【2004年4月19日〜4月25日】


■パキスタン、逮捕した50人を釈放[040425 AP]

パキスタンは日曜日に、アフガニスタンとの国境付近で逮捕した部族民50人を釈放した。全員取り調べの結果、無実だという。

部族地帯の治安責任者Mahmood Shah准将は、ペシャワルで逮捕されていた50人はワナに連れて帰られるという。50人を釈放することで、昨日の警察司令官の約束が果たされたと、Mahmood Shahは述べた。

ワナにいる諜報部高官によると、今のところ、政府が恩赦の申し出をしているにもかかわらず、外国人抵抗勢力はまだ誰も登録に訪れてないという。

これとは別に、カイバル行政区の部族民たちが日曜日に、自発的に武器を当局に引き渡した。ロシア製のロケット砲6、ロケット弾や迫撃砲数百、ライフルなどが含まれていた。

hoonPakistan releases 50 tribesmen arrested during counterterrorism sweep


■アルカイダと関係のある部族民の恩赦で政府の弱さ露見[040425 AFP]

パキスタンが5人の部族民抵抗勢力に恩赦を与えたことで、政府がこの辺鄙な部族地帯に対してコントロールする力がないことが露見したと、アナリストが述べた。

土曜日に政府は容疑者たちに恩赦を与えたが、これは容疑者たちが投降したというよりは、地元部族民たちの怒りを静めるための譲歩だったとアナリストは見る。「軍は、彼らを引っ張り出すことができないことがわかり、最悪の事態にならないよう、最善のことをしたのだ」と政情アナリストMohammad Afzal Niaziは述べる。(中略)

「これは前代未聞のことだ。なぜなら、行政側は部族民を罰さないで放置することはないからだ。特にパキスタンの国家に関わることだったら、なおさらだ」と、アナリストRahimullah YousafzaiがAFPに語った。「軍は認めないだろうが、撤退だ」。Yousafzaiによると、抵抗勢力たちに前例を作ったことで、テロとの戦いに対する政府の立場は悪くなるという。

アルカイダたちをアフガニスタンとパキスタンの間で挟み撃ちにしようという「カナヅチとカナノコ」作戦は、土曜日の取り引きを見ると、うまくいっていそうもない。「『カナノコ』であるパキスタンはテロとの戦争に、新たな変数を設けている」とYousafzaiは語る。抵抗勢力のリーダー、ネック・ムハマッドは今後も部族地帯で仲間を集めていて、政府にとってはたぶんがっかりさせられる結果になるだろうという。「以前パキスタンはこのような要員を逮捕して、アメリカに引き渡した」。

アナリストRiffat Hussainは、恩赦によってワナでの外国人抵抗勢力の捜索は終了したことを意味する、と述べた。

hoonPakistan amnesty to Al-Qaeda-linked tribesmen shows weakness
ISLAMABAD


■アザム・タリク殺害でNaqviが起訴[040425 Daily Times]

対テロ裁判所の裁判官Manzoor Ahmed Mirzaは土曜日に、MMAのAllama Sajid Ali Naqviとジャン出身の前国会議員Nawab Amanullah Sialを、アザム・タリク暗殺事件と関連して起訴した。2人とも、無罪だと控訴した。

hoonNaqvi indicted in Azam Tariq murder case
RAWALPINDI


■パキスタン軍、イランの国境で銃撃戦の後、5人を逮捕[040425 AP]

パキスタン軍がイランとの国境付近で、銃撃戦のあとに5人を逮捕したと、日曜日に高官が述べた。

クエッタの南西部のShun村で、3台の車輌が制止命令を無視し、国境警察のパトロール隊に発砲した。銃撃戦の末、2台の車輌はイラン側に逃走、残りの1台に乗っていた5人が逮捕された。5人はパキスタン人でBuleda地方から来たようだというが、現在国籍を調べているという。

hoonPakistan forces arrest five men near Iran border after gunbattle


■パキスタンの部族地帯の和解、誰が勝つか?[040425 BBC]

パキスタン政府と親タリバン派の和解は、アメリカを喜ばしたとは思えない。しかしアフガニスタンとの国境付近での軍事行動の中止は、当局と部族民、両方の間に安堵感をもたらした。両側で、100人以上の死亡者が出たといわれる。ムシャラフにとっても悪影響を与えた。和解の本当の内容はわからない。しかし政府高官が語るには、部族民たちはアフガニスタン側の抵抗勢力を匿わないという保証をしたという。ソ連時代に戦っていた外国人イスラム武装勢力たちは、政府側に登録をすることになる。それと引き換えに、彼らは逮捕もされず、追放もされないことを約束した。

《小反乱》

政府に批判的な者の意見としては、軍は以前の主張を撤回して、部族地帯の抵抗勢力たちの掃討作戦から完全に撤退したと述べる。部族民やパキスタンのイスラム政党にとっては、これは歓迎すべきことだ。部族地帯の半自治区で、反乱が起こることが防げた。

軍は大きな打撃を被った。パキスタン軍が大きな被害を受けた際、政府は地元の軍司令官たちに厳罰を与えると主張した。しかしその後、部族地帯の中だけでなく、国家内からも、厳罰をあたえれば反抗的な部族民たちに火をつけかねないという声が挙がり、政府はこれを諦めざるをえなかった。

政府は撤退したのではないと主張する。ムシャラフの政策に従っているのだという。

《保証》

ムシャラフは3月に部族民たちに会い、軍事作戦はアルカイダやタリバンに向けたものであると主張した。同時に、部族地帯に住む外国人抵抗勢力に、武器を捨ててよい行ないを約束すれば、この地で生活することを約束した。

南ワジタスタンにおけるアルカイダやタリバン掃討作戦の一時休止は、完全な撤退とはいわないまでも、部族地帯からテロリストを一掃すると誓った軍当局にとっては、大きな後退である。しかし部族民たちとの取り引きの難しさについて熟知している者にとって、特にワジリスタンのように超保守的な土地において、軍を使用することは、これまでは考えられなかった。「これらの部族民は、外部の軍を受け入れることはなかった。パキスタン建国の父、カイディ・アザームでさえ、ワジリスタンには軍は介入しないと約束した」と、部族地帯での経験が豊富な、前文民官Roedad Khanが述べる。「彼らは恐れを知らない人々だ。武器を持ち、戦いの仕方を知っている。強力な軍隊に取り囲まれても、戦いつづける」。

《侵入》

パキスタン軍の本当のサクセス・ストーリーは、ここ2年の間、飴とムチ作戦で部族地帯の半自治地域に、なんとか侵入したことだ。アフガニスタンのトラボラの洞窟を見下ろすTirah谷をはしめ、ワジリスタン各地にパキスタンは56年の歴史の中で初めて侵入した。

イギリス時代にも、軍隊は部族地帯に入ることはできなかった。しかし9.11以後、パキスタン軍は、この部族地帯に侵入することに対して大きな努力を払った。アルカイダ残党を捜索することと引き換えに、この文明から取り残された地域に、道路や学校、水の供給、病院など、さまざまな発展計画を提供した。

