【2004年8月2日〜8月8日】


■アルカイダ幹部、UAEで逮捕[040808 AP]

アフガニスタンの訓練所を運営しているアルカイダ幹部が、アラブ首長国連邦で逮捕され、パキスタンに引き渡されたと情報相が日曜日に発表した。

Qari Saifullah Akhtarは、パキスタンに拘留されているという。AkhtarはアフガニスタンのRishkhorの訓練所で、タリバンたちが通常用いる戦術のほかに、誘拐方法や暗殺方法などを、テロリストたちに教えていた。約3500人がRishkhorを卒業したといわれる。2001年10月に、アメリカがこの訓練所を爆撃したが、その数時間前に訓練所にの人間は避難し、Akhtarも姿をくらました。訓練所は現在、アフガン国軍の基地として使用されている。(後略)

hoonSenior al-Qaida Suspect Arrested in UAE
ISLAMABAD


■パキスタンの宗教学校で爆弾[040808 AP]

日曜日にカラチで、爆弾が2発爆発し、8人が死亡、42人が負傷した。爆発は、カラチのJamia Binoria付近のレストランと、数千人の学生がいるスンナ派の宗教学校の付近で起きた。被害者の中には、宗教学校の生徒もいる模様。

garrTwo Bombs Kill Seven at Pakistani School
By ZARAR KHAN、KARACHI


■テロ首謀者、ヒースロー付近に住む[040808 Daily Telegraph]

ヒースロー空港を爆破しようと計画していたアルカイダの「コミュニケーション責任者」は、昨年空港のそばに住んでいたことを『Telegraph』はつかたんだ。

カーン(Mohammed Naeem Noor Khan)は、祖母のBatool Begumと叔母のArifa Noor Khanのもとで暮らしていた。カーンはいつも1人で行動し、イギリス滞在中、何をしていたか、よくわからなかったと2人は述べている。「兄のハヤートに、息子を預かってくれないかと頼まれた」。「コンピューターを勉強していると言っていたが、どこで勉強していたかは教えてくれなかった。朝出かけては、夕方帰ってきて、遅くなると、勉強していたと述べた」という。(中略)

先週アメリカで逮捕されたイギリス人のBabar Ahmadは、テロリストのために資金を集めていたとして、国外追放になった。アメリカのメディアは、Ahmadはカーンの親戚だと報道している。

ロンドン南部のTooting出身のAhmadは、アメリカ海軍の戦闘計画を所持しており、現在、海軍に従事して船に乗船しているムスリムの「裏切り者」と接触しているという。Ahmadは、ロンドンのImperial Collegeでコンピュータを勉強していた。彼は12月に逮捕されたが、釈放されている。そして先週、過激派のために資金を集めていたとして逮捕された。2年前モスクワ劇場で起きたチェチェン人によるテロのリーダーとも関係があったという。

hoonTerror mastermind lived in flat under Heathrow approach
By Daniel Foggo and Massoud Ansari


■別のアルカイダを逮捕とパキスタン諜報部[040808 Rueters]

ビンラディンと面識があり、ムシャラフ大統領暗殺未遂事件の関係のあるアルカイダがドバイで逮捕され、イスラマバードに引き渡されたと、パキスタンの諜報部にいる情報源が述べた。

イスラーム過激派のHarkat-ul-Jihad-e-IslamiのリーダーQari Saifullah Akhtarが、ドバイで逮捕され、土曜日にイスラマバードに引き渡された。

ある諜報部の情報源によると、先日逮捕されたコンピューター技師のカーンが、治安部に協力してアルカイダの仲間たちに囮のEメールを送っていたが、アメリカの新聞に名前が暴露されたために、作戦は失敗したという。

これとは別に、土曜日にHarkat-ul-Mujahideenの責任者、Fazal-ur Rehman Khalilを逮捕したと、パキスタンの情報源が語った。彼の逮捕は、改称しながら活動を続けているイラスム過激派に対する、警告と見られる。

Akhtarは「パキスタンにおけるアルカイダの幹部工作員」だという。2001年には、ビンラディンやオマール師とともに、アフガニスタンにいたらしい。その後サウジに、続いてアラブ首長国連邦に逃亡した。Akhtarは12月のムシャラフ暗殺未遂事件や、7月の次期首相候補のアジズ暗殺未遂事件と関係があると見られている。(後略)

hoonPakistan Intelligence Claims Another Al Qaeda Scalp
ISLAMABAD


■アメリカ、秘密を暴露したとパキスタン[040807 Washington Times]

パキスタンは土曜日に、アルカイダ容疑者の名前を暴露したことで、アメリカがテロ組織撲滅作戦を台無しにした、と非難した。

アルカイダのコンピュータ技師Mohammed Naeem Noor Khanは、パキスタンの諜報部に協力することに同意していたという。取り調べのあと、アルカイダ工作員たちに暗号化されたメールを送信することに同意し、彼の協力でほかのアルカイダを逮捕することが計画されていた。しかし『New York Times』が、カーンの取り調べの結果、アメリカにテロ警戒情報が出されたと暴露した。そのためにカーンの存在が明るみに出てしまったため、彼を極秘の場所に移さなければければならなくなったという。

garrU.S. blew cover, says Pakistan Islamabad、(UPI)


■パキスタン、バローチスタンから手を引く[040807 Asia Times]

南ワジリスタンへの軍派遣が地元から強く反対されているが、イスラマバードはバローチスタンから兵を撤退させ、リーダーたちと話し合うという。

同時に、パキスタンはイラクには派兵しないと型通りの声明を発表するいっぼうで、万が一の場合に備えて、準備は続いている。

バローチスタンでは、この地域の天然ガスや鉱物資源などの利権、政治的、経済的権利を請求して、抵抗勢力たちがキャンペーンを展開している。ここ数ヵ月間、バローチスタンではロケット攻撃や爆発事件が相次ぎ、天然ガスのパイプラインを破壊、クエッタの軍の兵士の居住地も、攻撃されている。先週は銃を持った男たちが政府の車両を狙い、6人が死亡した。

《いっぽうワジリスタンでは》

南北ワジリスタンからは、ほとんと情報は入ってこないが、地元の情報源によると、抵抗勢力たちはまだまだ元気で、軍はそのキャンプ地から出られないでいるという。パトロールに出れば攻撃されるようで、確認はとれていないが、毎日双方とも、5〜7人の死亡者がいるという。

木曜日には、ラワルピンディからバヌーに向けて飛び立ったヘリコプターが墜落した。13人の軍関係者が死亡。ヘリコプターは撃ち落とされたという噂もある。

《バローチスタンの作戦》

軍に近い情報源によると、政府は部族民リーダーと話し合うとこで時間を稼ぎ、バローチスタンでは攻撃しないという。一般的に、冷戦時代のバローチスタン大学の左翼バローチ学生組織が元となった地下組織、Baloch Liberation Army(BLA)が、抵抗勢力たちをけしかけているという。パキスタンにおけるアメリカの影響力と均衡をとるために、ソ連はBLAに資金や武器などを流した。ソ連崩壊後、BLAについての噂はあまりない。

