【2004年1月26日〜2月1日】


■パキスタンの科学者、イランに情報を与えた[040201 AP]

アブドゥル・カディール博士は、イラン、リビア、北朝鮮に核テクノロジーを輸出したことを認めたと、パキスタンの高官が匿名で語った。カーン博士は「数日前に」書面で自白したという。

軍高官がパキスタン人ジャーナリストを土曜日に呼び集め、カーンの自白について発表した。

政府高官は、カーンが提供した情報を確認するために、2人の軍長官、ミルザ・アスラム・ベーグ将軍とJehangir Karamat将軍に「質問している」という。高官は、この2人の将軍は捜査の対象ではないことを強調した。2人は、核の輸出を認めたことはないと言っているという。しかし、警備に手落ちがあったために、核の輸出が可能になったという結論に達した。問題点は、なぜ大きな権力のある将軍が、この輸出に気が付かなかったかという点にしぼられる。

hoonPakistan Nuclear Expert Gave Info to Iran
By MATTHEW PENNINGTON、ISLAMABAD


■ジハードは続くと、解放されたタリバンが誓う[040201 Daily Telegraph]

タリバンたちは、アフガニスタンの刑務所から解放された後も、アメリカ主導の同盟軍に対するジハードを戦うと誓う。アフガニスタンとウズベキスタンの国境にあるSheberghan刑務所から解放された400人のアフガン人囚人たちのほとんどは、再び欧米との戦いに戻るという。

恩赦で釈放されたKhal Mohammadは主張する。「神は私をタリブ(神学生)にした」「タリブはアラーの喜びのために戦う。異教徒との戦いは、神の命令だ。アメリカであろうと、ロシアだろうと、イギリスであろうと、同じだ」。(中略)

カルザイ大統領は先月、囚人たちを釈放すると発表した。これは穏健派タリバンの動きに譲歩して、ここのところ増しているタリバンの攻撃に対抗しようとする政策のようだ。「理由なく人々を閉じ込め、苦しめる時代は終わった」とカルザイのスポークスマンは言う。恩赦を受けるのは普通のアフガン人で、「新しいアフガニスタンで、平和に、立派な人生を歩む権利がある」という。

刑務所のマネージャーFazal Hadiは、悲観的だ。「タリバンに戻らないものも何人かいるだろうが、ほとんどがまたここに戻ってくるだろう」という。「彼らは原理組織に属している。ほとんどがマドラッサの学生だ。多分、また戻ってくるだろう」。囚人たちは表面上従順だ。しかしFazal Hadiは、アメリカ兵があるときやってきたときのことを話す。「最近何人かのアメリカ人が来た。彼らが帰ったあと、タリブたちはアメリカ人を帝国主義者とののしり、釈放されたら、アメリカ人を殺しに行くと言っていた」。

アフガニスタンにいる欧米の外交官はカルザイに、反抗分子と橋を作ろうとする誤った試みをして、治安支援部隊の任務を増やさないでほしいと警告した。「タリバンの穏健派と絆を作ろうとする試みだと思うが、国際部隊を危険に陥れるような要員を釈放することに反対する」という。

『Telegraph』がSheberghanを取材したとき、タリバンは健在だった。若い戦士たちは長老たちと声を合わせ、原理主義を復興させることを誓った。ザーブル出身のAbdullah(26歳)は、タリバンが政権に再び戻ることを望んでいると述べた。軍閥の関与で失った毎日の生活の安定を、取り戻したいという。

しかし、囚人の中には、タリバンに幻滅したと述べる者もいた。刑務所の生活により、囚人は戦闘意欲を失い、家に帰って日常生活を営みたいと願う。

Sheberghanには463人のパキスタン人と437人のアフガン人が収監されている。ここに収監されているパキスタン人は、今のところ釈放される見通しはない。釈放はイスラマバードとまだ交渉しなければならないと、カルザイは述べた。パキスタン人囚人の中には、アフガニスタンに戦いに行くようそそのかしたタリバンに、怒りを感じていると述べる者もいた。

hoonThe jihad goes on, vow freed Taliban
Hamida Ghafour


■科学者に対する法的措置、ほとんど決定[040201 Daily Times]

パキスタン当局は、核拡散疑惑にかかわった科学者たちに法的措置をとることをほとんど決定したと、土曜日に情報源が『Daily Times』に述べた。

情報源によると、パキスタンは核非拡散条約に調印してないため、国際法を犯したことにはならないという。さらに、詳細な捜査の結果、核の拡散ではなく、国家機密を売ったことに、問題があると述べた。そして日曜日に最終的な決定が下されるとし、職務違反の罪で裁かれ、14年の刑と罰金が課されるだろうと予測する。

hoonLegal action plan against erring scientists almost final
By Maqbool Ahmed、KARACHI


■パキスタン、核科学者を職から解雇[040201 New York Times]

パキスタン政府は土曜日に、カーン博士を首相アドバイザーの職から解雇した。 (中略)

カーン博士の解雇は、パキスタンの核兵器を管轄する軍と市民のリーダーで形成されるNational Command Authorityの会議で話し合われ、発表された。

パキスタン人高官は、カーン博士とドイツ、オランダ、南アフリカ、スリランカの核密輸団のものと思われる銀行口座が、ドバイや湾岸諸国で見つかったという。

アナリストたちは、ムシャラフの行動にたいして、意見が分かれる。イスラマバードの治安アナリストAyesha Siddiqaは、軍は、カーンの逮捕により、輸出を承認した軍高官が浮上するのを恐れるという。「カーンはさらに多くの人間の名前を挙げるだろう。それを恐れている」という。しかしラホール大学のRasul Baksh Raisは、この行動はカーンが重要な罪を犯した印だと言い、もし明らかな証拠があるのであれば、カーンを罰する必要があると述べた。

アメリカ人高官は、アメリカはムシャラフにカーン博士を解雇するよう、圧力をかけたという。土曜日に政府は、カーンの「自由で客観的な」取り調べができるように、職から解雇したという声明を発表した。

1月23日、カーン博士はパキスタンの衛星テレビに出演し、核テクノロジーをイランと共有したことを否定した。国際ニュースや国際組織が、彼が作った武器はインドの「パキスタンを破壊しようとする」計画にとって脅威であるために、悪意を持っていると語った。「私は、インドが画策した政策をすべてだめにしてやった」という。「たった1人の男が、インドの25年の計画を、無にしたのだ」。そして笑って「誰が原子爆弾を作ったか? 私だ。誰がミサイルを作ったか? 私が、あなたがたのために作った」。

土曜日に大統領のスポークスマンが、捜査はまだ進行中だと主張した。軍のスポークスマンMaj. Gen. Shaukat Sultan Khanは、捜査の結果、容疑者は数人に絞られたという。カーン博士はその1人かと尋ねたところ、「もちろん」と答えた。
Pakistan Ousts Nuclear Scientist From Post
By DAVID ROHDE、ISLAMABAD


■パキスタン、核開発の父を解雇[040131 Washington Post]

パキスタンの有名な科学者、アブドゥル・カディール・カーン博士が政府から解雇された。ドイツで教育を受けた冶金学者で、パキスタンの核開発の父と呼ばれていたカーンは、首相の原子力アドバイザーの地位を解雇された。

しかしカーンに対する犯罪の告発をするかどうかは、まだ決定されてない。(中略)ムシャラフは国内から、科学者に対して罪の告発をしないよう、強い圧力をかけられている。と同時に、カーンを厳重に罰して、アメリカと良好な関係を持ち続けなければならない。(中略)

土曜日の会議に参加したISI長官のLt. Gen. Ehsanul Haqが、カーンを解雇することは、パキスタンの「IAEAにおける信頼性を確立するために、大いに役立つ」と述べたと、ある情報源が語った。この情報源は、ジャマリ首相が「パキスタンはどんなことがあっても、無責任な科学者たちが核開発を仕切ることを許さないと、世界に知らしめる」と発言したという。

しかし金曜日には、ムシャラフのアドバイザーたちは、科学者が「不名誉」を受けることを避けなければならいと述べたという。「国の権威を握っていた者に、どうやって責任をなすりつけるというのだ」と、ある軍の将軍は述べる。「核の知識を別のイスラム国家に流したとして、パキスタンに害を与えたといえるか」。

パキスタン人高官は、テクノロジーが輸出されたということを一般民に知らせることは、軍の恥であるという。軍は、カーン研究所の警備システムに全責任がある。2人の准将とISIの特別班が受け持つことになっている。

カーンはコメントを出してない。

hoonPakistan Sacks "Father" of Nuclear Program
By John Lancaster and Kamran Khan、ISLAMABAD


■パキスタンの核の英雄、パンドラの箱を開ける[040131 Guardian]

捜査陣は、イスラマバードを中心に、高度な闇マーケットの存在を暴露した。

2002年の夏にパウエル国務長官がイスラマバードを訪れ、カーン博士を逮捕するよう、ムシャラフに要請した。カーン博士をパキスタンの核テクノロジーを北朝鮮に売った容疑で取り調べるべきだと述べ、証拠があるという。そして資金、設備や嘘発見器を提供すると申し出たが、ムシャラフはこれを断わった。しかしカーン博士に対する容疑は、それ以来、深まっていった。

昨日、カーン博士は自宅軟禁を言い渡され、反逆罪で訴えられるかどうか、政府からの連絡を待っている。

《グローバル・ネットワネーク》

今、明るみに出た証拠は、パキスタンにとっては屈辱的だ。北朝鮮だけでなく、リビアやイランとの関係も、ここ2ヵ月のうちに次々に出てきた。(中略)しかし先月のパキスタンの衛星放送でのインタビューで、カーン博士はイランとの関わりを否定した。「私は罪もないのに訴えられている。イランに行ったこともない。イラン人と交友もないし、イラン人科学者も知らない。私が核爆弾を作ったから、当然疑いがかかるだろう。ミサイルも作ったし」と述べた。

