【2004年4月26日〜5月2日】


■米軍、アフガン人4人を殺害[040502 AP]

アフガニスタン東部で軍の車列が襲撃された事件に続いて、米軍は4人の抵抗勢力を空爆により殺害したと発表したが、地元高官によると、犠牲者は警察官で、誤爆だったと日曜日に述べた。

いっぽうアフガン政府は米軍司令官と、抵抗勢力と戦う新たな民兵組織を組織することに関して、合意に達成したという。

米軍報道官Lt. Col. Michele DeWerthによると、土曜日の夜、パクティア州のガルデズ付近で車列が襲撃され、米兵2人が負傷。空軍が出動し、抵抗勢力4人を殺害、2人が負傷し、2人が逮捕されたという。しかし州警察のGen. Haygul Salemankhelは、夜遅く、車例が警察のチェックポストに近づいたときに銃撃戦になったと述べた。部下3人が殺害され、2人が負傷し、現在米軍基地で手当てを受けているという。「誤解して、銃撃戦となった」。

アフガン国防省は、あらたに2000人のアフガン警備隊が、抵抗勢力との戦いに加わるという。部隊はカブールを基地とし、アフガン中の民兵から人員を募集する予定である。米軍がこの部隊を組織することを促進し、アフガン軍とともに戦わせることで、訓練されていくだろうという。しかしこれは現在促進されている軍閥たちの非武装化の動きと、矛盾することになる。この警備隊は、アフガン国軍が強化される予定の2年後には、解散することになっている。

カルザイによると、コーストの女生徒が、学校に通っていたために毒をもられたが、回復したという。

カルザイは日曜日に、Hizb-e Islamiを率いるヘクマチアルの前支持者たちと会見した。一行によると、Hizb-e Islamiの穏健派たちは、9月の選挙に参加したいと表明しているという。

hoonU.S. Military Kills Four Afghans
By STEPHEN GRAHAM、KABUL


■アフガン過激派の一派、平和を求める[040502 Reuters]

アフガニスタンの東部と中部で展開しているゲリラ戦と関係がある、急進イスラム組織の一派が和解を申し出て、米主導の政府に参加したいと表明した。「暴力を憎む。暴力でアフガニスタンを再建することはできないと思う」と、Hazb-i-Islamiの「決定権を持つ組織」の責任者Khalid Farooqiが、カルザイ大統領との会見後に開催された記者会見で声明を述べた。

Farooqiは、前首相で「テロリスト」と名指しされている組織のリーダー、ヘクマチアルと、完全に関係を絶っている。ヘクマチアルの居場所は、依然として不明である。

あるアフガン専門家によると、いまだヘクマチアルはHazb-i-Islamiのリーダーと考えられているという。「3年間、これまでヘクマチアルと接触してない」と、Farooqiは強調した。「我々はテロやテロとの関係者と関わりを持つことを否定し、テロを一掃することを望む」。

先週、国際治安支援部隊は、逮捕した58人の抵抗勢力の中に、ヘクマチアルと関係するHazb-i-Islamiの幹部がいると述べていた。しかしFarooqiは、もはやHazb-i-Islamiは戦うことに興味がないと述べた。「誰とも戦わない」。(中略)Farooqiは、アフガンたちは「無為な戦いや武器の拡散に疲れ切っている」という。(後略)

ohFaction of radical Afghan group says wants peace
By Yousuf Azimy、KABUL


■パキスタン人抵抗勢力、アフガン軍事司令官の車輌を襲撃[040502 AP]

当局はアフガン軍事司令官の車輌に手榴弾を投げた疑いで、パキスタン人戦士を逮捕した。

コースト州の軍事司令官Khial Baz将軍は、当時車には乗っていなかった。車に乗っていた2人は無事で、襲撃者はすぐに逮捕されたという。「所持していた手榴弾5つのうち2つを投げつけた。カラシニコフと弾薬を持っていた」という。Bazの隊はコーストにいる米軍とともに、タリバンとアルカイダの捜索に従事している。

これとは別に、国防省報道官Zahir Azimi将軍は、水曜日にコーストのSpera地方で対戦車砲を持っていた男を逮捕したと発表した。「合同軍かコースト高官が通る道路を狙っていた可能性がある」という。

隣のパクティアでは、ロケット弾、対空ミサイル、追撃砲数千とライフルの弾薬を積んだ3台のトラックを摘発したという。

garrPakistani militant attacks car of an Afghan military commander


■タリバン、アフガニスタンでゲリラ戦を強化[040502 The News]

タリバンはゲリラ攻撃を強化し、カンダハル、ウルズガン、パクティア州で米軍とアフガン軍に打撃を与えたと主張している。

タリバンの戦力が強化していることの印として、水曜日に、彼らの軍事司令官幹部、ダドゥラー師が初めてアルジャジーラ・テレビに出演し、米軍との抵抗運動について語った。ダドゥラーはこれまでラジオ放送に出演したことがあるが、タリバン政権崩壊後、ゲリラの司令官がカメラの前に出現したのは、今回が初めてだ。

「アフガニスタンにおける、米軍主導の侵略軍に対する抵抗運動に参加を表明する志願者は、いくらでもいる。現実は、狩る者は多いにもかかわらず、餌食がいない。米軍は、その要塞からほとんど出てこないのだ」と、コーストからタリバン戦士が語った。

タリバンの最近の攻撃について、タリバン報道官、アブドゥル・ラティフ・ハキーミは、米軍とアフガン国軍は水曜日に、パクティア州のガルデズの襲撃で大きな損害を被ったと述べた。約60人のタリバン戦士たちが、ガルデズからZurmat地域に移動していた車列がGunbatに到着したときに、襲撃を実施したという。パクティアにいるタリバンからの情報としてハキーミは、2時間半の戦いで、少なくとも18人の米兵とアフガン兵が死亡したという。米軍とアフガン国軍は、この襲撃についてまだ何も発表してない。

ハキーミによると、水曜日の夜、カンダハルのPanjwai地方で実施されたふたつの襲撃で、アフガン国軍9人が殺害されたという。Taloqan村で5人が、Charshaka村で4人が殺害された。アフガン政府は、Taloqan村で5人が死亡したことは認めたが、Charshaka村の襲撃については触れなかった。

ハキーミによると、タリバンがウルズガン州の州都Tarinkot付近の政府のチェックポストを襲撃し、4人のアフガン軍を殺害、5人を捕虜としたという。軍の車輌も奪ったと主張した。「タリバンは徒歩で襲撃を行ない、奪った車輌で逃げた」。