しかしアフガニスタンのタリバン政権崩壊後、アメリカは自身のスパイネットワークを維持し、ISIだけを頼りにしないことが重要と考えた。反タリバン運動、それがパシュトゥンであろうが、バローチであろうが、アメリカにとっては良い駒となった。したがって、長い間ロンドンに亡命していたパローチナショナリストのリーダーのSardar Attaullah Khan Mengalが、パキスタンに帰国したというニュースは、驚きではなかった。そして数百人の若者たちが、BLAの旗の下で、訓練を受けた。訓練は、バローチスタンのDera BugtiのそばのKohlu基地で行なわれた。未確認情報によると、アフガニスタンとインド政府が一役買ったともいわれる。このグループとは別に、Nawab Akbar Bugti、Mengal、Nawab Khair Bux Mariなどの部族長が、パキスタン軍に対抗するよう、部族民に呼びかけたらしい。

情報源によると、軍は、もし大きな攻撃を仕掛けたら、バローチスタンの抵抗勢力たちを蹴散らすことは簡単だと考えているという。南ワジリスタンのそばだからだ。しかし2つの前線で戦うことは無謀だ。大きなダメージもあるだろう。野党はすでに、軍の介入を中止するよう、抗議している。

かわりに、地元のリーダーたちが何人も逮捕されている。拘留している間、その支持者たちに不穏な行動をしないよう、説得することができるからだ。

《イラクに関して、いまだに問題あり》

サウジがムスリム連合軍を組織することを提案したが、パキスタンは公的にイラクには派兵しないと公言した。しかし『Asia Times』が入手した情報によると、軍本部は秘密裏で、派兵の準備をいまだにしているという。ラワルピンディの前警察司令官で現在のラワルピンディ本部の軍長官Lieutenant-General Arif Hasanは、いくつかのオプションのもとで動くよう、任命されているという。 ・予備軍から人間を送る。 ・早期退職をしようとしている高官や兵士たちを退職させ、パキスタン軍としてではなく、志願者として派遣する。 ・退役軍事高官や兵士からなる、別の志願部隊を派遣する。

いっぽう、この最後のグループはすぐにでも、国連警備員として派遣される可能性がある。

hoonPakistan backs off Balochistan
By Syed Saleem Shahzad、KARACHI


■ムシャラフ攻撃で逮捕された過激派の責任者、釈放[040807 Daily Times]

活動が禁止されているKhudam-ul-Furqanの責任者、Maulana Abdul Jabbarが釈放された。ムシャラフ大統領に対する自爆テロ事件との関連で、長期間拘留されていた。

治安局は、綿密な捜査を行なった結果、Maulana Abdul Jabbarを釈放したが、今のところ彼の行動は制限されるという。自爆テロ犯のMohammad Jamilが、過激派組織のJaish Muhammadに所属していたときに、彼の下で行動していたために、拘留されていた。彼は以前タキシラとマリーの教会を攻撃したとして、拘留されていたことがある。

smellBanned outfit chief arrested for attack on Musharraf released
By Mohammad Imran、ISLAMABAD


■シャカイの衝突で部族民6人死亡[040807 News]

南ワジリスタンのシャカイで、治安部隊が攻撃を始め、部族民6人が死亡、2人が負傷した。

Ahmadzai Wazir族の枝族Khunyakhelが6人殺害され、女性も含まれているという。状況は非常に緊張しており、部族民たちは治安部隊による無差別的な攻撃が続くのであれば、行政側に協力するのをやめ、外国人テロリストの捜索を拒否する可能性が出てきたという。(中略)

「戦闘はまだ続いているが、軍隊の前進は止まっている」と、地元民が語った。サントイとマントイ、そしてシャカイは治安部隊にとってはまだ危険地帯で、以前抵抗勢力を一掃するために政府に協力する約束していた部族民たちは、徐々に気持ちが変わり始めてきているという。

ジルガは政治家との会合をもつだけで、Ahmadzai Wazirの枝族たちは、それぞれ独自に行動している。36人議会も、ほとんど機能していない。

ナライ地域では、最近軍の車列が攻撃されたことと関係したとして、30人の容疑者を逮捕した。

hoonSix tribesmen killed in Shakai clash
By Behroz Khan and Sailab Mahsud、PESHAWAR


■イスラマバード、2人のアルカイダ首謀者捜索[040807 News]

パキスタンは、北アフリカ出身の2人のアルカイダ「首謀者」を捜索しているという。そのうちの1人は、テロ組織のひとつのリーダーだという。

リビア人のAbu Farjとエジプト人のハムザとして知られる男は、パキスタンで逮捕されたアルカイダ幹部の仲間だという。FarjとHamzaは非常に重要なアルカイダ工作員で、パキスタンに隠れていると、ある治安高官が『AFP』に述べた。「我々はこの2人を必死に探している」という。FarjとHamzaは、アメリカが500万ドルの賞金をかけている容疑者である。(後略)

hoonIslamabad hunts two top al-Qaeda masterminds
ISLAMABAD


■アメリカの圧力で、ムシャラフ得する[040806 Guardian]

ここのところパキスタンでアルカイダが立て続けに逮捕されているが、これらはブッシュ政権がムシャラフにかけた圧力の成果である。今のところパキスタンは、アルカイダとタリバンを450人逮捕したという。新たな「重要な」容疑者も逮捕したらしい。パキスタンはこれだけの仕事はしているが、ムシャラフの動機にはいくつかの疑問点がある。

あるイギリス人オブザーバーによると、ムシャラフは、「必要性があるときに、帽子の中から容疑者を出す」驚くべき才能があるという。アメリカの民主党大会の数日前に起きた、7月25日のGhailaniの逮捕は、Khalid Shaikh Mohammad以来の大きな成果だ。先月ある共和党の雑誌が、パキスタン人治安部高官の話として、ブッシュ政権は11月の選挙までに、ビンラディンとザワヒリを逮捕するよう、ムシャラフに圧力をかけていると報告した。この報告の中で、共和党大会の3日前が、最もいいタイミングだとホワイトハウスが暗にほのめかしたと、ある情報源が語った。この話は、強く否定されている。

「テロとの戦争は、子供の遊びではない」と、パキスタン治安部高官が『Christian Science Monitor』に語った。「圧力があるとすれば、それはテロリストたちを一掃するために、アメリカとパキスタン両方にかけられる圧力だ」という。選挙と連動して、パキスタンに圧力はかけてないと、アメリカ高官も語る。

しかし圧力があろうとなかろうと、ムシャラフはこれをうまく利用している。ムシャラフが政権を取って以来、パキスタンは共和国メンバーシップから除名されていたが、6月に再び加入が許された。またアメリカとイギリスにとって、非NATO同盟国として賞賛され、核疑惑に対しても深く追求されずにすんでいる。さらにパキスタンは金を得ている。おそらくアメリカが公的に認めている700万ドル以上のものを、受け取っているだろう。「戦略的サポート」として、年に10億ドルもらっているという報告もある。皮肉なことに、パキスタンはテロに完全に勝利するよりも、長くてだらだらした戦争をすればするほど、儲けることになる。