ガダフィ将軍が核査察を受け入れたあと、再びパキスタンに焦点が集まった。(中略)核の専門家であるGary Samoreは、パキスタンとイランとの間の繋がりは明らかだが、最近のリビアから出てきた証拠も、パキスタンを指していると述べる。「現在の仮説では、パキスタンの科学者が設計図と、もしかしたら遠心分離機も、イランとリビアに売った」という。カーン博士とその腹心のファルーク博士は、パキスタンの核秘密を海外に売ったことで、裁判にかけられることが予測される。(中略)

今週のドイツの週刊誌『Der Spiegel』によると、1990年中庸に「イランの原子力組織とパキスタンのカーン研究所の間に協力があった」ことを、ドイツの諜報組織がかぎつけたという。その10年後、これらの糸は、アジアから中東、ヨーロッパにかけて広がる核の闇マーケット組織として発覚した。このネットワークは80年代に組織され、その後パキスタンのスポンサーたちの手から離れ、独自に網を発展させ、広がっていったようだ。

捜査をしている外交官によると、テヘランはこの闇マーケットに関わる人間6人と、いくつかの会社の名前を挙げたという。カーンとその仲間はここから出てきたが、これはほんの氷山の一角にすぎないようだ。「これはグローバル・ネットワークだ」とある情報筋。「パキスタンを指し示す証拠はたくさんある。このような組織を操ることができる人は、わずかだ。しかし遠心分離機の部品や小物を集めることができる企業はいくらでもある」。また別の外交官は、パキスタンが容疑の中心にあることは明らかだという。「しかし別の容疑者はいくらでもいる。この闇マーケットは非常に動きが活発で、さらに広がっている」という。これらの容疑者の中には、ドバイにいるイギリスのビジネスマンや、スリランカや中東の仲介人がいる」。(中略)

《政治課題》

遠心分離機は何百という部品からできあがっているために、爆弾制作者は、多数の製造源や供給者から部品を買うことができる。このことが、究極の目的を明確にするのを難しくしている。

IAEAは、闇マーケットの商人たちは今まで以上に大胆になり、科学者たちに遠心分離機を組み立てやすくし、またアドバイスを与えたりしていると指摘する。(中略)

ムシャラフ政権がどの程度、核の拡散に関わっていたかは明らかではない。イスラマバードもワシントンも、パキスタンの役割は限定され、数人の科学者が私利私欲のために行動していたとする。しかし2002年にパキスタン機が北朝鮮にいたことや、1999年以降、いくつかの部品がリビアに輸出されていたことが問題になっている。ある外交官は、アメリカのテロとの戦争で、パキスタンのリーダーは重要な役割を果たしているため、「ムシャラフを守る必要性がある。政治の問題だ。ムシャラフはスキャンダルを怖れて、何が進行しているのか、知りたくなかったのだろう」と述べた。

しかしパキスタンのルートが締め出され、ムシャラフが国際世論を免れ、国内の批判を乗り越えたとしても、打撃は大きい。核アナリストJon Wolfsthalは、「すでにパキスタンがコントロールできないところまで、闇マーケットは広がった恐れがある。一度鶏を放したら、再び戻すことはできない」。

hoonPakistan's nuclear hero throws open Pandora's box
Ian Traynor in Vienna


■パキスタン、核開発計画の「父」を解雇[040131 Reuters]

カーン博士が、土曜日に首相の科学アドバイザーの地位を解雇された。

カーンの解雇は、アメリカがリビアの核兵器とミサイル計画についての書類や部品を押収した数日後に、発表された。(中略)

ムシャラフに対して批判的な者は、何人かの科学者や中堅高官ではなく、軍全体が操作されるべきだと非難する。「ムシャラフは一番大事な要素を除外している。核開発計画の番人であり、市民社会を威圧的に支配するパキスタン軍の不可解な地位が取り調べられていない」と、週刊誌『Friday Times』が社説で述べる。

軍は声明を発表し、2000年2月にNational Command Authority(NCA) を結成してから、核テクノロジーを不正に売ったことはないと述べ、これからも不正商売の「可能性」はないという。またパキスタンは今回の取り調べに影響を受けて、核兵器を削減することはないと付け加えた。

hoonPakistan Sacks 'Father' of Nuclear Program
By Zeeshan Haider、ISLAMABAD


■パキスタン、核科学者を解雇[040131 AP]

パキスタン政府は土曜日に、核疑惑の中心である科学者を解雇し、自宅に軟禁した。

カーン博士に対する動きは、捜査陣が科学者がもつ闇マーケットとイラン、リビアとの関係を追求した結果、決定された。野党のイスラム政党は、カーンに対する行動は根拠のないものであり、ムシャラフは欧米に再び屈したとして、抗議運動を行なうと抗議した。カーン博士はまだ逮捕されてないが、イスラマバードの自宅にいるように命令されたという。

カーン博士は首相の科学アドバイザーの地位を解雇されたという。高官によると、カーン博士の腹心であるファルーク(Mohammed Farooq)は、個人の銀行口座にある預金の内容について、納得のできる説明をしていない。研究所の科学者たちは、同じ闇マーケット商人を用いて、パキスタンの核開発を行ない、他国にそのテクノロジーを輸出することで、利益を得ていたと述べた。

カーンとファルークは、イランとリビアには核テクノロジーを輸出していないと主張している。またカーンは、パキスタンに害を与えるようなことは、何もしていないと述べた。

アナリストたちは、カーンをアドバイザーの地位から辞職させることで、国内の反対運動や裁判を避けるのではないかと見る。しかし国際社会からは、甘い対応と見られる怖れがあるという。

hoonPakistan Fires Top Nuclear Scientist
By BURT HERMAN、ISLAMABAD


■パキスタン、アルカイダ掃討作戦に古い戦法を使う[040131 New York Times]

今月初め、パキスタンはワナの周囲に、数千人の兵士を配置した。

もしアルカイダを匿った72人が引き渡されなければ、パキスタン軍は部族全体を罰し、家を取り壊し、彼らに対する資金援助を中止し、部族のメンバーを逮捕するという。数日後、何千という部族長たちがジルガを開催し、自分たちの軍を組織し、容疑者を捕まえることにした。この2週間で部族民たちは42人を引き渡した。一方、部族民たちは投降することを拒否した8人の男たちの家を、取り壊した。

パキスタン人高官は、パキスタン人容疑者をアメリカに引き渡さないと約束しているが、最も重要な容疑者は、アルカイダメンバーを含めて、まだ行方がわからない。

アメリカ人高官は、この政策についてコメントをすることを拒否したが、パキスタン人高官は、このイギリスの方式とともに、アメリカが資金を提供して道路が学校建設を行なうというこの政策は、いずれよい結果を生み出すと見ている。「全体責任という、古い組織である」と北西辺境州知事のLt. Gen. Syed Iftikhar Hussain Shahは述べる。「部族民は、政府に協力することになっている」。(中略)

現在、7万人以上のパキスタン兵が部族地帯に配備されているが、戦士たちを逮捕することは難しいことがわかってきた。タリバン戦士は8月以降、パキスタン兵8人を殺害した。2人のパキスタン人が、国境を越えてきたアメリカの誤射で死亡している。パキスタン人の諜報部員によると、2002年以来、ビンラディンが南ワジリスタンにいるという情報はないそうだ。

パキスタン人高官は、アメリカ軍がパキスタンの国土に入ることは許さないという。しかし、部族地帯で活動するよう、アメリカからは強い圧力をかけられていると認め、この新たな政策が、効果的であることを望んでいるという。部族民がビンラディンを引き渡すことは考えられないが、少しずつ、アルカイダの居心地が悪くなることを期待しているようだ。

Zalikhel族のリーダーMalik Ajmal Wazirは電話インタビューで、部族民は問題解決に取り組んでいると述べ、アメリカ軍は抵抗されるだろうと語った。「我々部族民は、アメリカに立ち向かう」という。「アメリカ人は嫌いだ。戦いがあるだろう」。

hoonPakistan Adopting a Tough Old Tactic to Flush Out Qaeda
By DAVID ROHDE and ISMAIL KHAN


■パキスタン、核科学者幹部を更迭[040131 AP]

アブドゥル・カディール博士は土曜日に、政府アドバイザーとしての地位から降ろされた。

2人の政府高官によると、カーンは首相のアドバイザーの地位を降ろされたという。その他に法的な措置がとられたかどうかは不明。(後略)

ohPakistan Removes Top Nuclear Scientist
By SADAQAT JAN、ISLAMABAD


■アメリカ、アフガン人10人を死亡させたと大統領[040131 Reuters]

2週間前ウルズガン州で、米軍はアフガン人住民10人を空爆で殺害したとカルザイ大統領が述べた。

米軍はこの攻撃に対してすぐにはコメントしなかったが、2日たった19日に、米軍のスポークスマンがこの報道を否定していた。

カルザイ大統領は、「男性と女性が殺された」と述べ、「報告によると、10人が殺された」という。アフガン州知事によると、女性3人も、致命傷を受けているらしい。

garrU.S. raid killed 10 Afghans, president confirms
By Sayed Salahuddin、KABUL


■パキスタン、アフガニスタンに足がかりを失う[040131 Asia Times]

