【2003年11月17日〜11月23日】


■最近のテロとアフガンキャンプ[031123 AP]

9.11以来、世界中で発生しているテロは、ビンラディンのアルカイダと関係があるようだ。

アメリカの諜報局から『AP』が入手した情報によると、「過激派たちはビンラディンによって訓練されたか、協力しているか、あるいは彼のメッセージを自国に持ち帰って地元でジハードを計画しているか」のどれかだという。96年以降、1万5000人から2万人が、アフガンのキャンプで訓練を受けたといわれる。

アフガニスタンに米軍が侵攻してから、リシュコールなどにあったアルカイダのキャンプは取り壊されたが、訓練を行なった者たち――先週トルコで起こったシナゴーク自爆テロ犯2人を含む――は、いまだに死を追いつづけている。「アフガンでの経験は伝統的な訓練、思想の教化、ネットワークの強化のために重要だった」とアメリカ諜報アナリストのPaul Pillarは述べる。「あそこで訓練された者が、新しい世代を訓練している」。

ビンラディンが、これらの攻撃にどの程度関わっているかはわからない。今年起きたサウジでの2件は、アルカイダが直接関わっていたと見られる。去年のチュニジアのシナゴーグ自爆テロは、Khalid Shaikh Mohammadが指揮していたといわれる。他の事件では、アルカイダは表には出てきてない。

アフガン戦争によって、アルカイダやイスラム過激派は拠点を失い、9.11のような大がかりな計画を立てることができなくなった。しかしアフガニスタンから拡散したビンラディン支持者たちは、世界中で破壊を行なおうとしている。アフガニスタンで訓練を受けた戦士たちはトルコ、フィリピン、パキスタン、マレーシア、モロッコ、チュニジアなど、ヨーロッパや中東、そしてイラクなどの国々に帰還した。アメリカやカナダでは、アフガンのキャンプで訓練された容疑者たちが逮捕された。これらの過激派たちを追うことは、非常に難しい。「さまざまなグループが、さまざまな方向から集まってくる」とPillarは言う。

タリバンの前内務副大臣のMullah Mohammed Khaksarは『AP』に、約3500人が、リシュコールのキャンプを出ていったと語った。このキャンプはパキスタン人、Qari Saifullah Akhtarが運営していた。彼はタリバンの軍隊に参加する外国人のために、伝統的な戦闘技術を教えていた。これに加えて、テロリストとしての訓練も行なわれていたようだ。Khaksarが言うには、タリバン幹部として2001年初頭にこのキャンプに出席し、そこで中東出身者やパキスタン人、チェチェン人などの戦士たちが、誘拐や暗殺のテクニックを披露するアルカイダの催しを見たという。アフガン戦争の初日に、アメリカはこのキャンプを爆撃した。「最も大きいキャンプの一つで、非常によく訓練を行なっていた」とKhaksarは言う。Khaksarは99年に密かにアメリカと接触し、タリバンを制止し、彼らの政権を覆した後、宗教運動を廃止するための協力を仰いだ。「今や彼らはすべて母国に戻った。世界の治安は、大いに脅かされている」。

今リシュコールでは、アルカイダが使用した訓練所は整地され、アフガン兵の訓練所となった。以前アルカイダのコックだったAbdul Fatahは、現在アフガン軍のためのコックだ。米軍がこのキャンプを攻撃した日のことを、次のように語る。「誰かから電話がかかってきて、爆撃が始まることを知った。すぐにみんな逃げた。爆弾が投下されたときここにいたのは、私1人だった。おそらく、みんなどこかにいるだろう」。

hoonAfghan Camps Lined to Recent Terror
By PAUL HAVEN、RISHKHOR


■米兵5人アフガニスタンで死亡[031123 AP]

日曜日にバグラム空港近くで米軍ヘリコプターが墜落し、兵士5人が死亡、7人が負傷したと米中央指令が発表。兵士たちは、アフガン東部で展開中の作戦“Mountain Resolve”に参加していた。墜落の原因は今のところわかっていない。

これとは別に日曜日、パクティア州付近でパトロールしていた同盟軍の車輌が地雷を踏み、米兵2人が負傷した。

hoonFive U.S. Soldiers Die in Afghan Crash
By PAUL HAVEN、KABUL


■タリバンリーダー、米軍に対して行動するよう、促す[031123 Reuters]