タリバンの報道官は、先週もカンダハルのPanjwai地方の本部を襲撃し、建物に火を放ち、軍の車輌28台を破壊したという。Panjwai本部には兵士40人と民兵がいたが、ほとんどを殺害したという。タリバン側は、3人が負傷しただけだったと主張。

アフガン政府も先週Panjwai地方で襲撃があったことを認めているが、政府側の負傷者はもっと少ないと述べた。

garrTaliban step up guerrilla attacks in Afghanistan
By Rahimullah Yusufzai、PESHAWAR


■タリバン司令官、アルカイダがアフガニスタンを去ったことを否定[040501 AFP]

アフガニスタンのタリバン運動の司令官と名乗る男が、アフガニスタンからアルカイダテロ組織が撤退したという報道を否定した。

「アラブのムジャヒディンたちはアフガニスタンのジハードに専念し、まだ引き上げてない。我々と一緒に、前線で敵と戦っている」と、ダドゥッラー師がアルジャジーラ・テレビで語った。「何人かが殉教作戦を行なっている。他の者たちは、タリバンの兄弟とともに、武器を持って戦っている」。

タリバンがイラクの抵抗勢力と関係があるかどうか尋ねられると、「彼らとの間には障害がある。彼らは自分たちの土地でジハードを戦い、我々も同様だ。しかし彼らの成功と勝利は、我々のものでもある。彼らが敗北すれば、我々の敗北でもある」。

ダドゥッラーは、イラクのゲリラとの関係が確立し、「共に共通の敵(アメリカ)と戦える」ことを願うと述べた。しかし「障害があるために、今のところ、接触してない」という。

garrTaliban commander denies Al-Qaeda members leaving Afghanistan
DOHA


■パキスタン、78人を釈放[040501 AP]

パキスタンは、アフガニスタンとの国境付近での作戦の際に逮捕した78人の部族民を釈放した。全員無実であることが証明され、南ワジリスタンに帰るという。(中略)

政府側は部族地帯に隠れている外国人抵抗勢力に、4月30日の投降期限を設け、恩赦を言い渡したが、今のところ誰も投降してない。土曜日に軍の報道官Maj. Gen. Shaukat Sultanは、さらに1週間、最終期限の延長を発表し、話し合いで問題を解決したいと述べた。(中略)

作戦後、ワナで外国人抵抗勢力は目撃されていないようだ。高官によると、戦士たちは武器を持って、アフガニスタンに近い洞窟に移動したという。ワナには、外国人たちを匿わないよう説得するビラが配られた。「あなたがたが匿った外国人たちは、あなたがたの敵になった」。「人類を殺害する殺人者たちを匿うことは、イスラムの教えに反することだ」と書かれている。

hoonPakistan Releases 78 Prisoners
By AHSANULLAH WAZIR、WANA


■コーストでパキスタン11人逮捕[040501 The News]

コーストの第25分隊のKhyalbaz Sherzai将軍は、アルカイダと関係があると見られる11人のパキスタン人を逮捕したと述べた。コーストのさまざまな場所で逮捕したという。

garr11 Pakistanis held in Khost
KABUL


■山中の革命・第一部:シャワルに包囲されて[040501 Asia Times]

シャワル族長が住む要塞の上に広がる漆黒の空で、星が輝く。しかし人々は気にしない。それがアメリカの偵察衛星であることは重々承知だ。次なる戦いのために、監視されていることも知っている。

筆者は遅くなってZarma Jan族長の家に着くと、食事をふるまわれた。族長の緑の目は不安を隠さない。食事の最中、隣に座ったこの地域の聖職者、Maulana Salahuddinと、パシュトゥ語で声をひそめて話し合う。Zarma Janはシャワル族のミシャラン(リーダー)たちと、夜遅くまで話し合っていた。「問題は深刻になってきた。イスラマバードは、タリバンやアルカイダを匿っている容疑者、またパキスタン軍兵士を殺害した容疑者を引き渡すか、自首することを要求している。Zarma Janは問題を抱えている 」。

《シャワル、注目される》

アメリカは、少なくとも3人の重要人物がシャワルにいると信じている。アメリカのいう「シャワル」は、パキスタンのシャワルから10キロアフガニスタン側に入った場所だ。アフガンのシャワル地域は、17の山々に囲まれ、いくつもの狭い谷で分断された約25平方キロの地域だ。険しい地形が、人間の侵入を拒む。約500人のアラブ人、チェチェン人、ウズベク人、中国系ムスリムの戦士たちが基地を作り、コースト、パクティア、パクティカで抵抗運動を仕掛けているとアメリカは信じている。ビンラディンとザワヒリが提供した最後のビデオは、このシャワルで撮影されたといわれるのだ。

アフガンのシャワル地方に住むのは、Data KhailとZaka Khail族だ。彼らは長い抵抗運動の歴史を持ち、捕まったことがない。部族民たちはその地形と同様に頑強で、義理堅いことで有名だ。「たとえ敵であっても匿う」とさえいわれる。この2つの部族民が、今シャワルで、タリバンとアルカイダ戦士たちを匿っている。この部族たちは、パキスタン側のシャワルにもいる。

パキスタン側のシャワルも怪しいと見られている。ふたつのシャワルの間を、徒歩で旅することは可能だ。しかし困難であることは変わりない。パキスタン側は、アフガニスタン側のシャワルほどは地形が厳しくないために、当局はパキスタンのシャワルも抵抗勢力の基地として用いられている可能性があると見る。備品を備蓄するためには都合がいい。したがってZarma Janには圧力がかかり、アメリカはパキスタンに、すぐにでこの地域で作戦を実行するよう、圧力をかけている。Zarma JanはBaka Khail族だが、彼は全シャワル族の長老であるために、容疑者たちを「いぶり出す」よう、説得されているのだ。

《シャワル地域のダイナミクス》

パキスタンのシャワルは、長い間、抵抗勢力の温床だった。イギリス帝国時代、そしてその後はパキスタン軍と解放運動を戦ったファキール・イピの伝説は有名だ。イピもシャワル谷を根拠地としていた。

この50年間、シャワルの人口は増えた。人々は農業に転向し、丘や谷で畑を耕す。現在シャワルではリンゴ、アンズなどの果実を生産し、谷の名前にはそこで取れる果物の名前がついている。たとえば、マナ(リンゴ)。

