【2004年1月19日〜1月25日】


■外国の口座から、核テクノロジー輸出の売上げ見つかる[040125 News]

イランへの核テクノロジー輸出の売上げ金が送金された外国口座から、2人の核科学者の名前が浮上したと、政府の情報源が述べた。

これらの口座は、ドバイの銀行を通して送金され、パキスタン当局はすでに必要な証拠は入手したという。「非常に簡単なことだ」と情報源は言う。「デリケートな情報がイランに届くたびに、外国の銀行口座には、何百万ドルが入ってきた」。捜査上と警備上の理由のため、政府は科学者の名前の公表を控えている。

イラン当局は、パキスタン人科学者が管理していたこれらの銀行口座についての情報を、すでに確認している。国際原子力機構とアメリカ政府も、パキスタン科学者とイランとの間に存在したカネの流れについて把握しているという。

さらに政府当局は、カーン原子力研究所が何百万ドル分の部品を輸出するために用いたドバイの会社が、幹部科学者の親戚によって運営されていたことをつかんだ。また同じ科学者が、何千万もする資産や土地をドパイに持っていることも明らかになった。これに関して当局は、科学者とドバイを根拠地とするパキスタン人の金商人と、カラチを根拠地とするビジネスマンとの関係を捜査中である。

「科学者が、ドパイの金商人と毎日のようにコンタクトを取っていたというのは、非常に変な話だ」と情報源は言う。高官は、パキスタン当局はドバイのビジネスマンから、科学者の最近の行動について聴取を行なったと述べた。

興味深いことに捜査団は、科学者が資金を出して広告キャンペーンを新聞紙上で行なったとして、掲載したイスラマバードの新聞編集委員を取り調べているという。核科学者を誉め称えるセミナーを開催し、本を出版したりポスターなどのパブリシティーを用意して、科学者が資金を出したという。

このことはムシャラフにすでに伝えてあると、高官は述べた。「大統領がこれほど苦しみ、怒るのを見たことがなかった。彼は打ちひしがれていた」という。

いっぽうある政府情報源によると、アブドゥル・カディール・カーン博士を政府主催の催しに招いてはならないという指示が、政府関係者たちに出されたという。首相のアドバイザーとしての地位は、ムシャラフが帰国したあと、話し合われるようだ。これと関連して、政府の情報源は、政府はカーン博士に勲章を与えることを中止したと述べた。

ohsmellForeign accounts having proceeds from N-technology transfer
foundBy Kamran Khan、KARACHI


■核の「闇組織」に立ち向かう[040125 Washington Post]

《ムシャラフ大統領との対談》

誰が暗殺を計画したのか?――地元の過激派だ。誰が命令を出したか、捜査しなければならない。アルカイダが関わっていると思われる。計画者や実行者を逮捕した。アルカイダの誰が司令を出したか、これから調べる。

Jaish-i-Mohammedだと思うか?――Jaish-i-Mohammedはすでに活動が禁止されている。しかしJaish-i-Mohammedとつながりがあるグループはある。関わったものは全て逮捕されている。

軍や警察から情報が漏れたといわれるが。我々の軍は統制がとれている。すべての司令官は、私とともにある。下士官が関わっていた可能性があるが、高官のレベルの者はいない。

これまでパキスタンが告発されているように、ならず者国家への核テクノロジーの輸出を防止するために、新たな法律を作ったのか?――パキスタンは告発されてない。パキスタンの1個人、またヨーロッパ人が告発されている。イランが個人の名前を何人か出したために始まったことだ。その中に、パキスタン人とヨーロッパ人の名前があった。名前のリストをIAEAから受け取った。闇マーケットの者が製作していることがわかった。ほとんどがヨーロッパ人だった。

テクノロジーの輸出をコントロールするようにしているのか?――している。パキスタンでは保管は厳しくコントロールされ、漏れる可能性はない。以前に、約30年間、隠密に開発計画が行なわれていた。その頃、組織やそれを運営する人間には自主性が与えられていたから、秘密が漏れるチャンスはいくらでもあった。今はありえない。我々の側から漏れることはない

パキスタンは、核拡散をしている最大の国だといわれるがパキスタンではない。個人であり、パキスタン政府ではない。ベナジール・ブットやナワズ・シャリーフ政府を含め、パキスタン政府が核拡散をするために誰かを保護したり、許可を与えたことはない。名前が浮上した個人がいる。

核の拡散というと、遠心分離機の設計図を持つ人の電話番号を教えるとか、そんな簡単なことも含まれると思うが。我々の科学者が、何に関わっていたのか、現在捜査中だ。知識やノウハウということであれば、それは個人の頭の中や、ブリーフケースやポケットに納めたの図面の中にある。もしそれが個人の頭の中にあれば、それを防ぐことはできない。

インドとの対話について、何を期待しているか?――信頼関係の回復だ。

以前パキスタンは、インドとの合意はカシミール問題が解決してからだと言っていたが。政策は変わったのか?――何よりもまずカシミール問題を解決するべきだなどと、私は今まで言ったことはない。全ての問題に、同時に取り組むべきだと主張してきた。これまで、カシミールが問題の中に含まれたことがなかった。今はじめて、共同声明にカシミールが解決すべき問題として認識されたのだ。パキスタンが、論争をすべき相手であることが認識されたのだ。私が楽観的になれるのは、このためだ。

どうやってインド人たちに、ジハード団がパキスタンからかLine of Controlを越えてインドに入らないようにすると、確信させようとしているのか?――私は、私たちがLine of Controlを越えたと言ったことはない。話題を変えよう。

カシミールに国民投票が必要かどうか、あなたの立場は?――一方的な行動はできない。これまでの主張を取り下げ、柔軟にならなければならないと言っている。しかしそれはパキスタンの一方的な行動だけではどうにもならない。相互関係が必要だ。

最近、軍の最高司令官の地位を降りると発表したが、なぜ?――いつか、制服を脱ぐことを考えていた。政治的雰囲気を安定させるために、柔軟な態度を見せる必要があると感じた。

主要な世俗政党の活動を禁止して、誤ったと思っているか?――政党の活動が禁止されたことはない。ベナジール・ブットとナワズ・シャリーフは国外にいる。ベナジールは自分の意志で国外にいる。シャリーフは、サウジと取り引きをして、サウジに行った。彼は、にこやかに出かけていった。2人とも、3度首相になることはできないという憲法修正案により、立候補できない。そして彼らは国を略奪し、混乱に陥れた。

アフガンは、タリバンがパキスタンを基地として使用しているというが……。――パキスタン側に、タリバン分子はいる。南ワジリスタンにはアルカイダとタリバンの支持者がいる。彼らに対して、取り締まりをしている。

カルザイ政権についてどう思う?――未来のための希望だ。このような状況の中で、カルザイはよくやっている。

カルザイ政権のような、非パシュトゥン政府は、アフガニスタンをまとめることができないといわれるが……。――アフガニスタンの歴史をみれば、アフガニスタンを支配したのはいつもパシュトゥンだ。タジークは10〜15%を占めるにすぎない。50%を占めないで、民主主義が機能するだろうか。

ということは、パシュトゥンが権力を持つ必要があると?――当然。

アメリカはあなたの暗殺者捜しに協力しているか?――我々の諜報組織が、非常にいい結果を出している。他の諜報源から援助は受けている。

ザワヒリがあなたを脅迫したが……。――した。そして暗殺計画開始の時期も、それと一致する。

あなたはあなたの命を狙った事件に、非常にクールだが……。――衝動的な行動はとらない主義だ。ショックを吸収して、バランスのある決断をする。

どんな決断?――計画の首謀者を追い、どの過激派なのか探し出す。それをしている。アルカイダや活動禁止令の出た過激派に対して、強硬な姿勢を取るべきだ。

Jaish-i-Mohammedなどの組織は、パキスタン内で比較的自由を許され、カシミールに渡ることができたのではないか? 彼らは自由の戦士だったのでは?――カシミールで起こっていることは、自由のための戦いだと常に主張してきた。しかしそれはともかくとして、インドとの関係回復が進行している今、国境を越えたテロリズムについて語るのはやめようと言いたい。それはもう忘れて、未来を見よう。これまで罪のなすりつけ合いをしてきたが、もう忘れよう。

2007年の大統領選挙には立候補するつもりか?――私は政治家ではない。その要素はない。まだ時間はたっぷりある。

パキスタンに戻ったら、アルカイダを追うのか?――最初から追っている。

今、軍は北西辺境州で活動している。今まで踏み込んだことがない土地で。――そうだ。パキスタン軍もイギリス軍も100年以上、踏み込んだことがなかった。この地域で活動を開始したのは、初めてだ。

ビンラディンはどこに?――アフガニスタンとパキスタンの国境だと思う。国境を行ったり来たりしている。

アルカイダは逃げていると思うか? それとも行動していると?――もちろん、逃げている。隠れている。お互い、コミュニケーションを取っていない。

命を狙われたあと、「もう十分だ」と思ったのでは?――もちろん。しかし彼らは隠れていて、「自分はJaishだ」とか言って町をうろうろしているのではない。過激派は取り締まられ、逮捕されている。リーダーたちを捕まえなければならない。

背後に誰がいるのか?――まだわからない。

アルカイダか?――そうだ。アルカイダが関わっている。パキスタン人でない者だ。アルカイダのほとんどはアラブ世界の者だ。パキスタン人ではない誰かから、指示を受けたことは確かだと思う。まだそいつを捕まえてない。捕まえたら、誰が指令を出したか尋ねる。ザワヒリかもしれない。

hoonConfronting The Nuclear“Underworld”


■タリバン、チャマンでのオマール師の腹心逮捕を否定[040125 Paktribune]

タリバンは、前タリバン政権知事Abdul Mannan Khawajazaiがチャマンで逮捕されたという報道を否定した。

タリバンのスポークスマンLatif Hakeemiが、逮捕されたのはAbdul Mannanではないと述べたという。タリバンにはAbdul Mannanと同じ名前の者が4人いて、全員無事で、逮捕されてないと述べたと、『BBC 』が報告した。