タリバンは春の攻撃に向けて準備をしているが、彼らはパキスタンからの支援を失い始めている。アメリカの圧力のせいだ。いっぽう抵抗運動は、新たな司令官のもとで、パキスタンのカイバル行政区で再組織化している。数年前、ビンラディンが率いるアルカイダが育てた人材や基盤が、効果的に使われているのだ。

『Asia Times』はムシャラフの警備組織内部の情報源から得た情報によると、戦略家たちはワシントンの圧力に屈し、アフガニスタンの抵抗運動に対する支援をすべて中止することにしたという。今でさえ、パキスタンはヘクマチアルが率いるHizb-i-Islami Afghanistan(HIA)を支援しているのだ。

パキスタンの目的は、アメリカに危害を与えることではなく、パキスタンと接するアフガン国境付近にいる、新インド派に対抗する勢力を支援することだった。しかしパキスタンが抵抗運動を支持したことで、アメリカに何らかの被害があったことは確かだ。その結果、アメリカの諜報部はカラチやペシャワルにあるHIAの事務所を捜査し、パキスタンがHIA志願者を訓練したり、資金や武器を提供している証拠をつきつけた。例えば伝説的な英雄、Jalaluddin Haqqani(タリバンに参加し、その後大臣になった。現在はコシュトとパクティア州で行なわれる抵抗運動の責任者)は、パキスタンのMiran Shahを数回訪れていたが、政府当局は見て見ぬふりをしていた。この問題に加えてさらに核疑惑も持ち上がったために、イスラマバードはアフガニスタンのネットワークから撤退せざるを得なくなったのだ。

それでもなんとかムシャラフは、インドと親しい軍閥がいる地域に、同盟軍の存在を強化させることをアメリカに同意させた。例えばパキスタンは、ジャララバードやカンダハルにいるISAFの数を増強させることを望んでいる。この地域では、反パキスタン感情を持つShura-i-Nazaarや北部同盟の力が強い。

《カイバルでの出来事》

これらの展開は、タリバンが自爆テロを開始してから始まった。『Asia Times』は、自爆デロが今後の抵抗分子の戦略になることを予測したが、これらは春の攻撃につながる、初めの一歩である。タリバンは春の攻撃で、アフガニスタンの主要都市を奪回しようとするだろう。先日、イギリス兵やカナダ兵が自爆テロで死亡している。さらに武器貯蔵庫の爆発で、7人の米兵が死亡した。爆発の原因は明らかではない。

アメリカは、ここのところ南ワジリスタンに注目している。アメリカの指導で、パキスタン軍はこの地域でいくつかの作戦を行なっている。しかし今、本当の抵抗運動は、辺鄙なカイバル行政区で起こる。この国境付近の2つの山岳地帯、TeraとMoroには道路がなく、地元民は100%ビンラディンとタリバンを支持する。数年前、ビンラディンはここにトンネル組織や地下銀行を作った。今、抵抗組織は、これを隠れ家や武器の貯蔵庫として用い、アフガニスタンに補給する。

もちろん、アメリカもパキスタンもこのことを知っている。問題は、どう対処するかだ。アメリカは、パキスタンの領土では空軍の力を使うことができない。そして地形的に、そして敵意を持つ住民であるため、パキスタン軍もここで行動することはできない。ヘリコプターを使用するのも難しい。低空飛行しなければならず、ミサイルに狙われやすいからだ。

タリバンの情報源によると、春の抵抗運動は、オルズガン州にいるMullah Sabir Mominの指令のもとで計画されているという。戦いは始まろうとしている。

ohgarrPakistan loses ground in Afghanistan
By Syed Saleem Shahzad、ISLAMABAD


■核疑惑、パキスタン軍を捜査せず[040130 New York Times]

ここ数週間、政府高官や諜報部高官たちが核疑惑について、匿名でさまざまな情報を流してきた。今週末、捜査の全貌が一般に発表されると予測されるが、カーン博士を含む科学者が、私利私欲のために、パキスタンの核テクノロジーを輸出したと思われている。

しかし数々の事実が判明した中、パキスタンの軍に捜査の手が入ったかどうかについては、何も語られてない。今週行なわれたインタビューで、パキスタン市民や軍高官、アメリカ外交官や核の専門家たちが、軍の幹部が核の輸出を承認した証拠があるかどうかについて、論議した。また当時の大統領、ムシャラフ将軍とベナジール・ブット前首相が核テクノロジーを北朝鮮と共有したかどうかも、話題の焦点になっている。

高官やアナリストたちは、軍がかかわっていた証拠はないと強調する。しかしなぜパキスタン人捜査官は軍幹部を質問しないのか、疑問が上がる。ワシントンの核拡散問題専門家George Perkovichは、ムシャラフ大統領はアメリカを納得させようとするいっぽうで、自分を支持する軍を怒らせないようにしていると語る。「ムシャラフが抱える問題は、軍関係者が、このことを知ってしまうということだ」とPerkovich氏は述べる。「自分の仲間を守りたがっている」。

注目の的は、1988年から91年の間、軍の最高司令官だったミルザ・アスラム・ベーグ将軍だ。アメリカのアナリストRobert B. Oakleyは、1991年の春に、ベーグ将軍からイランの革命警備隊と核と全般的な兵器の協力について話し合っているという話を聞いたと述べる。「彼は革命警備隊と核の協力や全般的な兵器の援助について、有益な会話をしたと述べた」とOakleyは言う。「イランはパキスタンに全般的な兵器の援助を行ない、パキスタンは核テクノロジーを与えることにした」らしい。

先週行なったインタビューで、ベーグ将軍は核テクノロジーをイランと共有したことを否定した。しかしパキスタンが、パキスタン、イラン、アフガニスタンと結んだ「戦略的反抗」の方針を採用したことは認めた。ベーグ将軍は、湾岸戦争でアメリカがイラクを制服したあと、このような同盟はこの3ヵ国にアメリカが侵略することを防ぐはずだと述べた。今週になって彼は、歴史を見れば自分が正しかったことがわかると予測し、ヨーロッパ連合と似た同盟をこの3ヵ国間で結び、「ムスリム世界の中心となる」という。

Oakleyは、ベーグの発言に不安を抱き、当時パキスタンの首相だったナワズ・シャリフを訪れ、そのような取り引きは中止するよう進言た。シャリフ首相は、イランのリーダーたちと話し合うことに同意したという。シャリフ前首相にこの件について質問したところ、インタビューは断わられた。

シャリフ前首相の補佐官だったChaudry Nisar Ali Khanは、ベーグ将軍がイランとアフガニスタンに同盟を申し出たことを覚えていると述べた。しかし政府高官は、ベーグ将軍の考えを真に受けとらなかったという。

1987年から89年にかけてISI長官だったハミッド・グル将軍は、借金で苦しんでいたパキスタンは核テクノロジーを売って儲けるべきだ、という笑い話をしたという。しかし真面目に考えた者は誰もいなかった。「軽口にすぎなかった」とグル将軍は言う。「奇想天外な話や突拍子もない考えだ」。

核の輸出を見て見ぬふりをしたかどうかベーグ将軍に質問したところ、当時核の拡散についての報告はなかったと述べた。

1988年から1990年のあいだ軍諜報部長官で、1990年から1992年の間ISI長官だったアサド・デュラニ将軍は、核拡散の報告は何も受けてないと述べる。唯一、外国の諜報部が、パキスタンの核計画を探っていた形跡があっただけだという。文民と軍幹部両方で運営される核開発の別組織が、科学者たちを監視していたらしい。政府高官は、核研究所の警備を担当する2人の退役将軍を、現在、取り調べ中だ。「カーン博士の警護は、我々の責任ではなかった」とデュラニ将軍は言う。「ISIは警備を担当する組織ではない」。

デュラニ将軍とムシャラフ将軍の補佐官は2人とも、ISIと軍は、パキスタン人が思っているように不死身ではなく、何もかも知っている組織ではないと述べる。「ISIの働きや軍の発想法を見てきた」と補佐官は語る。軍高官は科学者たちを「国民的英雄」と見ていただろうが、誤ったことをすると疑ったことはなかっただろうという。

しかし北朝鮮を含む核拡散疑惑は、もし真実だとしたら、軍が直接かかわっていた可能性があると、前出のPerkovich氏は述べる。アメリカの高官たちは、パキスタンは北朝鮮と長距離ミサイルと核テクノロジーを交換したと信じる。パキスタンは強く否定。

1993年に当時首相だったベナジール・ブットは北朝鮮を訪れたとき、長距離ミサイルの計画を持ちかけられたと、あるパキスタン人高官数人が述べた。今週e-mailでブット前首相に問い合わせたところ、ブット氏は核計画についてのコメントを拒否した。しかし彼女が任務についていた間は、パキスタンの核テクノロジーの輸出について、常に反対を表明していたと述べた。

彼女によると、1988年から1990年の間、パキスタン人科学者を外国で逮捕し、パキスタンの核開発計画を遅らせようとする陰謀があったために、警備を強化したという。「政府の許可なくして、科学者が海外に行くことを禁止した」という。「警護官をつれなければ、海外には行かせなかった」。

ムシャラフ大統領の信用性についても疑問がある。2002年7月に、アメリカはパキスタンの航空機が、北朝鮮からミサイルの部品を積み荷している様子を、衛星写真でとらえた。アメリカ諜報部は、ここ2年間、パキスタンの遠心分離機は、リビアの核開発計画に一役買ったことも確信している。

しかしどれも、軍、またはパキスタン政府が、核を輸出したという証拠にはつながらない。アメリカとパキスタンのアナリストによると、軍が核の輸出を承認したという証拠は、リビア、北朝鮮、イランに、パキスタンの核のハードウェアが発見された事実だと述べる。これらのハードウェアが、パキスタンの軍の承認なしに、流れることはあり得ないと口をそろえる。

hoonNuclear Inquiry Skips Pakistani Army
By DAVID ROHDE、ISLAMABAD


■外国軍、パキスタンの国土には必要ない[040130 Daily Times]