しかし、ムシャラフがアルカイダに対抗していることは、疑いない。「明らかに勝利している」とムシャラフは昨日『Dawn』に語った。ムシャラフは国営の学校を奨励することで、過激派を一掃しようという長期戦をとっている。しかしこの効果が浸透するまで、まだまだ時間がかかる。彼のこのゆっくりした行動が、国内における彼の弱点だ。宗教学校と直接対戦することは、彼にとって危険すぎる。問題は、短期間で彼が持つビジョンをパキスタンに投影できないことだ。「経済的にアメリカの支持を必要としている。しかし政治的には、イスラーム政党の支持を維持する必要がある」と、Royal Institute for International AffairsのGareth Priceが述べた。

smellMusharraf profits under US pressure
Brian Whitaker


■逮捕されたアルカイダ工作員の素顔[040806 New York Times]

最近逮捕されたパキスタン人コンピューター技師、カーン(Muhammad Naeem Noor Khan)氏は、アルカイダの世話役人といわれているが、彼が取調官に語ったところによると、パキスタンの中産階級出身の、教育を受けた男だったことがわかった。(中略)

カーン氏は宗教学校ではなく、1997年にドバイで開催された結婚式で出会ったサウジ人をとおして、アルカイダと接触した。この男が別の男に彼を紹介し、アフガニスタンに訓練に行くことを勧めたらしい。彼は1998年、アフガニスタンのコーストの訓練所で25日間過ごした。またカラチの由緒あるNadirshaw Eduljee Dinshaw University of Engineering and Technologyでも教育を受けている。この大学も、またそれ以前に通っていたAdamjee Government Science Collegeでも、授業は全部、英語で行なう。英語が達者なのは、このためだ。

カーンの父親はPIAのパーサー、母親はカラチのSt. Joseph Collegeの植物学の講師である。パシュトゥン族だという。家族は47年の分離独立のあと、パキスタンに来た。

彼は上流階級ではなく、中産階級で、政府の集合住宅に住んでいた。父親は息子の行動について何も知らないと述べた。カーンは、ラホール空港に父親からの荷物を受け取りに出かけたときに、逮捕された。父親の職業柄、彼は幅広く旅行した。ロンドンでしばらく勉強もしたが、すぐに飽きた。イギリスには親戚がいた。彼の従兄弟2人は、ボスニアやチェチェンのムスリムのためにジハードを行ない、2000年に対テロ法に引っかかって逮捕されたらしい。その後釈放された。パキスタン国内では部族地帯に赴き、アルカイダ工作員たちと会った。

部族地帯からメッセンジャーが来て、メッセージが入ったコンピューター・ディスクを持ってきた。シャカイに集合していた司令官たちと別の工作員との間の、橋渡しをしていたらしい。目的が何であったのかは、わからない。ディスクを持ってきた者は、部族地帯に新しい人員を連れ帰って、訓練していたという。

学校時代の友人や、その後に知り合った友人などの名前を挙げている。彼のパキスタン人上司、そしてパキスタンにいるアラブ人たちの住居を手配するパキスタン人、Javedなどについて語った。ヒースロー空港の写真も持っていたというが、計画については何も知らないと述べる。取締官は、彼の協力的な態度は、怪しいという。おそらく、少しずつ語り、組織が地下に潜るための時間稼ぎをしているのだろう。

smellArrested Qaeda Operative: Life of Degrees and Aliases
By AMY WALDMAN、Islamabad


■アルカイダ、飛行場への攻撃を計画[040806 Dawn]

アルカイダはカラチ空港と、ムシャラフ大統領が用いるチャカラ空軍基地を爆破する計画をたてていたという。

2週刊前に逮捕されたタンザニア人のAhmed Khalfan Ghailaniが、パキスタン国内で自爆テロを行なう計画をたてていたと話した。

garrAl Qaeda planned attacks on airports
ISLAMABAD


■パキスタン、アルカイダに圧力[040806 Washington Post]

パキスタン軍はアフガニスタンとの国境付近で激しい戦闘を行ない、戦士たちを都市部に追いやっている。いっぽうパキスタン当局は木曜日に、軍はアメリカの盗聴システムなどを用いて、アルカイダ容疑者たちを監視することができるようになったと述べた。このような動きから、最近3人のアルカイダ工作員が逮捕されたという。

作戦はCIAから何百ドルもの援助を得て行なわれ、National Security Agencyの備品を用い、パキスタン軍や諜報部などによって実施されている。ここ数日間で100人以上の容疑者を逮捕した。そのうち18人がアルカイダメンバーだという。(中略)

最近のワジリスタンでの戦闘は、パキスタン人高官たちを驚かせている。ここ2ヵ月間、数千人の兵士たちがワジリスタンで戦っている。「一時期はザワヒリがいるという情報があった。ところが行ってみると、ザワヒリはいなかった。しかし、未来のザワヒリはすべて殺害した」とあるパキスタン諜報部員は語る。

木曜日に、ワジリスタンのコハート近くで軍のヘリコプターが墜落して、3人の高官を含む13人が死亡した。先月は自爆テロ犯が軍司令官の家で自爆し、諜報部員2人が殺害された。この地域では、少なくとも100人のパキスタン軍と、部族民や非パキスタン人を含む200人が死亡している。

水曜日の夜には、シャカイで軍のチェックポストがロケット弾攻撃を受けた。当局はこの地域に経済制裁を与えている。「アルカイダ要員たちが地元民たちと協力して、さまざまな場所でヒット・アンド・ラン攻撃をしているために、状況は緊張している」とペシャワルの諜報高官が述べた。

hoonPakistan Pressures Al Qaeda


■ニューヨークのAlbanyで、モスクのリーダ−2人逮捕[040806 AP]

当局はニューヨークのAlbanyにあるモスクのリーダー2人を、木曜日早朝に逮捕した。パキスタン外交官を暗殺するために、肩掛け擲弾発射筒を購入する計画を支援していたという。

FBIによると、男たちはパキスタン大使を暗殺するために購入するという発射筒のための資金を援助したという。非ムスリムを援助するパキスタン政府に対する、復讐と見られる。しかし実際にこのような計画はなく、罪を軽減させるためにFBIに協力していたある裏切り犯による、囮捜査だった。

記者会見で副検事総長は、このようなテロ計画は実際にはなかったと述べた。2人の危険人物を取り締まることに加えて、テロリストやその協力者にメッセージを送ることが目的だという。

逮捕されたのはMasjid As-SalamモスクのイマームYassin Muhiddin Arefとモスクの創設者の1人であるMohammed Mosharref Hossainだという。2人の妻は、夫がテロ計画に関わっていることを否定している。男たちはテロに対して資金を提供し、支援している証拠を隠滅した罪に問われている。(後略)

garrTwo Albany, N.Y., Mosque Leaders Arrested


■ワジリスタンで、12人死亡、うち兵士は4人[040806 Nations]