これに先だち、パキスタン当局はAbdul Mannanがチャマンで逮捕されたと発表した。Abdul MannanはAchakzai族で、チャマンに住んでいたらしい。彼は今でもバルフの州知事である。

これとは別に、タリバンはアメリカのためにスパイをしていた、3人の重要なリーダーを逮捕した。

『ラジオ・テヘラン』によると、Talib JanとMullah Gul Muhammad Kochaが、米軍と協力してタリバン逮捕に協力した疑いがあるとして逮捕されたと、タリバンリーダーが述べたという。Mulla Gul Muhammad Kochaは、モスクワのタリバン大使だった。3人目の逮捕者の名前は明らかではない。

smellTaliban deny arrest of Mulla Omar's aide in Chaman
KABUL


■過激派、繁栄は明白[040125 Los Angels Times]

ムシャラフは2002年以来、過激派を取り締まることを約束し、「過激派に対するジハード」を行なうとも主張した。ビンラディンはアフガンとの国境の洞窟に隠れるが、過激派はパキスタン国内で活発に行動。リーダーは取り締まられることなく、何人かは政府高官の庇護さえ受ける。

パキスタンの人権団体の前会長のAfrasiab Khattakは、ムシャラフは暗殺未遂事件以後、過激派に対する取り締まりを強化したという。しかしこれに対して、政府内からは強い反対の声が挙がっている。「国家システムの中には、過激派と関係を持ったり、支持する人々がいることは明らかだ」とペシャワルでKhattakは語る。「ムシャラフは態度をはっきりさせた。しかし態度は態度であり、行動は別ものだ」。「よく考えられた戦略が必要だ。これらの過激派を消滅させ、非武装化する方法、過激派のメンバーを他の職に就け、新たな人生を始めさせる方策がない」。

98年にアルカイダが、アフリカのアメリカ大使館を爆撃してあと、アメリカはKhalilがアフガニスタンで運営していたテロリスト訓練所を爆撃した。Khalilは復讐を誓った。アメリカがアフガニスタンに侵攻したのち、Khalilはパキスタンに落ち着いた。イスラマバードはここ3年間、過激派の活動を禁止してきたが、彼は依然、自由で、組織を改称し、憎しみを説き続けた。

Khalilの新しい組織Jamiat ul Ansarは、11月に出された活動禁止令も無視する。彼のメッセージは、反アメリカを説く月刊誌「Al Hilal」上で発表される。Khalilはこの雑誌の売上げで資金を稼ぎ、その支持者と活動し、アフガニスタンとイラクにいる米軍と戦うよう、呼びかける。11月号の後ろの扉は、「Jamiat ul Ansarの活動のための、全パキスタン訓練大会」の広告だ。この大会は、イスラマバードの外れにある軍隊基地の向かいのKhalilの本部、Jamia Khalid bin Waleed Mosqueで開催された。 (中略)。

次の号でKhalilは、ムスリムは1つの国家のもとで統一するべきだ、つまりカリフの国を作り、4大カリフ時代Khilafat-i-Rashidaを模倣した国家を作るべきだと主張する。これはビンラディンの目標でもある。そして「殉教者たちの負債から、退かなければならない。命を捧げた者たちの使命のために、心、所有物、命を捧げることを約束しなければならない」と語る。「これがあなたがたの道徳的、宗教的義務である。命を捧げる者たちを資金的に援助し、彼らが使命に専念できるようにしてあげねばならない」。(中略)

《取るに足らない男》

Khalilの発行する雑誌には、自分の住所と組織の事務所の電話番号が掲げられている。しかし内務大臣Faisal Saleh Hayatは、Khalilがどこにいるか知らないと述べ、彼を脅威とは考えない。「Khalilは特別なことをしていないようだ。重要人物でない」とHayatは先週、語った。「彼よりも危険な人物はたくさんいる。我々が注目している人物たちと比べれば、取るに足らない男だ」。

ワシントンでは、国務省高官が、いくつか問題点はあるが、ムシャラフの「テロの根と枝と戦うという主張を疑う理由は何もない」と言う。「悪いヤツラがいることは確かだ。たくさんいる」とある高官が言う。「そしてパキスタンには、悪いヤツラの数が多い。しかし、なにもかも一度にはできない」。

Khalilの家族とKhalilの本屋の店員Abdul Rehmanは、ラワルピンディのKhayaban地域にある、Khalilが運営する女性のためのマドラッサKhadijatul Kubra madrasaの隣に住むらしい。そこから4マイル離れたところに、Khalilの雑誌に掲載されていた慈善団体、Al Hilal Trustの事務所がある。11月にKhalilは、イスラムの敵と戦うための資金が必要だと呼びかけた。「ユダヤ人とヒンドゥー教徒は、イスラムと敵対し、自分たちの宗教を守るために、巨額を用いている」と書く。「アメリカの巨大な力が、インドとイスラエルを保護し、カシミールとパレスチナのムスリムを虐殺する」。

パキスタンの法律では、テロリズムの定義は「宗教、党派、または民族に対して憎しみを扇動し、暴力を生み出し、内政を撹乱する」者を含むと掲げられている。反テロ法令のもとで、活動を禁止された組織は常に監視され、資金を集めていないか、新たな名称のもとで活動していないか、不法に活動していないか、取り締まられている。Khalilとその支持者たちは、この禁止令を侵害しない範囲で活動していると、内務大臣は言う。「禁止令を侵害しないかぎり、しない間は、彼らは平和的な市民だ。彼らを取り締まる理由はない」。

パキスタンの治安当局は、少なくとも500人以上のアルカイダとタリバン容疑者を逮捕したが、ほとんどがあまり重要人物ではない。何人かのアルカイダ幹部も逮捕されているが、パキスタンの長期にわたる盟友、ビンラディンは、いまだに捉えられててい。

《アメリカに対する聖戦》

Khalilは98年2月23日に、「ユダヤ教と十字軍に対するジハード」を主張するファトワに調印した。このファトワは、「アメリカとその同盟(市民と軍)を殺害するという裁定は、すべてのムスリムにとって義務であり、それが可能な国であればどこででも実行するべきだ」とする。Khalilはこれを公言する。96年に米軍がアフガニスタンにある彼の訓練所を攻撃したあと、「アメリカと戦うために、世界のどこであれ、彼らを見つければ復讐する。アメリカに対する聖戦を開始した。彼らを避難させてくれるような木は、どこにもないだろう」と述べた。(中略)

『Los Angels Time』は、Khalilの雑誌に掲載されていたモスクを訪れ、インタビューを申し出た。モスクに付随した宗教学校の教師と自称する者が、記者を監禁し、暴力を振るった。情報相Sheik Rashid Ahmedの介入のあと、やっと解放された。国家が運営する新聞や放送が、情報相に答えて、Khalilの本部を擁護するキャンペーンを繰り広げ、過激派とまったく関係がない子供のための学校だったと宣伝した。

もう1人の過激派宗教者、Maulana Masood Azharは、93年のソマリアでの攻撃以来、ビンラディンとつながりを持つ。ムシャラフは2002年にAzharの組織Jaish-e-Mohammedの活動を禁止し、Azharを逮捕した。インドは、Lashkar-e-Taibaが攻撃をしかけてくることを訴え、パキスタン当局はそのリーダーHafiz Saeedも逮捕した。しかしその後、パキスタンの裁判官は、罪状がないとし、AzharとSaeedの釈放を命令した。

10月にAzharは、自分の過激派組織の資金を集めるためのツアーに出かけた。そして組織をKhuddamul Islamと改称した。モスクからモスクへと旅し、「ジハード会議」で聖戦を説いた。袋いっぱいの現金が集まったそうだ。そして2ヵ月後、そしてAzharが逮捕された2年後に、2人の自爆テロ犯がムシャラフを暗殺しようとした。そのうちの1人は、Azharの組織出身のものだったという。Azharの弟子で、ダニエル・パール記者誘拐殺人犯であるAhmad Omar Saeed Sheikhは、ムシャラフの暗殺との関係を聴取されている。

警察によると、パキスタンの警察はこの改称したKhuddamul Islamが11月に活動を禁止されてから、AzharとHafiz Saeedを捜しているが、見つからないという。先週内務大臣は、2人がどこにいるのかわからないと述べた。警察は、Azharを含む何人もの過激派を、最近になって釈放している。

『Los Angels Time』が調べた政府の書類を見ると、パキスタンの諜報部は長期にわたってAzharの組織を監視しているのがわかる。このレポートは2002年9月15日に始まるが、これはこの組織の活動が禁止された、8ヵ月も後のことである。ラホールだけでも、21の地方事務所とマドラッサ数校があった。

新人の募集要綱のひとつには「(自爆攻撃を含む)犠牲心」と書かれていた。組織の会員要綱や週刊紙の名前、資金提供者の名前と電話番号も記される。Azharのスポークスマンは、ここ2ヵ月間、リーダーを見かけていないと述べる。兄弟や腹心Mufti Abdur Raufとともに、拘束されているのではないかと心配する。Azharが最後に逮捕されたときは自宅軟禁となり、過激派を擁護していたISIの監視下にいた。今逮捕されている者たちが、自分たちに共鳴する者の管理下にいるかどうかわからないと、スポークスマンは電話で述べた。「これからの戦略については、まだ考えなければならない」と付け加えた。

人権団体や野党は、ムシャラフはマドラッサの改革をほとんどしていないと指摘する。原理主義政党と取り引きをしたムシャラフも、戦略を考え直さなければならないと、人権団体の前会長Khattakは言う。「ムシャラフは、過激派の脅威と立ち向かうために支持してくれたはずの、リベラルな政党と協力することに失敗している」とKhattak。「大きな矛盾がある。過激派に対する聖戦をうたういっぽうで、彼の最大の同盟は原理主義者たちなのだ」。

garrsmellMilitant Flourishes in Plain Sight
By Paul Watson and Mubashir Zaidi、RAWALPINDI


