【2003年10月20日〜10月26日】


■イラン、アルカイダ容疑者の名前を明かす[031026 AP]

イランは先月国連に、イランで逮捕され、それぞれの国に送還された225人のアルカイダ工作員の名前を挙げたと、外務大臣のスポークスマンHamid Reza Asefiが日曜日に語った。2002年10月から2003年7月の間に、約2300人がパキスタンからイランに密入国してきたという。

現在イランに何人アルカイダ容疑者がいるかという質問に対しては、「何人も」ということだったが、正確な数については、治安上の問題であるために、明かせないという。

さらに、「ある特定のアルカイダがイランにいるという最近の報道は、正しくない」とも語った。アメリカ高官たちは、諜報情報によると、リヤド爆破事件と関係があるSaif al-Adl、アフリカのアメリカ大使館爆破事件と関係するAbu Mohammed al-Masr、フセインと関係があるAbu Musab Zarqawi、ビンラディンの長男Saadなど、アルカイダ幹部がいるとしている。

hoonIran Names Suspected al-Qaida Detainees
By ALI AKBAR DAREINI、TEHRAN


■カブール、軍閥と取り引き[031026 BBC]

カブール政府はアフガニスタン北部の2大軍閥、ドスタムとモハマッド・アタとが話し合い、2人はそれぞれの軍隊を統合することに同意したという。アフガン高官によると、この協定により、ドスタムとアタに忠実な兵士たちは、1人の司令官の元に統合され、カブールに派遣されるという。ドスタムはウズベク族で、アフガニスタン北部の強力な軍閥である。いっぽうアタはタジク族で、ファヒム国防大臣と繋がっている。

hoonKabul strikes deal with warlords
By Ian McWilliam


■FATAの議員、ワジリスタンに対するMMAの抗議を否定[031026 Daily Times]

タリバンやアルカイダを匿った部族民たちに対して軍の作戦を止めるよう、政府に圧力をかけようとしている政治運動に、FATA出身の議員たちが抗議したと、MMAの情報源が『Daily Times』に語った。

「MMAの法律家など、FATAの議員たちが、部族地域で抗議運動をすることを控えてほしいとMMAのリーダーたちに述べた」という。「しかし部族地域外の場所で、議会や政治集会では、作戦に対する抗議をしてほしい」と述べたという。

MMAの副会長のQazi Hussain Ahmadが水曜日に、ラマザン明けに部族地帯で抗議運動を行なうと発表していた。情報源がMMAのリーダーに語ったところによると、この地域の活動は、部族のジルガで決められる。「ジルガはすでに軍と協力することを約束した」と述べたという。

hoonFATA MPs reject MMAユs protest call on Waziristan
By Amir Rana、LAHORE


■部族地帯ではアルカイダは活動してない[031026 The News]

北西辺境州知事のSyed Iftikhar Hussain Shahが、部族地帯ではアルカイダやタリバンは活動してないと述べ、一部の欧米が作り出しているプロパガンダは事実無根だと述べた。

Shahは欧米の大使たちをを迎え、部族民自身がアルカイダを匿った容疑者を引き渡さなければならないと述べた。「9.11のあと、部族民自身がお尋ね者たちに援助を与えず、政府に引き渡すことに同意した。外部の者は、この地域に留まることはできない」と述べた。容疑者を匿ったと思われる5人の部族民のうち、すでに3人が引き渡されたという。「どんな不穏な活動も見逃されることはなく、この地域にアルカイダがいるというプロパガンダは事実無根だ」と述べた。FATAには、侵入できない場所はひとつもない、と付け加えた。

17人の大使たちの一団が、モーマンド行政区を上空から視察。パキスタン軍が展開しているプロジェクトを視察した。また一団は国境近くのFaqir Kalleyを訪れ、部族長たちと会った。部族長たちは、軍を支持し、テロを一掃しようとしていると述べ、軍が来たことで、西側の国境は安全だと語った。

《APP追記》

警察司令官のLt-Gen Ali Muhammad Jan Aurakzaiは、外交官たちに、軍事作戦で230人以上のアルカイダテロリストたちが逮捕され、10人が殺害されたと述べた。パキスタン側も10人死亡したという。

hoonNo al-Qaeda activities in tribal areas: Iftikhar
PESHAWAR


■FATAの作戦で240人のアルカイダを逮捕[031026 Paktribune]

部族地帯での軍事作戦で、260人のアルカイダとタリバン活動家たちが逮捕され、これとは別に、殺害された者もいるという。また軍は国境に100以上のチェックポストを設営し、テロリストがパキスタンに侵入するのを防いでいると、警察司令官のLt. Gen. Ali Jan Orakzaiが、外国人ジャーナリストに発表した。

またFATAには国境警備隊の他に、軍も配置されているという。これまで「侵入不可」だった8250キロに及ぶ部族地帯は、もはや「侵入不可」ではなく、600キロに及ぶ国境には、国境警備隊のチェックポストが500、軍のチェックボストが100設営されたという。

北西辺境州知事のSyed Iftikhar Shahは、部族地帯では、軍の助けを借りて法が適用されるようになったという。水や電気を引いたり、教育、保険などの施設、道路などの建設も始まったという。FATAの開発に、3000億ルピーが投資される予定だと付け加えた。

hoon240 al-Qaeda men held during Fata operation: Gen Orakzai
PESHAWAR


■デュランドラインに307のチェックポスト[031026 Daily Times]

国境警備隊は、アフガン・パキスタン国境に307のチェックポストを設営し、2万人の兵士を配置したと、Inter Services Public Relations(ISPR)。ISPRと国境警備隊は、国境のチャマンとQamar Din Karaizに外国人ジャーナリストを視察に連れて行った。

国境警備隊のSyed Sadaqat Ali Shahによると、国境を出入りするすべての人間のチェックを実施し、また41キロに及ぶ土塀を設置、25キロに渡って有刺鉄線が張り巡らされたという。

南ワジリスタンでの作戦で、240人のアルカイダ活動家が逮捕され、何人かが殺害されたとペシャワル警察司令官のLt General Muhammad Jan Orkaziがテレビで発表した。

hoon307 new FC posts set up on Durand Line
QUETTA


■アメリカ、前タリバン外務大臣を釈放[031025 AP]

カンダハル州知事のスポークスマンが、アメリカがタリバンの前外務大臣ムタワキル氏を釈放し、今現在カンダハルの自宅にいると発表した。ムタワキルは10日前に釈放されたという。

「我々は他にも釈放されたタリバンを政府に迎え、国の再建と復興のために協力する」と述べた。ムタワキルは来年の選挙にも参加できるという。

ohU.S. Frees Former Taliban Foreign Minister
By NOOR KHAN、KANDAHAR


■「パシュトゥニスタン」再びパキスタンを悩ます[031025 Asia Times]

南アジアと中央アジアで、終わることがない過激派との戦いに巻き込まれたアメリカは、この地域の治安を不安定にさせる政策を、取り始めようとしているようだ。最も被害を受けるのが、「テロとの戦争」の協力者、パキスタンである。

パキスタンの北西辺境州とバローチスタンからの情報によると、国境地帯で、パシュトゥンのナショナリズム運動が盛んになってきたという。この国境地帯では軍事作戦が展開され、地元部族たちは、パキスタン軍に憎しみを持つようになった。親タリバン、親アルカイダの立場をとる原理主義政党、Muttahida Majlis-e-Amal(MMA)が、この地域では優勢だ。

