【2004年3月22日〜3月28日】


■タリバン襲撃でアフガン人2人死亡、10人行方不明[040328 Reuters]

日曜日、タリバンがアフガン軍のチェックポストを襲撃し、少なくとも兵士2人が死亡、10人が行方不明になっているという。

これとは別に、南東部の町の軍の基地で自爆テロを実行しようとしていた男が、爆弾が早く爆発して死亡。別の襲撃で、6人が負傷した。

タリバンの報道官が、ウルズガン州のDeh Rawud地方を早朝に襲撃し、政府軍11人が死亡したと発表した。「タリバンの兄弟たちが、兵士11人を殺害した」と、報道官Abdul Hakim Latifiが衛星電話で語った。しかし州の高官によると、2人が死亡、10人が行方不明になっているという。

コーストの軍司令官Kheyal Baaz Sherzaiが、土曜日に自爆テロを実行しようとしていた男の爆弾が早く爆発し、男は死亡したと述べた。ある住民によると、この男は自爆テロ犯ではなく一般市民で、爆弾が爆発して死亡したという。これとは別にコーストで、米軍基地がある町の飛行場のレストラン付近にロケット弾が撃ち込まれ、子供1人を含む6人の市民が負傷した。さらに土曜日の晩、アフガン兵の自宅に手榴弾3発が投げ込まれた。負傷者はいない模様。

garrTwo Afghans killed, 10 missing, in Taliban raid
KANDAHAR


■武装勢力、12人のパキスタン政府関係者解放[040328 Reuters]

武装勢力は12人のパキスタン政府高官と兵士を日曜日に解放し、軍はイスラム過激派が隠れていた要塞のまわりに張った非常線を解除した。残りの2人も、あとから解放されるという。

「軍の非常線は今日、解除される。我々は使命をほとんど果たした」と、部族地帯の治安責任者Mahmood Shahが述べた。(後略)

rightMilitants release 12 Pakistani government men
WANA


■部族民の反乱は避けられそう[040328 Reuters]

パキスタンは今後も武装勢力の攻撃を避けられそうもないが、部族民の反乱はないだろうと、アナリストは述べる。部族間は敵対関係にあり、地元の強い伝統のために武装勢力のイデオロギーはそれほど浸透せず、また政府が発展のための援助を約束していることもあって、反乱は避けられそうだという。(中略)

パシュトゥンの政治家Afrasiab Khattackによると、国際的ジハードのイデオロギーは、パキスタンの部族民にはそれほど浸透しなかったという。部族民たちは、武装勢力に加わる意志はなさそうだ。「この2年間、パキスタン全土が襲撃にさらされた。武装勢力がいるところでは、必ず襲撃がある。彼らが一般の人々の共感を得る可能性はないと言えよう」。さらに部族の伝統は非常に強いために、武装勢力のイデオロギーに魅力を感じそうもない。「彼らはプラグマティックで、武装勢力のイデオロギーは、これらの地域では根付きそうもない」。(中略)

さらにアナリストは、部族間の争いが、結束を難しくしているという。中にはすでに政府に忠誠を誓う部族も出現し、軍を援助している。「政府はこの部族間の対立を利用するだろう」と、新聞編集者Rahimullah Yusufzaiは述べる。「反乱の機会はある。大きな事件もあるかもしれない。しかし政府は状況をコントロールするだろう」。「政府は状況をコントロールできる手段を持っている」と、部族地帯に対する援助に言及した。

hoonPakistan risks more attacks but no tribal revolt
By Zeeshan Haider、PESHAWAR


■アフガン総選挙、9月に開催[040328 Reuters]

カルザイ大統領は、6月に計画されていたアフガニスタン総選挙を9月に延期すると発表した。この声明は、選挙をするためには治安がまだ安定してないと、国連が述べたあとで出された。

タリバンの報道官は土曜日夜遅くに、選挙の延期は米国とカルザイ政権にとっては恥辱であり、選挙はアフガン人をジハードへの関心から反らそうとするものだという声明を発表した。

hoonAfghan polls will be held in September-Karzai
By Sayed Salahuddin


■ムシャラフ、ビンラディン引き渡しで2000年にオマール師と会談[040328 Dawn]

ムシャラフ大統領は2000年4月にオマール師と会談し、ビンラディンを引き渡すように説得したが失敗したと、アメリカの9.11調査委員会で発表された。

2000年3月25日にクリントンがパキスタンを訪問したときに、ムシャラフとビンラディンの問題を取りあげたという。「パキスタンは、ビンラディンが本当に東アフリカのアメリカ大使館爆破を命令したのか、証拠を求めた。翌日Under Secretary of StateのThomas Pickeringと会談し、ムシャラフはタリバンに対して、限られた影響力しかもたないと抗議した」という。それでも「ムシャラフは実際にオマール師と会い、ビンラディンを放置するよう、彼を説得したことは確かのようだ」。

2000年6月には、パキスタンの内務相がカンダハルにPickering氏と赴き、タリバン高官に共同メッセージを運んだという。「しかしタリバンはこの嘆願書には見向きもせず、特に内務相であるパキスタン文民官は無視された」。

(中略)また1998年の5月と6月に、CIA長官のテネットがサウジ皇太子アブドゥッラーと2度会見し、タリバン政権と内々に接触し、ビンラディンをアメリカまたは第三国に追い出すよう、説得させようとした。リヤドはサウジの諜報長官トゥルキ・ビン・ファイサルを、アブドゥッラー皇太子の特別代理人として派遣することにした。彼はニューヨークの大陪審が発行した、ビンラディンに対する起訴状も持参した。トゥルキ皇太子は1998年夏にオマール師をはじめ、タリバン幹部と数回会った。賄賂と脅迫を巧みに用いた結果、ビンラディンを引き渡すという同意に到達したという。

1998年8月に大使館が爆撃されると、ゴア副大統領がリヤドに再度赴き、ビンラディンを引き渡すことの重要性を強調した。「1998年9月にトゥルキ皇太子はパキスタンのISI長官とともに、カンダハルでオマール師と会った。オマール師はビンラディンを引き渡すという約束を覆した。トゥルキ皇太子は憤って反論したが、オマール師も堪忍袋が切れ、サウジ政府に引き下がるよう要求した。サウジ人とパキスタン人は退去した」。

その後サウジ政府は、タリバン政権に対する公的援助を打ち切り、カンダハルからサウジ外交官を撤退させ、サウジ国内のタリバン代表を追放したという。しかしパキスタンはタリバンとの関係を変えなかった。「イランはすでに、タリバン政権と一触即発だった。サウジとパキスタンは、これ以上何か起きたら、イランは攻撃してくると恐れた。またタリバンの穏健派が政権を握ったときのことを考慮して、道を開いておきたかったのだ」という。

ohMusharraf met Mullah Omar to seek Osama's expulsion: report
By Anwar Iqbal、WASHINGTON


■パキスタン軍500兵、来週イラクへ[040328 The News]

パキスタン軍の第一陣が、来週カラチからイラクに向かうと、ある情報源が『The News』に土曜日に述べた。「500兵からなるパキスタン海軍の第一陣が、3月の最後の週にイラクに派兵される」という。「隊員は、海軍から選抜される」と付け加えた。

情報源によると、パキスタンの隊は戦闘には参加せず、救助活動やイラクの海岸部でのパトロールに参加するという。医療援助隊として、医師も参加するようだ。

パキスタンはパウエル国務長長官により、アメリカの非NATO同盟となった。さらに米中央指令のGeneral Abi Zaidが数日前、パキスタンを訪問している。この情報源によると、ラムズフェルド国防長官が近々パキスタンを訪れるという。しかしパキスタン訪問は、パキスタンのイラクへの派兵と関係していないと述べた。

ohoh500 Pak troops to leave for Iraq next week
By Aslam Khan、ISLAMABAD


■テロリスト200人、国境の州に避難?[040328 Daily Times]

地元高官は、スィンドとバローチスタンの間のMarri Hillsに武装戦士たちが住んでいるという報道を、否定した。自動武器を持った200人以上の武装戦士たちが、Tumman Buzdar地域のMari-Hill付近にいるという。食料や武器を集め、地元民たちに仕事を与えているといわれる。

ある信頼できる情報源によると、この集団はトンネルや塹壕を掘り、攻撃されたらいつでも逃げることができるように準備しているという。

地域警察官Deharki Muhammad Aftab Halipotaは、この報告を否定し、この地域に入ってきた人間がいるが、違法なことはしないよう、警察が監視しているという。「タリバンかアルカイダがジャコババード空軍基地の近くのMarri Hillsに住んでいるという噂が広まった。しかしこれは真実ではない。Nawab Kher Bakhjsdh Marriに属する200家族が、Marri Hillsに難民として入ってきただけだ」という。

行政官Ikramullah Khanは、「Balochistan National Movementの活動家が2、3ヵ月前にTumman Buzdarに入ってきたが、彼らを追い払った」という。「再び彼らは親戚や友人を連れて戻ってきた。今回はTumman Buzadarの了解を得て入ってきたために、法に違反してない」という。

hoon200 terrorists take refuge at provincial borders?
MULTAN


■軍はワナの問題に答えるべき[040328 Daily Times]

行方不明になっていた8人の兵士の遺体が発見された。冷酷に殺害されたという。これは殺人だ。戦闘ではない。政府が過激派を一掃することに反対している者たちは、これにどう答えるだろうか?

軍はお粗末な計画を実行したが、それでも軍や準軍隊に殺害された人間の数を考えると、パシュトゥン族の支持を得ながら、最後の最後まで戦おうとしている武装勢力であふれていることがわかる。戦いのパターンからみると、経験が豊富な外国人武装戦士が大勢いることは、確かだ。政府はどうするべきか?

もう引き返すことはできない。軍は仕事を完遂するしかない。この地域が国家の管轄外のままであるべきだという神話を、一掃する時期だ。軍の作戦を非難するアナリストたちがいることは、驚くべきことだ。

作戦自体に関して。どうするべきか? これまでの推移を見ると、あまりうまくいってない。政府はこの状況を、軍に支援された政治問題と見ているのか、それとも政策として軍を用いて対処すべき反乱と考えているのか。これが明らかではない。その結果兵士たちは多数死亡し、住民の怒りを買った。この混乱を解決すべきだ。さらに、責任問題がある。8人の遺体が発見される24時間前、ペシャワルの警察長官が報道陣に、「軍の任務は達成された」と発表した。(中略)

軍はどうしてこの作戦が失敗したか、すぐに捜索するべきだ。あまりにも疑問が残る。計画がお粗末だったのか、それとも諜報がお粗末だったのか? 部族の志願兵lashkarが任務を遂行できると、信じた者がいたのか? lashkarが任務を遂行できると考えたのなら、それは諜報にもとづいたのか、単なる政策だったのか? 軍は死亡者を少なくするために、どのような装備を用いているのか? なぜ戦闘が一段落したところで、軍はアメリカに防弾チョッキを要求したのか? 軍は携帯感知器や暗視装備を用いているのか? なぜ空軍と戦闘ヘリコプターは、戦闘開始時に用いられなかったのか? 戦闘地からの道路は完全に封鎖されているのか?(中略)

さらに政府は報道陣に、今後について説明するべきだ。作戦が現在どのように展開しており、今後の計画については、全く何も発表されてない。軍宣伝部からの発表もない。報道陣は戦闘地への立ち入りを、禁止されている。これはまずい戦略だ。(後略)

hoonArmy needs to answer questions on Wana


■武装勢力、人質の解放に同意[040228 Dawn]

南ワジリスタンにいる部族の武装戦士たちは、人質の解放に同意したと行政官が『Dawn』に語った。土曜日に武装勢力のリーダーとZalikhel族の長老たちが、ワナの北西にあるKhumrang近くのDanaで会って、話し合ったという。武装勢力は、無条件で人質を解放することを約束したらしい。部族の長老によると、武装勢力は以前、KalooshaはShin Warsakを含む15平方キロから、非常線を解除するよう要求していた。(中略)

