Dana Priest


■アルカイダ、現金取得の道を模索[031014 AP]

アルカイダとタリバンは、国際的制裁にもかかわらず、新たな資金源を確保しはじめている。国連のHeraldo Munozによると、タリバンはドラッグ売買で資金を得ているという。

アフガニスタンは、世界で最大のケシ産出国である。タリバン政権時代にケシ栽培は禁止されたが、その後、再びケシ商売が盛んになった。アフガン政府内の軍閥たちでさえ、ケシ商売に関わっているといわれている。「タリバン司令官たちは、武器を買うために、ドラッグを売っている。ドラッグ商売とタリバン増加は関連している」とMunoz。中東の国々には、タリバンとアルカイダを支援している個人もいる、と語った。

国連は、この2つのグループと関係がある個人や組織の資金、1億2000万ドル以上を、すでに凍結しているという。しかし、アルカイダとタリバンは、新たな資金源を確保している。「資金の移動がさらに洗練された」という。また世界的な動きにより、アルカイダは組織の構造を変え、個々の小さなテロ組織に力が集結するようになった。「以前よりも階級制がなくなり、並列的になってきた。組織の各単位は、以前よりも資金や武器を、自由に手入できるようになってきた。したがって、資金のとりしまりが難しい。しかし、彼らが方法を変えれば、我々も新たなお金の流れを調べる」。

hoonU.N.: al-Qaida Finding Ways to Get Cash
By PAUL HAVEN、KABUL


■米軍とアフガン軍、タリバンを取り締まる[031014 Reuters]

ウルズガン州で、米軍ヘリコプター戦闘機に援護され、米軍とアフガン地上軍がタリバンを急襲した。

Char Cheny地方のDarwan村で、少なくともタリバン3人とアフガン国軍1人が死亡。「我々はアメリカ軍とともに、タリバンの取り締まりを強化している。我々は前進しており、タリバンは激しく闘っている」と、地域責任者Abdur Rahmanが『ロイター』に語った。Rahmanによると、米軍ヘリコプター2機と24人の米兵が、アフガン国軍400人を援助しているという。

hoonUS, Afghan forces tighten net on Taliban
KABUL


■アフガン兵と米兵、タリバンを急襲[031014 AP]

米軍とヘリコプターに援助されたアフガン国軍数百人が月曜日に、カンダハル北東のChaar Cheno地方に隠れていたタリバンを急襲。4人を殺害し、8人を逮捕した。アフガン兵側は1人死亡、5人が負傷したと、ウルズガン州知事のJan Mohammed Khan。

「同盟軍がアフガン軍を援助している。作戦はまだ続行中なので、詳細は差し控える」とバグラム空軍基地のCol. Rodney Davisが述べた。

月曜日には、ザーブル南部でガズニ州に向かっていたアメリカ人2人の車が、ガンマンに待ち伏せされ、襲われた。2人に怪我はなかった。アメリカ人2人は道路建設に関わっていたという。

hoonHundreds of Afghan, U.S. Troops Raid Camp
KANDAHAR


■ダニエル・パール事件[031013 Washington Post]

カムラン・ハーン(Kamran Khan)は、ダニエル・パール未亡人のマリアンヌが、夫の死を自分のせいにしているのを知って、びっくりした。「彼の家族がそのように考えていると思うと、とても残念だ。こんなことは初めて知った。彼女は私とコンタクトをとったことはない」という。カムラン・ハーンは『Washington Post』に書いているフリーの新聞記者で、パール記者についての記事を多数書いてきた。しかし問題は、彼がパキスタンの英字紙『The News』に書いた記事だ。パール氏が誘拐されたあと、ハーンはあるパキスタン高官の言葉を引用して、「ユダヤ人のために働いている、ユダヤ人のレポーターであるからには、イスラム過激派に自分をさらすことがどんなに危険か、知るべきだった」と書いた。