アフガン政府は、1893年に設定されたデュランド・ラインは、100年間だけ有効だとする。アフガニスタンはアメリカに、国境を明確にするように要請。一部のアフガン高官たちは、ペシャワルやクエッタをアフガニスタン領に取り込んだ地図さえ作っている。

パキスタンの戦略に詳しい情報源が『Asia Times』に語ったところによると、最近カルザイ大統領とパシュトゥンのリーダーKhan Abdul Wali Khanとの間で、話し合いがあったいう。しかもアメリカがお膳立てしたというのだ。

Wali Khanが率いるAwami National Partyは、伝統的に反体制派で、前選挙では敗北している。彼の父、Khan Abdul Ghafar Khanは、47年のインドとの分離独立に反対。Ghafar Khanはガンジーと親密だったために、Sarhadi Gandhiとも呼ばれていた。(Sarhadiはウルドゥーとヒンディで北西辺境州の意)。息子のWali Khanは父と同様、インドとアフガニスタンと密接な関係を持つ。80年代のソ連のアフガニスタン侵攻の際、Wali Khanは「Pashtunistan(パシュトゥンの国)」の概念を造りだし、デュランド・ラインにまたがるパシュトゥンの土地を統合するために、ソ連の力を借りて「赤の革命」を呼びかけた。

Wali Khanとカルザイとの会談は、「パシュトゥンニスタン」について話し合うために、しかもアメリカの支持のもとで開催された。北西辺境州やバローチスタンでセミナーが開かれ、組織されたキャンペーンが展開された。ヨーロッパやアメリカにいるアフガン代表者たちがペシャワルとクエッタを訪れ、デュランド・ラインについて自由に論争し、パシュトゥン族に、自分たちの権利のもとに力を合わすよう、呼びかけた。

彼らによると、デュランド・ラインはパシュトゥンの歴史に影響を与えただけでなく、彼らの社会的、経済的条件にも変化をもたらしたという。ドイツにいるアフガン人Makhan Shinwariは、デュランド・ラインはパシュトゥン族の権力を奪うための陰謀だという。このような話題は、長いあいだこの不安定な地域で、持ち上がることはなかった。

80年代、ソ連はパキスタンに揺さぶりをかけるために、この問題を持ち上げた。しかしソ連崩壊後、ナショナリストたちはPakistan Muslim League(Nawaz) などの右派と手を結んだ。前代未聞のことだった。「パシュトゥンの国」に対する要求は根本的な問題ではなく、外国人によって扇動されたものであるがごとく見えた。しかし今、パキスタン軍が部族地帯に介入し、またMMAの沈黙が続くなか、ナショナリストたちはカブールからペシャワル、クエッタに広がる、大パシュトゥン領土に向けて、動きだしたのだ。

この展開には他の意味もある。まず、「大バローチスタン」運動の復活である。民族的に、バローチ族の住む地域はアフガニスタン、イラン、パキスタンに広がる。パキスタンのバローチスタンは、「第三インターナショナル」であり、パローチ族にとって最も重要な地域だ。アフガニスタンとイランの革命の触媒となり得る。それため、ソ連はバローチスタンにナショナリズムと社会主義を育成しようとして、資金を注いだ。この反体制的傾向は、イラン側のバローチスタンに輸出された。

パシュトゥニスタンや、「大バローチスタン」のような扇動的な話題は、アフガニスタン、パキスタン、イランの権力基盤を分断させる可能性がある。イランのバローチは、他のシーア派イラン人と、文化的にも宗教的にも(スンナ派)経済的にも(リベラル)異なる。

パシュトゥンナショナリズムの復興は、アフガニスタン北部にも影響を及ぼすだろう。北部はタジーク族やウズベクの領域であり、国をバルカン化してしまう。同様に、「大」カシミールや「大」パンジャブという考えさえ、いずれ浮上してくるかもしれない。

ともあれ、パシュトゥニスタンの問題を持ち上げることの意味は、すでに、じゅうぶん混乱しているパキスタン、イラン、アフガニスタンを不安定にすることだ。さらに、アメリカがその影響力を、この地域にますます増強させることにもなるのだ。

ohsmell'Pashtunistan' issue back to haunt Pakistan
By Syed Saleem Shahzad、KARACHI


■野党、FATAの軍への反撃を警告[031025 The News]

MMAのリーダーたちが、パキスタンの国境を守ってきた、無実の部族民たちの殺害をすぐにも取りやめるよう、主張した。

MMAのリーダーQazi Hussain Ahmadは、FATAで続けられている作戦は、国家の精神に反することだと非難。作戦は、部族民にパキスタン軍への憎しみをもたせようとする、一部の人間の仕組んだことだと述べた。国境は部族民に任せるべきだと語ったジンナー首相の言葉を引き合いに出し、ムシャラフは、パキスタンの創設者の意に反することをしていると、非難した。また近い将来、必ず部族民たちは反旗を翻すだろう、とも述べた。(後略)

hoonOpposition warns of Fata backlash against Army
By Naveed Ahmad、ISLAMABAD


■パキスタン、ハンバリの弟などを追放[031025 The Nation]

パキスタンは、先月テログループと関係があるとして逮捕された、ハンバリの弟を含む18人のマレーシア人とインドネシア人を、近々国外追放する。

現在のところ、パキスタンもインドネシアもマレーシアも、容疑者たちの取り調べ内容については語ってない。「問題は非常にデリケートで、政府間で協力しながら取り調べを行なっている」という。ハンバリの弟Gunawanは、南アジアのテロ組織、Jemaah Islamiyahのメンバーではないと主張しているが、兄を援助したことは認めたという。

hoonPakistan to deport Hambali's brother, others
KARACHI(AFP)


■核取引の足跡[031024 UPI]

アメリカ国務省は、サウジとパキスタンは核取り引きを行なったとは思えない、と発表している。しかし国務省は去年、サウジは、ムスリム同盟国と核取り引きを協議したと、公的ウェブサイトで述べている。

国務省の副スポークスンJ. Adam Ereli は今週初め、サウジがパキスタンから、核兵器の供給を得ようとしていることを「裏づける情報はない」と述べ、核と引き換えにパキスタンは石油をもらうことにした、という情報も否定した。さらにサウジとパキスタンの両国も、取り引きを強く否定。「このような話題は25年間出回っているが、まったく間違っている」とアブドゥッラー皇太子の副官Adel Al Jubeirも述べた。「我々は核能力を持たないし、これからも持たない」という。

この情報を最初に暴露した『UPI』のArnaud de Borchgrave氏は金曜日に、「両国が否定することは、最初からわかっていた。それにこれまでも両国は、真実の情報でも、たいてい否定する。パキスタンのハク大統領は、11年間核兵器計画について否定したし、サウジも、パキスタンのマドラッサを援助していることを否定している」と述べた。

去年行なわれた国務省の研究によると、サウジはパキスタンと核兵器の協力を話し合ったとする。このレポートによると、「サウジは大量破壊兵器を持っていないが、中国からCSS-2長距離ミサイルを買った」という。また「サウジ高官は、パキスタンの核開発計画に関わった高官と協議した」とも報告している。(中略)

さらに去年11月、前アメリカ国防省諜報部の高官Thomas Woodrow は、サウジはイスラマバードが中国から買った核とミサイルに対して、資金援助をしたと述べた。さらに、サウジは第3国、おそらくパキスタンを通して、中国から核関連装置を買ったともいう。サウジの国防大臣アブドゥルアジズ皇太子は、99年に実施された核実験の直後、パキスタンのウラニウム工場とミサイル工場を視察し、同年の核ミサイル実験の際も、立ち会った可能性も指摘している。

smellAnalysis: Footprints of a nuclear deal
By Anwar Iqbal、WASHINGTON


■アフガンで攻撃続く[031024 AP]