■パキスタン、「核の秘密」商売を訴える[040125 Observer]

ムシャラフは昨日、国際調査団に、アジアからヨーロッパに広がる核秘密をめぐる闇商売を捜査するよう、要請した。

スイスのダボスで開催されている世界経済フォーラムで、ムシャラフは80年代後半にイランにパキスタンの核の秘密を売った容疑者を追求することを、約束した。またヨーロッパの国々や科学者たちに、自国が核拡散に巻き込まれてないか、捜査するようことを求めた。

パキスタンの捜査団は現在、9人の科学者と政府高官、軍人の銀行口座を調べている。これらのほとんどが、パキスタンの原子力研究所と関係があり、数人が聴取を受けているようだ。パキスタン政府、武器のテクノロジーの輸出を認可したことはないと強く主張するが、私利私欲のために、個人が関わっていた可能性があるという。パキスタンのレポートによると、約120億ドルがそのノウハウに関して支払われたらしい。

容疑者の中には、パキスタンの「原爆の父」と呼ばれるアブドゥル・カディール・カーン博士と、前軍長官のミルザ・アスラム・ベーグ将軍も含まれている。2人ともイスラム過激派の共鳴者として知られる。(後略)

hoonPakistan attacks traffic in 'nuclear secrets
Jason Burke


■アルカイダ幹部、ワナの作戦で死亡[040125 The Nation]

アルカイダ幹部のAbdul Rahman Khaddar、別名Al-Canadiが、10月に行なわれワナの作戦で死亡した8人のなかにいたという。

情報相のRashid Ahmedは、DNA鑑定の結果、Abdul Rahman Khaddarの遺体であることが確認されたと述べた。

hoonTop al-Qaeda leader killed in Wana operation
ISLAMABAD(APP)


■自爆容疑者、パキスタン兵士に仕立てあげられる[040124 The News]

ムシャラフを暗殺しようとして自爆したMohammad Jameelは、パンシール渓谷のBaharak刑務所にいた時代、北部同盟の故アーマッド・マスード司令官により、パキスタン軍兵士として突き出されていた。

マスード司令官は、タリバンから受けた屈辱と敗北を払拭しようとしていたようだ。タリバンの影響が大きくなるにつれて、当時マスード司令官のイメージが疑問視されつつあった。パキスタン人捕虜をパキスタン軍のメンバーとすることで、マスードはタリバンの力の拡大を恐れる者に対して面目を保ち、タリバンだけなら勝つことはできるが、実はパキスタン軍がタリバンを援助していること、特にマスードのパワー・ポケットと考えられる前線で活動しているのは、パキスタン軍だということをアピールしようとしたようだ。

これらのパキスタン捕虜から、都合のいい供述を得るために、マスード司令官は1ヵ月間、拷問を与えたという。捕虜に電気ワイアを取り付けたり、厳冬期に水の中に浸したりした。そして捕虜たちはマスード司令官とUstad Sayyaf、Bismillah司令官の前に突き出され、マスード司令官の望み通りの答えをしたら、釈放されると言われた。

当時カブールのChareakaモスクの隠れ家から逮捕されたMohammad Jameelは、自分はパキスタン軍の大将だと認めることを同意した、最初の1人だったという。これに続き、他の捕虜も彼に続き、マスード司令官は大将、少佐、少尉などとして、彼らを見せしめにした。これらの捕虜たちは外国人ジャーナリストへの見せしめとなり、その様子がビデオに撮られた。特にイランはパキスタン人捕虜の身柄について、大きな興味を見せていたという。

7ヵ月間刑務所にいたあと、Mohammad Jameelを含む一行はSiraj刑務所に移され、さらにバグラム空港から、イランのテヘラン刑務所に移され、ここに5ヵ月留まった。ここで再び彼らがパキスタン軍のメンバーであるかどうか、質問された。今度は全員がパキスタン軍とは関係なく、自分たちはタリバンを援助するためにやってきたムジャヒディンであると、述べた。マスード司令官の刑務所にいた時と比べ、テヘラン刑務所では大事に扱われたようで、ウルドゥー語を流暢に話す人間によって、取り調べを受けたという。しかし5ヵ月間、光を見ることはなかったという。その後再びマスード司令官がいるタジキスタン空港に運ばれ、そこからタラカン州のFarkhar地方に移され、1年間留まった。

Mohammad Jameelとその仲間は、アフガニスタンにいるときに3回、テヘランにいるときに1回、脱獄しようとした。中でも一度、脱獄の首謀者が捕まり、囚人たちの前で銃殺され、見せしめに6日間遺体が放置されたという。Mohammad Jameelは再び脱獄の計画をたて、2人の仲間、アラブ人Mujahid Mehmoodとパキスタンのバローチスタン出身のKhial Mohammadとともに、脱獄した。アラブ人は、仲間2人とはぐれ、途中、寒さのために死亡した。彼の遺体は4ヵ月後、Gujjar族が雪の中から見つけ出し、ていねいに埋葬された。このGujjar族が、Mohammad JameelとKhial Mohammadを、タリバンが支配する地域にまで無事に逃がしたという。Gujjar族は、北部同盟の支配地行きに住みながら、タリバンに共鳴している。

パキスタンにも戻って20日経ったあと、Mohammad Jameelは再びアフガニスタンに行き、北部同盟と戦った。しかし再び逮捕され、その後数百人のパキスタン捕虜とともに、カルザイ政権によって釈放された。

Mohammad Jameelがパキスタン軍兵士であるかのように描くこのエピソードは、反パキスタン軍のプロパガンダを暴くものだ。それなら、なぜカルザイ政権は彼をパキスタンに送り返したのか? 彼はパキスタンに帰り、なぜ軍長官の暗殺を計画したのか?

ohsmellSuicide bomber falsely projected as Pak armyman
By Abdul Sattar Khan、LAHORE


■核捜査、パキスタンで分裂[040124 New York Times]

(前略)金曜日にムシャラフ大統領は、「ある個人」が欲のために、核のテクノロジーを輸出した可能性があると述べた。個人の名前は出さなかった。

しかし、彼を信じる者はほとんどいない。容疑者の中心、アブドゥル・カデール・カーン博士を逮捕したら、イスラム過激派や野党の攻撃にさらされる危険性がある。さらに、47年以後、パキスタン社会に常に存在する対立、市民と軍隊とが、にらみ合うことになる。

「最大の疑問は、これらの核科学者が、政府や諜報組織の知らないところで、いかに行動できたかということだ」と、パキスタンの政治アナリストRasul Baksh Raisは言う。「一般的に、私の周りの者は、懐疑的だ」。

今のところ、捜査は容疑者は3人にしぼられたようだ。少なくとも2人の科学者、カーン博士とその腹心、ファルーク博士が、イランにテクノロジーを与えたという結果が出たと、土曜日に「Washinton Post」紙は報告する。しかしあるパキスタン高官が土曜日に、捜査はまだ続行中で、結論は出てないと述べた。

さまざまな証拠から、当時パキスタン軍長官だったミルザ・アスラム・ベーグ将軍が、少なくともこのような輸出を黙認したことがわかる。パキスタン高官は、カーン博士が捜査官に、ベーグ将軍がテクノロジーをイランに渡すことを承認した、と述べたという。前政府高官は、ベーグ将軍はイランと戦略的な同盟を組み、そのひとつに、核のテクノロジーの売却が含まれていたと述べた。

11月のインタビューでベーグ将軍は、イランにテクノロジーを輸出したことを否定した。カーン博士も同じように否定している。ファルーク博士の親戚によると、政府の許可なくして、彼が行動することはありえないと主張する。

野党は、ムシャラフがベーグ将軍やカーン博士を罰することはないと予測する。彼の権力の源である軍への忠誠を、何がなんでも保持する必要があるからだ。国家的英雄であるカーン博士を罰することは、政治的に危険だ。

捜査の方法が、何よりも偏っていると彼らは言う。ファルーク博士は11月22日以後、家族とコンタクトをとってない。カーン博士は何度も聴取を受けているが、逮捕はされてない。ベーグ将軍は、聴取も受けてない。

この3人は、全然性格が異なる。カーン博士は背が高くじょう舌、攻撃的、裕福で、知名度を求める。「テクノ・ナショナリスト」だといわれ、アメリカの核の非拡散運動を、裕福な白人グループが核を独り占めにしようとする運動として、卑下する。ベーグ将軍はたくましく、言葉は柔らかで、エクセントリックといわれる。軍を辞任したのち、“Foundation for Research on International Development and Security”と呼ばれる非営利団体を作り、イスラム原理主義の記事を発行する。「ムスリム世界は、自由への闘争にテロリズムというレッテルを張られ、圧力と不当な仕打ちを受けている」と述べる。ファルーク博士は物静かで、詩を読み、韓国製のセダンを運転し、妻と5人の子供たちと、4つのベッドルームのある質素な家に住むという。しかし国の最高の地位にある研究所では、重要な任務に就く。海外調達の責任者である。

退役した将軍でアナリストのMahmud Ali Durraniは、このような見解を否定し、ムシャラフは法を犯した者なら、誰でも裁くだろうと述べる。

一般的なパキスタン人にとっては、このスキャンダルには、もうひとつがっかりすることがある。核開発計画の墜落である。イスラム原理主義は、また別の感情を持っている。すべてがアメリカと陰謀で、ムシャラフはアメリカの従僕だという。世俗政党は、科学者に厳しく、将軍には寛容だと非難する。どちらのグループも、科学者にではなく、将軍たちに怒りをぶつけるよう、仕向けている。

smellNuclear Inquiry Heightens Divisions Within Pakistan
By DAVID ROHDE、KARACHI


■パキスタン、前タリバン知事逮捕[040124 Reuters]

パキスタンの治安部隊は土曜日に、前タリバン知事で、オマール師の腹心を逮捕したと発表した。

治安部隊は、チャマンで車から降りようとしたMaulvi Abdul Mannan Khawajazaiを逮捕したという。諜報組織は、ここ数日間、Khawajazaiを追跡していた。

