【2004年10月04日〜10月10日】


■アフガン選挙の有効性、検討を予定[041010 AP]

アフガニスタンの選挙管理委員は日曜日に、選挙の無効を訴える反対派の嘆願者を検討する委員会を組織することに同意した。投票は日曜日に開票予定だったが、投票箱は遠くからロバに載せて運ばれてくるものもあり、3、4日後に開票を開始するという。最終結果は10月30日前後に発表される予定である。

15人の候補者が選挙のボイコットを表明していたが、そのうち2人はこれを取り下げ、選挙が有効かどうかは、選挙管理委員会の決断に従うと述べた。数時間後、かれらの要求が満たされたようだった。「独立した調査委員会が組織されることになった」と、選挙管理委員会会長Farooq Wardakが語った。「人間だから間違いは起きる。同僚の中に、間違えた者もいるかもしれない」。

15人の候補者の反応はわからないが、ある欧米高官によると、そのうちの多くが訴えを取り下げ、調査委員会に従うことにしたようだ。アメリカ大使のカリルザードは日曜日、候補者たちと長時間にわたって話し合った。(後略)          

hoonPanel to Probe Fraud Claims in Afghan Vote
By DANIEL COONEY、KABUL


■シーア派のモスクで爆弾、4人死亡[041010 AP]

ラホールのシーア派モスクで爆弾が爆発して、少なくとも4人が死亡した。

目撃者によると、ブリーフケースを持った男がHusainia Hallモスクに入ろうとしたが、警備員に制止されたために、爆弾を爆発させたという。警備員2人と自爆テロ犯が死亡したと。

パンジャーブ州内務相によると、4人が死亡したほか、負傷者が多数いるという。

garrBomb at Pakistan Shiite Mosque Kills Four
By K.M. CHAUDHRY、ISLAMABAD


■中国人技師2人、部族地帯で誘拐[041010 AFP]

中国人技師2人がパキスタンの部族地帯で誘拐された。

警察は、技師たちはデーラ・イスマイル・ハーンから、紛争地域のダム建設現場に向かう最中に行方不明になったと発表した。警察官Habibur Rehmanは、中国人たちは5台の車でデーラ・イスマイル・ハーンから南ワジリスタンのGomalzamダム建設現場に向かい、そのうちの1台が行方不明になったと述べた。「捜索隊が、2人の中国人が乗っていた車が乗り捨てられているのを発見した」。「彼らは包囲されており、誘拐された者の解放を交渉している」。

日曜日早朝、中国大使館報道官が中国のシンハー・ニュースに、パキスタン軍と誘拐犯たちが4時間にわたる交渉を行ない、捕虜3人と誘拐犯5人を別々に監視するために、部族の長老を派遣することに合意したと伝えた。さらにシンハーは、誘拐犯たちはアフガンからの移民で、誘拐の目的はわからないと報じた。治安部隊と誘拐犯の間で、犯人たちを包囲している軍を数百メートル後退させ、夜間はどちらも行動しないことに同意したという。この合意のもとで日曜日の朝、長老がパキスタン当局と話し合うことになった。中国人2人に被害はないようだと、2人の上司のKan Janpingの言葉を報じた。Kanによると、技師たちはChina National Water Resources and Hydropower Engineering Group Corporationのために、部族地帯で働いていたという。

さらにシンハーは、技師とその警備員が土曜日の朝に誘拐されたと報じた。誘拐犯たちは治安部隊員30人に包囲され、アフガン国境に向かっているという。パキスタン軍がヘリコプタ−6機を派遣し、救出作戦に挑んでいるらしい。後に部族地帯の国会議員Malik Mirajuddinが犯人との交渉をはじめた。誘拐犯は人質の釈放と引き換えに、逃走のための車を要求したというが、治安部隊はこれを拒否したという。これ以前に、犯人たちはワナ東部のJandollaに隠れているとシンハーが報じた。