最近のアメリカの新聞では、米軍がアルカイダやタリバンに対する作戦を計画しており、パキスタン国内でも作戦を展開するという話題が掲載されている。これは周到に計画された作戦だという。(中略)本当だろうか。

Inter-Services Public Relations(ISPR)のMaj-Gen Shaukat Sultanはまったくのデマだといい、パキスタン軍だけが、パキスタンの国土で作戦を行なうことができると述べた。ムシャラフ大統領は先週、ダボスで開催された世界経済フォーラムで、ビンラディンがアフガン国境の山中に隠れている可能性があると述べたが、金曜日に、米軍がビンラディンを捜しにパキスタン国内に入る必要性はないと、この話を否定した。

去年ムシャラフは記者会見で、軍を部族地帯に派遣したのは、外国の軍隊がパキスタン領内に入る必要性をなくすためだと述べた。外の世界の介入は、自分の政権にとって大きな打撃になることを熟知している。部族地帯に軍を派遣したのは、2つのことを意味する。まず、国境の山々には、望ましくない要員が隠れ、部族民に支えらている。パキスタンは自国がテロの温床として用いられることを望まないため、彼らを一掃する必要がある。次に、もしパキスタンが部族地帯に軍を派遣しなければ、あるいはこれらの要員を一掃することに失敗すれば、アメリカがこの地域に潜入してくる可能性がある。

反米感情が高まる中、アメリカが部族地帯に入ってこないようにするために、パキスタンはどうしたらいいか? パキスタンはいくつかのことができる。まず現在とっている政策を、最重要事項にする。第2、パキスタン軍はさらに兵や物資を増強し、部族地帯での作戦をより効果があるものにする。第3、パキスタン軍はジャーナリストを部族地帯で活動している軍に巻き込み、現在行なわれている作戦を透明にし、信頼できるものであることを証明する。第4、パキスタンはアメリカに、この作戦はすぐに効果が表われるものではないことを納得させ、部族地帯では慎重に、しかも厳格に行動することが、最善の作戦であることを納得させる。

いっぽう、もうひとつの見方がある。そしてこれは、このニュースがなぜ『New York Times』や『Washington Post』のような主流紙ではなく、『Chicago Tribune』にリークされたのか、という疑問にも結びつく。この問題は、アメリカがムシャラフの安全性を心配していることと関連して見る必要がある。もしアメリカがムシャラフを心配するのであれば、アメリカは部族地帯に潜入してムシャラフを困らせたりはしないだろう。ということは、アメリカが部族地帯に入り込むと脅かすことで、パキスタンに圧力をかけているのだろうか?

この話の動機はどうであれ、ムシャラフはすでに薄い氷の上を歩いていることは明らかだ。MMAとの取り引きで、彼はパシュトゥンの部族地帯で作戦を行なうことが許されているが、アメリカがパキスタン国内を爆撃したら、あるいはパキスタン国内のパシュトゥン族と戦いを始めたら、氷が割れてしまうことは明らかだ。そのようなことが起きたら、MMAは沈黙を守って信頼性をなくすか、ムシャラフ政府に対して行動するか、どちらかだ。すべてのパキスタン人が、このようなシナリオを拒否するだろう。

rightNo foreign troops on Pak soil needed


■カーン博士、容疑者ではないとFaisal[040130 The Nation]

カーン博士が他国に核のノウハウを輸出した証拠はなく、彼は容疑者ではいなと、内務大臣Faisal Saleh Hayatが木曜日に述べた。

「カーン博士の疑惑に対する証拠はなく、彼はまだ容疑者ではない」とFaisalは『The Nation』に木曜日に語り、欧米が自分たちの都合のいいように報道していることを非難した。何か証拠があったのかという質問に対して、「カーン博士を容疑者と呼ぶには、まだ時期尚早だ」と述べた。

政府が科学者たちを聴取しているのは、事件の真相を知りたいからだという。「何人かの科学者を取り調べており、何人かは容疑者だ。しかしカーン博士はその中に含まれてない」とFaisalは述べた。カーン博士は自宅軟禁にはなっておらず、自由の身だという。

また欧米諸国が、自国の科学者を取り調べてないことに対して、失望していると述べた。先進国の科学者に対する核拡散の疑惑が、重要に受け止められてないことに対して不満をもつと語る。「欧米諸国がもっと責任ある態度を取ることを期待していた。彼らは我々を失望させている」。

hoonQadeer not among suspects, says Faisal >From Waseem Abbasi、ISLAMABAD


■アメリカ、パキスタンとサウジの過激派を懸念[040129 Reuters]

アメリカは、イラクとアフガニスタンを安定させることに加えて、パキスタンとサウジにいるイスラム過激派が起こす、広範囲に及ぶ戦略的な問題に立ち向かわなければならないと、アメリカ中央指令司令官が述べた。

「パキスタンとサウジは両方とも過激派と戦っており、これは政情をコントロールするためには不可欠である」と、米軍司令官Gen. John Abizaidが述べた。

「パキスタンはアルカイダとの戦いのために、アメリカに多大な協力をしている」。「ムシャラフはテロとの戦争における、盟友だ」。「彼は過激派と戦っている。これは軍時的な戦いであるとともに、理念の戦いでもある。今、彼はそれに専念している」。「そして我々は彼の戦いに協力する必要がある」。(後略)

hoonU.S. concerned by extremists in Pakistan, Saudi
By Will Dunham、WASHINGTON


■米軍、ビンラディンを捕まえることは「確実」[040129 AP]

米軍がビンラディンを今年捕まえることは「確実」で、数か月内のうちに実現すると、軍スポークスマンが宣言したが、パキスタンは、米軍が国境を越えてパキスタン側に入ってくることは許さないと述べた。

アフガニスタンの米軍司令官Gen. John Abizaidが木曜日に、米軍はアフガン国境に沿って「限定した軍事作戦」を行なうと述べ、パキスタンの意に反して、軍をパキスタン内に侵入させることはしないと語った。フセインの逮捕後、アフガニスタンにいる米軍司令官はビンラディンを捕まえることに対して、楽観的になっている。米軍スポークスマンLt. Col. Bryan Hilfertyは、ビンラディンを数ヵ月以内に捕まえることができると、確信する。

「我々はさまざまな諜報情報を持っている。今年ビンラディンとオマール師を捕まえることは確かだ」とHilfertyは言う。「イラクで学んだし、アフガン人からこれまで以上の諜報情報を得るようになった」。今週初めにも、アフガニスタンの同盟軍司令官Lt. Gen. David Barnoが『BBC』に、ビンラディンは今年中に捕まると述べている。(後略)

hoonU.S. Military'Sure' to Catch Bin Laden
By STEPHEN GRAHAM、KABUL


■アフガン武器庫爆発で米兵7人死亡[040129 AP]

アフガニスタンの武器庫で爆発があり、米兵7人が死亡、3人が負傷した。1人はまだ行方不明である。アフガン人通訳1人も、ガズニで起こったこの爆発で負傷した。

hoonAfghan Weapons Cache Blast Kills 7 GIs
By STEPHEN GRAHAM、KABUL


■パキスタンの核科学者、釈放[040129 AP]

パキスタンは、拘束されている科学者の1人を釈放したと、諜報部高官が木曜日に述べた。

カーン研究所の保険物理学の所長、Abdul Majidが水曜日に釈放されたという。残りの6人、科学者2人と警備責任者4人は、まだ拘束されたままである。

hoonPakistani Nuclear Scientist Released
By MUNIR AHMAD、ISLAMABAD


■パキスタン、反アルカイダ作戦を禁止[040129 AP]

パキスタンは米軍がパキスタンに入り、タリバンやアルカイダに対する「春の作戦」を行なうことを禁止すると、高官が木曜日に述べた。

テロとの戦争で米高官と協力しているNational Crisis Management Cellの責任者、Brig. Javed Iqbal Cheemaは、パキスタンは、米兵が国内で作戦を行なうことを許していないと発言した。

ワシントンのアメリカ高官の1人が、アフガニスタンでテロネットワークを一掃する作戦の一環として、パキスタン側にも米兵を送り込む可能性があることをほのめかしていた。Cheemaは、米軍がパキスタンの基地や上空を使うという計画は、これまで聞いたことがないと述べた。パキスタンは兵站的な協力だけをしているという。「目的に関する要請は、アメリカから何もない」と『AP』に述べた。

パキスタン軍スポークスマンGen. Shaukat Sultanは木曜日に、「我々は外国の軍隊がパキスタン内で行動することを許さない」といい、「彼らがそのような申し出をしても、我々は拒否する」と述べた。

hoonPakistan Bans Anti-al-Qaida Operations
By MUNIR AHMAD、ISLAMABAD


■アメリカ、パキスタンの核計画にけじめをつける[040129 Asia Times]

アメリカは、パキスタンの核開発計画について、ついに堪忍袋が切れたようだ。(中略)

科学者たちを取り調べているパキスタン政府内のある情報源が『Asia Times』に語ったところによると、アメリカの諜報部は、核計画に使われる部品を作るカラチの企業家を、現在捜査しているという。捜査官は、この部品の製造がどの程度完成度が高いものか、そしてこれが輸出された可能性があるか調べているらしい。