タリバンスポークスマンによると、Khawajazaiはオマール師の動向に詳しく、以前はアフガン西部Badghisの州知事だったという。パキスタンの諜報部に近い情報源によると、Badghisはタリバンの財源をやりくりしていた。

hoonPakistan arrests former Taliban governor
CHAMAN


■タリバンリーダーの腹心、逮捕[040124 AP]

パキスタン当局は土曜日に、前アフガン州知事でオマール師の腹心を国境の町で逮捕したと発表した。

Mullah Abdul Manan Khawajazaiはパキスタンのチャマンで、警察と治安部高官によって逮捕されたという。ある場所で拘束され、警備上の理由で取り調べを受けている。

カンダハル州知事のスポークスマンKhalid Pashtunによると、Khawajazaiはタリバン政権時代、オマール師の腹心だったという。ただ、Sar-e-PolとBadghis州知事たったKhawajazaiが、その後タリバンによるテロ攻撃に関わっていたかは、わからないと述べた。

アフガニスタンの米軍は、今回の逮捕については何も知らないと述べた。

hoonAssociate of Taliban Leader Arrested
By NOOR KHAN、KANDAHAR


■パキスタンのチーフ、科学者が核データを売却したようだ[040124 New York Times]

ムシャラフ大統領は金曜日に、国の科学者たちが「私利私欲」のために、核を売った恐れがあると述べた。パキスタン政府はこのことを知らなかったとし、容疑者は「反国家的要素」として、取り扱われると約束した。(中略)

ムシャラフは、政府は核の拡散に関わってなかったと主張するが、アメリカ高官は懐疑的だ。以前、パキスタンが核援助と引き換えに北朝鮮からミサイルの部品を受け取ったとき、部品を運ぶために、パキスタン軍の輸送機がピョンヤン空港に飛んだ。カーン原子力研究所はパキスタンの核開発計画の秘宝であり、軍とISIに深く結びついている。

「公的に認可されたテクノロジーの輸出であることを、証明した者は誰もいない」とアメリカ人高官が最近述べた。しかしこの件について詳しい欧米の外交官は、「このような規模の核拡散は、政府高官が知らなくても起こり得る」という。

ムシャラフ大統領はCNNに、欧米や他国の核仲介者の存在があることを挙げている。「パキスタンだけではない」という。国際原子力機構の責任者Mohamed ElBaradeiも、金曜日に同じことを述べた。核材料の闇市が、武器を求める国々にとってのヴァーチャル「ウォルマート」になっているという。ElBaradeiは、リビアが核武器の部品や設計図を入手した、複雑な不法売買人のネットワークの規模に驚かされるという。「すべてが国外から入手した」という。「我々が見た全ては、個人的な核拡散組織が、ウォルマートから入手したものだった」。「ある国でものが作られると、2〜3の国で作られ、4つ目の国に輸送され、そこから5つ目の国に向かう。ということは、世界中に関係者がいるということだ」とElBaradeiは述べる。「その課程は非常に洗練されており、私の考えていたもの以上だった」。

リビアが提出した書類から、彼らが使っていたウラン濃縮器は、カーン研究所の設計図に基づくことがわかった。これは“Pak-2”と呼ばれるもので、80年代の第2世代バージョンだという。

アメリカの高官たちは、アメリカではなく、パキスタンが捜査を主導しているというが、イスラマバードに情報を流していることは認めた。「パキスタンの協力は、この問題の規模を知るためには不可欠だ」とElBaradeiは言う。「政府が関わっていたとは思わない。しかし数週間のうちに、すべて明らかにしてほしい」。

アメリカ高官は、なぜムシャラフが今、科学者に対して取り締まりをしているか、わからないという。証拠があまりにも深刻だったために、国会による制裁を恐れ始めたのではないかという。いっぽうワシントンに協力しすぎていると非難する者に対して、自分の権力を主張しているのではないか、と見る者もいる。(後略)

smellPakistan Chief Says It Appears Scientists Sold Nuclear Data
By MARK LANDLER and DAVID E. SANGERDAVOS


■パキスタンの調査で重要科学者が浮上[040124 Washington Post]

パキスタンの捜査団は、アブドゥル・カディール・カーン博士を含む少なくとも2人の重要核科学者が、1980年代後期、イランの核武器開発計画に技術的協力をしたという結論に達したと、パキスタン高官が述べた。

パキスタンとイランは秘密の取り引きを行ない、科学者たちは核テクノロジーの平和的利用法に関してだけ協力することにした、と匿名の高官が述べた。

この結論により、ムシャラフ大統領は政治的なジレンマに陥る。イスラム原理主義者たちは国の英雄でもある科学者たちの擁護にまわり、この問題を追求してブッシュ政権の恩恵を被ろうとする政府を、強く非難した。

『ロイター』によると、ムシャラフは金曜日に、パキスタン人科学者が「私利私欲」のために外国に核の秘密を売り渡したと述べた。「政府の人間や軍の人間が、これに関わっていた証拠はまったくない」という。

パキスタンは、容疑のかかっている2人目の科学者をマハメッド・ファルークだと認めた。ファルークを、国家機密を漏洩した罪で告訴されるようだ。ファルークは11月22日から、政府の監視下にいる。ムシャラフはスイスから帰国次第、2人の科学者たち、またその他の科学者たちに対する措置を決めるという。

「法的捜査が進行しているが、ファルーク博士は国家機密を漏洩した罪で告訴されるだろう」と、ある諜報部高官が述べた。ファルーク博士はカーン博士を巻き込み、「カーン博士はファルーク博士の供述に関して、聴取を受けた」という。

パキスタンは11月に、国際原子力機構が提供した、パキスタンの科学者がイランに濃縮ウランを作るための遠心分離機を開発する手助けをした、という情報をもとに、捜査を開始した。アメリカは、パキスタンは同じような援助を北朝鮮に、そしてリビアにも提供していたと非難してきた。と同時に、北朝鮮との協力は止めたと断言するムシャラフの言葉を、受け入れている。

パキスタン人はこの捜査を強く非難し、ワシントンが内政に干渉している証拠だとする。また政府高官たちも、この捜査に対する熱の入れようを、疑問視している。

ムシャラフの腹心は、ファルークやカーン博士の裁判から、さらに多くの秘密が出てきたら、特に軍の関与などが明るみに出たら、大ごとだと認める。「核科学者の裁判、特にカーン研究所の名誉を汚すようなことをしたら、パンドラの箱を空けてしまうことになる」と匿名を希望するムシャラフの腹心は言う。「去ったことは、去ったことだ。先に進もう。これが危機に陥った大統領の信条だ」。

制服を着た組織の大半は、ISIの捜査を免れている。例えば、退役したベーグ(Mirza Aslam Beg)将軍とのインタビューはまだ実現されてない。ベーグ将軍は、1988年から1991年にかけて、軍長官としてイランと軍事協力をしていた。

ナワーズ・シャリフ前首相のアシスタントだったChaudry Nisar Ali Khanは、木曜日のインタビューで、ベーグは91年に彼を訪ね、イランに核テクノロジーを売ることを提言したという。前アメリカ大使Robert Oakleyは、91年、ベーグが個人的にイランの革命警備隊と取り引きをし、核開発計画と引き換えに、通常兵器と石油をもらう合意に達したことを、彼に個人的に話したという。Oakleyは、その後、シャリフ首相と当時の大統領、Ghulam Ishaq Khanが、イランの大統領Ali Akbar Hashemi Rafsanjaniに、パキスタンはそのような合意に達するつもりはないと述べたという。しかしそれは「ベーグとカーン博士が、何もしなかったことを意味するわけではない」。

木曜日と金曜日のインタビューでべーグは、イランの将軍たちと近い関係にあったことを認めたが「、核テクノロジーの輸出を認めたことはない」と述べ、「私に対する陰謀のひとつだ」と語る。しかし、イランとは一般的な武器テクノロジーを共有することに合意したが、それは結局実現しなかったことを認めた。

野党や科学者の家族は、科学者たちがアメリカの圧力のもとに逮捕されていると、強く抗議している。ファルーク博士の息子は、「父はスケープゴートになっている」と訴えた。「彼は単なる科学者で、何の決定権を持たない。パキスタンのために働いていたにすぎない」という。裁判により「真実が明らかになる」と訴えた。カーン博士は聴取は受けたが、逮捕はされなかった。カーンはインタビューには応じてない。

情報相Rashid Ahmedは木曜日、ベークやその他の軍の幹部を聴取する必要はない、と述べた。なぜなら、国の核開発計画は、ベーグが軍長官の地位に就いていた時に、「軍の管理下にはなかった」という。ベーグが地位に就いていたのは、ベナジール・ブットが首相だった時代で、その後、カーン大統領、さらにシャリーフ首相と変わった。

ブット前首相は、核開発を含む軍の活動を制限したために、政権の座から降ろされたと訴える。ブットは首相時代にカーン原子力研究所の活動を制限し、この施設の「警備は軍の支配下にあった」とe-mailでの質問に答えている。「核政策の方向性をコントロール」しようとする彼女の試みは、抵抗を受けたと付け加えた。

ワシントンでは、アメリカ人高官はパキスタンの捜査に懐疑的だ。また軍幹部が関わってないという主張にも、疑いの目を向ける。いっぽうブッシュ政権高官は、「パキスタンのデリケートな状況はよくわかっている。ムシャラフがイスラム過激派から圧力を受けていることには、十分注意している」と述べる。国際的な圧力のもとにムシャラフは、自分が政権に就くずっと以前のことだったにもかかわらず、イランに対する疑惑を取り上げなければならないと感じたようだ。(中略)

パキスタンは今のところ、カーン研究所に勤めていた11人を拘束した。何人かは釈放されたが、ファルークを含むほとんどが、まだ政府の監視下にある。今週になって、2人の別の科学者がメッカに巡礼に行くことを禁じられた。ファルークは、カーンの腹心で、80年代以来、研究所で働いていた。(中略)

