【2004年5月31日〜6月6日】


■銃が支配する地域で、非武装化進まず[040606 Los Angeles Times]

国連によるアフガニスタンの非武装化は失敗している。軍閥たちはいまだに国の権力を持ちつづける。

アフガニスタンの軍閥たちは協力的ではなく、ムジャヒディンたちは裏切られたと感じているために、9月の総選挙の前に平和をもたらす機会を失ってしまった。カブールのシンクタンクのAndrew Wilderは語る。「大きな失敗だ。カブールの外で銃がはびこっている限り、アフガニスタンを再建する道はない」。

「2001年11月以後の半年の間、軍閥たちは米軍に抵抗するなど考えられなかった。しかし今彼らは、アメリカはイラクで大きな問題をかかえていることを知っているために、耳を傾ける必要がないと感じている」。

今月までに、4万人が非武装化するはずだったが、たった6000人が応じたにすぎない。ドスタム将軍やアタ・ムハンマド、イスマイル・ハーンは力を失うことを怖れ、非武装化に応じてない。

例えば日本大使館の申し出のように、戦士たちを海外でビジネスをするために訓練するというような話もある。(中略)計画の趣旨としては、兵士たちを地元司令官から解放し、軍閥たちの力を縮小することだった。しかし司令官たちは自分たちを解放したが、自分たちが国連からもらうはずだった200ドルを横取りしたと、数千人の戦士たちが国連に訴え出た。国連はパニックに陥り、200ドルの支払を中止した。今軍閥たちは言っている。「ほらね。国連なんか信用できない」。

問題は、アメリカが軍閥たちに対処しないことだ。アメリカたちは「アルカイダやタリバンと戦うことに従事しており、資金は戦いにしか使わないつもりだ」と非武装化を担当しているNoel Cossinsは語る。「軍閥と呼ばれる者たちは、タリバンと戦うために、アメリカによって武器を与えられた」。「我々は統制がとれておらず、入れ代わり立ち代わりやってくる民兵たちと戦っているのだ」。(中略)

もしNATOが明日去ったら、24時間以内に市民戦争が勃発するだろう。人々は司令官たちを恐れている。カブールにいる親たちは、子供たちを学校にやることを怖がる。誘拐が頻発しているからだ。あるカブール市民は、2人の子供を誘拐され、北部に住む軍閥から1万ドルの身代金を要求されたという。「警察たちは軍閥が強力であるために、怖がっている。いったいこの国に、それだけの金を持っている人が何人いるだろう」。

軍閥であるTaj Mohammedは語る。非武装化計画は支持するが、アフガニスタンの未来が不明確なので、躊躇しているという。「もし南部のムジャヒディンが非武装化され、タリバンがやってきたら、誰が対抗できる? アメリカがずっとアフガニスタンにいる保証はない。アフガニスタンは自由になったと言って、明日去ってしまうかもしれない」。

「アフガニスタンの現政府は、過去24年間のムジャヒディンたちの苦労の結晶だ。我々が努力したから、今、存在するのだ。この国が再び混乱することを、神は許さない。なぜなら、それを救うためには、再びムジャヒディンに頼ることになる」。

hoonWhere Guns Rule, Disarmament Falls Short
Hamida Ghafour、KABUL


■国連車列、攻撃さる[040606 Reuters]

アフガニスタンの選挙のために活動している国連関係者の車列が、アフガニスタン南東部で襲撃された。

国連報道官Manoel de Almeida e Silvaが、国連の車列がコーストとパクティアの間で襲撃されたが、15人の外国人と地元のメンバーは無事だったという。先頭の車の前で爆発が起きたが、車は無事だったという。近くで第2の爆発があり、武装した男たちが発砲し、手榴弾を投げつけてきた。

車列を護衛していた警察官が襲撃者に応戦したが、逃走したようだ。米軍の戦闘機が呼ばれたようだが、空襲があったかどうかは不明である。

garrU.N. Convoy Attacked in Southeastern Afghanistan
KABUL


■部族民、1回だけの家宅捜索う許可[040606 Dawn]

南ワジタスタンのシャカイ地域の部族民たちは、今度2度と捜索をしないという条件で、1回だけの家宅捜索を許可すると述べた。

シャカイ地域に居住するAhmadzai Wazir族のShudiaki、Spirkai、Khuniakhel、Khojalkhe枝族は、何度も家宅捜索を受けないと述べた。「これが最後だ。ラシュカルであろうと、他の勢力であろうと、今後家宅捜索は受けない」と長老たちが述べた。「これに同意すれば、家宅捜索を受ける。そうでなければ、引き返してほしい」。

約4000人からなる部族の志願兵ラシュカルは、後にワナに戻った。ラシュカルは日曜日にジルガを開催し、再びシャカイに戻るという。

また、各家庭からラシュカルの志願者を出すという部族の掟に従わない家族がいることに対して、論議がもちあがった。ラシュカルに志願者を出さないものは、1万ルピーの罰金が課されるという。