南北ワジリスタンで、少なくとも住民7人と軍兵士4人、抵抗勢力1人が死亡した。

シャカイでは、治安部隊と抵抗勢力との間で激しい戦闘があり、市民7人と軍兵士3人、抵抗勢力1人が死亡、何十人もが負傷した。北ワジタスタンでは軍の車列が襲撃され、国境警察隊員が死亡し、2人が負傷した。車両はラズマック付近で襲撃された。サントイとマントイの山中では、激しい戦闘が続き、家屋に被害が出ている。

情報によると、水曜日の深夜、シャカイの軍車列が抵抗勢力に襲撃され、軍兵士3人が死亡、数人が負傷したという。車はシャカイからサントイ、マントイに向かっていた。軍はすでに北ワジリスタン側から、シャワル山をコントロールしている。軍がシャワル山脈に向かっているときに、銃撃戦が開始した。銃撃戦に巻き込まれ、住民5人が死亡し、6人が負傷。死亡者の数は増えそうだ。

garr4 troops, militant among 12 killed in Waziristan clashes
From Allah Noor Nawaz、WANA


■ワナ付近の戦闘で11人死亡[040806 News]

水曜日と木曜日の間に南ワジリスタン各地で戦闘が発生し、治安部隊と地元民を含む、少なくとも11人が死亡した。

地元情報源によると、抵抗勢力がシャカイ付近のKhomrangで軍の車列を襲撃し、8人の兵士が死亡したという。軍による声明発表はない。

シャカイ上空にはヘリコプターが1日中旋回し、シャカイ、Tiarza、Ziyari Noor Campから重砲や迫撃砲で山中の抵抗勢力たちを狙っている。地元民によると、シャカイ付近のSer Kot Potaikhelにある4軒の家が破壊された。住民7人が死亡したという報告もある。今後、死傷者の数は増えるもようである。

いっぽうで、木曜日に計画されていたAhmadzai Wazir族のジルガは、36人議会の存続に対して意見が分かれているために、延期された。部族民たちはこの議会の解散を求めたが、行政はこれを受け入れていない。

北ワジリスタンからの情報によると、シャワルからスピン・カマルに向かっていた軍の車両を抵抗勢力が襲撃し、少なくとも準軍隊兵士3人が負傷したという。

シャカイのAtikhel、Yawar Tarkai、Khomrangで新たな戦闘が起きた。

garr11 die in exchange of fire near Wana
By Behroz Khan and Sailab Mahsud、PESHAWAR


■ムシャラフ、アメリカから退く[040805 Asia Times]

「パキスタンはイラクに派兵しない」。パキスタンの外務省は最近このような態度をとり、ムシャラフは、アメリカの影響力が及ぶ範囲から、退こうとし始めた。

数日前、イスラマバードはこのような型通りの声明を発表することを拒んだために、イラクで捕虜にされていたパキスタン人は、殺害された。臨時首相のChaudhary Shujaat Hussainはサウジアラビアにわざわざ出向き、パキスタンがイラクに派兵することに関して、各国の意見が一致していたと発言。またサウジはイラクにムスリム連合軍を派兵することを提案し、パキスタンはその主要国になるはずだった。さらに国会は、イラクに派兵しないと、決議することができなかった。アメリカの中東指令司令官のJohn Abizaid将軍が先週イスラマバードを訪れたときも、アメリカはパキスタンのイラク派兵を望むと述べ、パキスタンは「しかるべき時ががきたら」と答えた。

いっぽうで過激派から、もういっぽうでアメリカから圧力をかけられ、今ムシャラフは、ワシントンから距離を置こうとしているように見える。少なくとも、軍に関して。アルカイダは、いまだに定期的に引き渡しているが。

最近『Asia Times』は治安部から、Abizaidの訪問以前に臨時首相のHussainがイスラーム連合党のMMAのリーダーたちと会談して、イラクに派兵することに対して抗議し、各地でデモを展開して「人々が反対していることをアメリカに印象づける」よう要求した、という情報を得た。

ムシャラフに近いカラチの人物が、「ムシャラフは圧力に対して敏感だ。彼には圧力にすぐ反応する能力がない。この圧力に対抗するまでに、いつも時間がかかる。確かな支持があることを確信したあと、はじめて行動に出る」と述べた。

《増大する圧力》

イスラーム抵抗勢力たちは、南北ワジリスタンで抵抗を続ける。ワシントンの圧力のもとに、軍は外国人抵抗勢力の一掃に従事している。軍は毎日のようにロケット弾やミサイル攻撃を受け、遠隔操作による爆弾で苦しめられている。

バローチスタンでは、タリバンと対抗させるためにアメリカが支援していた、反パキスタンの立場をとるバローチ族が、今、再び結集してパキスタン軍に打撃を与えている。

次期首相候補の、前銀行員で現在は財務大臣のシャカット・アジーズに政治的地盤がないことを、多くの者たちは警戒している。軍に親戚を持つ、これまでの封建的な一族たちは、落ち着かない気持ちで、政治的影響力を失うのではないかと恐れている。

これらのことが、最近のムシャラフの態度の原因となっている。すなわち、 ・南ワジリスタンの作戦の責任者、Major-General Ayaz Khattakの事務所で自爆テロが起きた。彼は難を逃れたが、この事件のあと当局が現場を検分しているときに、別の晩弾が遠隔装置で爆発して、諜報部高官が殺害された。 ・次期首相候補のアジズを標的として自爆テロが起きた。彼は難を免れたが、11人が死亡。 ・最近のlanger集会の様子(langerは宴会の意。軍は伝統的に高官や兵士とその家族のために、宴を催す。ここで率直な意見や軍の諜報情報、噂話を交換し、それが警察司令官や陸軍長官に報告される。集まった人々は、完全にイラク派兵に反対していた)。

さらに軍諜報部やISIを含めたパキスタンの諜報部は、軍隊内で高まっている批判について、ムシャラフに忠告してきた。つまり、リーダーシップに対する批判である。ムシャラフ自身も、これを公言している。特に自分に対する暗殺計画に、軍内部が関わっていたとを発表した。またアルカイダとその共鳴者たちによる攻撃も頻発しており、内閣のメンバーも、その標的になり始めた。

《最終期限が迫る》

10月7日までに、ムシャラフは引退する2人の将軍の後任者を、決めなければならない。そして年末までには、大統領か陸軍長官の地位のどちらかを、選ばなければならない。この2つを念頭に、ムシャラフはイラクに派兵することに関する論争に、終止符を打ちたい。そして新たな将軍が選ばれるまで、待つ。おそらく後任者は、年齢による序列で選ばれるのはなく、ムシャラフに対する忠誠心を持つ者になるだろう。そして敵対する高官たちは、辞任し、彼の権力は確かなものになる。

hoonMusharraf steps back from the US
By Syed Saleem Shahzad、KARACHI


■軍、シャカイに向かう[040805 Nations]