イランへの核武器テクノロジーの漏洩は、ジアウル・ハク大統領が、核開発計画の非軍事的利用法について、イランがかねがねから協力を乞うていたことに対して承諾したことから始まった。パキスタンの核開発計画の前科学者は、イランの科学者たちは「核の非平和的利用法」に興味を持っていたと述べた。これをジア大統領に伝えると、適当にあしらうように言われたが、決して具体的な物を与えてはならないよう、警告したという。この科学者によると、イランはこの問題をベーグとも話し合っていたというが、その後それがどうなったのかは知らないという。

シャリーフの党主のNisar Ali Khanは、91年の湾岸戦争のときにベーグは、「もしアメリカがイラクを降伏させたら、次はパキスタンとイランの番だ」と述べたという。それを防ぐために、パキスタンはアメリカと対抗する「同盟」の一環として、イランに核テクノロジーを売るべきだと述べたという。「もしアメリカが我々を攻撃してきたら、財政的に、我々の新たなテクノロジーを利用できるとよく言っていた」という。Nisar Ali Khanもシャリーフ首相も、これを真剣に受け止めてなかったようだ。

ベーグは、このような会話があったことはないと、否定する。パキスタンの核開発計画は、常に「最高責任者の管理下にあった」という。「カディール博士や私がテクノロジーを他国に漏洩することなど、非常識的だ」。

smellPakistani Probe Cites Top Scientists
Iran Nuclear Effort Said Aided in Secret '80s Deal By John Lancaster and Kamran Khan


■カディール博士の運命、宙に浮く[040124 The News]

政府高官によると、核拡散の捜査から、少なくとも2人の科学者が、政府の知らないところで、イランに情報を漏らした可能性がある、と述べた。

複数の高官によると、1987年に、前軍長官、ジア・ウル・ハクが、かねがねイラン政府から受けていた、核開発計画の平和的利用法に協力してほしいと要請を受け入れたという。しかしジア長官は、パキスタンとイランの核開発テクノロジー協力を、非軍隊的局面においてのみ限定したという。

「1988年に彼が死亡する直前、私はジア長官に、イランが核開発の非平和的利用法に興味を持ち出していることを進言した。彼はうまくはぐらかすようにと述べ、どんなことがあっても、具体的なものを提供しないようにと忠告した」と、ある引退した幹部科学者が匿名で述べた。彼によると、イランがジアの後継者、アスラム・ベーグと、このことに関して話し合ったという。この科学者は、当時開発プログラムに直接関わっていなかったために、ベーグが、イランの要求に対してどう対応したかは知らないという。

パキスタンは11月に、1980年代後期と1990年代初期の怪しい活動を探るために、ISI、戦略計画、そしてカーン原子力研究所の司令部門に勤める軍高官たちを捜査した。これは、国際原子力機構がイランへの立ち入り捜査を行なった後、パキスタン政府に送った2ページにわたる手紙を検討したあとの出来事だ。

「結果が公になるかならないかはともかく、最近の調査で、カーン博士が政府に報告していたものとは、完全に異なった記録が出てきた」とある高官が述べる。「国家的英雄は、ときには限度を越すときがある」。

ある政府高官は、カーン原子力研究所のモハマッド・ファルーク博士に対して、法的な措置がとられるという。来週ムシャラフがスイスから帰国したら、今回の事件に関してカーン博士が担った役割について、今後どのような態度をとるか、話し会うことになるという。「現在、法的な捜査が行なわれているが、ファルーク博士は機密法令を犯した罪に問われるだろう」という。「カーン博士はファルーク博士の供述に関して質問され、彼の答えは現在検証中」という。80年代後期と90年代初期、ファルーク博士はカーン博士の右腕となり、研究所の原子力遠心分離機と関わっていたという。ファルーク博士は、パキスタンの核科学者として、初めて逮捕されたことになる。国際原子力機構は来月、「イランレポート」を提出することになっている。パキスタンが国際原子力機構を失望させれば、核保有国家としてのパキスタンの責任が問われることになるだろう。

現在カーン研究所の重要な3人の科学者が、聴取を受け、カーン博士の過去15年間の行動を調べようとしているという。「パキスタンでは首相や軍長官を取り締まったり、必要な措置をとったりしてきた。したがって、核科学者に対する取り調べがあってもおかしくない」とある高官は述べる。軍の捜査団は、現在カーン研究所所長のNazir Ahmad博士を取り調べている。ムシャラフが、カーンの代りにJaved Mirzaを所長の座につけるまで、彼はカーン博士の腹心として信頼されていた。「Nazirは、カーン研究所内部の出来事について、少しずつ語っている」という。Nazirは現在、研究所の出来事には関わってないが、カーン博士とともに常に動いていたため、今でも首相の科学的アドヴァイザーであるカーン博士に、仕えている。

また「カーン博士に10年以上、個人的なアシスタントとして仕えたIslamul Haq少佐は、カーンの公的、私的な出来事や人脈について語っている」。Islamul Haq少佐は先週、イスラマバードの自宅から拘束された。いっぽうカーン研究所の建築と技術的な活動の責任者であるSajawal准将は、外国の請負者たちに契約や協力を与えた課程について、聴取を受けている。同様に、Tajwar准将は研究所の警備について、取り調べられているらしい。研究所の警備をくぐり抜けることができるのは、ごく一部の科学者のみに限られる。

Nazir博士、Tajwar准将、Sajawal准将、Haq少佐の拘束は、政府が単に「イランのサーガ」を検証しているだけでないことを意味するという。ムシャラフはカーン研究所全体に関する、個人的、技術的な捜査を望んでいるようだ。

高官によると、2人の科学者によって核の知識がどの程度イランに渡ったか、かなり把握しているために、「ベーグ(前軍長官)の問題」を検証する必要はないという。「どの程度、技術が輸出されたかはわからないが、軍長官の認識なしにパキスタンの核が動くことはないはずだ」と、引退したパキスタン人核科学者が言う。彼は、ベーグが軍の長官であった時代、核計画について決定するのは、前首相ベナジール・ブット、そして後はナワズ・シャリフだったというベーグの報道陣に対する声明を疑問視した。

政府高官は、1989〜90年、パキスタン人とイラン人科学者の間にあった核の交換について、ベーグの影響や認識を無視するわけではないが、同様に重要なのが、前大統領Ghulam Ishaq Khan時代の出来事だという。「もしカーン博士がパキスタンの原子爆弾の父であるなら、Ghulam Ishaq Khanは祖父だ」とある高官は述べ、核科学者たちもみな同じ意見だ。「1982年から93年まで、Ishaqは核開発計画のすべての財源を握っていた」と、引退した核科学者が語る。Ishaqは、ジアの大蔵大臣として、核開発計画の資金をやりくりした。彼は国会の議長 (1985〜88) として、後に大統領 (1988〜93)として、特異な地位を獲得した。「戦略は個々の軍責任者が決めるが、Ishaqは1人でカネの問題をコントロールするとともに、戦略もコントロールした」と、著名な核科学者が言う。「カーン博士の政府内の重要なパトロンは、Ishaq Khanだった」。83歳のIshaq Khanは、93年に大統領を辞任し、現在ペシャワルに住む。親戚によると、「非常に具合が悪い」そうだ。

現在の状況を考えると、ムシャラフは危機を食い止め、今後、このようなことが起こらないようにするに留まるという。「核科学者に対して裁判をおこなったら、そしてカーン研究所を戒めるようなことがあったら、政府はパンドラの箱を空けてしまうことになる」とある高官が言う。「去ったことは去ったことだ。先に進もう。ムシャラフはこの危機において、こう信じている」。

ムシャラフは核科学者の私利私欲が、このような結果をもたらしたと言う。大統領は国会や大臣たちを集めた会合で、何人かの科学者たちの行動を嘆き、何らかの措置を取る決意を表明した。

smellDr Qadeer's fate hangs in balance
By Kamran Khan、KARACHI


■Jaishの分裂組織、ムシャラフ暗殺を計画[040123 Daily Times]

先月のムシャラフ暗殺未遂事件は、Jaish-e-Muhammadの分裂組織が計画したと、ある情報源が述べた。このグループは、アルカイダとも関係があるという。この組織は、Maulana Masood AzharとMaulana Abdul Jabbarが対立したときに、分裂したという。

hoonJaish splinter planned Musharraf assassination
ISLAMABAD


■カラチで2人の大物アルカイダ逮捕[040123 Daily Times]

諜報組織が水曜日の夜遅く、カラチのGulistan-e-Jauharで、アルカイダ容疑者Walid bin Azmiを逮捕した。

bin Azmiは、2000年に起きたアメリカコール船爆破事件の4人の容疑者の1人とみられる。

これとは別に、諜報組織は木曜日の夜、Gulistan-e-JauharのRabia City apartmentsから、アルカイダ容疑者Ibad Al Yaquti Al Sheikh Al Sufiyanを逮捕した。彼はWalid bin Azmiの捜査から導かれて、逮捕された。

garr2 Qaeda bigshots held in Karachi
KARACHI


■ムシャラフ、ビンラディン捜索に外国人の援助を拒否[040123 Reuters]

ムシャラフ大統領は金曜日に、パキスタン軍はアルカイダを「追跡」しており、パキスタン国土において、米軍の援助を必要としないと、述べた。

ムシャラフは、スイスで開催されている世界経済フォーラムで、アルカイダのリーダーを捕まえるために、米軍の協力を考えているのか、質問された。「それは考えられない。非常にデリケートな問題だ」とムシャラフは述べた。「外国人が我々を援助することはない。援助を必要としていない」。

ムシャラフが、アメリカのテロとの戦争に協力していることに対して、パキスタン国内の武装組織から、強く非難されている。大統領は、ビンラディンはおそらくパキスタンとアフガニスタンの国境の山岳地帯にいると述べ、パキスタン軍は、アフガニスタン側で捜索を行なっている米軍と協力しながら、アルカイダを捜索していると述べた。