『Afghan Islamic Press(AIP)』によると、オマール師はアフガン人たちに結束を促し、米軍に対して行動するように呼びかけたという。

オマール師は、アフガニスタンに約束されていた民主主義と国の再建は、2年たってもいまだに実現しないとラマダン明けのEid-ul Fitrの声明で語ったと、タリバンスポークスマンのHamid Aghaが発表した。『AIP』によると、Hamid Aghaのメッセージは、ペシャワルのパシュトゥ語新聞に配られた。

オマール師は、憲法設立のために来月計画されているロヤジルガは、見え透いた茶番劇だと述べた。「選挙やロヤジルガに参加してはならない。これは単なる見世物で、ユダヤ人やキリスト教徒たちの企んだことだ」。

hoonTaliban leader urges Afghan action vs U.S. troops
ISLAMABAD


■米軍、ジャコババード基地を撤退か?[031123 Daily Times]

ジャコババードにあるシャッバース空軍基地を使用している米軍は、近々撤退する準備を進めている、と情報筋が語った。

米軍戦闘機は長い間この基地を使用してない。アフガニスタンにいる米軍のために戦需品や食料の輸送だけに使っているが、今は、基地に残っている備品を運び出している。撤退は12月初旬には完了するようだ。米軍は売却できるものは、売却しているという。

ohUS forces vacating Jacobabad base?
SUKKUR


■アフガニスタンの懇願、受け入れられず[031122 Asia Times]

(前略)先週、アフガニスタン外務大臣のアブドゥッラー・アブドゥッラーがワシントンを訪問。米政府にタリバンを一掃するための援助を乞うた。タリバンは再組織され、パキスタンに隠れながら、計画を練っていると主張。再びカブールを奪回することを公言しているタリバンのリーダーたちに対して、確固たる措置を取るよう、呼びかけた。「彼らは隠れていない。彼らは恐れてない」という。この事実が信じられない者は、タリバンのリーダーたちに電話をかければすぐにわかると述べ、パキスタンが武器を調達し、負傷したものの手当てをして匿っている、と訴えた。そしてパキスタンはアフガニスタンが変化することを拒み、タリバン掃討作戦に協力してない、という。Mullah Asadullah、Mullah Kabir、タリバン前防衛大臣Mullah Ubaidullahの名前を挙げ、電話をかければすぐに通じる、と述べた。

タリバンの最近の情勢を訴えるのは、アブドゥッラーだけではない。パキスタンの雑誌『Newsline』によると、タリバンは今、志願兵を募集し、すでに5000人の若者たちがバローチスタンからアフガニスタンに入ったという。オマール師がタリバンの再結成を指揮しているといい、カブールを奪回しようとしているタリバンのリーダーについてのレポートが掲載された。(中略)

アブドゥッラーは、ワシントンがタリバン掃討作戦を強化するよう、強く申し出たが、結局ブッシュ政権からの反応はなかった。国務省のスポークスマンAdam Ereliは、「パキスタンはテロとの戦争で、できる限りのことはしていると思う」と述べている。そしてパキスタンのタリバンに対する態度は「十分で、評価できる」という。アブドゥッラーの懇願や、アフガン政府が危険にされているにもかかわらず、アメリカはパキスタンに圧力をかけるつもりがないことは明らかだ。なぜなら、ムシャラフ大統領の立場が危うくなりかけているからだ。アジアの政情に詳しい者によると、国務省がムシャラフに圧力をかけることを拒否したことは、アフガニスタンだけでなくパキスタンにも、大きな影響力を与えることになるだろうという。パキスタンの軍は強力になり、民主主義に戻る兆しはない。アメリカがムシャラフの言うことを容認すればするほど、軍支配の政策は強くなり、パキスタンは安定からかけ離れてくる。

パキスタンに批判的な目を持つインドのアナリストたちは、これから総選挙が始まるアメリカにとって、ムシャラフは利用価値があるという。「ムシャラフは、定期的にアルカイダ工作員をアメリカに提供している。総選挙の直前、ビンラディンを逮捕することだってあり得る。そうすればブッシュの再選は間違いない」。