情報源によると、ムシャラフが語っていた重要人物とは、ウズベクのイスラム運動のリーダー、タヒール・ユルダシェフだという。『Dawn』は、ユルダシェフが、ワジール族が用いるターバンとシャルワーズ・カミーズをまとい、ウズベク人戦士に演説をしているコンパクト・ディスクを入手した。「ウズベキスタンのイスラム運動」と題されたこのビデオは、もともとはウズベク語だが、パシュトゥ語で再録されている。

地元民たちはずいぶん前から、ユルダシェフがモスクで地元民たちにジハードを熱心に説いていたことを認めた。ある高官によると「防弾を施したダブルキャビンのピックアップに乗っていたのは、ザワヒリではなくユルダシェフで、車は壁に衝突し、その後乗り捨てられた」という。別の高官は「彼は負傷したようで、彼を捜索した」と述べた。

南ワジリスタン行政官Muhammad Azam Khanは、武装勢力はまず日曜日の午後に12人の人質を解放し、残りはその後になるだろうと述べた。包囲されている地域の非常線を解除するかどうかは明らかではないが、これに関してはZalikhel族が正式に行政側と会う日曜日に、発表されるとみられる。ペシャワルの警察司令官Lt-Gen Safdar Hussainは『Dawn』に、土曜日までに非常線を解除して、作戦を縮小すると述べた。しかし政府がこの非常線の解除を、人質の解放との交換条件にしているかどうかは明らかではない。ある軍幹部は、「武装勢力が人質を解放したあと、非常線を解除する」と述べた。しかし正規軍1万人と準軍隊3万5000人は南ワジリスタンに留まるようだ。

ジルガの使節団の1人だった部族の長老によると、「丘の上に配置されている武装兵士たちが見えた。万一に、十分備えているようだった」という。

行政官Muhammad Azam Khanは、人質の釈放はZalikhels族にとってのテストだと述べた。「もし成功したら、彼らに1歩報いたいと思う。彼らが1歩近づいたら、我々は2歩譲歩する」。

ある政府高官が『Dawn』に語ったところによると、ペシャワルでは南ワジリスタンの発展のために、総額9100万ルピーを計画しているという。さらにワナにFMラジオ局を設け、娯楽番組やニュースを流すという。(後略)

hoonMilitants agree to set free hostages: Uzbek warlord hurt while
fleeing By Ismail Khan、PESHAWAR


■ジルガ、14人の解放を保証[040328 Daily Times]

南ワジリスタンの部族の長老と行政官が、14人の人質は近々解放されると述べた。「12人の国境警備隊員は今日(日曜日)解放され、2人の行政職員は明日(月曜日)解放されるだろう」と、ジルガイの使節団の1人である部族の長老Malik Bostanが、『Daily Times』に語った。行政官Rehmatullah Wazirも、武装勢力は人質14人の無条件解放を約束したと述べた。国境警備隊員は今日の午後引き渡されるというが、残りの2人に関しては何も述べなかった。(中略)

行政官やジルガの使節団は、政府と武装勢力の間には「秘密の取り引き」はないと主張しているが、ある部族の情報源によると、取り引きがあったことは確実だという。

これとは別に土曜日、ワナの東にあるZam Chanの村に、5発のロケット弾が撃ち込まれ、住民2人が死亡した。また北ワジリスタンの国境警備隊のチェックポストにもロケット弾が数発撃ち込まれたが、被害はなかったようだ。

hoonTribal jirga secures 14 hostagesユrelease
By Iqbal Khattak、PESHAWAR


■人質14人、今日釈放予定[040328 The News]

武装勢力と交渉をしたジルガの使節団は、14人の人質は無条件で今日、釈放されそうだと述べた。

「神のご意志により、12人の国境警備隊員と2人の行政職員は日曜日の正午、釈放されるだろう。我々は武装勢力の司令官、Haji SharifとNek Mohammadと話し合い、交渉を成立させてきた」と、Mateen Shah議員がワナから『The News』に語った。

ジルガの別のメンバーで、南ワジリスタンのJUI-FのリーダーでもあるMaulana Abdur Rahmanは、人質の釈放時間や場所は、日曜日の朝に明らかにされると述べた。「武装勢力はジルガの長老や聖職者に敬意を払い、無条件で人質を釈放することに同意した」という。(中略)

18人のジルガの使節団は、7つの部族行政区の長老、武装勢力が属するZalikhel枝族のマリク(長老)やウレマ(聖職者)から組織された。使節団は土曜日に国境の町アンゴール・アダに近いRaghzaiのモスク兼マドラッサで会ったという。(中略)

Mateen Shah議員によると、軍のアザム・ワルザックからの撤退と、軍の作戦で家を取り壊された者への補償、政府が逮捕した部族民の釈放は、人質の釈放後に話し合われるという。「村の捜索が完了したからには、軍の使命は終わったはずだ。軍がアザム・ワルザックに留まる理由はない」と語気を強めた。しかし、武装勢力との取り引きはないと述べた。

それでもMateen Shah議員は、武装勢力とジルガの使節団は、FATAで起きている問題は、自分たちの習慣と伝統に従って解決すべきだという点で、意見が一致したと述べた。「ジルガを通して問題を平和的に解決している。このような状態を保っていきたい。我々はみんなパキスタン人だ。我々の軍と我々の部族民だ。部族地帯で流血は望まない」と強調した。(中略)

いっぽうMahsud族の志願兵Lashkarは、Spinkai Raghzaiで今日集まり、Sarwakaiで車列が襲撃された事件の今後の捜索について話し合う。隣のジャンドゥーラ地域のウレマや Bhittani族も招かれているという。これはDray Mahsuds、つまりMahsudの3枝族の伝統的なジルガで、欠席者には2万ルピーを課される。

Zam CheenaではGangikhel族のZabar Khanが、武装勢力が地雷を埋めるのを阻止しようとして、殺害されたという。Gangikhel枝族と武装勢力の間の銃撃戦で死亡したという情報もある。Zabar Khanの父Malik Hakim Khanが、部族民兵士たちを引き連れ、武装勢力と戦ったようだ。(後略)

hoon14 hostages to be freed today
By Rahimullah Yusufzai & Sailab Mahsud、PESHAWAR/WANA


■アルカイダ高官負傷し、隠れるとパキスタン[040327 AP]

パキスタン軍報道官が、アルカイダ幹部が負傷し、逃走していると公式に認めた。しかし批判的な観察者は、今回の作戦は政治的な失敗だと主張、死亡者の数や「重要人物」を逮捕できなかったことを非難する。

最近の諜報情報や目撃者の情報から、アルカイダ司令官、タヒール・ユルダシュが重傷を負い、隠れているらしい。しかしパキスタン軍は、ユルダシュを逮捕できそうもないという。「おそらく逃げた。逃走中だ」という。ユルダシュはユルダシェフとしても知られ、ウズベクのイスラム運動のリーダーである。(中略)

ユルダシュの逃走にもかかわらず、報道官はパキスタンの作戦は成功したと述べた。(中略)部族地帯の治安責任者Brig. Mahmood Shahは土曜日に、パキスタン軍を部族地帯に派遣し、武装勢力の住まいの家宅捜索をするのは、大きな作戦のほんの一部にすぎないと語った。「作戦の第一段階だ。今後、治安部隊は抵抗勢力についての情報を受けるなり、すぐに行動する。パキスタンの部族地帯に隠れることはできないだろう」という。(中略)

ラホール大学の教授Rasul Bakhsh Raisは、「作戦は失敗だった。なぜなら、反対派に行動するチャンスを与え、みんながそれに納得してしまったからだ。ムシャラフがアメリカを満足させようとしている、という印象を与えてしまった」と述べる。

ムシャラフは土曜日にパキスタンのテレビに出演し、今回の作戦について語った。「パキスタンは損害を受けている。我々はあらゆることをした。恩赦を与えようとし、投降すればアメリカに引き渡されることはないと申し出た」。「しかし誰も投降しない。そうしたらどうすればいいというのだ? 強く行動するしかない」。

hoonPakistan: al-Qaida Official Hurt, Hiding
By MATTHEW PENNINGTON、ISLAMABAD


■武装勢力、捕虜釈放に同意[040327 Reuters]

土曜日、南ワジリスタンの武装勢力は、14人の捕虜を釈放することに同意したと、使節団のメンバーが述べた。

「すべての捕虜を釈放するよう、説得することに成功した。今日か明日早朝、釈放されるだろう」と、部族の長老Malik Waris Khan Afridがワナで語った。

hoonMilitants agree to release Pakistan govt hostages
WANA


■アフガン地元民、新たな米軍基地に不満[040327 AFP]

米軍にとって、Lwara基地はアフガン・パキスタンの国境における「作戦の前線」だ。しかし地元民にとっては、危険でうっとうしい。

タリバンの拠点で、「地球で最も邪悪な場所」と米軍高官が形容するShkinの近くのLwaraは、アフガン国軍と米主導合同軍、米軍特殊部隊の基地である。基地は「山嵐」作戦の一部で、アフガン国軍とアフガン市民軍は米軍とともに、国境を封鎖しようとしている。

しかし、Lwaraの住民たちの反発は強い。合同軍たちはこの地域をパトロールし、洞窟を捜索したり家宅捜査をすると、住民は『AFP』に語る。さらに基地は最近タリバンに攻撃され、自分たちの村さえもが危険にさらされたと訴える。「彼らは村のそばに基地を設営し、村を防火壁にしようとしている」。

「アメリカ人を狙ったロケットが一般市民の家に当り、小さな女の子が2人重傷を負った」と長老のNaim Khanが述べた。少女たちは米軍基地に連れて行かれたが、治療はカブールのバグラム空軍基地で施し、家族の同行は許されないと言われたらしい。それがいやなら治療はしないと、拒否された。部族地帯の伝統的な原理主義のもとでは、少女たちが男性の親族の同行なしに行動することはない。仕方なく家族は、少女たちをパキスタンのMiran Shahに連れていき、治療を受けさせることにした。「1人は途中で死んだ。もう1人は生き残った」と村人Gul Mohammedは述べた。

最近作られたこの新しい基地は、パキスタン国境から30キロのところにあり、Shkin、Urgun、Sharanに続き、パクティアの4番目の基地だという。「23日前に着いた」とLwaraのアフガン兵士Mohammed Qasim Khanは語った。しかしそれ以上話す前に、米兵に黙るように命じられた。

アフガン市民兵の国境司令官は『AFP』に以前、基地には米兵100人とアフガン兵900人がいて、「重要な作戦」を計画していると述べた。アメリカは国境の見張りを強化したことは認めるが、詳細は発表していない。アメリカは1万3500人の合同軍をリードし、さらに米海兵隊も近々これに加わることになっている。(後略)

smellAfghan locals unhappy with new US base on Pakistan border
LWARA


■パキスタン、反乱を呼びかけるテープを非難[040327 Washington Post]

パキスタン政府は金曜日に、アルカイダ幹部がパキスタン軍と市民に反乱を呼びかけたテープを非難した。「この声明を強く非難する。パキスタンを不安定にすることが目的だ」と情報相が述べた。「イスラムを守ると主張している者たちは、実際にイスラムに反している」。

いっぽう、宗教連合政党は5つの都市で抗議し、ムシャラフを裏切り者と非難、南ワジリスタンでの作戦を中止するように呼びかけた。(中略)。抗議は平和的に行なわれたようだ。(中略)

アルジャジーラ・テレビがザワヒリのものと思われるテープを発表したが、この声明はムシャラフ政権にとっては、大きな屈辱となった。パキスタンは「重要人物」を包囲し、ザワヒリの可能性もあると発表していたが、結局、重要人物は逮捕されていない。兵士、武装勢力、一般市民約100人が死亡、14人が捕虜になっている。50人ほどが逮捕され、チェチェン人やウズベク人が含まるというが、専門家によると、これらの外国人の多くは数年前から部族地帯に住み込み、すでに共同体の一部になっているという。