9.11以後、パキスタンの軍隊が始めてシャワル地域に侵入し、アフガニスタン側の北部同盟軍に対抗するために、国境を警備した。部族民たちをパキスタン軍を歓迎した。トラックも入った。しかし冬になると、再びこの地域には侵入できなくなった。シャワルの住民たちも冬の間は近くのパヌーに移動する。

アフガニスタン側のシャワルはその地形のために、アメリカにとっては頭痛の種だ。米軍もパキスタン軍も、大軍を率いてこの地域に入ることはできない。包囲されてしまうからだ。唯一の戦略は「デイジー・カッター」で攻撃するだけだ。兵軍はトラボラではこれをやったが、これではあらゆる隙間に隠れている戦士たちを一掃することはできそうもない。ということは、部族民に頼るしかない。イスラマバードの指示に従い、パキスタンのシャワルではラシュカル(部族民志願兵)が組織され、すべてのタリバン、アルカイダなどのアフガン抵抗運動戦士を逮捕するために立ち上がった。しかしイスラマバードは(というより、アメリカは)、ラシュカルに満足してない。部族のリーダーたちは、パキスタン軍はついに行動に移るのではないかと心配している。

《部族長、語る》

始めて、シヤワル族の族長Zarma Janが、パキスタンの部族地帯の外から入った当記者と語った。

・Asia Times……パキスタン軍が今シャワルに配置されている。これはあなたの許可を得てのことなのか、それともあなたに圧力をかけているのか?

・Zarma Jan……伝統的に、シャワルはアフガニスタンとつながっている。我々長老は、アフガン宮廷に仕えていた。父Colonel Habib Janは前国王、ザヒール・シャーから大佐に任命された。給料もアフガン宮廷からもらっていた。しかし私はパキスタン市民になることを選んだ。我々の軍隊を愛している。9.11以後、北部同盟やインドの影響が大きくなってきたために、国境を警備する必要性を感じた。したがって、パキスタン軍がシャワルにチェックポストを作ることを歓迎した。しかし、これにはいくつかの条件があった。たとえば、アフガニスタンと部族地帯の間の自由貿易に介入しないこと、また我々の部族の伝統を尊重することである。同時に、この地域に学校や病院、通信機関などを見返りとして提供してもらうはずだった。

・Asia Times……シャワルにいるといわれる外国人勢力については?

・Zarma Jan……何も知らない。

・Asia Times……でも国境の両側のシャワル族たちは、外国人戦士たちを匿っていると疑われている。

・Zarma Jan……それが真実だとしたら、政府は誰がやっているのか、はっきりさせてほしい。そうすれば、我々はその氏族を取り調べる。問題を調べて、もちろん、犯罪者は罰する。ひとつ、明らかにしておきたい。よそものが我々の土地を何らかの悪事のために使うことは許さないし、我々を困らすような活動をすることは許さない。

・Asia Times……政府はジルガを信用していないようだ。最近実施された南ワジリスタンの軍事作戦をみても、ジルガがまだ機能している間に、作戦を開始した。もし政府がここでも同じことをしたら、どうしますか?

・Zarma Jan……政府が部族の掟に反するようなことをしたら、南ワジリスタンでの出来事よりも、さらに大きな被害を受けるだろう。いいですか、我々はここ半世紀、全く無視されてきました。パキスタンの人間は、9.11以前、シャワルという名前さえ知らなかった。政府は今、我々に便宜をはかって我々の信頼を勝ち取れば、最大の協力を得られる。政府は、部族の掟とジルガで、我々は全ての問題を解決できることを納得しなければいけない。政府は部族の伝統に従わなければいけない。外国人に関しては、あなたはシャワルを旅したでしょう。そして外国人がいないことにも納得したはずだ。しかし、もしどこかに隠れているというのなら、当局はそれを我々に指し示してほしい。そうすれば、我々がどう行動するか、わかるだろう。

smellsmellRevolution in the mountains Part 1: Besieged in Shawal
By Syed Saleem Shahzad、SHAWAL


■政府、外国人戦士に7日間の猶予[040501 The Nation]

部族地帯のアルカイダやタリバン戦士たちに対する投降の猶予期間が、7日延長された。「部族地帯で戦略的な解決法を押し進めるために、最終期限を7日延長した」と、軍報道官Major General Shaukat Sultanが『The Nation』に語った。

hoonGovt gives 7 days to foreign militants
From JAVED RANA、ISLAMABAD


■米軍、アフガンの衝突で空からの援護を要請[040430 Reuters]

金曜日、米軍はアフガニスタンの南西部で抵抗勢力の襲撃を受け、米軍兵士が負傷したあと、空からの援護を要請した。

コーストの米軍空軍基地の外で戦闘があり、敵側1人を殺害したという。米軍ジェット機に上空から援護され、米軍とアフガン軍が抵抗勢力と戦ったという。「現在、戦闘ヘリコプター2機とジェット戦闘機が、抵抗勢力が逃げていった村の上空を飛んでいる」と、軍高官Kheyal Baz Khanが述べた。「手榴弾を車列に投げつけた男が殺害され、米兵1人が負傷したということしかわからない」。カブールの米軍は、まだ何の情報も入ってないと語った。

木曜日には、ヘルマンドとカンダハルでタリバンの襲撃があり、少なくとも7人の政府側兵士が死亡した。

garrU.S. calls in air support after Afghan clash
KABUL


■「合同軍、パキスタンの村に潜入」[040430 Dawn]

水曜日、アフガニスタンにいる合同軍が北ワジリスタンにあるパキスタンの村に入り、タリバンの司令官、Maulvi Jalaluddin Haqqani(ハッカーニ)とその配下たちについての情報を提供した者に、懸賞金を与えると記されたチラシを配った。

チラシを受け取ったと主張する地元民によると、ワジール族のMadakhel枝族に配布されたという。『Dawn』が軍報道官Maj-Gen Shaukat Sultanにこの件について電話で確認したところ、米軍の侵入はないと否定した。「パキスタン国内」に外国兵が入ることはないという。

住民によると、合同軍とアフガン国軍兵士たちがミランシャーの約80キロ南の国境の村Mir Sperkayに潜入した。車輌を調べたり、抵抗した部族民に暴力を振るったりしたという。