しかし部族民たちの中には、ラシュカルには成果を出せないと見る者がいる。今日の最大のハイライトは、ネック・ムハンマドの結婚式だった。27歳の部族民戦士は、地元の女の子を第2夫人として迎える、2度目の結婚式を挙げた。

hoonTribes allow one-time search
WANA


■アザム・タリーク殺害容疑者、ギルギットで逮捕[040606 Daily Times]

国会議員でMillat-e-Islamiaのメンバーであったアザム・タリーク暗殺と関係があると疑われる男が、金曜日にギルギットで逮捕された。

ギルギットで、Basin在住のSyed Hasan Shahが逮捕されたという。

hoonAzam Tariq murder suspect held in Gilgit
GILGIT


■カブールの爆撃で戦士8人死亡[040605 Reuters]

米軍と戦闘機がアフガニスタン南部のチェックポストを襲ったタリバンを攻撃、戦士8人が死亡したとアフガン高官が述べた。また東部の国境では、ロケット弾で攻撃してきたゲリラたちを、攻撃したという。

ザーブル州のDaychopan地方のチェックポストで戦いが生じたと、州の軍隊司令官Naimatullah Khanが述べた。タリバン戦士200人がHazar Boosthと呼ばれる地域に山から降りてきて攻撃を始めると、アフガン軍が衛星電話で援護を要請。「4時間に及ぶ銃撃戦の結果、同盟軍が爆撃し、タリバンは山に退去した」。「8人が死亡した」という。

いっぽう抵抗勢力たちがクナール州のNangarlam付近で、米軍主導の軍にロケット弾2発を撃ち込んだ。すぐに戦闘機が飛来したという。負傷者はいない模様である。

これとは別に、ウルズガン州の政府高官の車に向けて、ゲリラが攻撃した。ヘルマンド州でGirishkの副町長Mullah Abdul Ghaliが、自宅があるDeh Rawoodを移動しているときに、攻撃された。攻撃したのはタリバンで、逃走したという。Ghaliは重傷を負い、警護していた3人の兵士も負傷した。(後略)

garr8 Militants Killed As U.S. Strikes Kabul
KABUL


■パキスタン、自爆テロを警戒[040605 AP]

パキスタン当局はバローチスタンで活動する欧米援助団体と国連難民組織関係者たちに、タリバンの攻撃に備えるよう、警告した。

バローチスタンの難民キャンプに住む前タリバン戦士、Mullah Hashim Sagzaiが、バローチスタンで活動するNGOを攻撃する計画を立てているという。

「アメリカとイギリス国籍者が働いているバローチスタン州のNGOだけが標的となる」と、パキスタン政府が運営するアフガン難民組織が発表した(後略)。

hoonPakistan Warns of Suicide Attack Plots
By NASEER KAKAR、QUETTA


■ワナで軍の大きな動き開始[040605 Dawn]

南ワジリスタンで軍と準軍隊が、大きな動きを見せはじめた。目撃者によると、軍隊と準軍隊がワナとアザム・ワルサックのバザールで塹壕を掘り始めたという。大砲を含めた重武器がシン・ワルサックの丘の上に運ばれた。これらの軍の動きとは別に、戦闘機が上空を旋回し始め、住民はパニックに陥った。

またAhmadzai Wazir族はジルガを開催したが、Yargulkhel枝族はこれには参加しなかった。ジルガはラシュカルを組織し、シャカイ地域に派遣するという。しかしいつ作戦を開始するかは、まだ発表してない。

hoonBig army movement begins in Wana
By Dilawar Khan Wazir、WANA


■フンザから外国人退去[040605 The News]

北部地域行政府は、ギルギットに戒厳令が発令されているために、フンザで立ち往生している外国人たちを退去させ始めた。

フンザには、67人ほどの外国人が取り残されていると報じられている。政府は外国人の安全を確かめるとともに、無事にイスラマバードに帰すよう、特別機を派遣することにしている。

北部地域にはスカルドゥを中心に、教科書の改訂を主張して約1万人のデモ隊が出ているようだ。今のところ、約30人が逮捕された。イラスマバードからはギルギット郊外に向けて、さらに兵士たちが派遣される予定である。
Foreigners being evacuated from Hunza
By Shabbir Ahmed Mir、GILGIT


■白熱した2点、沸騰[040605 Asia Times]

(前略)

木曜日にPakistani Muslim Leagueは、野党であるPakistan People's Party(PPP)に、シンド州の「統合」政府に加わることを申し出るという、異例の行動に出た。しかしPPPの報道官は、PPPのリーダー、ベナジール・ブット女史がこれを却下したと発表した。

パキスタンは最近ファルーキ(Amjad Farooqi)を、パキスタンにおけるアルカイダ首謀者と決めつけた。しかし『Asia Times』の情報源は、これを否定する。確かにファルーキは、パール記者誘拐殺人事件との関連で手配されている。しかし彼は1人で行動する人間であり、他の組織の支持を得ているわけではない。自分で人材を集め、資金も集める能力があるからだ。