軍と準軍隊は、シャカイの山岳地帯と、サントイとマントイ地方に向かっているという。

Khamrangに隠れている過激派と治安部隊との間の交戦後、これらの前進が見られた。シャーワラ山に続くサントイとマントイに隠れる、アルカイダ残党たちを包囲しようとしているようだ。軍はすでに南北ワジリスタンの間にあるシャーワラ山脈の数カ所を、制御している。

いっぼうシャカイでは、少なくとも準軍隊員6人が、抵抗勢力との交戦で負傷した。

また軍は準軍隊は、国境付近のSar Gheeshaを制御したという。この地点を制圧したことで、過激派の動きが把握しやすくなったと思われる。(後略)

hoonTroops advance in Shawal mountain
Awar Din Mehsud、LADHA


■ワジリスタンの衝突、激しさを増す[040805 News]

軍と抵抗勢力との戦いが、南ワジリスタン各地で起きた。

国境地帯で、軍と抵抗勢力の間で激しい戦いがあった。軍はZalai、Dham Cheena、アンゴール・アダ、シャカイにいるテロリストたちと交戦した。テロリストたちは、Zalaiにいる準軍隊の駐屯地に、ロケット弾4発を撃ち込んだ。

シャカイでは、軍は長距離爆弾を用いて抵抗勢力を攻撃した。軍のヘリコプターか出動。被害の状況は明らかにされていない。ワナでは、Zalaiでの攻撃で、準軍隊員3人が負傷したという噂が立っている。

hoonTroops-militants clashes intensify in Waziristan
WANA


■「アルカイダのコンピュータ専門家は、テロ計画者」[040805 News]

先月逮捕されたアルカイダのパキスタン人コンピュータ専門家は、テロ組織のプランナーで、ロンドンのヒースロヒー空港を攻撃する計画を立てていたと、治安部高官が水曜日に述べた。

Naeem Noor Khanカーン(25)、別名Abu Talhaは、「アルカイダの外交部門の最高幹部」だったという。影響力のある家族のもとに生まれ、カラチのエリート大学Nadirshaw Eduljee Dinshaw(NED)Universityでコンピューターサイエンスを学んだ。卒業後しばらくロンドンで暮らし、アルカイダのメンバーと接触していたようだ。1990年代にアルカイダに入ったらしい。

「アルカイダ工作員と思われる男に中東へ向かう飛行機の中で会い、テロ組織に入った」という。中東から帰国すると、アフガニスタンに向かい、1998年から2001年までの間、アル・ファルーク訓練所で武器の訓練を受けた。礼儀正しく、冷静な男だという。

カーンの父親によると、息子には数年会っていないという。家を出るまでは、抵抗勢力の組織とは関係がなかったとも述べた。(後略)

hoon'Al-Qaeda computer whizz was top terror planner'
ISLAMABAD


■アルカイダ幹部、イギリスで逮捕[040805 Daily Telegraph]

イギリスでテロを計画していたアルカイダ幹部が、スコットランド・ヤードに逮捕された。最近逮捕された13人の容疑者たちは、主にイズリス生まれであるが、アジア系である。

容疑者はAbu Eisa Al Hindiという名前を用い、「アルカイダ幹部」といわれる。パキスタンの諜報部からの情報をもとに、逮捕された。パキスタン高官は、「イギリスで何らかの攻撃を計画していた。彼の逮捕は、パキスタンで逮捕されたアルカイダ工作員たちから引き出した諜報情報が、間違ってないことの証拠となる」と述べた。

Abu Eisaが、木曜日に逮捕された13人の中に含まれていたかどうかは、明らかになっていない。また先日パキスタンで逮捕されたMohammad Naeem Noor Khan、別名Abu Talhaは、ヒースロー空港を攻撃する計画を立てていたことがわかった。(後略)

hoonSenior al-Qa'eda suspect seized in Britain
By Philip Johnston and Peter Foster


■アルカイダのターゲットは南アフリカ[040805 AP]

7月25日にグジュラートでアルカイダ幹部とともに逮捕された2人の南アフリカ国籍の男が、母国の観光地でテロを行なうことを計画していたという。

南アフリカ人容疑者の名前は、Feroz IbrahimとZubair Ismailだと、グジュラートの警察長Raja Munawar Hussainが述べた。現場から、南アフリカの地図などが押収されていた。「12時間も持続した銃撃戦からも、彼らは非常によく訓練されたテロリストであることがわかる。普通の人間ならとてもできない」という。

ラホールの諜報部によると、男たちは南アフリカのヨハネスブルクを狙っていたという。2人は逮捕の数日前に、アラブ首長国連邦からパキスタンに入った。(中略)

パキスタンの内務大臣が、数日前に2人のアルカイダ幹部と思われる者を逮捕したと発言していたが、この2人の男とは別の者を指していると思われる。

グジュラートで逮捕された3人は「非常に感情的で攻撃的だった」という。「ブッシュを非難し、我々の敵だと名指しし、我々が勝利するまで彼とアメリカを追跡する」と述べたらしい。またGhailaniは怒りで震えながら「神は偉大なり!  これは神の国で、我々は神の人間だ」と叫んだという。

パキスタン当局は、地元紙がGhailaniをアメリカに引き渡したと報道したことを否定した。まだパキスタンの拘束下にあるという。また水曜日には、パキスタンの女性がカラチの裁判所に、自分の夫はテロリスト容疑者、マスラブ・アルーチと間違われて逮捕されたと訴えた。(後略)

hoonPakistan: South Africa an al-Qaida Target


■アフガニスタン高官、カルザイの敵対者を応援[040804 AP]

ファヒム国防大臣は水曜日に、大統領選ではカルザイの敵対者を応援するが、地位に就くために、暴力は使わないと述べた。

ファヒムは公の前に初めて出て、2001年にアメリカがタリバン政権を崩壊させるために協力した軍のリーダーたちを排除しようとすることは「過ち」だ、と発言。しかし今後の権力争いは、平和的に行われるだろうと主張した。「銃を用いるときは終わった。政治家の時代だ」。

「他の大臣とともに、カヌーニ氏を支持する」とファヒームは述べる。「カルザイは、もうムジャヒディンの支持は受けないだろう」。外務大臣アブドゥッラーもカヌーニを支持し、北部のタジークに3人による強力なタジーク権力を作ろうとしている。ウズベクのドスタム、ハザラのMohammed Mohaqeqも大統領に立候補している。

hoonAfghan Official Backing Karzai Opponent
By STEPHEN GRAHAM、KABUL


■パキスタン、タリバンの訓練を許可と戦士[040804 New York Times]

パキスタンはアルカイダに対する戦いに協力しているにもかかわらず、イスラーム過激派グループは武装兵士たちを訓練して、アフガニスタンに送り込んでいると非難される。パキスタン政府は、このような訓練所の存在を否定する。アフガン政府は、3ヵ月前にアフガニスタン南部で、タリバンとともに戦っていたパキスタン人を逮捕した。彼の話は、パキスタンに対する非難を、現実的なものにしている。