チラシはパシュトゥ語で書かれ、ハッカーニなどのタリバンのリーダーに、2500ドルの懸賞金を約束した。Mir Sperkayは、アフガニスタンのコースト州のTani地域と隣接する。

smell'Coalition troops enter Pakistani village'
By Pazir Gul、MIRAMSHAH


■アルカイダと関係がある戦士たち、登録を恐れる[040429 Reuters]

部族地帯に隠れているといわれる400人の外国人抵抗勢力は、逮捕されることを恐れ、期限が迫っているにもかかわらず、登録を申し出た者は1人もいない。

4月30日の最終期限は、延期される可能性が高くなってきた。外国人抵抗勢力たちに身分証明書を発行するためには、証明写真が必要だが、これを提出させることは難しそうだとMahmood Shah准将が語った。「写真を撮ることを考えると、逃げ出してしまうようだ」という。「IDカードを発行することを考えている。それだけ価値のあるものであることを、納得してもらおうとしている。IDカードを発行するために登録するよう、説得している最中だ」。「しかし今のところ、誰も登録してない。まだその手だてがない。時期尚早だ」。

地元のYargulkhel枝族の部族長Malik Ali Shah Wazirによると、登録を強制されることを恐れて、外国人たちはすでに逃走したという。「何人かは隠れているかもしれないが、登録するつもりはないようだ。だから逃げてしまったのだ」。「アメリカに引き渡されることを恐れている。彼らは経験豊かな戦士たちだ。知事や警察司令官、あるいは行政官が交代したら恩赦の政策も変わり、第3国に引き渡されることを恐れている」。

Wazirは、外国人戦士たちは和解には興味がないという。「天国に行くことを求め、この世は彼らにとったら無用の長物だ」。外国人戦士たちが永久にいなくなることを望むかと尋ねたところ、「彼らは危害を加える人間だったから、去っていった。でも彼らはムスリムだ。ムスリムは、どこから来ようと、我々の兄弟だ」。

hoonAl-Qaeda-linked fighters scared of registering in return for amnesty
PESHAWAR


■パキスタン、部族民3人釈放[040429 AP]

パキスタンは、アルカイダを匿ったとされる3人の部族民を釈放したと、政府高官が木曜日に語った。3人は3ヵ月前に、ワナで逮捕されたが、取り調べの結果、無実が証明されたという。

hoonPakistan frees three tribesmen suspected of sheltering al-Qaida


■抵抗勢力はパキスタンの部族地帯から来たと、ウズベク大統領[040428 AFP]

ウズベク大統領カリモフは木曜日に、少なくとも47人が死亡した自爆テロ事件の犯人は、最近アルカイダ残党たちに対する作戦が行なわれた、パキスタンとアフガニスタンとの国境地帯から来たと述べた。「テロリストたちの根拠地は南ワジリスタンだった」と、カリモフは国会で語った。

タシュケントとブハラで発生した、自爆テロ事件に関連して逮捕された容疑者によると、彼らは南ワジリスタンを訪れたことがあり、そこで行動している者たちと関係があると述べたという。カリモフは、容疑者たちは3つの国を通ってウズベキスタンに入ったというが、それがどこなのかは語らなかった。事実は、8月の裁判で明らかになるという。

最近の南ワジリスタンの作戦で、ウズベクのテロ組織のリーダー、タヒール・ユルダシュが負傷したといわれる。カリモフによると、ウズベキスタン・イスラム運動として知られていた組織は、最近トルキスタン・イスラム運動と改名し、その活動範囲を中央アジア全般に広げたという。しかし3月から4月にかけて発生した事件の関係者たちは、ユルダシュとは離れ、別の組織として活動し、資金源も別だという。「世俗社会を確立することに、反対している」とカリモフは述べた。(後略)

garrUzbek president says militants came from lawless Pakistani tribal region


■国境付近の新米空軍基地を懸念[040428 AFP]

イスラム原理主義の政治家たちは、米軍がパキスタンとの国境付近に建設した新たな空軍基地に、懸念を表わしている。

米軍はアフガニスタンのパクティア州に滑走路を造り終えたと、カブールの米軍報道官が発表した。

「米軍がパクティアに作った空軍基地は、パキスタンやアフガニスタンだけでなく、この地域の他国にとっても大きな問題となる」と、MMAのHafiz Hussain Ahmedが述べた。「基地の建物からすると、アメリカはこの地域に長期滞在するつもりのようだ」。「空軍基地を造る代わりに、アフガニスタンやイランから撤退し、国連にそのコントロールを引き渡すべきだ」。

米軍報道官Lieutenant Colonel Tucker Mansagerは、滑走路は南アフガニスタン南西部に軍隊や補給物資を運ぶために用いるという。「国境地帯で迅速に行動できるようにする」。滑走路の正確な場所については言及しなかったが、『Daily Times』は、国境に近いところで、アルカイダやタリバン戦士たちが隠れているパキスタンの部族地帯の反対側だと報道した。

部族地帯の住民によると、ワナから30キロのところで、古いイギリス時代の滑走路が修復中だという。「当局は何十人という人間を雇い、滑走路を修復している。また滑走路の周りに防護塀を作っている」と、『AFP』に住民が電話で語った。

smellConcerns in Pakistan at new US airbase on border
ISLAMABAD


■人権団体、アフガン人ジャーナリストの釈放を要求[040428 AP]

国境なき記者団がパキスタンに、部族地帯でアメリカ人レポーターとともに逮捕された、アフガン人ジャーナリストの釈放を求めた。アフガン人Sami Yousafzaiとその運転手は、治安警察から不当な扱いを受けている可能性があるという。2人は4月21日に、極秘で逮捕された。

Yousafzaiは、雑誌『The New Yorker』のアメリカ人記者、Eliza Griswoldとともに、北ワジリスタンに潜入しようとしてバヌーで逮捕された。パキスタン高官は、Yousafzaiについての情報はないという。Yousafzaiは『Newsweek』にアフガニスタンについての記事を書いている。

アメリカ人ジャーナリストはブルカを被り、部族地帯に入ろうとした。部族地帯についての報道をするために必要な、「パキスタン当局が要求する正式な許可証を所持してなかった」という。Griswoldは釈放されてアメリカに戻ったが、助手として同行したYousafzaiはいまだ逮捕されたままで、その運転手も行方不明だという。Yousafzaiの家族はペシャワルに住むが、タリバン崩壊後、Yousafzaiはカブールに戻っていた。