情報源は、ファルーキはすでにカラチで逮捕されていると疑っている。後の都合のいい日に、「登場」することになっているという。

パンジャーブ警察の犯罪捜査部門の「赤本」のなかで、ファルーキはNo .1497という番号をつけられている。名前はAmjad Hussain別名、ファルーキ、別名Haider Aliで、Mohammed Afzalの息子である。30歳で170センチ。Toba Taik Singh出身とされているが、パンジャーブ南部で活動してきた。先週の日曜日、Mufti Nizamuddin Shamzaiが暗殺された日に、カラチのQuaidabad郊外にあるTariq Hotelで、最期に目撃されている。

パキスタン人高官によると、シェイク・オマール・サイードの取り調べで、ムシャラフ暗殺計画の首謀者として、ファルーキの名前が浮上したらしい。

パキスタン人過激派数人の取り調べから、カラチ出身のRizwan Burmiの名前も浮上している。ゲリラ活動や武器や爆発物の専門家だといわれる。ある情報筋によると、Rizwan Burmiとファルーキは同じ組織に属していないという。しかし、同じ目的を持っている。アメリカの利益を攻撃すること。そして親米を表明するムシャラフを攻撃すること。同様に、自民族中心主義を掲げるMuthahida Quami Movement(MQM)の幹部も、その攻撃目標になっているという。MQMはアメリカの庇護を受けている。そして、カラチでは大きな勢力をもっている。

《部族民、苦戦》

部族地帯に対するアメリカの要求を満足させるために、パキスタンは新たな行動を始めた。店舗を封鎖するだけでなく、武器を見せることも禁止し、1箇所に5人以上が集まることも禁止した。この作戦には、パキスタン正規軍は参加してない。その代わり、部族のラシュカル、または準軍隊、あるいは国境警察が取り締まっている。

南ワジリスタンのある情報源によると、最近の対策はすでに遅れをとっているという。ネックなどはすでに地下に潜ってしまった。作戦について、とうに情報を得ていたという。

『Asia Times』は、カラチと南ワジリスタンという2つの問題地点が、ともに関係し合っていることを指摘した。ある者たちは、南ワジリスタンを取り締まり、カラチで問題が生じないようにMQMを見逃し、それぞれの使命をもった個々の人間を無視することを提案する。現時点では、まだ決定が下されてない。でもいずれ、しかも早急に対処しなければならないだろう。

smellTwin hot spots near boiling point
By Syed Saleem Shahzad、KARACHI


■米主導軍、タリバン17人殺害[040604 AP]

金曜日、アフガニスタン南部で戦闘機を伴った米主導軍が、タリバンの根拠地で激しい戦いを行ない、タリバン17人を殺害した。3人の海兵隊も軽傷を負ったと米軍報道官が発表した。

カンダハル州政府報道官のKhalid Pashtunが『AP』に、約300人のアフガン軍と米軍がカンダハルのMiana Shien地方で敵と対戦したと述べた。

hoonU.S.-Led Forces Kill 17 Suspected Taliban


■部族民、Shakaiにラシュカルを派遣することに同意[040604 Daily Times]

ワナに課された経済制裁は、住民に大きな打撃を与えている。(中略)

いっぽう南ワジリスタン行政官の交渉の結果、Ahmedzai Wazir族は4000人のラシュカルをShakai地方に派遣することに同意した。またYargulkhel枝族の長のMir Alam Khanをはじめとする部族民たちが、木曜日に逮捕された。

南ワジリスタンでは、何者かが反パキスタン軍を表明するチラシをばらまいた。

hoonTribals agree to send lashkar to Shakai
By Zakir Hassnain、PESHAWAR


■アルカイダ容疑者と兵士がRazmakで殺害され、9人逮捕さる[040604 The Nation]

木曜日に、北ワジリスタンのRazmak付近で、ウズベク人とシャワル・ライフルのメンバーが殺害され、これとは別に9人が逮捕された。

ウズベク人が手榴弾を投げつけ、シャワル・ライフルの兵士1人が殺害され、2人が負傷した。兵士たちは応戦し、1人を殺害、ウズベク人2人とアフガン人4人を逮捕したと、FATAの治安責任者Mehmood Shahが発表した。

最初の事件は、Razmak近くのDamdailチェックポストで、車輌が停止命令を無視して通過しようとした際に手榴弾を投げつけ、兵士たちがこれに応戦したらしい。いっぽう乗員2人が運転手から車輌を奪い、現場から逃走したという。

これとは別に、アフガン風のブルカをかぶった3人を乗せた車輌が、同じチェックポストで停止させられた。捜索の結果、2人はトルクメニスタン出身のウズベク人であることが判明した。2人はAbdul RehmanとAbdullahだという。一緒にいたアフガン人はFarooqで、運転手はミランシャー出身のGul Ahmadである。全員逮捕された。