戦略は功をなした。そしてこの間、当局は500人ほどのアルカイダやタリバンを、逮捕している。

《アメリカの圧力?》

アナリストによると、当局は南ワジリスタンの扱いに失敗したという。アメリカの圧力のためか、またはパキスタン軍内部の勢力のためか、アルカイダ捜索のために、強力なAhmedzai Wazirと対決することになってしまった。この枝族のリーダーたちは、中でも有名なネック・ムハマッドは、この地域にいる外国人抵抗勢力はアルカイダとは関係ないと主張してきた。かれらは以前から住み着いている、アラブ人、チェチェン人、ウズベク人のムジャヒディンだという。

しかし、当局は完全な投降を要求した。これはハチの巣を引っ掻き回すようなものだった。激しい衝突が起こり、軍は襲撃され、大きな被害を被った。さらに国家全体から非難された。

結局当局は、部族地帯の掟に従い、この地域出身の国会議員の助けを得て、和解にこぎつけた。この停戦、あるいは和解が、どの程度持続するかはわからない。またアルカイダ捜索に対して挙げたのろしの結果がどうなるのかも、曖昧だ。

しかし大きな問題は、以前、パキスタンの軍事行動を賞賛していたアメリカが、この取り引きに満足するかだ。パキスタンの部族の組織に詳しいアナリストたちによると、部族地帯の伝統からすると、今後政府の問題の半分は解決するだろうとみる。部族民たちは約束を守る。さらに軍がこの地域に侵入することも、そう難しくなくなったかもしれない。今後の成り行きを見て、初めて判断できるだろうという。彼らは、これ以上、良い結果はないと見ている。

hoonPakistan's tribal deal - who wins?
By Zaffar Abbas、Islamabad


■ワナの手配者、投降[040425 The News]

日曜日に数千人の部族民が見守るなか、警察司令官Lt-Gen Safdar Hussainと南ワジリスタンで手配中となっていた容疑者たちが正式に会見し、イスラム抵抗勢力の恩赦と引き換えに、軍事的な行動はしないという口頭の約束を交わした。

ジルガの発言者は次から次へと、部族地帯でパキスタン人のムスリム同士が戦うことは過ちだと述べた。兄弟で血を流し合ったことに対しても、反省を表わし、中には誰かがパキスタン人とムスリムを戦わせるように仕向けていると、非難する者もいた。

四方を山で囲まれた、普段はけだるさが漂うShakai村は、警察司令官や文民、軍事高官、メディアを連れてヘリコプターが飛来すると、興奮で包まれた。到着が遅れ、数時間待たされたにもかかわらず、部族民たちはLt-Gen Safdar Hussainを暖かく迎え、来賓たちがジルガに到着すると、“Pakistan Zindabad”“Allah-o-Akbar”という声が一斉にあがった。

到着が遅れたのは、警備上の問題かと危ぶまれた。ワジリスタンの天候が悪いためかと、ペシャワルから何度も電話で確認したところ、ワジリスタン上空は良好のようだった。結局、ジルガが開催される予定のだった建築中のモスクの天井が崩れたとのことだったが、遅延の理由としてはお粗末だ。しかし警察司令官の到着直後、ジルガが開催された。

1人ずつ、5人の容疑者のうち4人が部屋から出てきて、警察司令官一行に挨拶をした。長髪のネック・ムハンマドはトレードマークである黒いターバンとジャケットをはおっていた。衣服の下に、ピストルを隠しているのは明白だった。シャリーフ・ハーンと兄弟のヌール・イスラム、マウラナ・ムハンマド・アッバースも一行と会見した。5人目のマウラナ・アブドゥル・アジーズは欠席だったが、代理として甥が参加した。アジーズは布教に出たといわれるが、和解に不満だという噂もある。

抵抗勢力たちは警察司令官に贈り物をした。30歳になるかならないかのネック・ムハマッドはワジリスタン製のダガーを、シャリーフはカラシニコフを、マウラナ・アバスはクルアーンを、ヌール・イスラムはピストルを贈った。Ahmadzai Wazir族とその枝族のZalikhelの長老たちは、ルンギ(ターバン)とダガーを、一行に贈った。

容疑者と軍の仲介役を果たした、南ワジタスタン出身のMMAの国会議員Maulana MerajuddinとMaulana Abdul Malikにも、贈り物がされた。カラシニコフとロケット弾を構えた武装した部族民たちが、ジルガが開催された建物の屋根の上や、建物の周りを取り囲んだ。全員が、アザムワルサックで軍と戦った者たちだ。

警察司令官Lt-Gen Safdar Hussainは、兄弟たちと会うことができてうれしいと語った。「Shakaiはテロリストの巣だと聞いていた。ここで暖かく迎えられたあとは、すべてがプロパガンダだったと認めるしかない」。部族民たちを兄弟と称え、全員がパキスタン人でムスリムであり、常に国家のことを考えなければならないと語った。また9.11に加わったアフガン人は誰もいなかったこと指摘し、アフガニスタンも政治的に変化していると述べた。パキスタンはFATAの人々に危害を与えないよう、注意深く行動する必要があり、住民側はテロリストを匿っているという印象を与えないよう、注意深く行動する必要があると述べた。

南ワジリスタンで隠れている非パキスタン人は、4月30日までに登録を済ませ、部族民たちの保証の下で、難民として生活してほしいと述べた。地元の抵抗勢力と同様、外国人たちにも保証を与え、パキスタンの土地で生活することを許すという。「FATAはパキスタンの発展から取り残されている。そしてパキスタンも世界に遅れをとっている」と嘆いた。

南ワジリスタンの発展のために、9千100万ルピーが準備されていると発表した。177キロに及ぶ道路が建設される予定で、学校5校、水の供給計画、手動ポンプ計画などが進んでいるという。さらに2週間後にはテレビを引く計画が実行されるという。軍医も派遣される予定のようだ。ジルガが開催される予定だった天井の崩れたマドラッサを再建するために、5万ルピーをその場で提供した。逮捕された部族民のうち50人も、釈放予定である。

ネック・ムハマッドはその演説で、軍が早く自分たちに接触してきていたら、このような戦いや流血はなかったはずだと述べ、無実の者が戦いで死亡したことを嘆いた。互いに戦うのは間違っていたという。「互いに戦うのは間違いだった。我々はパキスタンに忠実で、政府に頼まれれば、カシミールでもどこでも、戦う準備がある。我々がテロリストだというのは、プロパガンダだ」。部族民たちの喝采に包まれていた。

ネック・ムハマッドの同僚、マウラナ・アッバースは、「我々は一心同体だ。今後互いに戦ってはならない」と強調した。残りの者たちも、和解の喜びを語った。流血を防ぐために尽力した大ジルガのメンバーたちも出席したが、部族民出身の議員Maulana MerjauddinとMaulana Abdul Malikの下で、その存在が薄かった。

smellWanted Wana militants surrender
By Mushtaq Yusufzai、SHAKAI


■アルカイダの部族民協力者、軍に投降[040424 Reuters]

土曜日、アルカイダを匿った5人の部族民が、パキスタン軍に投降した。これで部族地帯で続いていた捜索は終了した。

5人の容疑者は、南ワジリスタンで一緒に住んでいる外国人抵抗勢力のリストを提出する予定である。パシュトゥン族数千人が、ジルガに投降したZali Kheil族の5人の男たちを見物するために集まってきた。

