【2004年6月7日〜6月13日】


■アフガニスタンの選挙、遅延なしとカルザイ[040613 AP]

カルザイ大統領は、9月に実施予定の選挙は、予定どおり進められるだろうと述べた。「ぜひ9月に開催したい」と語り、今週中ごろまでには、400万人の選挙民が登録されるだろうと述べた。

hoonKarzai: Afghan Election Delays Unlikely
By WILLIAM C. MANN


■パキスタン、アルカイダ容疑者逮捕[040613 AP]

パキスタンは、Khalid Shaikh Mohammadの甥を含む10人のアルカイダ容疑者を逮捕したと発表した。週末にカラチで実施されたいくつかの取り調べで、容疑者たちが逮捕されたと、内務大臣のFaisal Saleh Hayatが述べた。

容疑者のなかには、Khalid Shaikh Mohammadの甥のMasrab Arochiが含まれているという。Arochiには懸賞金100万ドルがかかっており、パキスタンで実施されたいくつかの事件に関わっていると見られている。このほかに、8人の中央アジア人も逮捕されており、全員容疑を認めた。また10人目に逮捕された犯人が、クエッタで起きた2件の宗教抗争を計画したらしい。

内務大臣によると、容疑者たちは南ワジリスタンにあるアルカイダ訓練所に参加していたという。「彼らはワナと関係があった。ワナはアルイカダの訓練所で、根拠地だ。彼らの中心地であるとともに、中継点でもある」。日曜日までに南ワジリスタンで、抵抗勢力55人と兵士17人が死亡している。

内務大臣によると、治安部はクエッタのいくつかの攻撃と関連がある、別のアルカイダメンバーの外国人を逮捕したとも述べた。

北ワジリスタンのミラン・シャーでは月曜日に、抵抗勢力が爆弾を爆発させ、準軍隊3人を殺害、3人を逮捕した。

garrPakistan Arrests 10 al-Qaida Suspects
By SADAQAT JAN、ISLAMABAD


■ギルキットの役所、再開[040613 Daily Times]

地元行政は土曜、ギルギットの戒厳令を13時間の間解除したために、政府や裁判所、銀行などが、再び動き始めた。フンザに閉じ込められていた外国人たちも、ギルギットに戻り始めた。

hoonOffices reopen in Gilgit、GILGIT


■コマンド隊、Mandata地域で包囲さる[040613 The News]

外国人抵抗勢力と地元協力者の隠れ家に対する空爆は、土曜日も続いた。軍報道官は、Mandata地域にヘリコプターから降下したコマンド隊の死傷者については語らなかった。また報道規制がかけられているために、抵抗勢力側の損害についてもわからない。4人の地元ジャーナリストたちが、軍のチェックボストで拘束され、所持品を没収された。

Mandataとシャカイから脱出した地元民が語ったところによると、軍のコマンド隊が何人も抵抗勢力側に拘束されており、彼らに対する救出作戦が行なわれているという。Ahmadzai Wazir族のKhojalkhel、Khunyakhel、Sperkaiの長老たちが抵抗勢力との仲介役となり、解放にむけての交渉を続けているようだ。さらにMandata、シャカイなどの周囲の村では、飲料水と食料が不足してきたという。住民は、自分たちが安全な場所に逃げることができるよう、両陣営に戦いをやめるよう呼びかけている。

南ワジリスタンに住んでいるアフガン難民たちは、この地域から移動し始めた。数百人が40台の車輌に分乗して、去った。政府はアフガン難民がいると、外国人抵抗勢力と区別がつけにくいために、彼らに去るよう要求した。

土曜日の戦いは、それほど激しくなかったという。当局が地元の長老を通して、抵抗勢力と交渉を始めたからだという。ジェット戦闘機や戦闘ヘリコプターが、抵抗勢力の隠れ家を攻撃した。抵抗勢力はZireynoor、ワナ、アザムワルサック、Zaleyにある軍のチェックポストをロケット弾で攻撃した。軍の車列に自爆テロを実施しようとしていた男が発見され、4人の外国人を殺害した。兵士2人と国境警察隊員3人も殺害されたという。

NanokhelとMachikhel枝族を含むマフスード族がジルガを開催し、政府に協力することを表明。マフスード族の居住地に、外国人の存在を許さないことにした。

北ジリスタンのDamdelの準軍隊のチェックポストにも、ロケット弾が3発が撃ち込まれた。負傷者はいない模様である。先週チェックポストで自爆テロがあり、兵士1人が殺害され、国境警察隊員2人が負傷している(後略)。

garrCommandos trapped in Mandata area
By Behroz Khan & Sailab Mahsud、PESHAWAR


■軍、シャカイ谷を支配[040613 The Nation]

軍と準軍隊がシャカイ谷を支配したと主張するなかで、行政側は土曜日に、アフガン難民はすぐに南ワジリスタンから去るよう、要求した。

抵抗勢力は、ワナとアザムワルサックの政府機関に、ロケット弾とミサイルを撃ち込んだ。アザムワルサックでは3人が負傷した。行政側はアフガン難民に、72時間以内に南ワジリスタンを去るよう要求した。南ワジタスタンには、5万9000人のアフガン難民がいるといわれる。

いっぽう政府は、軍と準軍隊がシャカイ谷に入ったと主張した。抵抗はなかったというが、住民によると、谷の何ヵ所かで抵抗勢力たちはいまだに攻撃しているという。

garrTroops gain control of Shakai valley
From Awar Din Mehsud and Allah Noor Wazir、SOUTH WAZIRISTAN


■アフガン選挙、2度目の延期[040612 AFP]

アフガニスタンのポストタリバン政権の選挙は再び延期されると、選挙管理委員会が『AFP』に語った。早くても、10月になりそうだ。

「選挙は9月に実施できない」と報道官Ghutai Khawraiは述べた。選挙区の区分は20日前に明らかにしなければならない、という新たな法律ができたが、大統領が選挙区を明らかにしたのは、6月5日になってからである。さらに政府は、選挙をするための資金が不足している。「資金がない。このために用いる金がない」という。

hoonAfghan polls delayed for a second time
KABUL


■中国人殺害の謎[040612 AFP]

中国人労働者11人が殺害された事件と関連して、容疑者4人が逮捕されたが、首謀者が誰なのか、いまだに謎が残る。

クンドゥーズ州知事Mohammed Omarによると、逮捕されたアフガン人2人は、ヘクマチアルの配下の者だという。「1人は前ヘクマチアル党員で、タリバンになった」。「もう1人はバルフ警察が逮捕したNoor Mohammedで、この男も前ヘクマチアル司令官だ」。Mohammedもタリバンになったという。

タリバン報道官Abdul Latif Hakimiは、中国人を殺したのはタリバンではないと、声明を発表している。「クンドゥーズの中国人を殺してない」と、金曜日に『AFP』に衛星電話で語った。「この殺人は起こるべきものではなかった」という。

米軍が土曜日に発表したところによると、中国人の殺害と以前に起きた国境無き医師団5人の活動家の殺害は、タリバン、アルカイダ、ヒズビ・イスラミとは関係ないという。「北部や北西部で、同盟軍に対立する勢力がいるとも思えない」と述べた。

Omarは、地元司令官と道路建設の警備関係者との間にいざこざがあった可能性もあると述べた。しかし「タリバンとアルカイダが、この地域の情勢を悪くするために攻撃を行なっていると考えたほうが自然だ」という。地元警察も、なぜ中国人たちが狙われたのか、理由がわからないと述べる。殺人者たちは、どこを狙ったらいいか知っているようで、最も人が多いテントを狙ったという。

garrMystery surrounds deadly attack on Chinese workers in Afghanistan
KABUL


■パキスタン、爆発で1人死亡[040612 AP]

土曜日にパキスタン中心部の治安部幹部の家で爆発があり、1人が死亡、3人が負傷した。デーラ・イスマイル・ハーンに住む国境警察司令官、Ghani-ur-Rahmanの家で爆発があったが、今のところ犯人はわかっていない。

