【2004年4月12日〜4月18日】


■パキスタンの部族民、アルカイダ支持者を捜索[040418 AP]

ライフルやロケット砲で武装した部族の軍隊が、アフガニスタンとの国境付近に隠れているといわれる、アルカイダ支持者たちの捜索を始めたと部族民と政府高官が述べた。

南ワジタリタンで部族の軍隊lashkarは2つのグループに分かれ、5人の容疑者を捜索を始めたと、部族民Allah Dad Khan Wazirが述べた。住民によると、外国人テロリストを匿った容疑のかかっている男の家が、取り壊されたという。「家に火をつけたが、誰もいなかった」ようで、すでに前日に逃走したらしい。

(中略)lashkarを率いる部族の長老Malik Khadinは、テロリストたちを一掃し、容疑者は政府に「死んでいようと、生きていようと」引き渡すという。(後略)

hoonPakistan tribal force begins hunt for al-Qaida supporters


■容疑者、平和に暮らしたい[040418 Dawn]

南ワジリスタンで手配中になっている5人の容疑者は、部族の保護下で平和に暮らしたいと申し出た。

ある高官が『Dawn』に語ったところによると、5人の容疑者はZalikhel族の保護下で平和に暮らしたいと、政府に申し出たという。この申し出は政府に伝えられたが、受け入れられそうもないという。「政府は、完全な投降以外は受け入れないだろう」という。

部族の軍隊lashkarの司令官Allahgai Wazirによると、抵抗勢力に協力する部族民は、100万ルピーの罰金を払うことになるという。しかし長老たち何人かは、政府やlashkarに味方したらそれなりの結果を招くだろうという脅迫状を、Nek Muhammadから受け取ったという。

「我々はムスリムだ。我々はアッラーの道を歩む。パキスタンはアメリカのために動いている。我々はアッラーの思し召しに従う。lashkarを組織せず、我々に対して行動しないでほしい。行動する者は、危険にさらされるだろう」と書かれていた。政府は、「こけ脅しで、何の意味も持たない。抵抗勢力は恐れをなし、逃げ腰だ。我々には、今後は良い行ないをするというメッセージを送るいっぽうで、部族民たちを脅している。彼らが怖がっている証拠だ」と、政府幹部が述べた。

これとは別に、Ahmadzai Wazirの枝族Tozikhelはワナの行政側に、外国人抵抗勢力を匿わないことを約束し、軍や準軍隊が行動することを許すことにしたという。部族民たちは500万ルピーと引き換えに、政府に協力することを保証した。外国人抵抗勢力を匿った者には、100万ルピーの罰金が課されることになるという。「すばらしい展開だ」と副行政官のRehmatullah Wazirが『Dawn』に述べた。他の部族民たちも、同じような同意をする気配だという。

hoonWanted men agree to live peacefully: Zalikhels insist on surrender
By Dilawar Khan Wazir、WANA


■カーン研究所高官4人の拘留、延期さる[040418 Daily Times]

政府は、カーン研究所の4人の高官の拘留期限を、3ヵ月延長した。いっぽう軍報道官のShaukat Sultanは、このような情報は聞いてないと述べた。

Maj Islamul Haq、Dr Nazir、Brig(r)Sajawal、Dr Farooqが、拘留されているらしい。

hoonDetention of 4 KRL officials extended
By Shahzad Raza、ISLAMABAD


■抵抗勢力、さらに1日猶予期限を与えられる[040418 Daily Times]

Zalikhel族は土曜日に、今日、5人の容疑者に対して行動し始めるという。ワナから15キロの地点にあるShah Alamで捜索を開始する予定である。正午までに投降すれば、捜索は中止するという。

いっぽうGhulamkhel族の容疑者Marez Khanは、ジルガに投降した。

《ロイター追記》

部族の軍隊が容疑者を投降させることに失敗したら、軍が行動する準備をしていると、副行政官Rehmatullah Wazirが述べた。

《Mohammad Imran追記》

政府は南ワジリスタンで、新たな作戦の開始を決定した。作戦は、4月の最後の週に開始される。「南ワジリスタンで、新たな作戦を行なう準備がほとんど整った」と、情報源が述べた。パキスタン軍は、ワナ付近のShakaiに駐屯する。情報源によると、逃走中といわれる宗教過激派が、この地域に隠れているという諜報情報に基づくらしい。「今回政府は、結果のある作戦を期待している」という。前回の作戦が実施された際、イスラマバードはワシントンから軍事ハードウェアを入手したが、今回は、さらに多くのハードウェアを入手するという。

smellMilitants get another day to surrender
By Rasool Wazir、WANA


■容疑者、2人投降[040418 The Nation]

Zalikhel族の軍隊Lashkarが容疑者の捜索を開始するいっぽうで、7人の容疑者のうち2人が、投降に応じた。

土曜日の大きな出来事として、7人の容疑者を支持していたWaris Khanが、ジルガに自主的に投降したことだ。投降直後、Zalikhel Ahmadzaiに属するWaris Khanは、容疑者の逮捕に協力することを申し出た。

副行政官のRehmatullah Wazirは最近の状況に満足感を示し、極秘の交渉が続けられており、容疑者数人の投降は確実だとみている。Speerkay氏族のEida KhanとDawar Khanも、投降することに同意を示しているという。Zalikhel Ahmadzai WazirのTojaykhel氏族も、ジルガの決議に同意し、協力を表明した。

行政側は、容疑者たちの間に亀裂を生じさせることに成功した。Maulvi Nek MohammadとMaulvi Sharifはすでに投降を拒否している。

hoon2 wanted men offer surrender
Allah Noor Wazir、WANA


■ワナの抵抗勢力、最終通達を受ける[040418 The News]

土曜日にZalikhel族は容疑者たちに、24時間以内に投降しなければ、部族の軍隊Lashkarの攻撃を受けることになると、警告した。Nek Muhammadを筆頭とする容疑者5人は、投降を拒否している。行政側は、部族民自体が積極的に行動し始めていることを、評価した。

ワナにいる地元のジャーナリストDilawar Khanによると、LashkarはAhmadzai Wazirの枝族であるZalikhelの若者たちに、Nek Muhammadを支持するのをやめ、家に帰るように呼びかけたという。地元民たちは、Nek MuhammadたちがLashkarに立ち向かうことは不可能だと見ている。

ワナにいるSailab Mahsudによると、重要容疑者のほとんどが部族民に投降するか、土地から出て行くことにしたと噂されたために、Nek Muhammadに対する攻撃を遅らせているという。Lashkarは今日Sholamに集まり、対抗勢力たちがいる地域に出向くことにしている。Nek Muhammadの周りの者たちは、タリバン時代にアフガニスタンで訓練を受けているために、衝突が起きたら流血は避けられないだろうと述べる。

地元の人々は、今回の作戦が失敗した場合、新たな軍事行動や外国の兵士(米軍)が部族地帯に入ってこないかと心配している。

hoonWana militants given ultimatum
By Behroz Khan、PESHAWAR


■パキスタン海軍、アラビア海でテロとの戦いに参加[040417 AP]

パキスタン海軍は、アラビア海での密航、武器やドラッグの密輸を防ぐために、欧米の海軍とともに、テロとの戦いに参加するという。パキスタン海軍によるパトロールは、来週始まる。

『Dawn』紙によると、海軍大将Shahid Karimullahは、いかなる国家に対する作戦にも参加しないと語ったという。一緒にパトロールするのは、米国、イギリス、日本、フランス、カナダ、オーストラリアである。

hoonPakistani ships to join Western navies in fight against terror in
Arabian Sea


■海軍、アメリカ主導の合同軍に参加[040417 Dawn]

パキスタン海軍は来週、米主導のCoalition Maritime Campaign Plan(CMCP) に参加し、国際治安支援部隊に参加すると、海軍大将Shahid Karimullahが金曜日に述べた。

Karimullah大将は、パキスタン海軍は、いかなる国に対する作戦にも参加しないと明言するとともに、パキスタンの海域の中では、パキスタン海軍だけが活動すると述べた。海軍は国連決議のもとでCMCPに参加することにしたという。(後略)

smellNavy to join US-led coalition plan: Admiral Shahid
By Our Reporter、ORMARA


■アメリカ、アフガニスタンで新たな作戦開始か[040417 Dawn]