内務相のAftab Sherpaoは、治安部隊がこの地域を厳戒態勢としたと発表した。「陸軍と準軍隊が、技師たちがいると思われる場所を捜索している」とペシャワルで発表した。部族地帯の治安責任者Mehmood Shahは、誘拐の背後には外国人がいると述べた。「誘拐犯2人は外国人で、1人はパシュトゥを話す地元部族民」だとAFPに語った。治安部隊が救出作戦を行なったら「自爆して捕虜を殺害すると、脅迫している」。

中国とパキスタンは友好関係にある。5月には、バローチスタン州のグワダール遠洋港建設に関わる中国人技師3人が、車爆弾で死亡した。去年10月には、パキスタンの準軍隊が中国人「テロリスト」Hasan Mahsumを、南ワジタスタンで殺害した。Hasan Mahsumは、中国政府が手配しているXinjiang出身のイスラーム過激派11人の1人だった。

garrTwo Chinese engineers kidnapped in Pakistani tribal region
DERA ISMAIL KHAN


■中国人技師2人、誘拐[041010 Nations]

タンクのGomal Zamダム建設で働く中国人2人が、土曜日の朝、誘拐された。準軍隊が、中国人2人と警察官、運転手の4人の救出のために駆けつけた。

5人の誘拐犯の身元と目的は今のところわかっていない。外国人と地元協力者の仕業という報告がでまわっている。犯人はアフガン難民だという報告もある。中国人技師Wong PingとWong Heetが、警備にあたっていた警察官Asmatullahと、仕事に行く途中に誘拐された。現場は、タンク付近のGardawai地域Kari Pawendagan、別名Mianiabadである。Kurramダムサイトがこの地域に建設されており、堰堤自体は南ワジリスタンのSarwekaiの下流に建設される。

政府高官や部族民によると、誘拐犯たちはKot Murtazaで車のタイヤがパンクしたために、徒歩で移動しているという。マフスード族の抵抗勢力たちが隠れている部族地帯に向かっているようだ。

最新の情報によると、武装した誘拐犯と中国人たちはKhar Naray村の渓谷に包囲されているらしい。準軍隊とマフスード、Bhittani部族民たちがこの地域を厳戒態勢にして、取り囲んでいるという。マフスード族のNazarkhelとJalalkhel枝族の長老たちが、犯人たちと人質の解放に向けて交渉し始めた。(中略)

犯人たちは体に爆発物を巻き付け、武装している。当局には、何らかの行動を起こしたら自爆して全員を殺害すると、脅迫している。南ワジリスタンの隠れ家に向かうことを妨害しないよう、要求しているという。また自分たちのリーダーの指示なしに、中国人を解放する意図はないと明言した。

南ワジリスタンの国会議員Maulana Merajuddinが、交渉にあたっているという。Kotki付近で、抵抗勢力司令官Baitullah MahsudとAbdullah Mahsudに会い、事件について話し合ったらしい。

いっぽう数日間戦闘が続いたKarwan Manzaでは、銃撃の音が聞こえていた。(後略)

garrTwo Chinese engineers kidnapped
By Sailab Mahsud、DERA ISMAIL KHAN


■辺境にジハードの感情があふれる[041009 Friday Times]

政府は過激派を一掃しようとしているが、宗教団体とそのジハード組織は、北西辺境州に根強く残っている。北西辺境州の北部は、ムシャラフの過激派摘発にもかかわらず、カシミールやアフガニスタンにいる米軍に対して「聖戦」を呼びかけ、ジハードに賛同する感情にあふれている。「マラカンド地区、上下ディール、チトラル地区を訪れる者たちは、この地域にジハード感情が強いことに気づくだろう」と、あるオブザーバーは語る。「9.11以後の世界を考えれば、保守的な人々の感情がどう動くかは、明白だ」。(中略)

北西辺境州の上記の地域は、カシミールやアフガニスタンで聖戦を行なう志願者たちの出身地である。「政府の制裁など、何とも思っていない。戦いを続ける」と、Khudamul Islamの名のもとで活動している、ジャイシェ・ムハンマドの地方司令官Azizur Rehmanが語った。Rehmanは下ディールのKhudamul Islam地方本部があるティメルガラーで、本誌記者に語った。「我々は、カシミールの人々の権利のために戦っている」と、Jamiatul Ansarの名のもとで活動している、ハラカトゥル・ムジャヒディンの地方司令官Rehmat Muneerも語る。「我々の土地や権利を奪う者に対して聖戦を戦うのは、ムスリムの義務だ」という。