Shakai村で部族民たちは、首飾りやターバン、ピストルや剣などを、和解の贈り物として軍高官たちに贈った。「我々は兄弟の契りと忠誠への返答として、恩赦を与える」と、ペシャワルの軍司令官Lieutenant-General Safdar Hussainが述べた。部族の戦士たち一斉に“Allahu Akbar”(神は偉大なり)と唱え、司令官たちはを迎えた。外国人抵抗勢力は4月30日まで投降すれば恩赦され、さもなければ、軍が捜索のために派遣されるという。また先月の衝突で逮捕された50人の部族民も釈放される予定のようだ。

部族民の喝采の中、手配されていた5人の中のリーダーが演説を行なった。「パキスタンは我々の故郷だ。平和を望む。パキスタン軍は、我々の兄弟だ」とネック・ムハンマドが述べた。「誤解から生じた過去の出来事を、残念に思う」。(中略)

カブールにいる米軍のLieutenant Colonel Matt Beeversは、Shakaiの和解は歓迎するが、軍の行動はまだ必要だと述べた。「いずれ、パキスタンはあそこで何らかの行動をするだろう。今まではしていたのだから、今後も続けるだろう」という。

ohTribal Allies of Al Qaeda Submit to Pakistan Army
By Hafiz Wazir、SHAKAI


■5人のアルカイダ協力者、投降[040424 AP]

部族民が取り引きを守れば、今後部族地帯では軍事作戦は行なわないと、政府高官が述べた。パキスタンはアルカイダを匿った容疑者の5人に恩赦を与え、それと引き換えに部族民たちは外国人テロリストに協力せず、平和に暮らすことを約束することになっている。

この取り引きは、アフガニスタンでアルカイダやタリバンと戦っているアメリカの合同軍たちにとっては、残念な結果である。これまでアメリカはパキスタンの取り締まりを賞賛し、今後もさらに厳しく対処することを要求していた。

部族地帯の治安責任者Mahmood Shah准将は、部族民が約束を守れば、今後南ワジリスタンでは軍事作戦は必要ないと述べた。しかし今後もパキスタン軍は南ワジリスタンに留まり、テロリストたちが入ってこないように監視するという。

Shakai村の建物の屋根が崩壊したために、ペシャワルからShakaiに発つ予定だったパキスタン高官の出発は遅れている。けが人が出た模様で、数人が病院に運ばれたという。

アフガニスタンの米軍報道官は、今回の恩赦の報道を注意深く受け止めた。「政策の一部として問題を解決しようというのなら、それはそれでいいことだ。しかしいつの日にか、パキスタンがあそこで行動することを期待している」と、カブールでLt. Col. Matthew Beeversが述べた。「パキスタンは政策に従って行動しており、今は対話の時期なのだろう。しかし今後も南ワジタスタンで作戦を実施できるように、扉は開いたままだ。我々はパキスタンの計画が何であるのか、もう少し様子を見てみたい」。

hoonFive Al-Qaeda helpers to surrender in Pakistan


■部族民に、今日恩赦予定[040424 Daily Times]

南ワジリスタンでアルカイダテロリストを匿ったとされる容疑者に対し、今日恩赦が与えられる。

投降の儀式はShakaiの町で、朝10時に開始される予定だ。(中略)

部族の長老が『Daily Times』に語ったところるよると、Nek Muhammadはクルアーンと“maswak”(木の枝でできた歯ブラシ)を警察司令官に贈る予定だという。警察司令官は彼とその仲間たちに恩赦を発表する。(中略)

お祭り気分の部族民たちは、今回の取り引きは歴史に残るという。「この合意で平和が戻り、政府やパキスタンの人間は部族民はみんなと同じように愛国主義者であることがわかるだろう」とAllauddin Wazirが『Daily Times』に述べた。「ワジリスタンで起きたことは、政府が我々に無関心だったからだ。政府が2度とこのような過ちを繰り返さないことを望む」という。

Nek Muhammadは、コメントを近々発表するという。ワナの外のある場所から『Daily Times』に接触し、この若いアルカイダシンパは、今回の和解について土曜日にコメントを発表すると述べた。「いくつか、明確にするべき点がある」という。

hoonTribesmen surrender today for amnesty
By Iqbal Khattak、WANA


■ジルガ、今日和解の予定[040424 The News]

今日、南ワジリスタンのShakaiでジルガの開催が予定され、パキスタン軍と政府高官がイスラム抵抗勢力と和解し、数ヵ月間続いた流血に終止符を打つ予定である。親MMA国会議員Maulana MerajuddinとMaulana Abdul Malikが、和解のための仲介役を勤める。

和解の合意のもとで、5人の容疑者はアザムワルサックに戻ることが許され、彼らの名前は容疑者のリストから除外されることになる。政府は彼らをはじめ、この地域で行なわれた軍の作戦で人的、物質的損害を得た者たちを補償する。ほとんどがアフガン難民である163人の捕虜多数も、釈放される予定である。これと引き換えに武装勢力は、今後正しく行動し、平和な生活を送り、パキスタン国内や国境を越えてアフガニスタン側で軍事行動をしないことを保証する。

武装勢力に近い関係者によると、容疑者のうちNek Mohammad、Sharif Khan, Nur Islam、Maulvi Mohammad Abbasはジルガに参加するが、5番目の容疑者Maulvi Abdul Azizは、Tableeghiのグループの一員として布教に出かけてしまったために、Shakaiで開催予定のジルガまでには戻れそうもないという。現在彼を探し出し、ジルガに出席させるために努力しているという。

金曜日にNek Mohammadは完全武装した戦士たちとともに6台のピックアップに乗り、ルスタム・バザールで買い物をした。目撃者によると、少なくとも1台には、ロシア製のDachaka重機関銃が設置されていたという。その後、一団はShakaiに向かった。Nek Mohammadの一味はここを根拠地としている。

Shakaiは、ワナから35キロの地点にある。行政側は警備の上でも戦略的にも、ワナでジルガを開催することを望んだが、抵抗勢力側がShakaiで開催することを主張した。最終的にペシャワルの警察司令官Safdar Hussain中将が、仲介者Maulana MerajuddinとMaulana Abdul Malikとの約束を守り、Shakaiで開催することに同意した。

前部族地帯出身の国会議員Maulana Noor Mohammadが主催する、ワナのマドラッサで学んだ経験がある長髪のNek Mohammadは、突然、全世界に有名になった。いくつものインタビューを行ない、FATAの特別自治権を保護する必要性を主張してきた。アフガン戦争の戦士であり、アフガニスタンにおける親タリバン戦士でもあるNek Mohammadは、抵抗勢力の報道官として躍り出た。

Nek Mohammadよりも年長のSharif Khanは、一団のもう1人の重要人物である。教育は受けてないが、部族の掟や習慣には詳しい。犯罪歴があり、大胆で勇敢な男として有名である。彼の弟Nur Islamも、容疑者5人の1人である。

警察司令官Safdar Hussain中将は今日Shakaiに飛ぶ予定で、歓迎を受けることになっている。国会議員Maulana Merajuddinによると、ジルガ開催が1日延期されたのは、部族民が、警察司令官やその他の来賓を暖かくもてなすために、準備が必要だったからだという。「ホスピタリティーを示したい。我々の土地に来る客人のためには、それにふさわしい歓迎を受ける」という。客人をもてなすために、大宴会が開催予定である。このため金曜日に、Maulana MerajuddinとMaulana Abdul MalikはShakaiまで出向き、抵抗勢力たちとジルガ開催のための打ち合わせを行なった。これに先立ち、2人の国会議員たちはワナでAhmadzai Wazir族の長老たちと話し合い、合意の条件について説明した。