米軍海兵隊が、アフガニスタンにいるアルカイダとタリバンに対して新たな作戦を開始すると、米軍高官が金曜日に述べた。

「今すぐ開始する。迅速に行動する」と、ある米軍高官が述べた。「南部の抵抗勢力を一掃するために、彼らはやってくる」という。イラクからカブールを訪れた米統合参謀本部のメイヤー将軍は、アフガンの米軍司令官Daivd Barno中将とカリルザド大使とに会見する予定である。

メイヤーはパキスタンを賞賛し、「彼らは部族地帯で活動を続け、この問題に協力している理解している」と述べた。(後略)

hoonUS likely to launch fresh offensive in Afghanistan
KABUL


■抵抗勢力、武器を捨てることを拒否-南ワジリスタンで新たな作戦か[040417 Dawn]

南ワジリスタンのアザムワルサック、シンワルサック、Zha Ghondaiの住民は金曜日、抵抗勢力が武器を捨てることを拒否したために、新たな作戦を恐れて、安全な場所に避難し始めた。

ペシャワルでは、軍報道官のMaj- Gen Shaukat Sultanが、作戦が行なわれる可能性があることを否定した。「対話を通して問題を解決したい。最後の最後に、軍を使う」という。

金曜日に本紙記者は15人のジルガの使節団とともに、Gorguraにいる5人の容疑者との交渉に臨んだ。ワナから約20キロの地点である。目的地である丘のふもとには、ロケット弾やAK-47ライフルで武装した約25人の抵抗勢力たちがいた。Zalikhel-Kakakhelの部族リーダーMalik Ba' Khanが抵抗勢力たちに、武器を捨てて投降するよう、政府の要求を伝えた。

手配人物の代弁者である義足のAbdullah Mehsudは、投降を拒否した。「パキスタンはアメリカの命令に従うが、我々はアラーに忠実だ。我々はクルアーンとスンナの教え、riwajの原理に従って話し合いたい」と述べた。「我々には、他の選択肢はない。アラーの命令に背くことはできない。我々は死んで殉教者になることを望み、死ぬことは怖くない」と、比較的落ち着いた様子でMehsudが語った。ジルガは静かに聞いていた。リーダー格のNek Mohammadは、自分たちは度を越えた軍の行動の犠牲者になったと訴えた。「我々の家は取り壊され、果樹園はめちゃくちゃにされた」という。彼は外国人抵抗勢力を匿ったことを否定し、武器を捨て、投降することはないと誓った。「ありえない」という。

落胆したZalikhelの長老たちは再び土曜日にここで会い、今後の行動について話し合うことにした。ワナの副行政官Rehmatullah Wazirは『Dawn』に、Zalikhelsは1950人の志願兵を募り、抵抗勢力に対して行動をとることに合意したという。(中略)

hoonMilitants refuse to lay down arms: Fresh operation feared in South
By Dilawar Khan Wazir、Waziristan


■米特使、アフガニスタンで権力の座に就く[040417 New York Times]

「今日は何をしますか?」。カルザイ大統領が、アフガニスタンのアメリカ大使カリルザドに尋ねる。カリルザドは辛抱強く、その日の計画を話す。アフガニスタンの新年を記念して、85万本の木を植樹するのだ。「台本を見ないで話した方がいい。そのほうがうまくいくだろう」。

カルザイはアフガニスタンの大統領であるが、愛想がよく意欲的なカリルザドのほうが、アフガニスタンの代表のように見える。細かいいっぽうで、アメリカ的な気前のよさをもつアフガン生まれのこの特使は、昨年以来、権力の座についた。アメリカ大使館と大統領官邸を行き来するが、この2つの場所は、片方の延長にあるかのようだ。カルザイ政権とアメリカ軍との間で協力しながら、カリルザドは非協力的な州知事を更迭するべきか、どこに道路を建設するか、いかにアメリカに友好的な要員を民主主義的アフガニスタン政府に配置するかなどを、あれこれ考える。アフガニスタンの再建と治安安定を、できればアメリカの政治的な動きと一致させることが究極の目的だ。

(中略)カリルザドは一握りのアメリカ人スタッフ、イラクに派遣している米軍兵士の10分の1、そして同じく10分の1の資金でこれを成し遂げなければならない。「ともかく、みんなでやらなければならない。でなければ、ここから抜け出すことができない」と、米軍陸軍長官Les Brownleeは述べる。

カリルザドは、イラクにいるブレマーほど権力は持たないが、影響力は同じぐらい大きい。カルザイと親しいからだ。カルザイとは1日に2〜3回会い、いつも楽しく笑っている。2人は、20年来の親交がある。カリルザドが、ソ連と対立したムジャヒディンを支持していたからだ。当時はレーガン政権の高官で、スティンガー・ミサイルをイラスム原理主義者たちに配給していた。そのときのムジャヒディンの1人、ヘクマチアルは、今やアメリカの最大の敵だ。ヘクマチアルは「あなたの古い友人だ」と、現在はカルザイに協力している前ヘクマチアル司令官Sabawunが、あるとき大統領官邸で出くわしたカリルザドに言う。古い友人も敵になると、2人とも納得して話題を変えた。

カリルザド自身、いかに状況が変わるかを熟知している。1990年代には、タリバンを弁護していた時期もあった。当時彼はユノカルのコンサルタントで、なんとかアフガニスタンにオイル・パイプラインを引こうとしていた。その後、タリバン批判者に転じる。

マザリシャリーフで生まれたパシュトゥン族のカリルザドは、ダリ語とパシュトゥ語を話す。陰謀や友情、形式張らない態度、会話や部族的なつながりは、アフガニスタンでは重要な政策だ。「あなたは2つの国のために働いている。アメリカとアフガニスタン」と、ヘルマンド州の部族リーダーが語った。しかし経験のあるアフガン人高官は、カリルザドはブッシュ政権のために働いていることを知っている。

カリルザドはアフガニスタンの新年の祝いとして、12時間の会合を開催した。まず訪れたのが、ヘルマンド州の部族リーダーだった。ヘルマンドはタリバンの基地であり、米軍はヘルマンド知事Sher Muhammad Akhundzadaを好ましく思ってない。「なぜ知事は米軍とコンタクトをとらないのか、不思議に思っている」と、大使はリーダーに聞いた。そして、もし知事が更迭されたらどうなるだろう、と尋ねる。自分とは「部族のゲーム」をしてはならないと冗談めかして警告し、彼らが知事の部族出身であることを知っていることを暗にほのめかす。リーダーたちは州知事を擁護したが、すぐに合同軍やアフガン国軍の態度に不満を訴えた。家宅捜査のやり方がひどく、これが続けば「人々は決起する」と長老の1人が警告した。

カリルザドは、米軍の戦略はアフガン人をタリバン寄りにしてしまうのではないかと心配すると、後になって語っていた。しかし部族民には、知事は部族民と軍が理解し合えるようにしなければならないと答えた。「これらの問題が解決するまで、知事は留まるだろう」という。自分はイスラム教徒であることをもちだし、共にアフガニスタンの成功のために祈ろう、と語った。

植樹が終わるとカリルザドは、選挙について話し合うためにカルザイと国連事務所に出向いた。彼は国連にいらいらしている。まだまだ選挙のための登録が終わってない。「遅すぎる」と批判する。(中略)

カリルザドは、国家再建を目に見える形にしようと、カルザイ政権と協力している。(中略)さらに国の非武装化のためにも努力し、ファヒーム国防大臣と調停を行なっている。「まだファヒームとはシャドー・ボクシングをしている段階だ」とカリルザドは述べる。ある会合で陸軍長官Brownleeにファヒームの印象を尋ねた。「くわせものだ。どの程度信頼できるか、さっぱりわからない」。「彼はいつも正しいことをいう」とカリルザドは言い、ファヒームは副大統領候補になりたがっていると説明した。

