【2004年5月24日〜5月30日】


■アフガン政府事務所への攻撃で5人死亡[040530 AP]

南アフガニスタンの政府事務所を、車輌に乗ったタリバンゲリラたちが襲い、4人の兵士が殺された。ゲリラ1人も殺害された。事件は、ザーブル州のQalat西部をHumveeで移動していた、4人の特殊部隊兵士たちが爆発で死亡した数時間後に起きた。この他に3人が負傷したらしい。

土曜日に、タリバンたちがカブール150キロの位置にあるMusa Qalaになだれこみ、政府事務所を銃撃した。護衛していた30人の兵士のうち4人が殺害され、8人が負傷した。

hoonFive Die in Attack on Afghan Gov't Office


■聖職者、襲撃で殺害される[040530 AP]

日曜日にカラチで、スンナ派の聖職者が襲撃され、殺害された。2台の車とバイクに乗った犯人がスンナ派聖職者、Mufti Nizamuddin Shamzai(70歳代)を狙撃した。聖職者の護衛が応戦し、6人の犯人のうち1人を負傷させた。

Shamzaiは穏やかな学者で、タリバンを支持していた。有名なビノリ町のマドラッサの代表だった。2001年9月に、アフガニスタンにパキスタンからの使節団として、タリバンとの話し合いに赴いたが、失敗した。

日曜日の事件のあと、彼の支持者数百人によってマドラッサ近くの警察所が襲撃され、暴動が起きた。

Shamzaiは9.11以前に、ビンラディンやオマール師と会っている。

garrSenior Cleric Killed in Pakistan Attack


■Aafia博士の逮捕の報道、真実ではない[040530 Daily Times]

内務省は土曜日に、パキスタンとアメリカによって使命手配されているAafia Sadiqqi博士が逮捕されたという報道を否定した。すべて根拠のないことだという。

hoon'Reports of Dr Aafia's arrest untrue'
ISLAMABAD


■アメリカの侵入防止に、国境に目印[040530 Daily Times]

米軍がアフガニスタンからパキスタンに越境しないように、北ワジリスタンの国境に特別の目印がつけられた。

国境がはっきりしなために国境を越えたという米軍の主張は、すでに目印があるために通用しないという。

hoonAmerican incursions prompt border marking
By Rehmatullah Darpakhel、MIRANSHAH


■オマール、ハイデラバードに移送[040530 The Nation]

ムシャラフ暗殺を狙ったAmjad Farooqiはオマール・シェイクの腹心と思われ、ラワルピンディのTench Bhatta近辺でテロを計画していたことを、『The Nation』がつかんだ。

ある情報源によると、Farooqiとともにアメリカ人ジャーナリストのダニエル・パールを殺害したオマールは、ラワルピンディのどこかに隠れていると言われるFarooqi捜索のために、ハイデラバード刑務所からAdiyalaに移送されたようだ。

Farooqiの本名は、Amjad Sheikhである。

hoonOmer shifted to Hyderabad
From UMAR CHEEMA、ISLAMABAD


■アフガニスタンで米兵4人死亡[040530 AP]

ザーブル州で、米軍特殊部隊のメンバー4人が殺害された。

さらに北の国境付近では、抵抗勢力と衝突した米兵2人が負傷したと、土曜日に軍が発表した。木曜日、パクティア州の国境付近の町Shkinで衝突があったという。Shkinはワジリスタンの反対側にある。

また、火曜日にはアフガニスタン南部で行なわれていた戦いの規模を縮小した。これまでは、米軍戦闘機が出動していた。カンダハルでは、タリバン容疑者が20人殺害されたとアフガン高官が述べた。しかし米軍は今のところ2人が確認されているだけだとし、抵抗勢力の幹部は含まれてないという。

hoon4 U.S. Soldiers Killed in Afghanistan
By STEPHEN GRAHAM、KABUL


■パキスタン、部族民数十人を拘束[040530 AP]

パキスタン治安部隊は土曜日に、外国人抵抗勢力の登録に失敗した部族民長老たち数十人を拘束した。車輌を取りあげ、商売も閉鎖させた。「要求していることを達成しなければ、力を用いる」と治安責任者のMahmood Shah准将が述べた。

hoonPakistan Detains Dozens of Tribesmen
By RIAZ KHAN、PESHAWAR


■ラシュカルには無理と州知事[040529 Daily Times]

北西辺境州知事Syed Iftikhar Hussain Shahが金曜日に、ジルガとラシュカルに対して信頼をなくしたと語り、新たな作戦を行なうことを示唆した。政府はワジール族を立てたが、部族民たちはそれに答えられなかったと述べた(中略)。