去年の12月にパキスタンは、やはり部族地帯に入った2人のフランス人ジャーナリストを逮捕。2人は国外追放となったが、助手として同行していたパキスタン人ジャーナリスト、Khawar Mehdi Rizviは、やらせビデオを作ろうとした罪で逮捕されている。Rizviは控訴中だが、刑が決まれば終身刑となる。

smellMedia rights group demands Pakistan release Afghan journalist


■パクティアの滑走路が語ること[040428 Daily Times]

アメリカ人たちは、パキスタンの国境のすぐ隣のパクティアに、C-130輸送機が着陸できる滑走路を作り始めた。これは、タリバン残党に対するアメリカの戦争はうまくいってないことの現われと考えられる。なんとか、軍を強化しようとしているのだ。彼らがパキスタンにも満足してないことも、明らかだ。(中略)

南ワジリスタンから数マイルの場所に、アメリカの滑走路を作ることは何を意味するのか。米軍機は、ドイツから直接設備を運び、新たな着陸施設は4日のうちに完成予定だ。この滑走路建設の最大の理由は、パクティアがタリバン最強の砦だということだ。短期間で、兵士を増強する必要がある。またパキスタンの問題の地の、すぐ隣りでもある。パキスタンに頼らずに、国境を越えて入ってくる抵抗勢力を一掃しようという計画なのかもしれない。またここは、ビンラディンが隠れていると噂される地域だ。

パクティアに滑走路ができれば、当然、規制された事柄以外のことは、実現可能になる。あらゆる種類の大型アメリカ機が飛来するし、戦略的な基地となることも考えられる。パキスタンとこれほどにも接近して離着陸する飛行機は、パキスタン上空を飛ぶことも考えられる。タリバンを追う最中であれば、なおさらだ。すでにパキスタン上空には、無人偵察機が何機も飛んでいる。将来、この滑走路のおかげで、瞬時に作戦を行なうことができるだろう。

この滑走路建設はパキスタンとの合意に反するものではなく、アルカイダ・タリバン要員一掃を、パキスタンに頼らないですむようにはなる。タリバンを追うアメリカが、パキスタン側で作戦を実施するという危険な可能性も生じる。ワシントンは、ビンラディンを今年7月までに逮捕すると主張している。この新たな施設のおかげで、アメリカはこの非常に険しい、困難な地形のなかで、彼を追うことが可能になることは確かだ。

軍とワジール族の戦士、ネック・ムハンマッドとの合意は、さまざまに解釈されている。一般的には、地元民たちは忠誠と引き換えに恩赦を与えられたが、外国人は4月30日までに投降しなければならないということになっている。さらに必要がなくなるまで軍はこの地域から撤退しないと、当局の報道官は述べる。同様に、ペシャワルの警察長官のスピーチは重要だった。彼は9.11以後のアフガニスタンにおける米軍の作戦に、反対する見解を述べたからだ。この直前、イスラマバードの外務省は、カブールのアメリカ大使から、パキスタンはテロリストに対する行動を許可するべきだと警告されていたために、注目される。同時にパキスタンにおける反米派は、ワナの作戦の結果に非常に満足した。特にネック・ムハンマッドは、ペシャワルの警察長官と取り引きを終えた直後に、タリバンのリーダー、オマール師との協力を再確認したからなおさらだ。カブールとワシントンの心配もうなずける。

ワシントンは、アフガニスタンの米軍司令官とイスラマバードの間の「不和」を常に意識する。今のところ両者はまだ協調しているようだ、パクティアの滑走路は、両者が袂を分かち始めたことを暗示する。パキスタンは問題を抱えることになる。

smellTell-tale airstrip in Paktika


■パキスタン、時間をかせぐ[040428 Asia Times]

アルカイダを匿ったと非難された5人の部族民たちを許し、和解が成立した。しかしいつまでこの和平は続くだろうか。「やっと何もかも解決した。しかしいつまでこの和平が続くかという問題に関しては、誰も保証できない。部族民社会だし、このような問題はしょっちゅうある」と、北ワジタスタンの国会議員のメンバー、Pir Naik ZamanがミランシャーのJamia Ashrafiaで語る。「軍は間違って行動したが、過ちに気づき、部族の伝統に従い、対話を通して問題は解決した」と、MMAの国会議員Naik Zamanが付け加える。(中略)

地元民の間には、不安が増している。北ワジリスタンでは、スィンド連隊がパキスタン軍と国境警察隊に加わったからだ。新たな作戦の開始が予測される。今度は北ワジリスタンだ。

「以前パキスタン軍がこの地域をパトロールしていたとき、地元の農民たちは野菜などを与えていたが、南ワジリスタンの作戦の後、嫌われるようになった。今、制服を着て市場をうろつく兵士はいない。パトロールも、地元のカサダール(地元部族民の警察)を護衛につけている」。

地元の部族民が、「パキスタン軍へのメッセージ」と書かれたウルドゥー語のチラシを見せてくれた。チラシはイスラマバードで作られたようで、北ワジリスタンの国境警察隊員に配られた。原理主義組織の書いたものと思われるこのチラシは、兵士たちに「十字軍のために」戦う代わりに、仕事を辞めて他の職につくことを勧めている。

地元の情報源が『Asia Times』に語ったところによると、部族民が和解を受け入れる以前、南ワジリスタンの容疑者の1人、ムハンマド・シャリーフがペシャワルの警察本部に招かれ、そこで警察司令官と会ったという。そこでパキスタン軍が撤退し、1億ルピーを補償金として支払えば、パキスタン軍への抵抗は辞めることを保証したという。警察司令官は、それを受け入れるしか選択肢がなかった。その結果、司令官はわざわざワナにでかけ、「テロリスト」たちを抱きしめてキスをし、和解を発表したのだ。

したがって、今のところ平和が戻った。しかし問題はまだ残る。アメリカはパキスタンに、抵抗勢力一掃を求めている。新たな作戦が始まるのも、時間の問題だ。ミランシャーの本部に身を潜めて監視を続けるFBIの指図に従い、すでにパキスタン軍は北ワジリスタンに集結している。Shawalで、新たな作戦が予定されている。

smellPakistan buys a little time
By Syed Saleem Shahzad、MIRANSHAH


■部族地帯で投降した外国人にIDパス支給を検討[040427 AP]

パキスタンは部族地帯で生活する外国人たちに、IDパスを支給することを検討しているという。先週政府は、アルカイダを匿ったとされた容疑者5人を許したが、同じような恩赦をこの地で暮らす外国人にも申し出て、4月30日を投降期限とした。