(中略)カリルザドは、アフガニスタンに対する見解を変えた。今までアフガニスタンがイギリスやソ連と激しく戦ったことを考えれば、外国の介入をほとんど許さないのではないかと見ていた。しかし今は、彼らが外国の援助を欲しがっていることがわかったという。ただ、どの程度介入するべきか、その点に注意しなければならない。もしアメリカが十分な援助を与えたら、アフガニスタンはアメリカの友人になれる。イスラム民主主義国家で、栄える国だ。「我々に降り懸かってきたこの実験は、成功するだろう。ただ、道を維持する必要がある」。1990年代、カリルザドはアフガニスタンから目を背けたブッシュ政権の一員だった。今彼はアフガン人たちに、アメリカがアフガニスタンを見捨てたことは間違えだったと主張し、今回は違うとう誓う。

hoonIn Afghanistan, U.S. Envoy Sits in Seat of Power
By AMY WALDMAN、KABUL


■Zalikhel、容疑者捜索のために志願兵を出動[040417 The News]

大ジルガは抵抗勢力の投降を説得できなかったために、Zalikehl族は金曜日に2000人の志願兵からなる軍lashkarを組織し、南ワジリスタンに隠れる外国人抵抗勢力とその協力者を逮捕することにした。

目撃者によると、Ahmadzai WazirのZalikhel族たちは枝族であるYargulkhelに属する容疑者が投降を拒否したために憤慨し、捜索に乗り出すことにしたという。

全部族地帯の長老やマリクがワナでジルガを開催し、容疑者の投降を説得してきた。15人からなる使節団が容疑者のもとに派遣されたが、要求は却下された。「Yargulkhel族たちは、問題を解決するきっかけを失ったようだ。今はlashkarに頼るしかない」と、ワナの副行政官Rehmatullah Wazirは述べた。

Zalikhelのジルガは、Lashkarの捜索による犠牲者や財産の損失は、すべて容疑者Nek Muhammadをはじめとするその協力者の責任であるとし、さらに死亡者には80万ルピーが保証金として支払われると発表した。住民たちは、再び流血があることを心配している。

《AFP追記》

Zalikhelの長老は政府に、4月20日の最終期限を延長するよう、要請した。行政官によると、lashkarの兵士たちは銃に赤いリボンをつけ、敵と見分けがつくようにしたという。

hoonZalikhels raise force to get wanted men
WANA


■パキスタン警察、イスラム過激派逮捕[040416 AP]

パキスタンの警察は金曜日に、別々の捜査で2人のイスラム過激派を逮捕した。1人はダニエル・パール記者誘拐殺人事件と関係があると思われる。

パール記者殺害と関係があるとされるMalik Tasaddaqqともう1人のシーア派の警察官殺害の容疑がかけられているNadir Khanは、それぞれパンジャーブで逮捕され、Lashkar-e-Jhangviのメンバーである。

パール記者殺害の容疑者のうち4人は告訴されたが、彼の喉をかき切った7人はまだ逮捕されてない。

hoonPakistani Police Arrest Islamic Militant
LAHORE


■部族民、アルカイダ捜索の準備[040416 Reuters]

アルカイダを匿った容疑者たちが投降を拒否したために、容疑者の属する部族のメンバーたちが捜索の準備を開始したと、長老が金曜日に述べた。容疑者5人がジルガの要求に答えなかったために、決定が下された。

長老Malik Shireen Janによると、2000人からなる部族志願兵とパキスタンの協力者たちが、土曜日に捜索を開始するという。「我々の土地を破壊しようとしているために、彼らを許さない」という。

「部族民たちは武器の用意をするよう、電話で呼びかけている」。ワナでは学生数百人がデモを行ない、政治的な解決を行なうよう、政府に要求している。

garrPakistani tribesmen prepare for al Qaeda hunt
By Hafiz Wazir、WANA


■政府と部族民、合意に達する[040416 Dawn]

政府と南ワジリスタンの部族民は木曜日に一歩同意に近づき、流血を防げる可能性が高くなってきた。「部族民は、外国人抵抗勢力とその協力者たちに、やっと対処することにしたようだ」と南ワジリスタンの行政官Muhammad Azam Khanがワナから電話で語った。

高官によると、南ワジリスタン以外の6つの部族地帯の長老とZalikhel族の間で、ジルガが開催された。行政官Azamはどのような合意に達したか、その詳細については語らなかったが、ペシャワルの高官によると、2つの点で合意に達したという。まず、Zalikhelsは容疑者5人を引き渡すか、彼らを自分たちの土地から追い出す。また外国人対抗勢力たちに関しては、政府側に引き渡すか、彼らがよい行ないをするという保証のもとで、部族の慣例にしたがって彼らを保護下におく、または自分たちの土地から追放する。また部族民たちは、外国人抵抗勢力やその協力者が、戻ってこないことを確認できるような方策をとることにも同意したという。

このような合意を達成するためにZalikhelは、諜報部や政府高官の代表が、パキスタン軍と辺境警察とともにこの地域に駐屯することを認め、外国人や地元抵抗勢力が戻ってこないよう監視することに同意したという。「どういう規模の軍隊が派遣されるかは、パキスタン軍にまかせる。彼らの安全と警備は、部族民の責任となり、戦略的にも協力する」という。この合意に反する部族たちには、罰金が課せられる。

部族民たちは、追放する容疑者たちの財産の没収と分配について、話し合っていた。行政官は、外国人を第3国に引き渡すことはないと再び保証した。ただし、アメリカの手配者リストに載っている者に関しては、恩赦はない。

「武器を捨て、平和に生活したい者たちには、生活する権利を与えたい。食べ物を与える準備もできている。何百万というアフガン難民の面倒を見られるのだから、彼らの面倒も見てやりたい。しかし平和に暮らすということを、保証しなければいけない」。

容疑者のリーダーNek Muhammadは、繰り返し投降を拒否している。

hoonGovt, tribes move towards agreement
By Ismail Khan、PESHAWAR


■クエッタの虐殺にHizbが関係[040416 Daily Times]

警察は木曜日に、44人のシーア派を殺害した2つの自爆テロ犯は、過激派Hizbul Mujahideenと関係があると発表した。容疑者2人はKalat出身で、その家族たちによると、2人はHizbul Mujahideenに属していたと語ったようだ。Hizbの報道官は、根拠のないでたらめだと語り、虐殺とは何の関係もないという。

garr'Hizb involved in Quetta massacre'
QUETTA


■アルカイダ捜索のために、新たな兵を派遣[040416 Daily Times]

パキスタン軍は新たな軍隊をワナに派遣し、南ワジリスタンにいるアルカイダ戦士たちに対して作戦を開始する準備をしている。その最中、部族のジルガは流血を防ぐために、最大の努力をしている。容疑者たちの引き渡しの期限が迫ってきた。(中略)

ジルガは7人の部族民容疑者たちに、投降するか、パキスタンを去るかのどちらかを迫ったという。「この2つの要求は、部族の伝統に則するものだ。ワジリスタンの部族の長老たちは、現状の深刻さを認識してくれると思う」とあるジルガのメンバーが述べた。

ペシャワルの政府関係者は、もし部族の長老たちが「何かを企んでいる」ようであれば、行政側は軍に新たな作戦を開始するよう、要求するだろうと述べた。「すべてアルカイダに協力している部族民が、ジルガの要求に答えるかどうかに懸かる」という。容疑者のリーダーNeik Muhammadは、すでに仲間とともに、投降しないと語っている。

ある諜報情報の情報源によると、ワナの北部にあるShekhai地域が、新たな作戦の舞台になる可能性があるという。アルカイダやその地元協力者は、その深い森に隠れているといわれる。「空からの攻撃も必要かもしれない」という。

Ahmedzai族のジルガが金曜日に開催される予定である。政府はZalikhel枝族が容疑者を逮捕するために、部族民たちが協力することを欲している。Zalikhels枝族はAhmedzai族に、容疑者を逮捕するために協力を仰いだ。しかしAhmedzaiはこれを拒否している。「もしZalikhel枝族が容疑者引き渡しを真剣に考えているのなら、我々が協力しなくてもできるはずだ。Zalikhel枝族は単に言い訳を捜しているだけで、仲間の逮捕を我々にさせようとしている」とAhmedzai族は『Daily Times』に語った。

hoonArmy dispatches more troops to hunt Al Qaeda
By Iqbal Khattak、WANA


■パキスタン、軍を増強、長老に戦いを強いる[040415 Reuters]