さらにその後、別の車輌も捜査された。その結果カラシニコフや手榴弾が発見された。武装した男たちは、アフガン人だった。ウズベク人2人とアフガン人4人は、アルカイダと関係があるようだ。

Mehmood Shahによると、これらの者たちはミランシャーから南ワジリスタンに入ろうとしていたようだという。外国人がいなくなったというネックの主張は受け入れることはできず、外国人は各地に散り、点々と場所を移動していると述べた。

『BBC』によると、アルカイダと思われる男が木曜日に、北ワジリスタンのチェックポストで自爆したという。準軍隊が男の乗った車輌を捜索していると、手榴弾で自爆し、兵士3人が負傷したという。のち、負傷した兵士1人が死亡した。

hoonQaeda suspect, jawan killed in Razmak clash, 9 arrested >From Shamim Shahid & Haji MujtabaPESHAWAR


■パキスタンの抗議行動で1人死亡、6人負傷[040604 AP]

警察とシーア派の抗議者たちがギルギットで衝突し、1人が死亡。いっぽうカラチのシーア派モスクの襲撃には、アルカイダと関係のある過激派の名前が浮上した。

シーア派たちが、教科書が自分たちの信仰に反するとして、ギルギットの政府の建物を襲った。準軍隊に石を投げつけたり発砲し、兵士2人と警察官2人、政府高官も1人負傷した。治安部隊が応戦し、1人を殺害、2人が負傷した。警察はシーア派のリーダーAgha Ziaudinを含む、8人を逮捕した。

当局は、カラチのモスク襲撃事件は、アルカイダとも関係のあるスンナ派の過激派、Lashkar-e-Jhangviの犯行と見ている。5月7日に起きたシーア派のモスク爆破事件と、類似性が見られるという。

hoonProtest in Pakistan Kills 1, Injures 6


■カラチの問題、身代わり[040603 Asia Times]

(前略)

南ワジリスタンのワナに経済制裁が与えられた日に、高名なMufti Nizamuddin Shamzaiがカラチで狙撃された。急進派スンナ派聖職者として、彼はアメリカに対する聖戦を繰り返し主張していた。

彼の暗殺に続き、シーア派モスクに爆弾テロが起き、22人が死亡した。6月7日にはカラチの別のシーア派モスクでも爆弾事件があり、23人が死亡している。月曜日の事件で、カラチは完全に封鎖され、暴動が起きた。

Shamzaiの暗殺で、宗教者たちはすばやく行動した。Mutahidda Majlis-i-Amal(MMA)のすべての幹部たちがカラチに集まり、葬式に出席した。国会の野党のリーダーMaulana Fazalur Rehman、北西辺境州の大臣Maulana Samiul Haq、イスラーム教指導者 Rafi Usmaniも出席。何千人という追悼者の中には、有名なジハード組織のリーダーや活動家たちがいた。

カラチの問題は、過激派の抗争と考えられている。しかし月曜日のモスク爆弾事件のあと、シーア派の幹部たちはスンナ派を非難しなかった。当記者に語ったシーア派の最高幹部Maulana Hasan Turabiによると、政府は何の証拠もないにもかかわらず、自爆テロ犯の犯行と表明しているという。攻撃した者は死んでしまっているので、逮捕する必要がないからだ。

『Asia Times』に語った諜報部の情報源も、過激派の犯行ではないと述べた。逆にシンド州政府のMuthahida Quami Movement(MQM)が影にいるという。またMQMの党員である自治省の配下であるシンド警察が、Shamzaiが暗殺される気配があったにもかかわらず、何も行動しなかったようだ。ムシャラフは「シンド州に重要な決定を下すことを誓った」という。

まずシンド前州知事と内務大臣Lieutenant-General Moinuddin Haiderを、シンド問題の責任者のアドバイザーに仕立てた。しかし亡命しているMQMのリーダー、Altaf Hussainがこれに強く反対したために、結局大臣だけが更迭されるようだ。

《Shamzaiの氏が意味するもる》

Shamzaiは反アメリカ運動の象徴だった。しかし彼は、パキスタンがばらばらになることを許さず、人々が暴徒化する前に、影響力を駆使してそれを鎮圧することができた。この二面性のために、体制側には彼の存在は不可欠だった。特に2001年にムシャラフがタリバンから寝返ったときに、Shamzaiは反米運動をうまく鎮めたために、一般の過激派とは一線を置いていた。1952年にスワートで生まれ、22年間学んだあと、カラチのビノリマドラッサに入った。1990年代にタリバンが出現したときには、タリバン運動を支持した最初の者となった。1998年にアメリカがカンダハールに巡航ミサイルで攻撃したときに、彼はすぐ、アメリカへの反撃は、ムスリムにとって正統的なことだというファトゥアを発令した。9.11以後も、同じファトゥアを出している。南ワジリスタンで戦って死亡したムスリムは殉教者になるが、ムスリムを攻撃して死んだ兵士は地獄に落ちるというファトゥアに率先して調印した。