いっぽうFATAの治安責任者Brig(r)Mehmood Shahは、Shakaiの合意は無効になったと『Daily Times』に語った(中略)。合意は失敗ではなかったのかと尋ねたところ、「合意から、我々はネックと外国人たちの関係がわかった。部族民たちは我々の見解を理解し、政府の外国人に対する態度が正当化されたはずだ。軍の行動に対して、反対するものは少なくなってきている。今我々は、外国人がどこにいるのかわかった。彼らの通信手段もわかった。この件に関して、我々は今までより多くの情報を持つようになった」と答えた(後略)。

hoonLashkar cannot deliver: governor
By Iqbal Khattak、PESHAWAR


■米軍機とヘリコプター、パキスタン領内を侵害[040529 The Nation]

今後パキスタン領内には入らないとの約束にもかかわらず、米軍戦闘機とヘリコプターが木曜日に、パキスタン上空に侵入した。

いくつかの情報源が木曜日の夜、米軍機がパキスタン上空に入り、夜を通してパキスタン内を旋回していたと証言した。「戦闘があったという報告はない」という。

木曜日に合同軍がヒット・アンド・ランの襲撃を受け、米軍6人が負傷し、傷のためにその後死亡した。襲撃者4人も、その場で殺害された。またこの襲撃で、タリバンが2台の車輌を破壊した。

garrUS planes, copters intrude in Pak airspace
MIRAN SHAH


■米軍戦闘機とヘリコプター、パキスタン上空を侵害[040529 The News]

米軍戦闘機とアパッチ・ヘリコプターが、北ワジリスタンのシャワル地方上空を侵害した。アメリカ、パキスタン、アフガニスタンの高官が木曜日の夕方、Lawara Mandiで会談した数時間のことである。この会談で、米軍はパキスタン領内を侵害しないと約束したばかりだった。

国境の反対側から入った情報によると、親タリバン派の戦士たちが木曜日に、パクティア州のBirmal地方、Mangriti地域にある軍の基地を攻撃したという。地元民によると銃撃戦となり、合同軍5人と戦士4人が死亡した。国境付近に住むアフガン人とパキスタン人部族民たちは、死亡した4人の戦士たちはパクティアから来たと述べた。

夜遅くまで銃撃戦が続き、その結果合同軍がヘリコプターと戦闘機を呼んだらしい。「合同軍のヘリコプターと戦闘機が、パキスタンの上空3キロの地点にあるシャワル上空に入った」と、政府高官が述べた。また部族民からの情報によると、合同軍の車輌2台が襲撃で破壊されたという。

garrUS warplanes,ユcopters violate Pak airspace
MIRANSHAH


■アフガニスタン国境で軍、抵抗勢力と衝突[040528 AP]

米軍主導の軍隊がアフガニスタンの国境で抵抗勢力と衝突したと、軍が金曜日に発表した。

衝突は木曜日に、パクティア州のShkin付近で起きた模様だと、米軍報道官Sgt. Cindy Beamが述べた。米軍は、僻地の米軍基地の近くにいた戦闘機に援護された。「合同軍がShkin付近で抵抗勢力と衝突した。空軍が呼ばれた」。Shkinはパキスタン側のワジリスタンの反対側に位置する(中略)。

いっぽう金曜日にウルズガン州で、アフガン軍を乗せた車輌がリモート・コントロールで爆発し、アフガン兵5人が負傷した。その後この事件との関連で、3人のタリバンが逮捕された。

hoonForces, Militants Clash at Afghan Border
By STEPHEN GRAHAM、KABUL


■アルカイダ、軍を洗脳[040528 The News]

(前略)

パキスタン空軍の諜報部は、Chaklala空軍基地に属する20人が、過激派の集会に出席し、12月の第1週に、空軍基地で大統領の一行を襲撃する計画を立てていたことをつかんでいなかったという。軍の捜索で、空軍の技師たちにムシャラフ大統領暗殺をそそのかした3人の聖職者を含む、宗教過激派も逮捕された。

空軍技師や自爆犯にC4爆弾を与えた宗教過激派たち数人も、逮捕された。このC4爆弾の出所は、アフガニスタンのアルカイダだという。

また大統領の警護に関する暗号も、漏れていたようだ。大統領の警備は、「青本」とよばれる方法を通して実施されている。また爆弾を関知する特殊装置についての情報も、漏れていた。