諜報情報によると、ディールだけで、77のマドラッサがある。他のモスクは「外国の資本」で建設中で、そのほとんどをジハード組織が運営している。情報源によると、チトラルにもマドラッサが進出しており、カラーシャ族たちにも改宗を迫っているという。カラーシャ族の改宗は、1年に15%にものぼる。チャックダーラにいるジャーナリストが、ティメルガラーのジハード組織事務所について語った。「これらの事務所は、新たなティーンエイジャーを戦力にするために運営されている」。「今のところ行政側は、その活動を見て見ぬ振りをしている。唯一、ラシュカレ・タイバの事務所の捜索を行ない、武器を押収した」。このジャーナリストによると、ティメルガラーはイスラーム協会の拠点であり、これらの組織すべての「地区本部」になっているという。「ティムルガラーのメンバーは、定期的にジハードに出ている」らしい。

2001年10月にアメリカがアフガニスタンで空爆を開始した時、Tehrik-Nifaz-e-Shariat-MuhammadiのSufi Muhammadが、米軍と戦うために、数千人の志願者をティメルガラーで動員した。後2002年10月、ムスリム連合(MMA)が北西辺境州とバローチスタンで勝利したことは、これらのジハード組織にとっても大きな勝利だった。リーダーたちは、社会をイスラーム化することを誓った。またMMA幹部が、活動禁止となっている過激派が、辺境州の支配政党と関係していることを認める。「彼らは我々と活動しているが、大っぴらに活動できないために、地下で動いている」と、チトラルのMMA会長Maulana Israruddinが本誌に語った。

チャックダーラのバザールに寄ると、早朝からオーディオ・ショップに「イスラームの歌」が流れている。これはタリバン政権が、唯一、許した音楽である。「この種の音楽は、ジハードを吹き込まれた人々の間に根強い人気がある」と、店主が語った。「しかし、ビジネスとしてイスラームの歌を流しているのではない。ジハードに関わっていることを示すために、音楽を流しているのだ。聖戦に導く音楽を売ることで、私はジハードに参加している」と、マドラッサで学びながら店を経営するタリブ(学生)が語った。

ジハード組織がこの地域にはびこっているために、連邦政府はジハード組織の「寄付箱」を撤去し、過激な感情を煽動する組織の摘発の一環とした。「ムシャラフが過激派に対抗する以前は、ティメルガラーには寄付箱がいたるところにあった」とオブザーバーが語る。「非力なムスリムやアメリカの残虐さから救出するために、献金を集めていた」という。

保守派がジハード的な感情を持っていたとしても驚きではないが、教育を受けた者の間にも、反米、親ジハード感情が根強いことに驚く。「ムスリムに対するアメリカの十字軍を阻止する必要があると思ったために、ジャイシェ・ムハンマドの寄付箱を店に置くことを許した」と、スポーツ用品を売る若い店主は語る。「これは聖戦を支持する、私のやり方だ」。別の教育を受けた者も語る。「どこであろうと、いつであろうと、アメリカとユダヤ人と戦うために、ジハード組織に入会した」と、22歳のNoor Muhammadが、ティムルガラーのジハード組織事務所の前で述べた。「私の人生は宗教のためにあり、私の宗教、イスラームは、アメリカに攻撃されている」。

これらの過激派組織が、支持者のいるところに広がっていることに対処し、政府は「non-civilian intelligence agency」をチトラルに設け、警戒している。「幹部高官がこの事務所やこの地域の状況を監視する」と情報筋が述べた。「この組織は、ジハード組織の活動とともに、アルカイダがパキスタンに入ってこないかを監視する」。