アメリカは、カーン博士を注目している。アメリカとイギリスの捜査官は、カーン博士がイラン、北朝鮮、アラブ首長国連邦、イギリスを訪問していることを掴んでいる。イギリス政府はイスラマバードに、カーンがイギリスを訪れていることを非公式に通達している。しかしイスラマバードからは何の反応もなかったとし、おそらくカーンは商用でイギリスに行ったと見られている。テヘランも、イラン政府がカーンに、バンダル・アバス港近くに不動産を与えたことを認めている。

《パキスタン、時限爆弾を製造》

パキスタンの核計画に詳しいパキスタン人科学者が『Asia Times』に、国の核開発計画について語った。

この計画は、Zulfiqar Ali Bhutto首相が考え出したもので、「もしインドが核兵器を作ったら」パキスタンは自分の核兵器を作るために「草や葉っぱを食べ、飢えに耐える」と語った。ブットがカーンをオランダから呼び寄せた。(中略)ブットが、イランとリビアがパキスタンと核に関する共同計画を行なうよう申し出たという。したがってイランとリビアは、開発計画の初期段階について知っていた。すべての情報と資金はブットを通して流れ、ブットの銀行口座も使われていたという。カーン博士も、ブットの要求に答え、彼の「福利」は首相の責任だった。

しかしブットは、ハク大統領によって退けられる。ブットの死後、パキスタンとリビアとの関係は中断し、イラン革命後、親米政策を取るパキスタンとイランの関係もぎくしゃくした。したがってパキスタンは、独自に開発計画を押し進めざるをえなくなった。

同時にパキスタンは、ソ連と戦うムジャヒディンに武器を供給するようになり、イラン・イラク戦争の際には、イランに流れる武器の、中継点となった。81年にアフガン問題の重要性のために、アメリカはパキスタンがSymington Amendmentから、6年間免除されることを許した。さらにパキスタンはアメリカから30億ドルをもらい、F-16機を入手。この間、パキスタンのシーア派最大の組織、Tehrik-i-Nifaz-i-Fiqa-i-Jaferia PakistanのAllama Ariful Hussainiが、テヘランとパキスタンの仲介役を引き受けていた。まずは武器輸出に関して、その後、それは核テクノロジーに変わった。

Hussainiは、ジアウル・ハクが原因不明の飛行機事故で死亡する数日前、ペシャワルで暗殺された。Hussainiの組織は、当時、警察長官で北西辺境州知事だったハク大統領の腹心、Lieutenant-General Fazal-i-Haqを暗殺の首謀者と非難した。Fazal-i-Haqは後にシーア派によって、暗殺された。

80年代、アメリカはすでにパキスタンの核開発が行なわれていることを知っており、イランが武器の輸出に協力していることも知っていた。核テクノロジーの輸出についても、知っていた可能性がある。1988年、アメリカの石油タンカーが炎上し、アメリカがアフガンのためにパキスタンに供給したミサイルが、この攻撃に使用されたことを知り、アメリカは激怒。そしてパキスタンのOjriにある、武器貯蔵庫の査察をしようとした。不思議にも、ちょうど査察の日、1988年8月17日に、武器貯蔵庫は大爆発を起こし、何百人が死亡した。しかし捜査の結果、ISIがスティンガーミサイルやその他のアメリカの武器を、闇マーケットに流している証拠は出てきた。

パキスタンは冷戦におけるアメリカの同盟の一員だったために、アメリカは行動しなかった。89年にベナジール・ブット首相がワシントンを訪れ、ミサイル実験の成功を発表した。しかしブットの訪米の直前、濃縮ウランの製造が中止された。アメリカは、これを証明する。濃縮ウランの製造は、90年、カシミール問題が緊張したときに、再開されたと思われる。こうして少しずつ、パキスタンは信頼できないという疑惑が芽生えていった。

garrohUS draws a line on Pakistan's nuclear program
By Syed Saleem Shahzad、ISLAMABAD


■アフガニスタン、困難な道[040129 BBC]

《危険な年を迎える》

カルザイ大統領は、2つの問題に立ち向かう。まず、地方の治安の欠如。そしたアフガニスタンの再建に必要な、国際社会からの資金集めの失敗。

そして大統領選挙に向かって、戦いが始まる。アメリカは選挙は6月が9月に行なわれるべきだという。ワシントンはさらに12億ドルの援助金をアフガニスタンに送り、2003年から2004年の間で、合計で20億ドルとなった。しかし国連や欧米、NATO国家は、早期選挙に反対すると思われる。また少なくとも国会の半分を含むアフガン人たちからも反対を受けると見られ、少なくとも1年間の延期が望まれている。

《信用問題》

ワシントンの協議事項は、おそらく実現するだろう。しかし選挙の信用性が問題で、特にパシュトゥンが多数派地域であるアフガニスタン南部の選挙民のレベルに、左右されることになる。

2003年8月以来、パキスタンを根拠地とするタリバンの攻撃で、約400人が死亡した。国連の援助活動は、南部では中止された。

《軍派遣の拒否》

治安が最大の問題となる。国際治安支援部隊をコントロールするNATOは、首都から軍を連れて出るよう、要求されている。しかしNATOに加盟するヨーロッパ諸国は、軍を提供することを拒否した。アメリカは選挙に備えて治安を確保するよう、NATOに軍を出すように強制するだろう。アメリカは12の地方再建チームを組織すると述べるが、この小さな軍民組織は、大きなものではない。

逆に国連が行なっている選挙民登録チームの仕事を危険にさらし、軍閥の非武装化の妨げともなる。援助チームが、地方に展開することも非常に難しくなる。

さらに、治安の欠如のため、さまざまな国連のプロジェクトがうまくいってない。民兵の非武装化も、なかなかはかどらない。また、選挙民の登録も影響されるだろう。

《強い中央政府》

1月4日に終了したロヤジルガは、民族の違いを浮き彫りにした。選挙が行なわれれば、この民族間の緊張が高まるだろう。

ブルハヌディン・ラバニとAbdul Rasul Sayyafが、いまだに大きな力を持つことが明らかになった。彼らは自分たちの要求を支持するために、保守的なアフガン司法を用い、イスラム化を後押しするだろう。カルザイは、さらに民主主義的な方法で、またある程度譲歩して、民族間の亀裂に対処しなければならない。同時にパシュトゥンが、他の民族を支配しないよう、注意しなければならない。

もし政府がこれらの点について、成熟した方策で対処することができれば、本当の民主主義の一歩を踏み出すことになる。

《資金の欠如》

再建のための資金の欠如は、政府の大きな問題である。しかし資金の不足にもかかわらず、アフガニスタンは少しずつ、安定への道を歩んでいる。政治的、経済的的再建とともに、国家や政府機関の再建が、少しずつ始まっている。

hoonAfghanistan - a rocky year ahead
By Ahmed Rashid, Lahore


■ペンタゴン、春のアフガン計画[040128 AP]

ペンタゴンはタリバンとアルカイダを掃討するために、新たな攻撃を計画していると、水曜日に米高官が述べた。(中略)

ベンタゴンでは、今後の作戦のために備品や補給品の準備をしているが、兵士たちは追加されることはないと、匿名を希望する国防省高官が述べた。この作戦は、『Chicago Tribune』が「春の作戦」として、最初に報道した。

別のペンタゴン高官は、米軍がパキスタン国内で活動する可能性について語ることを拒否した。しかし、それは今後取るべき方策だと述べた。

これまで高官たちは、今年、ビンラディンをやっと捕まえことができるだろうと述べてきた。これでブッシュも選挙に有利になる。

ある国防省高官が、ビンラディンを捕まえることは、軍事的価値というよりは象徴的な意味で重要だということを、数ヵ月前に決定したという。「ビンラディンとオマール師は世界の脅威だ。彼らを滅ぼす必要がある。来年彼らは捕まるだろう」と、米軍スポークスマンがCNNに語った。(後略)

garrPentagon Plans Afghan Spring Offensive
By PAULINE JELINEK、WASHINGTON


■アメリカ、アフガニスタンで春の攻撃を計画[040128 Reuters]

米軍はアフガニスタンで、タリバンとアルカイダに対する春の攻撃を計画していると、米高官が水曜日に述べた。パキスタンでも作戦を行なうかどうかは、言及を避けた。

『The Chicago Tribune』が、何千という米軍がパキスタン国内に入り、ビンラディンのネットワークを掃討する計画があると報告した。(中略)

別の米軍高官が『ロイター』に、アフガニスタンで計画されている作戦は、パキスタンとの国境付近で実施しているような、ゲリラや密輸ルートを対象に、米軍特殊部隊と空から援助された兵士たちによる作戦と似ていると述べた。(後略)

hoonUS plans spring offensive in Afghanistan-officials
By Charles Aldinger、WASHINGTON


■アメリカ、アルカイダ攻撃を計画[040128 Chicago Tribune]

ブッシュ政権は、ビンラディンを捕まえるために、パキスタン国内で米軍による攻撃を計画していると、軍の情報源が語った。

アメリカ中央指令は、この作戦に先立ち、パキスタンに軍諜報チームを組織していると情報源は述べる。現在わかっていることでは、特殊部隊、軍のレンジャー部隊、地上軍を含むという。海軍の航空母艦がアラビア海に派遣されるらしい。

「春の攻撃」と名づけられたこの作戦は、パキスタン国内で、広い地域で展開されるという。これは「北朝鮮に対する非常事態計画のようなものではなく、周到な計画のものに行なわれる。イラクの作戦を立てたときと同じようなものだ。今、これを実行可能なものにしたいと考えている」と、計画に詳しい情報源が語った。国防省はこの作戦についてのコメントを拒否した。

このような作戦をするとしたら、ムシャラフの協力は必至だ。これまでごくわずかな米軍特殊部隊兵だけが、部族地帯で活動するパキスタン軍と行動することが認められていた。「我々は、ムシャラフの協力とともに、パキスタンに潜入すると聞いている」という。