いっぽうShamzaiは、パキスタンという国家を信じていた。部族民たちがアフガニスタンに対するアメリカの攻撃に反対してカラコルムハイウェイを封鎖したときに、パキスタン政府に依頼されて親パキスタンの部族民とパキスタン軍の衝突を避けるため、現場に急行して説得した。

Shamzaiの暗殺は、カラチの安定に不可欠だっただけではない。彼の死とともに、タリバンのオマール師やアルカイダとの繋がりも、絶たれ。アメリカが「穏健派」タリバン政権を作ろうとしているこの時期である。パキスタンのマドラッサはこれを支持しただろうが、Shamzaiがいなくなっては、このような動きに反対するような影響力のある者はいなくなり、オマール師は除外されるだろう。

《MQMの関係》

MQMは、マルクス学者たちの夢だった。1947年のインドとの分離独立後、インドにいるよりもパキスタンに行くことを選択した移民の権利を守ることに、力を入れた。まずAll Pakistan Mohajir Student Organization(APMSO) が実現された。カラチの大学の設立して、左翼のProgressive Student Allianceと同盟した。しかしカラチの主要な力であったJamaat-i-Islamiと観念的に同盟していたIslami Jamiat-i-TalabaがAPMSOを追放。その結果、創始者Altaf Hussainはアメリカに亡命した。

当時の1980年代、Jamaat-i-Islamiとジア・ウル・ハク将軍との関係が破綻し、政策に関して意見が分かれた。今は引退したあるISI司令官がAltaf Hussainに、カラチに戻り、Jamaat-i-Islamiを引き継ぐよう説得した。Altafは大きな集会を開き、カラチに住むパンジャーブ人やパシュトゥン人を批判した。1986年、あるパシュトゥン人バス運転手が、インド移民の家出身の高校生を殺してしまった。事件が引き金となって、暴動が起きた。MQMは当時地下組織と関係があり、パシュトゥンを数人殺害した。パシュトゥンも報復した。

その後Altafがテレビやビデオを売る運動を起こし、それで武器を購入。MQM活動家は数千人に膨らんだ。カラチ中をAK-47ライフルを持って出歩いた。その後MQMはパシュトゥンやパンジャーブ人だけでなく、シンド人も攻撃し始め、カラチでは殺人が日常茶飯事となった。

1988年にMQMは国会で勝利し、Jamaat-i-Islamiに打撃を与えて追放した。その後MQMはPakistan People's Party(PPP)と手を組み、シンドや連邦政府のパートナーとなった。1990年代にはナワーズ・シャリーフの一部となったが、現在ロンドンに亡命している副首相Saleem Shehzadが、軍少佐を誘拐して暴力を加えた。その結果、軍はMQMに対して行動した。しかしその前にAltafはイギリスに逃げ、現在はイギリスのパスポートを持つ。

次のMQMに対する作戦は、PPP政府の前内務大臣によって指揮され、実行された。この結果、カラチにあるMQMの拷問部屋や「禁断の地」が明るみに出た。警察官により、MQMの活動家何十人もが殺害された。ムシャラフが政権につくと、MQMと和解し、今はシンド州政府と連邦政府のパートナーとなった。それでもMQMは体制側に批判的で、常に何らかの行動をとる準備がある。

MQMの世俗的な性格の故に、アメリカは伝統的にMQMと近い関係にある。何人もの活動家がアメリカに亡命しており、MQMはそこを拠点としている。9.11以後、アメリカは以前以上に、MQMに接近した。MQMはパキスタンの反米的な態度を批判し、強力なキャンペーンを展開していたからだ。パキスタン軍の部族地帯での作戦を支持したのは、MQMだけである。アメリカ外交官は、カラチのMQMの事務所を頻繁に訪れている。

『Asia Times』の情報源によると、最近の治安の悪化にMQMが関係しているという報告を受け、ムシャラフがMQMに対して強く出ようとしたときに、アメリカの外交官が介入してこれを中止させたという。ワシントンはパキスタンに、力強い協力者がいる。ムシャラフは部族地帯で強攻策を取るか、カラチでさらに問題が起こる危険性を犯すか、はかりに掛けている。

smellTroubled Karachi held to ransom
By Syed Saleem Shahzad


■アフガン、権力の取り引きを否定[040603 Washington Post]

カルザイ大統領は木曜日に、前イスラーム過激派リーダーたちと最近会ったことに対して言及し、9月の選挙に勝ったとしても、彼らと連合する意図はないと述べた。

またアフガニスタンの治安は、最近欧米の医療活動家や選挙管理委員会、アフガン人警察官などが襲撃されているにもかかわらず、「かなりいい」と述べた。

大統領宮殿で異例の記者会見を開いたカルザイは、最近のアメリカのメディアが彼が裏取引をしていると指摘したことに対して、いらだったように見えた。報道に「悩み、傷ついた」と述べ、「役職を退いた時点で、私が誠実であることが証明されるだろう」という。