国連のJean-Marie Guehennoが金曜日に述べたところによると、「タリバンは国境地帯のいくつかの地域を支配している」と述べた。この地域ではタリバンが政府軍や援助団体、米主導の軍に攻撃をかけているという。その結果、国連はニムローズ、ヘルマンド、ウルズガン、ザーブルでの活動を延期。カンダハルの4つの地域、Ghorak、Maywand、Spin Boldak、Kharkezでは、武装警護が必要だという。

いっぽう、すべての攻撃をタリバンのせいにはできないとも述べた。「すべてをタリバンのせいにするのは危険だ。国を不安定にすることで、有利になる者たちもいる。特にドラッグ関係者だ」。(後略)

hoonAttacks Still a Problem for Afghans
By JONATHAN EWING、UNITED NATIONS


■パキスタン、アメリカと協力して以来、攻撃増す[031024 Reuters]

バローチスタン治安責任者のAshraf Nasirが金曜日に語ったところによると、パキスタンがアメリカのテロとの戦争に協力するようになってから、国境付近での武装団による攻撃が激しくなったという。またパキスタンには、バローチスタン州の山岳地帯に入ってくるタリバンやアルカイダを防ぐだけの資金がない、と語った。

Nasirは、これまでバローチスタンではこのような攻撃はなく、9.11以後、アメリカがテロとの戦争を始めてから起きた現象だという。またアフガニスタンではケシの収穫時期が近づいており、ドラッグ密輸も激増している。

アフガニスタン側は、タリバンがパキスタンで再結成し、訓練所があると非難するが、バローチスタン州警察のShoaib Suddleはこれを否定。「どこにそんなものがあるというのだろう? 教えてくれたら逮捕しにいく」と述べた。

いっぽう、タリバンの下部メンバーがパキスタンにいないとは言わないが、高い地位の者はいなとい、述べた。

hoonPakistan says attack threat up since joining U.S.
By Amir Zia、QUETTA


■パール記者殺害のさらなる謎[031024 Asia Times]

ダニエル・パール記者を実際に殺害したのはKhalid Shaikh Mohammadだという新たな情報を、ホワイトハウスの高官が発表した。パール記者は、「靴爆弾犯人」Richard Reidがカラチから電子メールを受け取っていたこと、またパキスタンの組織、Jamaat-ul-Fuqraからも電子メールを受け取ったことから、これらを調べるために、カラチに行き、事件に遭遇した。

2000年に、武装グループに属するイスラム教徒たちに団結をよびかける怪しげなウェブサイトが、突然現われた。誰がこのサイトを運営していたのか、いまだ明らかになってないが、パキスタン警察の情報源たちは、アメリカにあるJamaat-ul-Fuqraが背後にいると見る。Jamaat-ul-Fuqraは、アメリカ、カナダ、西インド諸島、さらに米軍内にも、スリーパーセルがあるらしい。

パール記者についての情報は多いが、これまでKhalid Shaikhの名前が出たことはない。犯人は最終的にイギリス国籍のパキスタン人、Omar Sheikh、その他3人の犯行ということになった。裁判はまだ進行中であるが、パキスタンのメディアは、政府は他にも容疑者も拘束しているという情報を伝えている。中にはパール記者殺害を告白した、Yemeni-Balochisがいるらしい。彼らの告白により、パール記者の遺体が回収されたという。しかし不思議なことに、パキスタン政府は、新たに逮捕されたというこれらの容疑者たちを告訴してない。対テロ裁判所は、メディアのレポートを取りあげることはなく、自白はなかったとしている。

パールの喉をかき切ったのは、このYemeni-Balochisだという説が強いが、この人物がKhalid Shaikhだという証拠はない。もしKhalid Shaikhが犯人だとしたら、いくつかの疑問がわく。パキスタンのメディアが報告しているYemeni-Balochiが、Khalid Shaikhが果たした役割について告白したのか? そうだとしたら、パキスタン当局はこれをアメリカに伝えたのか? Omar Sheikhが自首した後、ISIに保護されている間にKhalid Shaikhのことを話したのか? Omar Sheikhがカラチ警察でこのことを話したのか? Khalid Shaikh自身がパキスタンに拘束されていたときに、ISIに話したのか? パキスタン政府が独自の調査でKhalid Shaikhのことを知っていたのか?等々。(中略)

最近、アメリカはムシャラフにかなりの圧力をかけている。まず挙げられることは、最近明らかにされた国防省諜報庁の機密書類だ。ここで、ISIとアルカイダとの関係が述べられている。アメリカとパキスタンとの関係が危うくなる危険があるにもかかわらず、アメリカはこの機密書類を敢えて公表した。さらに財務局は、パキスタンのal-Alkhtar Trustとインドのマフィア、ダウード・イブラヒムの銀行口座を凍結した。al-Alkhtar Trustはパキスタンとアフガニスタン、さらにイラクのジハード団たちを援助しているらしい。ダウードに関しては、タリバンやアルカイダ、Lashkar-e-Toibaを支援しているという理由からだ。アルカイダ工作員、おそらくKhalid Shaikhを尋問した結果明らかになった事実と思われる。

なぜここにきてアメリカは、パキスタンに疑惑をかけるような機密情報を公表しはじめたのだろうか。ムシャラフに警告を与えているのか?まだ答えは出ない。国務省に近いあるアメリカ人研究者がインタビューで述べたところによると、パキスタンがジハードを支持する限り、アメリカとパキスタンはいずれの日には決裂するだろうと言う。ムシャラフは、心穏やかではないはずだ。

hoonMore questions over Pearl's killer
By B Raman


■さらに7人の部族民を拘束[031024 Daily Times]

アフガン国境沿いで、政府側は94人の部族民を逮捕し、アルカイダを匿った7人の容疑者を引き渡すよう、部族長たちと調停中であると、政府高官が木曜日に述べた。

10月2日の南ワジリスタンで展開された作戦の最中、エジプトとカナダ国籍を持つアルカイダの財務係、Ahmad Said al-Kadrが逃走したと思われる。政府側は、アルカイダたちを匿った容疑者たちの引き渡しを求め、3部族に圧力をかけたが、その後さらにこの2日間で、19人を逮捕、これで逮捕者は94人になった。

hoon7 more tribesmen held
PESHAWAR


■アフガン政府、前タリバンとの話し合いを検討[031023 AP]

アフガニスタン政府は、前タリバン高官と話し合う可能性があると、大統領スポークスマンJawid Luddinが木曜日に述べた。

前タリバン外務大臣のムタワキルが、アメリカの拘束からの解放を条件に、政府に協力することを最近申し出ていた。(中略)

Luddinは、「申し出があった以上、これに応じるかどうか、検討中だ。まだどうするか決定してない」と述べた。

最近の報道では、ムタワキルはカンダハルに戻ったといわれているが、Luddinが木曜日に語ったところによると、彼はまだバグラム米軍基地にいるという。米軍スポークスマンのCol. Rodney Davisは木曜日に、拘束者の居場所が明らかにされることはない、と述べた。

hoonAfghan Gov't Weighs Talks With Ex-Taliban
By BURT HERMAN、KABUL


■穏やかなアフガンの町、平和支援部隊には不釣り合い[031023 Reuters]