いっぽう武装勢力たちは、国会議員や軍や文民高官たちに、贈り物を計画している。贈り物には聖なるクルアーン、AK-47、南ワジリスタン製のダガー、祈りのための絨毯、ルンギ(ターバン)、“maswak”が含まれる。武装勢力たちは、他の者たち同様、武器は持たないで集まる予定である。

犯罪を犯したとされる部族民に、罰が与えられなかったのは、南ワジリスタンでは前代未聞のことであることは、特筆すべきだ。1947年にイギリスの支配が終わって以来、犯罪を犯した部族民は、必ず処罰されてきた。Nek Mohammadは反国家的な行動、テロ行為など、さまざまな罪名で手配されていた。しかし彼らには恩赦が与えられ、日常生活に戻ることが許されるのだ。

さらに、南ワジリスタン行政官Mohammad Azam Khanはこの段階にきて異動となり、これまでタンク地域の地方高官だったAsmatullah Khan Gandapurに代わったことも注目される。しかし情報筋によるとAzam Khanの異動は、武装勢力たちの要求に従うものではないという。

ohohsmellJirga to effect reconciliation today
Rahimullah Yusufzai & Sailab Mahsud、PESHAWAR/WANA


■アメリカのフットボール選手、アフガニスタンで殺害さる[040423 Reuters]

360万ドルの契約を捨てて米軍特殊部隊に入隊した、アメリカの前プロフットボール選手だったPat Tillmanが、アフガニスタンで死亡した。

木曜日、アフガニスタン南西部でTillmanが所属するレンジャー部隊がパトロールを行なっている最中銃撃戦となり、Tillmanが死亡したという。(中略)

カブールにいる米軍によると、コースト南西部のSperah村付近で銃撃戦となり、兵士1人が死亡、2人が負傷した発表した。

hoonEx-US football star killed in Afghanistan-officials
By Charles Aldinger、WASHINGTON


■パキスタン、部族民に恩赦[040423 AP]

パキスタンはアルカイダ容疑者を匿った5人の部族民に対して、今後パキスタンに不利になるようなことはしないという約束と引き換えに、恩赦を与えることにした。

ワナに集まった部族民たちに下院議員のMaulana Abdul Malikは、5人の容疑者に対する恩赦は土曜日に、政府と軍によって言い渡されると発表した。容疑者たちは土曜日に開催されるジルガで、正式に投降することになっている。「今後パキスタンに反することはしないという声明を発表し、それと引き換えに政府は恩赦を与える」という。その他のことについては、語らなかった。

smellPakistan to Give Amnesty to Tribesmen
By AHSANULLAH WAZIR、WANA


■タリバン司令官、アフガニスタン26地域の支配を主張[040422 The News]

タリバン司令官のダドゥッーラ師は、アフガニスタン南西部の26の地域を支配していると発表した。木曜日のラジオ・テヘランのインタビューで、彼はアメリカとアフガン政府はこれらのUlooswalis(地域)を奪回することも、タリバンを追い出すこともできないと述べる。「これらの地域では、怖いものなしだ。政府はここでは機能していない」。

戦いで片足を失ったダドゥッラーによると、タリバンはカンダハルの首都、ウルズガン州の6地域、ヘルマンドの5地域、ザーブルの5地域、パクティアの4地域を支配下に置いているという。これらの地域からタリバンを一掃しようとする米軍の作戦は、失敗していると述べる。「アメリカとその合同軍は上空を支配しているが、地上を支配することはできない。米軍が車輌で移動しないのはそのためだ。攻撃されないよう、変装することさえある」と主張した。

オマール師により、タリバンの10人議会の一員に任命されているダドゥッラーは、世界は欧米のメディアが発表することだけを受け入れているために、真実を知らないと述べる。「世界は、タリバンの米軍に対する抵抗運動の規模を知らない。我々の攻撃は夏に向けて強化され、カブールにいる敵にさえも、嫌がらせをしている。ここ数週間の間に、さらに攻撃は激しくなるだろう」。

garrTaliban commander claims control of 26 Afghan districts
PESHAWAR


■ムシャラフ、どこに行く?[040422 BBC]

ムシャラフが文民政府を強化する方向で歩みだし、国会やジャマリ首相にこれまで以上の権限を与えたかのように国民が思っていた矢先、彼はその反対の方向を目指し始めたように見える。ここ数週間、軍は生まれたばかりの民主主義体制に影響力を強化し始め、国家がまだテロ、宗教過激派、派閥間の闘争の脅威をさらされている最中に、新たな政治的危機を迎えた。

ジャマリ首相は不承不承ながら、13人からなるNational Security Councilを設立する法案を国会に提案せざるを得なかった。これで国家におけるすべての政略を、軍が制御することになる。この法案は、4月14日、国会で承認が強行された。反対派がボイコットしたために反論がなく、たった3分半で可決されたのだ。

さらにムシャラフは、制服を脱ぐという12月に果たした約束も、守るつもりはないように見えてきた。軍に近い閣僚たち数人がムシャラフに、軍から退かないないでほしいと申し入れたあと、BBCテレビに出演してまだ軍服を脱ぐかどうか決定してないと語り、国民の間に疑問が湧き起こっている。

《予想外の刑》

これとは別に、野党のリーダーJaved Hashmiはイスラマバードの法廷で、軍内部に反乱を起こそうとしたとして、23年の刑を言い渡された。これは、軍は批判を受け入れないという、明らかな警告である。

いっぽう、ムシャラフは内閣ではジャマリの隣に座り、警察の改革や教科書の改訂、中央政府とパキスタンの4州の予算の割当などにも口を挟んでいる。これらは本来は内閣の仕事だ。ジャマリ首相のPakistan Muslim Leagueに属する政治家たちの間でさえも、不満が高まってきているようだ。

ムシャラフ将軍は、内閣や国家機関、大学やメディアなどを牛耳る、600人ほどの退役、現役軍幹部を更迭することを拒否した。軍の独裁者Zia ul-Haq将軍の時代のように、政府が国民によって選ばれた場合、軍幹部は官僚たちに置き替わることが予測されていた。

《蚊帳の外》

さらにパキスタン外交官によると、外務省は外交に対して、口を挟むことができなくなっているという。

外務省は、最近のインドとの関係において、自分たちは蚊帳の外だという。すべて、ムシャラフ大統領とその側近が決めてしまう。ムシャラフが今年の末に軍を退き、新たな陸軍参謀長を任命したとしても、国家機構に軍の支配的、永久的役割は強化されることになる。

アナリストの意見は、分かれる。ムシャラフの動きは、1999年のクーデター以来支配していた権力を手放すための準備なのだろうか? それとも軍内部と野党から、何らかの大きな脅威を感じているのだろうか? または最近の情勢から、文民に政府は任せられないと、軍は結論づけたのか?