カルザイは、最近、以前のイスラーム過激派リーダーたちと会ったことについて質問された。自分を支持したら、権力をわかち合うことを約束したと報道されている。しかし大統領は前大統領、ラッバーニ氏などと取り引きをしたことを否定し、平和的に選挙を実施し、国を統合することを確認するために会ったと述べた。「これらの人々は、この国の現実だ。今日も話し合い、明日も話し合う」。過激派リーダーと、新たな政治的同盟を結んでいることを否定した。「同盟はない。同盟ではなく、交渉しているのだ。すべてのアフガン人と話し合うこと、それが私の仕事だ」。「法に反することではない。交渉によって問題を解決する。暴力によるのではない」。(後略)

hoonAfghan Denies Power-Sharing Deal
By Pamela Constable、KABUL


■「JIがカラチの殺人の背後にいる可能性あり」[040603 Daily Times]

Muttahida Qaumi Movement(MQM)が水曜日に、Jamaat-e-Islami(JI)の過激派が最近のカラチでのテロの背後にいる可能性があると語った。

「カラチにおけるテロは、伝統的な黒幕や宗教過激派だけの利益になる。攻撃に対するJIの態度も怪しい」と国会のMQMのリーダーFarooq Sattarが記者会見で述べた。

ワナにいるテロリストに対する作戦やカシミールから過激派を撤退させていることが、カラチの襲撃の背後にあるという。テロリストたちは再びカラチを標的にして、町に打撃を与えようとしているとSattarは語った。シンド知事の支配や軍の作戦、戒厳令を出したところで、何の役にも立たない。JIやその一味は、シンドに民主主義が根づくことを望んでないという。

スンナ派とシーア派の間に不和を生じさるととせに、MQMに根拠のない疑惑をかけているとして、JIのAmir Qazi Hussain Ahmedを非難した。JIの代表はMufti Nizamuddin Shamzaiの殺害に、MQMのKhalid Mehmoodが関わっていると非難していた。(後略)

hoon'JI might be involved in Karachi killings'
ISLAMABAD


■パキスタン軍、アフガン国境で手榴弾で攻撃され、男を殺害[040603 AP]

パキスタン治安部隊は木曜日に、国境付近のチェックポストに手榴弾を投げつけた外国人を殺害した。準軍隊2人が負傷したと、軍報道官が述べた。

また近くで、治安部隊は別の4人を逮捕。そのうち3人はブルカをかぶった外国人だった。アフガニスタンから車に乗り、手榴弾や鉄砲を運んでいたという。この2つの事件で、2人のパキスタン人運転手が逮捕された。

軍報道官によると、北ワジリスタンのミランシャー付近で車の停止を命じられると、男が中から手榴弾を投げつけてきたという。軍が直ちに応戦し、その場で男を射殺したと述べた。別の治安部高官によると、車に乗っていた別の3人がアフガン国境に向けて逃走したという。死亡した外国人の国籍は今のところ不明である。別に逮捕された3人の身元についても、明らかにされてない。

hoonPakistani forces kill man after grenade attack near Afghan border


■パキスタン軍、アルカイダ容疑者殺害、外国人抵抗勢力3人逮捕[040603 AFP]

パキスタン軍が、アフガニスタンと接する北西部の部族地帯に入り込もうとしたアルカイダ容疑者1人を殺害、3人の外国人抵抗勢力を逮捕した。

国境のチェックポストにいた軍が、北ワジリスタンに入ろうとしていたピックアップ・トラックを見つけたと、軍報道官Shaukat Sultanが述べた。乗車していた者が軍に手榴弾を投げつけ、軍は応戦して1人を殺害したという。「外国人で、遺体は病院に運ばれた」。「同じ地域の別の場所で、別の3人を逮捕した。全員外国人だった」という。

Dambdailチェックポストにいた国境警察官によると、逮捕された者たちはトルクメニスタンの人間だったようだという。

南ワジリスタンの住民によると、軍は最近道路を見下ろす場所に配備され、新たなチェックポストを設置しているという。

hoonPakistan troops kill Al-Qaeda suspect, capture three foreign militants
ISLAMABAD


■シーア派の抗議に戒厳令を敷く[040603 BBC]

ギルギットをはじめとするパキスタン北部地方にパキスタン軍が配置され、戒厳令が出された。宗教的暴動を防ぐためだという。シーア派の共同体が、宗教の教科書における修正を要求するデモを計画した。スンナ派の反感を受けることが、予測されている。

戒厳令は木曜日の朝、ギルギットで発令された。兵士たちが機関銃を持って、トラックでパトロールをしているという。デモを先導するはずだったシーア派の聖職者は、逮捕された。また抗議運動の幹部たちも逮捕された。しかしシーア派の抗議者たちが、カラコルムハイウェイを封鎖したと報告されている。当局は抗議者たちを村に追い返し、遮断された交通を正常に戻そうとしている。