連邦政府が、MMAの支配にある地方政府がジハード感情を煽動しないか、監視する必要があることは当然だ。すでに被害は大きく、このままでは政府は反米感情を押さえることができなくなる。そうすれば、パキスタンは孤立してしまう。

garrJihadi sentiments still haunt the Frontier
Iqbal Khattak


■スンナ派聖職者、殺害される[041009 AP]

パキスタン南部で土曜日、スンナ派聖職者2人が乗った車が何者か銃撃され、死亡した。

聖職者Mufti JamilとNazir Ahmed Taunsviは、5月にカラチで狙撃された聖職者Mufti Nizamuddin Shamzaiと関係が深い。

hoonProminent Sunni Clerics Killed in Pakistan
By AFZAL NADEEM、KARACHI


■カルザイの反対派、選挙は無効と主張[041009 AP]

土曜日にアフガニスタンで行なわれた歴史的な大統領選挙で、アメリカが支持するカルザイに対抗する15人の候補者全員が棄権し、政府と国連に、選挙には欠陥があり無効だと訴えた。

アフガニスタンの選挙を妨害したのは、結局タリバンの爆弾でも銃弾でもなく、インクの欠陥だった。カルザイの対抗候補たちは、投票のために用いられる投票者の親指につけるインクは簡単に消えてしまうために、不正が横行していると訴えた。

選挙管理官たちは、選挙を途中で中止するべきだという反対派の主張に対して、そのようなことをしたら、初めての選挙のために集まった人々の間で暴動が起きる可能性があるとし、選挙の有効性を監査する国連選挙管理委員会の判断にあとで従うと述べた。(中略)

カルザイは「選挙は自由意志で行なわれ、不正はまったくない。法的だった」と述べた。「誰が大事か? 15人の候補者だろうか? 私も15人の候補者も、国民に敬意を払うべきだ。埃と雪と雨の中、この選挙のために何時間も何時間も待ったのだ」。

選挙が有効になったとしても、彼の対抗者たちがその結果を受け入れずに選挙は無効だったと主張すれば、カルザイが国家を統一し、軍閥やタリバンを一掃することは、非常に難しくなる。(中略)

ボイコットは、アメリカにとっても大きな打撃だ。ブッシュ大統領はアフガン選挙について「すばらしいことだ」と語った。「自由の力は大きい。女の子たちが学校に行けなかった時代を考えてみなさい。そして母親が公の場でむち打ちの刑に処される。今日、彼らは大統領選挙に参加している」。

しかしカブールでは、まったく違う光景が見られた。対抗候補者たちがウズベク人候補者、Abdul Satar Siratの家に集まり、選挙の結果を認めないという嘆願書にサインした。アフガニスタン国王の元側近だったSiratは、15人は全員ボイコットを決めたと述べた。「今日の選挙は法的に認められたものではない。中止するべきで、我々はその結果を認めない」。「選挙は無効で、選挙の結果は法的ではない」という。またもう1人の候補者で詩人のAbdul Latif Padranは、「今日はブラック・デーだ。今日、選挙をとおしてアフガニスタン全体がアメリカに支配された」と述べた。(中略)

米大使のカリルザードが、Siratを訪問した。アフガニスタン生まれのアメリカ人カリルザードはカルザイ寄りと見られ、アフガン人たちは彼を操り人形の主人と非難する。家の周りに集まったアフガン人たちは、「ビッグ・マンが来た」から、問題はもう解決するだろうと、からかった。のちにアメリカ大使は、選挙は「大成功だった」という声明を発表した。(中略)

smellKarzai's Opponents Claim Fraud in Election
By PAUL HAVEN、KABUL


■中国人2人パキスタンで誘拐される[041009 Reuters]

土曜日に、パキスタンの部族地帯の発電所で働いていた中国人2人が誘拐された。

南ワジリスタンに近いGomal Zamダムプロジェクトで働いていた男たちが、パキスタン人の警備員2人とともに誘拐されたと、情報相ラシッドが発表した。男たちは早朝に仕事に出かけた後、乗っていた車が南ワジリスタンのTormandiで発見された。3月以来、治安部隊がアルカイダと関係のある外国人や部族民協力者と戦ってきた地域である。警察官1人も行方不明になっているらしい。