Ghani-ur-Rahmanの警備員2人と通行人が負傷し、政府事務所の職員1人が死亡したという。デーラ・イスマイル・ハーンは、タリバンやアルカイダが潜んでいると言われる場所から、それほど離れていない。

smellOne Killed in Bomb Explosion in Pakistan
MULTAN


■パキスタン、アルカイダに接近[040612 AP]

パキスタン軍は、アフガニスタンとの国境付近にあるアルカイダの隠れ家に近づいている。米軍高官によると、アフガニスタンにいる米軍はパキスタンの部族地帯の動きと密接に連絡をとり、抵抗勢力が国境を越えた場合、すぐに攻撃する用意をしているという。(中略)

ある治安部高官にいると、土曜日に入り、パキスタン軍はほとんど抵抗勢力からの攻撃を受けていないという。ワナの住民Rehmatullah Yargul Khelは、ヘリコプターがシャカイ付近を飛んでいるのが見え、爆弾の音が聞こえると述べた。

hoonPakistani Troops Move Close to al-Qaida
By RIAZ KHANAssociated Press Writer


■アメリカ、アフガン抵抗勢力80人殺害[040612 AP]

3週間に及ぶアフガニスタンの南部山岳地帯に潜むタリバンに対する作戦で、米海兵隊が抵抗勢力80人を殺害したと、軍が発表した。米軍によると、大きな勝利で、選挙に向けて安全を確保することができると述べた。米軍側は、海兵隊員2人が負傷しただけだという。(中略)

金曜日にこれとは別の作戦で、爆弾作りの専門家をカブールの南部40マイルの地点で逮捕した。容疑者は「中級程度の標的」だったというが、それ以上のコメントは避けた。(後略)

hoonU.S. Kills 80 in 3-Week Afghan Offensive
By STEPHEN GRAHAM、KABUL


■ワナの出来事は、カラチに影響を及ぼす[040612 Daily Times]

(前略)

ネック・ムハンマドは国家に戦争を宣言し、軍のチェックポストを攻撃したことを認めた(中略)。おかしなことに、軍はネックを捕らえようとしているいっぽうで、この男はあちこちに出没して、おそらく衛星電話を用いて国際的な報道機関と話をしている。なぜ彼は居場所を知られずに衛星電話が使えるのか、なんで軍は彼の居場所を特定できないのか、疑問が湧く。

「取り引き」自体にも疑問が湧く。いったい、あの取り引きは何だったのだろう。北部で警察長がネックに首飾りを贈っていたが、いっぽうで南部では、ネックの配下が警察司令官を暗殺しようとするというのも変な話だ。ネックは、同じような事件が今後も続くと声明を発表している。

北部で行なった秘密の取り引きの結果、南部で悲劇が起きた。カラチの事件が起きると、ISIはすぐに事件の標的は警察司令官ではなかったという声明を発表した。しかし、こんなことを信じる者は誰もいない。

ネックがビンラディンのような伝説になる前に、早く逮捕されるべきだ。

smellWhat happens in Wana impacts Karachi


■ヘリコプター、国境を越えていないとアメリカ[040612 Daily Times]

米軍は金曜日に、米軍のヘリコプターはパキスタン上空には入っていないと発表した。「パキスタン領内に入ったなら、過ちを認める。しかし今回は、過ちを認める必要はなかった」と述べた。

smellHelicopter did not cross Pak-Afghan border, says US
KABUL


■ムシャラフに警告[040612 Asia Times]

カラチで発生したAhsan Saleem Hayat中将暗殺未遂事件は、ワナにおける軍の作戦と関係があると見られている。Hayatはムシャラフの最大の側近でもあり、今年中に将軍への昇格が予定されている。

「木曜日の事件で、ムシャラフはISI、外交、軍、社会に対する改革計画を変更することになるだろう」と、ある退役軍人が述べた。ムシャラフはこれまでも、政策を突然変更してきた。

まず第一に考えられるのは、アフガニスタンの抵抗運動に対する政策だ。去年の4月、ペシャワルで行なわれたHizb-i-Islami Afghanistan(HIA)の大会で、パキスタンの協力のもと、タリバンのための訓練所を強化することで、アフガニスタンのジハード運動を促進する計画が提唱された。アフガンの都市部で、大きな攻撃を行なうためだ。

しかしアメリカの圧力のもとで、パキスタンは協力することを断念し、HIAの事務所や抵抗勢力の訓練所を閉鎖した。その後4月にタリバンとアルカイダに対して、大きな作戦を開始した。これは失敗。そして今、新たな作戦が始まった。カラチで発生した木曜日の攻撃は、今後、ムシャラフの政策には対抗するという、パキスタン軍に対する明らかなメッセージである。もちろん、パキスタンの首脳部はこの事実を伏せているが、誰もが承知していることだ。

この事件は、非常に専門的な方法で実行された。完全に警備された地域で、車列の動きが事前に察知され、攻撃した者は全員逃走した。軍内部に協力者がいたことは、明らかだ。先月ムシャラフは、自分を暗殺しようとした容疑者のなかに、陸軍と空軍の下位メンバーがいたことを発表している。

《銃とクルアーン》

1980年代中庸、ジアウル・ハク大統領の国家の「イスラーム化」が行なわれた。軍にも影響があった。ムシャラフはこれを恐れ、宿営地でこれを禁止した。その目的は上位幹部の間の不必要な反応を排除することで、その結果、高官たちの職業的態度に打撃を与えたと考えた。しかし軍内部に、宗教的な組織がすでに入り込んでいた。例えば、ChakwalのMaulana Akram Awanが率いるal-Iqwan組織である。

Chakwalは、ラワルピンディの隣にある。イギリス宗主国時代より、陸軍の70%はChakwal出身者が占める。Awanは、急進派イラスムを説く。将校たちの多くは彼の弟子で、同じような「サークル」が陸軍内部にいくつもある。ピールの弟子たちは全員ピール・バーイ、あるいは「師の兄弟」になる。

これと関連して、2003年に数人の高官たちが、忽然と消えた。家族たちは彼らの行方の捜索を依頼しているが、政府は反応してない。その結果、いくつものパンフレットが出まわっている。(「ムシャラフ、行動の時、近づく」[040609 Asia Times])

南ワジリスタンにおける4月の作戦により、新たに軍の規律が問われた。高官や兵士たちが、自分たちの仲間(部族民)たちを攻撃することを拒否。高官数人が逮捕された。近々、軍内部に大きな改革が予定されている。ムシャラフの血縁関係者が、重要な地位に就くことが予測される。Hayatが個人的に狙われる理由は、全くない。彼が標的になったのは、ムシャラフに対する警告であることは間違いない。

ohgarrsmellWarning shots for Musharraf
By Syed Saleem Shahzad、KARACHI


■パキスタン軍、抵抗勢力に襲いかかる[040612 Reuters]

3日に及ぶ部族地帯におけるアルカイダと関係がある抵抗勢力への作戦で、53人が死亡した。パキスタン軍は部族地帯で、アルカイダと関係のある抵抗勢力を攻撃した。内務大臣Faisal Saleh Hayatはパキスタンの国会で、南ワジリスタンのシャカイ地方の作戦は、抵抗勢力がすべていなくなるまで続けると述べた。(中略)

軍の報道官Shaukat Sultanが記者会見で、水曜日と木曜日の両日で軍は抵抗勢力35人を殺害したが、兵士15人を失ったという。市民3人も死亡したというが、金曜日の死傷者については述べなかった。

抵抗勢力はパキスタンの準軍隊のチェックポストを襲い、9人を殺害したという。「国境警察の力を上回り、冷酷に頭を撃った。死体に損傷も与え、遺体の一部を切り取った」という。Sultanによると、軍はアルカイダのメンバーが住んでいた部族民の家を破壊したという。また、抵抗勢力の訓練所と貯蔵庫も破壊した。

内務大臣は『ロイター』に、政府は今回の衝突とカラチの軍司令官殺害との間には関連性があると語る。「ふたつの事件の間には関連がある。証拠が見つかった」と述べたが、詳細は述べなかった。「テロリストたちは、自分たちの使命を妨害しているのは軍であると考えている」。「国家に揺さぶりをかけたがっている」。

garrPakistan forces pound militants
By Hafiz Wazir、WANA,


■アメリカ、アラブ政府の改革とテープが避難[040611 AP]