パキスタン軍は部族地帯にさらに軍を派遣するとともに、部族民たちは流血を避けるこめに、最後の努力を開始した。

住民によると、ここ数日間、新たな軍が町に入ってきているという。「重武器で装備した軍隊が、ここ3日間ワナに入ってきている。今まで、このような大規模な軍隊がこの土地に入ってきたことはない」という。(中略)

いっぽう部族民たちはジルガを開催し、抵抗勢力に協力しているとされる容疑者5人に、使節団を送り込んだ。部族の長老Malik Qadir Khanによると、容疑者へは投降するか、この土地を離れるか、抵抗勢力を匿わないという保証をするか、要求したという。「この条件を拒否したら、彼らに対して行動を開始する」とKhanがジルガで語った。

5人の容疑者が属するZali Kheil族は水曜日に、1500人の志願兵を集め、抵抗勢力たちの捜索を開始することに合意した。パキスタン政府は、容疑者の引き渡しの期限を4月20日に設定している。

容疑者のリーダー格のNek Mohammadが、最近出版されたメディアで投降を拒否すると語ったために、再び戦闘が始まるのではないかと案じらる。

garrPakistan sends troops, elders try to avert fight
By Hafiz Wazir、WANA


■ビンラディンのテープ、新たな計画示唆の可能性[040415 Reuters]

ビンラディンが欧州の国々に、停戦に同意のために90日の期限を設けたことは、もし拒否した場合、攻撃を計画している可能性があると、アナリストが木曜日に語った。

CIAは、先日放送されたテープは、ビンラディンのものである可能性があると述べた。メッセージでは、もしムスリムへの攻撃を止めれば欧州と停戦するとし、いっぽうでハマスのヤシン師暗殺に対して、アメリカに復讐すると誓った。「我々の土地から兵士を撤退させたら、停戦する」という。

ホワイトハウスの対テロ担当者Roger Cresseyは、アルカイダはすでにいくつかの攻撃の計画を立てているようだという。「90日の期限が過ぎたら、どうなるか?」「計画が最終段階にあり、開始するまでに90日だけ待つと言っているのではないか」という。

(中略)いくつかの欧州の国は、ビンラディンの停戦の呼びかけを拒否した。

(中略)アナリストによると、停戦の呼びかけは、アメリカとヨーロッパの間に亀裂を生じさせ、ビンラディンは欧州が描いているようなテロリストではないということを、穏健派ムスリムにアピールするためだという。さらに、アルカイダはまだ活動しているということを支持者に誇示し、志願者を募集する意味もあるという。今回のテープでは、マドリードの列車爆発事件にも触れていた。「9.11と3.11に起きたことは、あなた方に対するお返しだ。安全はすべての人々にとって必要なのであり、あなた方だけのものではないと知らしめるためだ。見識ある国家は、自分たちのリーダーが安全を犯すようなことをすることを、受け入れはしないだろう」。

hoonBin Laden message may suggest attacks planned
By Tabassum Zakaria、WASHINGTON


■パキスタンの町にロケット弾、2人負傷[040415 AP]

何者かがペシャワルにロケット弾3発を発射、警察署が被弾し、警察官2人が負傷した。

ロケット弾は荷車から発射されたようだ。リモートコントロールで捜査されたとも報道されている。警察署はアメリカ領事館の近くにある。

これと同時にロケット弾2発が、ペシャワルの郊外にも発射されたが、被害はない模様。

hoonRockets fired at Pakistani city, 2 injured


■タリバン、9人殺害[040415 AP]

水曜日、タリバンと名乗る狙撃兵が南部の州で、アフガン兵8人と州警察長を殺害した。

犯人たちはAK-47と重機関銃を発砲し、2台の車に分乗していたザーブル州Mizanの警察長と兵士たちを殺害した。生存者はいない模様。ザーブル州知事Khyal Mohammedは、「タリバンの仕業だ」と述べた。犯人側も、1人が死亡したという。

パキスタンのクエッタにいた『AP』のレポーターが、タリバン報道官Abdul Hakim Latifiから衛星電話で今回の襲撃を知らされたという。Latifiは、「我々が襲撃した」と述べ、Yar Mohammedと一緒に兵士18人を殺害したと述べた。

garrSuspected Taliban Kill 9 in Pakistan


■ビンラディンのものと思われるテープ、「停戦」を申し出る[040415 AP]

ビンラディンだと主張する男が、ムスリムを攻撃しない欧州の国々に「停戦」を申し出た。兵士たちがイスラムの国家から撤退し始めたら停戦に入るという言葉を、アラブの衛星放送が流した。

約7分間のテープは、さらにイスラエルがハマスの創設者ヤシン師を暗殺したことに関してアメリカに復讐を近い、またイラク戦争は、アメリカが利益を搾取するために行なっていると非難した。テープの声が誰なのか、今のところわかってない。(中略)

『アルアラビヤテレビ』のAyman Gaballahは、汎アラブ地域のテレビだけが、「情報源から」このテープを受けとった述べた。アラブ首長国連邦にある本部で受け取ったのか、パキスタンやアフガニスタンなどの支社で受け取ったのかは、明らかにしなかった。「声からしてビンラディンのものと思われるが、確定できるわけではない」という。『アルジャジーラテレビ』もこのテープを放送した。(後略)

smellPurported Bin Laden Tape Offers "Truce"
By MOHAMED KHALIFA、CAIRO


■パキスタンの町にロケット弾、警察官負傷[040415 Reuters]

木曜日にペシャワルで、少なくともロケット弾2発が撃ち込まれ、警察官が重傷を負った。1発は警察の諜報事務所に命中し、もう1発は郊外の村に撃ち込まれた。最初のロケット弾で警察官が重傷を負ったが、2発目の被害者はいないようだ。現在のところ、誰の犯行なのか、わかってない。

garrRockets hit Pakistani city, policeman wounded
PESHAWAR


■グルカ兵、アフガン国軍の訓練に活躍[040415 Reuters]

アフガン人と同じ系統の言葉を話すネパール出身のエリートイギリス軍が、アフガニスタンの新しい国軍を育てるために一役買っている。

イギリス軍のネパール人グルカ兵が、アフガン国軍の訓練で活躍している。ネパール語は、ウルドゥーと兄弟言語である。「細かいことを教えるときには通訳を用いるが、グルカはウルドゥーをすぐに覚えるようだ」と、Royal Gurkha Rifles第2連隊のMajor Frazer Lawrenceは語る。「アフガン人の60%はウルドゥーを話す。だから、基本的なコミュニケーションには、通訳はいらない」。(中略)

hoonShared tongue helps Gurkha troops train Afghans
By Ben Fenwick、KABUL


■部族民1500人、アルカイダを捜索[040415 Daily Times]

Zalikhelの3枝族が1500人からなる部族の軍隊lashkarを組織し、ワナでアルカイダとその協力者の捜索を開始することにした。

Kakakhel、Sheikh Bazaid、Utmankhelの長老たちは、全部族民ジルガから圧力をかけられたために、lashkarを組織することにした。3枝族に説得を続けた末に、やっと政府に協力することに同意したという。木曜日から捜索を開始するという。

しかしある情報源によると、「本当に真剣に取り組むかどうかわからない」という。「4月20日の最終期限までに、何かやらなければ、深刻な事態になると気づいたのだろう。最終期限の延期を要求してくるだろう」。(後略)

hoon1,500-man tribal lashkar to hunt Qaeda
By Iqbal Khattak & Rasool Wazir、PESHAWAR


■カナダ、アルカイダと関係ある家族の帰国で分裂[040414 Reuters]

病院で治療を受けるためにカナダに帰国した、アルカイダと密接な関係があった一家に関して、意見が分裂している。エジプト生まれのカナダ人Ahmed Said Khadrの未亡人と、末息子が論争の中心となっている。

2人は今月パキスタンから帰国し、銃撃戦で負傷した十代の息子が治療を受けようとしている。しかし帰国に関して批判が挙がり、2人から市民権を取りあげ、追放するよう、政府に働きかける動きが出てきた。「政府はテロリストを国内に迎え入れている」と野党の外務事情の報道官Stockwell Dayが述べた。「2人はカナダには戻れないことを予告するべきだった。それでも帰国するなら、反テロ法で裁かれることを認識するべきだ」。(後略)

hoonCanada split as family with al Qaeda ties returns
By Amran Abocar、TORONTO


■タリバン、アフガニスタンで攻撃開始[040414 Reuters]