馬や荷車のほうが車よりも多い町、民族的な緊張が比較的少ない町、クンドゥーズ。ここに、450人のドイツの治安支援部隊が派遣されることになる。援助団体や外交官たちは、何でこのような町に治安支援部隊が必要なのかと、首をかしげる。もっと必要に迫られている場所は、いくらでもあるのに。

「ドイツ軍が来ないほうが、安全だ。武装した兵士たちは、注目を浴びる」と、水路や井戸を16ヵ月にわたって作っているドイツ人のグループが言う。

アフガニスタン南部や東部はタリバンに狙われ、援助団体たちは立ち入ることができない。にもかかわらず、何でクンドゥーズに軍を派遣するのだろうか。「最初に援助団体が、そして国際組織が、そして軍が入る。何とばかげたことか」とカブールのある外交官。

とはいえ、ドイツ以外の国は、どこも軍を派遣することに同意してない。「数十、あるいは数百くらい、今後、派遣に同意する国もあるかもしれないが、1000人以上ということはあり得ないだろう」と別の欧米の外交官。(後略)

hoonSleepy Afghan town unlikely home for peacekeepers
By Simon Denyer、KUNDUZ


■アメリカ、パキスタンとサウジの核取引を疑問視[031023 The Nation]

アメリカ政府は、石油と引き換えにパキスタンがサウジと核のノウハウを交換しようとしているという、イスラマバードにいるUnited Press International(UPI) の編集長Arnaud De Borchgraveの報告を疑問視した。『The Nation』に語ったところによると「パキスタンとサウジは、核拡散について我々が憂慮していることを理解している」という。ワシントンにいる政府高官のMohammad Sadiqも、「これは我々の政策に反することだ。パキスタンは核テクノロジーを拡散させない。これは明確な方針である」とした。さらに、「このようなことは話題にもならなかった。問題外だ。パキスタンとサウジが強く否定することを承知のうえで、筆者は記事を書いている。筆者は過激な右翼で、これまでもサウジに対する嫌悪を隠そうとはしていない。パキスタンの情報源を引用しながら、パキスタンとサウジから事実は否定されるだろうと、述べている」。

ジョンホプキン大学の南アジアの専門家、Teresita Schaffer大使は、「これはサウジのやり方ではない。パキスタンもサウジも、下手をすると深みにはまってしまうことを、良く理解しているはずだ」と述べた。またUPIがこの記事を出した日に、Policy Architects Internationalの南アジア専門家Rodney Jonesがジョージタウン大学で、パキスタンが北朝鮮に核テクノロジーを与えたというメディアの情報は真偽を別にしても、パキスタンに大きな打撃を与えると述べた。以前ワシントンは、パキスタンが北朝鮮と核取り引きをしたという報道を、否定していた。今、サウジにも、同じ疑惑が浮上したことになる。

UPIの報道は、アブドゥッラー皇太子がパキスタンを訪問した時期に合わせて発表された。これはUPIによると、アメリカとサウジの関係を改善しようとするためのものだという。またパキスタンとサウジは、世界は核拡散に向かって動いているという立場をとると述べる。

「UPIのこの報道には動機がある。一石二鳥を狙っている」と外交官仲間が『The Nation』に語った。パキスタンとサウジに向けたメディアによるキャンペーンは、最近の地域的、国際的展開の脈絡の中で見る必要がある、と付け加えた。

smellUS doubts reports of Pak-Saudi nuclear deal
Faiz Rehman、WASHINGTON


■タリバン、カルザイ政府との話し合いを拒否[031023 The News]

タリバンスポークスマンHamid Aghaがファックスメッセージで、タリバンがアフガニスタンの暫定政府と話し合いを持ったという報道を、否定した。

「我々はアフガン暫定政府と話し合ってない。話し合いを持ったと発表することで、カブール政府は有利な状況を作ろうとしている」と述べた。「タリバンは、カブールと和平調停などしない。なぜなら、政治的安定はないからだ」。

タリバンのリーダーが政府と協力するなど、あり得ない。「カルザイと周りの支持者たちはこの機会を有利に用い、来年の選挙で優位になろうとしている」。アフガン人たちに誤った印象を与え、間違った道に導こうとしている。タリバンとタリバン支持者たちは、アメリカによって援助された同盟政府に、手を貸すつもりはない、という。

「カルザイ政府と取り引きすることは、アフガニスタンの人々のためにならず、まして、人々の問題を解決するものでもない」。タリバン運動の最初からの目的は、イスラム政府を樹立することで、イスラム法を国に導入することだという。

「アメリカの軍事力で作られた政府と協力しても、タリバンの目的は達成できない。カルザイと話し合うことは不毛なことだ。そしてイスラム国家アフガニスタンに対する不実と謀反だ」と述べた。

《AP追記》

アフガニスタン政府もタリバンと話し合いを始めたという情報を否定した。カルザイは、ムタワキル前外務大臣を含め、タリバンからの申し出を受けてはいるが、まだ話し合いはしてないという。

smellTaliban refute talks with Karzai govt
By Behroz Khan、PESHAWAR


■モーマンドでの作戦はない[031023 Daily Times]

軍のGeneral Muhammad Yousafは、モーマンド行政区でアルカイダやタリバンに対する作戦は行なっていない、と語った。

モーマンド行政区のFaqir Kalayで開催された部族ジルガで、「ここでは作戦を行なう必要がないので、何も実行してない」と述べた。モーマンド行政区に軍を派遣していることに関しては、「我々は国境に到達したが、アフガン側には一歩たりとも入ってない。アフガン側に侵入するつもりも全くない」と述べた。

hoonNo operation in Mohmand: Gen Yousaf
By Mukaram Khan、GHALANAI


■パキスタン、アフガンとの国境に柵[031023 The Nation]

ISPRのMajor General Shaukat Sultanが『The Nations』に語ったところによると、アルカイダとタリバンがパキスタンに入ってこないように、国境の各地で「柵」を作り、サーチライトで照らしているという。バローチスタン州のチャマンの周辺には、サーチライトとチェックポストも新たに建てられているという。柵は国境全部に張り巡らせるのではなく、要所だけに立てるという。

アフガニスタン側は、パキスタンはアルカイダとタリバンを匿っており、さらにパキスタン軍がモーマンド地区での作戦を行なった際に、アフガニスタン側に侵入したと非難した。ISPRの責任者は、パキスタンとアフガニスタンとの国境に「塀」は作られていないと述べ、アフガニスタン側のすべての非難は根拠がないと語った。アフガン高官はテレビで、パキスタンは25マイルにわたって国境に塀を作っているが、アフガン政府には何の連絡もしてこないと述べていた。

パキスタンのShaukat Sultanは、アフガニスタンのメディアの情報には根拠がないと述べ、ISPRはメディアを国境に連れて行き、「塀」ではなく、「柵」を建設していることを確認させようとしている、と述べた。これはパキスタン政府に権利があることで、他国から許可を得る必要はないという。

hoonPakistan fencing border with Afghanistan
Shaiq Hussain、ISLAMABAD


■パキスタン、国境にゲリラ防止の柵[031022 Reuters]

パキスタンは水曜日に、バローチスタン南西部のアフガニスタンとの国境沿いに、アルカイダとゲリラ防止のための柵を作り始めた。このほかに、サーチライトのついた塔やチェックポストも設立したと、軍のスポークスマンMajor-General Shaukat Sultanが『ロイター』に語った。