「パキスタンほど、アルカイダに対して行動している国はない」という。「600人ものアルカイダを逮捕したのは、我々だ。部族地帯を捜索し、そこに留まることも、そこから攻撃することも許してない」という。

hoonMusharraf rejects foreign help in bin Laden hunt
DAVOS


■モーマンド行政区で取り調べ続く[040122 Daily Times]

火曜日に政府高官が、モーマンド行政区で「反社会的な要員」を一掃するための取り調べを開始したことを認めた。

12月25日の大統領暗殺未遂事件と関係のある、アルカイダとタリバンを取り締まるためだとし、何人かを逮捕したと述べた。Charsaddaに住むIsran Khanと息子のIshfiaqと、電話局のRehman GulとMian Hussain Shahが取り調べを受けているという。

hoonMohmand Agency crackdown continuing
GHALANAI


■部族民、アルカイダ「支持者」の家を取り壊す[040122 Daily Times]

部族民の軍lashkarが水曜日に、別の容疑者たちの家を取り壊した。Shaki地域のSperkai WazirのEida Khanの家が、取り壊された。

行政官は、最も重要な容疑者2人は、アフガニスタンに渡ってしまったようだと述べ、部族民の掟では家を取り壊すことが最大の罰であるために、lashkarの行動に満足していると述べた。

hoonTribals raze house of Qaeda“supporter”
WANA


■パキスタンの核捜査、イランとリビアに到達[040121 AP]

パキスタン政府が核科学者を取り調べることにしたは、関係者が極秘でイランとリビアで調査を行ない、情報を集めた結果だったと、あるパキスタン人高官が『AP』に語った。

国際原子力協会は、パキスタンがこれらの国を調査のために訪問していたことを知らなかったという。

情報相のSheikh Rashid Ahmedは、これらの科学者たちは囚人ではなく、政府の「大事な客」だという。科学者何人かが、去年取り調べを受けた。中にはカーン研究所の前所長、Mohammad FarooqとYasin Chuhanが含まれていた。当時、名前が明らかにされてない、もう1人の科学者も取り調べを受けたが、現在はFarooqだけが拘束されているという。アブドゥル・カディール・カーン博士も取り調べを受けたというが、彼は容疑者ではないと、政府は強調する。先週末、さらに8人の科学者が拘束された。

水曜日、科学者たちの家族が国会の前に集まり、取り調べに対して抗議した。家族たちによると、24人の科学者たちが、拘束されているという。どこで、そしてなぜ拘束されているのか、政府から何の説明がないと訴えた。

これに対してAhmedは、家族は科学者たちに会うことが許されるとし、1週間のうちに解放されるだろう、と述べた。

hoonPakistan Nuke Probe Reached Iran, Libya
By PAUL HAVEN


■フランス人ジャーナリスト、タリバンはパキスタンで組織化していると主張[040121 Daily Times]

最近釈放されたフランス人ジャーナリストは、パキスタンに対して誤った情報を提供しようとしていたのではなく、タリバンがパキスタンで再組織化しているという証拠があったと語った。

Marc EpsteinとJean-Paul Guilloteauは、フランスの雑誌で「日記」を発表し、クエッタで「実際に見た」ことについて語った。またビザの侵害は犯罪とは認識してなかったと述べ、いずれにしても、日常的に侵害されていることだと述べた。2人は、パキスタンでタリバンが活動していて、定期的にアフガニスタンに侵入し、攻撃している証拠を得たと語った。

またパキスタンジャーナリストKhawar Mehdi Rizviは、不当に逮捕され、拷問を受けている可能性があると心配する。

12月24日のパキスタンテレビのレポートによると、2人はパキスタンの部族民「Abdullah Shakir」をタリバン司令官とする、「ヤラセ」のビデオを撮ろうとしていたという。しかしEpstein氏は、彼がShakirをインタビューした結果、本物のタリバン司令官であることを確信したという。またShakirは『Christian Science Monitor』が登場させているタリバン司令官と、同一人物だと語った。

smellFrench journalists insist Taliban well-established in Pakistan
By Iqbal Khattak、PESHAWAR


■政府、ジャーナリストの逮捕を否定[040121 Daily Times]

火曜日、シンド州政府はシンド裁判所に、パキスタン人ジャーナリストKhawar Mehdi Rizviは警察によって逮捕されてはなく、刑務所にはいないと述べた。

smellGovt again denies arresting journalist
KARACHI


■部族民、家を取り壊し、容疑者2人を引き渡す[040121 Daily Times]

先週組織された部族民の軍隊lashkarは火曜日に、容疑者の家を取り壊すとともに、2人の容疑者を行政側に引き渡した。(中略)

いっぽう、行政側はモーマンド行政区にいるアルカイダやテロリストたちに対して、「静かな取り調べ」を開始した。モーマンド行政区の本部であるガラナイの情報源によると、行政側はここ2日の間に、何ヵ所かで急襲を行なったという。

「行政側は、Charsaddaに住むHaji Israrとその息子Ishfaqを逮捕した。モーマンド族のリーダーSamad Halimzaiと、ガラナイ電話局のオーナーも取り調べを受けている」と、ある匿名を希望する高官が言う。

情報源によると、警備は強化され、準軍隊がデリケートな地帯をパトロールしているという。モーマンド行政区の作戦は、12月25日のムシャラフ暗殺未遂事件と関係したものだったらしい。

hoonTribals demolish house, hand over 2 wanted men
By Iqbal Khattak、PESHAWAR


■部族民、ワナで容疑者をさらに2人引き渡す[040121 The Nation]

外国人を匿ったとされる部族民2人が、ワナの行政側に引き渡された。これで引き渡された容疑者は、全部で22人になる。

Zalikhel族の枝族Kakakhelは、Shakaiで大規模な作戦を行ない、部族民BilalとJehanzebを捕まえた。またKakakhel枝族は、Datkot地域にある容疑者Maulvi Abbasの家を燃やした。Maulvi Abbasは、Naik MuhammadとSharif Khanとともに、もっとも重要な容疑者とされている。3人はいまだに捕まってない。Naik MuhammadとSharif Khanの家も、燃やされる予定だという。

hoonTribals hand over 2 suspects in Wana
FROM SOHAIL AHMED、PESHAWAR


■Beg、逮捕や「取り調べ」を否定[040121 Daily Times]

前軍長官Aslam Begは火曜日に、イギリスの新聞が、核科学者の問題と関係して彼が逮捕され、「取り調べ」を受けたという報道を否定した。

「私は逮捕されても、取り調べを受けてもない。アメリカはここ15年間、私を疑っているが、証拠はまったくない」とBeg大佐はNNIに語った。

『The Times of London』が火曜日に、Beg大佐がイスラマバードで、イランへの核技術輸出に関して取り調べを受けた、と報告した。「今、行なわれている取り調べは間違っている」とBeg大佐は述べ、当局は科学者たちに敬意を表敬し、政府が「取り調べ」をしたいのであれば、彼らの事務所に出向かうべきだとつけ加えた。

Beg大佐が、核テクノロジーをイランに輸出した疑いかけられているパキスタン人(政府幹部や科学者)の問題に関しても、何らかの取り調べを受けたという報告もある。最近の記者会見で、Pakistan Muslim League-Nawazの上院議員で前財務大臣のIshaq Darは、以前Beg大佐は、前首相ナワズ・シャリフに、120億ルピーでイランに核テクノロジーを売るよう進言したという。『Daily Times』はこれを確認するために軍スポークスマンMajor General Shaukat Sultanに確認したところ、「全く嘘だ」と語った。

smellBeg denies detention and "debriefing"
ISLAMABAD


■Saeed博士、釈放される[040121 The Nation]

政府は1ヵ月半にわたって取り調べを続けてきたSaeed Ahmad博士を、釈放したという。

Ahmad博士は月曜日に釈放されたというが、一緒に逮捕されたFarooq博士は、アフガニスタンのバグラムに移動されたのではないかと、疑われている。Farooqの家族によると、息子が家族とともに、G-9/1にあるISIの建物で面会したと述べた。しかしそれ以後、どこにいるのかわからないという。

別の科学者Yasin Chohan博士は数日前に釈放されたが、口止めされているようで、何も語らない。家族によると、厳重に監視され、太陽の光を見ることもできなかったらしい、と述べた。

hoonN-scientist Dr Saeed released


■パキスタンの核科学者たち、取り調べられる[040120 AP]

核研究所の科学者たちの家族は、みな心配している。2ヵ月前に科学者が拘束されて以来、この週末、何人もの科学者たちが政府当局による取り調べを受けている。親戚たちによると、全部で24人が拘束されているという。政府が発表している数を上回る。家族たちは政府から何も知らされず、情報は全くないという。家族たちは火曜日に、拘束されている者たちの解放を要求した。

「最初は、国の英雄のように扱っていた。今はまるで犯罪者のような扱いだ」と、Nazeer Ahmad博士の娘は怒りを現わす。Ahmad博士は、カーン原子力開発研究所の所長だ。土曜日の夜、私服の男たちがイスラマバードの自宅を訪れ、Ahmad博士を連行していったという。「屈辱だ。近所の者たち、みんなが見ていた」と別の娘が言う。 (中略)

政府は、科学者5〜6人を「取り調べている」と発表している。しかし解放された者は1人もいないと親戚は言う。また正式な告訴もないという。

smellPakistani Nuclear Scientists Scrutinized
By PATRICK McDOWELL


■パキスタン、ジャーナリストの捜索を要請される[040120 BBC]

パキスタン人ジャーナリストKhawar Mehdi Rizviが、行方不明になっている。パキスタンの裁判所は、1ヵ月近く行方不明になっているこのジャーナリストを捜索するよう、要請した。

カラチ裁判所は2日のうちに、彼の居所を明らかにするよう、当局高官に要求したが、関係者は彼の居場所はわからないという。

Khawar Mehdi Rizviは12月に、タリバンのレポートをしようとした2人のフランス人ジャーナリストと共に、逮捕された。フランス人は後に釈放されたが、Rizviはいまだに戻ってきてないと家族は言う。

hoonPakistan told to find journalist


■アメリカ、空爆で武装兵士5人を殺害と発表[040120 AP]