Muhammad Sohail(17歳)はカラチに住んでいたという。7月の終わりに行なわれたインタビューで、パキスタンはアフガニスタンで戦うための武装勢力を訓練したり、人員を集めることを許可していると述べた。Sohailは、インタビューに応じれば、罪が軽くなると信じている。アメリカに目を付けられている地元モスクの仲介で、アフガニスタンに行くことにしたという。イスラマバードからそう離れていない場所で、軍事訓練を受けた。

Sohailによると、Jamiat-ul-Ansarと改名されたテロ組織、Harakat-ul-Mujahedeenによって招集され、訓練を受けたという。アメリカの圧力がかかり、ムシャラフが解散させた組織だが、新たな名称のもとで今でも活動しており、そのリーダーFazlur Rehman Khalilは完全に自由の身である。

Khalilは1980年代から、軍事訓練やメンバー集めにかかわってきた。米軍は、アフガニスタンにあった彼の訓練所を爆撃し、パキスタン人が多数殺害された。このときKhalilは、アメリカに復讐することを誓った。

パキスタンがカシミールでテロを支援していることは、公然の秘密だ。先月パキスタンを訪れたアーミテージは、パキスタンはカシミールにある抵抗勢力のための訓練所をすべて閉鎖してはいない、と述べた。そしてアルカイダの取り調べに関してはパキスタンを賞賛したが、タリバンに対してはもっと多くのことをするように、警告した。

Sohailは、タリバンとともに戦って逮捕された唯一の人物ではない。しかし彼はインタビューに応じ、またJamiat-ul-Ansarのメンバーであることを示す会員証を持ち、組織の幹部の電話番号リスト持っていた。

パキスタンの高官によれば、Sohailのケースは特別であり、パキスタンの戦闘員たちがアフガニスタンに行っているわけではないという。アフガニスタンのパキスタン大使、Rustam Shah Mohmandは、Jamiat-ul-Ansarとそのネットワークは崩壊したと信じているという。「我々の政策に不透明な点はない」。「政府は訓練所のスポンサーになったり、創設したり、その存在を認知してはいない。そのようなものがあれば、すぐに取り壊されるはずだ」と述べた。

アフガニスタンの米大使カリルザドは、もしパキスタンが国境で仕事をちゃんとしないのであれば、米軍がそれをしなければならないだろう、と述べている。先月カブールで語った欧米外交官は、「タリバンは、樽の中の魚のようなものだ。パキスタンで訓練され、休息し、支持を受ける」と語る。パキスタンはアフガニスタンで影響力を保持するために、タリバンを支持する。万が一インドと戦いが起きた場合、パキスタン軍は西部に逃げ込む場所を確保しようとしているのだ

ムシャラフはタリバンを取り締まれば、原理主義政党から抗議されることを恐れる。ビンラディンが逮捕されれば、アメリカから見放されることも恐れている。パキスタンはこれまで、タリバンはパキスタンにとって脅威ではないと述べてきた。またタリバンはアフガニスタンでは、法的に嫌われているとさえ述べることもある。

おそらくスワートで生まれたSohailは、パシュトゥンであるために、戦士に選ばれたのだろう。「毎週木曜日にモスクに行くと、ジハードに行くべきだといわれた」。「パレスチナでもチェチェンでもフランスでも、ムスリムは虐待されている。だから参加することにした。1ヵ月間、訓練を受けた」。

15人の仲間とともに、マンシェーラ付近の訓練所で訓練を受けた。それからイスラマバードに行くと、Jamiat-ul-AnsarのリーダーのKhalilと会った。3ヵ月後にKhalilがモスクに来て、「アメリカ人と戦いに行け」と述べた。そこでクエッタに行き、4人の仲間たちと国境を越えてカンダハルをめざし、指定されたホテルにたどりつくと、鞄と武器があった。翌日カンダハルに近いPanjwaiにある山中の基地に行き、50人と戦士とともに、戦いに加わった

そのあとの話は曖昧になる。一晩戦ったあと、パキスタンに戻ったが、再び情報や負傷者の数を確認するために、アフガニスタンに追い返されたという。そこでタリバンと間違えて警察に近づき、逮捕された。

4月に、警察官と援助活動家2人が殺害されたPanjwai地方の戦いに加わった疑いがかけられている。逮捕された他の者たちは、パキスタンにいるアフガン難民だった。彼らはクエッタ近辺にある訓練所で訓練を受けたという。(後略)

hoonPakistan Allows Taliban to Train, a Detained Fighter Says
By CARLOTTA GALL、KABUL


■アルカイダ、南ワジリスタンから一掃、と軍[040804 Daily Times]

パキスタン軍は火曜日に、国境付近に潜んでいたアルカイダと関係のある抵抗勢力は、すべて一掃されたと発表した。

「シャカイ地域やサントイ、マントイで実施していた最近の作戦で、この地域からアルカイダを一掃した。膨大な量の武器を押収した」と軍が声明を発表した。「これらの作戦で、南ワジリスタンのテロリストの拠点を排除した」という。声明によると、作戦で押収した武器は、パキスタン各地で生じていたテロ攻撃で用いられていたものと類似しているという。(中略)

部族リーダーのハッジ・オマールは、数百人の米兵がワナの作戦に参加していると述べた。

hoonQaeda flushed out of S Waziristan: Army
ISLAMABAD


■アルチの逮捕、論争される[040804 Daily Times]

Khalid Shaikh Mohammadの甥のアルチ(Abu Musaab Aruchi)の逮捕が、Jamila Khatoonによってシンド高等裁判所で論争されている。Jamila Khatoonは、自分の夫Abdul Karim Mehmoodはアルチと間違われて逮捕されたと告訴した。

彼女によると、6月12日に警察がFederal B Areaにある自宅を捜索し、夫が逮捕されたという。翌日、内務相のハヤートがイスラマバードで記者会見し、政府はアルチを逮捕したと述べ、自分の住所を挙げたという。また政府は、彼女の夫は100万ドルの懸賞金がかけられていたアルチだと述べたという。

Jamilaは、自分の夫はパキスタン人で、Turbatで発行された身分証明書を所持するという。夫はウルドゥー語やバローチ語のほかにアラブ語が話せるために、警察は夫を逮捕したと訴えた。夫は1988年以来、カラチに住んでいて、3人の子供はカラチの学校に通っているという。Jamilaは、彼女の夫は逮捕以後、裁判にかけられておらず、彼がどこにいるのかもわからないと述べた。

smellAruchi's arrest disputed
By Maqbool Ahmed、KARACHI


■アフガニスタンで抵抗勢力70人殺害[040804 AP]

米軍戦闘機に援護されたアフガン軍が、パキスタンとの国境付近で少なくとも70人の抵抗勢力を殺害したと軍高官が火曜日に述べた。

アフガン司令官によると、政府軍はアラビア語とチェチェン語のラジオを用いたメッセージを傍受したといい、アルカイダ戦士たちが含まれている可能性があると述べた。「敵の会話が聞こえた。外国人がいるにちがいない」。この戦闘でアフガン軍は2人死亡した。(中略)