水曜日にアフガニスタン南部にある米軍基地近くで爆弾が爆発し、警察官が負傷した。これとは別に、タリバンと関係がある抵抗勢力に襲撃され、アフガン高官が数人負傷した。

タリバン報道官Abdul Latif Hakimiによると、ゲリラたちはザーブルのMizanの副責任者とその配下の者たちを襲撃し、射殺したという。この報道は、まだ確認されてない。

その数時間後、カンダハルの米軍基地の前で爆弾が爆発。アフガン人警察官とボディーガード2人が負傷した。これもタリバンの仕業だという。

さらにタリバンは火曜日の夜、ウルズガン州の米軍のためにスパイ活動をしていたという、2人のアフガン人市民を殺害したと発表した。ウルズガン州のShah Wali Kot地域では、約30人のタリバン容疑者が逮捕され、火曜日の夜に殺害された2人の市民の遺体を捜索した。「まだ遺体は発見されてないが、捜索中、タリバン30人を逮捕した」とウルズガン州警察は述べた。

パクティア州東部のBarmal地方では、タリバンが5人の政府高官、女性と子供の7人を襲撃して殺害したという。(中略)

garrTaliban militants step up attacks in Afghanistan
By Mirwais Afghan、KANDAHAR


■治安支援部隊、アフガン容疑者の身元を伏せる[040414 AP]

国際治安支援部隊は、今週逮捕された抵抗勢力幹部の身元を明らかにしないまま、彼の逮捕により、アフガンの脅威は取り除かれたと発表した。

男は別の5人とともに火曜日の早朝、カブールで逮捕された。治安支援部隊の報道官Cdr. Chris Hendersonによると、ヘクマチアルのHezb-e-Islamiの幹部だという。「彼は幹部級の人間である。彼の身元は明らかにしない」という。

smellPeacekeepers Silent on Afghan Suspect
By PAUL HAVEN、KABUL


■NATO、アフガン抵抗勢力幹部を逮捕[040414 Reuters]

火曜日、国際治安支援部隊はカブール近郊のCharasyabで、ヘクマチアルが率いるHezb-i-Islamiの司令官を逮捕したという。名前は明らかにされてないが、カブールの市民にとっては「大きな脅威」であったという。

「今やカブールの町から脅威は取り除かれた」と治安支援部隊の報道官Chris Henderson司令官が述べた。

hoonNATO says top Afghan militant arrested
KABUL


■パキスタン、軍主導の議会を承認[040414 Reuters]

パキスタンの上院議会は、National Security Council(NSC)を新たに作ることを承認した。野党のリーダーたちは、今後、政策に軍が介入することになると批判する。反対派が抗議して議会から退出した間に、議決が取られ、多数決で承認された。

ジャマリ首相は、NSCはパキスタンの政策においてのみ機能し、州知事や野党議員、軍幹部により組織されるという。

しかし、パキスタンの歴史における最悪の出来事だと、反対派のPakistan People's Party上院議員Raza Rabbaniが語った。「法案は野党がいないところで、決議された」。「これは軍政だ。軍事国家になってしまう」。(後略)

smellPakistan approves military-led council
By Raja Asghar、ISLAMABAD


■補強部隊到着で、新たな作戦を案ずる[040414 Daily Times]

重武器を備えた200人の兵士たちが、火曜日にワナに到着した。いっぽう何者かに襲撃されたあと、大規模な準軍隊がZalai地域に到着した。襲撃されてからは、ヘリコプターの護衛を要請した。

6つの部族地帯の代表からなるジルガが、容疑者たちと交渉を試みたが、地元の情報源によると、容疑者たちは軍が行政区の奥に入る前に、交渉を終結するよう要求した。地元民たちは交渉の最中にも軍が作戦を開始するのではないかと、心配しているようだ。

さらに30人からなるマフスード族の一団がワナに到着し、行政側と今後のことを話し合った。またZalikhelの2枝族が政府に、アルカイダの捜索に協力すると申し出た。 (中略)

Sheikh Bazidkhel枝族の長老たちはジルガに、4人の容疑者は自分たちの支配下にないため、政府に引き渡すことはできないと述べた。しかしジルガはBazidkhelsに、4人が彼らの氏族に属するのであるから引き渡さなければならないと述べ、それができないなら、容疑者の捜索を政府と協力して行なうしかないと忠告した。

hoonReinforcements stir fears of new operation
By Rasool Wazir、WANA


■オマール師、オサマはパキスタンにはいない[040414 Paktribune]

オマール師は、自分はアフガニスタンにいるが、常に居場所を移動していると述べた。

インドのニュースサイトとの電話インタビューで、オマール師はアフガニスタン内のある場所から、自分は元気だと述べた。「神は、他のムスリムと同じように、私に食事を与えてくれる」。オサマと会ったかどうか尋ねると、数ヵ月前に会ったと答えた。「接触をとっている。彼もとても元気で、活動的だ」。しかしビンラディンの居場所は明かせないとし、パキスタンの部族地帯にはいないと保証した。

タリバンとアルカイダの連絡方法を尋ねると、返答を拒否し、独自の伝統的な連絡方法があるという。またビンラディンを自国で匿っていることに対して、後悔はないと述べた。「オサマは今日の最大のムジャヒッドだ。彼はアフガン人を助けた。それなのに、後悔などするだろうか? 彼に罪があるというなら、その証拠を提示するよう、世界に言いたい。彼は無実だ」。

サウジやパキスタンなどの友好国からも、ビンラディンを追放するよう、圧力がしけられていることを認めた。「前パキスタン内務相のMoinuddin Haiderやムシャラフ大統領自身が、オサマの追放を求めて個人的に私に会いにきた。でも拒否した」という。このために多大の犠牲を払うことになったが、タリバンは独立した人間であることを、証明したという。

オマール師は、アメリカ政府はタリバン政府を転覆させることに必死だったという。ビンラディンを追放したところで、やはり結果は同じだっただろうと抗議した。またタリバンはアフガニスタンを去る前、秘密の場所に膨大な量の武器を弾薬を隠したという。「何十年も戦うだけの量がある。ソ連のときのように、合同軍からも武器を奪っている」と述べた。そして戦術として、合同軍に自爆攻撃をすると認めた。「2000人のタリバンからなる、特別部隊を組織した」という。

オマール師は、米軍のトラボラ爆撃のあと、自分がパキスタン側にいたかどうかはわからないという。「パキスタンにいるのか、アフガニスタンにいるのか、見分けがつかない。いずれにしても、一ヵ所には留まらない」。

バーミヤンの仏像を破壊したことに関して聞くと、仏道を破壊したくはなかったと述べた。「ある外国人が接触してきて、腐食が進んでいるバーミヤンの仏像を補修したいと申し出てきた。私はびっくりしてしまった。彼らは飢えのために死亡している数千人のアフガン人には無関心で、仏像のような物体に関心がある」。「彼らの人間の根本に対する無関心な態度を目の当たりにしたため、仏像の破壊を命令することにした」。彼らが人道支援のために接触してきたなら、仏像破壊の命令は出さなかったと主張する。

ムシャラフに対する個人的な見解として、彼がアメリカに利用されていると述べた。「彼は大きな罪を犯した。彼を決して許さない」という。「ムシャラフはパキスタン人に忠実ではなく、ブッシュのように、ムスリムの脅威だ」。パキスタン人に、ムシャラフに対してジハードを実施し、権力の座から引きずり下ろして罰することを促した。

アフガニスタンの選挙に関しては、ロヤジルガはカルザイを正当化するためのアメリカの戦略であるために、反対すると述べた。「アメリカ人は地球上の最大の悪だ。イスラムの敵だ。アメリカの友達は、すべてイスラムの敵だ。イスラムの敵を殺害することがジハードだ。すでにアメリカ人やその同盟、墜落したアフガン人など、1000人以上の異教徒を地獄に追いやったという。

アフガニスタンの援助団体で働いている女性の殺害を予告したとこに対して、オマール師はファトワ(宗教令)を出したことを認めた。「先ほどいったように、アメリカやその同盟の傍らにいるものは、すべて死に値する」。さらに30日間の猶予を与えたが、働く女性は塀の内側にこもらないかぎり、死ぬ運命になると述べた。オマール師は、これらの援助団体は発展という名目で、キリスト教を布教していると非難。「アフガン人の多くが、背教者になってしまった。彼らにも死が値する。彼らを殺す」。