火曜日に部族地帯の治安責任者Mahmood Shah准将が、南ワジリスタンの行政部幹部と会談し、外国人の登録に関して話し合い、彼らにIDパスの支給を検討していることを明らかにした。しかし今のところ、恩赦を申し出た外国人はいない。ある匿名の情報源によると、この期限は引き伸ばされる可能性があるという。(後略)

hoon
Pakistan considers ID passes for foreigners who surrender in tribal region


■米軍追放まで、平和はないとタリバン[040427 The News]

タリバンの報道官は、タリバンのリーダーたちと接触しているというカルザイの声明を否定し、米軍の追放だけが、アフガニスタンの平和に結びつくと語った。

タリバン報道官Hamid Aghaは『The News』にファクスを送り、もしカルザイが真剣に平和を考えているなら、米軍にアフガニスタンを撤退するよう要求し、村や家を空爆するのはやめ、ギュンタナモに収容されている年寄りを釈放し、タリバン運動を支持するアフガン人を犠牲にするのを中止するべきだと語った。

「カルザイが真実を語っているのなら、キューバで苦しんでいる80歳以上の老人たちの釈放を主導するべきだ」という。Aghaは、カルザイ政権はタリバンという名目で無実なアフガン人を逮捕し、爆撃を繰り返していると非難する。このような状況なのに、外国が支援する政府と和解などできるだろうかという。カルザイは時間稼ぎをして、タリバンから支持を得ようとしているが、事実は、アフガニスタンやムスリムの利益にではなく、アメリカの利益のことばかりを考えていると非難した。

カルザイが100〜150人のタリバンだけが悪事をしており、タリバンのリーダーと接触していると述べたことをあざ笑い、それが誰なのか明確にするべきだと述べた。「100〜150人のタリバンだけが悪事をしているというのなら、どうやって1日に15の州で、ゲリラ攻撃をするというのだ?」。

garrNo peace until US troops expelled, say Taliban
PESHAWAR


■オサマには会ったことがないとネック・ムハンマド[040427 The News]

ネック・ムハンマッドは、ビンラディンにもザワヒリにも会ったことがなく、どこにいるかは知らないと述べた。

「南ワジリスタンは、ビンラディンやザワヒリのような重要人物にとっては、あまりにも小さな場所だ。ここに隠れているとは考えられない。ビンラディンの居場所については、さまざまな説がある。イエメンやスーダン、チェチェンさえも挙がっているから、混乱するんだ」と強調した。

Zha Ghundayの自宅で報道陣たちのインタビューに答えたネックは、アルカイダ容疑者はここにはいないと述べ、外国人テロリストがいるという報道は、すべてプロパガンダだと語った。「南ワジリスタンで、アルカイダは1人も逮捕されてない。我々に対する攻撃は、誤りだった」と非難した。この地域には非パキスタン人手配者は誰もいないという事実から、今後軍事行動は必要ないと語った。「15年前に外国人が来たことは確かだ。彼らは部族民が所有する畑で働き、地元の女性と結婚し、平和に暮らしている。ほとんどがアフガン難民だ。彼らをテロリストと定義することは論外だ」。

ネック・ムハンマッドは、正確に、そして情熱的に語った。ワナの高校で大学入学許可を受けたという。5年間、前国会議員Maulana Noor Mohahmadの経営するマドラッサで学び、容疑者として共に手配されていたMaulana Abdul Azizから、授業を受けたという。「商売もしたが、自分のしたいことではなかった。次の目的地はアフガニスタンで、そこでタリバンとともに戦った」という。自分はパキスタン人だが、ネックはオマール師のために戦い、彼をAmirul Momineen(信者の司令官)として敬うと語る。(中略)

ネックは「ジハード」の概念を信じ、イラク、カシミール、パレスチナなど、世界のどこであろうと、戦う準備があるという。「ムスリムは、仲間のムスリムの痛みがわかる。必要なときには、助け合う」と主張した。しかし自分の仲間は、パキスタン政府に対して問題を起こすつもりはない述べた。「パキスタンには忠実だ。パキスタン軍や国家と戦うつもりはない。互いに戦ったことは過ちだった。今後このようなことはない」。

パキスタン軍と接触がなかったために、誤解が生じたという。「Shakaiのジルガが転機だった。パキスタン軍や政府と、部族民との間に絆ができれば、もっといい結果が出る」と述べた。(中略)

部族民たちを「パキスタンの2つ目の原子爆弾」と呼ぶネックは、イスラマバードは自分たちをどこででも、どんな目的にも、使うことができると述べた。「部族民はパキスタンにとったら、給料を払ってない兵士のようなものだ。我々の先祖はカシミールで戦い、我々自身も自ら進んで国のために犠牲になりたいのだ」と付け加えた。

自分たちは軍に投降したのではない、とも述べた。軍に武器を引き渡してもないという。さらに外国人を当局に引き渡すつもりもないと語った。警察司令官が、外国人の登録の期限を4月30日と設定していることに関しては、部族地帯で、パキスタンを敵視する要素が問題を起こすことを防ぐための要請と防止策だ、と述べた。「インドとイスラエルはこの状況に便乗し、この地域で問題を引き起こそうとするかもしれない。我々は常に警戒してなければならない」と主張した。

smellI never met Osama, says Nek Mohammad
By Sailab Mahsud、WANA


■米軍への攻撃、自分に責任ないとネック[040426 Daily Times]

ネック・ムハンマッドは、アフガニスタンで米軍が攻撃されていることに関して、自分は責任はもたないと述べた。

ネックは『Daily Times』とのインタビューで、「ワジリスタンから、アフガニスタンに攻撃はしかけないことを軍に約束した。しかしアフガニスタンで米軍が攻撃されていることに関して、自分は責任をもたないとも言った」。ネックはタリバン時代、バグラム空港の司令官だった。

なぜ軍に打撃を与えることができたかと尋ねたところ、軍は土地を知らないが、自分たち戦士はすべての小道を知っていると述べた。「部族民は随時軍事訓練を受けている。戦うことは、彼らにとったら気晴らしのようなものだ」。また政府と協力して、ワジリスタンに隠れているテロリストを捜索することは、合意の中には入ってないとも述べた。しかしこの土地には外国人は住んでないとも述べ、部族地帯に住む外国人は、少なくとも15年も住んでいるという。