「対テロ行為として、柵を立てた。国境を違法に越えないよう、対策を立てたわけだ」。柵の長さについては、語らなかった。

hoonPakistan fencing Afghan border against guerrillas
By Zeeshan Haider、ISLAMABAD


■「新種」のテロリスト、カブールを脅かす[031022 AP]

非常に良く訓練された「新種」のテロリストたちが、カブールを脅かしていると、国際平和支援部隊のLt. Gen. Goetz Gliemeroth。

諜報情報によると、テロリストたちはアラブ人で、サウジ、イエメン、またはチェチェン出身者だという。多くはすでにパキスタンとアフガニスタンの国境地帯で殺されたり、捕えられたりした。「いわゆる一般的なテロリストとはちがって、彼らは新種のテロリストで、非常によく訓練され、技術も洗練されている」。単独で行動しているのか、それとも他の組織と共に行動しているのかは不明だという。「アルカイダか、たとえばヘクマチアルなどの特別部隊か、あるいはアルカイダの代表なのか。あるいは全部の混ぜこぜかもしれない。自爆テロに関しては、対処の方法がない」。

Gliemerothによると、このテロリストたちの目的は、アフガニスタンに国際テロリストキャンプを作ることだという。「国の内政に打撃を与えるだけでなく、首都カブールに侵入しようとするだろう」。これらのテロリストたちに対して、何らかの対抗策をとっているかどうかは、すでにカブールに入ってきているのかどうかには、答えなかった。「15人いたら、打撃は非常に大きい」。

hoon'New Species' of Terrorist Threatens Kabul
By AUDRA ANG、KABUL


■ダウード、「テロとの戦争」の不思議な展開[031022 Asia Times]

最近アメリカはインドの地下帝王、ダウード・イブラヒムを「聖なる戦士」としたが、「テロとの戦争」やアルカイダ掃討作戦は、目標が外れてきてしまったようだ。

10月16日にアメリカの財務局は、ダウートを「テロリスト」に指定。ビンラディンと同じ扱いにした。(中略)

報告書によると、ダウードのシンジゲートは、イギリスや西ヨーロッパに麻薬を大量に密輸しているという。密輸ルートは南アジア、中東、アフリカに張り巡らされ、ビンラディンのテロネットワークと共謀しているという。「ダウードのシンジケートが確立したルートを、ビンラディンも利用している。資金上の合意もある。90年にダウードはタリバンに守られてアフガニスタンを旅した」という。またダウードは、インド政府を不安定にすることを目標にしており、93年や2002年のボンベイ爆破事件などを引き起こし、過激派Lashkar-i-Taiba(LT)などと共に行動している、と報告された。(中略)またダウードはいくつものパキスタンのパスボートを所持し、カラチに住んでいる、という。

ここで驚くことは、今になってアメリカはこのような情報を流しているが、どれも目新しいものではないということだ。すべて、インドのメディアでは何度も登場している。パスポート番号や電話番号さえ、すでに明らかになっている。パキスタンは、ダウードが国内にいることを完全に否定。彼はここのところ、カラチやドバイで目撃されてないことは確かだ。

カラチでは、ダウードは非常に有名で、宗教心や情熱が買われている。最初のころ、ダウードはそれほど宗教熱心ではなかったが、カラチに移った後、インドとの分離独立の際にカラチに移住していた前ムンバイ・コミュニティーのメンバーたち(Memons、Kathiawaris、Gujratis、Kokanis)と交流するようになり、彼らをとおしてHaji Hanif TayyabやAmin Pardesiを知るようになる。これらのコミュニティーは、ダウードを含めて、Barelvi派である。Barelviは、ワッハーブやデオバンドとは全く異なった思想を持つ。Barelvi派は墓や寺院を敬い、参拝に訪れた人々は祝福される。またジハードという考えもない。(中略)

過激派Jaish-i-Mohammedの創始者、Maulana Masood Azharがインドに囚われた時に、ある人がダウードに協力を求めた。しかしダウードは、「それは不可能だ。彼はデオバンド派だ」と述べたという。Lashkar-i-Taibaは、デオバンド以上に過激派だ。CIAはこれらの事実を知らないはずがない。

さらに、ダウードは隠れることはなかった。ドバイでもカラチでも、いつも堂々とクリケットに出かけ、彼の許可がなければ、映画さえ作ることができなかった。(中略)

ダウードは90年初頭から、「普通」の活動から転機を果たし、ISIの「ボンベイ・コネクション」となった。過去2年間、ダウード関係のギャングたちは、アメリカと関係ある事件で捕まってない。(中略)

もっとすごいマフィアは、世界にいくらでもいる。彼らと比べれば、ダウードなど取るに足らない。それでいて、ダウードはアメリカによって、パキスタンに庇護されたテロリーダーとして認定された。もちろん、インドは喜んでいる。しかし「テロとの戦争」の一部として見れば、全く見当ハズレだ。

hoonDawood: 'War on terror' takes a strange turn
By Syed Saleem Shahzad、KARACHI


■サウジ、パキスタンに軍派遣を頼んではない[031022 Daily Times]

外務大臣は、サウジがパキスタンに軍を派遣するよう頼んだ、という報道を否定した。「真実ではない。サウジはパキスタンにそのようなことを言ってない」と、外務大臣Khurshid Mehmood KasuriはBBCに語った。しかし両国間には深い関係があり、昔から防衛上の関係は続いていると述べた。

smellSaudis did not ask Pakistan for troops
ISLAMABAD


■サウジ大臣、パキスタンと軍事取り引きはない[031022 The News]

アブドゥッラー皇太子のパキスタン訪問の際、両国間で軍事的な取り引きはなかったと、サウジの国防大臣Sultan bin Abdul Aziz王子が火曜日に、サウジの新聞『daily Okaz』で述べた。なぜ国防大臣が、密接な関係にある両国間で軍事的取り引きがあったことを否定したのか、その理由は明らかにされなかった。

イスラエルのラジオは、イスラエルの軍諜報部のAharon Zeeviが、サウジ高官はイスラマバードとパキスタンの「核弾頭」を使用する件を話し合ったと述べた、と放送した。

アラブの報道によると、両国はパキスタン軍をサウジに派遣し、最近撤退した米軍のあとを引き継ぐことができるかどうか、話し合ったという。

smellNo military deals with Pakistan: Saudi minister
RIYADH


■タリバン、前外務大臣を非難[031022 BBC]

過激派タリバンは、前外務大臣、ムタワキルを追放したという。

カルザイ政府は、ムタワキル氏と話し合いの場を持つか、検討中だという。(中略)

オマール師のスポークスンがBBCのパシュトゥン語放送で火曜日に語ったところによると、ムタワキルは「我々の意志を代表する者ではない」という。(後略)

hoonTaleban 'turn on ex-minister'


■タリバン前外務大臣、カルザイに協力を申し出る[031022 The Nation]

タリバン前外務大臣をはじめ、数人のタリバン高官がカルザイに協力を申し出たと、アフガン高官が火曜日に述べた。

ムタワキル前外務大臣が、カルザイにカンダハルから手紙を書いたと、カルザイのスポークスマンJawed Ludinが述べた。(中略)

「これは正式な調停ではない。どのケースも、個人的に、協力を申し出ていいるにすぎない」と述べ、何人の申し出があったかは、明らかにしなかった。「ムタワキルからの申し出も個人的なもので、個人でできる範囲のことを提供している」。