マリアンヌ・パールは、自著でハーンの言葉を取りあげ、「彼をユダヤ教徒のレポーターだと指摘することは、彼に死を宣告するようなものだ」と述べた。この事実は、すでに1日前にウルドゥー語新聞に掲載されていたが、彼女はインタビューで、「カムラン・ハーンは、パキスタンで非常に尊敬されているジャーナリストだ。しかし今になっても、どうやって彼らが、ダニーがユダヤ人であることを突き止めたのか、わからない」と述べる。この報道のあと、誘拐犯たちは、ダニエルがモサドのために働くユダヤ人スパイであることを非難するe-mailを送っている。

当時『Wall Street Journal』は、ダニエルがユダヤ教徒であることを伏せるよう、ジャーナリストたちに頼んでいた。しかしハーンが言うところによると、犯人たちは「彼がユダヤ教徒であることを初めから知っていたので」、たいして重要な問題ではなかったと述べた。ハーンは、首謀犯がインドで起きたテロと関係があると『The News』に書いた自分の記事に、パキスタン政府は圧力をかけてきたという。「新聞は私を解雇しようとした。脅迫され、非常に恐かった」と述べた。

smellThe Pearl Case


■Aziz将軍、ワシントン訪問[031013 Daily Times]

Joint Chiefs of Staffの会長Gen. Mohammad Aziz Khanが、ロンドンからワシントンに到着した。ラムズフェルド国防長官と会う予定。

パキスタン大使館は、行動内容を報道陣には発表してない。

smellGen Aziz in Washington
By Khalid Hasan、WASHINGTON


■容疑者引き渡しの期限延長[031013 Daily Times]

月曜日に南ワジリスタン行政側は、アルカイダを匿った容疑者の引き渡しを、今日(火曜日)いっぱいまで延期した。「容疑者たちと接触するために、時間が必要なことは確かだ」と追加した。

日曜日にShkai地域のShudiaki、Malik Shahi、Khuniakhel、Sperkai族が、容疑者1人を引き渡したという。「部族民たちは容疑者が出頭した場合どうなるか、知りたがっている。容疑者はパキスタンで取り締まりを受け、パキスタンの法律で裁きを受ける。無実の者は逮捕しない。一般人を逮捕しているのではない。我々は影響力のある者に、容疑者を引き渡すよう、圧力をかけている」。

hoonDeadline extended for Waziris to hand over suspects
By Iqbal Khattak、PESHAWAR


■カブール警察、アフガン北部に移動[031013 AP]

マザリシャリフに、警察官300人が派遣された。2人の軍閥、ドスタムとアタを監視するためだ。2人の間には、停戦が調停されたにもかかわらず、再び衝突が勃発しそうな気配である。

アタ側はドスタム側がサリ・プール州のKohistanat地方でロケット団や重武器で攻撃しているという。ドスタム側はこれを否定。「そのようなことは聞いてないが、あったとしても小競り合いだ」。

土曜日に2回目の調停が開かれ、マザリシャリフだけでなく、サリ・プールや他のアフガン北部でも停戦をすることになっていた。

300人の警察官は、民兵1万人の前では何の力にもならないと、あるマザリシャリフ出身のトラック運転手。

hoonKabul Cops Move Into Northern Afghan City
By AMIR SHAH、MAZAR-E-SHARIF


■国連、NATO主導アフガン国軍をカブール以外に派遣[031013 Reuters]

月曜日にThe Security Councilは、NATO主導の国際治安支援部隊を、カブールだけでなくアフガニスタン国内どこにでも派遣することを決めた。しかし現在のところ、各国は軍を派遣することを躊躇しているので、その効果はあまり期待できそうもない。

アフガニスタンの地方都市にも派遣される最初の軍は、ドイツが派遣する。約450人の兵士がクンドゥーズに送られ、Provincial Reconstruction Teamを組織して、援助団体を守ることになる。ドイツはNATOとして活動するのであり、アルカイダやタリバン掃討作戦には参加しない。

hoonUN extends NATO-led Afghan force role beyond Kabul
By Irwin Arieff、UNITED NATIONS