今回の軍の行動により、野党との亀裂を深め、木曜日の国会では数人が退場し、金曜日にはイスラム政党が抗議運動を行ない、部族地帯各地では軍を標的にした攻撃が広まった。(中略)いっぽう、部族民志願兵が、軍に協力することを拒んだ者たちの家を取り壊しはじめている。(中略)

ムシャラフの反対派は、ワジリスタンの作戦は、パウエル長官を満足させるために、急遽計画したものだと非難する。しかしパキスタンの高官は、部族地帯から外国人過激派を排除しようとしているのだと主張。ワシントンのためにではなく、国家のためだという。「パキスタンは、他人から命令を受けない」と情報相Rashid Ahmedが金曜日に述べた。「我々の軍は外国人と戦っているのであり、部族民ではない。我々の戦争はテロリストに対するものであり、彼らがパキスタンをテロのために用いることを禁ずる」。政府が恩赦を呼びかけ、攻撃するまでに時間を与えてしまったために、彼らは守りを強化してしまったとも述べた。

hoonPakistan Denounces Tape Calling For Revolt
Islamic Parties Protest President's Military Action By Pamela Constable、ISLAMABAD


■パキスタンの作戦で捕虜8人殺害さる[040327 New York Times]

部族地帯で捕虜となっていた8人のパキスタン軍兵士が殺害されたと、高官が金曜日に発表した。

今回の作戦はパキスタン軍にとって、大きな屈辱となった。武装勢力数十人が殺害され、200人近くが逮捕されたが、政府は包囲したと主張していた重要人物を逮捕してない。作戦では少なくとも30人の治安関係者と少なくとも12人の市民が殺害された。12人の兵士と行政職員2人がそれぞれ捕虜になっている。(中略)

ムシャラフ大統領は、この問題を解決するために、大きな圧力をかけられている。イスラム政党は金曜日、各地で抗議運動を行なったが、全体としては、わりと控えめだった。

しかし作戦に対する批判はニュースやメディアで強くなり、特に退役軍人の間では、大きな問題となりつつある。前少将Anwar Sherは金曜日に、「我々の無力さのために、多くの兵士たちが犠牲になった」と非難した。

兵士たちの処刑は、木曜日のザワヒリのテープの出現後に発表された。先週パキスタンは、抵抗勢力が守っているのは、ザワヒリである可能性があると示唆していた。彼がトンネルから脱出したのか、そもそもそこにいなかったのか、真相はわからない。しかし発表されたテープで、「アメリカのために働いている政府を転覆させる」よう、要求していた。

捕虜になっていた8人の兵士は、数日前に殺害されたようだという。南ワジリスタンの行政官Muhammad Azam Khanは、8人はSerwakai近くの山に水を汲みにいった女性により発見されたと述べた。手を後ろで縛られ、軍の制服を着用していたと、Mehsud族のHaji Muhammad Nawaz。遺体を見た高官によると、至近距離から銃殺されたようだ。Mehsud族の武装した部族志願兵が、遺体を当局に引き渡した。(中略)

パウエルのパキスタン訪問と合わせて開始された今回の作戦で、パキスタン軍は予想外の強い攻撃を抵抗勢力から受け、ザワヒリを包囲したと信じたために、急にざわめきたった。日曜日に政府は停戦を呼びかけ、武装勢力の引き渡しと捕虜の釈放を巡って、長老たちに交渉させていた。捕虜の処刑は、今後の成り行きを複雑にする恐れがある。ジルガの使節団が木曜日に抵抗勢力と交渉したが、成果はなかった。政府は外国人と地元武装兵士の引き渡しと捕虜の解放を要求したが、抵抗勢力側は軍の撤退を求め、包囲された者たちに危害を与えずに立ち去ることを許すよう、要求しているようだ。

別のジルガが土曜日に予定されている。このジルガは、容疑者たちが属するZalikhel族の長老と、影響力のある宗教聖職者たちからなるという。(中略)

ある高官によると、軍は容疑者たちの家の75%を取り壊したという。「残りの家を取り壊したら、軍は去るだろう」。アフガンの諜報部高官は、約300軒が取り壊され、200人が逮捕されたという。このうち、60人がアフガン難民は、17人が外国人らしい。

hoon8 Hostages Executed in Pakistan Siege
By AMY WALDMAN、ISLAMABAD


■パキスタン、核施設の査察を拒否[040227 Daily Times]

外務省(FO)報道官のMasood Ahmed Khanは金曜日に、国際原子力機構IAEAによる核施設の査察は受け入れないと、発表した。

「IAEAの査察は受け入れない」とパキスタンテレビに語った。またIAEAから査察の申し入れがあったことも、否定した。IAEAと他の国に査察の申し入れをしたが、パキスタンに何も要求してないという。

hoonPakistan will not allow inspection of N-sites: FO
ISLAMABAD


■米、パキスタンにF16とチョッパー機の提供を考慮[040327 Daily Times]

米国務長官のパウエルは木曜日に、パキスタンにさらにヘリコプターを提供することを考えていると、Press Trust of India agencyからの情報としてAPPが述べた。

「パキスタンに関しては、ヘリコプターの問題を考慮している。部族地帯では、もっとヘリコプターが必要なようだ」とパウエルが述べた。『Daily Times』が調べたところ、F16戦闘機のことも、話題になっているというが、今のところ結論には達してないようだ。アルカイダと戦うために、暗視ゴーグルも提供したという。(後略)

hoonUS mulling over F16s and more choppers for Pakistan: Powell
WASHINGTON


■行方不明の8人の兵士、ワナで遺体で発見[040327 Daily Times]

3月22日、アルカイダと地元協力者により車列を攻撃され、行方不明になっていた5人の兵士の遺体が、Tank-Wanaハイウェイで発見された。兵士たちは至近距離から銃殺されたようだ。

軍報道官General Maj Gen Shaukat Sultanは『Daily Times』に、「これはテロリズムだ」と述べた。「彼らは至近距離から殺された。実行犯に、慈悲は与えられない」。どのような報復行為が、いつ実行されるかは、語らなかった。兵士たちの遺体の発見で、3月22日の死亡者の数は20人になった。

いっぽう、ペシャワルの警察長官Lt Gen Safdar Hussainは、「軍の使命は達成された」と発表した。

あるMehsud部族民が『Daily Times』に、兵士の遺体は襲撃された場所から2キロにあるGhruzaで見つかったという。ある長老によると、殺されてから、さほど時間は経過してないらしい。羊の世話をしていた女性が発見したという。(中略)

全部族民によるジルガとZalikhel枝族が、まだ和平交渉を続けている。「我々はジルガが要求した一時停戦を提供し、包囲されている地域に入ることも許した」と行政官Rehmatullah Wazirは『Daily Times』に述べた。「政府は、また攻撃を開始する」。金曜日に、捜索活動はまだ続いていた。また4人の聖職者が、抵抗勢力に会いにいったと、ある長老が語った。

報道官Gen Sultanは、警察長官Hussainの、ワナの作戦は土曜日に終了するという発言は、軍が撤退するという意味ではないと述べた。「抵抗勢力を排除し、その隠れ家を取り壊したから使命は果たした」という。(後略)

garr8 missing soldiers found dead in Wana
By Iqbal Khattak、PESHAWAR


■兵士8人の遺体発見[040327 The News]

親政府側の部族志願兵Lashkarが、行方不明になっていた8人の兵士の遺体を発見し、政府側の死亡者は43人になった。

3月22日に軍の車列がSarwakai Tehsil付近で襲撃され、12人が死亡、24人が負傷したが、行方不明者については、数日間伏せられていた。ペシャワルの警察長官Lt-Gen Safdar Hussainが『The News』に、Mahsud部族のLashkarが、8人の兵士の遺体を発見し、当局に持ち帰ったと語った。「これは冷酷な殺人だ。これがテロリストたちが言うジハードだ。軍に『ファトゥア』を発表し、このような殺人者を擁護するものは、魂を浄化するべきだ」と、非難した。警察長官によると、兵士たちは「捕虜にされてから、殺害された。ただし、いつ殺害されたかはわからない」という。

部族側の情報源によると兵士たちの遺体は、Sarwakai地域のGharezai村のKunda Ghar付近に放置されていたという。Mahsud族のLashkarが、この襲撃の犯人について捜索している最中に発見したらしい。捕虜にされたあと、首を切られたという報告もある。(中略)

交渉が決裂した今、実力のある宗教聖職者たちがワナに集まり、平和的な解決法を模索し始めた。聖職者のジルガは今日、武装勢力のもとに赴き、流血を防ぐための話し合いを行なう予定である。部族長たちよりも、聖職者たちに耳を傾けるのではないかと、期待される。北西辺境州とパンジャーブ州の聖職者たちが、南ワジリスタンで軍が続けている作戦に対して、武装勢力を擁護する「ファトゥア」を発表している。(中略)

いっぽう警察長官Lt-Gen Safdar Hussainは『The News』に、軍によるアザム・ワルザックの捜索は、今日終了する予定だという。「これでテロリストが隠れる場所を排除するという我々の使命は果たしたことになる。隠れ家を取り壊し、武器や爆発物や通信機器をすべて排除し、一団を蹴散らした」という。「これからは作戦を縮小していくが、軍と国境警備隊による問題地域の非常線は、そのまま残す。彼らが再び戻ってくることを望まないからだ」。

ここのところ数日間、ワナでは平和が戻ってきているために、住民は少しずつ、家に帰り始めたようだ。しかしアザム・ワルザックからは、再び戦闘が開始することを恐れて、住民安全な場所へ避難を始めた。

アルカイダやタリバンに抵抗する者を非難するパシュトゥ語のビラが、Mahsud族が住む地域、SarwakaiとLadha中心に発見された。Spinkai Raghzaiでは、タリバンのようないでたちの者が車に乗り、同じような内容のをラウドスピーカーで抗議していた。隣のタンク地区では、市民の間に犠牲者が出たことを抗議し、作戦を中止するように要求するデモが展開した。(後略)

garrBodies of 8 missing soldiers found
By Rahimullah Yusufzai & Sailab Mahsud


■米国、パキスタンがタリバンを放棄するよう、サウジを利用[040226 Dawn]

アメリカの調査委員会によると、アメリカはイスラマバードがタリバン政権を放棄するよう、サウジにパキスタンに「非常に大きな」圧力をかけさせたが、失敗したという。

クリントン政権の国家警備アドバイザー、Samuel Bergerが9.11調査委員会に、あらゆる圧力をかけたが、パキスタン政権はタリバンに忠実だったと述べた。「我々はあらゆる手段を用いて、パキスタンがタリバンに圧力をかけるように仕向けた。しかし、我々にはパキスタンに与えるような、ムチがなかった」という。

1998年5月の前後、パキスタンには核問題で制裁を課していたために、パキスタンがタリバンを放棄するように圧力をかける、実際的なきっかけがなかったのだという。「我々はパキスタンに何も与えてこなかったために、これをあなた方から取り下げる、と迫まるものがなかった。しかしできるかぎり、圧力をかけた。サウジにも非常に重い圧力をかけさせた」とBerger氏は述べる。

アメリカが唯一できたのに、実行しなかったことは、パキスタンからIMFのローンを取りあげなかったことだという。これを実行したら、「パキスタンは崩壊しただろう。南アジアに、失敗した核保有国を作ることはできなかった。これはアメリカにとっては、有益なことではなかったはずだ」。

ブッシュ政権の前対テロアドバイザー、リチャード・クラーク氏は、1998年にアメリカは、アメリカの情報源がビンラディンの居場所を突き止めたら攻撃できるように、パキスタン沖に巡航ミサイルを積んだ潜水艦を配置していたと述べた。しかし米軍はビンラディンについての諜報情報がなかったために、攻撃できなかったという。