アルカイダのナンバー2のザワヒリのものと思われるテープが、アラブの衛星テレビで放映され、アメリカはアラブ政府を改革しようと試みていると批難した。

「アメリカは、改革には関心がない。かれらの関心は、現在の政権を新たなものに変えることだけだ」という声が、Al-Arabiyaで流れた。「アメリカの改革は、我々の独立や尊厳には無関係だ」。本当の改革は、アラブの人間内から起こらなければいけないと述べた。「我々の魂に、子供たちの、そして次の世代の魂に、抵抗しようとする意志を植えつけることから始まる」。

Al-Arabiyaは、いかにしてこのテープを入手したのか、コメントを避けた。

garrTape: U.S. Trying to Replace Arab Gov'ts
By MAGGIE MICHAEL、CAIRO, Egypt


■中国人殺害で2人逮捕[040611 AP]

当局は中国人道路建設者11人が殺害された事件と関連して、2人の容疑者を逮捕し、3人を使命手配している。

パクティア州では抵抗勢力が、厳重に警備された約30台の国連とアフガン高官の車列に、ロケット弾を撃ち込んだ。負傷者はいないようだ。(中略)

クンドゥーズの軍司令官Gen. Mohammed Daoudは、中国人たちを襲った容疑者はタリバンなのか、ヘクマチアルの配下の者なのか、詳細は語らなかった。

garrTwo Held Over Afghan Chinese Killings
By STEPHEN GRAHAM、KABUL


■パキスタンの衝突で数十人死亡[040611 AP]

部族地帯の衝突は3日目を迎え、パキスタン軍はアルカイダの隠れ家を大砲と迫撃砲、軽火器で攻撃した。

抵抗勢力35人が死亡、治安部隊兵士15人が死亡したという。軍報道官Shaukat Sultanによると、シャカイ付近にある訓練所、貯蔵庫、テロ財務官の家が攻撃されたという。「パキスタンは勇気ある決断をした。我々は犠牲を覚悟している。どんなことがあっても、最後までテロとの戦争を戦う」。

住民によると、一般市民が何人も殺害されたと述べ、自宅から逃げて避難している。Sultanは、一般市民の犠牲者の数はわからないと述べた。Sultanは、標的のひとつはアルカイダ財務官Abd al-Hadi al-Iraqiの家だという。容疑者が現場にいるかどうかはわからないが、10〜15人の外国人が内部にいるという。彼らの運命はわからない。

Sultanは殺害された5人の抵抗勢力の遺体の写真を公表し、抵抗勢力の敷地だという衛星写真を見せた。写真は米国が撮った写真かどうかは語らなかったが、ワシントンからは技術的な援助を受けていると述べるに留まった。抵抗勢力は、地元民を捕虜にとったようだ。(後略)

garrDozens Dead in Days of Pakistan Clashes
By PAUL HAVEN、ISLAMABAD


■パキスタン軍、抵抗勢力の隠れ家を攻撃[040611 AP]

パキスタン軍は金曜日に部族地帯の外国人抵抗勢力の隠れ家を攻撃し、衝突が始まって3日に入った今日、50人が死亡したと発表した。

軍報道官Shaukat Sultanは、「今日、我々はテロリストによる突然の襲撃に対応した」と述べた。軍によると、35人の抵抗勢力と治安部隊の兵士15人が死亡したという。外国人抵抗勢力は、地元民を捕虜にしているらしい。軍は「抵抗勢力の隠れ家のある、確かな場所」を攻撃していると発表した。

政府と治安部高官は、軍は大砲や迫撃砲などの武器で攻撃し、ヘリコプターも出動したという。ワナの住民によると、ジェット戦闘機が飛んでいるのを目撃したといい、「大きな爆発音」を聞いたと語った。

Sultanは、両陣営とも死傷者はいないと述べたが、住民によると、ワナの郊外でたくさんの人が殺されたという。軍は報道陣の立ち入りを禁止しているため、現場の状況はわからない。

garrPakistan Army Hits Militants' Hideouts
By MUNIR AHMAD、ISLAMABAD


■パキスタン、「抵抗勢力の基地を攻撃」[040611BBC]

パキスタン軍は、外国人抵抗勢力に対して新たな作戦を開始したと発表した。

金曜日、大砲とヘリコプターを用いて、軍が南ワジリスタンの基地を攻撃した。この攻撃の結果については、何も発表されてない。軍の声明によると、「抵抗勢力の基地があるという確かな場所」を標的にしているという。軍の攻撃は、ワナの軍チェックポストに対する「急襲」への報復だと述べた。「外国人」がいる家を占拠し、地元民を捕虜にしているらしい。

『BBC』のZaffar Abbasによると、南ワジリスタンの住民は金曜日の早朝、銃や爆弾の音で目が覚めたという。地元ジャーナリストや部族民は、地上軍を援護してジェット戦闘機やヘリコプターが、ワナの近くを飛んでいるのを目撃したという。ヘリコプター20機で、コマンド部隊がパラシュートで降下したという情報もある。

garrPakistan 'raids militant bases'


■タリバン、中国人労働者11人殺害[040611 New York Times]

道路建設に携っていた11人の中国人労働者がクゥンドーズで殺害された。(中略)アフガン人警備員1人と9人の中国人がその場で射殺され、後に中国人2人が死亡した。アフガン人警備員1人が行方不明だという。(中略)

アフガン軍司令官Hajji Mir Waliによると、最近タリバン司令官のダドゥッラー師が、道路建設業者を襲撃するよう、命令を出したという。「彼の命令は『まず技術者を殺害し、道路建設を中断させる。次に学校を燃やし、チラシをくばる。第3に地雷を埋め、政府高官を襲撃する。第4にできれば米軍を襲撃する』というものだった」。この命令が出された場にいたタリバンから、聞いたのだという。

北部のアフガン司令官Muhammad Daoud将軍によると、道路の最初の2マイルが開通した時期とタイミングを合わせて、襲撃が起きたという。「アフガニスタンの再建を妨害する行為だ」と述べた。

通常襲撃があるとタリバンが声明を発表するが、この事件に対しては、まだ何も発表されてない。

garrTaliban Suspected in Killing of 11 Chinese Workers
By CARLOTTA GALL、KANDAHAR


■ワナの恩赦、取り下げ:「逮捕か殺害」[040611 Dawn]

政府は以前恩赦した5人の部族民を「逮捕か殺害」するよう、治安部隊に命令を出した。

連邦州政府の情報源によると、政府は5人の抵抗勢力に対する恩赦を取り消した。いっぽうワナの準軍隊のキャンプに、ロケット弾が撃ち込まれた。

ネック・ムハンマドは、軍が南ワジリスタンの人々に対して行きすぎた行為をした場合、ペシャワル、イスラマバード、カラチで報復攻撃をすると脅迫した。水曜の夜の『BBC』のパシュトゥ語放送で、ネックは政府を批難し、自分の仲間に対する軍の行動は合意に反すると述べた。

抵抗勢力が木曜日の早朝準軍隊のキャンプにロケット弾を撃ち込んだが、被害はなかった。

garrWana amnesty for militants revoked: 'Capture or kill' order issued
By Ismail Khan、PESHAWAR


■死亡者、25人に達する[040611 Daily Times]

Camp Officeとよばれる行政本部に迫撃砲やロケット弾が撃ち込まれ、抵抗勢力の死亡数は21人から25人になった。Camp Officeには準軍隊やパキスタン軍兵士、軍司令官などが居住している。

ワナにいる情報源によと、キリスト教徒1人とパキスタン軍兵士が死亡したという。しかし軍報道官はこれを否定。Camp Officeが襲撃されたことも否定した。

garrDeath toll in Wana fighting rises to 25
By Iqbal Khattak、PESHAWAR


■第2ラウンド・最初よりひどくなる[040611 AP]