さらにパキスタンは、現アフガン政府内にパシュトゥンの代表が欠けている点を指摘するために、タリバン問題を利用している。パシュトゥンが政府に取り込まれない限り、アフガニスタンに安定はない。パキスタンにもパシュトゥンの人口が多いため、パキスタンはこの問題を重視する。アブドゥッラーはこの問題に対して、一般論しか語らない。「これは隣国が関与する問題ではない。これは我々政府の問題であり、慎重に検討している。第三者が現実問題、つまりアフガニスタンの安定、から注意を反らせるようなことはしてほしくない」。問題は、タリバンがアフガニスタンで暴力を起こしていることだ。「タリバンが援助活動家を殺すのは、政府内に適切な代表がいないからではない。タリバンは、パシュトゥン族の権利のためにあるのではない」という。

ブッシュ政権がなぜタリバンを強く取り締まらないのか、謎は残る。アメリカ、アフガニスタン、パキスタン政府は、強硬派タリバンを孤立させ、穏健派タリバンと取り引きしてカルザイ政権を支持させようとしているのか? アブドゥッラーは、「穏健派」タリバンなどいないと否定。政府が彼らと取り引きしていることも否定した。

smellAfghan plea falls on deaf US ears
By Seema Sirohi、WASHINGTON


■アフガニスタン、ホテルの外でロケット弾爆発[031122 AP]

土曜日に、カブールのインターコンチネンタルホテルで、強力なロケット弾が爆発。建物に被害はあったが、負傷者はなかった模様。

garrRocket Explodes Outside Afghan Hotel
By THOMAS WAGNER、KABUL


■アルカイダのリーダー、南ワジリスタンで殺害されたことが確認[031122 Daily Times]

10月2日に南ワジリスタンで行なわれたアルカイダ一掃作戦で、アルカイダトップ10のリストに載っていたSamarkandが殺害されたことが確認された。

FBIは、殺害された8人の遺体を確認した。パキスタンの治安当局は「我々には、男がアルカイダのトップメンバーであることを確認できなかったが、FBIは、その男をヴズベク国籍のSamarkandと確認した」と述べた。殺された者の中には、中国人ムスリムもいたという。

また逮捕された容疑者たちは、イスラムについてほとんど知らなかったという。「中にはカルマでさえ読めない者がいた。祈りを唱えることができない者もいる。おそらく傭兵ではないかと思う」と政府高官が述べた。

hoonAl Qaeda leader killed in South Waziristan identified
By Iqbal Khattak、PESHAWAR


■米海軍、近々シャッバース空軍基地を撤退[031121 Paktribune]

シャッバース空軍基地に駐屯していた米海軍は、基地を撤退する命令が出るのを待っているという。武器はすでに車輌で運び去られ、水と油のタンカーは地元の会社に贈られたという。バローチスタン上空では、米軍ジェット機の姿はないが、米軍輸送機は、シャッバース空軍基地に必需品をまだ輸送している。

米海軍は今年中に基地を撤退すると思われる。

ohUS marines to vacate Shahbaz Air Base soon
JACOBABAD


■アメリカ、ビンラディンは「重要ではない」[031121 Reuters]

米軍のGeneral Peter Paceは金曜日に、ビンラディンはもはや「重要ではなく」、彼を捉えても「テロとの戦争」に勝ったことにはならない、と述べた。そして、この3ヵ月で約400人の人々が殺されているにもかかわらず、米軍はアフガニスタンのテロリストとの戦いに勝利している、と述べた。「敵が大勢で攻撃してこないということは、同盟軍が勝利しているということだ」という。

8月と9月の間に、何百というタリバンが、ウルズガンとザーブル州で逮捕され、百人を越える抵抗分子が殺害された。しかし一般的に米軍の作戦では、最近の北東部での作戦を含み、抵抗分子は一般住民に溶けこんだりパキスタンに越境するために、ほとんど殺害することができないでいる。General Paceは「我々は再び拠点を再組織しないように、敵を追い続ける」という。

hoonU.S. general says bin Laden "out of the picture"
By Yousuf Azimy、BAGRAM


■パキスタン、さらに3過激派を取り締まる[031120 Reuters]