しかパキスタン国内で米軍が大規模な作戦をすることは、ムシャラフにとって政治的に危険だ。(中略)世界経済フォーラムでムシャラフは、ビンラディンを捜索するために、米軍がパキスタン国内で活動する必要性を否定している。「そんな可能性は全くない。非常にデリケートな問題だ」とムシャラフは述べている。

米軍は、彼の最近のコメントにもかかわらず、ムシャラフの考えは変わったという考えのもとで行動していると情報源は述べる。ムシャラフは、アルカイダが自分を暗殺する計画を立てたのに違いないと述べた。

アルカイダを追跡するためのパキスタンで作戦は、ブッシュが先日、機が熟したら必ずテロリストを一掃すると宣言したことを受けるといえよう。(中略)

アメリカにとって、ムシャラフが攻撃されやすいことが、悩みの種だ。もし彼が殺されるようなことがあったら、彼の後継者は、アメリカが目的を達成するための協力はしないだろうと情報源は言う。

ペンタゴン内では、来年始まる米軍の計画には「最大の努力」が必要と受け取られている。軍アナリストは以前、イスラム過激派とビンラディンに対する大きな作戦は、2005年春に始まると予測していた。

ここ数週間、いくつかの「攻撃計画」が、発令された。それぞれの計画の詳細は、1月21日を締切日として発表されるという。情報源によると、中でもアルカイダに対する計画は、作戦計画の締切を設けるのではなく、当地での出来事によって左右されるという。軍の情報源によると、ムシャラフに対する暗殺未遂事件後、アルカイダに対する作戦が春に急遽開始されることになったという。

フセインは、イラクで8ヵ月間諜報行動をした結果捕まった。ペンタゴンはパキスタンでも同様な効果を期待している。何千という米軍とパキスタン軍が、作戦を行なうという。アフガニスタンにいる1万600兵のうち何人かが、パキスタンに派遣されるようだ。「以前は国境に阻まれていた。今我々はムシャラフの協力のもとに、パキスタンに行くと言われている」とある軍の情報源が語った。

ペンタゴン内部のコミュニケーションから推察すると、米軍の作戦はアフガニスタン、パキスタン、その他の国々を含む、いくつかの地域の協力を求めることになるようだ。現在さまざまな方面を通して、イランも説得しようとしているらしい。「十分な兵力はないが、その地域の力を借りる」と、軍の情報源はパキスタン軍について言及して述べる。「これはタリバンや、その他関係ある者たち、すべてに対する作戦だ」。

ohohsmellU.S. plans Al Qaeda offensive
By Christine Spolar


■パキスタンの科学者、秘密漏洩を試みた[040128 AP]

カーン博士とその腹心が、イランとリビアに秘密のテクノロジーを供給した闇マーケットと接触していたと、水曜日に諜報部高官が『AP』に語った。さらに2人とも、銀行口座に持つ資金について明確な説明ができなかったという。

また軍の前最高司令官が『AP』に、国の核開発計画は秘密の売人に頼っていたために、科学者たちが彼らと接触した可能性はあると述べた。

別の諜報部高官によると、カーンは闇マーケット商人とコンタクトがあったことを認めたという。しかしカーンもその腹心も、イランやリビアにテクノロジーを提供したことを否定。「自分は国際的陰謀の犠牲者だと述べている」という。(中略)

これとは別に、ミルザ・アスラム・ベーグ将軍が『AP』に、パキスタンの核開発計画は闇マーケット商人に頼っていたと述べ、パキスタンの科学者たちはイランとリビアに、これらの市場を教えた可能性があると述べた。しかし、カーンのような科学者を犯罪者として扱うのは過ちだと述べ、「彼らが犯した唯一の罪は、イランやリビアの友人に、『こんな場所にこんな物が売買されている』という情報を教えたことだ」と述べた。科学者たちをどう対処するべきかという質問に対しては、「何も。犯罪は犯していない」と答えた。

また何人かのパキスタン人科学者は、私利を追求したことはあったかもしれないが、国の資金を使ったことはないだろうと述べた。「カーン博士などに与えられた金が、誤って使われたはずはないと思う。私は3年間Nuclear Command Authorityのメンバーだった。収支は常に明らかにされていた」という。

またベーグ将軍は、パキスタンがイランに核のノウハウを与えることを承認したことはないと述べた。イランがそんなことをパキスタンに要求したことはないと述べ、一般武器の輸出に関して協力していただけだという。

ベーグは、インドが核実験をしたあと、パキスタンが原子爆弾を作るために秘密の手段を用いることは正当化されると語る。「このようなテクノロジーのノウハウが欲しければ、販売されているマーケットに行くのは当然だ」。そしてそれは「アメリカからヨーロッパ、ロシアに広がる」。「こうして我々は核の能力を得た。世界中が知っていたことだ。アメリカも知っていた」とベーグ。イスラエルやインドも同じことをしている。「物騒な国々だ。そしてパキスタンだけが槍玉にあがっている」。

garrTop Pakistan Nuke Scientist Tied to Leaks
By MATTHEW PENNINGTON、ISLAMABAD


■イギリス兵、カブールの自爆テロで死亡[040128 Reuters]

水曜日、カブールで自爆テロ犯がタクシーを運転し、イギリス兵が乗る車輌の前で自爆、米兵1人が死亡し、3人が負傷した。アフガン市民1人も死亡し、1人が負傷したという。

タリバンのスポークスマンが犯行声明を出し、自爆犯はアルジェリア生まれのイギリス人だったと述べた。

スポークスマンのAbdul Latif Hakimiが、「これは始まりだ。今後もっと攻撃は続き、何百という我々の仲間が準備をしている」と、衛星電話で『ロイター』に語った。自爆を行なったのは、アルジェリア生まれのイギリス人、Saadで、最近ウズベクの基地から来たという。「彼はパレスチナのジハードにも参加していた」という。これまで中東、アフリカ、中央アジアと繋がりのあるアフガニスタンの過激派はアルカイダと関係があり、タリバンとは関係がなかった。

garrBritish soldier killed in Kabul suicide blast
By Sayed Salahuddin、KABUL


■米兵、アフガニスタンで負傷[040128 AP]

火曜日に、米兵3人がアフガニスタン東部で攻撃され、負傷した。兵士たちは、パクティア州のオルグンに米軍基地付近での戦いで、負傷したという。

また海兵隊兵2人が月曜日に、クナール州のアサダバードで爆弾による負傷した。

garrU.S. Soldiers Wounded in Afghanistan
KABUL


■タリバン、アフガンの爆弾事件に対して声明を発表[040128AP]

水曜日にイギリス軍とドイツ軍の基地近くで自爆テロがあり、イギリス兵1人が死亡、9人の外国人が負傷した。タリバンのスポークスマンが、自爆テロを行なったと声明を発表した。この自爆テロは、カナダ兵が自爆テロで死亡した翌日に起きた。

タリバンスポークスマンMullah Hakim Latifiが、「我々の国家、宗教、名誉を守るために、外国人を攻撃せざるを得ない」と、衛星電話で『AP』に述べた。また、火曜日の自爆テロや、タリバンが行なったものだとも語った。

garrTaliban Claim Deadly Afghan Bombings
By AMIR SHAH、KABUL


■カディール博士、告訴される可能性はない[040128 The Nation]

ムシャラフの軍事アドバイザーは、カディール・カーン博士に「厳しい罰」を与えないようムシャラフに忠告したと、ある情報源が『The Nation』に語った。性急に法的行動をとると、軍の前リーダーたちを取り調べなければならなくなるばかりでなく、核の研究が後退するのではないかという一般の不安を、さらに強めてしまい、政府がコントロールしきれない事態に発展してしまうことが予想されるという。

月曜日に政府幹部の会合が開かれ、カーン博士について2つの点が論議された。第一に、政府に対する一般人の怒りが爆発する。次に、少なくとも2人の軍高官の行動が問題になる。これらの点を考慮して、会合の間「怒り狂っていた」ムシャラフは、カーン博士や他の博士に対する運命を、いまだ決定してないという。

地元の月曜日の新聞は、ムシャラフは科学者を厳しく罰すると報道した。しかし会合では、政府がこのまま突き進むべきか否か、意見がふたつに分かれているという。政府が現在悩んでいるのは、カーン博士をカーン原子力研究所に関する首相のアドバイザーの地位から退けるかどうかであるという。またさまざまな措置はとられるであろうが、「告訴されないだろう」と情報源は言う。中堅の科学者を告訴し、お茶を濁す可能性はあるという。諜報組織は、政府がカーン博士に対して厳しい行動をとった場合、一般市民の反対意見の余波を予測しているともいう。

次に問題になるのは、カーンの告訴により、誰もがどうすることもできない、やっかいな問題を生み出してしまう。もし裁判が実行されたら、軍の前最高司令官ミルザ・アスラム・ベーグとジャハンギール・カラマートが取り調べを避けることは、できない。これまで、パキスタンの軍最高司令官が告訴されたことはなく、これからもそんなことはあり得ないだろうと情報源は言う。

情報源は、高官たちは核科学者の外国口座について、メディアの相手を選びながら慎重にリークを行なったのは、科学者、とくにカーン博士に、さらに圧力をかけるためだったという。外国口座の金が、核テクノロジーの見返りなのかどうかは、まだはっきりしないという。「きれいな金ではないかもしれないが、これらの人々はパキスタンの研究に用いられる設備を買うために、巨大な金のやりとりがある」と、捜査に詳しい情報源は語る。