部族地帯の治安責任者のMehmood Shahによると、行政側は「部族民誘拐犯」と連絡をとろうとしているという。

カラチの中国領事館は、誘拐された2人はWang EndeとWang Tengの2人で、中国資本のSino Hydro Corpで働いてと発表した。(中略)

シンハー・ニューズ・エージェンシーは、誘拐された5人は南ワジリスタンのJandola付近の道路を移動していて、パキスタンの治安部隊は彼らを救出しようとしていると報じた。パキスタン政府高官によると、準軍隊が一行を追跡しているという。「彼らは歩いており、軍がそれを追跡している。両者の間隔は約200メートルほどのようだ」と述べた。

中国は伝統的にパキスタンと友好関係にあり、兵器を供給したり開発計画に数百万ドルを投じている。5月には、ガワダールの遠海港建設に関わっていた中国人技師が車爆弾で狙われ、3人が死亡、9人が負傷した。

garrTwo Chinese Engineers Kidnapped in Pakistan
ISLAMABAD


■軍閥に引き渡せ[041009 Asia Times]

2003年5月、タリバンはアフガニスタン南部を走り回り、アルカイダはパキスタンとの国境で生き生きしていた。カルザイは、カブールの外にほとんど影響力を及ぼすことができなかった。ラムズフェルドはカブールに飛び、「勝利」を宣言した。イラクと同様、大きな嘘だった。

2004年10月、タリバンはいまだにアフガニスタンの南部や南東部を走り回る。アルカイダは数こそ少なくなったが、まだ国境地帯にいる。カルザイはまだカブールから外に出られない。攻撃されることを恐れて、ガルデズに出かけることも中止しなければならなかった。それでいて、カルザイは今回の選挙の勝利者になると予測される。ブッシュ大統領は先月、「アフガン人たちは民主主義と自由への道を歩み始めた」と演説した。これも嘘だ。イラクと同じ。

ドイツ諜報部のAugust Hanningは木曜日にベルリンで、ビンラディンはパキスタンとアフガニスタンの国境付近に隠れていると述べた。ブリュッセルのヨーロッパの対テロ専門家は、ビンラディンはアフガン側にいるだろうと述べる。パキスタン側は、アメリカの偵察機が見張っているからだ。(中略)

NATOの兵士9000人は、カブールの外にはいない。だからまだ何も「安定」していない。今年になってから、2002年と2003年以上に、アフガン高官や援助活動家が死亡した。国境無き医師団は撤退した。(中略)

タリバンはもう支配権を持っていない。女の子たちは学校に戻ったかもしれない。カブール〜カンダハルの道路は修復された。しかしアメリカは、もっとアフガニスタンのためにできたはずだ。それなのに、しなかった。それはペンタゴンの都合による。アフガニスタンには、戦略的な重要性がなくなったからだ。

《マスードの要因》

なんて選挙だ。選挙に登録した1050万人の大多数は無学だ。テレビも見たことがない。立候補している16人のほとんどのことを知らない。アメリカの侵攻により、平和になったと感じる者もいるだろう。しかし安全はない。例えばヘクマチアルは、選挙について、考えてもいけないと警告する。カブールにいるパンシール出身者によると、パンシール渓谷でさえ、タリバンもアメリカも同じだと不平をいっているという。

マスードは、いまだにアフガニスタンの均衡の鍵となっている。マスードは真のムジャイディンとして死んだ。アメリカにとっては、好都合だった。マスードは戦士から国家の人間に変わろうとしていた。通常だったら、大統領になっただろう。マスードが生存していたら、アメリカの操り人形、カルザイはあり得なかった。