米軍は火曜日に、アフガニスタン南部の空爆で、5人の武装した兵士を殺害したと発表し、政府高官が11人の市民が殺されたとする主張を否定した。

米軍スポークスマンLt. Col. Bryan Hilfertyは、Char Chino谷で、タリバンのリーダーたちが集まっていた建物から出てきた5人の武装兵士を、AC-130戦闘機が爆撃したと述べた。米軍はこの建物を包囲していたという。「我々の戦闘機は、非戦闘員を攻撃しなかった」という。「5人の武装した戦士を確認した」という。

しかし州高官は、これを否定する。「アメリカ人たちは間違えたのだと思う」と地元高官Abdul Rahmanが火曜日に『AP』に語った。「市民はすべて埋葬した。タリバンではなかった。単なる村人だ」。村人たちは喪に伏しているという。

この地域では、火曜日の朝にも2人のアフガン兵と3人の市民が、地雷が爆発して死亡した。周辺地域は、タリバンの活動が活発だ。

米軍による爆撃後、武装した男たちが集まり、米軍とアフガン国軍は戦いを避けるために、引き上げたという。州知事のJan Mohammed Khanも、11人の市民が死亡したことを確認している。

地元高官Rahmanは、早朝Char Chinoで、米軍基地があるDeh Rawoodに向かっていた車輌が地雷を踏み、アフガン兵2人と、一緒に車に乗っていた3人の市民が死亡した。米兵を狙ったタリバンが、地雷を最近設置したようだ、とRahmanは述べた。また日曜日には抵抗分子がDeh Rawood米軍基地を襲撃し、米兵3人が負傷している。

またコーストでは日曜日に、タリバン40人が政府の建物を攻撃し、アフガン兵2人が負傷した。

hoonU.S. Says Airstrike Killed Five Militants
By STEPHEN GRAHAM


■オマール、ムシャラフ攻撃で質問される[040120 Daily Times]

ダニエル・パール記者誘拐殺人事件の首謀者Ahmed Omar Saeed SheikhあるいはSheikh Omarは、ムシャラフ暗殺事件に関して、取り調べを受けていると警察が日曜日に発表した。

Sheikh Omarは、ハイデラバード刑務所からイスラマバードにヘリコプターで移されたという。ムシャラフに対する事件の前後、何人かの過激派がハイデラバード刑務所にいたSheikh Omarに面会したという。

smellOmar being questioned on Musharraf attacks
HYDERABAD


■マドラッサの取り調べで学生30人逮捕[040120 Daily Times]

政府はクエッタのマドラッサを取り調べ、ここ数日間で約30人の学生を逮捕したと、Jamiat Ulema-e-Islam(JUI) のAmeer Maulvi Noor Muhammadが語った。これに関して抗議する予定だという。

hoon30 students arrested in crackdown on seminaries
By Azizullah Khan、QUETTA


■アルカイダ2人、アメリカに引き渡される予定[040120 The News]

日曜日にGulistan-e-Jauharのアパートから逮捕された5人のアルカイダのうち2人は、数日のうちにアメリカに引き渡される予定らしい。

「逮捕された5人のうち、2人のアラブ人が重要人物だ。2人は逮捕を要請している国に引き渡す」とある政府高官が述べた。「今のところ、これらの外国人が国内での活動に関わっていた証拠はない」という。FBIも、かれらの取り調べに参加する予定であると、つけ加えた。

5人のうち1人は、FBIの最重要容疑者のリストに入っているという。ある諜報部高官が『The News』に語ったところによると、5人のうち1人は、アメリカのコール船爆撃事件の首謀者Waleed al-Attashに近い者だという。逮捕された者たちは、あるアルカイダ幹部と接触していたようで、「その男はカラチにいると思われる。じきに逮捕されるだろう」と語った。

hoonTwo al-Qaeda men may be handed over to US
By Azfar-ul-Ashfaque、KARACHI


■アメリカ捜索のアルカイダ、逮捕か?[040120 Daily Times]

日曜日にGulistan-e-Jauharのアパートから逮捕された5人のアルカイダのうち1人は、Amir Hussain Abdullah al-Misriであることがわかったと、月曜日に諜報部高官が『Daily Times』に語った。

情報源によると、3人のアフガン人とエジプト人1人が11月からこのアパートに住んでいたが、エジプト人al-Misriは南ワジリスタンで行なわれた作戦の後、合流したいう。

smellUS-sought Qaeda suspect caught?
By Hasan Mansoor、KARACHI


■容疑者を引き渡すか、強硬手段か[040120 The Nation]

南ワジリスタンの行政は、部族民に容疑者を引き渡す期限として、さらに3日の猶予を得た得た。それまでに引き渡さなければ、Shakai地域で作戦を行ない、容疑者の家を取り壊すと警告した。

hoonHand over suspects or face action, tribes told
FROM SOHAIL AHMED、PESHAWAR


■パキスタン、科学者を拘束[040119 Washington Post]

パキスタン当局はここ4日の間で、イランへの核テクノロジー輸出の捜査の一環として、原子力研究所の8人の科学者と高官を拘束したと、情報相が月曜日に発表した (中略)。

情報相とパキスタン高官は、これまで不審な点は見つからず、最近拘束された者たちは近々解放されると述べた。高官は、パキスタン人科学者はパキスタン政府の許可なしに、カネのためにイランに核開発プログラムを漏らしたと主張している。

しかし別のパキスタン人高官は、カーン博士とパキスタン人核科学者数人は、1980年の後半にイランを数回訪れていたと述べ、パキスタン政府はこれを承知していたという。「パキスタン政府は、非軍事的な核開発計画に協力してほしいというイランの要請に対して、肯定的に応じていた」とこの高官は述べた。「科学者の何人かは、限界を越えてしまった」。

最近2度にわたって、ムシャラフ大統領はカーン博士と1対1で会い、ことの経緯を聞いたという。またカーン博士は、パキスタンとイランの核協力は、当時の軍長官Gen. Mirza Aslam Begが承認していたと述べたという。今回取り調べを受けているのは、退役准将のTajwarとSajawalと、研究所の前所長Nazir Ahmad、退役少佐でカーン博士の腹心であるIslam ul-Haqである。

smellPakistan Detains Scientists
By John Lancaster and Kamran Khan


■米軍ヘリコプター、11人を殺害とアフガン人[040119 AP]

米軍ヘリコプターがアフガニスタン南部の村にある民家を攻撃し、4人の子供を含む11人を殺害したと、アフガン高官が月曜日に発表した。米軍からは、何のコメントもない。

襲撃は日曜日の早朝4時、米軍がSaghatho村でタリバンの残党を捜索した後に起きたと、ウルズガン州のChar Chino地方の長、Abdul Rahmanが述べた。「普通の村人だった。タリバンではない。なぜ彼らの家を爆撃したのかわからない」とカンダハルからの衛星電話で『AP』に伝えてきた。カブールの米軍スポークスマンMaj. Steven R. Moonは、このことについてコメントしなかった。

ウルズガン州知事のJan Mohammed Khanはこれを確認し、男性4人、子供4人と女性3人が米軍の爆撃で死亡したと述べた。米軍は彼に、村を捜索した際に武器を発見したために、疑ったと述べたという。捜索の最中「人々は怖がり、逃げ出した」とKhan。「アメリカ人は、その家を爆撃した」らしい。犠牲者11人は埋葬され、住民は非常に脅え、怒っているという。

100人のアフガン国軍と20人から30人の米軍兵士が、この2日間でChar Chino地方のMahmaraとSaghathoで捜索を行ない、10人の容疑者を逮捕している。ここ数ヵ月間の米軍の攻撃で、15人の市民が死亡した。

garrAfghanis Say U.S. Copter Attack Kills 11
By NOOR KHAN、KANDAHAR


■アメリカの爆撃で、アフガン人11人死亡[040119 Reuters]

子供4人、女性3人を含む11人のウルズガン州市民が、米軍の爆撃で死亡したと州知事が月曜日に発表した。

州知事Jan Mohammad Khanが『ロイター』に、日曜日の朝、Charcheno地方のSawghataq村が攻撃されたと述べた。「アメリカによる爆撃で、11人が死亡した。子供が4人、女性が3人含まれていた」と衛星電話で語った。

カブールの米軍スポークスマンLieutenant Colonel Bryan Hilfertyは、市民の死亡者については何も聞いてないと述べた。

ウルズガン州のDeh Rawudでは日曜日の朝、米軍基地が15人の戦士に襲撃され、米軍兵士3人が負傷している。

garrEleven Afghans die in US bombing -province governor
KABUL


■米兵3人、アフガンの襲撃で負傷[040119 Reuters]

先週末、アフガニスタンの米軍基地がロケット弾や手榴弾で襲撃され、米兵3人が負傷した。

日曜日、ウルズガン州のDeh Rawud米軍基地にいる軍隊が応戦し、敵が1人死亡した。これまでも米軍基地はたびたび攻撃を受けていたが、打撃を受けることはなかった。今回の襲撃では、敵がライフルや手榴弾で攻撃できるほど基地に接近したという。

hoonThree U.S. soldiers wounded in Afghan raid
KABUL


■最大の「5つ目」の中傷[040119 Daily Times]

ムシャラフ大統領は土曜日の国会演説で、パキスタンは4つの件(アフガニスタン、カシミール、核拡散、過激主義)で非難されていると述べた。しかしこれに5つ目も加えてもよかったはずだ。新疆省のテロリズムに関する、パキスタンが中国との関係である。

ムシャラフが昨年中国を訪れたときに、パキスタンから発生するテロ行為を認め、今後これは許されないと述べ、北京と条約を結んだ。そして今、中国がイスラマバードに、テロリストのリストを提出した。我々の親友中国も、ジハード時代のパキスタンの態度に、不満を持つことが明らかになった。