大統領暗殺を狙った自爆テロ犯たちは、ラワルピンディの警察署に配属されていた警察官から、直接大統領の行動についての情報を得ていた。またパキスタン陸軍はこの計画について事前に察知していたが、上司にこれを報告していなかったことも明らかになった。現在、パール記者誘拐殺人事件とも関係があるとされる、Amjad Farooqiが全国指名手配になっているという。2002年6月のアメリカ領事館に対する自爆テロ事件にも関係しているらしい。

「Amjad Farooqi、別名Imtiaz Farooqi、別名Mansoor Hussainが、パキスタンで最大の凶悪犯人だ」。とある高官が述べた。「彼を逮捕し、パキスタンにおけるアルカイダと関係のあるテロを一掃する必要がある」。パール記者の事件の捜査により、FarooqiはKhalid Shaikh Mohammadと直接接触していたことがわかったという。Khalid Shaikh Mohammadがパキスタン陸軍関係者の家から逮捕されたことから、アルカイダが軍関係者と接触していたことは明らかだ」。Khalid Shaikh Mohammadとの関連で逮捕された3人のパキスタン陸軍高官は、大統領暗殺事件には関わってないという。

smellAl-Qaeda used brainwashed military men to target Musharraf
By Kamran Khan


■ラシュカル、再び今日、集まる[040528 The News]

Ahmadzai Wazir族が今日、ラシュカルの活動を実施すると発表したために、ワナは緊張している。

ワナのモスクのラウドスピーカーが、ラシュカルの捜索の開始を呼びかけた。ジルガとネック・ムハンマドとの話し合いが決裂したために、行動が開始されるという。

部族民の消息筋によると、政府はラシュカルを組織させ、自分や存在しない外国人に対して捜索を要求したことで、Shakaiの合意に反したと非難したという。自分たちはパキスタン軍と戦ったり、パキスタンの国土から他国へ攻撃をしかけないという約束を遵守するつもりだと述べた。また部族民たちはShakaiの合意とは関わってないために、その後のことに介入するべきではないと非難した。政府やラシュカルが自分たちに対して行動した場合、抵抗すると明言した。

いっぽうヘリコプターがビラをまき、金曜日に、実験のために飛行機がワナに着陸することを予告した。部族民たちが、飛行機が自分たちを攻撃するのではないかと誤解することを防くだめだという。

hoonLashkar to reassemble in Wana today
By Sailab Mahsud、WANA


■ネック、外国人を引き渡すことを拒否[040528 The Nation]

ネック・ムハンマドは、木曜日に外国人を引き渡すことを拒否し、部族民たちに自分と行政側との問題に介入しないよう、要求した。「我々と政府側は、外国人に関する秘密の取り引きをした」とジルガで発言した。

木曜日にジルガはネックを含む4人の関係者を召集したが、護衛をつけたネックだけが登場した。彼によると、ジルガの関係者は4月24日の秘密の調停に出席した者は1人もいないのだから、自分と政府の問題に介入してほしくないと発言した。この問題はすでに解決済みだと述べ、政府は約束を破ったと非難。ジルガの言い分に耳を傾けず、そのまま車でどこかに消えていった。

hoonNek refuses to surrender foreigners
From Allah Noor Wazir、WANA


■イギリス人イスラーム聖職者、テロ容疑でアメリカに引き渡される可能性[040528 AFP]

イギリスのイスラーム原理主義の聖職者、ハムザ(Abu Hamza al-Masri)が、アメリカの要求によりイギリスで逮捕された。主に1998年イエメンでの誘拐事件と関係した11件のテロ容疑で、アメリカは彼を引き渡すことを要求している。

片手が義手のエジプト生まれのハムザは、ビンラディンを賞賛していることで有名であるが、早朝、ロンドンの自宅で逮捕された。

ハムザはアメリカで11件の罪状により告訴され、死刑か終身刑を言い渡される可能性がある。イギリスは死刑が言い渡されたり、執行されないことが明らかである場合のみ、容疑者の引き渡しを許可している。(中略)

1998年12月イエメンでアメリカ人2人を含む16人の欧米人観光客を人質にとり、そのうちイギリス人3人とオーストラリア人1人の4人の人質が、イエメン軍の救出を試みたときに殺害された。アメリカ法務長官アシュロフによると、ハムザはこの事件の実行犯たちに衛星電話を供給し、3回自宅で電話を受けたという。1999年にイギリスの警察の取り調べを受けたが、告訴されなかった。