ある軍幹部によると、ムシャラフの最近の顕著な動きは、ジャマリ内閣と国会がその責任感を認識してないためだという。国家が直面している危機は、国会内での対立のために、うやむやになっているという。

《不満》

しかしジャマリを選んだのはムシャラフだ。国際社会は、ムシャラフが2002年の選挙に勝てたのは、ベナジール・ブットのPakistan Peoples Partyやナワーズ・シャリーフのPakistan Muslim Leagueなどの多数派を妨害したからだと見ている。

今のところ、ジャマリは大統領に命じられるまま動いているために、内閣議員たちの間には不満が高まっている。また軍内部には、ムシャラフの親米政策や、部族地帯における政策に不満を持つ者が多い。しかし軍は統率がとれ、やる気がある。ムシャラフ時代になってから、軍は大きな特権を獲得し、有利になったからだ。

さらに最近ムシャラフは、イラクにおけるアメリカの役割を非難し、またHashmi氏の刑に対してアメリカがやんわり諭したときも、内政に干渉するなと非難した。ワシントンに対する非難は、政策の推移ではなく、単に国内における反米派の支持を得るためのものと見られる。同様にムシャラフは、カシミール問題やインドとの関係においても、イスラム政党たちの支持を得るために、語気を弱めたり強めたりしている。

最終的に、野党は軍に対して批判的ではあるが、軍を直接非難しようとはせず、逆に軍は彼らを分裂させ、支配している。結局ムシャラフが軍服を脱いだあとも、自分と軍が政治をコントロールできるように準備をしているのだろう。しかしこれで政治的な安定や経済成長は期待できないし、イスラム過激派に対する戦いにおいて、民衆の支持を得られるとは思えない。

smellWhere is Musharraf's Pakistan heading?
By Ahmed Rashid, Lahore


■パキスタンの部族地帯のアルカイダ協力者、和解の準備[040422 Reuters]

先月パキスタン軍との衝突に関わった5人の容疑者は武器を捨て、この地域に隠れている外国人抵抗勢力を引き渡すことに同意したと、高官が木曜日に発表した。

諜報部高官によると、政府は25人のアルカイダ幹部とタリバン容疑者を逮捕する予定だという。この25人の外国人以外の、1980年代のソ連侵攻時代やタリバン戦士たちに強力して戦っていた外国人たちは、身元の登録を済ませれば、今後もこの地域で暮らすことが許される。(中略)

「彼らは投降すると言っている」と、部族地帯の治安責任者のMahmood Shahが述べた。現在は政府は5人の容疑者たちと、外国人抵抗勢力の引き渡しについて交渉している。「外国人たちが引き渡されなければ、取り引きは成立しない」という。仲介役を果たしているイスラム聖職者Maulana Mairajuddinは、容疑者たちは協力を約束しているという。

5人の容疑者Nek Mohammad、Haji Sharif、Noor Islam、Abdul Aziz、Maulvi Abbasは、金曜日にShakaiで開催されるジルガで投降すると見られる。

ohsmellPakistan's tribal al Qaeda allies ready for a deal
By Hafiz Wazir、WANA


■政府と容疑者、和解[040422 The News]

南ワジリスタンの国会議員の仲介により、容疑者と政府の間に和解が成立し、部族の軍隊の行動も、中止された。

パキスタンのGeo TVに出演したアナリストRahimullah Yousuf Zaiは、和解が成立したことを政府高官も認めたと述べた。ペシャワルの警察司令官も、この情報を認めた。彼によると、国会議員のMaulana Mairaj-u-DinとAbdullah Malikが仲介役を引き受け、問題解決に向けて楽天的な見通しを語った。

国会議員たちは今朝早朝にヘリコプターでワナに到着し、容疑者をはじめ、Zali Khailと話し合った。明日、容疑者と警察司令官との間で話し合いが開催される予定である。影響力のある部族民や、地方議員たちも会合に出席する。

政府は無実の者を釈放するとともに、他の者は厳重な取り調べの後に、釈放されることに合意したという。また部族民たちは、作戦の最中に受けた損害に対して、補償されるという。

ohsmellWana: Government, Wanted persons reach a compromise
WANA


■ワジリスタンの和平「合意」[040422 BBC]

パキスタン軍と南ワジリスタンでアルカイダを匿ったとされる容疑者たちの間で、和解が達成された。お互い停戦し、すべての問題を平和的に解決するという。

この和平交渉は、2人の国会議員の仲介をとおして行なわれた。これで南ワジリスタンの戦いは終結するという。

ペシャワルの警察司令官Safdar Hussainと国会議員Maulana Merajuddinが2人とも、南ワジリスタンの問題を解決に向けて、合意が達成されたことを確認した。ペシャワルにいる『BBC』のRhaimullah Yusufzaiによると、政府は金曜日、南ワジリスタンのShakai地区で開催されるジルガで、正式に和平締結を発表するという。

ohsmellWaziristan peace deal 'is agreed'


■ムシャラフ、パキスタンをなんとかアメリカと同調させる[040422 Asia Times]

(前略)アメリカはムシャラフがいようといまいと、なんとかパキスタンを味方につけてとかねばならない。ある情報源によると、近々大きな行政改革が行なわれるという。

(中略)ムシャラフは2004年の終わりまでに制服を脱ぐことを約束しているが、その前に、いくつかの変更が発表される予定だ。4月14日には、National Security Councilが国会で承認された。これで軍は統治において、法的に保護される。 ・親ムシャラフ派がまず結束した(Pakistan Muslim League - Nawaz Group以外)。次に、親政府派のNational AllianceがPMLと連盟する。 ・10月までに、アジズ・カーン将軍を含む、2人の将軍が引退する。その代わりに2人の高官が昇進する。1人は空席となる陸軍副参謀長官に任命されるが、現在のラホール部隊長のShahid Aziz. Shahid中将になる可能性がある。ムシャラフの親戚である。 ・この後、PMLと連邦議会は大統領に、国家の利益のために、軍服を脱がないよう、要求する。 ・大統領は反対するが、最終的には 陸軍元帥の称号を受理し、陸軍参謀長の地位はShahid Azizに与える。さらに軍との関係において、大統領の権限を拡大する。

このようにして、ムシャラフは舵をとり続け、パキスタンとアフガニスタンの関係、パキスタンとインドの関係を、アメリカの望むとおり、維持する。

これを成し遂げるために、ムシャラフは小さな選挙に勝利しなければならない。パンジャフの地方では、すでにPML - Quaid-i-AzamがPML - Nawazに勝った。パンジャーブの中心と北西辺境州は、以前のベナジール・ブットのPakistan People's Partyが優勢だ。今これはPatroit groupとSherpao groupの下で組織され、どちらも親ムシャラフだ。さらに前首相のFarooq LaghariやGhulam Mustafa JatoiはNational Allianceの下にいる。これも親ムシャラフ派だ。これらはすべてPMLの傘下に入り、そのリーダーたちは当然ムシャラフを支持する。

唯一対抗するのがMMAだ。しかしMMAの会長Maulana Shah Ahmed Nooraniの死後、MMAは弱体化してきた。実際に選挙にかかわるJamiat-i-Ulema-i-Islamは本質的にムシャラフを擁護するために、問題はJamaat-i-Islamiだけとなる。

アナリストによると、今後さらに軍内部の人事異動が実施され、反インド、親タリバン勢力を一掃する。

もしこれらの変更が功を奏すれば、ムシャラフがいなくなったとしても、パキスタンはインドと友好関係を保ち、過激派を取り締まる。もちろん、何事もうまくいくとは限らない。「ムシャラフが『ワナの作戦(過激派の捜索のために部族地帯に軍を派遣すること)』を他でもすれば、軍服を着てようが脱いでいようが、彼は留まることはできないだろう」と、Jamaat-i-IslamiのSyed Munawer Hasanが警告する。

smellMusharraf whipping Pakistan into(US)line
By Syed Saleem Shahzad、KARACHI


■パキスタン、アルカイダ捜索に新たに10日の猶予[040421 AP]