アーミテージ国務省副長官は、9.11以前も、ブッシュ大統領はパキスタンとの関係を改善するように命令したという。「そうすれば、タリバンを一掃するなど、チャンスが多くなる」と考えたようだ。「単純な話だし、それほど重要でもなさそうだが、タマネギの皮をむけば、パキスタンの問題は、我々がパキスタン軍と10年間も接触してなかったことに気づく。軍の内部に入る手だてがなかった。諜報も限られていた。政治的関係もなかった。世界銀行も国際金融機関も、接触がなかった。足がかりが全くなかった」とアーミテージは述べた。

さらにブッシュ大統領は、「今回はパキスタンをムチで叩ける」と主張し、パキスタンにテロとの戦争に参加させたという。アーミテージは、「彼らの不平は、我々は彼らを利用したにもかかわらず、ソ連の戦争が終わるや否や、放り出したことだ。彼らはディクシーカップにはなりたがってない。だからパキスタンと7、8ヵ月の外交関係を取り持ったあとは、提示した条件を飲み込ませるのは簡単だった」と述べた。

hoonUS used Saudis to make Pakistan abandon Taliban: Berger
By Anwar Iqbal、WASHINGTON


■捕虜釈放を拒否され、ワナで緊張[040326 Paktribune]

武装勢力との話し合いを終えて帰ってきたジルガの使節団は、抵抗勢力の要求として、軍が撤退しないかぎり、捕虜は釈放しないと伝えた。さらに軍が持ち去った仲間の遺体の返還を求め、政府は和平を提案しながら、部族民の家を取り壊していると、政府の行動の矛盾を非難した。「政府は部族民に対して誠実ではない証拠だ」という。

軍報道官のMajor General Shaukat Sultanは、このような事柄は聞いてないと述べた。また戦略についても公表しないと述べたが、軍が作戦を続けていることは否定しなかった。

Kali garam地域で、Mehsood族とBarki族のジルガが開催され、アルカイダがMehsoodとBarki族の間に、憎しみの種をまいたことを残念がった。以前Kalosha村で、アルカイダと対戦して殺害されたスカウトのほとんどが、Mehsood族だった。誘拐された行政職員、Mati Ullah BarkiはBarki族で、捕虜になっている10人のスカウトはMehsood族だという。ジルガは、捕虜を奪回するためのチームを作ることを決定した。

いっぽう、ラワルピンディにいる軍報道官は日中捜索活動を続けているというが、今のところ抵抗はないらしい。また140人以上の抵抗勢力を逮捕し、膨大な量のライフル、機関銃、重機関銃、爆発物、手榴弾などを押収したと述べた。携帯電話やハイファイ・ラジオなども押収された。(後略)

hoonTension grips Wana as captors deny release of hostages
WANA


■テロリスト150人のリスト、部族長に渡る[040326 The News]

政府は地元民と外国人からなる、アルカイダの容疑者150人のリストをFATAの部族民に渡し、軍が早々に作戦を終えるために、直ちに引き渡すように要求した。

情報源によると、このテロリスト容疑者たちの名前は、現在アメリカに拘留されているタリバンシンパが、アメリカ政府とその諜報部に提供したものだという。彼らが現在、部族地帯で、抵抗運動をしていると思われる。

政府幹部内にいるある情報源によると、ビンラディンとザワヒリの名前もこのリストに含まれているようだ。しかし内務相Faisal Saleh Hayatは、この2人がリストの中にいることは否定した。ほとんどが2001年のタリバン政権崩壊後この地域に住み着いた、チェチェン人、ウズベク人、アラブ人だという。(後略)

hoonList of 150 terrorists handed over to tribal elders
ISLAMABAD


■武装勢力、捕虜釈放の条件として軍の撤退を要求[040326 The News]

14人の政府関係者の釈放を求め、武装勢力との話し合いに臨んでいたジルガの使節団たちは木曜日夜、成果を得ることなしに戻ってきた。

しかしペシャワルの警察長官Lt Gen Safdar Hussainは『The News』に、部族の長老たちが平和的に事を解決するために、もう少し待つ意志があると述べた。「軍は最後の手段として用いる。以前も、すべての選択肢がなくなったので、攻撃した」という。

いっぽう抵抗勢力のリーダー格Nek Mohammadは、パキスタン軍と国境警備隊をアザム・ワルザックから撤退させ、両陣営が話し合いができるような状況を作ってほしいと要求した。Nek Mohammadは木曜日に『The News』に電話をかけてきて、家を取り壊され、畑や財産に損害が与えられた家族に保証するよう要求した。また軍の攻撃のために、家を捨てて逃げざるを得なかった家族たちが、帰るために必要な便宜をはかるべきだと述べた。

政府はZalikhel族に、武装勢力に対して3つの要求を使えることを要求している。まず政府関係者14人の釈放、次に部族民、特にNek Mohammad、Sharif Khan、Nur Islam、Maulvi Abbas、Maulvi Azizの5人の無条件降伏、そしてパキスタン軍が外国人を逮捕できるように、隠れ家から追い出すことである。

警察長官Lt Gen Safdar Hussainは、軍は容疑者30〜40人の家を取り壊し、地域をパトロールしているという。仕事は半分終わったが、要塞のような家を取り壊すことは、非常に大変だという。「使命を果たし、容疑者たちを罰したら、ワナに引き返すことを考えてもいい」という。

いっぽう木曜日に、Mahsud族が組織した部族民志願軍Lashkarは、Sarwekai地域に新たに建設された家に、火を放った。数日前、軍の車列を襲撃するときに使われた、武装勢力の隠れ家だった。Mahsudの枝族Malikdinay氏族の持ち物であるが、彼には罪がないとして釈放された。(後略)

hoonMilitants demand troops pullout to free hostages
Rahimullah Yusufzai & Sailab Mahsud、PESHAWAR/WANA


■カルザイ、アフガン選挙を9月に延期したい[040325 AFP]

カルザイ大統領は外国人外交官に、アフガニスタンの総選挙は9月に延期したいと述べた。(後略)

hoonKarzai wants to postpone Afghan polls until September: diplomats
KABUL


■ヘラートでさらに逮捕[040325 BBC]

(前略)中央政府はヘラートに、アフガン国軍をさらに増強して派遣したが、まだパトロールは開始していないようだ。これに対して、イスマイル・ハーンがどう対応するか、注目される。ハーンはこれまでアフガニスタン西部で、自治権を独占してきた。

国防副大臣General Rahim Wardakは、カブール政府はイスマイル・ハーンに武器を引き渡すよう、要求するという。Wardakによると、アフガン国軍だけが国家の正規軍であり、個人が私的軍隊を持つことは許されないという。

いっぽうヘラートの情報源によると、日曜日にSadeqが殺害された後に勃発した、イスマイル・ハーンと地元軍司令官Zahir Nayebzadaとの衝突で、少なくとも13人が死亡したと述べた。これまでの報道では、100人ほどが死亡したとされてきた。

カーンは水曜日に埋葬された息子を殉教者と呼び、政府に殺害した犯人を捜すように要求。ヘラートから逃走したNayebzadaの犯行と非難した。

hoonMore arrests after Herat killing


■アルカイダとタリバン、逃走中[040325 AP]

春の攻撃を開始すると警告していたアルカイダとタリバン戦士たちは、逃げ出したか、鳴りをひそめていると、アフガン高官が語った。

南ワジリスタンでは、テロリスト50人が殺害され、163人が逮捕されたとパキスタン高官が木曜日に述べた。部族地帯の警備責任者Brig. Mahmood Shahは、テロリスト数名が10日に及ぶ作戦の開始時に、逃げた可能性があると語った。彼の声明から、「重要人物」……一部ではザワヒリと噂される……は逃げたことが憶測される。

木曜日に、ザワヒリが録音したとされる、ムシャラフを裏切り者として非難するテープが、アルガャジーラ・テレビから放送された。

国境地帯にいるアフガン政府のリーダーたちは『AP』に、タリバンとアルカイダはパキスタンの取り締まりを免れるために、アフガニスタン内に逃げ込んでいるという。しかしパキスタンから逃げ出している戦士たちは、自分たちが新たな攻撃をするのではなく、新たな隠れ家を捜しているらしいと、パシュトゥン族の仲間から得た諜報情報として、アフガン人が語った。「戦士たちは、テロ攻撃をするための態勢にはいない。単に避難しようとしているだけだ」と、パクティア州知事のQulad Khan Mungleが述べた。

これと並行して、アフガニスタンにいる米軍が「山嵐」作戦を開始してから2週間が経つ。米軍はオマール師の故郷に数百人の米軍兵士を派遣し、作戦を実施した。水曜日に村は、陸と空の両方から攻撃され、村人たちは死亡者を埋葬した。「山嵐」作戦はこれまでの米軍の攻撃と比べると、小規模である。パトロール隊も小さいが、特殊部隊兵数百人が、捜索のために隠密に先導しているという。米軍はまだ成果を発表してないが、ここのところ米軍や援助関係者たちに対する攻撃が弱まっているために、作戦は成功しているようだ。

米軍報道官のLt. Col. Bryan Hilfertyは、「ずいぶん敵の攻撃を挫いた」という。「アフガン人に対する攻撃が少なくなったことが、これを証明している」。「春とともに、アフガン人や援助関係者に対して、新たな攻撃が開始されると予測される。『山嵐』作戦は、それを防ぐためのものだ」。

タリバンの情報官は、春の攻撃を予告していた。慣例として、これまで春になるとタリバンは攻撃を強化している。しかし今のところ、攻撃は散発的になり、国境地帯ではほとんどない。

水曜日、カンダハルで1人のタリバンが米軍のジープに発砲、米軍によりその場で射殺された。3月18日にウルズガン州では、タリバンシンパとされる男が米軍の車列に発砲、米軍2人が死亡した。すぐさま米軍は、オマール師の故郷であるこの山岳地帯に米兵数百人を送り込んだ。オマール師は、すでに退去しているといわれる。米軍は爆撃機やA-10 Warthog戦闘機を派遣して、狙撃者の住まいを攻撃して取り壊した。6日間続いた攻撃は水曜日に終了し、村人たちは村に帰ることが許され、死亡者9人を埋葬したという。米軍によると、アフガン兵も戦闘で死亡したようで、死亡者数は全体で12人になった。

タリバン報道官が衛星電話で、タリバンたちはウルズガン、カンダハル、ザーブルで攻撃を開始したと述べた。「我々は作戦をアフガニスタン中に広げ、米軍を攻撃する」と、報道官のMullah Abdul Hakim Latifiが述べた。オマール師を含め、タリバンのリーダーたちはアフガニスタンにおり、ワジリスタンではないとLatifiは主張。タリバンはアルカイダとは接触してないという。(後略)

garrOfficials: al-Qaida, Taliban on the Run
By ELLEN KNICKMEYER、KABUL


■アメリカ、アフガニスタンに海兵隊2000人派遣予定[040325 Reuters]

アメリカは、アフガニスタンに駐留している1万1000兵に加えて、2000人の特殊訓練を受けた海兵隊員を派遣すると、国防省高官が木曜日に述べた。

高官によると、湾岸地域の戦艦にいる海兵隊2200人が、アフガニスタンに移るという。「気候が暖かくなってきたので、アルカイダとタリバンを捜索するために軍を送る好機だ」という。(中略)

ペンタゴンによると、ゲリラを捜索するだけでなく、アフガニスタンでこの夏に予定されている選挙のために、治安の安定にも努めたいという。(後略)

hoonU.S. to send nearly 2,000 Marines to Afghanistan
By Will Dunham、WASHINGTON


■アルカイダのNo.2、テープでパキスタンを非難[040325 Reuters]