本名がMustafa Kamel Mustafaであるハムザは、アルカイダのテロリストたちを支持し、オレゴン州に「ジハード」をするための訓練所を設置したともいわれる。

木曜日にハムザはアメリカに行くことを、正式に拒否した。アメリカに引き渡されることについて質問されると、「行きたくない」と答えた。弁護士は保釈を要求したが、6月3日までは拘束されるという。引き渡しに関する最終的な決定は7月23日に言い渡される。これまでイギリスのタブロイド紙は、ビンラディンを支持していることから、ハムザから市民権を奪うことを繰り返し要求していた。

エジプト軍司令官の息子としてアレキサンドリアで生まれたハムザは、1981年にイギリス市民になった。1980年代にはアフガニスタンに行き、彼の説明によるとソ連の地雷を撤去している最中、片目と両手を負傷。以後、片手に鉄のフックをつけた。ロンドン北部のフィンスリー・パークにあるモスクで、欧米に対してジハードを精力的に呼びかけたために、一躍有名になった。

smellBritish Muslim cleric faces extradition to US on terror charges
LONDON


■北西辺境州で、過激派8人逮捕[040528 AP]

木曜日、治安部が北西辺境州で、過激派の事務所を捜索し、組織の副リーダーを含む8人を逮捕した。なぜペシャワルのAl-Badr Mujahideenの事務所が捜査を受けたかははっきりしないが、何らかのテロ行為に関わっていたと疑われている。

Al-Badr Mujahideenはカシミールで活動している過激派のひとつである。

hoonAuthorities arrest eight Islamic militants in northwestern Pakistan


■アルカイダは戦いに勝利しているか?[040527 Jane's]

アルカイダとその国際提携組織が、2001年当時よりも強力になっていると案じられている。アルカイダは、戦争に勝利しているだろうか?

アメリカのアフガニスタンへの侵攻とタリバン政権排除により、アルカイダは国家に保護されて運営されていた訓練所から追い出された。パキスタンの首脳陣が親欧米政策をとるため、アルカイダの地理的な活動を阻止し、アルカイダ幹部の逮捕あるいは殺害により、その動向は鈍くなった。

しかしいっぽうで、反テロ活動をする合同軍の成果に比べて、ビンラディンとそのイデオロギーに対する支持のほうが高まっている。ロンドンのInternational Institute for Strategic Studies(IISS) の報告によると、「アフガニスタンを失ったにもかかわらず、アルカイダは完全に再構築され、アメリカと欧米の同盟国に対して狙いを確実に定め、新しい、そして効果的な作戦を確立し、地元の共感者たちを増加させた」という。

さらにアルカイダは、北アメリカとヨーロッパでテロ活動を計画しているはずだと警告する。大量破壊兵器が使用される可能性もあるという。アルカイダは60ヵ国以上で活動しており、1万8000人の「潜在的テロリスト」がいるとみられている。

garrIs Al-Qaeda winning the war?


■パキスタンとアメリカ、国境侵害を論議[040527 AP]

木曜日、パキスタンとアメリカがパキスタン部族地帯で会見し、アフガニスタンにいる米軍のパキスタン側への越境について話し合った。

パキスタンの軍報道官によると、北ワジタスタンでパキスタン人准将がアメリカ側と会った。パキスタン高官によると、アメリカ軍が6月2日と20日にLowara Mandi村に越境し、当局の抗議を受け、アフガニスタンに戻ったという。アメリカは2日の越境に関しては謝罪したが、20日の越境は否定した。アメリカ側は木曜日の話し合いで、今後米軍はパキスタン側には入らないことを約束したという。

hoonPakistan, U.S. military officials discuss border incursions


■ムシャラフ暗殺未遂事件の容疑者、逮捕さる[040527 AP]

ムシャラフは木曜日に、12月の暗殺未遂事件で逮捕された者のなかに、陸軍と空軍関係者がいたことを認め、近々軍事裁判にかけられると述べた。これまではイスラーム過激派の犯行とされており、軍関係者が事件に関わっていたことを認めたのは初めてである。

また警察は、カラチのアメリカ領事の自宅付近で起きた車の爆発事件の背後には、イスラーム過激派がいると発表した。

ムシャラフは『GEOテレビ』に出演し、陸軍と空軍兵卒数名が、逮捕された数十人のなかに含まれていると述べた。軍幹部はいないとし、近々裁判を公開すると約束した。

3月にムシャラフは、リビア人のアルカイダメンバーが容疑者の中にいると述べた。しかし木曜日の発言によると、首謀者は「パキスタン人」だとし、いまだ逃走中だという。「捕まってないのは、首謀者だけだ。まだ逃走中だ」という。

hoonMusharraf: Assassination Suspects Arrested
By MATTHEW PENNINGTON


■アメリカ、水面下で女性テロリストを捜索[040527 Daily Times]