■国防省から解雇されたアフガン人、抗議行動[031013 Reuters]

月曜日に、国防省から解雇された約300人のアフガン人たちが、カブールで抗議行動をとった。今年になってから国防省から解雇された、3万5000人の代表者だという。

解雇者のほとんどは、ムジャヒディンのメンバーではない。国防大臣のファヒムは、自分の力を強力にするために画策しているという。国防省は、民族の偏りを防ぐために改革を行なったが、アナリストたちは、いまだタジーク族が権力を牛耳っていると見ている。

hoonAfghans fired from defence ministry protest in Kabul
By Sayed Salahuddin、KABUL


■パキスタンのテロ政策のジレンマ[031013 Daily Times]

政府は南ワジリスタンでの作戦で、テロに対する戦略を続けていることをアピール。Diamer地方のTangi地域では、Harkatul Mujahiddeen(Harkatul Ansar)の訓練所を解体(訓練所の人間がいついなくなったかは不明)。イスラム過激派に対しても強行な態度に出ている(クエッタやカラチのシーア派の殺害や過激派政党のリーダー、タリク暗殺)。(中略)

パキスタンはアメリカ主導のテロ戦争に参加しているにも関わらず、タリバンやアルカイダ、過激派に対する政策はあやふやだ。政府はアルカイダを逮捕してアメリカに引き渡しているが、イスラム過激派に対しては、同様な措置はとってない。イスラム過激派は、タリバンやアルカイダと何らかの関係があると言われている。

パキスタン政府が、過激派に対して確固たる戦略をとらないことには、3つの理由がある。まず、過激派をコントロールしようとしながらも、正面衝突は防ぎたい。アルジェリアのような流血騒ぎになることを恐れるからだ。次に、これらの過激派の中には、パキスタンの最大の課題である、インド支配下のカシミールで活動中のジハード団もいる。最後に、連邦政府は、統一協議会連盟Mutahidda Majlis-e-Amal(MMA)とLegal Framework Order(LFO)の承認を巡って協議している最中だ。もしMMAがLFOを承認すれば、当然MMAは何らかの見返りを得ることになる。MMAはタリバンとアルカイダを支持し、パキスタン政府がアメリカに協力していることに、強く反対している。これらのことを考えると、政府はイスラム強硬派や過激派に手を出せない。

政府には、さらに大きなジレンマがある。暗殺されたタリクの支持者は、MMAの中の1政党が、暗殺に責任があると非難している。もし政府がこの人物に対して行動すれば、これまでMMAを相手にLFOに関して協議し続けた努力が、台なしになってしまう。

政府は「現代化」を提唱しながらも、Pakistan People's PartyやPakistan Muslim League-Nawazのような、リベラルで勢力のある政党とは良好な関係にない。彼らは、パキスタンの現代的な面を打ち出すための協力者になっていたはずだ。しかし権力争いの結果、彼らを敵に回してしまい、逆にイスラム過激派集団であるMMAと近づいてしまった。

パキスタンがテロと戦うことにおいて、パキスタン政府高官と米軍との間にも亀裂が生じている。米軍は、アルカイダやタリバンが、パキスタンの部族地帯で再組織されていると主張。いっぽうパキスタン側は、これを否定している。南ワジリスタンでの作戦が実施されるまで、政府は常に否定を繰り返してきた。アメリカは、アルカイダとタリバンを掃討するために、まだムシャラフが必要だ。ムシャラフに頼るしか、方法がない。ジャマリ首相は、軍の協力がない限り、何もできない。Joint Chiefs of Staff(JCSC)の会長、General Muhammad Aziz Khanが訪米したが、アメリカにとっては、アメリカと協力する重要な人物を手に入れるチャンスであった。しかしJCSC会長は、軍に指令を出す権限はない。