カルザイ大統領に関しては、アメリカの操り人形だと非難した。Abdul Haq、Haji Abdul Qadeer、マスード将軍と同じだという。「この3人の裏切り者に死を宣告した。カルザイも同じ運命をたどるだろう。タリバンが裏切り者にどう対処するか、全世界に知らしめる」と誓った。

さらにタリバンは弱体化してはなく、結束していると主張する。ムタワキル氏が裏切り者になったことに関しては、「彼はアメリカの拘束下にある。最悪の身体的、精神的拷問を受けている。アメリカは、彼から何事も引き出せないでいる」という。しかし、もし自分が今日死んだとしても、自分にとってかわる「オマール師」はいくらでもいると述べた。「オサマが今日死んだら、彼にとってかわる『オサマ』もいくらでもいる」。

garrMullah Omar denies presence of Osama in Pakistan
KABUL


■ブット元首相、パキスタンの核の歴史を語る[040413 UPI]

パキスタンの核爆弾は、イスラムの刻印を押されたものではないと、ベナジール・ブット元首相が述べた。ブット首相の父は死の間際、「イスラムの爆弾」という言葉を用いていた。『United Press International』が提出した質問事項に対して、ベナジール・ブット前首相がパキスタンの核兵器について、語ってくれた。

(中略)「私の知る限り、父が核計画を開始したときに、イスラムの爆弾とは呼ばなかった」という。「1978年か1979年に、死刑を宣告された後に、イスラムの爆弾と呼んだいたこともある。刑務所の中で、キリスト教徒、ユダヤ教徒、ヒンドゥ教徒の文明が核爆弾を持っており、自分はイスラム世界のために核爆弾を作ったと語った」。

ブット前首相は、パキスタンの爆弾は決してイスラムの爆弾ではなく、イスラム国家によって資金を援助されたのではないという。(中略)1989年に、以前のソビエト連邦がパキスタンにウラニウムを売ろうとしたが、政府はこれを拒否したという。またパキスタンの前陸軍参謀長のアスラム・ベーグ将軍が、ナワーズ・シャリーフ首相に、イランに120億ドルで核テクノロジーを売ったというメディアの報道は認めなかった。当時彼女は政府内にいなかったので、わからないという。さらに、軍幹部がシャリーフ首相とイランの間の取り引きを調停しようとしていたという報道に対しても、コメントを避けた。

1979年に、情報省の前議員がイギリスのパノラマ・テレビに、リビアがパキスタンの核計画に資金を提供したと語ったが、「これは嘘だ。この情報源は、核会議や核計画について知る術はなかった」という。

ガダフィ大佐は1974年に、ブット父がラホールで主催したイスラム・サミットに出席したという。しかしカデフィに「核計画の資金援助を要請したり、秘密を話すようなことはなかった」。またカダフィが、カラチにあるカナダ製の原子炉を訪れたというメディアの報道も否定した。カラチの計画は1960年に始まったという。「ムニール・アハメッド・ハーン(Munir Ahmed Khan)がパキスタン原子力委員会の会長で、彼が本当のパキスタンの爆弾の『父』だ」とブットは語る。ムニールは、カーン博士の前任者である。

ブットには、モハメッド・ベーグについての報道も尋ねた。ベーグはブット父の時代、政府高官であったが、ガダフィは「アメリカドルが詰まったスーツケースを、パキスタン航空に乗ってパキスタンに運んだ」と暴露している。「父はベーグを信頼してなかった。私は彼を思い出すことさえできない」という。

さらにブット父がラホールのスタジアムを、ガダフィがパキスタンの核計画に資金を提供してくれたことにちなんで名づけたという話も否定した。同様に、別のパキスタンの町、Lyallpurがファイサラバードと改名されたのは、サウジの故ファイサル国王が、核計画に資金を提供したためだという報道も否定した。この町を改名したのはジア将軍であるが、「サウジ王から、金の入ったスーツケースが飛行機で運ばれてきたためではないだろう」という。

イランの前国王が、パキスタンに5億ドルを与えたかどうかは疑わしいと述べ、もしそのようなことがあったとしても、それはパキスタンの核計画に対する資金ではなかったという。ブットは1988年と1990年にリビアを訪れたが、その際ガダフィに爆弾についての話を持ちかけられたことはないと述べる。(後略)

smellBhutto on Pakistan nuclear history
By Anwar Iqbal、WASHINGTON


■ヘクマチアルの腹心、カブールで逮捕[040413 BBC]

カブールの国際治安支援部隊は、イスラム過激派のある幹部を逮捕したと発表した。アフガン工作員とカナダ軍が行なった襲撃で、逮捕されたという。逮捕されたのは、ヘクマチエルの腹心といわれる。

全部で6人が逮捕され、中にヘクマチアルの率いるHezb-e-Islamiのメンバーがいた。この男は、カブールの国際援助団体に、大きな脅威を与えていたという。アフガン高官は、襲撃が行なわれたことは認めたが、詳細は語らなかった。

hoon"Hekmatyar aide" seized in Kabul
By Andrew North BBC correspondent in Kabul


■パキスタン、核情報の共有は認めるが、科学者の北朝鮮の爆弾目撃には触れず[040413 AP]

パキスタンは、カーン博士から聞き出した情報を他国と共有していると述べたが、カーンが北朝鮮の秘密の地下核施設を訪れ、核装置を見たという報道について、コメントを避けた。

『New York Times』は、アジア人とアメリカ人高官がパキスタン人から聞いた話として、カーン博士が5年前に北朝鮮を訪れたときに、核兵器施設を短時間で視察したと報道した。

『The Times』は、パキスタンは北朝鮮のミサイルの攻撃範囲にある国々に、機密情報を与えはじめたと報道した。CIAは、北朝鮮はすでに核爆弾1〜2個を所持していると見ている。それ以上あると主張する専門家もいる。

火曜日に韓国のある幹部高官が、政府はパキスタンから『The Times』が報道と関連した情報を受け取ったと認めた。「しかしまだその内容や状況について曖昧な点が多いため、捜査中」だという。

日本の外務省も、政府はこの報道を知っていると述べ、他国と協力して、北朝鮮の核活動を調べているという。『The Times』は、チェイニー副大統領がアジアを訪問する前に、カーンの発言を知らされたと報告する。チェイニーはこの諜報情報を中国のリーダーたちに伝え、北京で開催されている6ヵ国会議の決議を急ぐよう、忠告した。

smellPakistan says it is sharing information on nuke probe, declines
comment on report top scientist saw NKorean bombs


■ムシャラフ、軍における役目、決意せず[040413 BBC]

ムシャラフ大統領は、今年の暮れまでに陸軍参謀長を退任するかどうか、まだ決定してないと述べた。『BBC』の番組での発言は、参謀長を退任して文民の長としてのみ君臨するという一般に対する公約に相反する。

彼の発言は、パキスタンでは大きな驚きを持って迎えられた。軍を退任する条件のもとで、ムシャラフは去年の選挙で信任された。国家の政治的混乱や治安の状況を考えて、ムヒャラフは選択肢を残しておくことにしたようだ。

公約に反する行動をとろうとしている理由として、陸軍参謀長を退任しないでほしいという、ある政党のメンバーの要求に答えたものと考えられる。月曜日に、連合政党のうち18人の議員が、大統領と陸軍参謀長の座を両方とも保持するよう、公式に要請した。『BBC』の番組の中で、大統領は今年終わりまでに軍の長の座を降りるのかどうか、再三尋ねられたが、直接的な返答は避けた。かわりに野党であるイスラム政党、MMAに、自分が職を降りることと引き換えに約束した事項を守ってないと、非難した。 (後略)

smellMusharraf undecided on army role
By Zaffar Abbas


■部族民、交渉の可能性も有り[040413 AP]

パキスタン軍が部族民たちの居住区の包囲を強化し始めていると、パキスタンの部族地帯の長老たちは述べた。アルカイダ容疑者たちを引き渡す期限が迫り、流血をなんとか防ごうと、必死になっている。