シーア派共同体は、宗教学に用いられるテキストをはじめ、カリキュラムの改正を求めていた。指導者たちによると、テキストブックに載っているイスラーム史は、スンナ派側のものだけであると抗議していた。

抗議運動の一環として木曜日にデモを計画していたが、先日カラチで起きた宗教抗争のために、再びシーア派とスンナ派が対立することを防ぐために、ギルギットを厳戒体制に置いた。

hoonCurfew to prevent Shia protests
By Zaffar Abbas


■救援隊、アフガンの活動を停止[040603 AP]

活動家5人が襲撃されて殺害されたあと、国境なき医師団は木曜日に、アフガニスタンでの活動を停止した。

オランダ人援助活動家2人、ノルウェー人医師、アフガン人運転手と通訳が乗っていたロゴ入りの四輪駆動の車が、バイクに乗った男たちにライフルと手榴弾で襲撃された。取り敢えずアフガニスタンにおける活動を中止すると、国境無き医師団の報道官が述べた。(後略)

garrRelief Agency Suspends Afghan Operations
By STEPHEN GRAHAM、KABUL


■パキスタン軍、抵抗勢力に対する空爆計画を否定[040602 AFP]

パキスタン軍は、部族地帯にいるアルカイダと関係する抵抗勢力を空爆する可能性があると、示唆した地元高官の発言を否定した。「真実ではない」と、軍報道官Shaukat Sultanが水曜日に『AFP』に述べた。

南ワジリスタンの行政官Ismatullah Gandapurが、当局は部族長たちの態度に憤慨していると発言していた。「パキスタン空軍関係者がワナに到着し、容疑者の隠れ家の様子を視察している」と、空爆の可能性をほのめかした。

hoonPakistan military denies air strikes plan against militants
WANA


■アメリカ、ビンラディンに迫っていたとフランス人将軍[040602 AP]

アフガニスタンの米軍主導の軍隊は、2度ビンラディンをほとんど逮捕する寸前まで追い詰めておきながら、逃げられてしまったとフランスの将軍が水曜日に述べた。

フランスの陸軍参謀長官Henri Bentegeat将軍が、2002年以降、ビンラディンは数回逮捕を免れたが、最近ではそのようなことはないと述べた。ビンラディンがどこで追い詰められたのか、アフガニスタン南部で活動しているフランスの特殊部隊がこれと関係していたかは、述べなかった。

「合同軍は数回ビンラディンを追い詰めた」と、カブールを訪れたBentegeatが報道陣に述べた。「しかし人間の居場所を特定することと彼を逮捕することの間には、さまざまな不安定要素がある」。米軍の報道官は、コメントを避けている。

Bentegeatは、ビンラディンの幹部たちも捜査網をくぐって逃げたことが数回あると述べた。「少なくとも、2度逃げた」。「作戦が行なわれている条件のもとでは、よくあることだ」。「このような出来事は、最近はない」。「少なくとも、私の知る範囲では、起きてない」。Bentegeatは3月にフランスのラジオに出演し、同じようなコメントをしていた。

フランスは8月に、さらに兵士300人をアフガニスタンに派遣することにしている。

hoonFrench Gen'l: U.S. Had Osama Within Reach
KABUL


■タリバン、3人殺害を表明[040602 AP]

水曜日に、3人の外国人援助活動家とアフガン人2人が、北西アフガニスタンでタリバンに襲撃されて殺害されたと、州警察長Amir Shah Naibzadaが『AP』に述べた。襲撃はBadghis州のKhair Khanaで起きた。

国際的な援助団体の国境なき医師団が、外国人スタッフ3人とアフガン人2人が事件に巻き込まれたようだと発表したが、詳細はわからないという。

Naibzadaによると、外国人の国籍はわからないとし、反政府軍の仕業なのか、物取りなのかまだわからないという。しかしタリバンの報道官Mullah Abdul Hakim Latifiが『AP』に電話で、タリバンが襲撃したと述べ、事件が起きた場所を特定した。今後さらに襲撃を行なうという。「タリバンがやった。国際援助団体は、アメリカの政策のために働いていた。今後同じような襲撃があるだろう」。

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By AMIR SHAH、KABUL


■アフガンジャーナリスト、釈放[040602 AP]

パキスタン当局が水曜日に、部族地帯でアメリカ人レポーターとともに逮捕されたアフガン人ジャーナリストを釈放した。

『Newsweek』の記者、Sami Yousafzaiは4月21日にアメリカ人ジャーナリストとともにバヌーで逮捕された。その後先月、ミランシャー刑務所に移されていた。

hoonPakistan frees Afghan journalist from prison in remote tribal region


■ムシャラフ、治安悪化に対する方策を考慮[040601 Financial Times]