堪忍袋が切れたアメリカにせかされ、パキスタン準軍隊は再び部族地帯で外国人戦士たちの捜索を開始した。

情報源によると、ワナから20マイル離れたGhat Ghar地域で、18人のパキスタン治安部隊と8人の抵抗戦士たちが水曜日に死亡した。パキスタン当局は、抵抗勢力20人と準軍隊1人が死亡したと発表している。(中略)

3月の失敗と、部族地帯で軍の存在が引き起こしている後味の悪い感情により、パキスタンは軍を用いることに消極的だった。しかしアメリカの圧力は重く、米高官がワナのパキスタン軍キャンプを訪れ、作戦の指示を行なっている。ワナのキャンプと北ワジリスタンのいくつかのチェックポストにロケット弾が撃ち込まれてから、戦闘が始まった。

最初の攻撃は、マフスード族の居住区からきた。今まで、マフスード族は親政府側と見られていた。アフガニスタンとの姻戚関係もない。実際3月の攻撃では、ワジール族に対抗して政府側についた。しかし今は、ワジール族に加勢しているようだ。

軍の最大標的はネック・ムハンマドだ。ネックが標的になっていることは、マフスード族が急に抵抗し始めた事実を説明する。標的が外国人だったとき、彼らは政府側についた。しかし標的がパキスタン人であれば、抵抗するのだ。ネックは26歳の、前タリバン司令官である。彼は、外国人戦闘員をパキスタン側に引き渡すことを、きっぱり拒否する。

水曜日の衝突は、ここのところ数日間続いていたパキスタンの軍事行動に続くものだ。政府はワナのバザールを取り壊すと脅迫し、部族の経済に打撃を与えようとした。これらがすべて実現すれば、部族民たちはさらに抵抗しただろう。そして結束も強くなっただろう。ワナにいる『Asia Times』の情報源によると、部族民たちはこれまで以上に洗練された武器を使用し、北西辺境州の都市部などにも、前線を移すという。反タリバンでナショナリストのNational Awami Partyでさえ、軍を使用することに反対し、事務局長Latif Afridiは、政府に軍を撤退させるよう要求した。

現場は、3月よりもひどいことになっている。前回の作戦は、明らかに外国人が対象だった。特に「重要人物」が標的であった。しかし部族民たちはすでに承知しているが、外国人のほとんどは、すでにこの地域にはいない。そして今、パキスタン軍はネックを標的にしている。水曜日に戦闘が開始されたとき、4000人からなるラシュカルは、戦いに巻き込まれないないことを表明した。抵抗勢力に向けて、ただの一発も発砲しなかった。したがって、パキスタン軍自身が再び南ワジリスタンの混乱に飲み込まれていったのだ。

garrSecond round: Worse than the first
By Syed Saleem Shahzad、KARACHI


■中国人労働者、アフガニスタンで殺害さる[040610 AP]

木曜日に銃を持った男たちが、道路建設のために働く中国人のキャンプを襲撃し、寝ていた中国人たちを銃撃した。少なくとも10人が死亡した。

道路建設業者たちは、夜中の1時頃に襲撃された。カブールから約120マイル離れた、砂漠に設営されたキャンプで就寝中だった。クンドゥーズ警察長Mutaleb Begによると、襲撃者数人がアフガン人の護衛を殺害し、中国人に発砲したという。中国人たちは2つのテントで寝ていた。Begは10人が死亡したと述べたが、国際治安支援部隊員によると、11人が死亡、16人が負傷したという。

今のところ、誰も逮捕されていないが、この地域は、一時ヘクマチアルの拠点だった。ここのところクンドゥーズと、先週3人の外国人援助活動家が殺害されたBadghis州は、比較的安全と言われていた。

現在クンドゥーズでは100人の中国人が働き、BaghlanのDoshiからタジークの国境までの道と、クンドゥーズとBaghlanの町の間の道を修復している。Doshiからカブールへの道は、トルコの建設会社が請け負っている。中国人の多くの者たちは、火曜日にアフガニスタンに到着したばかりだった。

garrChinese Workers Killed in Afghanistan
By STEPHEN GRAHAM、KABUL


■パキスタンの空港、ハイジャク注意報発令[040610 Reuters]

パキスタンは、カラチ、ラホール、イスラマバードの国際空港に、ハイジャックの恐れがあるとして警戒注意報を出したと政府高官が述べた。

「ハイジャックの脅迫があり、これらの3つの国際空港で警戒注意報が出ている」、空港の警備担当報道官Major Riaz Ahmadが述べた。「昨晩ハイジャックに対する諜報情報を得た」という。

治安組織によると、木曜日の警戒注意報は、部族地帯における外国人テロリストの取り締まりに対する報復を防ぐものとみられる。警報のニュースは、カラチの軍司令官が、危機一髪で暗殺を免れたあとに発令された。

hoonPakistan airports on hijack alert
ISLAMABAD


■パキスタン将軍、狙撃を免れる[040610 AP]

木曜日にカラチで、銃を持った男たちが軍幹部を乗せた車輌を襲撃し、少なくとも9人が死亡し、8人が負傷した。将軍は無事だった。

道路の両側の建物から、カラチ警察司令官のLt. Gen. Ahsan Saleem Hayatを乗せた、車列の最後の車に向けて銃が乱射された。兵士たちが応戦したが、男たちは少なくとも1台の車輌に乗って逃走した。Hayatは無傷だった。護衛と運転手、兵士6人と警察官2人と一般市民1人が死亡した。

Hayatは、カラチ警察の最高司令官である。警察官Mohammed Hussainによると、攻撃の後に、カバンが道路に放置されているのを発見し、誰もいない場所に投げ棄てたところ、爆発したという。またその後も橋の側に不審なカバンが発見され、調べたところ、爆弾が入っていた。11ポンドの爆発物が、起爆するための携帯電話に繋がっていたという。(後略)

garrPakistani General Escapes Gunmen's Attack


■ワナで激しい戦闘[040610 Dawn]

少なくとも兵士15人と抵抗勢力20人が、南ワジリスタンで続いている同時攻撃で死亡したと現場に詳しい情報源が語った。

軍の報道官は、詳しい数字は出さなかったが、交戦で治安部隊員数名が死亡したと述べるに留まった。しかし情報源によると、2ヵ所の軍のチェックポストが攻撃され、兵士15人が死亡したという。そのうち9人は国境警察隊員で、6人が軍兵士だという。別の高官によると、治安部隊側の死亡者は13人だと述べた。

政府高官は、抵抗勢力20人が死亡し、負傷者1人が逮捕されたと発表した。6人の遺体は外国人で、水曜日の夕方、回収されたという。「抵抗勢力は仲間7人の遺体をシャカイで埋葬した。残りは戦闘で回収できないために、涸れ沢に放置されている」と述べた。

少なくとも住民3人が銃撃戦に巻き込まれ、死亡した。部族の警察官カサダール1人も死亡したと高官が述べた。

部族民によると、死亡した抵抗勢力8人のうちの4人は地元のマフスード族だという。「何が起こっているのか、さっぱりわからない。ここに釘づけになっている。戦闘が続いているということしか、わからない。死傷者の数は非常に多いだろう」と、Tiarzaに住むDr Muhammad Arifが電話で述べた。

当局によると、抵抗勢力たちが約10キロ離れた2ヵ所の軍のチェックポストを、同時に攻撃してきたという。しかし部族民によると、抵抗勢力が片方のチェックポストの占拠し、閉じ込められた兵士たちが援護を要請したのだという。治安責任者Mehmood Shah准将によと、抵抗勢力たちは、迫撃砲と機関銃でTiarza- Luddah通りにある軍のチェックポストを攻撃したと述べた。同時に、約10キロ離れた シャカイ谷の入口のWana-Inzar通りにあるチェックポストも攻撃された。

ラシュカルは、シャカイで外国人テロリストの捜索を続けていたが、水曜日に捜索を中止した。地元民たちがラシュカルに協力することを拒否したために、中止されたという。

Ahmadzai Wazir族のロヤジルガがアザムワルサックで召集され、今後の対策を話し合うことになっている。Shah准将によると、敵側はウズベクとチェチェン人のようだと述べた。軍は大砲を用いて、戦闘員たちを攻撃している。