パキスタン当局は部族民たちに、アルカイダの捜索のために新たに10日の猶予期限を与えると申し渡した。

地元の軍隊のリーダーが、抵抗勢力のリーダー格のNaik Mohammedと会った。Naik Mohammedは金曜日まで、仲間と話し合うために、時間がほしいと要求した。

hoonPakistan Extends al-Qaida Hunt by 10 Days


■アフガニスタンの政治に対する攻撃[040421 Asia Times]

ヘクマチアルのHezb-i-Islami(HIA) とカブール政権の間で、重要な政治的取り引きがとり行われている。カラチにいるアフガン外交官によると、HIAとカルザイ政権の関係は修復され、アフガニスタンをいかに過去の混乱から救出するか、話し合っている最中だという。HIAはアフガニスタンで禁止されているわけではなく、そのメンバーの多くは9月に実施予定の選挙で、重要な役割を果たすことになっている。

HIAは政治部門と軍司令官との間に、明確な線を引こうと努力している。政治部門のリーダーは、Dr Qutubuddin Hilalである。Hilalはアフガニスタンのすべての政治家たちと関係を築いているために、行政側ははHIAの軍事部門が抵抗運動を続けているにもかかわらず、その行動を見て見ぬふりをせざるをえない。

HIAの高官とカルザイとの間の最近の会見は、去年の4月19日にペシャワルで開催されたHIAの会合を記念して開催された。去年Hilalは、Samshatoアフガン難民キャンプで、アフガニスタンにいる米軍に対してジハードを要求した。今、同じHilalは声を和らげ、政治的解決を求めている。同時にヘクマチアルの戦士たちはパクティア、コヒスト、ナガール、クナール州でまだ活動している。ここでイラクと同様、部族民の長老たちに反乱を起こすよう、仕掛けているのだ。

カルザイは今、どうしても問題を解決しなければならない。いろいろな案を考えた。穏健派タリバンやオマール師を排除したタリバンと接近しようと試みた。そして最後の試みとして、HIAの政治的リーダーシップを受け入れようとしている。この計画は、ヘクマチアル自身を政治に介入させようとする試みとは、別のものである(「ヘクマチアル、再び変色」[040403 Asia Times])。

アメリカもカブールも、HIAと取り引きする難しさを認識している。HIAがアフガニスタン政権で権力を獲得するやいなや、ヘクマチアル自身が、それに乗じてくる可能性もある。

《HIAの抵抗?》

ここ数ヵ月間、カルザイは3人のHIA前司令官を政権に迎え入れた。Haji Mangal Hussain、Qazi Amin Waqad、Waheedullah Sabawoonである。後者の2人はそれほど丁寧に扱われてない。2人はヘクマチアルがタリバンと協力を始めたときに離脱する前は、強力な司令官として活躍していた。Sabawoonは、一時北部同盟とともに戦ったことがある。しかしタリバン政権崩壊後、Sabawoonはカブールで150人ほどの「イスラムの心を持った」司令官たちを集め、タリバン後のイスラム軍の役割について話し合おうとした。しかしこの会合を襲撃され、Sabawoonを始め、集まった司令官たちはすべて逮捕された。しばらくの間拘束されたが、アフガニスタンの南部でタリバンが再び人気が出始めると、カルザイはなんとかパシュトゥンの人気を集めようとして、彼らを釈放した。そしてSabawoonは以前のHIAの仲間たちを集め、強力になっていった。ファヒーム国防大臣に次ぐ強力な軍を持つともいわれる。

Qazi Amin Waqadが法務大臣になったことで、、法にイスラムの力が回復した。教育省のYunus Qanooni、Ittehad-i-Islamiの責任者Professor Abdul Rasool Sayyaf、Jamiat-i-Islamiの会長Professor Burhanuddin Rabbaniとともに、精力的な運動を起こしている。これらの者たちは、ムスリム同胞団と関係があり、アフガン政府内に、ヘクマチアルと反米イスラム主義者たちが率いる抵抗勢力と、強力な関係を築く。今、政府内で戦いが始まりそうだ。

smellAssault on Afghanistan's political soul
By Syed Saleem Shahzad、KARACHI


■パキスタンの核の長、アフリカを繰り返し訪問[040420 AP]

パキスタンの核の父は、ウラニウムが豊富にあるアフリカの国々を当時の核の幹部やブローカーたちと巡り、闇マーケットの原材料や顧客を探し求めていたことが、ホテルの記録や目撃者から明らかになった。

カーン博士とその一団は、2002年2月に旅行を果たした。これはパキスタンが核の輸出を禁止したと主張している年の1年後である。一行はサハラ砂漠の根拠地として、ティンブクトゥのホテルに宿泊していたことを、『AP』は突き止めた。アフリカ訪問は、パキスタンが初めて核実験を実施した1998年頃から始まった。

カーンが1999年にナイジェリアに向かった時期、ナイジェリアは、同じ年に中国に建設を依頼して作った研究用原子炉のために燃料を求めていたことが、国際原子力機構の書類に記録されている。今のところ、カーンがアフリカと取り引きをしたという証拠はない。パキスタンも国連原子力査察団も、この件についてのコメントを避けている。

カーンが訪れた国には、マリ、チャド、モロッコとともに、スーダンも含まれている。(中略)

マリ、ニジェール、スーダン、ナイジェリアは、ウラニウムを保持しているために、カーンの旅行は重要な意味を持つ。「パキスタンがウラニウムを入手しようとしていたのか、または顧客を獲得しようとしていたのか、どちらかだ」と、アメリカのエネルギー部門の核兵器アドバイザーJon Wolfsthalは述べる。

(中略)1998年から2000年にかけて、カーンがサハラの国々を3度訪れたことに関しては、2000年に彼の腹心の部下A.M. Siddiquiが、ウルドゥー語の回想録の中で記録している。Siddiquiの息子、Abu Siddiquiは、1995年から1998年にかけて、カーンのために核と関係のある装置をヨーロッパとアメリカで購入したとして、2001年にイギリスで告訴された。Siddiqui親子はカーンのネットワークを通して、リビアと取り引きを行なっていたと、あるアメリカ幹部2人が述べる。

Abu Siddiquiは、ドバイを根拠地とするSMB ComputersのBuhary Abu Sayed Tahir氏の、ビジネス・パートナーでもあった。Tahir氏は、カーンのネットワークの大蔵省でもある。Siddiqui父は、カーンが2001年にカーン原子力研究所を引退した1年後、カーンと一緒にティンブクトゥを訪れている。パキスタンが言うには、カーンを更迭したのは、武器商売を阻止するためだったという。それでもカーンは、まだパキスタンの核関係者とともに、旅行をしていたのだ。『AP』がティンブクトゥのホテルの記録を調べた結果、この事実が判明した。

2002年2月16日にホテルでサインをしたのは、Riaz Ahmad Chuhan中将??カーン研究所の会長で、パキスタンの核研究所のトップ。パキスタン軍の前軍医総監である。そしてSajawal Khan Malik准将−−一般サービスの責任者である。