Jani Khel族の4人の長老が『AP』に、軍と話し合うするつもりはあると述べたが、外国人テロリストは匿っていないと主張する。長老たちは『AP』と接触するために北ワジリスタンのシャワルの山から降り、自分たちの主張を伝えた。政府は、報道陣が南北ワジリスタンに入ることを禁止している。したがって髭を生やした老人たちは8時間悪路を歩き、バヌーにやってきた。

長老たちは、テロリストがいたら、政府に引き渡すことを誓った。「政府は膨大な数の兵士たちを我々の土地に配置した。アルカイダを捜索しているというが、シャワルにはアルカイダはいないと明言したい」と、Jani Khel族のSaid Khanは述べる。「もし外国人がいたなら、引き渡す。数人の部外者を保護するために、全員を罰することはできない」。

パキスタン軍はシャワルへの幹線道路はすべて封鎖したが、部族民に対しては、まだ行動を開始していない。この地域の青年男子たちは日常的にAK-47を持ち、要塞のような居住地には、迫撃砲、手榴弾、ロケット弾を備えている。部族間の闘争に備えるためだ。

Jani Khelはこの部族地帯に住む数十の氏族のひとつだ。彼らの土地は、パキスタン内でも、最も厳しい地形の中にあり、侵入が難しい。2002年までパキスタン軍はこの地に足を踏み入れたことはなく、道もほとんどない。人々は木材の売って生計を立てている。部族半でさえ、冬のあいだはバヌーに降りてくるほど、気象条件が悪い。 (中略)

先週、約120〜140台の軍車輌が、4000〜6000人の兵士をシャワル地域に運んだ。部族民の容疑者引き渡しの期限は4月20日に迫る。部族地帯の治安責任者Brig. Mahmood Shahは、軍が行動する可能性もあるという。「政治的解決を望むが、軍を用いる可能性もある。部族地帯では、非常に重要なことだ」。「交渉、脅迫、軍の行動は、すべて隣り合わせにある」。(中略)

Shahは、ワナで前回の作戦で逮捕された者たちは、アルカイダの重要人物ではなく、アラブ人はいなかったことを認めた。ほとんどがチェチェン、ウズベク、アフガン人で、この地域に1980年代から住んでいた者たちだ。(中略)

Jani Khel族は、自分たちの土地に外国人はないと述べる。ただ、他の場所には、数百人の外国人戦士たちがいるかもしれないという。「これらの部外者たちは、アメリカ人の贈り物だった。アメリカ人が連れてきたのだ。彼らがやってきた時、彼らは聖なる戦士だと説明された」と、土曜日にバヌーにある自宅で、部族の長老たちをもてなしたJani KhelのビジネスマンWalayat Khanは述べる。「長い間ここにいて、社会の中で結婚し、我々の文化を受け入れている」。

部族の長老たちは、ビンラディンとワシントンの関係も、よくわからないという。「数十年前にアフガニスタンに来たときに知っていたことといえば、ビンラディンは金持ちのアラブ人で、アメリカと密接な関係があるということぐらいだった」と、長老のTaj Ali Khanは述べる。「何で今、互いに敵対しているのか、理由は知らない」。

Shahは、政府の目的は、部族民を教育することだという。「彼らはもはや聖戦士ではなく、テロリストだと説明している」。

hoonPakistan Tribesmen May Negotiate
By PAUL HAVEN、BANNU


■パキスタン人、北朝鮮の格設備について語る[040413 New York Times]

カーン博士を取り調べているアジア人とアメリカ人高官によると、カーンは5年前に北朝鮮を訪れたときに秘密の地下核施設に連れて行かれ、3つの核装置と説明されたものを見せられたという。

もしこれが真実とすれば、北朝鮮の核兵器を見た、最初の外国人となる。北朝鮮がどの程度プルトニウムを生産できるか、そしてプルトニウムを核兵器に変化させる技術的能力の評価について、これまでCIAは問題になしてきた。

カーン博士は、兵器を点検する時間はわずかしかなかったという。アメリカの諜報部高官は、カーンが装置を点検する時間、方法、専門知識があったかどうかは、疑わしいという。これまでCIAは、北朝鮮は核兵器を1ないし2個持ち、さらに増産する能力を持つと評価していたが、カーンの証言とほとんど一致する。(中略)

カーン博士はパキスタンの高官に、北朝鮮との濃縮ウランによる核兵器生産装置のセールスを、1980年代から始めたと述べたようだ。しかし1990年代に、北朝鮮がアメリカとの合意でプルトニウム計画を凍結するまで、実際の取り引きは始まらなかったという。パキスタンからの諜報情報を入手した高官によると、カーン博士は北朝鮮に、濃縮ウランにを作るために用いる遠心分離機のデザインと、完全な形の遠心分離機をいくつか売ったらしい。北朝鮮が、数千の機械を生産するために必要な装置の「買い物リスト」も提供したという。(後略)

smellPakistani Tells of North Korean Nuclear Devices
By DAVID E. SANGER、WASHINGTON


■アメリカ、パキスタン軍にあらたな要求[040413 Dawn]

米国政府は、6月に予定されているイラクの主権譲渡のあと、国連の多国籍部隊の一部としてイラクに派兵するよう、パキスタンに要求した。

パキスタンの米大使ナンシー・パウエルは、ワシントンの新たな要求を突きつけた。「アメリカはパキスタンに、主権譲渡のあとパキスタンに軍を派兵するよう、再び要求した」と情報源は語る。

hoonUS renews request for Pakistani troops
By Qudssia Akhlaque、ISLAMABAD


■ジルガ、部族民容疑者と話し合い[040413 Dawn]

南ワジリスタンの長老たちは月曜日になっても、政府が要求している容疑者の投降の問題を解決できないでいる。

全部族のジルガがZalikhel-Ahmadzai Wazir族たちとワナで話し合った後、5人の容疑者のうち3人がいるShah Alamへ赴いた。目撃者によると、ロケット団や迫撃砲で武装した戦士たちが丘の周辺を警護し、パキスタン軍からの攻撃に備えていたという。パキスタン軍は近くのZari Noorに駐屯している。電話での連絡によると、全部族民ジルガのメンバーたちはZalikhel族と会い、解決策を話し合っているようだ。政府側が逮捕した163人の抵抗勢力たちは、現在アトックにある軍の基地で取り調べを受けている。

目撃者によると、全部族民ジルガの長老14人がShah AlamでNek Mohammad、Sharif、Noor Islamと会い、武器を捨て、投降することを説得した。「抵抗勢力たちは主に宗教とジハードについて語った。彼らが言うことを否定できるものは誰もいない」と目撃者は語る。リーダー格のNek Mohammadは、自分たちはテロリストではなく、ムジャヒディンだと語った。「アラーの道のために、命をかけて戦っている。我々が殺されようと、問題ではない」と述べた。さらに3月16日に準軍隊が銃撃を開始し、朝の祈りの準備をしていた配下の者たち2人を殺害したことを非難した。「応戦せざるを得なかった」という。

部族長老によると、ジルカは再び火曜日に容疑者と話し合うという。抵抗勢力は、“riwaj”(地元の習慣)にもとずいて問題を解決し、Yargulkhel族の保証のもとで、安全に生活できるだろうと述べる。しかしある高官によると“riwaj”は曖昧な言葉であり、ジルガが結論に達したあと、さらに詳しくこのことに関して追求する必要があると述べた。「まだ自分たちの要求を取り下げたわけではない」。

hoonJirga holds talks with wanted tribesmen
By Ismail Khan、PESHAWAR


■ジルガ、容疑者たちと会見[040413 Daily Times]

全部族民ジルガはアルカイダの地元協力者たちと会い、政府側に投降を説得した。「政府側に投降するよう、ジルガの決議事項を伝えた」と、全部族民ジルガのメンバー、Pir Muhammad Burkiが述べた。しかし容疑者たちが投降する前に、政府側にも要求があるという。

政府に対する要求は、作戦中に逮捕された部族民の解放と、財産の損失に対する補償である。容疑者たちは、これらの要求に政府が答えたら、容疑者たちは部族の伝統のもとで、問題を解決することに同意したという。「容疑者たちは、最初は政府への投降を拒否した」と長老は述べる。