当局と部族民抵抗勢力のネック・ムハンマドは、ともにすぐに批難声明を出した。政府側は、「和平の合意を破り、信頼、ムスリムの価値、部族の習慣と地元の伝統を侵害し、治安部隊のポストを攻撃した。現実を無視して、この地域に邪悪な者がいないと主張する者たちに対して、真実を明らかにできるだろう」と述べた。いっぽうネック側は外国の報道陣に、同様の非難声明を出した。「政府側が我々部族民たちに、行き過ぎた行為を行なっている。これらの攻撃は、その行き過ぎに対する報復だ。政府が作戦を止めない限り、ペシャワル、イスラマバード、カラチで攻撃があるだろう」と警告した。また『Dawn』には、仲間1人だけが殉教したと電話で述べた。

ワナの住民によると、TiaraとWana-Inzar通りでの攻撃は夕方には終結したというが、また勃発する気配である。政府幹部によると、シャカイにはまだ外国人が隠れており、軍は次の作戦を練っている。「大きな反撃がある」という。「政府の知恵は、今証明しなければならない。これまではラシュカルやジルガで何とかしようと、ごまかしてきた。ジルガは最近、腰抜けになっている」。

garrFierce fighting in Wana; 20 militants killed: Many troops reported
dead By Ismail Khan & Dilawar Khan Wazir、WANA


■ワナの戦闘で25人死亡[040610 The News]

少なくとも25人、そのうち当局側17人が水曜日の激しい戦闘で死亡した。11人が負傷し、そのほとんどは女性と子供である。

ワナの行政府によると、マフスード族とワジール族の協力を得て、外国人テロリストがTiyarza地域の軍のキャンプと国境警察のポストを襲撃、25人が死亡したという。死亡した者のなかには、軍関係者9人、国境警察官8人、外国人戦闘員4人、マフスード族4人が含まれる。今のところ、公的には5人が死亡したということになっている。死亡者は、今後増えることが予想される。

戦闘は水曜日の早朝開始され、昼近くまで続いた。4000人からなるラシュカルが水曜日に、シャカイにあるDawar KhanとEdah Khanの家を取り壊し、家宅捜索を終了する予定である。

目撃者によると、軍と国境警察は抵抗勢力の攻撃に応戦したという。しかしある部族民によると、ラシュカルはジルガの決議に則して行動しているにもかかわらず、軍は先走り、戦闘を招いたという。

両陣営とも重火器と軽火器を用いた。抵抗勢力はDewar Mama所有の丘の上の家を占拠し、治安ポストを迫撃砲や機関銃で攻撃し始めた。治安部隊側に、大きな被害があった模様である。軍と国境警察が新たに現場に到着すると、抵抗勢力は丘の上の家から移動した。その後戦闘員たちはシャカイに移動。4人の遺体と負傷者1人を残した。負傷者は逮捕された。家は激しく損傷し、両陣営とも「Allah-o-Akbar」と叫んでいたという。

Torwam地域だけでなく、ワナに近いZireynoor Campにある軍の施設も襲撃された。地元民によると、居住地に35発のロケット弾とミサイルが撃ち込まれた。女性1人が負傷し、Pir Muhammadの家が破壊された。

ラシュカルは、Kundseraiのマフスード族の居住地に向かっているところを、軍によって制止された。地元民によると、軍と国境警察に対する襲撃は、指名手配になっている4人の部族民抵抗勢力を24時間以内に引き渡すこと、またRostum Bazaarの取り壊しやDawar Khanの家の取り壊しを、ワナ行政側がYargulkhel枝族に要求した結果だという。

garr25 killed in Wana fighting
By Behroz Khan & Sailab Mahsud、PESHAWAR


■ワナ再び爆発[040610 The Nation]

水曜日、南ワジリスタンの2つの別々の場所で戦闘があり、少なくとも20人の抵抗勢力が死亡した。また少なくとも4人の市民が戦闘に巻き込まれ、死亡した。治安関係者も死亡したといわれる。

ワナの行政区は抵抗勢力20人と市民4人の死亡を確認した。しかしその数については、さまざまな説が飛び交っている。

戦闘員たちが山岳地帯からワナの軍のキャンプ、Zairi Noor Colonyを攻撃したために、戦闘が始まった。Naraiチェックポストで、多くの負傷者が出た模様である。戦闘の際に迫撃砲が住居に命中し、住民2人が死亡した。いっぽう軍によると、戦闘員が近所の家に隠れていたために、戦闘で住民2人が死亡したと述べている。またウズベク人と思われる男1人が負傷、死亡した者たちも中央アジアやチェチェン出身者のようだという。

いっぽう、何者かがシャカイ谷のKhaisoora地域にあるToorwamチェックポストを襲撃した。この戦闘で軍の人間5人が死亡し、8人が負傷したといわれるが、はっきりしない。治安部隊は、ロケット弾がチェックポストに命中したあと、攻撃し始めた。少なくともテロリスト8人が死亡したという。当局は8人の遺体のうち6人が回収されたというが、別の情報源によると、テロリストたちが遺体を回収してどこかに逃走したという。

Yargulkhel枝族600人の店舗がある、ワナの中心となっているバザールは、いまだに封鎖されている。ネック・ムハンマドと関係のある家族の店舗が取り壊されると噂され、緊張が高まっている。人々は避難し始めた。

またネックとその一味が再び脅迫を始めると、4000人からなる部族のラシュカルが活動しはじめた。最新の情報によると、ワナとKhaisoora地域で戦闘が続いているという。ヘリコプター戦闘機も上空を旋回している。

《AFP付記》

部族地帯の治安責任者Mahmood Shah准将によると、戦闘はまだ続き、治安部隊は戦士たちが占領した3件の家を包囲しているという。8人の遺体が放置されているが、激しい戦闘のために、回収できないでいる。別の家からは3人の遺体を回収し、負傷した1人を逮捕したという。

軍報道官Shaukat Sultanはこれを確認した。死亡したり負傷した者は、すべて外国人だったという。

garrWana erupts again
From Shamim Shahid and Awar Din Mehsud、PESHAWAR


■タリバン70人が死亡とアフガン[040609 AP]

アフガン司令官が水曜日に、アフガンと米軍が7日間の作戦で、タリバン70人を殺害したと述べた。

同盟軍とアフガン軍が火曜日遅くに、ザーブルのダイチャパン地域から戻った。タリバン戦士たちは殺害されたか、逃走したとJan Mohammed Khanが述べた。「タリバンに対する作戦は終了した」という。米軍は今のところ何も発表してないが、これまで40人を殺害したと、以前発表していた(後略)。

hoon70 Taliban Killed in Combat, Afghan Says
By NOOR KHAN、KANDAHAR


■パキスタン、国境地帯で7人の抵抗勢力を殺害[040609 AP]

水曜日に少なくとも7人の抵抗勢力がパキスタンとの銃撃戦で死亡した。

4件の要塞のような家に、外国人と地元民が籠城しており、軍と銃撃戦を繰り広げている。部族地帯の治安責任者Mahmood Shah准将は、死亡した抵抗勢力たちは外国人だという。軍報道官のShaukat Sultanは、軍が3人の遺体を回収し、「外国人のようだった」と述べた。

Shaukat Sultanは、軍は被害を受けたと述べたが、詳細は語らなかった。戦闘はGhat Ghar地域で続いている。

水曜日の早朝、何者かが軍のチェックポスト2ヵ所にロケット弾と迫撃砲を撃ち込んだ。パキスタン軍は応戦し、兵士たちが派遣された。「双方とも迫撃砲と重武器を使用している。激しい戦闘が続いている」という。「我々の得た情報では、8人が殺害された」。「抵抗勢力の多くは外国人だが、地元民もいるようだ」。「武装している。武力で家を占領している」。家は、Nanokhel族のものだという。