(中略)カーンのアフリカ行きには、常に研究所の幹部が同行した。あるときには、オランダ人ブローカーHenk SlebosとTahirも一緒だったとSiddiquiは回想録で書いている。Slebosは1985年に、パキスタンに核兵器計画に必要な設備を売ったとして、オランダで告訴されている。Tahirはマレーシアの会社に、核兵器製造に必要な部品を作らせたと疑われている。マレーシア警察は、Tahirは法を犯してないとして、いまだ逮捕していない。(後略)

smellHead of Pakistan's nuclear ring made repeated visits to uranium-rich
Edward Harris and Ellen Knickmeyer


■パキスタンの核のリーダーのアフリカ訪問、判明さる[040420 Guardian]

カディール博士は、アフリカのサハラの国々にウラニウムと引き換えに武器を提供した可能性があることが、昨日判明した。

カディール博士はイラン、北朝鮮、リビアに核テクノロジーを売り始めた1998年から2002年の間に、チャド、マリ、ナイジェリア、ニジェールを訪問した。カーン博士は助手や核専門家とともに各国を訪問したと見られる。地下ネットワークはこれまで考えられていた以上に大きいのではないかと、『AP』が昨日報告した。

『AP』の捜査によると、カーン博士と「パキスタンの核の幹部」たちが2002年2月16日にティンブクトゥのホテルにサインしている。イスラマバードは2001年に、カーン博士の核輸出を禁止させたと主張しているが、それよりも1年後である。「彼を更迭してすでに1年も経っているのに、何で幹部一行がアフリカに旅をする必要があるのか」と、核の不拡散に携るカリフォルニアのGaurav Kampaniが述べる。「いったい何をしていたのか?」

スーダン、マリ、ナイジェリア、ニジェールはウラニウムを所有していることが知られている。カーン博士は自国で、あるいは第三国のために原子爆弾を作るための新たに、原材料を購入しようとしていた可能性もある。(後略)

smellPakistani nuclear chief's African visits revealed
Rory Carroll, Africa


■パキスタンの部族民、捜索を中止、取り引き完了[040420 Reuters]

アルカイダやタリバンの捜索を実施しているパキスタンの部族民は木曜日に、容疑者の一部が投降または逃亡することを申し出たために、捜索を中止した。いっぽう政府は部族の長老に、抵抗勢力やその距離力者を引き渡すよう、説得するという。

「我々は捜索を3日間中止する。しかしここから引き上げない」とMalik Noor Aliがアザムワルサックのジルガで語った。

「我々はまだ新たな最終期限を設けていない」と、ワナの副行政官Rehmatullah Wazirが語った。「部族の軍隊lashkarは積極的に動いているために、今のところ軍は必要ない」という。

アザムワルサックの住民によると、外国人抵抗勢力に協力している5人の地元部族民は長老たちに投降するべきか、土地から出ていくべきか、話し合う時間がほしいと申し出たという。「時間がほしいというが、部族民たちが決めることだ」とRehmatullah Wazirは述べた。

古い部族の伝統にしたがって、lashkarは容疑者1人の家に火をつけ、さらに3軒にも火をつけると脅迫した。「我々は貧しい人間だ。しかし我々は間違った人間を匿っている人々を支持しないことを表明しようと、政府を満足させるためにやっている」とアザムワルサックの住民Khanzada Wazirが、同族に対して行動している理由を説明した。「自分たちの家を取り壊されたくないからだ」。

しかしlashkarに頼ろうとしている政府の態度に、取り調べを本気でするつもりがあるのか、疑いの声があがっている。

smellPakistan tribes suspend militant hunt, deal sought
By Hafiz Wazir、AZAM WARSAK


■アルカイダの秘密保持[040420 Asia Times]

アメリカは、アルカイダが世界貿易ビルを攻撃するかもしれない、という諜報情報は得ていたが、詳細な計画や日にちは極秘であったために、ビンラディンでさえ、9月1日になるまで知らなかったという情報を、カラチで逮捕された3人のアルカイダ幹部を取り調べた関係者から入手した。1993年2月26日に起きた世界貿易ビル爆破事件から、9.11の攻撃計画が始まった。

1993年の爆破事件は、ラムジ・ユーセフの指導のもとで実施された。現在240年の刑に服している。FBIによると、ユーセフの組織はKhalid Shaikh Mohammadを通して資金を得ていた。しかし1993年の攻撃にアルカイダが直接の関与したかどうかは、いまだ明らかにされてない。それでも1993年の攻撃後、アルカイダたちはツイン・タワーをその基部から攻撃することはできないということに気づいた。そこで飛行機を用いることにしたのだ。

1998年8月に、クリントン政権はパキスタン上空を通じて、アフガニスタンに巡航ミサイルを撃ち込んだ。アフリカにおける米大使館爆破事件の報復として、ビンラディンを殺害しようとしたのだ。

その年の初め、ビンラディンは「十字軍とキリスト教徒、ユダヤ教徒に対する連合軍」−−国際イスラム戦線を組織し、「市民を含むアメリカ人を殺害することは、ムスリムの勤め」というファトゥアを出した。

アフガニスタンに対する攻撃は、アルカイダ組織にとっては触媒となり、アメリカでアメリカ人を攻撃する具体的な計画を真剣に考え始めた。この計画については、2002年9月11日にカラチで逮捕されたアルカイダ工作員Ramzi Binal Shibの取り調べから、明らかになった。彼はISIとFBIに取り調べられ、最終的にアメリカ当局に引き渡された。

Ramziの取り調べから、なぜアメリカの諜報情報が9.11を防ぐことができなかったかが、明らかになる。Ramziは、20番目のハイジャック犯になるはずだった。しかし彼は、アメリカのビザを取得できなかったのだ。彼が9.11に参加できなかったことは、「人生最大の後悔として残る」という。彼が明らかにしたことによると、ハンブルクで最後の計画が練られたようだ。このグループは、これまでアメリカに対して行動したことはなかった。大きな使命感を持ち、極秘に計画が進んだ。このチームのメンバー以外、誰もこの計画を知らなかった。ビンラディンでさえ、9.11の10日前に、はじめて計画について知らされた。

Ramziがビンラディンに、この計画について話すよう任務を受けたという。彼はバンコック経由でドイツからアフガニスタンに入り、ビンラディンに会った。アフガニスタンから再びドイツに帰り、そこでアメリカのビザが入手できなかったことを知る。すぐにスペインに直行し、新たに申請したが、再びビザ取得に失敗。その後アフガニスタンに戻り、カブールが2001年に陥落するとカラチに移り、2002年9月11日に逮捕された。

ハンブルクの組織は、典型的なアルカイダの組織だ。一度ある特定の組織が特定の仕事の遂行を任命されると、その後の計画はその組織だけで進めることになる。他の組織が何をしているのかは、全く知らない。Khalid Bin al-Attashの例をあげれば、彼は去年の4月29日にカラチで逮捕された。彼はアルカイダ最大の逮捕だといわれる。この片足の工作員は、2000年10月に起きた、イエメン沖の米軍戦艦攻撃の容疑者である。パキスタンの諜報組織が彼を逮捕したとき、最初彼はパキスタンのジハード志願者と間違えられた。しかし取り調べのあと、身元が判明した。後にISIに引き渡され、さらにFBIの尋問を受けたが、彼は9.11については、何も知らないことが明らかになった。