政府は、国際原子力機構から手紙をもらってから科学者に対して行動を取り始めたというが、ジャマリ首相がKRL研究所の所長となったあと、すでに14ヵ月も前に、カーン博士のネームプレートは、研究所から外されていたという。カーンをKRL所長から退け、ネームプレートを外したのは、以前からアメリカが博士の核拡散で訴え、圧力をかけていたためである。博士は今後KRLに来なくていいと言い渡され、「求められたときだけ」、首相のアドヴァイザーを勤めていた。現在取り調べを受けている科学者たちも、そのときに主用ポストから退けられたが、カーンは彼らの仕事のうち、あまり重要であいものを引き継いでいた。しかし数週間前、ブッシュ政権がイランが核開発研究の査察を受け入れたあと、パキスタンにも圧力をかけはじめ、状況が変わった。

アナリストたちは、ワシントンはイスラマバードに、大きな圧力を欠けてくるだろうとみる。ムシャラフに、核に関してもっと行動するよう強制しすぎると、国は不安定になる。これはアメリカの望むことではない。少なくとも今はと、ある欧米の外交官が述べた。

smellDr Qadeer unlikely to be prosecuted >From Absar Alam、ISLAMABAD


■カディール博士、闇マーケットと関係[040128 The News]

パキスタンの調査団は独自の捜査で、カディール・カーン博士が国際的な闇商人と直接繋がりがあったことが確認されたと、ある高官が述べた。この闇商人はイランとリビアに非平和的な利用のための核テクノロジーを売り、シリアやイラクのフセイン大統領にも同様の申し出をしていたという。

「核の拡散に対して国際的な責任を果たしていることを表明するために、パキスタンは犯罪人に対して法的措置をとる」とIAEAに約束したと、ある高官が述べた。カーン博士は自宅軟禁となり、軍の諜報部によって、監視されているという。

核の秘密を輸出している人物の多くはヨーロッパ人で、このヨーロッパ人たちに関してはまだ調査が必要だが、パキスタンの調査団とIAEAは、ドバイの闇商人に秘密を供給していたのは、少なくとも2人のパキスタン人核科学者であることは明らかだと述べる。

核の闇商人は、パキスタンの核科学者からイランに向けて、実際的な援助を長期的に取り計らっていたが、リビアとの取り引きは、カダフィが数年前、開発計画を凍結したために、中断されたという。シリアとイラクに関しては、90年代初期に取り引きを始めたことは始めたが、すぐに止まってしまったらしい。

「パキスタン人のように最前線で活動するのではなく、常に名前を変える、名前無しの抜け目ない工作員だった」と、情報に通じた高官が述べる。核科学者が公の目から隠れたところに存在する他国と違い、カーン博士は名声を求めた点で、パキスタンは失敗したといえるという。カーン博士は88年から、原爆の父としての役割を確立するために、メディアに5000万ルピーを費やしたという。「金の動きはひとつの大きな証拠だ」とある高官は言う。「しかしもっと重要なことを、イランとリビアが暴露した。彼らはパキスタンの科学者たちをやっつけようとしているかのように、自分たちの供給源であったことを暴露した」。

ある高官は、パキスタン人科学者に対するIAEAの最初の報告があまりひどいものであったために、ムシャラフはカーン博士との対決を決めたと述べた。「生まれてはじめて、ムシャラフの涙を見た。国家的信用にとって、最大の打撃だった」と、大統領の補佐官が言う。ムシャラフはカーン側の話を聞こうとしていたが、弁解の余地はないようだという。

パキスタンの諜報部は、カーン博士はイランと核の平和的利用法に関して政府の権威を悪用し、情報、設計図、仲介者の名前などをイランに漏らすことを承認したと述べる。その後、90年代初期に、ウランの遠心分離機も援助した。

パキスタンの高官は個人的に、最近の出来事は、カーン研究所の不注意、不正資金、警備の欠如を浮き彫りにするという。「軍の責任者やISIの長官たちは、研究所の内部の者が、幹部の問題についての情報を与えようとしても、そっぽを向いていた」と、ある高官がいう。「カーン博士は絶対的で、彼がどこに旅しようと、いくら使おうが、何の説明を要求されなかった」と、核開発計画に30年間携わったある科学者が言う。

パキスタンの核科学者は、70年代にパキスタンは、おそらく100億ドルを核開発計画に費やしたと述べる。しかしその正確な数字を知っている者は、誰もいない。「カーン博士のドバイにいる弟と義理の息子が、直接、あるいは間接的に運営するいくつもの会社をとおして売上金が動いていたことは、公然の秘密だった」と、引退した軍諜報部員が語る。

別の引退したISI高官は、研究所の汚職について、いくつもの記録があるという。「問題は80年代後半から始まり、ISI長官のハミッド・グル将軍が88年に、最初の汚職に関するレポートを受け取った」という。「核科学者幹部がグル将軍に会い、警告した」。同じISIの情報源は、ハミッド・グル将軍の後継者、Lt Gen(Retd)Kalluが、前首相に研究所の汚職について進言したが、首相は軍の報復を恐れ、無視することにしたという。

カーン博士がイランを訪れたことは、ISIの周知のことだった。当時の長官、Lt Gen Asad Durraniが、彼のボスであるアスラム・ベーグ将軍と同様に、パキスタンとイランの防衛協力を支持していたからだ。「もしDurraniが、91年と92年の研究所とイランの科学者の関係を知らなかったとしたら、それはISIにとっては、恐ろしい失敗だった」と前ISI高官が述べる。

数人のパキスタン人高官は、核テクノロジーと交換したイランの金が、2人のパキスタン人科学者の口座に数年間たまっていたことを考えれば、それが、闇マーケットの商人がパキスタン人科学者とともに計画、実行したことは明らかだ、と述べる。

情報に詳しいパキスタンが、数年間にわたって、カーン原子力研究所が何億ドルもの不正な金を持っていたという情報を得たのち、2001年にISIの前長官、Lt Gen Mahmoud Ahmadは、ムシャラフにカーン博士を研究所から更迭するよう進言した。「その時点でも、大統領は研究所の汚職を取りあげたり、カーン博士を告訴しようとはしなかった」とある高官が述べる。ムシャラフの補佐官たちは、カーンの処遇について、いまだに意見が分かれているらしい。「ムシャラフはカーンを告訴することに決めている。しかし補佐官たちは、カーンを現在の内閣の地位から退けることは、大きなメッセージを送ることになってしまうと考えている」とある高官は述べた。

smellDr Qadeer linked to N-black market
By Kamran Khan、KARACHI


■パキスタン人、核ネットワークで告訴[040127 Washinton Post]

パキスタン人調査団は、2人の核科学者が核テクノロジーを供給する闇市の仲介者を用いて、イランとリビアに核兵器のテクノロジーを輸出したことを断定したと、3人のパキスタン人諜報部高官が述べた。

カーン博士とファルーク博士が、直接ドバイにある闇市を通し、核の援助をしたという。南アフリカ、ドイツ、オランダ、スリランカ人などの仲介者がパキスタン人科学者を援助し、シリアやイラクにもテクノロジーを輸出しようとした。しかしこの計画は実現することはなかったと、数人の高官が述べた。

これと引き換えに、80年代後半と90年代初頭に、この2人に膨大な金がイランから流れたという。

これらの捜査は、パキスタンのISIの調査で判明し、事件の全体像はほとんど明らかになったという。カーンは自宅軟禁となり、ファルークは11月末から拘束されている。(中略)

核開発計画は現在監視下にあるというが、以前はかなり警備がいい加減だったようだ。「カーン博士はどこに旅しようと、いくら使おうと、説明は必要なかった。何十億ドルも、平気で計画性もなく、使っていた」と、30年間カーン原子力研究所に勤めた科学者が述べた。

ムシャラフは科学者を罰することを望んでいるが、穏便な措置を望む者が多いという。(中略)

カーン博士は闇市を通してテクノロジーを買っただけでなく、イランの科学者に核爆弾に使う濃縮ウランを作るための遠心分離機の設計図や、遠心分離機の部品の提供者の名前などを漏らしたという。遠心分離機の専門家であるファルークは、カーンがイランを訪れた際、カーンを援助したらしい。

garrPakistanis Exploited Nuclear Network
By Kamran Khan


■将軍、パキスタンから原子爆弾の秘密を流したことを否定[040127 New York Times]

核開発計画の責任者だった前の軍最高司令官が月曜日に、原子力の情報を外に漏らすことを承認したことはないと述べた。「そのような状況に直面したことはない」と、1988年から1991年の間に軍の最高司令官だった退役将軍ミルザ・アスラーム・ベーグ(Mirza Aslam Beg)が語った。

先週、諜報部高官が核科学者が取調官に、イランへのテクノロジーの輸出は、ベーグ将軍の承認なしにはありえないと語った。将軍のコメントは、この証言と矛盾する。

月曜日の記者会見で、情報相Sheikh Rashid Ahmedが、ムシャラフ大統領主催の会議で、核の拡散に荷担したと思われる科学者に対して、厳格な態度を取ることが決定されたと述べた。パキスタン高官は、政府は輸出を承認したことはないと主張してきた。

核開発計画をコントロールする軍の最高司令官として、ベーグ将軍は当時の出来事について、一番詳しいはずだ。しかし11人の科学者と軍高官が取り調べを受けているにもかかわらず、取調官は将軍と話もしていない。将軍自身も、取り調べを受けてないと認め、「そんなことするはずがない。するはずがない」とつけ加えた。

90分に及ぶインタビューで、将軍は時には挑戦的に、パキスタンの核テクノロジーを売った科学者は、罰されるべきではないと述べた。またインドとイスラエルが核兵器を捨てない限り、ムスリム国家は核兵器を手放してはならないと述べた。