アルジャジーラ・テレビは木曜日に、「裏切り者」ムシャラフに言及する、ザワヒリのものと思われるテープを放送した。

「パキスタンのムスリムたちに、アメリカ人たのために働く政権を排除するよう、呼びかける」と、ザワヒリのものと思われる声が録音されていた。「ムシャラフは、アフガニスタンで生じているムスリムのジハードを、背後から邪魔しようとしている。パキスタンの人々はアフガニスタンの兄弟たちを助けようとしていたために、アメリカはムシャラフに、パシュトゥンを中心とした国境地帯の部族民たちに報復するよう、圧力をかけている」。(中略)

木曜日にムシャラフは野党から、南ワジリスタンでの作戦を中止するよう要求れれたが、政府高官によると、武装勢力が排除されるまで、作戦は続くと述べた。何十人もの人間が、殺害されている。(後略)

ohQaeda's No. 2 Urges Pakistan Coup in Purported Tape
By Heba Kandil、DUBAI


■ビンラディン逮捕の好機を逸する[040325 New York Times]

1996年、CIAはビンラディンを捕まえるための特別捜査班を設立した。「ビンラディンがテロリストのまとめ役であることは知れ渡っていたが、捜査班が持っていたような危機感は、諜報組織や政策に関わる者たちの間にはなかった」と、9.11調査委員会が水曜日に発表した。(中略)

調査委員会の捜査によると、クリントン政権時代、ホワイトハウスとCIAの間には、大きな認識の違いがあった。ホワイトハウスは、ビンラディン殺害を公認したととらえていたが、CIAは、逮捕の経過においてのみ、殺害が許されるととらえていた。ビンラディンを殺害するためにアフガン人を使うなど、結局失敗に終わった計画やいくつかの軍事行動があり、さらに諜報情報を収集するために無人偵察機を用いるかどうか、論争があった。

ブッシュ政権に代わると、クリントンの方法論が批判された。2000年10月のイエメン沖で起きたコール船爆破事件に対する報復などが、争点となった。さらにホワイトハウス、ペンタゴン、CIAの間で、無人偵察機に武器を搭載するかどうか論争され、アルカイダに対する行動を拡大するかどうかの結論は、9.11直前まで先延ばしになっていた。(中略)

上層部では、論争や混乱、判断ミスが続いていたが、その間も、特に諜報部の末端にいる人々の間では、いつ、どこで、何が、どうやって起こるかはわからないが、最悪の事態が予想されると、繰り返し訴えられていた。

すでに1997年にあるCIA高官は、諜報組織だけではビンラディンの問題を解決できそうもないと感じたという。いくつかの成功例もあった。経済制裁やタリバンの口座の凍結などである。しかしアルカイダへの対処の仕方には、限界が感じられていた。

《クリントン時代》

CIAは、1996年にビンラディンがスーダンからアフガニスタンに移ったことを、好機と考えた。CIAはこれまでアフガニスタンの部族リーダーと、密接なつながりがあったからだ。

1998年になると、CIAは計画を考えた。アフガン部族戦士を用い、ビンラディンを襲撃しようとしたのだ。しかし、この計画は流れた。失敗の確率が大きすぎ、CIAは協力してくれるアフガン人の能力に疑問を持ったからだ。

いくつかの捕獲計画は、全部流れてしまった。諜報情報は限られ、外交も同様だ。1998年、軍であれ一般市民であれ、世界中のアメリカ人を殺害すべしと、ビンラディンはムスリムに呼びかけた。4月、国連のアメリカ代表であったBill Richardsonがアフガニスタンを訪問し、タリバンにビンラディンを引き渡すよう、要求した。

6月、サウジ皇太子アブドゥラーがタリバンに、ビンラディンを引き渡すように説得した。どれも失敗に終わった。2000年にクリントン自身がアフガニスタンを訪れた。「パキスタンは立場としてタリバンを支持せざるを得ず、せいぜい彼らを雇い、彼らの行動を緩和するだけだった」という。

1998年8月にケニアとタンザニアの大使館が攻撃された。クリントンはアフガニスタンのテロ訓練所を巡航ミサイルで攻撃したが、ビンラディンは攻撃を免れた。(中略)それでもクリントン政権は攻撃を続けようとし、対テロ部門のRichard A. Clarkeが計画を発表した。しかしこれに同意したものはいなかった。テロ訓練所はお粗末なもので、攻撃したとしてもビンラディンを殺せないのでは、ワシントンが弱体化するだけだということになった。(中略)

その後、国防省筋から再び巡航ミサイルを発射する計画が持ち上がり、1998年12月、1999年2月と5月に攻撃が計画されたが、いずれも実行されなかった。諜報情報の不足、またアフガンの訓練所の攻撃で、アラブ首長国連邦の王族が死亡でもしたら大変なことになると、考えたからだ。1999年7月以降、巡航ミサイルが攻撃のために待機されることはなかった。

《新たな作戦への論議》

1990年代、ビンラディン捜査班は停滞した。その結果、CIAはこの捜査班に、新たなリーダーを配置した。さらにアフガン部族リーダーたちに頼るのをやめ、無人偵察機をアフガニスタン上空に飛ばし、ビデオを発信することにした。無人偵察機は軌道に乗り、2度、ビンラディンと思われる白い服をまとった背の高い男を映し出した。

クリントンの警備アドバイザーは、クリントンはビンラディンを殺したがっており、法律上、国に脅威をもたらす人物を殺すことは正統防衛であって、暗殺ではないと述べた。しかしテネットを始め、すべてのCIA職員は、ビンラディンを捕獲する際に殺害するのでなければ、法的に殺害できないという意見だった。

末端のCIA高官たちは、重要人物たちにビンラディン捕獲作戦を強いなければならないことに、いらいらしていた。ある高官は、9.11直前に暗殺されたマスードのことを語った。「北部同盟のリーダー、マスードに、注意深く彼にしてほしいことを話すと、彼は笑いとばした。『あなたがたアメリカ人は、狂っている。あなたがたは、いつも同じだ』」。

2000年10月にイエメンでコール船が爆破された3ヵ月後に、ブッシュ政権となる。(中略)ブッシュは9.11以前に、ビンラディンの対策をほとんど考えなかったといえる。テネットが何度もテロの脅威を警告したが、ブッシュは耳を貸さなかった。(中略)2001年の夏、テロの危険性が高まっていた。テロリストがアメリカに対して攻撃を計画しているとみられたが、アメリカ国外で起こると予測された。(中略)8月になると、危険が収まったようだった。テネットは、テロリストの計画は保留になったようだと結論づけた。9月1日、大統領顧問委員会は、アフガニスタンに対する新たな政策に作り、9月10日、テネットは公式に、3年計画でビンラディンを逮捕する、新たな作戦を準備するように申し渡された。

hoonMissed Chances in a Long Hunt for bin Laden
By DAVID JOHNSTON and TODD S. PURDUM、WASHINGTON


■アフガン航空大臣殺害犯、逮捕[040325 New York Times]

ヘラートの警備隊は、Mir Wais Sadeqを殺害した男を逮捕したと、警備官が水曜日にインタビューで発表した。

この男は、日曜日に拘留された、地方司令官に仕える兵士200人の中の1人である。男は日曜日に、Sadeq氏を含む6人が殺害された現場である地方司令官の自宅で、20人の兵士とともに逮捕された。残りの200人は、17th Divisionの本部で拘留された。

容疑者は、Sadeq氏を殺害したことを認めた。地方司令官のZaher Naibzadahは逃走し、現在、Badghis州にいると思われる。ヘラートの諜報部責任者のNasir Ahmad Alawiは、犯行は計画的で、警備隊が現場に急行したとき、Naibzadahはすでに家族とともに逃走したあとで、家具や台所のキャビネットさえもが、襲撃の前に運び出されていたという。

しかし外務大臣Abdullahは、襲撃は、計画的ではないと述べた。「この事件は計画的なものではない。単発的な出来事で、その後、現状に至るような、次の事件に派生していった」。

hoonMan Held in Killing of Afghan Aviation Minister
By CARLOTTA GALL、HERAT


■パキスタンの戦争の炎、拡大[040325 Asia Times]

部族民の長老たちが、外国人戦士や地元協力者と和平を話し合っているが、軍も抵抗勢力も、もはや堪忍袋がほころび始めたようだ。別の地域にいる軍の基地が攻撃され、ペシャワルにさえも、ロケット弾が撃ち込まれた。さらに、パキスタンの準軍隊と正規軍の中から、戦うことに対して異議を唱える者たちも出現したようだ。

ある軍幹部が『Asia Times』に語ったところによると、インドの諜報組織Research and Analysis Wingと北部同盟が、部族地帯の混乱に便乗しようとしているらしい。「アフガニスタンの国境の向こうから、北部同盟とインドが、状況をさらに混乱させようと画策している」という。

火曜日に南ワジリスタンの行政官Rehmatullah Wazirは、ワナに補強部隊が着いたと述べた。「ジルガの使節団は、有益な話し合いができなかったようだ。下級戦士たちとだけ交渉し、リーダーとは話し合ってない」。

ペシャワルの警察長官Lieutenant-General Safdar Hussainが火曜日にデラ・イスマイル・ハーンを訪れ、今後の軍の行動について話し合った。

地元民によると、火曜日の夜に新たな戦闘が始まったようだ。同時にパキスタン当局は、この地域にいた外国人や地元のジャーナリストを、すべて立入禁止にした。『Asia Times』を含む、外国の報道機関のために働く地元のメディア協力者たちは一時拘束されたが、カメラやテープレコーダーを没収されたあと、解放された。

《抵抗運動、広がる》

部族地帯にいるパキスタン軍への抵抗は、拡大してきた。南北ワジリスタンだけでなく、5つの部族地帯にまで広がってきたようだ。クラム行政区のパキスタン軍が襲撃され、カイバル行政区では、抗議運動が起こり、南ワジリスタンから軍を撤退させなければ、ワジール族と手を組むと主張した。

国家はこの状況を深く憂慮しているが、アメリカの圧力が大きいため、このまま作戦を続けざるをえない。その結果、軍の中に亀裂が生じ、自国民に対して行動することを拒否し始めた。報道されている事実によると、ある少佐が、戦闘ヘリコプターを操縦することを拒否したという。

北ワジリスタンで任に就く別の高官によると、Data Khail族は、ワジール族から嫌悪されている部族民である。彼らは非常に原始的で、ヘロイン密輸、車の窃盗や幼児売買に関わっているといわれる。パキスタンの犯罪人の多くは、金を払い、彼らのもとに逃げ込んでいる。しかし1990年代にタリバンが出現するとともに、Data Khailは更正していった。ケシ栽培はこの地域では禁止され、モスクやマドラッサが建設され、若者たちはAkora Khattackの有名なハッカーニア・マドラッサで教育を受けるようになった。卒業生たちは故郷に帰り、地元民たちの更正に勤めた。

今、危機を迎えたこの時期に、ワジール族たちはこれまで険悪な関係だったData Khail族と、ジハードとムジャヒディンの名目で、結束した。戦いは続く。

garrPakistan's flames of war spread
By Syed Saleem Shahzad、KARACHI


■南ワジタスタンで橋爆破[040325 The News]

南ワジリスタンのLadha付近で、イギリス時代に建設された古い橋が爆破された。部族の長老たちは、武装勢力が捕虜にしている14人の政府関係者の釈放のために、交渉を続けている。

部族民の情報源によると、Ladha近くのKot Langarkhel村の橋は、火曜日の夜に爆破され、半壊した。水曜日の夜、時折銃撃戦や大砲が発射される音が響いた。住民によると、Azam Warsakに向かって攻撃しているようだ、という。

武装勢力が捕虜にしている兵士12人と行政側の職員2人の釈放をめぐって、交渉に出かけた28人のZalikhelは水曜日の夜遅く、ワナに戻り始めた。長老たちは、抵抗勢力と接触し、解決策が出たと述べたが、政府にはもう少し忍耐が必要で、大がかりな作戦を開始せずに、平和的な交渉をするべきだと訴えた。