外務省スポークスマンのOmar Samadは、現在政府はいかにこれらの「穏健派」タリバンからの申し出を受け入れるか、検討中だと語った。Samadが『AFP』に語ったところによると、「この数ヵ月間、何人かの者たちは、政府と話し合うことに利点がある、という結論に至ったようだ。これらの申し出をした者たちは、オマール師や武装集団、テロを否定した」という。

Ludinによると、この申し出は、犯罪を行なってないタリバンには恩赦を与えるとカルザイが述べたことに応えたものではないかという。「カルザイ大統領は、アフガニスタンはアフガン人やタリバン、または必然的にタリバンと関わってしまった者たちの故郷だと語った。政府は、彼らを受け入れることに異存はない。問題は、犯罪や残虐行為を行ない、国家に謀反を計画した者たちだ」。

hoonTaliban FM offers to side with Karzai
KABUL(AFP)


■アメリカ、パール記者殺害に新しい意見[031022 AP]

ダニエル・パール記者誘拐殺人事件を捜査しているアメリカ政府関係者は、9.11の首謀者Khalid Shaikh Mohammadがパール記者の喉をかき切ったと、確信しているという。

以前関係者は、Khalid Shaikhの役割について疑問視していたが、今になって、彼がパール記者を殺害したという新しい情報を得たと、あるアメリカ高官が語った。その証拠については、語らなかった。

しかし、パール記者の事件に関わる3人のパキスタン人高官は火曜日に、Khalid Shaikhが殺害犯であることは疑わしいと述べた。パキスタンでは、Khalid Shaikhがパール記者の事件に関わった、あるいは殺害したということを、これまで疑問視してきた。「新聞で取りあげられるが、証拠や信頼のおける情報がない」とISIの高官が述べた。

内務省高官が語るところによると、Khalid Shaikhの逮捕後、パキスタンの捜査官がパール記者について質問したが、殺害に加わったことを認めなかったという。当時パール記者の事件を担当していたカラチ警察のFayyaz Leghariは、Khalid Shaikhがこの事件に加わっていたことを知らなかったという。「彼の名前が挙がったことはない」と述べた。

殺害の様子を写したビデオでは、パール記者の喉がかき切られる様子が映し出されていたが、誰が殺しているのかは、明らかではない。後に、彼の首が切り落とされる様子が写されていた。

去年2月に、パキスタン警察はAhmad Omar Saeed Sheikhを、パール記者殺害と関係したとして逮捕。逮捕時Omar Saeed Sheikhは、パール記者は死んでいると述べた。Omar Saeed Sheikhは一旦、事件に関わったことを認めたが、後に否定している。この他に、Fahad Naseem、Salman Saqib、Sheikh Mohammed Adeelの3人が事件と関わったとして逮捕されているが、Khalid Shaikhとの関係は明らかになってない。他にも、この事件に関わった人物がいると思われる。

hoonU.S. Develops New Theory on Pearl Slaying


■9.11首謀者、パール記者を殺害[031021 Reuters]

ワシントン政府は、9.11の首謀者Khalid Shaikh Mohammadが、新聞記者ダニエル・パールの喉をかき切ったことを確信したという。ある高官が『ロイター』に語ったところによると、「我々は現在そう信じている。いろいろ捜査した結果、このように確信している」という。政府がどのような理由でKhalid Shaikhがパール記者を殺害したと確信をもったか、その理由については語らなかった。

以前も、Khalid Shaikhがパール記者を殺害したという情報が流れていたが、今アメリカ政府も同じ見解を持ったことになる。

hoon9/11 mastermind killed US reporter Pearl -official
WASHINGTON


■3人のアルカイダ容疑者の中にイエメン人[031021 Reuters]

パキスタン政府はファイサラバードで、3人のアルカイダ容疑者を逮捕。うち2人はイエメン人で、残りの1人はパキスタン人だったと、諜報部高官が火曜日に述べた。3人は、今月初めにパキスタン軍が行なった掃討作戦のため、国境地帯から逃げてきたという。

パキスタン諜報部は、10月2日に逮捕したアルカイダの中に重要人物がいたとしているが、ワシントンのアメリカ高官はこれを否定。重要人物はいなかったと『ロイター』に語った。

hoonPakistan holds Yemenis among three Qaeda suspects
LAHORE


■ムタワキル、政府とタリバンの話し合いに加わる[031021 The News]

カルザイ大統領が率いるアフガン暫定政府は月曜日に、前外務大臣のムタワキルが「犯罪を行なってない」タリバンとの交渉の中心人物であることを確認した。

カルザイのオフィスの責任者Omar Daudzayは“Good Evening Afghanistan”の番組中、アフガン知事と政府高官たちは、タリバンとの交渉を始めたと述べた。「タリバンからの申し出があり、現在進行中だ」という。

アフガン政府がムタワキルと交渉していることを認めたのは、今回が初めてだ。カルザイ大統領と政府スポークスマンたちは、これまでムタワキルが米軍から釈放されたことを否定していた。Daudzayは、ムタワキルが交渉の中心におり、今、彼は自由な人間になったと述べた。

ムタワキルの支援者たちによると、彼は最近バグラム米軍基地から釈放され、国連機でカンダハルに到着したという。警護のために、自由になったにもかかわらず、カンダハル空軍基地に保護されているようだ。前タリバン高官や家族と、今後のことを話し合っているらしい。アメリカ側は、ムタワキルにカルザイのスポークスマン件アドバイザーになるか、欧米に亡命するか、どちらかを選ぶよう申し出ているという。ムタワキルはバグラム米軍基地にいるときには、どちらの申し出も拒んでいたというわれる。しかしパキスタンにいる彼の支援者たちによると、アラブ国家、おそらくカタールに亡命することを考慮しているという。

ohMutawwakil involved in govt-Taliban talks
By Rahimullah Yusufzai、PESHAWAR


■穏健派タリバン休戦を申し出る、とカブール[031021 Daily Times]

前タリバン高官がアフガン政府と接触し、協力を申し出たと、カルザイ大統領のスポークスマンJaweduddinが述べた。

「彼らは政府に接触してきて、もし政府が要求するなら、協力を申し出ると述べた。政府を助けるために、最大限のことをするという」。タリバンがいつ政府に接触してきたかは、明らかにしなかった。

Jaweduddinはこのタリバン高官の名前を明らかにすることを拒否したが、穏健派だという。「タリバン前政権に加わっていたタリバン数名で、血で穢れた者たちではない」と述べた。政府はまだこの申し出を受け入れるかどうかは、決めてないようだ。「今のところ、交渉はまだ行なわれてない」。

hoonModerate Taliban offered truce, Kabul claims
KABUL


■イギリス、Saeed Umer Sheikhの取り調べを拒否される[031021 Daily Times]

イギリスの警察が、1994〜95の間にインド領カシミールでイギリス人を誘拐殺害した罪で逮捕されている、Ahmed Saeed Umer Sheikhの取り調べを拒否された。

情報筋によると、イスラマバードのイギリス大使館は、ハイデラバード刑務所にいて、 過激派Al-Faranと関係があるとされるAhmed Saeed Umer Sheikhの取り調べを申し出ていた。イギリスのMetropolitan Policeの取調官が、ロンドンのパキスタン大使館にビザの発行を申請したが、被告の裁判が終わるまで被告に謁見することはできないために、ビザの発給はできないと断わったという。