いっぽう「難民」たちの登録に関しては、政府に協力するという。政府との合意はいつまで続くのかと尋ねたところ、ネックはどちら側も合意を破るようなことはしないと述べ、両者とも平和を壊したくないと思っていると語った。「ムスリムは約束を守る。今は直接政府と接触があるために、今後、誤解が生じることはない」と期待する。

ネックは、ビンラディンとザワヒリがワジリスタンにいたことはないと述べた。「メディアさえもが、彼らの居所について意見が分かれている。パキスタンにいると言ったかと思うと、イランにいると言う。そして次の日にはアフガニスタンにいると言う。そんな重要なやつらが、ワジリスタンのような狭い土地に住むだろうか?」と尋ねた。「アルカイダ幹部は、すべてパキスタンの都市部で逮捕されている。ワジリスタンではない。軍はワジリスタンで、誰か見つけたと思うか?」。

hoonI won't be responsible for attacks on US troops in Afghanistan: Nek
By Iqbal Khattak、WANA


■アフガンのリーダー、一般のタリバンと会う[040426 AP]

カルザイ大統領は日曜日、タリバンの砦カンダハルに再び戻り、社会に抵抗勢力のリーダーを迎え入れたいと申し出た。約150人は更正に値しないので、処罰される必要があるという。「問題はタリバン幹部、約150人だ。彼らはアルカイダとリンクしている」とカルザイは述べた。「かれらこそがアフガニスタンの敵で、我々と対立する」。「しかし仕事をし、畑を耕し、店主として働くタリバンたちに関しては、我々は歓迎したい」。(中略)

政府は数ヵ月間、それほど過激ではないタリバンリーダーたちと、交渉を続けているという。交渉相手が誰かは、はっきり述べなかった。オマール師とその内部の者が政府の申し出に答えるとは、期待してないという。(後略)

hoonAfghan Leader Courts Ordinary Taliban Members
By Noor Khan、KANDAHAR


■ビンラディンの追手、歴史がつきまとう[040426 Daily Times]

ビンラディンの捜索に、イギリス植民地時代の歴史がつきまとう。パキスタンのパシュトゥン族の故郷は24年前も、イスラム過激派のリーダー、イピのファキールを巡る捜索の舞台だった。欧米の防衛官たちは、このファキールの捜索の敗北をにがにがしく思い出しながら、パキスタンの部族地帯での捜索方法について政府に助言する。

イピのファキールはパシュトゥン族のリーダーで、アフガニスタンとの国境にある洞窟から、イギリス軍を攻撃した。最近パキスタン軍がアルカイダやタリバンの捜索をした、ワジリスタンにあたる地域だ。ファキールはイギリスを襲撃して彼らを打ち負かし、1947年以降はパキスタン軍が捜索したが、やはりこれを打ち負かしたのだ。1936年から彼の死に至るまで、繰り返し襲撃が計画され、懸賞さえ懸かったが、最後まで逮捕されることはなかった。ジェームズ・スペインの「パターンへの道」で、この話が詳しく描かれている。

イギリスは70年前、ワジリスタンでTorikhel枝族のMirza Ali Khan、通称イピを捕らえるために作戦を開始した。ヒンドゥ教徒の花嫁のイスラーム教への改宗をめぐって、1936年にイギリスと衝突した。イピは部族の軍隊、ラシュカルを組織し、イギリスの車列を襲撃。1938年、イギリス軍は完全に撤退した。イピは、アフガンとの国境付近の洞窟に隠れた。そこで仲間を募り、彼を陸と空から殺害しようとする、すべての計画に打ち勝ったのだ。

退役空軍司令官Sajjad Haiderは、1954年に部下とともに、イピを空から襲撃したという。「まるで西部開拓時代の話のようだった」とHaiderはAFPに語った。「陸軍から援護を要請されて、飛ぶことになった。上空に出ると、部族の戦士何百人もが、5〜10人のグループになって、大きな岩の影に隠れているのが見えた。彼らは地形を知っていた。すばやく動き、我々の飛行機の限界も熟知していた。パイロットが攻撃直後に上昇できないような、険しい丘のふもとに隠れた。ビンラディンの捜索に失敗したときと同様、イピの捜索の失敗も、その険しい地形のためだという。「今日のビンラディンのようだ。アメリカ、イギリス、アフガン軍たちは彼は捕らえようとしている。でも同じことだ。国境は1500マイルに及び、厳しい地形だ。誰の助けも借りずに、行ったり来たりできる。両側に協力者がいる」。「イビは、今日と同じ地域で戦っていた。ひとつの洞窟から別へと移動した。洞窟は何百とあるために、彼がどこに隠れているのか、見当がつかなかった。ビンラディンとの最大の違いは、テクノロジーだ。現在の戦術は、もっと洗練されている。ビンラディンの仲間はインターネットを用いていた。通信を傍受することも、盗聴をに対処する手段も持つ」。

ペシャワル大学のTaqi Bangashは、ビンラディンはイピの戦術を用いているという。「イピのように、ビンラディンは早朝2時に目覚め、移動する。イピは夜中に急に身仕度をし、移動を配下の者に命令した」という。また別の歴史的類似性は、部族民間の誤った諜報情報が、パキスタン軍を悩ましている点である。「パキスタン人がイピを逮捕できなかったのは、諜報情報が貧弱だったからだ。あの土地に侵入することは難しい。イピは絶えず移動し、アフガニスタンの国境を越えるのだった」。

ビンラディンの捜査計画は、歴史を無視したために、今そのツケを払っているのだとHaider氏は述べる。「歴史を無視した。だから今こんなことになっている」。

rightHistory haunts hunters of Bin Laden
ISLAMABAD、APP


■誰が投降したのか?[040426 Daily Times]

(前略)問題は、ネック・ムハマッドのような地元の教唆者は、タリバン−アルカイダ・ネットワークの一部である。PTVが報道したように、ネック・ムハマッドは以前はアフガニスタンのゲリラのキャンプの司令官であり、自分のチェチェン人やウズベキスタン人部下たちを南ワジリスタンに連れ帰り、ここからアフガニスタン内部に攻撃を仕掛けていたのだ。「恩赦」のあと新聞のレポーターに、彼はパキスタンではなく、オマール師に忠誠を誓うと述べた。タリバンのリーダーこそが、「ムスリムのカリフ」だからだという。

パキスタン軍は今後、問題に突き当たるだろう。400人以上の外国人は恩赦を受けるために投降しなければならないと主張しているが、仲介役を引き受けた親MMA派のリーダーたちは、ワジリスタンには外国人はいないと否定する。同様にパキスタン軍の、アフガニスタンの国際治安支援部隊の司令官たちとの関係も、気まずくなるだろう。警察司令官General Safdar Hussainが和解式で行なった演説で、9.11で世界貿易センタービルを破壊した犯人には、アフガン人は1人もいなかったと述べ、アフガニスタンは不当に復讐されていると述べた。これはMMAが常に主張していることであり、今、ワナの作戦を率いる軍の高官がこのような発言をすることは、驚きである。(後略)

smellWho has surrendered?