Mahsud族が住むSarwakaiでは、政府が組織した部族の軍Lashkarが、パキスタン軍の車列を攻撃したと思われる容疑者の家の取り壊し始めるよう、命令された。車列を襲った60〜70人のグループのうち、数人が逮捕された。(後略)

hoonBridge blown up in South Waziristan
By Rahimullah Yusufzai & Sailab Mahsud、PESHAWAR/WANA


■ザワヒリ捕獲の失敗[040324 Asia Times]

数千人のパキスタン兵が集まり、米軍と特殊部隊数百人が国境の反対側で待ち構えた。両方でザワヒリを挟みうちにするはずだったのに、何も起こらなかった。理由は簡単だ。ビンラディンもザワヒリも、そこにはいなかった。たとえいたとしても、ペシャワルにいる『Asia Times』の情報源によれば、彼は殉死しただろう。世界中が、ムシャラフの情報に翻弄されてしまったのだ。

ワナでの作戦が開始された段階で、タリバン報道官Abdul Samadはカンダハルから電話を寄越し、ザワヒリの話題は「タリバンの士気を崩すための、米軍とパキスタン軍のプロパガンダだ」と述べた。ペシャワルの情報源も、サウジで工作するアルカイダの話として、ビンラディンとザワヒリはすでに1月、部族地帯を去ったと述べる。

アフガン側では、カブールの国防省のGeneral Atiquallah Ludinが、「アルカイダはアフガニスタンを出たり入ったりすることはできない」と述べる。しかし今回、南ワジリスタンにいたムジャヒディンたちは、すでにパクティアに侵入している。ほとんどがウルグン、Barmal、Gayanあたりにいる。この地域は、タリバンの地域だ。この地域のパシュトゥンは、カルザイが誰だかさえ知らないほどだ。

“hammer and anvil”が始まってしまった後だったら、ムジャヒディンたちがアフガニスタンに入ることは不可能だっただろう。先週の土曜日までに、米軍基地があるオルグンの市長Mohammed Gausは、「パキスタンは国境を封鎖したようだ」と述べていた。米軍はパクティアのShkinに基地がある。この基地には米軍だけでなく、特殊部隊とcommando 121がいる。パキスタン側では米軍はパキスタン軍に衛星写真や諜報情報を提供。国境にそって電子感知器や盗聴基地を設けている。(中略)

《重要な標的》

ムシャラフは、アメリカの諜報情報にもとずき、南ワジリスタンに「重要な標的」がいると述べていた。ワシントンはパキスタンの諜報情報を信じた。しかし最終的に、この標的はタヒール・ユルダッシュであることが、地元の諜報情報から明らかになった。ユルダッシュは中央アジアのアルカイダ、あるいはそれと関連するジハード組織を、取り仕切る男だ。2001年12月以来、南ワジリスタンにいるといわれ続けてきた。彼とともに、チェチェン人司令官のDanyarと、もちろん、数百人のパシュトゥンがいる。

ペシャワルの情報源によると、この「重要人物」は先週、作戦が開始したとともに、黒い防弾を施したトヨタ・ランドクルーザーに乗って、戦場の中心からで脱出に成功した。同じ情報源が、ザワヒリはすでに1月に南ワジリスタンを脱出していたというタリバンの主張を、確認している。

ワナの攻撃や市民が犠牲になったことに対し、宗教政党MMAは、ムシャラフ政府を強く非難した。誰もが、アメリカの指図だと信じる。Jamiat Ulema Islam(JUI)のMaulana Fazlur Rahmanは、「今後さらにテロが起こるだろう」と予測する。カラチの重要なマドラッサを運営するMufti Nizamuddin Shamzaiは、「さらに憎しみを生み出し、テロの解決にはならない」と言う。

イスラマバードの作戦は、完全な失敗に終わる恐れがある。当局は情報を引き出すために、ムジャヒディンの妻を逮捕した。これまで、ごく普通のパシュトゥン族が犠牲になっている。地元のトラックやミニバスは、ここ数日消えてしまった。道は封鎖され、電気も止まった。家族は村を逃げ出した。パキスタンはコブラヘリコプターを15機、F-17戦闘機2機、砲兵隊も出動した。イスラマバードの主張とはうらはらに、ムジャヒディンは1ヵ所に追い詰められたのではなかった。ワナとアザム・ワルザックの周りの8つの村、Kluusha、Karzi Kot、Klotay、Gua Khua、Zera Lead、Sarahgor、Sesion Warzak、Wazagondayにいたのだ。(中略)

イスラマバードは結局、停戦の交渉をせざるを得なくなった。300人から500人のパシュトゥン族、そして何人かのジハード志願者やタリバンが包囲されたことは事実だ。イスラマバードは、「外国人」を匿う部族は、かれらを引き渡さなければ、死ぬしかないと主張する。

偶然にも、アメリカ中央指令のGeneral John Abizaidがこの時期、イスラマバードにいる。

ワナの「重要人物」は、トラボラと似たような経緯で、逃げてしまったようだ。アラブ人、チェチェン人を前線に残し、いくつものトンネルを用いて、パキスタン側に逃げた。パキスタンがトンネルを「発見」したことも、驚きではない。

《占領軍》

南北ワジリスタンと、パクティアの間には、「国境」はない。対ソ連時代、ワジリスタンはムジャヒディンの基地だった。アフガンのジハード志願者たちは地元民と結婚し、住民となった。2001年のアフガン戦争の際、アルカイダたちもパシュトゥン族の妻を娶った。ということは、すべてのムジャヒディン、アラブ、アフガン、アラブ・アフガンは地元の支持を受けている。さらに南ワジリスタンに落ち着いたアルカイダたちは、部族民にお金や武器、ランドクルーザーを与え、手なずけた。

いっぽう、パキスタン軍は占領軍だ。パキスタンの兵士たちはほとんどパンジャーブ人で、パシュトゥ語も話さなければ、習慣も知らない。ということは、「テロとの戦争」という名目で入ってきたパキスタン軍は、アメリカの侵略の手先ととらえられてもしかたない。部族民は、これまで屈したことがない。ムシャラフの運命さえ、変えてしまうかもしれない。

《ニュースから消えたこと》

今回の戦闘は、ワシントンにとっては大きな宣伝効果があった。見えない「重要人物」の捜索は、米軍兵士がアル・アラビア局の2人のイラク人ジャーナリストを殺害した事件をもみ消した。戦争のために、1万人のイラク人市民が死亡したことを糾弾したAmnesty Internationalの主張も、欧米の反戦抗議もうやむやになった。なぜブッシュとパキスタンはトラボラのあと、アルカイダたちが部族地帯にいることを知りながら、逮捕しなかったのか? 軍の問題だったのだろうか。しかしペシャワルから聞こえてくることは違う。アメリカは、アルカイダのリーダーたちを、泳がせておいたのだ。彼らの存在が「テロとの戦争」を行なう理由だからだ。今日、「テロとの戦争」は市民がテロの標的になってしまうために、有効性がない。

イスラマバードが実行したことによって、特定の部族の怒りを買ったのではなく、部族全体の反乱となった。部族のリーダーやムラーの支持なくして、ムシャラフはブッシュの「テロとの戦争」を、ワシントンの満足がいくようには戦えない。それでもかれは、市民戦争が勃発する危険性をおかしても、ワシントンを満足させようとしているのだ。

hoonThe al-Zawahiri fiasco
By Pepe Escobar


■アルカイダ捜索でパキスタン兵15人死亡[040323 AP]

月曜日、抵抗勢力がロケット弾を2発パキスタン軍に撃ち込んだ。

北西辺境州を支配する原理主義政党は、攻撃に対して反対声明を出した。「直ちに軍と準軍隊の撤退を要求する」と、Jamt-ulema-e-IslamのHafiz Hussain Ahmedが述べた。「これは我々の軍であり、アメリカのために用いたりはしない」と、クエッタで開催された会議で発言した。「ムシャラフ大統領はブッシュの選挙のために、この作戦を展開している」。

月曜日、軍の車隊がワナ付近で攻撃され、12人が死亡、15人が負傷した。または北ワジリスタンのParachinarで軍のチェックポストにロケット弾が撃ち込まれ、3人が死亡、4人が負傷。

Brig. Mahmood Shahはこの攻撃があったことは認めたが、死傷者については語らなかった。Sarwakaiに住むMahsud族が軍を助けて、車隊を攻撃した犯人を捜索しているという。

garr15 Pakistani Troops Die in al-Qaida Hunt
By AHSANULLAH WAZIR、WANA


■アメリカ、パキスタンのアルカイダ捜索を援助[040323 New York Times]

アメリカは、パキスタンがアルカイダと戦うために、スパイ探査機、電子盗聴機、高度な地上感知器の提供など、背後で数々の援助をしていると、ワシントンのアメリカ高官が述べた。

またパキスタンから逃走した武装勢力を追い詰め、また殺すために、アフガニスタン東部の “blocking positions”と呼ばれる戦略的な地点に、数百人の米軍を派遣している。

アフガニスタン上空、あるいはさらにその上で、米軍の軍感知器が山がちな国境を越えて、パキスタンを監視する。スパイ衛星が敵のキャンプに照準をあて、空軍E-8C Joint Starsの地上監視ジェット、Predator機が敵の動きを監視。RC-135 Rivet Joint aircraftが、携帯電話やその他の電子機器による通信を傍受し、U-2スパイ探査機が上空を飛ぶ。

ここ数ヵ月、米軍はパキスタン軍にヘリコプターと特別訓練を提供し、山岳地でも車輌の数やその積載量を振動から関知する、高度な地上感知器の使用方法を教えている。軍はトンネルを関知する技術も持つが、もしこれが使われたとしても、今回見つかったようなトンネルを発見できたかどうかはまだ不明だ。「彼らか望むものは、何でも与えようとしている」と、米軍高官が述べた。(中略)

今のところアメリカはパキスタンに、主に技術的、戦略的、諜報的サポートを与えてきた。パキスタンはまだ米軍に、部族地帯にいるアルカイダを一掃するための援助を要請してない。しかし米軍幹部によると、Joint Task Force 121に附属する奇襲隊数人が、国境を越えた作戦を行なっているという。これらの奇襲隊は、パキスタン軍と武装勢力との戦いには、まだ直接的には加わってないらしい。

アフガニスタンにいるある米軍幹部が語ったところによると、米軍はすでに、もし米軍が戦士たちと「継続的な接触」があったなら、敵を追ってアフガニスタンからパキスタンに入ることを承認したという。(中略)

米軍高官は、今回の戦いは、パキスタンがテロとの戦争を強化し始めたことを語っているという。「これまでも共同で作戦を実施してきたが、今回の作戦は並行する相補的な作戦と言える」と、アフガニスタンの米軍報道官Lt. Col. Bryan Hilfertyは述べる。

パキスタンの協力は、アメリカ高官のパキスタン訪問とともに始まった。アメリカ中央指令の司令官Gen. John P. Abizaidは、月曜日にパキスタンを訪問。誰と会ったかは明らかにされてない。パウエル国務長長官は先週、イスラマバードを訪問し、ブッシュ政権がパキスタンを“major non-NATO ally”にしたと告げた。テネットCIA長官は先日パキスタンを訪問している。(後略)

smellsmellU.S. Aiding Pakistan's Hunt for Al Qaeda
By ERIC SCHMITT、WASHINGTON


■戦闘、再び開始[040323 Reuters]

(前略)火曜日の夜、再び軍とアルカイダとの間で戦闘が開始された。部族の長老たちが、2日にわたって武装勢力と和平の交渉をしようとしている。軍は交渉の期限を少なくとも水曜日の夕方までとし、それまでは攻撃しないと語っていた。しかし、部族民の間では怒りが爆発している。