パキスタンは木曜日に、さらに3つの過激派組織の活動を禁止した。

活動を禁止されたのは、Jaish-e-Mohammadから派生したJamiat-ul FurqanとHezbul Tehreer、そしてJamiat-ul Ansarである。Jamiat-ul Furqanのリーダー、Abdul Jabbarは、パール記者殺人事件に関係があると見られていて、既に逮捕されている。Hezbul Tehreerはイギリスを根拠地にしており、Jamiat-ul Ansarは、以前はHarkat-ul Mujahideeenとしてカシミールでジハードを展開していた。

hoonPakistan bans three more Islamic militant groups
By Tahir Ikram、ISLAMABAD


■タリバン、コーストで戦闘、アフガン兵14人死亡[031119 Paktribune]

コーストの空軍基地が昨晩、タリバンによって攻撃された。戦闘は3時間続き、アフガン兵14人が殺された。

パクティアでは、タリバンがShahi Kotでコンボイを急襲した。死傷者があった模様だが、詳細は不明。車輌が破壊された。

金曜日に、BarmalのMangaratay地域でタリバンが米軍を攻撃した後に、米軍が空爆を実施した。『アルジャジーラ』によると、地元警察は、この空襲で6人の一般市民が死亡したと報道した。一方米軍側は、5人の「アルカイダ兵士」が死亡したと発表。我々が入手した情報によると、アルジャジーラの報道どおり、6人の一般市民が殺された。

クナールとヌーリスタン州で米軍が展開しているアルカイダとタリバン掃討作戦は、いまだ続いている。この地域で、何百というロケット弾と追撃砲が押収された。

hoonTaliban Wage Major Battle In Khost, 14 Afghan Soldiers Killed
RAZMAK


■特使、アフガンの治安を憂慮[031119 Washington Post]

来週アフガニスタンのアメリカ大使に着任するZalmay Khalilzadは、パキスタンが国境付近でアメリカ軍に抵抗している武装集団を充分取り締まってない、と非難した。またアフガニスタンでは、タリバンやアルカイダが再組織化され、ドラッグ売人や一般犯罪者たちさえもがカルザイ大統領を悩まし、民主主義への道を脅かしている、と述べた。「タリバンたちは、パキスタンから越境して攻撃してくる。パキスタンには、もっと取り締まりを強化してもらいたい」と主張した。

Khalilzadは、パキスタンがアルカイダを逮捕するためにもっと努力すれば、アメリカはその協力への見返りとして援助をする、と述べた。ビンラディンについては、「自分の考えでは、彼は生きている。そしてタリバンや他の者たちを助けていると思う」。そしてアメリカは「過激派タリバンとの戦いやアルカイダ幹部を追跡するための努力を、倍増する」と述べた。

タリバンたちの「活動がここ数週間、ここ数ヵ月で増えたことは明らかだ」。「彼らの戦略は、その土地を支配することだ。我々はあらゆる所に、常に留まることはできないため、タリバンたちは支配しやすい場所を狙い、何人もの仲間で攻撃する」。 (後略)

hoonAfghan Security Worries Envoy
By Mike Allen


■アフガニスタンの援助活動家、助けを求める[031119 Asia Times]

援助活動家たちが、ここのところ立て続けに狙われるようになった。国連難民高等弁務官のフランス人職員がタリバンに銃殺された。(中略)

米軍司令官たちも、タリバンがここ数ヵ月で、攻撃を増加させていることを認めている。先週、米軍中央指令の代表のGeneral John Abizaidは、アフガニスタンで毎日のように行なわれている戦闘は、「イラクでの戦闘と全く同じように、難しい」と述べた。8月以来、11人の米軍軍人が殺害された。2001年10月以来の死者は35人だから、その3分の1にあたる。

「状況は1年前よりも、もっと深刻だ」とInternational Crisis GroupのVikram Parekhは述べる。「越境攻撃はさらにカネ周りが良くなり、装備や武器も格段に違う。タリバンの指導力は再組織化され、一部の地域では反政府軍が陣取っている」という。

ここのところ、タリバンの攻撃目標は援助活動家に移った。援助団体で働く人々は、アフガン人でも外国人でも、アメリカの仲間と見られる。ここ数ヵ月間で、人道活動をしていた団体の多くが、撤退を始めた。さらにアフガン人たちは、援助を受けることを恐れ始めているという。国の再建を請け負っていた者たちは、政府や援助団体と関係を持っているということで、タリバン、軍閥、ドラッグ商人たちから報復を受けるのではないかとして、尻込みを始めた。(後略)

garrAfghanistan aid workers cry for help
By Jim Lobe、WASHINGTON


■パキスタン、役割を果たすために悪戦苦闘[031119 Asia Times]