Sultanによると、負傷した戦士1人が逮捕されたというが、その国籍については述べなかった。「これらの者たちが排除されるまで、作戦は続く」という。

garrPakistan Kills 7 Militants in Border Area


■パキスタン、外国人戦士8人を殺害[040609 Reuters]

パキスタン軍が南ワジリスタンで少なくとも8人の外国人抵抗勢力を殺害したと、高官が述べた。

軍報道官、Shaukat Sultanが水曜日に、シャカイでの衝突で被害を受けたと述べたが、詳細は語らなかった。過激派1人が逮捕されたという。

部族地帯の治安責任者Mehmood Shah准将は、外国人たちは早朝、軍を攻撃したあと、殺害されたという。山岳地帯ではまだ戦闘が続き、軍は迫撃砲やロケット弾、大砲を用いているという。抵抗勢力を包囲したようだ。「ある家に追い詰められている。残りの者たちは山にいる」という。抵抗勢力たちは外国人のようで、3人の遺体が回収された。

garrPakistanis say kill 8 foreign militants
By Hafiz Wazir、WANA


■米軍ヘリコプターのパキスタン上空を侵害に抗議[040609 Kyodo]

水曜日に、米軍ヘリコプターがパキスタン北西部の部族地帯上空を侵害したために抗議したと、国防省報道官が述べた。

報道官Shaukat Sultanが『共同』に語ったところ、米軍ヘコプターがクラム行政区に入ったが、すぐに引き返したという。「アメリカに抗議している」という。GEOが報道したように、パキスタンに着陸はしなかったという。

garrPakistan to protest airspace intrusion by U.S. helicopter


■政府、ワナのバザールを取り壊すと警告[040609 Dawn]

政府は火曜日に、ワナのバザールを取り壊すと警告した。

行政官Asmatullah Gandapurは火曜日に、Ahmadzai Wazirsに対する経済制裁として10日間閉鎖されているワナのバザールを、完全に取り壊すと脅迫した。部族民たちは、Frontier Crimes Regulationsの21条に従って、責任を果たさなければならないと述べた。

1976年にGomal Roadの建設を巡ってマフスード族とワジール族が衝突したときにも、ワナバザールは取り壊されている。

ohGovt threatens to bulldoze Wana bazaar
By Dilawar Khan Wazir、WANA


■ムシャラフ暗殺計画容疑者Maulana Ilyas Kashmiri釈放[040609 Daily Times]

6ヵ月の取り調べの結果、政府は火曜日にHarkatul Jihad Islami 313 Brigadeの責任者、Maulana Ilyas Kahsmiriを釈放した。

「6ヵ月の取り調べの結果、政府はムシャラフ暗殺に関係していた証拠がないとして、Maulana Kashmiriを釈放した」と情報源が述べた。「アルカイダとの関係やテロ活動に参加していたという証拠もない」という。

smellBid on Musharraf's life: Government releases Maulana Ilyas Kashmiri
By Mohammad Imran、ISLAMABAD


■「Mufti Shamzaiは部族の過激派たちに忠告されていた」[040609 Daily Times]

過激派たちがMufti Nizamuddin Shamzaiに、政府主催の使節団として南ワジリスタンを訪問しないよう、忠告していたという。

「Shamzaiは、6月1日に南ワジリスタンを訪れることになっていた。彼が暗殺された2日後だ」と、ある宗教者が匿名で『Daily Times』に語った。Shamzaiは、Tehrik Nifaz-e-Shariat-e-Muhammadi(TNSM)が2001年10月にカラコルム・ハイウェイを封鎖したときも、抗議運動を中止するよう説得している。ジハード団のなかには、彼の和平交渉を快く思わない者たちがいる。

情報源によると、TNSMの抗議運動を中止させたことに対して批判はあるが、Shamzaiはジハード団たちに非常に尊敬されているという。部族地帯のジハード団たちや部族地帯に隠れているといわれるアラブ人たちにも、大きな影響力があった。

「軍が部族地帯で活動を始めると、Shamzaiはネック・ムハンマドを含むジハードのリーダーたちと接触し、政治的解決法を模索するように説得した。しかしネックはこの考えに抵抗した」という。別の宗教者によると、ネックはShamzaiに手紙を書き、取り引きの仲介者になるというShamzaiの計画に反対したらしい。部族民たちに対する彼の影響力は政府の益になり、部族民のためにはならないと書いたという。過激派たちはShamzaiに部族地帯には来ないでほしいと頼み、自分たちでこの問題を解決すると述べていた。

hoon'Mufti Shamzai was warned by the tribal militants'
By Amir Rana、LAHORE


■Yargulkhels、ネックの一味を24時間以内に引き渡すよう、要求される[040609 Daily Times]

南ワジリスタン行政は火曜日に、Yargulkhel枝族にネック・ムハンマドを含む4人の男を引き渡すよう、要求した。シャカイでの家宅捜査は2日目に突入したが、成果はない。

ネックの一味の引き渡しは、驚きを持って受け取られたが、アナリストによると、外国人テロリストを引き渡せないYargulkhels枝族に対して「厳重な行動」が取られているという。火曜日の要求は、ネックと政府側の取り引きが決裂したことを意味する。

hoonYargulkhels asked to surrender Nek and group within 24 hours
By Iqbal Khattak、PESHAWAR


■5人のアフガンテロリスト、逮捕[040509 Daily Times]

Intelligence Bureau(IB)とムルタン警察の高官が月曜日に、ムルタンの小さなホテルを捜索し、カラチ、クエッタ、ラホールの爆弾テロ事件と関係のある5人のアフガン人を逮捕したと発表。

「情報が入り、Intelligence Bureauと警察が、リーダーのJafar Khanを含む5人のテロリストを逮捕した。手榴弾やロケット弾などの武器も押収した」という。

garrFive Afghan terrorists arrested
MULTAN


■タリバン、パキスタンの援助団体を攻撃する計画[040609 AP]

パキスタン諜報部は、バローチスタンのアフガン難民キャンプで、欧米の援助団体を攻撃する計画を立てているタリバン容疑者の捜索を始めた。

Mullah Hashim Sagzaiが攻撃してくるという脅迫のため、バローチスタン州での援助活動は休止された。

バローチスタン州警察のShuakat Changeziは、タリバンの前治安高官だったとされるSagzaiに対する捜索を続けているという。「彼を逮捕するために、難民キャンプを捜索している」という。Sagzaiは以前はGirdi Jungleの難民キャンプに隠れているといわれていたが、移動したようだ。

hoonTaliban suspect sought for planning attacks on aid groups in Pakistan


■タリバン、パキスタンでの自爆テロ計画を否定[040609 AFP]

火曜日タリバンが、タリバンがパキスタン南西部の欧米援助団体に対して自爆テロを計画しているという情報を否定した。

「タリバンは、パキスタンで行動する計画はない。自爆テロを実施するとしたら、米軍を目標にアフガニスタンでやる」と、タリバン報道官Mufti Latifullah Hakimiがパキスタンの報道機関に電話で連絡してきた。

当局が、前タリバン容疑者が援助団体に対して自爆テロを実施する計画があると発表したしと、バローチスタンのクエッタにいる約30人のアメリカ、イギリス、スーダンの援助団体が活動を休止し、4つ星ホテルや個人の家に避難。

政府が運営するアフガン難民キャンプは、この過激派はMaulvi Hashim Ishaqzaiだと特定した。タリバン報道官は、Ishaqzaiなどという名前は知らないと述べている。

hoonTaleban denies suicide attack plots in Pakistan
ISLAMABAD


■ムシャラフ、行動の時、近づく[040609 Asia Times]

(前略)

『Asia Times』が入手した情報とともに、ラワルピンディの本部の一部の人間が、軍内部の動向について語った。

ムシャラフ暗殺に、下級兵士だけが関わっていたと発表されたことの裏には、「パキスタン軍兵士とアルカイダとの関係が浮上し、ムシャラフに対立する者はムシャラフの転覆を望むイスラーム過激派として捉えられる」という警告を、軍幹部に発しているのだという。ムシャラフが攻撃されたとき、准将1人が死亡したことは、みなが知っている事実だ。