パキスタン治安部は、アメリカが手配中の女性テロリストが、1年以上潜伏していると信じている。以前はボストンの学生で、9.11以後パキスタンに帰国したAafia Siddiqui(32)の行方は、2003年3月以後、謎に包まれている。FBIはアルカイダと関係があるとして、彼女を指名手配した。

水曜日にアメリカ治安部高官が挙げた逃走中のアルカイダ容疑者の中に、Siddiquiの名前が浮上した。以前からアメリカはパキスタンに、Siddiquiを捜索するよう、要求していた。「彼女を捜しているが、地下に潜ってしまったようだ。なぜだかわからない」と、ある治安部高官が述べた。Siddiquiが逮捕された場合、パキスタンで裁判にかけられ、アメリカに引き渡されることはないという。「彼女がパキスタンにいるかどうかは、わからない」。

アメリカは、Siddiquiがアルカイダの正式メンバーであるとは述べてないが、「フィクサー」ではないかと疑っている。ボストンのMassachusetts Institute of Technologyで学位をもっている。

hoonWoman terrorist sought by US underground
ISLAMABAD


■ジルカ、ネック・ムハンマドを召集[040527 The Nation]

Zalikhel Ahmadzai Wazirは水曜日に、ネック・ムハンマドと4人の仲間をジルガに召集し、外国人テロリストに対する自分たちの立場を明らかにするよう求めた。いっぽうワナでは、軍と準軍隊の新たな動きがあった。

ジルガはネックに、すべての外国人を引き渡すか、外国人たちに直ちに退去するよう要求してほしいと述べた。

政府は作戦を開始する前に、2万人の兵士を南ワジリスタンに派遣しようとしているようだ。

hoonJirga calls Nek Mohammad, others to explain position today
From Allah Noor Wazir、WANA


■カラチで車2台爆発[040526 BBC]

カラチのパキスタン・アメリカ文化センター付近で、車2台が爆発した。

水曜日にカラチの私立の英語学校の外で、車が数分の間隔をあけて爆発し、警察官1人が死亡、25人が負傷した。カチラでは1日前も爆発事件があり、2人が死亡、2人以上が負傷している。

garrTwin car bomb attack on Karachi


■アフガンの攻撃で「タリバン20人殺害」[040526 BBC]

パキスタンとの国境付近で実施された米軍による攻撃で、タリバン約20人が殺害されたとアフガン高官が述べた。

地元司令官Khan Mohammedによると、スピンボルタックのキャンプを攻撃したタリバンに、米軍が飛行機から爆撃したという。

米軍報道官Lt Col Tucker Mansagerが、「力を誇示するために」、空からの援護を頼んだと述べた。しかし効き目がないことがわかると、正確な兵站学に切り換え、今のところ、効果があるという。米軍の負傷者はいないが、タリバン側の負傷者の有無はわからないと述べ、アフガン国軍が参加したかどうかも不明だという。

しかしMohammedによると、「米軍は、タリバン約20人の遺体を見たと言っていた」と述べた。アフガン国軍は火曜日にGhbragyanという地域を攻撃、戦いは3時間にわたって実施され、その後、米軍戦闘機が呼ばれて、タリバンを爆撃したという。

カンダハルの諜報部責任者Abdullah Laghmanaiは『AFP』に、タリバン司令官Qari FaizullahとQari Ali Mohammedが死亡したと述べた。「作戦はまだ進行中で、軍はタリバンをパキスタンの国境に追い込んでいる」。「諜報情報によくと、この地域のタリバンが約200人ほどおり、現在は散り散りになった」という。

hoonAfghan strike 'kills 20 Taleban'


■ジルガ、新たな作戦開始を警告さる[040526 The Nation]

南ワジリスタンの行政府は、ジルガとラシュカルが外国人テロリストに対する捜索に失敗したことに対して失望を表わし、容疑者を探し出さなければ新たな作戦を開始すると警告した。

行政官は、世界中が注目しているにもかかわらず、Ahmadzai Wazirは捜索を真剣に行なってないと指摘した。

hoonJirga warned of another operation
Allah Noor Wazir、WANA


■部族民、北ワジリスタンに新たな基地を作ることを拒否[040525 Daily Times]