マスードは、大統領候補の武器となる。カルザイはマスードの弟の中からAhmad Ziaを選んで副大統領にした。Ahmad Ziaによって、パンシールにいる彼のライバル、カヌーニに打ち勝とうとしている。しかしカヌーニもマスードを利用する。彼は北部同盟の重要なメンバーだからだ(彼のポスターにはマスードの肖像が用いられている)。カヌーニはタジークの政党Nahzat-e-Melliを代表する。この政党の会長はマスードのもう1人の兄弟、Ahmad Waliだ。北部同盟のタジーク人選りすぐれたちが、カヌーニを応援する。ファヒーム前副大統領、アブドゥッラー前外務大願だ。

これらの者たちは、「パンシーリ」と呼ばれる。マスードの政治的後継者だ。軍の後継者でもある。ファヒームは2万人の兵士を持つ。カヌーニの政策は、非武装化に反対する。カルザイは「マスード」を手に入れたかもしれないが、「元帥」ファヒームを追いやったことで、タジーク票を失った。

アフガニスタンには、強い中央政権の伝統はない。カルザイは一時的に「超権力」を持つイスマイル・ハーンを排除したかもしれない。しかし彼は今週になって『BBC』に、もし自分が選挙に勝利したら、再びイスマイル・ハーンを政権に招くだろうと述べている。シーア派ハザラ族の候補者Mohammed Mohaqiqは軍閥だ。もちろんドスタムも。人権団体の調査によると、軍閥が地方選挙を牛耳っているという。ほとんどのアフガン人は、自分たちの部族のリーダーが支持する候補者に票を入れるという。つまり、軍閥になった前ムジャヒディンたちに、ということだ。

そして前大統領、ラッバーニがいる。陰で強大な影響力を持ち、Ahmad Zia Masoudの義理の父親でもある。彼の家族との関係で、ラッバーニはカルザイを支持する。カルザイはパシュトゥンであるが、その政権は北部同盟のタジークが牛耳る。パシュトゥンは自分たちの1人が大統領の椅子に座っているということで、カルザイに票を入れるかもしれない。しかし彼らは、内閣にもっと権力がほしい。選挙を拒否しているタリバンも、パシュトゥンであるために、事は複雑だ。タリバンから見れば、カルザイはアメリカの操り人形だ。

Abdul Satar Sirat候補は、安全の欠如を繰り返した。彼にとって、選挙運動は不可能だった。Siratは前アフガン国王、ザヒール・シャーを支持した。ザヒール・シャーはタリバン政権崩壊後、アフガン政府のリーダーになるはずだったが、アメリカは「自分たち」の人間、前ユノカル顧問のカルザイを推した。(中略)

カルザイはアメリカに後押しされながら軍閥とさまざまな取引をしているために、その権力はカブールに限定されるわけではない。カブールの国連消息筋によると、米大使のカリルザドが、カルザイが勝利できるように、軍閥数人と個人的に「取引」したという。2001年のアフガン戦争で勝利するために、ワシントンはスーツケースに詰まったドルを用いた。しかし多くの場合、トラボラの例のように、見当はずれの軍閥たちと取引をしている。

民主党議員のジョン・ケリーは、ビンラディンが捕まらないのは、ブッシュの2001年12月のトラボラの戦いの失敗のためだと繰り返し指摘している。筆者は当時、トラボラにいた。戦いは、軍閥のハザラット・アリのせいで、さんざんだった。B-52はどれも見当違いの山に向かった。ビンラディンはとっくにいなかった。少なくとも爆撃が激しくなる4日前には、すでにいなかったのだ。当時のアフガン戦争の責任者のTommy Franks前将軍は、ビンラディンがトラボラにいるのかどうか、「わからなかった」といまだに主張する。

この選挙のメインテーマは報告されないだろう。「選挙人の脅迫」と呼ばれている。EUもSecurity and Cooperation in Europeも、自由で公平ではないからという理由で、選挙を取りやめざるを得なくなることを恐れ、選挙を監視できなかったとさえ語る。最終的に120人の監視人を派遣したが、全員カブールに限定された。タリバンの攻撃を恐れたからだ。山岳部や砂漠では、地域の軍閥がコントロールする地元の軍隊によって、「安全」が守られる。そして軍閥自身が、選挙人を脅迫するのだ。