長老によると、会見はKalooshaのDhana地域のモスク内で実現された。「容疑者たちを代表する8人と、武装した部族民がモスクの周りを警護した」。ジルガは今日、政府側の反応を見てから、再び容疑者たちと会うことになっている。

いっぽう軍のエンジニアたちがワナ空港を補強しはじめ、今後アルカイダ捜索にヘリコプター攻撃が使われることを暗示している。

Jalalkhel族は月曜日に、南ワジリスタンにいる外国人抵抗勢力に協力する者を摘発すると、政府に語った。

hoonJirga meets wanted tribesmen
By Iqbal Khattak、PESHAWAR


■アフガンリーダー、新たな脅威に立ち向かう[040112 New York Times]

カルザイ大統領は日曜日に大臣やアドバイザーと会見し、国の西部と北部で最近発生した衝突への対処の仕方を話し合った。(中略)

政府は問題が発生したヘラートとファルヤブに国軍を派遣し、何事もうまくいっていると成功を表明している。しかし欧米やアフガンの評者たちは、まだ危機は解決してないという。そして今後もこのような危機に対処できるか、政府は大きな試練を迎える。

アブドゥッラー外務大臣は、最近の衝突は、アフガニスタンが市民戦争に戻りつつあることを示すのではない、と語る。ファルヤブ州の問題は、いかにドスタム将軍に自分の軍隊を撤退させ、州の占拠を諦めさせるかである。ドスタムのライバルHashim Habibiがいなくなっても、誰も困りはしない。しかしカルザイの任命した州知事Eynatullah Enayatも追い出され、ドスタムが完全に州を制圧した。Habibiは警察官100人とともに逃走したために、州都には空白地帯ができてしまった。彼は今も、逃走中だ。同様にヘラートでも、国軍の司令官が逃走し、配下の者たちと隣のBadghis州に隠れている。

北部アフガニスタンの国連の長官Michele Lipnerは、アフガン国軍をむやみに用いると、期待に反した結果になる恐れがあるという。「マイマナの緊張を和らげる必要がある。さらに武装カしてはならない」。隣のサラエプール州で仕事に従事できなかったな新たな知事を任命するために、さらに軍隊を送ることは歓迎できない。

ファルヤブに知事を再び任命することも難しいと、欧米外交官は述べる。「状況は非常に悪い」という。「ここに有能な知事を配置することは、大変なことだ」。ファルヤブの運命は、自分によりどころとなる権力がなかったために、Habibiの警察力に頼らざるを得なかったからである。中央政府の人材不足が浮き彫りになった。(中略)

ヘラートとファルヤブの権力闘争は、アフガニスタンの選挙が近づくとともに、大きな緊張感を生み出している。「軍閥たちが、権力を失うのではないかと、かなりの圧力を感じている」とある欧米外交官が述べている。(後略)

hoonAlready Stretched, Afghan Leaders Face New Threat
By CARLOTTA GALL、KABUL


■アフガン、イラクの抵抗運動を見習うべきと、ヘクマチアル[0404712 The News]

ヘクマチアルが、イラクのシーア派、Moqtada Al-Sadr師の支持者たちの決起を歓迎し、スンニとシーア派の団結と賞賛した。

パシュトゥ語で書かれた声明文の中で、ヘクマチアルは「サダル師とその支持者たちの決起を歓迎する。シーア派は、アフガニスタンとイラクに侵攻している十字軍に協力しなくなるだろう」。これはイラクを解放するだけでなく、カルバラやクエッタで事件が起きることも防止できると述べ、イラク解放のための新たな動きとなるだろう主張した。「アフガンも、イラクの人々が選んだ道と同じ道を歩むだろう」という。

ヘクマチアルのカセットも出まわり、カブールやバグダッドの制圧は簡単だったが、それを維持するのは大変な努力がいる、と語る。「侵略者にとって、最初はうまくいったかもしれないが、その後は悪いニュースだけになり、最悪の日々を迎える」。「アメリカやイギリス人は、力で国を服従させることはできない。なぜなら、今日、国は服従するつもりはないからで、民主主義のスローガンには騙されない」。さらにアフガニスタンやイラクでは、化学兵器の使用や民家、モスク、村の破壊は、公然の秘密となっているという。また地元の民兵を組織しても、無意味だと主張する。なぜなら金で動いているのであり、金は理念に対抗することはできないからだと語った。

hoonAfghans to follow Iraqis in resistance: Hekmatyar
By Behroz Khan、PESHAWAR


■Yargul khel、容疑者の引き渡しを拒否[040412 Daily Times]

Zalikhel族と,Yargul khel族の長老は、容疑者4人の引き渡しで政府に協力することを拒んだ。この件に関して行動することはできないと述べたと、Geoニューズが月曜日に報道した。

部族の長老たちは日曜日にZalikhelのリーダーたちとジルガを開き、Zalikhelの枝族に容疑者の引き渡しを再確認した。ジルガの最中、Usmankhel、Kakakhel、Sheikh Wazirkhel、Yargul khelは、政府と協力することに関して、政府側にどのような返答したかを報告した。

Kakakhel族のSardar Malik Behar Khanは、政府は自分の氏族の人間1人を、引き渡すように要求したという。彼はジルガで、容疑者は近々行政側に引き渡すと述べた。長老は、行政側のすべての条件や要求は、受け入れるという。また今後抵抗勢力が、この地域をコントロールすることはないと述べ、政府にできる限りの協力をすると報告した。

いっぽうUsmankhel族も、アルカイダに対して同じような立場を表明した。しかしYargulkhel族はNek Muhammad、Muhammad Sharif、Abdul Aziz and Gul Islamの3人を政府に引き渡すために協力することを拒否した。この件に対しては、無力だと主張し、彼らを逮捕することはできないという。別の部族Ahmedzai Wazirに、問題の地域に隠れている対抗勢力たちを捜索するよう、協力を求めた。

hoonWana: Yargul khel tribe decline to handover wanted persons
WANA


■ムシャラフ暗殺未遂事件で、10人の警官、取り調べられる[040412 Daily Times]

ラワルピンディ警察の警官10人が、12月25日のムシャラフ暗殺未遂事件に関して、取り調べを受けている。

smellAssassination attempt on Musharraf: 10 cops recalled for questioning
ISLAMABAD


■アメリカの無人探査機2機、コーストで打ち落とさる[040412 Daily Times]

米軍の無人探査機2機が、日曜日にコーストで打ち起こされた。この日、アメリカ大使カリリザードがコーストを訪れていた。BBC特派員が、ミサイルがスパイ探査機に命中したのを目撃。別の目撃者が、別の探査機が墜落するのを見たという。

hoon2 US drones shot down in Khost
ISLAMABAD


■タリバン、アフガンのスパイ頭を殺害、地方を制圧[040412 Reuters]

タリバン残党たちが諜報部幹部を殺害し、パキスタンとの国境沿いの3つの地域を制圧したと、イスラム過激派の報道官が月曜日に発表した。

タリバン戦士はウルズガン州の諜報部幹部Ahmadullahを殺害し、アフガン政府高官や米軍の殺害を計画していると、タリバン報道官Abdul Latif Hakimiが述べた。

Ahmadullahは木曜日に3人のボディーガードとともに誘拐された。「彼と彼のボディーガードを殺害した」とHakimi。「ウルズガンの行政側が最近殺害したタリバンの遺体を引き渡さないかぎり、こちらも引き渡さない」という。さらに、タリバンはかパクティア州の3つの地域も制圧したと述べた。しかし警察長官は、タリバンの支配下に入ったことを否定した。「地元高官の協力で、我々はいくつかの地域を制圧した。戦いはなかった」とHakimiは述べた。しかし警察長官Mohammad Rahim Ali KhelはHakimiの声明を「嘘」と非難。実際にこの地域を誰をコントロールしているのか、現状はわからない。

Hakimiは、タリバンはアフガン高官は米軍に対する攻撃を、強化するという。「我々の目的は、知事や州の高官たちを排除することだ。ほとんどの州に、我々は軍隊を持っている。近々さらに攻撃を強化し、合同軍に、思い知らせる」。

garrTaliban say kill Afghan spy chief, seize districts
By Mirwais Afghan


Sniffed Out By Trail Dog 0-1, 2003, 2004.