部族民たちは、行政側が自分たちの軍を支持することを表明しないかぎり、北ワジリスタンに新たな軍の基地を作ることに反対するという。

シャワル地域のShanakhel枝族のジルガは、ミランシャーの行政官Syed Zaheerul Islamと会い、軍の基地を設営することに対して不満を表明し、自分たちの自由を侵害するものだと非難した。

軍は、外国人テロリストがいるとされるシャワルのBobrahiに、新たな軍基地を設営する計画であるが、行政官が別の場所、Dhabarにキャンプを作ることを提案すると、態度を軟化させた。しかしこれを受け入れるために、新たな要求をした。

新たな要求は、Shanakhel氏族に属する60人のカサダール(部族民による警察)を雇い、自分たちの地域に2つの警備チェックポストを設営することである。これに対する政府側の対応は、今のところわからない。

hoonTribesmen oppose new base in North Waziristan
MIRANSHAH


■カラーシャ、スペイン人の遺体返還を拒否[040525 Daily Times]

チトラルのカラーシャ族が、2年前にチトラルで殺害されたスペイン人の遺体をスペインにいる家族に返還することを、拒否した。

スペイン人でイエティの研究をしていたJordi Magranerが、2002年8月2日にブンブレット谷(当サイトではムンムレット谷と表記)で殺害されているのが発見された。Magranerの家族が先週、既にカラーシャ式に埋葬された遺体を本国に持ち帰りたいと申し出たところ、カラーシャ族の長老たちは、自分たちの宗教に反することだとしてこれを拒否した。

家族はJordiの遺品を持って、帰国した。遺品は木製の日常品や楽器で、チトラル飛行場筋によると3つの箱に収められ、250キロ以上もあったという。

Jordiは、12歳の召し使いとともに殺害されているのを発見された。別のヌーリスタン人の召し使いは、事件当日から行方不明になっており、殺人の容疑がかけられている。

ohKalash stop Spaniard's family from exhuming his body
PESHAWAR


■核ネットワークの本質、浮上[040524 Los Angeles Times]

アメリカは、希なケースを注目している。イスラエルのユダヤ人が、イスラーム教国パキスタンに、核武器を輸出しようとしていた計画だ。南アフリカ在住のカルニ(Asher Karni)が、新年のスキー旅行のために到着したデンバー国際航空で、家族とともに逮捕された。

家族の者は、日々の糧を稼ぐために必死な勤勉なビジネスマンだとして釈放を求めているが、アメリカ当局は、企業家、運び屋、科学者、製造者、政府エージェント、組織された犯罪シンジケートからなる、国際的バザー・チームの一員だと疑う。このケースは、不正核輸出商売がどのように行なわれているかを示す、良い例だという。輸出規制をくぐり、本来の使用目的を隠し、合法的な製造者たちから買い付けるブローカーを用い、数ヵ国を通じて通常の搬出をするのだ。このような密輸ルートは、これまで大いに繁栄してきた。

「イランのネットワーク、中国ネットワーク、中東ネットワークがあり、洗練されたネットワークが世界中からテクノロジーや部品を買い集めている」。「彼らは毎日アメリカで商売をしている。同族会社を用い、息子が父から商売を引き継いでいる」と、ある国防省の高官が述べる。このようなネットワークのひとつが、カディール博士の取り調べから浮上した。

カルニは核兵器製造に用いられる200以上の電子部品を、フマユーン(Humayun Khan)というパキスタン人ビジネスマンに売るために動いていた罪で起訴されている。カルニとフマユーンはアメリカの法律を犯していることを知らなかったという。アメリカはその最終取引先は、パキスタン政府だった可能性もあると疑う(中略)。

パキスタンは『The Times』とのインタビューで、政府はアメリカが輸出を禁止している核の部品を購入しようとしたことはないと語った。しかしフマユーン一家のPakland Corpは、1975年以来、核計画のための売人だったことを確証している。当時Paklandは前ナチ党員で、核バザールの重要人物であるドイツ人企業家、Alfred Hempelと少なくとも1度は商売をしていた。

1989年に死亡したHempelは、カーン博士以上に核兵器を拡散していたという。(中略)国防省高官は、カルニとHempelのネットワークの残骸との関係を、捜索する計画をたてている。そしてフマユーンは少なくとも数年間、不正な取り引きに関わっていた。 (後略)

garrCase Reveals Nuts and Bolts of Nuclear Network, Officials Say
By Josh Meyer、ROCKVILLE


Sniffed Out By Trail Dog 0-1, 2003, 2004.