武装勢力が火曜日に、ペシャワルにミサイルが3発撃ち込み、2人が負傷したという。またバヌーの目撃者によると、日の入りの直後、軍の車列が橋を渡っている最中、銃撃音と爆発音を聞いたと語った。政府高官と3人の警察官と市民1人が殺害されたようだ。詳細はわからない。さらにクラム行政区では、攻撃者たちが軍のキャンプにロケット弾を撃ち込み、兵士3人が死亡した。カイバル峠付近の部族地帯では、武装勢力に対する作戦を中止するよう要求するデモが行なわれた。またハマスのリーダー、ヤシン氏の暗殺も非難。(後略)

garrFighting resumes between Pakistan army, militants
By Hafiz Wazir、WANA


■アフガン司令官、衝突を語る[040323 AP]

火曜日、アフガニスタンにおける派閥間の争いで追い払われた軍司令官は、カルザイ大統領を支持したために狙われたと、自分で述べた。

政府は、日曜日にヘラートで、Gen. Zaher Naim Zadaとその部下がヘラート知事イスマイル・ハーンと衝突し、それ以後Naim Zadaは行方不明だと発表した。しかしNaim Zadaは『AP』に、月曜日に500人の部下たちと包囲されたバラックから脱出。何人かは車で、あるいは歩いたり馬に乗って逃走したという。

ハーンとその部下は、今回の衝突の責任はNaim Zadaにあり、息子のMirwais Sadiqを銃殺したためだと発表している。しかしNaim Zadaは、SadiqがNaim Zadaの家に乱入しようとするのを防ぐために勃発した銃撃戦で、死亡したと述べている。彼の事務所も「自分に対する陰謀」の一環として、襲撃されたという。

なぜ攻撃されたかはわからないが、カルザイ政権に忠実なNaim Zadaと、「イデオロギーの相違」があったという。「彼は、中央政府の命令に敬意を払ってなかった」と電話で述べた。Naim Zadaはヘラートの女性の権利に対する制限や、イスマイル・ハーンが徴収している通行税を中央政府に支払わないことを糾弾していた。「彼は好きなことをしており、金を着服していた」という。

カルザイは、1500人の米軍が訓練した新アフガン国軍を、ヘラートに派遣した。政府は軍閥たちが所持している重武器を回収しようとしているが、イスマイル・ハーンを含め、アフガニスタン西部の軍閥たちは、まだ国連による非武装化計画には参加してない。

garrAfghan Commander Recounts Latest Violence
By AMIR SHAH、KABUL


■パキスタン部族民、狙撃兵たちに降伏を説得[040323 Reuters]

部族の長老たちは、火曜日に再びアルカイダ戦士と部族民協力者に、投降するよう説得するという。

長老たちは月曜日に抵抗勢力の代表と会い、政府の要求を伝えたが、再び火曜日に来るように言われたという。「要求を伝えると、彼らはKalooshaに包囲された仲間たちにこれを伝えるから、火曜日の夕方に戻ってくるようにいわれた」と、Waris Khan Afridiが述べた。「今日、何らかの進展があるのではないかと、我々は期待している」。

hoonPakistani tribal elders to urge gunmen to surrender
By Hafiz Wazir、WANA


■ウズベク戦士、逃走した可能性有り[040323 Reuters]

南ワジスタンでパキスタン軍が追い詰めたのは、ウズベクかチェチェンのリーダーだった可能性があると、諜報部の情報源が述べた。「タヒール・ユルダシェフ司令官だったが、もういないだろう」と、ある諜報部員が『ロイター』に語った。作戦が開始された初日に、防弾を施した車輌で逃走したか、あるいはトンネルで逃走したかのどちらかだ。「何人かが遁走した可能性がある」と、警備責任者Brigadier Mahmood Shahも認める。

ユルダシェフが南ワジリスタンに隠れていることは、公然の秘密だった。「かれらがここにいることは、誰でも知っていた」と、アーマッド・ラシッド氏も述べる。「一種の取り引きがあった」という。

ユルダシェフは1980年代に、Adolat or Justice movementの創設者としてフェルガナ盆地で台頭した。(中略)後にIMU創設に協力し、ウズベキスタンに、イスラム共和国を設立しようとした。1999年にタシュケントで数回に及ぶ爆弾事件を実行して死刑を宣告された後、ビンラディンとオマール師に迎え入れられた。ユルダシェフはトラボラでタリバンとアルカイダに合流したといわれ、2002年春、米軍の「アナコンダ作戦」を戦ったと噂される。

《行くところ無し》

その後、彼と彼の仲間はワジリスタンに出現する。「ここに住み込み、結婚し、子供がいる者がたくさんいる。パシュトゥ語を話し、完全に同化した」と、ラシッド氏は述べる。「毎日クルアーンを美しく、節回しをつけて朗唱するために、ワジリスタンでは有名だ」。

地元民によると、背が高く、恰幅がいいユルダシェフはワジリスタンで活動し、モスクでジハードを説いていたという。今週『ロイター』が入手したビデオには、髭をはやしたユルダシェフ司令官が、黒いターバンを肩にかけ、ウズベク語とアラビア語で従者に説いている様子が映っていた。

ビデオでは、戦士たちが山の牧場で銃を掃除する方法を教えられたり、険しい丘をロケット付きの手榴弾やライフル、バックパックを背負ってトレックする。撮影日は不明だ。

ある時期にきて、ムシャラフはもはやユルダジェフを国内に留めておきたくなくなったようだ。アメリカの圧力のせいか、それともウイグルが紛れて込んでいることを、中国が懸念したからかもしれない。しかし軍は、抵抗を予期してなかったようだ。

チェチェン人とともに、ユルデシェフの仲間たちは勇敢で、専門的な戦士だった。ユルダシェフは逃げたようだが、負傷した可能性もある。パキスタン軍に包囲された同僚たちは、まだ降伏する様子がない。「全員あそこに留まるようだ。死ぬまで戦うだろう。他に行くところがない」とラシッドは語る。

ohUzbek militant may have slipped Pakistani net
By Simon Denyer、ISLAMABAD


■軍キャンプと車列攻撃、多数死亡[040323 The Nation]

Shahalam丘から軍の基地に、ロケット弾が撃ち込まれた。スカウトが報復を行ない、激しい銃撃戦が続いた。またJandola付近では、軍の車隊がテロリストに攻撃され、ジルガの使節団は交渉に失敗して戻ってきた。

24台からなる軍の車隊が、補強物資をJandolaからワナに運んでいる最中、Chaghmali地域のMula Khan Saraye村で攻撃された。攻撃の結果、車輌7台が破壊されたが、死傷者については確かな情報はない。未確認情報によると、兵士13人が死亡したという。

目撃者によると、ブルドーザーや迫撃砲、ロケット弾を積んだ車輌が攻撃された。後にこれらは部族民たちによって破壊された。ブルドーザーは、Ahmadzai Wazirの家を取り壊すためのものだったために、部族民たちがこれを破壊した。攻撃のあと、軍はヘリコプターを現場に派遣した。

22人のジルガの使節団は、何の解決策もなしに、ワナに戻った。

hoonMany feared dead in attack on army camp, convoy
TANK


■パキスタンの炎に油を注ぐ[040323 Asia Times]

5000人の兵士を派遣したにもかかわらず、パキスタン軍は抵抗勢力に停戦を呼びかけるはめになった。しかし停戦は聞き入れられないようで、緊張が続いている。(中略)

南北ワジリスタンの住民は、ワジール族が多数を占め、アフガニスタンが発祥地だ。メフスード族とアフリディ族だけが、パキスタン固有の部族であるが、メフスード族さえもがパキスタン当局に、軍を直ちに撤退させなければ、戦いを続けるワジール族と手を組むと警告し始めた。すでにパキスタンの準軍隊に属するメフスード族は、ワジール族と戦うことを拒否している。

軍は死亡者の数を発表していないが、地元高官によると、火曜日以来、兵士も武装勢力も30人前後死亡したとする。『Asia Times』独自の情報源によると、軍の死亡者は70人で、捕虜も多数いる。

抵抗する部族民たちには弾薬が尽きてきたために、発砲を制限しはじめたようだ。また捕虜を楯に、空爆を免れようとしている。状況が悪化してきたために、パキスタン軍は停戦を申し出ざるを得なくなった。しかし月曜日に入った情報によると、ワナの軍キャンプにロケット弾が撃ち込まれ、軍と武装勢力の間で銃撃戦があったらしい。

《戦争の炎、拡大》

南ワジリスタンの戦いは、単にゲリラの捜索ではない。部族地帯における彼らの基地をコントロールすることでもある。停戦は実現したとしても、一時的であり、再び戦いは再開されるだろう。

日曜日に、パキスタンの有名な聖職者70人が、ワナの作戦をパキスタン軍による「非正統的な戦争」と非難する声明を発表した。パキスタン軍に抵抗して死亡した者たちは殉教者となるが、パキスタン軍の死亡者は「Motul Haram」で、地獄に落ちるという。これらの者たちには、葬式の祈りも禁止された。この声明は、パキスタンのアルカイダ支持者たちを、さらに鼓舞させるだろう。パキスタンの支配階級にとっては大きな打撃であり、率直な意見を言うことで有名な情報相のSheikh Rasheedでさえ、コメントを避けてしまった。

ワナの作戦は、リベラル派と宗教政党にとって反政府運動を起こす好機となり、政権は分裂する可能性もある。Data KhaliとMada Khail族(以前の報告ではZaka Khailと述べたが)の庇護を受け、Shawalの基地にいたアルカイダとアフガン抵抗勢力を追い出そうとして始まった作戦は、国家全体の危機になりつつある。

garrMore fuel to Pakistan's simmering fire
By Syed Saleem Shahzad、KARACHI


■米軍とアフガン軍数百兵、抵抗勢力を捜索[040322 AP]

米軍は月曜日に、米軍とアフガン国軍数百兵がアフガニスタン中部で抵抗勢力のリーダー、オマール師を捜索しているという。

軍はウルズガン州から動きだした。米軍報道官のLt. Col. Bryan Hilfertyは、オマール師がウルズガンにいるかどうかはわからないと言う。しかし識者たちは、タリバンに守られ、彼はここにいると述べる。カブールのある欧米外交官は「95%確実」という。「よく守られているはずだ」。

Hilfertyによると、数百人の米軍とアフガン国軍が作戦に参加しているという。ウルズガン州のDeh Rawoodにある米軍基地とカンダハルから出動しているようだ。作戦の詳細については言及しなかった。

hoonHundreds of U.S., Afghan troops hunting rebels in Taliban stronghold, American military says


■アメリカ…パキスタン、アルカイダを追い詰める[040322 Christian Science Monitor]

(前略)作戦が開始される前、アフガニスタンの米軍高官とパキスタン軍高官は、作戦開始を全世界に発信した。専門家によると、これは情報戦だったという。抵抗勢力が攻撃を恐れると、必ず移動する。傍受できる通信を行なうかもしれない。いずれにしても、狙いやすくなる。

元空軍大佐で戦略家Sam Gardinerは、「明らかに、あれはメッセージだった」という。「ビンラディンにこのメッセージを送り、移動させたかったのだ。ザワヒリが包囲されたという声明も、同じ目的のもとに発信されたかもしれない。衛星電話を使わせようとしていた可能性もある」。(中略)

あに部族民は「ザワヒリはワジリスタンで最近目撃され、これまでも4〜6週間に1度、変装してやってきた。馬に乗っていたこともある。タヒール・ユルデシュはムジャヒディンの間では有名だ。リーダーシップがあり、熱のこもったスピーチをしていた」という。(後略)

hoonUS-Pakistan tighten net on Al Qaeda
By Owais Tohid and Faye Bowers、WANA


■アルカイダ、トンネルで逃走[040322 AP]

パキスタン軍は、土でできた要塞から涸れ沢に続く2キロのトンネルを発見し、アルカイダ幹部がこれを用いてアフガン国境に向かって逃走した可能性があるという。

軍は2人の部族の長老、Nek MohammedとSharif Khanの家をつなぐトンネルを発見した。このトンネルから、さらにKaloosha村の下を通り、アフガン国境付近の涸れ沢に続く、全長2キロのトンネルがあったという。「このトンネルが作戦開始とともに使用された可能性がある」とBrig. Mahmood Shahが述べた。