米軍報道官Maj. Rick Peatは、パキスタンとの国境付近の戦場に、40〜50人の遺体を目撃したと報告したという。破損した車両も放置されているようだ。コーストは南ワジリスタンの反対側である。(後略)

hoonUp to 70 Militants Killed in Afghanistan


■6月のアルカイダ容疑者逮捕、大きな突破口となる[040803 Washington Post]

6月に逮捕されたアルカイダ工作員幹部の取り調べにより、アメリカとパキスタンの諜報部はさまざまな情報を入手、ニューヨークやワシントンに対する攻撃家企画が明らかになったと、パキスタン諜報部高官が述べた。

6月12日にアルカイダ工作員アルチ(Musaad Aruchi)が、CIAによって計画された作戦で、パキスタンの準軍隊によって逮捕された。パキスタンの諜報官幹部によると、アルチは「アルカイダがニューヨークかワシントンを近々攻撃すると確信していた」という。

パキスタン高官は、アルチの逮捕から、グジュラートに潜入していたタンザニア人Ahmed Khalfan Ghailaniの逮捕が導かれたという。「アルチは他のアルカイダ工作員たちと関係があったために、アメリカは彼を重視していた」と別のパキスタン治安部高官は述べる。アルチは、Khalid Shaikh Mohammadの甥だといわれる。さらに、1993年の世界貿易ビル爆破事件のラムジ・アーマッド・ユーセフの従兄弟でもある。

アメリカ諜報部の電話やインターネットの盗聴技術により、アルチがカラチに潜んでいることが明らかになった。パキスタン当局が3日間取り調べをしたあとにアメリカに引き渡され、パキスタン空軍基地からCIAの飛行機で極秘の捜査場所に飛び立った。

さらにアルチの捜査から、先月2人の重要人物が逮捕された。まず7月13日にラホールで逮捕されたパキスタン人Muhammad Naeem Noor Khanカーン。「カーンは、彼がアフガニスタンにいた時代に知り合ったアラブ人工作員に、メッセージを送っていた。彼は歩兵であり、重要人物とはいえない」。パキスタン高官によると「彼とテロ計画を結びつける証拠は、何も見つかっていない。まだ告訴するかどうかはわからない」という。

カーンから得た情報とアルチの取り調べから、タンザニア人Ghailaniガイラニが逮捕された。「ガイラニの逮捕は重要だ。彼は何か大きなことを計画していたようだ」とパキスタン高官は述べる。ガイラニとともに逮捕された2人の容疑者の取り調べから、彼がアメリカから重要なニュースを待っていたことが伺える。パキスタンとアメリカ高官たちは、この2人の容疑者の国籍を特定しようとしている最中だ。

数週間前にパキスタンの治安部によって逮捕されたアルカイダ工作員、Abu Talahaがもっていた証拠から、アメリカがテロに対して警戒体制をとったと、アメリカの諜報部幹部は述べる。Talahaは、まだパキスタンの拘束下にある。

アメリカとパキスタン政府との間の合意で、CIA、FBI、National Security Agencyはパキスタン国内のテロ容疑者に対して盗聴することを許可されていると、ある内閣大臣が述べた。またISIは、アメリカ政府によって提供された盗聴装置を用いている。「CIAとISIの間では、毎日のように情報交換がある。アフガン戦争時代よりも、両者の関係は強くなっている」。パキスタン警察によると、「一度標的が定められれば、FBIやCIAに訓練されたISI高官たちの指導のもとで、すぐに捜索が行なわれる」らしい。パキスタンで逮捕されたすべてのアルカイダ幹部は、アメリカに引き渡されている。

smellAl Qaeda Arrest In June Opened Valuable Leads
By Kamran Khan


■パキスタンでさらにアルカイダ逮捕[040803 AP]

パキスタン当局は、パンジャーブ州東部で2人のアルカイダテロリストを逮捕したという。そのうち1人には、数百万ドルの賞金が懸かっていたと、火曜日に高官が述べた。

内務相Faisal Saleh Hayyatは、「2500万ドルの賞金が懸かっていたAhmed Khalfan Ghailaniに加えて、数百万ドルの賞金がかかった、別の最重要容疑者を逮捕した」と述べた。2人ともアフリカ国籍だというが、名前や国籍には言及しなかった。

パキスタンかアフガニスタンにいるとされるFBIの最重要テロ容疑者リストには、4人のエジプト人とリビア人が載っている。それぞれ500万ドルの賞金が懸けられ、大使館爆破事件と関係している。ビンラディンの腹心のザワヒリもエジプト出身だ。彼とビンラディンは、アフガニスタンとの国境付近の部族地帯に隠れているといわれる。

Hayyatの声明は、それぞれ別の場所で、シリア人を含む6人のアルカイダの逮捕が発表されたことに続いて出された。3人の容疑者、パキスタン人2人と外国人1人がラホールで逮捕され、手榴弾やライフルなどが押収されたと、ある諜報部幹部が『AP』に語った。

もう1人の逮捕者は警察官Raja Waqarで、パンジャーブ州の政治家の事務所に配属されていた。彼はアルカイダと関係のある組織に、政府高官についての情報やその動向を流していたと、ラホール警察長官Tariq Salim Dogarが『AP』に述べた。

5人目は日曜日に、ラホールのパス発着場で逮捕された。男はシリア人Juma Ibrahimと名乗ったと、地方警察長官Aslam Ghauriが述べた。またこの他に、ラホールで疑わしい書類を持った男が飛行機に搭乗しようとして、逮捕された。Hayyatが言及した2人のアルカイダ幹部は、これらの6人の中の誰かをさすのかどうかはわからない。 (中略)

いっぽう、先日逮捕されたGhailaniは1998年8月6日に、ケニア航空でカラチに到着したという。ケニアで起きた米大使館爆破事件の1日前だ。それ以後、逮捕されるまでの彼の行動はわかってない。ある幹部が『AP』に語ったところによると、最近グジュラートに移ってくる以前、Ghailaniは南ワジリスタンにしばらくいたという。また一時はカラチとラホールにもいたようだ。

hoonMore al-Qaida Arrests Made in Pakistan
By PAUL HAVEN、ISLAMABAD


■Ahmadzai族に再び制裁を課す[040803 Daily Times]

南ワジリスタン行政は、Ahmadzai族が手配者Muhammad JavedとMaulvi Abbasを期限内に引き渡さなかったために、再び経済制裁を課した。

また、北ワジリスタンでは、ラズマックのキャンプと高校が攻撃された。またシャカイ谷では準軍隊兵士が1人が、地雷により爆死した。(後略)

hoonCurbs re-imposed on Ahmadzais
WANA


■タリバン、アフガン兵5人を殺害と主張[040803 News]