「なぜその問題から始めない?」とベーグ将軍は質問する。「これは差別と欺瞞で、ムスリム世界にとっては怒りと屈辱だ」。テクノロジーと情報の輸出があったときに、見て見ぬふりをしたかどうか尋ねると、「何も知らされてない」と答えた。

ベーグ将軍の見解は、一部のパキスタン人の間で、アメリカがムスリム国家と核兵器に関してとる複本位制を反映する。将軍は、国家が核兵器を持ちたいと思うことは、自然なことだという。また核科学者が、労力として「金の埃」を集めたがるのも当然だと述べた。

アメリカの外交政策に関して強く非難し、ムスリム社会に民主主義が広がることを阻止していると述べた。自分はイスラムナショナリストだと主張し、イスラム原理主義者ではないという。またムスリム国家が核兵器を入手しようとする努力に対する非難や、欧米メディアが自分について広めてイメージを批判した。「ユダヤの政党のしわざだ。ある特定の政党が、私をそのように描こうとしている」という。

パキスタン政府高官は、ベーグの見解、特に核兵器の拡散に関しては賛同しないと述べる。「それに関しては間違っている」とムシャラフの側近が言う。「危険なテクノロジーだ」。

ここ数週間で、ベーグ将軍はパキスタン史の重要人物として、再登場した。88年、軍の独裁者ハク大統領の死後、権力の座に就かずに民主主義を回復させることを選んだために、無私の英雄としての名声を得た。そして今日、パキスタンの科学者が80年代後半に、リビアとイランに核を輸出したかどうかの問題の中心にいる。

ムシャラフをはじめとするパキスタンの政府高官も、パキスタンに対する複本位制を指摘する。ヨーロッパ人もイランの核開発計画に協力したのに、欧米のメディアはヨーロッパ人密輸業者に関しては何も騒ぎ立てないと、パキスタン人高官は言う。

軍を退役したベーグ将軍は、Foundation for Research on International Environment、National Development and Securityという組織を運営している。パキスタンの新聞に、世界経済についての分析も書く。リベラルなパキスタン人たちには過激派と呼ばれるいっぽうで、アメリカが組織的にムスリム世界を征服しようとしていると信じる、原理主義ナショナリストやイスラム主義者の間で、大きな支持を得ている。

smellGeneral Denies Letting Secrets of A-Bomb Out of Pakistan
By DAVID ROHDE、ISLAMABAD


■パキスタン、ジャーナリストが扇動したとして告訴[040127 Reuters]

先月逮捕されたフランス人2人を助けたとして、パキスタン人レポーターが扇動と陰謀を企てた罪で、終身刑を言い渡された。

Khawar Mehdi Rizviは12月17日に、ビザを持っていないのにもかかわらず、2人のジャーナリストMarc EpsteinとJean-Paul Guilloteauをバローチスタンに連れて行く計画を立てた罪で逮捕された。当局は、これらの男たちが地元のパシュトゥンの部族民を雇い、タリバンを装わせてパキスタンのイメージにダメージを与えるような、ヤラセのビデオを撮ったとして訴えた。

Rizviとドキュメンタリーに登場した2人の部族民が、クエッタの法廷に立った。先週行なわれたインタビューで、ムシャラフ大統領は、Rizviは非国民的で、同情の余地がないと述べた。

smellPakistan accuses detained journalist of sedition
QUETTA


■カナダの治安支援部隊兵士とアフガン人、カブールの攻撃で死亡[040127 Reuters]

火曜日、カブールで自爆テロ犯が車の前で自爆し、車に乗っていたカナダの国際治安支援部隊兵士と1人が死亡、アフガン人3人が負傷した。

アフガン市民1人が、攻撃の際に受けた傷のために死亡した。自爆テロ犯も死亡し、巻き込まれたアフガン市民8人が負傷した。

garrCanadian peacekeeper, Afghan killed in Kabul attack
By Yousuf Azimy、KABUL


■容疑者のリストに、さらに66人加わる[040127 Daily Times]

南ワジリスタン行政区は月曜日に、部族民の容疑者リストにさらに66人の名前を追加し、すべてが引き渡されなければ、軍事行動に出ると警告した。

ワナの行政官Rehmatullah Wazirが『Daily Times』に電話で、57人ではなく、123人の容疑者を引き渡すよう、部族民に要請したと述べた。新たに追加された者も、同じ罪で告訴されているという。

ワジール族は、1月8日以来、すでに32人の容疑者を引き渡し、引き渡しに失敗した者の家、6件を取り壊した。

行政側は、すでに多くがアフガニスタン側に逃亡したり、別の地域に隠れたりしているため、123人全員が降伏するとは思えないという。

smell66 new names added to wanted tribesmen list
By Iqbal Khattak、PESHAWAR


■ダニエル・パール記者殺人犯、新たな刑務所に移動[040126 AP]

ダニエル・パール記者誘拐殺人事件の主犯とされ、死刑を宣告されたAhmed Omar Saeed Sheikhが、警備上の都合のため、ハイデラバード刑務所からイスラマバードに移されたと、内務大臣Faisal Saleh Hayyatが月曜日に述べた。

ハイデラドード刑務所は、「このような重要犯を収監するためには、施設が十分ではない」とレポーターたちに述べた。Hayyatは、Sheikhの周りの警備を強化するべきだという諜報情報を得ていたため、「手遅れになる前に、行動した」という。

smellDaniel Pearl's Killer Moved to New Prison
KARACHI


■アフガン戦争により、アルカイダの軍事計画露呈[040126 AP]

アメリカがアフガニスタンに侵攻したときに、アルカイダの生物化学兵器の研究は、初期の「計画段階」だったと、アメリカとマレーシアの高官が『AP』に述べた。

ビンラディンの武器計画の進行具合は、東南アジアで逮捕された容疑者から得た供述や、アフガニスタンから収集した証拠から明らかになったという。この計画はカンダハルで行なわれ、軍司令官で、アメリカで訓練された生物科学者でもあるマレーシア軍司令官Yazid Sufaatが、インドネシア人Riduan Isamuddinまたは ハンバリの指示に従って、指揮をとっていたと思われる。Riduan Isamuddinと ハンバリは、東南アジアのアルカイダ幹部で、Jemaah Islamiyahのメンバーである。

Yazidは2001年12月に、マレーシアに帰国したところを逮捕された。(後略)

hoonAfghan War Curbs al-Qaida Arms Program
By ROHAN SULLIVAN、KUALA LUMPUR


■アルカイダ幹部、アメリカのビザ取得していた[040126 Reuters]

Khalid Shaikh Mohammadは、9.11の事件の数週間前に、彼に対する規制がかかっていたにもかかわらず、アメリカのビザを入手していたことがわかった。実際アメリカに入国した証拠は、残ってないという。(後略)

hoonQaeda military boss got US visa despite indictment
By Caroline Drees、WASHINGTON


■パキスタン、科学者の不動産を調査[040126 New York Times]

パキスタンの捜査官は、アブドゥル・カディール・カーン博士の不動産と銀行口座を捜査していると、パキスタン人高官が日曜日に述べた。

「捜査官が財産を含む、すべての角度から取り調べをしている」とある高官が述べた。オフショアの口座も、「取り調べの一部」だという。

このコメントは、パキスタンの新聞『The News』が、2人のパキスタン人科学者が持つドバイの銀行口座に、何千万ドルもの振込があったと報道されたあと、発表された。(中略)

政府高官は、捜査の詳細については述べられないとしたが、前諜報部高官によると、カーン博士とファルーク博士が、取り調べの中心にいると述べた。「2人の名前は公表されてないが、カーン博士とファルーク博士だとわかっている」という。「カーン博士が不動産に興味を持っているということは、ずいぶん前から話題になっていた。だから、驚きではない」(中略)。

国際原子力機構が提出した容疑者のリストの中には、パキスタン人とヨーロッパ人数人がいたと、パキスタン人高官は言う。パキスタンの捜査官たちは、イラン、パキスタン、ウィーンに情報収集に行ったらしい。

アメリカもパキスタンに、核拡散の証拠を提出したと、アメリカ人高官が述べた。

日曜日にラワルラワルピンディで、何百人というイスラム政党員たちが捜査に対して抗議をした。ファルーク博士の親戚は電話インタビューで、政府が科学者の家族を監視し、脅迫しているという。「彼らは我々を尾行している」と親戚が言う。「脅迫している」。

hoonPakistan Said to Investigate Nuclear Scientist's Real Estate Holdings
By DAVID ROHDE、ISLAMABAD


■カルザイ、新憲法を法律に組み込む[040126 Reuters]

カルザイ大統領は、アフガニスタンの新憲法を法として調印した。これで彼は最大の権力を手中にしたことになる。(後略)

hoonAfghan ruler signs new constitution into law
By Sayed Salahuddin、KABUL


■2都市でアルカイダ捜査[040126 Daily Times]

パンジャブ州警察と辺境州警察は日曜日に、ラワルラワルピンディとイスラマバード何ヵ所で、ワナから逃げてきた容疑者を逮捕のために家宅捜査を行なった。

情報源が『Daily Times』に語ったところによると、ワジリスタンから何人ものアルカイダ幹部がこの2都市に逃げてきた、という情報を掴んだという。テロリストたちは都市部で爆弾事件を計画しているという。

警察はマドラッサを急襲し、学生たちの部屋を捜索した。International Islamic Universityが捜査され、新入生が調べられているという。

smellTwin cities combed for Qaeda men
By Shahzad Malik、ISLAMABAD


Sniffed Out By Trail Dog 0-1, 2003, 2004.