■抵抗勢力幹部、ジハードを続けることを誓う[040426 Dawn]

パキスタン政府により恩赦を受けた抵抗勢力の幹部は、ジハードは続けるが、パキスタンからアフガニスタンを襲撃することないと述べた。

「ムスリムは、ジハードをするために、どの国に行くのも自由だ。しかし今後、ワジリスタンからアフガニスタンを攻撃することはない」と『Dawn』に語った。4月30日の最終期限までに、外国人抵抗勢力を政府に引き渡すために協力するかどうか尋ねたところ、「外国人を逮捕する作戦はない。これは合意の中には入ってない」と述べた。

ネック・ムハンマドの主張は、部族民抵抗勢力が外国人登録のために当局に協力するかのごとく、政府高官が与えていた印象と相反する。さらにネックは、南ワジリスタンには外国人はいないと主張する。「アルカイダはいない。アフガニスタンのさまざまな人種がいる。アフガン系ウズベクやタジークだ」。「何百万という難民がパキスタンにいる。あらゆるところにいる。アルカイダ戦士がいたとしたら、政府はすでに逮捕しているはずだ」という。

smellTop militant vows to continue jihad
By Dilawar Khan Wazir、WANA


■抵抗勢力50人釈放[040426 The News]

日曜日に、パキスタン軍と南ワジリスタンの抵抗勢力との間の合意にもとづき、逮捕されていた50人が釈放されたが、抵抗勢力の司令官の1人マルヴィ・モハマッド・アッバースは、2人の連邦大臣が部族民たちが投降を強いられたと主張したことに対して、不快感をあらわした。

「我々は誰にも投降してない。合意では、投降という言葉は使ってない。土曜日に警察司令官Lt Gen Safdar HussainがShakaiで演説したとおり、和解だった」という。Shakaiから『The News』に電話をかけてきたアッバースは、情報相Sheikh Rashid AhmedやFaisal Saleh Hayatの声明は、誤解を招くと述べた。軍当局は、この2人の大臣の過ちを正すべきだと抗議した。情報相RashidとFaisalはBBCのウルドゥー語番組で、容疑者が政府に投降したと述べ、南ワジリスタンの軍事作戦は成功したと主張した。

いっぽう、抵抗勢力のリーダー格のネック・ムハンマドは友達や親戚、支持者に会うために、アザムワルサックと自分の村カローシャを車で訪れ、軍の作戦で受けた被害を視察した。軍は、ネックをはじめ4人の容疑者の家を再建するために、保証金を出すことを約束している。

smell50 militants freed in Wana agreement
PESHAWAR


■カルザイ襲撃計画暴露後、12人のアルカイダ逮捕[040426 Daily Times]

アフガン警察は、カンダハルでカルザイ大統領が乗った車列に爆弾を投げつけようとした男を逮捕した。(中略)

アフガン警察は、タリバンとアルカイダと関係があると思われるHizb-e-Islamiのメンバー12人を逮捕した。

hoon12 Qaeda men held: Man arrested after foiled attack on Karzai
KABUL


■外国人抵抗勢力の投降期限の4月30日:外国人には取り引きなし[040426 Daily Times]

南ワジリスタン出身の国会議員Muttahida Majlis-e-Amalは、軍は地元部族民たちに、部族地帯にいる外国人テロリストの投降日の最終期限を4月30日と述べたが、これは部族民たちとの合意を逸脱すると述べた。彼によると、土曜日に政府高官が主張した取り引きには、外国人テロリストに対する4月30日という最終期限は設けられてないという。しかしパキスタンにいる外国人テロリストたちに対する問題は、平和的に解決されることを期待すると述べた。彼は3ヵ月前ほどから、部族民と政府との間の仲介役として働いていたという。

「第三者が、政府と容疑者が和解することを望んでなかった」と述べたが、第三者が誰を指すのかは、はっきりさせなかった。和解は書面にされなかったが、仲介者は両者から書面での同意を得られているという。何で政府はつまはじきにされたのかと尋ねたところ、「我々にとって、政府も軍も同じだ」という。容疑者たちは、ワジリスタンにいる外国人テロリストたちの居場所を、政府に知らせるつもりでいると付け加えた。

smellApril 30 for foreign militants to surrender: No deal on deadline for
aliens: MNA
By Iqbal Khattak、WANA


■アフガン南部で襲撃、3人負傷[040426 AP]

抵抗勢力がアフガニスタン南部でアメリカ軍の車列を襲撃し、3人の海兵隊が負傷、うち1人は重傷を負った。襲撃は土曜日、カンダハルのDailanor村付近で発生した。

「敵による春の攻撃が、2週間くらい前から始まったように思える。まだ彼らは危険だ。まだ戦いを挑む力がある。しかし次第に、弱い者たちにその攻撃の矛先が向けられてきたようだ」。(後略)

hoonAmbush in Southern Afghanistan Injures 3
By PAUL HAVEN、KABUL


■米軍、アフガニスタンに新たな空軍基地を建設[040426 BBC]

米軍は、アフガニスタンのパクティア州に、新たな米軍基地を建設しているという。この空軍基地建設で、大きな輸送機も飛行することも可能になり、治安の安定のために一役買うことになるという。正確な場所は、まだ極秘だという。

米軍は4日間で、C-130輸送機が使用できる滑走路を建設したという。これ以上の大きな飛行機も、着陸可能になる。この空軍基地を何の目的で使用するかは、まだ明らかにされてない。ただし、この地域に大きな軍隊が輸送可能になることは確かだ。この地域は、ワジリスタンの反対側である。今のところアメリカの存在はあまり表立ってはないが、アメリカはこの地域を監視、空からも陸からも、パトロールが続けられている。

smellUS builds new Afghan airbase
By Andrew North


Sniffed Out By Trail Dog 0-1, 2003, 2004.