(中略)10月に、2人の将軍が引退予定だ。つまり2人が昇進するということである。当然、ムシャラフの配下になるだろう。血縁関係者の可能性が大きい。(軍諜報部長官、ISIの国内保安総裁、陸軍長官は、全員結婚を通してムシャラフと親戚関係にある。いっぽうラホールの警察司令官で将軍になる予定のLieutenant-General Shahid Azizは、ムシャラフの従兄弟である)。

《本部での内紛》

軍本部も混乱している。2月16日に、軍本部の法務長官が極秘の手紙を発行した。1)1976年に、髭を生やすために許可を得なけれぱならないという決まりは無効になった。それ以来、規則は緩和されてきた。身元保証のシステムにも、落とし穴が生じた。2)上の件と関連して、髭を生やす、あるいは剃るためには、上司が身元確認を行ない、その許可を得ることが必要となる。3)髭を生やすためには、CORO/unit pt IIが刊行され、髭を生やした最近の写真を添付した書類が必要となる。4)すべての司令官に、この件を確認したい。

この書類を『Asia Times』に漏らした情報源によると、これはイスラーム主義的な高官に対するいやがらせだという。彼らはその宗教心のために、昇進は期待できない。 “CORO/unit pt II”とは、Central Officers Record Officeを意味する。これらの命令は、何か人生において大きな変化があったとき、そして軍全体にそれを知らせる必要があるときに刊行される。1976年以前、兵士は髭を剃ることが義務づけられ、髭を生やすためには、特別の許可が必要だったが、当時でさえ、COROは必要なかった。しかし1976年に、ジア・ウル・ハク将軍は、許可は必要ないとした。

これらのこととは別に、イスラーム主義の傾向がある軍高官を「誘拐」する話がで出回っている。いくつかの手紙が出回り、誘拐された高官の名前と日付が記されている。

さらに、不当に兵士や高官が拘留されている、特別な施設についての噂が横行している。南ワジリスタンの部族地帯で戦うことを拒否した者たちも、ここにいるらしい。『Asia Times』は、アタ少佐というある人物が書いた手紙を入手した。この手紙によると、軍の規則や規定に反して、高官たちが非常に悪い状況下で拘束されているという。

2004年1月15日にも、同じようなものが出回った。1)概略:私は1990年代にパキスタン軍に入隊した。JAG(Judge Advocate General)Department GHQに配属され、さまざまな仕事をこなした。最後にラワルピンディのArmy Air Defence Command本部に配属された。2)逮捕:2003年6月31日に逮捕され、ラワルピンディのある場所に隔離された。6ヵ月半後、釈放を告げられ、2003年12月11日の日付のついた書類にサインすることになっていた。しかし私は手錠をかけられ、目隠しをされ、別の場所に移動され、牢屋に入れられた。数日後、虐待を受けた。目隠しと手錠をされ、顔に袋をかぶされ、アトックに移された。動物よりひどい扱いだった。PAA (Pakistan Army Act) sec 73に反する扱いだ。3)不法監禁:私の場合、PAAにすべて違反しているため、監禁は不当だ。裁判もなしに、監禁することは法に反する。

手紙はその後、ひどい状況についての説明が続く。政治に関しても軍に関しても、問題が大きくなってきた。

smellMusharraf's moment draws near
By Syed Saleem Shahzad、KARACHI


■米軍とアフガン軍、タリバン殺害[040608AP]

ジェット戦闘機とヘリコプターを伴った米軍が火曜日に、アフガニスタン南部の山岳地帯で車列を襲撃したタリバン21人を殺害したと、アフガン司令官が述べた。

ザーブル州のダイチャパン地域で起きたこの衝突で、海兵隊員5人とアフガン兵2人が負傷したという。敵側4人が逮捕され、そのうち2人を負傷しているらしい。

隣のウルズガン州知事Jan Mohammed Khanによると、Sharaboz Kothalと呼ばれる山岳地帯で、100人以上のタリバンによって車列が襲撃された。米軍戦闘機が飛来して、抵抗勢力を追い払ったという。「21人の遺体を回収した。残りは山に帰った」と述べた。

この地域ではここ数週間の間に、抵抗勢力約40人が殺害されている。去年の8月から9月にかけても、約100人のタリバンが死亡した。Khanによると、死亡者の中にはタリバン司令官Mullah JabarとMullah Jalanが含まれていたという。

火曜日にはヘルマンド州のMusa Qala付近で、3人目のタリバン司令官が死亡したと、州知事の報道官Haji Mohammed Waliが述べた。司令官Mullah Malikと別の男が車を止めようとした軍に発砲し、応戦した兵士に殺害された。

garrU.S., Afghan Forces Kill Taliban Suspects
By NOOR KHAN、KANDAHAR


■部族の軍隊、アルカイダの捜索で洞窟を発見[040608 AP]

南ワジリスタンでアルカイダの捜索をしている部族の軍隊が、外国人が隠れていた可能性のある洞窟を発見した。

洞窟の中には食料やストーブ、衣服などが放置されていた。「捜索が開始されることを知って、アルカイダがこれらのものを残して逃げた可能性がある」とパキスタンの治安部高官が『AP』に述べた。ラシュカルは、まだ誰も逮捕してないという。

hoonPakistani tribal militia trace cave hideouts in hunt for al-Qaida
militants


■カルザイ、軍閥たちと運命をともに[040608 New York Times]

カルザイ大統領は9月の選挙のために、強力なムジャヒディンたちの支持を受け入れ、今後彼らと協力していくことを暗示した。彼の行動は、民主主義的に行なわれるはずの最初の選挙によって、軍閥の力を解体することを望んでいた多くの者たちを失望させた。

カルザイは、大統領候補のトップである。北部同盟のリーダーたちは出馬せず、カルザイを支持することを表明した。カルザイは先週の木曜日に前大統領のJamiat-e-Islamiのラッバーニ、Ittehad-e-Islamiのアブドゥル・ラスル・サヤーフを始め、ヘラート州のイスマイル・ハーンなどの軍閥とも会見した。教育省のYunus Qanooniも個人的にカルザイを支持することを表明している。国防大臣のファヒームや重要なパシュトゥン族リーダーたち4人も、同様である。

カルザイは派閥のリーダーと取り引きはしておらず、同盟政府には反対だと主張している。しかしカルザイは単独で戦うのではなく、ジハードを戦ったムジャヒディンと力を合わせることを選んだ。

「大統領は2つの派閥の支持を受け入れることにした」と、大統領の補佐Umar Daudzaiが今週述べた。「我々が尊敬している、有名なジハードのリーダー2人だ。大統領がこれを拒む理由はない」。

オブザーバーによると、前ジハードの仲間たちとの仲間意識以上の、何かがあるようだという。「カルザイは、ジハード団たちと取り引きすることが、もっとも重要であることを知っている」とある欧米の外交官が述べる。「彼らとともに権力の座についたのだ。この政治的ダイナミズムを変えることはできない」。またカルザイは単独で行動する人間ではないという。彼の戦略は常に「世話係」であり、軍閥と共に行動し、彼らに対抗するのではない。

しかしジハードのリーダーたちと力を合わせることを、快く思わない者もいる。「取り引きは国家のためにはならない」と、別の大統領女性候補、Massouda Jalalは述べる。選挙で支持を得るために、サヤーフ氏とラッパーニ氏に議席を半分与えることに同意したと非難する。彼らの支持が得られなければ、選挙には勝てないと踏んだからだ。政府がムジャヒディンと協力体制になれば、さまざまな問題が生じる。(中略)

ジハードのリーダーたちは、国家の安定のために、カルザイを支持することにしたのだと述べる。「アフガニスタンは今、歴史的に重要な時期にきている」とラッバーニ氏は語る。「安全が必要であり、お互いを信じる必要がある。国家の統一が重要だ。これらのことを考えなければ、再建は進まない。そして今国際社会が注目しているこの時期が、我々にとって重要だ」。

smellKarzai Shows He'll Cast Lot With a Corps of Warlords
By CARLOTTA GALL、KABUL


■シャカイの捜索で、外国人なし[040608 The News]