状況はこうだ。Eastern Turkistan Islamic Movement(ETIM) とEastern Turkistan Liberation Organization(ETLO)が中国、キルギスタン、カザフスタンでテロを行ない、中国政府に忠実な中国人高官や新疆ウイグルの住民を殺害している。新疆を独立させ、イスラム国家にしようとしているのだ。この2つの組織には、ビンラディンやトルコの支持者から資金が出ており、トルコには、この組織のリーダーも隠れている。ETLOの戦士たちは、タリバン政府により、2つのキャンプで訓練された。その訓練所のうちの1つは、コシュトにある。タリバン政権崩壊後もウイグルの若者たちはアルカイダに忠誠を誓い、部族地帯に隠れている可能性がある。カザフスタンは中国と協調し、テロリストたちに対して厳しい態度をとっている。しかしパキスタンの態度は、少し違う。

新疆抵抗運動は、1980年代に始まった。アフガニスタンでさまざまなジハード活動に巻き込まれた後、抵抗運動は中央アジアと中国で、自分たちの国を取り戻そうとし始めた。まずフェルガーナ渓谷に目をつけた。西にはチェチェンとダゲスタンに戦士を派遣し、アフガニスタンで軍の基地を作った。チェチェン人、ウイグル人、そして一説にはブルガリアのムスリムも加わり、アルカイダに資金援助を受けて活動し始めたといわれる。9.11以後、コハート出身の親アルカイダ前国会議員が、パキスタンのテレビで、チェチェンの戦士がいかにしてコハートのパキスタン軍に対決し、「殉教」したかを語った。今コハートでは、アラブ、チェチェンなどの国際的な戦士の「殉教」を記念して、碑が建っている。

これに先立ち1988年に、パキスタンは新疆と接触している北部地域の宗教政策を変えることにした。原理主義者デオバンドの戦士たちに、ギルギットを攻撃することを許したのだ。これは中国に対する、明らかな措置だった。2002年に、前行政官が国家的な新聞に投稿し、外部から武装した戦士たちがギルギットに侵入したと訴えた。11の村に火が放たれ、家は炎上し、食料は根こそぎに奪われた。40人が死亡した。住民はギルギットの警察と協力し、できるかぎりの防衛をして、なんとか村を守ったが、戦士たちが村の外に移動したために、外の権力に援助を乞うた。しかしこれは拒否された。ギルギット行政は、部族民やムジャヒディンから成るこの外部からの侵入者は、外部の誰かの援助がない限り、はるかペシャワルからギルギットまで来られるはずはないと見る。国境の警察は、Swat-BeshamとBesham-Gilgitにチェックポストが設置されているにもかかわらず、外部からの侵入者を食い止めようとはしなかったのだ。

中国の政策は、フェルガーナ盆地にいるアメリカとNATOの活動を支持し、ロシアやConfederation of Independent States(CIS)と協力して、反イスラムと反トルコの活動を支持している。西部を守るためには、ウズベキスタンに発生しているトルコのナショナリズム(トルコのグループに援助された)と、サウジやアルカイダに支持された、アフガニスタンとパキスタンのイスラム抵抗運動を払拭しなければならない。反イスラムと反トルコの前線を抱えながら、インドも重要な働きをしている。中国はインドと関係を修復しようとしており、パキスタンがインドとの関係を改善しようとしていることにも、満足している。パキスタンは、ウイグル人テロリストのリストの件では、中国を満足させるだろうが、政策決定者や戦略決定者たちは、ポスト・ジハードの状況や、この地域で発生した新たなグローバルな団結のパターンを、認識しなければならない。アフガニスタンにおけるインド領事館の設置などに、条件反射的に反応しても仕方ない。パキスタンは損失を覚悟し、統合する段階にある。新たな戦いをしても仕方ない。

garrThe biggest“fifth”slur


■ワナで大きな作戦の準備開始[040119 Daily Times]

南ワジリスタンで、部族民たちが容疑者を引き渡す期限が日曜日に切れ、パキスタン軍は、ワナ周辺での作戦を開始する準備を終えた。

1万2000人の軍兵士と7000人のTul Scoutsが、洗練された武器を持って南ワジリスタンに集結している。これらの軍はPahar Shakai、Angoor Ada、Shawalの山々に派遣された。捜査犬も導入されるようだ。またSui Ouriでは、最新のレーダー機器も設置された。

部族民たちは、すでに15人の地元容疑者を行政側に引き渡したという。部族民の長老たちは、作戦を回避するために、ジルガを開催している。

garrBig operation readies in Wana
DERA ISMAIL KHAN


■Sheikh Umar、ムシャラフ暗殺取り調べられる予定[040119 The News]

ダニエル・パール記者暗殺を首謀した男が、ムシャラフ暗殺事件との関係に関して取り調べを受ける予定だと、治安関係者が日曜日に述べた。

Ahmad Saeed Umar Sheikhは「近々」ラワルラワルピンディに移送されると、匿名を希望するある高官が述べた。

smellSheikh Umar to be probed into bid on Musharraf's life
ISLAMABAD


■Omar Shaikh、ハイデラバード刑務所から移送[040119 Daily Times]

ダニエル・パール記者殺人の首謀者アハメッド・オマール・サイード・シェイク(Ahmed Omar Saeed Sheikh)が日曜日に、ハイデラバード中央刑務所から、ある場所に移送されたと情報筋が『Daily Times』に語った。

情報筋によると、連邦政府がこの輸送を命令し、オマールはヘリコプターでどこかに連れて行かれたという。

《AP追記》

オマールはムシャラフ暗殺との関連で、どこか別の場所に連れて行かれたと思われると、刑務所のスタッフが述べた。オマールはカラチ経由でイスラマバードに連れて行かれたという。情報相Sheikh Rashidは、これに関して何も情報がない、と述べた。

smellOmar Shaikh shifted from Hyderabad jail
By Ahmed Raza、HYDERABAD


■アルカイダの男5人、カラチで逮捕[040119 The News]

カラチのGulistan-e-Jauharで、5人のアルカイダ戦士と女性2人が逮捕されたと政府関係者と目撃者が述べた。

「5人のアルカイダ戦士、そのうち2人がエジプト人、3人がアフガン人を、逮捕した。また女性2人と武器、衛星電話、コンピュータも押収した」と作戦に参加した諜報部高官が『The News』に述べた。彼らからの情報で、さらに多くの逮捕者が出るだろうという。

目撃者によると、レンジャー部隊がアパートの周りを囲み、治安関係者が目隠しをした4人の男と10代の少年を連れていた。その後、女性2人も連れて行かれたと述べた。別の2人の目撃者によると、手錠をされた男が、治安関係者をこのアパートに連れて行った述べた。

ある情報源によると、このアパートは、不動産屋を通してImran Wadoodに貸していたという。Imranは、Gulistan-e-Jauharのマドラッサのアラビア語の教師らしい。Imranが逮捕されたかどうかは、わからない。またこの急襲は、最近ISIが逮捕した地元の男からの情報にもとづくものだと、ある情報筋が確認した。

イスラマバード政府高官は、「今回の逮捕者が、ムシャラフ大統領暗殺と関係しているかどうかは、まだわからない」という。(後略)

hoonFive al-Qaeda men held in Karach Two women also taken into custody
By Azfar-ul-Ashfaque、KARACHI


■7人のアルカイダ容疑者、カラチで逮捕[040119 The Nation]

女性2人と子供3人を含む7人のアルカイダ容疑者が、カラチのGulistan-i-Jauharで治安当局に逮捕された。武器や地図も押収され、逮捕された者のうち2人は、重要人物だという。

数十の手榴弾、4丁のTTピストル、キリスト教徒の建物を含む地図などが押収され、容疑者の持ち物には、ビンラディンの写真もあったという。逮捕者のうち2人はエジプト人で、残りの3人はアフガン人のようだ。

この急襲は、17日に逮捕された、ある武装容疑者から得た情報に基づいたという。容疑者たちは、10月からアパートの4階に住んでいたらしい。町の警察は、この急襲には関わっていないと述べた。

情報相は、今回の逮捕はパキスタンの治安組織によって行なわれ、女性2人と男性5人が逮捕されたと発表した。パキスタン国内に容疑者がいるという、海外からの情報にもとづいて、作戦を実行したと述べた。「我々は、パキスタン国外でテロ活動していた外国人容疑者を捜していた。パキスタン国内で活動していたテロリストではない」。逮捕された者はみな重要人物であるが、アメリカが指名手配している者ではないという。

カラチの諜報部高官が『AFP』に語ったところによると、逮捕者のうち2人はイエメン人で、女性を含む3人はアフガン人だという。またある高官は、7人の中には、エジプト人のカップルもいたと述べた。容疑者のうちの1人については、FBIからの情報があったといわれ、彼によると、海外で指名手配になっているのは、Fazal Mohammad Abdullah al-Misriで、爆弾作りの専門家だという。先月のムシャラフ大統領暗殺未遂とは、関係ないとのこと。

garr7 al-Qaeda suspects nabbed in Karachi
KARACHI


■拘束された8人の中にカーン博士の腹心[040119 Daily Times]

日曜日に、カーン原子力研究所の前所長Dr Nazirと、カーン博士の個人的スタッフのMaj Islam ul Haqと研究所の前警備責任者Brig(r)Tajwarを取り調べのために拘束したという。Dr NazirとMaj Haqの家族はこれを認めたが、Brig(r)Tajwarの家族は、彼はラホールで結婚式に参加しているとし、否定した。

この他に、研究所の高官、Dr SaeedとMansoor Ahmedも拘束されたという。パキスタン軍のスポークスマンGeneral Shaukat Sultanは、「一般的な取り調べだ」と述べた。(中略)

情報相Sheikh Rashid Ahmedは日曜日に、3人の軍高官と3人の科学者を含む8人が取り調べを受けていると発表した。2人の退役准将と1人の退役少佐、3人の科学者、行政高官1人が含まれているという。

hoonQadeer's aide among eight detained
By Shahzad Raza、ISLAMABAD


Sniffed Out By Trail Dog 0-1, 2003, 2004.