ムシャラフが軍の長官であり続けることは、パキスタン国内で彼の力を確固たるものにするだけでなく、アメリカとの関係にも影響力を与えることができる。彼は軍の長であり続ける必要がある。アメリカは、テロや過激派をコントロールできる、新たな人物を軍長官につけることを考えるかもしれない。しかし、たとえ軍が再生されたとしても、先に述べた3つの矛盾が残るのであれば、パキスタン国内の政策や、テロとの戦争に関するパキスタンとアメリカの政策の不一致も、解決しない。

smellDilemmas of Pakistan's policy on terrorism
Dr Hasan-Askari Rizvi


■MIP、タリク殺害犯を金曜日までに逮捕するよう政府に警告[031013 The Nation]

暗殺されたTariqに代ってMillat-e-Islamia Pakistan(MIP)の長に選ばれたMaulana Ahmad Ali Ludhyanviは、金曜日までにTariqを暗殺した犯人が逮捕されなければ、活動家たちの行動を制御できないだろうと述べた。

Sajid Naqviが、この事件には関わってないと発表したことに対しては、もしそれが真実であるなら、警察に出頭して罪がないことを証明するべきだと述べた。

暗殺されたタリクの弟のMaulana Alam Tariqとその関係者が、Sajid Naqviとその関係者を現場で目撃した、と警察に報告したことに関して尋ねられると、もし彼らがそう述べたのであれば、それは真実だろうと語った。Maulana Alam Tariqは兄のタリクを迎えるために、犯行が行なわれた現場の料金所にいたという。犯人たちがタリクを銃撃した後、自分たちをも銃撃しようとしたが、危うく難を逃れた。

統一協議会連盟Mutahidda Majlis-e-Amal(MMA)のリーダーQazi Hussain AhmadとMaulana Ghafoor Haidryが、Sajid Naqvi(MMAの一員)を支持し続けると述べたことに関しては、MMAの態度を残念に思うと語った。

過激派を社会から除外するための努力をするかということに関しては、「もちろん。ただし、政府も誠意をもって対処しなければならない」。政府は「調停」として、混乱を避けるために、次々と異なった過激派のリーダーと手を結び、駆け引きをする傾向にあると述べた。

smellMIP warns govt to arrest Azam's killers by Friday
From Umar Cheema、ISLAMABAD


■タリバン、民兵13人殺害と発表[031013 The News]

タリバンはザーブルのKhak-i-Afghanを支配下に置き、Arghandab地方ではアフガン政府民兵13人を殺害したと発表。さらにガズニ州知事の叔父にあたる、Tara khel族長の息子2人とともに誘拐したという。

タリバンスポークスマンのAbdul Hanan Himatが『The News』に電話で語ったところによると、土曜日深夜、タリバンはArghandabで政府側の民兵13人を殺害、10人以上を拘束したという。さらに大量の武器と車輌を押収した。「2時間に及ぶ戦いで、タリバンはArghandab地方を支配下に置いたが、その後、中心となる町のSai Gazから引き上げた」。この情報を確認することはできなかったが、タリバンスポークスマンによると、Khak-i-Afghan地方はまだ支配下に置いているという。

これとは別にタリバンは、ガズニ州知事の叔父を誘拐、人質交換の取り引きをしているという。「我々は数日前ガズニで、Ahmad Shah Khanと息子2人を誘拐した。知事が逮捕したタリバンを釈放しない限り、人質は解放しない」。タリバンによると、Ahmad Shah KhanはTara khel族の部族長で、この地域では重要な人物だという。カンダハル知事の叔父でもある。カンダハル知事が人質交換の話し合いをしている際、オマール師を非難し始めたので、知事の電話線を切ったともいう。

いっぽう、カンダハル州知事のYousaf Pashtunは、カンダハル刑務所の脱獄は、刑務所の管轄を巡って、法務省と警察との間にいざこざが生じていたために、容易になったのではないかと語った。アフガニスタンの刑務所は法務省の管轄ということで、警察官は監視を放棄していたという。

hoonTaliban claim killing 13 militiamen
By Behroz Khan、PESHAWAR


Sniffed Out By Trail Dog 0-1, 2003.