おそらく数ヵ月はかかっただろうと思われるトンネルを掘ったことも、ここにアルカイダ幹部がいたことを示唆するという。パキスタン軍は20平方キロに及ぶ非常線を張っているが、作戦が開始された当初、ここにはまだ非常線はなかった。(中略)

軍はラワルピンディで、25〜30歳と思われる5人の遺体を報道陣に公開した。ザワヒリは52歳である。軍によると全員が外国人であるが、報道陣たちにとっては、国籍を判断することはできない。6人目の遺体もあるというが、状態が悪いために公開できないらしい。(中略)

月曜日に、18人のYargul Khel部族長老の使節団が、和平を話し合うために戦場に赴いた。しかしこれまでの経緯を見ると、あまり期待できそうもない。これまでで容疑者123人が逮捕され、部族民13人の家が、日曜日と月曜日に取り壊されたという。

ohal-Qaida Suspects May Have Fled in Tunnel
By AHSANULLAH WAZIR、WANA


■アルカイダのお決まりの戦争[040322 AP]

戦場の条件は、お決まりのものだ。アルカイダ戦士たちの隠れ家が攻撃される。テロリスト幹部が包囲されたと報告され、軍がすべての逃走路を封鎖したという。南ワジリスタンのアルカイダ包囲は、2001年12月のトラボラと多くの点で共通しており、同じように失望に終わる可能性がある。

月曜日、パキスタン軍は全長2キロのトンネルを発見し、アルカイダ幹部たちはここでも一歩先んじて、逃亡した可能性が出てきた。トラボラではビンラディンだったが、今度はザワヒリだと思われる。

パキスタン当局の幹部たちが、南ワジリスタンにザワヒリがいると信じる事実は、いかに諜報情報の判断が難しいかを表わす。しかしアルカイダが、この2ヵ所で用いた戦術は驚くほど似ており、抵抗勢力が激しい攻防をするのは、テロリスト幹部を守るためだけ、というムシャラフ大統領の考えに従うものだ。

戦士たちのほとんどはアラブ人、チェチェン人、ウズベク人、そして中国の新疆省のウイグル人だ。外国人戦士たちはすぐ傍受されるにもかかわらず、携帯無線で通信する。トラボラでは、親米ムジャヒディンがこの無線を用い、敵に投降を呼びかけた。12人のアメリカ人諜報部員が、今回パキスタン人たちを援助している。トラボラでは、アメリカとイギリスの特殊部隊員数十名が参加した。

月曜日に、部族の長老が南ワジリスタンの戦場に入り、和平を説得した。トラボラにいたチェチェンとウズベク人は、長老との交渉を続けるために停戦に合意したが、すぐに戦いを再開した。最終的には、武器が取れなくなるまで、つまり致命傷を負ったか死亡するまで戦ったのだ。「停戦は意味ない」と、トラボラで戦った経験があるアフガン軍のリーダーMohammed Zamanは述べる。「作戦は結果が出るまで、続行する必要がある」という。

トラボラの戦いが終わって初めて、アルカイダの戦略が露になった。攻防していたのは「後衛」であり、リーダーが小隊を組んで逃げるまで、できる限り長く戦っていたのだ。アフガン軍とパキスタン軍が封鎖していたはずの国境も、突破された。

後になって、アフガン軍リーダーが『AP』に語ったところによると、2人の同僚、Din MohammedとYunnis Khalisに裏切られたという。ビンラディンと幹部は家族ともども、パキスタンに逃げ、部族地帯に消えた。ここではすでに、安全なルートが確保されていたという。最近のワジリスタンの戦いでも、アルカイダは脱出の戦略を練っていたことがわかった。

「作戦開始とともに、トンネルが使用されたようだ」と、Brig. Mahmood Shahが報道陣に述べた。トンネルは隠れ家から始まり、国境付近の山地につながっていたという。ペシャワルのZamanは、彼らは当然そちらに逃走するだろうと述べた。「彼らは開けた場所には留まれない。山にいる」という。「彼らにとって、山で暮らした方が、安全だ」。

ワジリスタンで戦う軍司令官Lt. Gen. Safdar Hussainは、20平方キロに及ぶ地域に、2つの非常線を張ったため、まだアルカイダを捕まえる可能性があるという。しかし現実的には、これほど広範囲な非常線は、小隊を組んで、夜間行動する者にとっては、突破しやすい。パキスタン軍のほとんどが、要塞のような家を守る後衛と必死に戦っているために、さらに逃走は容易だ。

Hussainは、2年前のアフガン人のように、地形を熟知し、外国人に忠実な地元住民とも対決する必要がある。そして彼の軍は今後、部族地帯に長期間留まることになるために、地元の感情を考慮し、長期的な戦術を考える必要があるのだ。

rightrightal-Qaida Battle a Familiar One
By CHRIS TOMLINSON、ISLAMABAD


■和平交渉が進むなか、パキスタン軍車列攻撃[040322 Reuters]

月曜日に武装勢力がパキスタン軍の車列を襲撃し、兵士12人が死亡、22人が負傷した。ワナに向かっていた軍の車列が襲撃された。

南ワジリスタンでは激しい戦いが続いているが、政府高官は、家と家の間をつないだトンネルから、何人かが逃げ出した可能性があると述べた。残った者は、降伏する兆候がない。

武装勢力のリーダーは、隠れ家の下に掘った、約2キロに及ぶトンネルを通り、非常線を突破した可能性があるという。このトンネルは2軒の家を結び、さらにアフガニスタン国境から約20〜30キロにある涸れ沢にまで続いていた。

ohPakistani convoy ambushed as elders push peace
By Hafiz Wazir、WANA,


■ビンラディンの居場所発見…フランス大臣[040322 Reuters]

国際合同部隊は最近、ビンラディンが隠れていたと思われる隠れ家を発見したと、フランスの国防大臣Michele Alliot-Marieが述べた。

Alliot-Marieが火曜日に出版予定のインタビューで、アフガニスタン国境付近で活動しているフランス軍が、ビンラディンの居場所を発見したと述べた。ただし、「一時期」いたというだけで、地域を特定せず、まだそこにいるかどうかは、言及しなかった。

hoonRecent bin Laden location found - French minister
PARIS


■宗教敵圧力と金がアルカイダを守る[040322 AP]

アフガニスタンの国境の山にあるモスクから、部族の長老Mohammed Safaiはアルカイダの訓練所だというSalor Gai山を指差した。国境を越えたパキスタン側だ。彼の仲間たちは、アルカイダがいるとされるパキスタンの村の名前を挙げた。Bahna village、Shakul、Mangadthai。

彼らのパキスタン側のパシュトゥン兄弟は、テロ訓練所や隠れ家をよく知っているという。パキスタン軍は、これまでで最大の作戦を国境沿いで展開している。しかしパキスタン側の部族の長老たちは、決して口を割らないだろう。パキスタンの忠誠の掟、アルカイダの金、そしてパキスタン政府に対する不信感のためだ。

「パキスタン軍はアルカイダとタリバンに対して作戦を行なっているが、成功しそうもない」とSafaiは言う。「部族地帯の人間は、アルカイダとタリバンに協力的だ。アルカイダが隠れている正確な場所を教えてはいない」。「アルカイダは金持ちだ。金をたくさんばらまいている」と、Kharoti族の長老Mirowgain Khanが付け加える。パキスタンの宗教政党、Jamaat-e-Islamiも、政府に協力しないよう、パシュトゥンたちに呼びかけている。(中略)

南ワジリスタンの現地の高官や住民たちは、Salor Gaiにアルカイダのキャンプがあることは聞いてないと述べた。木曜日にSafaiは、6人のアルカイダ戦士がパキスタンから逃げてきたという。Safaiは5人を追い払い、6人目を逮捕した。この男はチェチェン人で、パシュトゥ語とダリ語を少し話した。部族民たちは、このチェチェン人をShkinにいる米軍に引き渡したという。

Shkinでは、部族の長老たちに匿名の手紙が出回り、チェチェン人を解放しなければ村をロケット弾で攻撃すると警告された。パクティアの長老たちは、タリバンやアルカイダが国境を越えないように国境を封鎖する方法がない、と訴える。パクティアの国境の山々に『AP』のレポーターが滞在した2日間、アフガン軍も米軍の車輌も見かけなかった。この地域のアフガン人たちは、米軍を喜んで受け入れると言う。しかしそのためには、この地域に詳しい地元の協力を受けなければ無理だという。

パキスタンの準軍隊や兵士たちは、国境のことを完全に把握しているという。「国境を守っている者たちは、部族民を熟知している」とパキスタンの内務相報道官Abdul Rauf Chaudhryは述べる。しかしSalor Gai mountainを見ながらSafaiは言った。「望めば、あそこからカブールまで、一度もチェックポストを通らず、歩いていけるさ」。

hoonReligious pressure, money help protect Qaeda hiding places
SHKIN


■ワナの容疑者に関連して、ラワルピンディで75人逮捕[040322 Daily Times]

日曜日に、イスラマバードとラワルピンディで、アルカイダと関係があるとして当局が75人を逮捕した。

50人が取り調べのあとに釈放され、25人がまだ捜査を受けているという。

hoon75 arrested in Pindi raids for Wana suspects
By Shahzad Malik、ISLAMABAD


■ジルガが停戦を求め、戦闘中断[040322 The News]

日曜日、南ワジリスタンでは戦闘が下火になり、長老たちがジルガを開催し、負傷者を助け、遺体を回収するために、停戦を話し合った。しかし戦闘ヘリコプターはまだ攻撃を続けた。(中略)

ジルガが組織した22人からなる使節団が、月曜日にAzam Warsakに入る予定である。22人はZalikhel枝族の長老たちで、武装勢力と接触し、問題解決を話し合う。(中略)

軍はKalosha と Shin Warsak 村に入り、容疑者の家を家宅捜索した。Brig (retd) Mahmud Shah によると、Kaloshaにある容疑者Nek Mohammadの家は空っぽで、何もなかったという。Nur Islamの家には複雑なトンネルと14部屋があった。作戦が開始直後、「重要人物」はこの家から逃げたしたようだ。人物は負傷しているようで、その後3回、移動したらしい。しかしまだこの人物が誰なのかは、わからないらしいという。(後略)

smellFighting subsides as Jirga seeks truce
By Rahimullah Yusufzai & Sailab Mahsud


■大臣暗殺のアフガン司令官、逃亡[040322 Reuters]

イスマイル・ハーンの息子であるアフガン大臣を殺害した政府司令官は、100人以上が死亡したと報告される戦闘から逃走した。

日曜日にヘラートで、 カルザイ政権の司令官、Zahir Nayebzadaとイスマイル・ハーン知事の間で、戦車も出動する銃撃戦が勃発したが、今は沈静化した。カブールの防衛省高官によると、ハーンの軍がNayebzadaの軍隊を鎮圧したようだ。

日曜日にハーンの息子、航空省大臣Mirwais Sadiqがヘラートで、彼の乗っていた車がロケット弾で攻撃され、死亡した。Nayebzadaの犯行だという。「Nayebzadaとその支持者たちは逃走した。どこにいるかはわからないが、何人かが降伏した」と、ハーンの報道官が述べた。ハーン側は、10人が死亡したという。

Nayebzadaは日曜日に、ハーンの軍が彼の隊を支配しようとし、自分の家を攻撃したために、正当防衛だったと話していた。「Sadiqを待ち伏せしたのではない。そのあとの衝突で死んだ」と述べた。ハーン側の人間は、Sadiqは彼の父親が襲撃されたという、間違った噂を調査している間に殺されたという。

garrAfghan general accused of minister's death flees
By Sayed Salahuddin、KABUL


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