《AP追記》

99年に起きた、インド航空ハイジャック事件を取り調べているインドの捜査官たちは、先週アフガニスタンに入り、前タリバン外務大臣のムタワキルを尋問したという。ムタワキルはハイジャック犯と武装グループに、逃走を許した。ムタワキルは、ハイジャック犯のリーダーは人質と交換されたMaulana Masood Azharの弟だった、とメディアに語っていたことから、彼の証言は非常に大事だという。

hoonUK request to grill Omar rejected
By Hameedullah Abid、ISLAMABAD


■部族地帯での作戦は続行されるとIftikhar[031021 The Nation]

北西辺境州知事のSyed Iftikhar Hussain Shahは月曜日に、政府は部族地帯で隠れている外国人とそれを匿う地元民を、今後も厳しく取り締まっていく、と断言した。

「外国人を匿わないと政府と約束したすべての部族民たちは、もし約束を破った場合、厳しく罰せられる」と述べた。

hoonOperation in Tribal Areas to continue: Iftikhar
PESHAWAR(APP)


■パキスタンとサウジ、核と石油を交換[031020 UPI]

パキスタンとサウジは、核に関する秘密の合意を交わしたと、ある確かな情報筋が月曜日に述べた。

「両国ともこれを否定するだろうが、今後の動向を見れば、パキスタンがサウジに核を提供することに合意したのは明らかになるだろう」と、本記者と長年親交があり、事情に通じているあるパキスタンの情報源が述べた。

サウジのアブドゥッラー皇太子が、外務大臣のサウード王子や国会議員など、従者200人とともに急遽イスラマバードを訪問した。アブドゥッラー皇太子に次いで皇位継承権を持つ、親アメリカのサウジ国防大臣のスルタン王子は、今回のあわただしい26時間のパキスタン訪問には、随行しなかった。ムシャラフ大統領は空港でアブドゥッラーを迎え、日曜日に21の礼砲とともに、見送った。

CIAは、パキスタンはミサイルテクノロジーと引き換えに、北朝鮮に核のノウハウを輸出したと確信している。去年、ピョンヤン空港で、パキスタンのC-130が北朝鮮のミサイルを積んでいるのを、衛星が捉えている。パキスタンはこれは正規に購入したものであり、核と引き換えたのではないと主張。本記者と北朝鮮空軍長官は、2001年5月、イスラマバードのホテルに居合わせたことがある。「パキスタンとサウジは、世界が核兵器拡散に向かっていると捉えている」と、パキスタン人情報源が語る。

パキスタンはジアウル・ハク大統領時代に、インドが74年に核実権をしたのに続いて、核の導入を決意。現在パキスタンが持つ核兵器は、35から60にのぼると見られている。スンナ派のサウジは、シーア派のイランが今後どんなことがあっても核兵器を追求し続けるだろう、と見る。いっぽうパキスタンは、最近インドとイスラエルが何らかの軍事的な合意を取り交わしたと疑う。さらにパキスタンの両側に位置するインドとイランも、何らかの戦術的な合意を得たようだ。パキスタンのジャマリ首相は、今週後半にテヘランに飛ぶ予定で、ニューデリーとどのような防衛上の取り引きを行なったか、イランのリーダーたちに探りを入れようとしている。

パキスタンとサウジのリーダーたちが考える多地域的脅威に対抗するために、彼らはこっそり取り引きを行なった。安い石油と引き換えに核のノウハウ、輸出だ。ここ30年間、サウジ空軍にパキスタン人パイロットが採用されてきた。数十万人のパキスタン人が、湾岸諸国に出稼ぎに出ている。『United Press International』の情報源によると、アブドゥッラー皇太子とムシャラフは、パキスタン軍をイラクにではなく、サウジに派遣することも話し合ったという。アブドゥッラーは、世界最大の産油国が、今後10年間、攻撃されやすくなると考えているのだ。

米軍は今年になってサウジから撤退、カタールに移動した。サウジの高官たちは、2002年に開催されたアメリカの防衛政策協議会で、なぜアメリカがサウジ東部の油田を占領する必要があるか、というプレゼンテーションがあったことをパキスタンに語った。当時ペンタゴン主催の防衛政策協議会会長は、Richard Perleだった。後、会長を辞任したが、今でもこのメンバーの一員であり、影響力をもつ。Perleは中東ではOperation Iraqi Freedom(イラク戦争)の創案者であり、またBenjamin Netanyahuの前戦略アドバイザーとして知られている。Benjamin Netanyahuはイスラエルの首相だ。

サウジとパキスタンが、核について秘密の合意に達したことを否定するだろうが、これはイランが核兵器計画を持ってないと否定することと同列のことだ、と情報源が語る。9.11以前、パキスタンとサウジはアラブ首長国連邦とともに、唯一タリバン政権を認めた国だ。タリバンは今、パキスタンとアフガニスタンの国境沿いにいる。パキスタン軍と米軍は去年の夏以来、一緒にタリバンとアルカイダ掃討作戦を行なっている。パキスタン高官たちは、ブッシュがビンラディンを殺すか、あるいは逮捕した後、パキスタンを見放すのではないかと恐れる。また2004年のアメリカの選挙で共和党が勝ったら、どのような政策を打ち出すだろうか、心配している。

今日にいたるまで、サウジの聖職者たちはパキスタンのマドラッサを支援している。マドラッサの学生たちは反アメリカ、反ユダヤ、反インドのプロパガンダで洗脳される。卒業するころには、イスラムを崩壊させようとしているアメリカを妨げるには、ジハードしか方法がないと、確信する。

ohsmellPakistan-Saudi trade nuke tech for oil
Arnaud de Borchgrave


■パキスタン、らくらく国境を越えてタリバンに合流[031020 Washington Post]

アブドゥル・ザヒール(Abdul Zahir)と14人のパキスタンの仲間たちは去年の夏、バスに乗ってアフガニスタンに向かった。アメリカとアフガン政府に対してジハードを行なう、タリバンに参加するためだ。

実に簡単だった。チャマンで国境警備隊に止められたが、アフガニスタンに個人的な理由や仕事で戻る難民だと答えたという。「水牛をアフガニスタンのある男に売ったために、そのカネを回収しに行く」と言ったんだ、とザヒール。数日後、彼らはザーブルにいるタリバンに合流し、武器を支給された。その後40日間戦闘に参加し、7月終わりにタクシーに乗ってパキスタンに全員戻った。司令官は、全員に250ルピーずつ支給してくれた。

「国境を越えるのは、全く問題じゃない」と33歳のザヒール。バローチスタン州北部のQila Abdullah出身だ。「アメリカ人たちは我々の生きる権利を奪った。でも、我々はまだ死ぬ権利はある。その権利を使うんだ」。

アメリカとアフガン高官たちは、パキスタンの部族地帯、バローチスタンと北西辺境州が、タリバンの新人リクルートのための基地になっているという。この数ヵ月間、タリバンたちはパキスタン国境近くのアフガニスタン南東部で、さかんに攻撃を始めた。ワシントンの圧力により、パキスタンは部族地帯で何百人というアルカイダを逮捕した。しかしアメリカもアフガニスタンも、パキスタンはタリバンに関しては、何の処置をしてないと非難する。パキスタンはこれを否定。しかしある高官は「現在、両国間に、入国管理は全く存在しない。なぜなら、これまでアフガン人はパスポートもビザをなしに、パキスタンに入国してきた」と述べる。

ザヒールの話はこれを裏づける。クエッタで、彼はインタビューに応じた。仲介役を果たしたのは、国境地帯のある政治家だ。彼もタリバンがパキスタンのマドラッサや結婚式など、人々が集まる場所で新人をリクルートしていることを認める。「堂々とやっている。数週間前も、結婚式で募集をしていた。15日から3ヵ月間、彼らとともに行動する者には、お金とバイクを全員に支給する」。