タリバンは月曜日に、コーストのGurbaz地域にあるZhawarキャンプを攻撃し、アフガン兵5人を殺害したと主張した。

タリバン報道官Mufti Latifullah Hakimiが『News』に、日曜日から続いた戦いでタリバン兵士2人が負傷したと述べた。タリバンは政府関係の建物を襲撃し、大量の武器を奪ったという。米軍戦闘機が空爆を開始したときには、すでに撤退した後だったと述べた。

コーストの治安責任者Khial Baz将軍が、戦闘の際、色の黒い外国人を逮捕した述べたことを尋ねたところ、タリバンも非アフガン人もこの戦いでは逮捕されてないと答えた。

hoonTaliban claim killing five Afghan soldiers
PESHAWAR


■パキスタン、いまだにテロ組織の避難所[040802 AP]

グジュラートで逮捕されたアルカイダ幹部のコンピュータから、アメリカやイギリスに対する新たな攻撃計画が暴露されたと、情報大臣のラシッドが月曜日に述べた。

この計画は、7月25日に逮捕されたタンザニア人Ahmed Khalfan Ghailaniのコンピューターに保存されていたEメールからわかったという。さらにもう1人コンピューター連絡係の男を逮捕し、現在取り調べを受けているとも述べた。「彼は重要人物だが、今名前は明かせない」と語った。この人物の国籍についても触れず、ラホールやグジュラートで逮捕されたのではないと、テレビに出演して語った。「この2人のほかに、何人かを逮捕している」という。

諜報部高官によると、男はコンピューター技師で、アルカイダ容疑者にメッセージを暗号で送っていたという。テレビでは名前をNoor Mohammedと報道したが、高官によると、これは別名だという。(後略)

hoonDespite Arrests, Pakistan Is Terror Refuge
By PAUL HAVEN、ISLAMABAD


■逮捕されたアルカイダの取り調べにより、警告を発令[040802 New York Times]

数週間前に、パキスタンで極秘のうちに逮捕されていたアルカイダ幹部の取り調べの結果、日曜日にCIAが、アメリカでテロが生じる恐れがあるとして警戒を呼びかけた。

パキスタンの諜報部高官によると、25歳のコンピューター技師Muhammad Naeem Noor Khanが、7月13日に逮捕されたという。彼はアルカイダのために、暗号を用いて情報を流していたらしい。アメリカ高官は、Khanがアルカイダメンバーであるかどうかを否定も肯定もしなかった。しかし逮捕のあと、「文章による証拠」が見つかったと述べ、これまでアルカイダが数年にわたって計画していた、金融機関に対する非常に洗練された広大な計画が明らかにされたという。

あるアメリカ人の諜報官によると、彼が24年間仕事をしていたなかで遭遇した、最も綿密な計画だという。また別の高官によれば、今回明らかになった情報から、アルカイダの新たな通信手段やその通信の発信方法が、明らかになったと述べた。(中略)

アメリカ高官は、今回逮捕されたアルカイダメンバーから得た情報から、さまざまな事実が始めた明るみに出たと述べた。ニューヨークやニューアーク、ワシントンの建物を標的とした攻撃は、9.11以前から計画されていたらしい。いかにして目標の場所まで行くか、目標の場所に曜日ごとに毎日どのくらいの人間がいるか、オイルトラックをハイジャックして武器として使うことができるか、建物を崩壊させるためにどのくらいの量の爆発物が必要か、などについて調べていたようだ。

アメリカ人高官は、CIAの協力を得て、このアルカイダ容疑者を逮捕したと述べた。パキスタンは、先週逮捕したAhmed Khalfan Ghailaniから情報を得たとするが、アメリカ高官によると、この容疑者が情報源ではないという。

パキスタンの諜報官から得た情報によると、最近の最も大きな逮捕は、Khan別名Abu Talhaで、彼は「新生アルカイダ」の代表だという。英語を流暢に話し、アメリカ、イギリス、ドイツなどの国々を訪れたことがあるらしい。タリバン時代はアフガニスタンで訓練を受けたようだ。逮捕後には、高度なテクノロジーを用いたコミュニケーション・システムについて説明している。Khanはウェブ・サイトを作成し、トルコ、ナイジェリア、パキスタンの北西辺境州の部族地帯にEメールを発信していた。

運び屋が、孤立した場所に隠れているアルカイダ幹部たちの手書きのメッセージやコンピューター・ディスクを、パキスタンの北西辺境州にある原理主義の宗教学校に届けていると、Khanは取調官に語っているらしい。そして別の運び屋が、それをラホールの東部にいるKhanに届け、そして彼がそれを暗号化してウェブに掲載、あるいは電子的に伝達していたという。アルカイダのコミュニケーションは、ほとんどインターネットを通じて行なわれているらしい。メッセージが送られて読まれたら、すべてのファイルは削除される。同じEメールアドレスは、数回しか用いられない。

この若いコンピュータ技師は、カラチの大学で学位を取っており、父親はパキスタン航空に勤め、植物博士として高校で教鞭をとる。本人は体格が良く、イギリス英語を完璧に話す。偽造IDカードを所持していて逮捕された。

Khanは1998年の6月にアフガニスタンの訓練所で、25日間の訓練を受けたとされる。現在の地位につくと、アルカイダによって結婚を取り持ってもらい、ラホールに借りている家の家賃の170ドルのほかに、報酬として90ドルを毎月受け取っていた。またインドネシアのアルカイダリーダー、ハンバリの弟とも接触していたらしい。彼の上司はAdilまたはImranとして知られているパキスタン人で、彼に仕事を回しているという。またサウジを拠点としているイエメン人、エジプト人、パレスチナ人、アラブ人、そしてアフガニスタンのコーストの「責任者」であるという男とも、接触している。ビンラディンの居場所については、アルカイダ幹部でさえ、それは知らないと述べたようだ。

ohohCaptured Qaeda Figure Led Way to Information Behind Warning
By DOUGLAS JEHL and DAVID ROHDE、WASHINGTON


■米軍とアフガン軍、「大きな打撃」を与える[040802 AP]

100人以上のアフガンと米軍の兵士がパキスタンとの国境付近で、約50人の抵抗勢力と衝突。米軍戦闘機も出動し、敵側に「大きな打撃」を与えたという。

コーストで戦闘があり、少なくとも5人のアフガン兵士が負傷したという。アフガン司令官によると、月曜日の早朝、コーストのZhawaraにある国境検問所の近くで、抵抗勢力との戦いが生じた。米軍報道官Maj. Rick Peatは、米軍主導の軍隊とアフガン国軍100人以上が戦闘に加わり、A B1爆撃機やA-10、コブラ戦闘ヘリコプターも出動したという。

4時間後に再び戦闘が生じ、約20人の抵抗勢力と対戦した。この対戦でアフガン兵1人が死亡、3人が負傷。抵抗勢力は撤退した。抵抗勢力の被害状況についてはわからない。

garrU.S., Afghan Forces Inflict'Heavy Losses'
By STEPHEN GRAHAM、KABUL


Sniffed Out By Trail Dog 0-1, 2003, 2004.