部族のラシュカル数千人が南ワジリスタンのシャカイ地域を捜索したが、外国人を発見することはできなかった。

いっぽう、政府がRustamバザールにあるAhmadzais族の枝族Yargulkhelの店舗などを取り壊すのではないかと、噂されている。

hoonNo foreigner spotted as Lashkar searches Shakai
PESHAWAR


■ダドゥッラー、ザーブルをパンシール化することを誓う[040608 The News]

タリバンがザーブルで米軍と戦っているさなか、タリバン司令官のダドゥッラー師が、ザーブルをパンシールと同様に難攻不落にすることを誓った。「ダイチャパンには約800人のタリバンがいる。彼らは米軍に抵抗していて、最後の最後まで戦うだろうと」と、衛星電話で『The News』に語った。

戦闘が行なわれている地域から、そう遠くないところにいると述べ、カンダハル、ウルズガン、カラートから来る敵の車列は、タリバンの襲撃のために途中で立ち往生しているという。パンシール渓谷は、故マスード司令官の最後の砦だった。

ザーブルの戦いに関して、両陣営とも大きな成果があったことを主張している。米軍の軍報道官は、タリバン何十人もが殺害されたと述べた。300人以上のタリバン戦士たちが、この地域に包囲されたとも発表している。

しかしダドゥッラー師は、この地域に向かった米軍とアフガン軍は、進むことも引き返すこともできず、挟み撃ちになっていると述べた。車列は3日間、動けないでいるという。「軍にはおそらく1つの戦略しかなかったのだと思う。先に進むことだけだ。撤退する計画はなかったために、今は引き返せなくなった」。

ダドゥッラーによると、米軍とアフガン軍の車輌9台が破壊され、50人が殺害されたという。タリバンも7人死亡したようだ。ダイチャパンでは、タリバン司令官、Mulla QahharとMulla Ghaziが戦闘を指揮しているらしい。他の地域にいるタリバンも、ダイチャパンに集結しはじめた。

米軍戦闘機が空爆を始めたが、タリバンは山中の隠れ家にいるため、大きな被害は受けていないという。カンダハルからダイチャパンに、巡航ミサイルも発射されたらしい。「我々は意気揚々としており、敵への抵抗を続ける。この地域から撤退する理由はまったくない」。

ohDadullah vows to turn Zabul into Panjsher
By Rahimullah Yusufzai、PESHAWAR


■欧米航空機、アルカイダの標的になる可能性[040607 AP]

アルカイダ組織によって署名されたインターネットの声明が月曜日に発表され、テロ組織は欧米の航空機や軍の基地や居住地を標的にするために、イスラーム教徒たちに欧米人に近づかないよう、呼びかけた。

「アラビア半島のアルカイダ」と署名されたこの声明の信憑性は、今のところまだ証明されてない。

garrWestern Airliners May Be al-Qaida Target
CAIRO


■米兵、爆撃で死亡[040607 AP]

月曜日にアフガニスタン南部でパトロールをしていた米兵のそばで爆弾が爆発し、米兵が1人死亡、2人が負傷した。ウルズガン州のDeh Rawood付近で、米軍のハンビー(軍用車輌)が爆撃された。

ウルズガン州知事Jan Mohammed Khanによると、米軍は爆撃を受けた地域を封鎖し、アフガン軍を中に入れないでいるという。(後略)

garrU.S. Soldier Killed in Afghan Bombing
By STEPHEN GRAHAM、KABUL


■パキスタンの州責任者、辞任[040607 AP]

パキスタン南部のシンド州の政府責任者が、月曜日に辞任した。カラチでは宗教闘争が続き、30人近くが死亡している。

Ali Mohammed Mehar大臣が州知事Isharat-ul Ibadに辞表を提出し、知事はこれを受け取った。「シンドの大臣が辞職し、それを受け入れた。個人的な理由で辞任するという」。

先週の水曜日には、カラチの警察長官が辞職させられた。

hoonPakistani Provincial Chief Resigns
By ZARAR KHAN


■タリバン、米軍とアフガン軍を殺害と主張[040607 Kyodo]

タリバンが土曜日に、ザーブル州で軍の車列を襲撃し、米兵13人とアフガン政府軍17人を殺害したと『Afghan Islamic Press』(AIP)が発表した。

パキスタンのニュース・エージェンシーによると、タリバン報道官Mufti Latif Naeemiが、アフガンと米軍の車列をザーブルのDaychopan地域で攻撃したと述べたという。また『AIP』はオマール師から、米軍とアフガン軍を襲撃し、彼らをヘリコプターから投げ落としているというファックスを受けたという。車輌2台も破壊された。3時間の戦いの間に、米兵13人とアフガン兵17人が死亡したと主張している。

またNaeemiは、先週カンダハルでタリバン17人が殺害されたという報道を否定した。

hoonTaliban claims to have killed U.S. and Afghan troops in Afghanistan


■米戦闘機、アフガン抵抗勢力を攻撃[040607 AP]

抵抗勢力と米軍の間で戦闘が生じ、米軍戦闘機がアフガニスタン南部の洞窟に隠れていた数十人の抵抗勢力を爆撃したと、軍が月曜日に発表した。これとは別に車輌の下で地雷が爆発し、米兵4人が負傷した。

いっぽうタリバン戦士たちが北西部で救援隊に手榴弾を投げつけ、警察官2人を殺害した。総選挙を控え、新たな攻撃が各地で拡大している。

日曜日に、戦闘機がカブール南西部のTirin Kotを攻撃した。抵抗勢力たちは洞窟に逃げ込んだが、空からの援護で、洞窟を始末したという。米兵側には負傷者にいない模様だが、タリバン側は数十人が死亡したという。

タリバンがロガール地方のKharwarの政府の建物を攻撃し、警察官が死亡した。20人ほどの抵抗勢力が四輪駆動のピックアップに乗り、銃やロケット弾だ攻撃してきたという。警察官2人が死亡し、1人が負傷、タリバンは山地に逃げ込んだ。

また北西部のBadghis州の州都Qalay-e Nawでは、イタリアの救援隊が住む敷地に手榴弾が投げ込まれた。負傷者はいない模様。

garrU.S. Warplanes Pound Afghan Insurgents
By STEPHEN GRAHAM、KABUL


■タリバン、アメリカのスパイを殺害すると脅迫[040607 Daily Times]

タリバンの報道官Mullah Abdul Latif Hakimiが『ロイター』に、アメリカのためにスパイをしていた男を殺害すると、電話で脅迫した。男はアフガン人Dost Mohammadで、通信機器や書類などの所持品から、スパイであることがわかったという。

「アメリカ人に、タリバンやアルカイダの居場所を報告していた」。「彼のせいで、タリバンのジハード活動は、大きな打撃を受けた」という。Mohammadはザーブルで拘束されたらしい。「取り調べが終わったら、タリバンは彼を絞首刑にする。じきに実施されるだろう」と述べた。

Mohammadについての情報はないが、Hakimiによると、Mohammadはカブールの外務省で働いている息子がいるという。

garrTaliban threaten to kill an alleged American spy
SPIN BOLDAK


■ロシア人アルカイダ容疑者、部族地帯で逮捕[040607 Daily Times]

北西辺境州で治安当局が、アルカイダと関係のある外国人国籍の抵抗勢力を逮捕したと、軍報道官Shaukat Sultanが日曜日に発表した。

「彼ら外国人で、金曜日に逮捕された」という。この24歳の男の国籍は発表されなかったが、匿名を希望するある治安関係者によると、ロシア人だという。「アルカイダテロ組織と関係があるようだ」。

hoonRussian Al Qaeda suspect arrested in tribal area
ISLAMABAD


■ギルギットで戒厳令を犯したとして、3人射殺[040607 Daily Times]

ギルギットで日曜日、戒厳令に反した車輌を治安当局が発砲、3人が死亡した。この他に3人が負傷した。

ギルギットは木曜日にシーア派の共同体がイスラーム教のテキストに改訂を求めて抗議したために、戒厳令が発せられた。
Three curfew violators shot dead in Gilgit
GILGIT、(AFP)


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