タリバンはパシュトゥン人たちの支持を得ている。またMuttahida Majlis-i-Amal(MMA)からも、理念の上で支持を得ている。「我々がタリバンに共感するかということなら、我々は親タリバンだ」とバローチスタン州の情報大臣Hafiz Hussain Ahmed Sharodiは言う。彼は、9.11の事件はイスラム教徒とキリスト教徒を戦わせるための、ユダヤ教徒の陰謀だと言い切る。

バローチスタンでタリバンのために政治運動をしているアフガン難民は、パキスタンの部族地帯は、今やそれほど重要ではなくなったと言う。この6ヵ月間で、アフガニスタン内部に、すでにタリバンのネットワークが出来上がったからだという。この運動家は、タリバンは「国境地帯に隠れていたが、今はアフガニスタン内の部族長や軍閥と良い関係を築いたために、アフガン内に隠れている」と述べた。またパキスタン側はタリバン新人を発掘する重要な場所だともいう。「これらの部族地帯に行けば、ジハードに行きたがっている者が誰か、すぐにわかる」と述べる。ザヒールもこの1人だ。

パシュトゥンであるザヒードが言うには、パキスタン人よりも、アフガン人に親近感を持ち、アメリカがタリバンを攻撃し始めたころから、タリバンのために働こうと思ったと言う。彼はカンダハルでタリバンに参加、マザリシャラフに派遣され、タリバンのためにカネと冬支度を届けたという。しかしタリバン政権が崩壊したために、カンダハルがアメリカの手に引き渡される4日前に、パキスタンに戻ったそうだ。「帰ってからは、常にアフガニスタンに帰ろうと思っていた。でもジハードはまだ始まってなかった」。ところがこの2月に彼はあるタリバンに出会い、そのタリバンは自分が「本気だ」ということを認め、「他の人々にジハードを促すために戻れ」と言ったという。

その後数ヵ月間、ザヒールは14人の仲間を集め、指令を待った。5月になって、やっとAbdul Hadiという昔のタリバン仲間が訪ねてきた。「準備ができた。いくつかの仕事がある。最前線で活動してもいい。あるいはコックとして、看護士として、お金を運ぶ役として。どの仕事についてもいい。ジハードが始まった」。

そこでザヒールと14人の仲間はバスに乗り、アフガニスタンに向かったのだ。チャマンから、ザーブル国境のカラットに向かった。そこから山を歩き、120人の戦士と合流。カラシニコフや手榴弾、ロケット砲などの武器を支給された。戦闘は一回だけだったという。アフガン軍に遭遇し、兵士1人を負傷させ、車輌を奪った。この戦いのあと、タリバン戦士たちは近くのトンネルに隠れ、2日間、米軍ヘリコプターの監視をやり過ごした。結局ザヒールは、1ヵ月間以上ナンとヨーグルトしか食べなかったために、文字どおりお腹が空いたのでパキスタンに戻らざるを得なかった。「食べるものがあまりないから、弱ってくる」。

一度家に戻ると、再び新人募集を行ない、6人の仲間をみつけた。4人はマドラッサの学生、1人は百姓、もう1人は英語が話せるコンピュータ技師だ。年齢は22歳から30歳。ジハード志願者は、いくらでもいる。「我々は基本的に反アメリカ派だ。だから『ジハードの扉が開いた。さぁ、アメリカと戦おう』と言えばいいのだ」。

8月にAminullahという名のタリバン司令官が、1人1000ルピーずつ支給してくれた。4人はすでにアフガニスタンに向けて出発。自分もすぐ出かけると言う。「指令が来るのを待っているんだ。自分が必要としているとこに行く。もう準備万端だ」。

hoonPakistanis Cross Border With Ease to Join Taliban
By John Lancaster、QUETTA


■タリバン司令官、アフガニスタンで逮捕[031020 AP]

月曜日に米軍は、ウルズガン州のDeh Rawudにある米軍基地にcロケット弾を発砲したbタリバン司令官Mullah Jananを逮捕したと発表した。

ウルズガン州知事によると、同じ名前のタリバン司令官がビンラディンと近い関係にあり、ビンラディンの居場所がわかるかもしれないと述べた。しかしアフガン人たちの間では、Mullah Jananの名前を知るものはなく、今回逮捕された人物が、ビンラディンと近いJananと同一人物であるという確証もない。

ウルズガン州知事が『AP』に語ったところによると、Jananは土曜日に8人のタリバンとともに、隣のザーブル州のダイチュパンで逮捕されたという。

hoonTaliban Commander Captured in Afghanistan
KABUL


■CIA、ビンラディンのテープは本物[031020 AP]

CIAは、土曜日に放送されたビンラディンのテープは本物のようだ、と発表した。またテープの内容から、数ヵ月前に録音されたもの思われる。

hoonBin Laden Tape Likely Authentic, CIA Says
By JOHN J. LUMPKIN、WASHINGTON


■アフガン民兵、パキスタンのチェックポストにミサイル発砲[031020 The Nation]

数日間パキスタンとアフガニスタン国境は平穏だったが、土曜日、Ramali村に、ミサイルが打ち込まれた。Khanchのチェックポストが攻撃目標だったようだが、目標を誤り、住民の居住区域に着弾。大きな穴が開いたというが、負傷者はいなかった。

hoonAfghan militia fire missile at Pak check-post
MOHMOND AGENCY


■アメリカ、部族地帯での作戦を続けるよう要求[031020 The Nation]

アメリカはパキスタンに、アフガニスタンとの国境にある部族地帯1ヵ所だけでなく、「テロリスト訓練所」を一掃するために、他の地域でも同じような作戦をするべきだと述べた。パキスタンはアメリカに、部族地帯での軍事作戦は今後も続けると、念を押した。

この話題は、ムシャラフ大統領とジャマリ首相が、それぞれワシントンを訪れた時に持ち上がり、「アメリカと最重要事項リスト」のひとつになっていると関係者が『The Nation』に語った。「アメリカはパキスタンに、アフガニスタンとカシミールにテロリストが流出しないよう、あらゆる力を持って防がなければならない」と述べたという。

またアメリカは、「テロ訓練所は、地元の協力がある」と述べ、「アメリカやパキスタンが監視している中で、どうしてそんなことが可能か」いう質問に対しては、「誰だって協力できる」と答えた。「これは持続的な現象で、次々と訓練所が作られる」という。

ムシャラフが国連議会に参加の際、ニューヨークを訪れたときにこの話題は持ち上がり、帰国後、すぐに約束を果たした。しかしアメリカはイスラマバードに、この程度のことでは充分ではなく、さらに作戦を続けなければならないと要求した。アメリカは、テロに対するパキスタンの進展を明らかにすれば、自由貿易と軍事品購入を考える、と述べたという。

しかし一部の識者たちは、アメリカはパキスタンに経済援助も軍事物資も供給しない、と見る。アメリカはパキスタンに忠義を証明させたいだけで、最低の物しか与えないだろうという。

ジャマリ首相とともにアメリカを訪れたパキスタン高官が、タリバンとアルカイダは協力し合っているとことを認めたと、ある情報源が述べた。以前パキスタンは、タリバンはアルカイダとは無関係であるために、アフガニスタン暫定政府に参加させるべきだと主張していた。

smellUS assured of continuous operation in tribal areas >From Absar Alam、WASHINGTON


Sniffed Out By Trail Dog 0-1, 2003.