同様に、Ramzi Binal Shibは9.11のチームのメンバーだったが、他のアルカイダの活動については、全く知らなかった。2002年に逮捕されたAbu Zubaidaも同じだ。2002年にパキスタンの治安高官とFBIに逮捕されたが、彼はビンラディンの内部の人間ではあったが、9.11や今後の計画については、全く情報は持たない。

したがって、9.11について誰も知らなくても不思議ではない。『Asia Times』の情報源によると、アルカイダがアメリカを攻撃したがっているということを示す2001年8月6日のCIAのメモは、諜報情報の分析のわずかな一部にすぎないという。それ以上のことは、何もわからないのだ。ということは、以前のハンブルクの場合と同様、アルカイダは次のの行動計画を、極秘に進行させている可能性がある。

hoonHow al-Qaeda keeps its secrets
By Syed Saleem Shahzad、KARACHI


■カブールと米国、タリバン恩赦に働きかける[040420 Daily Times]

アフガニスタンとアメリカは、タリバンのメンバーとヘクマチアル支持者に対して恩赦の計画を進めていると、カブールのある外交官が月曜日に語った。

米軍高官やカルザイの閣僚たちが、アフガニスタンの以前の支配者やヘクマチアルの支持者たちを再び政治に組み込むことを計画していると、外交官は述べる。

この計画のもとで、タリバンやヘクマチアルのHezb-i Islamiは3つのカテゴリーに分けられる。「まずは、約100〜150人の犯罪者やテロリストには、恩赦は適用されない」。この中にはオマール師とヘクマチアルが含まれる。2番目は、「投獄されたり告訴されたあと、条件つきで恩赦される」。そして最後は犯罪やテロリストに加わらなかった抵抗勢力や兵士たちは、無条件の恩赦が与えられるという。抵抗勢力は武器を捨てれば、それと引き換えにわずかながら金を与えられるらしい。

アフガン警察と国際治安支援部隊は月曜日にある建物を襲撃し、アルカイダやヘクマチアルと関係のある8人を逮捕したという。またこれとは別に、コーストでは米軍の基地にロケット弾が撃ち込まれたが、負傷者はいない模様。

ドスタム将軍は月曜日にカブールを訪れ、カルザイ大統領と最近の出来事について話し合った。ドスタムはカリルザド米大使とも会見した。

hoonKabul and US working on amnesty for Taliban
KABUL


■8人のテロ容疑者、カブールで逮捕[040419 AP]

アフガン警察と国際治安支援部隊は月曜日にカブールのある建物を襲撃し、アルカイダやヘクマチアルのHezb-e-Islamiと関係のある男8人を逮捕した。

逮捕された者のなかには、ヘクマチアルの幹部が含まれているといわれる。Chris Henderson. Henderson司令官は名前などの詳細を発表しなかったが、武器や爆発物、2つのグループに関係があることを証明する書類を押収したという。

hoonEight Terror Suspects Arrested in Kabul
KABUL


■UNHCR、パキスタンのアフガン難民キャンプを閉鎖[040419 Reuters]

国連は、パキスタンの国境地帯にある難民キャンプを閉鎖することにしたと、国連難民高等弁務官のRuud Lubbersが月曜日に述べた。バローチスタンのチャマンにあるキャンプを閉鎖するという。

「そこでキャンプを続けることは、あまりいいこととは思えない。そこに住む人々にとっていいとも思えない。アフガニスタンにもパキスタンにもよくない」という。キャンプの人々に、悪い影響を及ぼす危険性があるという。(後略)

hoonUNHCR to close Afghan refugee camps in Pakistan
ISLAMABAD


■パキスタン、部族民に捜索のための時間を与える[040419 Reuters]

部族民は、アフガニスタンとの国境でタリバンやアルカイダを捜索するために、さらに時間を与えられそうだと、州の高官が月曜に述べた。捜索のための猶予期限は4月20日で、数万兵が、新たな作戦を開始できる体制で待機している。

「猶予期限を延期ばかりしてはいられない。しかしもし結果が出るのならば、延期する意味はある」と、北西辺境州知事のSyed Iftikhar Hussain Shahが述べた。「もう少し時間を与え、どのような展開になるか、見てみよう。しかしいつまでも、というわけにはいかない」。

しかし政治アナリストは、部族の軍隊lashkarが成功するとは思えないという。抵抗勢力の多くは、すでに逃走してしまっている。「lashkarはいつまでも待ってはいられない。統率のとれてない志願兵からなり、しばらくすると、みんなどこかに行ってしまう可能性がある」と、ペシャワルのジャーナリストRahimullah Yusufzaiは語る。したがってパキスタンの正規軍が登場することになるが、山の中に消えうせてしまう敵を探し出すことは、容易ではない。彼らはヒット・エンド・ランの名手でもある。

hoonPakistan may give tribes more time for al Qaeda hunt
By Hafiz Wazir、WANA


■タリバンの攻撃、落ち着いてきたと米、さらに激化するとタリバン[040419 Daily Times]

タリバンとアルカイダゲリラの春の攻撃は、弱体化してきたとアメリカ高官が述べたが、タリバン戦士は日曜日に、今後も攻撃を続けると誓った。

「我々の攻撃はさらに激しくなる」と、タリバンの報道官Hamid Aghaが衛星電話で述べた。「冬の間、計画を周到に練った。敵の損害は増大しているが、我々はほとんど損害を受けてない」。

一部のアナリストや州の高官は、タリバンが弱体化しているというアメリカの主張とは裏腹に、去年開催されたオマール師を中心とした10人議会のあと、タリバンはこれまで以上に統制がとれるようになったと指摘する。「タリバンは今までよりも組織化したと思う」と、パキスタンのジャーナリストRahimullah Yusufzaiは述べた。「タリバンは統制がとれた司令が出せるようになり、リーダーシップが強化された。誰が統率しているか、はっきり認識している」という。さらにYusufzaiによると、イラクで戦っている米兵はムスリムの宗教心をあおっているために、タリバンはパキスタン人志願兵をメンバーに誘い込みやすくなったという。

先週パクティア州のBarmal地方では、タリバン戦士たちが5人の政府高官と女性や子供を含む7人を処刑した。さらにザーブルでは水曜日に、Mizan地方の高官と同僚数人が襲撃されて殺害された。

hoonTaliban offensive mellowing in Afghanistan: US: Attacks will be more
intense, says TalibanKABUL


■パキスタンの部族民、抵抗勢力を捜索[040419 Daily Times]

アルカイダとタリバンに対して出された投降期限が近づく前日、武装した部族民たちが、彼らに対する捜索を開始した。

部族の軍隊lashkarが捜査を開始して2日目、志願兵たちはアザムワルサックの峠を封鎖したという。地元の長老Malik Mir Zalim Khanによると、Zali Kheil族テロリストを排除するために、あらゆる努力をするという。

hoonPakistan tribesmen hunt militants, deadline looms
By Hafiz Wazir、WANA


■志願兵、アルカイダの隠れ家を襲撃[040419 Daily Times]

武装した約2000人のZalikhel族が日曜日に、アルカイダの隠れ家を捜索した。

部族の軍隊lashkarはUtmankhel族のHazrat Khanの家を取り壊した。Hazrat Khanはすでに逃走していたが、政府側が手配している5人の容疑者を、昨晩匿ったとされる。(後略)

hoonLashkar storms Qaeda hideouts
By Rasool Wazir、WANA


Sniffed Out By Trail Dog 0-1, 2003, 2004.