(前略)『Asia Times』が入手した情報によると、パキスタンの政策を決定する者(大佐)と実行する者(野戦司令官)との間に、大きな溝が生じているという。ワジリスタンの問題がよい例である。連邦政府直轄自治区であるFATAは、パキスタンにとって、非常にデリケートな地域だ。この地域は、中央政府が直接管轄するのではなく、行政官が間接的に支配する。そして、部族民の抵抗が非常に大きい地域である。

アメリカとパキスタンは、南ワジリスタンでアルカイダを捜索した。公的には、この作戦で重要な容疑者が逮捕されたということになっているが、事実は違う。この作戦は実際のところ9月に始まったが、部族民たちがパヌー空港をミサイル攻撃したために、すぐに中止された。そしてその後10月になって、作戦を建て直し、兵力も増強して、新たな作戦を展開した。

この作戦は、アメリカからの圧力で開始された。Jamal AsimやAbdul Hadi Iraqiなどのアルカイダ工作員が、この地域に隠れているという情報が入っていた。この情報は、遠距離通信の会話の傍受にもとづく。しかし現実的に捕まったのは、中央アジアの下部工作員、アフガン人、パキスタン人だけだった。諜報情報によると、アメリカの工作員は自分たちがつかんだ情報に自信を持ってたために、今回、主要なアルカイダメンバーが捕まらなかったのは、パキスタン側に「共謀があった」と確信を持つ。

もうひとつこれを裏づける出来事がある。イスラマバードのFBIは、パキスタン側に自分たちが傍受した会話を流した。この結果、イスラマバードで3人のアラブ・アフガンが逮捕された。逮捕された男たちは、アルカイダ幹部は南ワジリスタンにいたが、パキスタンとアメリカの合同捜査が始まる前に、事前に勧告を受けたと語った。さらにこの3人は、ムシャラフ大統領暗殺計画を白状した。この結果、ムシャラフ大統領がイスラマバード空港到着直前に、2人の武装した男が空港付近で逮捕された。そのうちの1人はタリクという名前で、2人ともイギリスに住むカシミール出身の男だった。

この5人の逮捕は、FBIの努力の賜物である。ムシャラフの警備体制において、大佐のランクで意見の相違が生じているために、今後の仕事は、いっそう大変になってくるだろう。

イスラム協会(Jamaat-i-Islami)のQazi Hussain Ahmedは、ラマダン明けに、大きな抗議集会を行なうと表明している。この集会について「軍の代表」は事前に報告を受けていること、そして何人かは抗議運動に参加する、と彼は強調している。

smellPakistan struggles to keep its end up
By Syed Saleem Shahzad、KARACHI


■取り締まりでイスラム主義者、逮捕[031117 Daily Telegraph]

パキスタンの警察は、3つのイスラム武装組織のメンバーを逮捕した。これらの組織はそれぞれ改称しているが、以前の名前はよく知られている。うち、2組織はアルカイダとの関係を指摘されるスンナ派イスラム武装組織、Sipah-e-SahabとJaish-e-Mohammedで、3つ目はシーア派組織のTherik-e-Jafriaである。

「過激派は、パキスタンとイスラム両方に危害を加えている」とムシャラフ大統領。スンナ派最大の過激派、Lashkar-e-Taibaも監視下に置かれた。これら3つのスンナ派組織は、すべてパキスタンのISIと関係があり、パキスタン軍がカシミールの過激派や、タリバン、中央アジアの武装集団などを支援するために、利用されてきた。

ヨーロッパの外交官たちは、この取り締まりは表面上のものだと非難する。アメリカからの圧力があったのと同時に、サウジやトルコでの爆破事件のように、パキスタンでもテロ攻撃があるのではないかという恐れから、取り締まりが行なわれた。

hoonIslamists arrested in Pakistani clampdown
Ahmed Rashid、Lahore


■フランス人国連職員、銃殺される[031117 Reuters]

ガズニでバイクに乗った2人組の男が、国連難民高等弁務官事務所の車輌を攻撃し、同乗していたフランス人女性職員が死亡した。2人組は逮捕されたが、タリバンのシンパだという。

garrFrench U.N. worker in Afghanistan shot dead
By Sayed Salahuddin and Mike Collett-White


Sniffed Out By Trail Dog 0-1, 2003.