ムシャラフ大統領は火曜日に、カラチの治安悪化に対に対しての政策を考慮中だという。

政府幹部にると、ムシャラフは最近の暴力を止めるために、シンド州に対する連邦政府の直轄支配を考えているという。また過激派を取り締まるために、警察権も強化される可能性がある。しかしシンド政府のリーダーAltaf Hussainは火曜日に、カラチのMuttahida Qaumi Movementは「すべての非民主的行動」に抵抗すると警告した。

カラチでは暴力事件が続いているが、先週、アルカイダと関連があるHarkatul Alim I Islamiの過激派6人が逮捕された。組織の本部も取り締まを受けたという。「6人の過激派の逮捕は、組織に対して大きな打撃となったはずだ」と内務大臣が『Financial Times』に語った。「しかしまだ反乱はあるだろう。いつ、攻撃があってもおかしくない」。

批判家たちの中には、政府の失敗を非難する者もいる。「シンド州政府に致命的なのは、その警察部門だ」と、『The News』の編集長Hummaa Ahmadは語る。警察を近代化することのほうが、テロの取り締まりよりも重要であるという。(後略)

hoonMusharraf mulls tough measures to quell unrest
By Farhan Bokhari in Karachi


■デーラ・イスマイル・ハーンやタンクでも取り締まり[040601 Daily Times]

南ワジリスタンは文字通り封鎖されたと、Toghikhel枝族のMalik Behram Khanが『Daily Times』に述べた。「どこにも行くことができない。ワナのバザールは完全に封鎖され、バザールに通じる道路も封鎖された」という。FATAの治安責任者Mehmood Shah准将は『Daily Times』に、新たな作戦について語るには、時期尚早だと述べた。

Malik Behramは、行政側はAhmedzai Wazir族との話し合いを打ち切ったという。またデーラ・イスマイル・ハーンやタンクに行く者は、すべてJandolaのチェックポストで拘束されるという。

「抵抗勢力たちは定期的にワナのバザールで会っており、集会所となっている。この状況が続くことを許せない」と、行政官が述べた。警察官と地元の警察が、デーラ・イスマイル・ハーンとタンクで外国人を匿ったとされる部族民たちの取り締まりを開始した。

hoonCrackdown expanded to Dera Ismail Khan and Tank
By Iqbal Khattak、PESHAWAR


■軍、ワナの封鎖を強化[040601 The Nation]

準軍隊が南ワジリスタン各地に塹壕を掘り始め、外国人たちに対して新たな作戦の準備を強化し始めた。Mehsood TiarzaとFasooraは軍によって完全に包囲され、ワルサック、アザムワルサックの山々とShakaiに通じる道には、塹壕が掘られた。

ワナのバザールには準軍隊の数が増強され、Ahmadzai Wazir族が所有する店舗を取り壊すために、重武器が配置された。またアルカイダ残党たちが隠れているShakai谷の各地が、捜索されている。行政は、3ヵ所で急襲を計画している。

いっぽうAhmadzai Wazir族の9氏族の長老たちがワナのKarikotバザールで会合を持ち、今後の対策を話し合うという。

行政官のAsmatullah Khan Gandhapurが月曜日にMalik Baa Khanと接触し、政府はAhmadzai Wazir族のYargulkhel, Karmazkhel、Jaykhel氏族に対して、作戦を開始すると述べた。

hoonTroops enforce Wana blockade
From Allah Noor Wazir and Awar Din Mehsud、WANA


■パキスタンのモスクで爆発、16人死亡[040531 AP]

カラチのシーア派モクスで月曜日に爆発があり、16人が死亡、38人が負傷した。スンナ派聖職者暗殺への報復と見られる。

Imam Bargah Ali Razaモスクの爆発のあと、数百人のシーア派が暴動を起こし、店舗や車輌に放火した。

garrBomb Blast in Pakistan Mosque Kills 16
By ZARAR KHAN、KARACHI


■ムシャラフ暗殺計画の背後にアクカイダの手下[040531 Daily Times]

(前略)

オマール・サイード・シェイクが我々に、ダニエル・パール記者の誘拐を計画したときに、最初に援助を乞うたのはファルークだったと語ったと、警察の捜査官が述べた。「オマールがパール記者を罠にかけ、残りはすべてファルークがやった。この男は非常に頭が切れ、秘密主義であるために、彼が手配した配下の者たちの身元も明かさなかった」。

捜査官たちがムシャラフ暗殺にファルークが関わっていることをつかんだ2月に、オマールはハイデラバード刑務所からラワルピンディに移送された。

「オマールを2ヵ月以上も尋問したが、ファルークがどこにいるのか、彼も知らなかった」という。ファルークはアフガニスタンの訓練所で訓練された者たちのリストを持っている点で、非常に重要だという。

smellMilitant behind Musharraf plot Qaeda's kingpin
ISLAMABAD


Sniffed Out By Trail Dog 0-1, 2003, 2004.