ブッシュはただひとつの理由のために、アフガニスタンが必要だ。自分の選挙運動のために。現実に起きることは、ドスタムはウズベクの票を獲得し、Mohaqiqはハザラの票、カヌーニはタジークの票を獲得。カルザイは再び彼らの捕虜になる。タリバンのオマール師もまた、選挙に参加している。銃を持って。

garrHand it to the warlords
By Pepe Escobar


■ムシャラフが制服を着たままでいるための法案を、国会に提出[041009 AP]

パキスタンの現政権が、ムシャラフが制服を着続けるための法案を国会に提出したと、陸軍高官が述べた。この法案が承認されば、ムシャラフは2007年まで、大統領の座に就きながら陸軍長官を勤めることになる。

現政権のPakistan Muslim League-Qは、342議席のうちの190を占めるため、多数決で承認される可能性が高い。

hoonPakistan's ruling party tables bill in parliament to clear way for Musharraf to remain in uniform


■アフガニスタン、選挙のために警戒態勢[041009 New York Times]

軍と警察は金曜日にアフガニスタンの幹線道路を封鎖し、アフガニスタンで行なわれる最初の選挙のために厳戒態勢を敷いた。金曜日から選挙が終わるまで、カンダハルから出るすべての道が封鎖される。また登録証を持った選挙民の通行以外、パキスタンとの国境は封鎖される。(中略)

約10万人が、警備にあたっている。カンダハルの米軍基地にはイギリスのジェット戦闘機が配置され、周囲の幹線道路や砂漠地帯で低空飛行している。「タリバンが唯一恐れるのは、空からの攻撃だ」と、アフガニスタン南部を管轄している米軍高官Col. Dick Pedersenが満足げに語った。

タリバン一味は、これまで数ヵ月間、選挙の妨害を宣言してきた。選挙運動の間、選挙活動家12人が殺害され、33人が負傷した。(中略)アフガニスタンでは約1050万人が選挙のための登録を終えたといわれるが、そのうち500〜700万人が選挙に参加すると見られている。ザーブル州には抵抗勢力が多く、登録の件数も少ない。タリバンの脅迫により、20%ほどが選挙に参加しないと見られるが、その数はそれほど多いわけではない。

ザーブルの州都カラートの長老は、「80%の者が怖がっている。選挙に行ったことで、家や選挙会場が攻撃されるのではないかと恐れている」という。会場に運んでもらう車を確保するために金を、安全のために、部族民たちを派遣しているともいう。

タリバン報道官は選挙日に、大きな襲撃を計画していると警告した。ある諜報情報から、800〜1000人のタリバンがアフガニスタン南部に入ったといわれた。警察は国境を越えたグループを発見し、銃撃戦の結果13人を逮捕した。すでに2000人の戦闘員たちが、アフガニスタンで活動しているともいわれる。(中略)

カンダハル知事によると、パキスタンから燃料タンクを積んだ車2台が、アフガニスタンに向かっているという情報を得たという。木曜日に怪しい車を発見し、探査犬が爆発物をかぎ出した。「6万リットルの燃料が積まれ、大きな災害を引き起こしたはずだ」という。道路に仕掛けられた爆発物も、取り外した。(中略)

カンダハル北部のKhakrezの長老が、最近タリバン80人が山岳部に隠れていると報告した。「彼らは選挙を妨害しにくるだろう」という。アフガン軍は金曜日にこのグループを包囲し、戦闘となった。タリバン3人が殺害され、1人が負傷、1人が逮捕された。

カンダハルはカルザイ大統領の故郷であるために、多くの票を獲得できると思われている。しかしここはタリバンにとっては、精神的な根拠地でもある。アフガン政府は、米軍に援護された5000人の警察官と兵士を、この地域に配属している。(後略)

hoonAfghanistan Imposes Tight Security for Its First Presidential Voting
By CARLOTTA GALL、KANDAHAR


■タリバンと会う[041008 BBC]

我々は一般人には危害を加えないと、ザーブルのタリバンが語った。『BBC』のUmer Afridiは、タリバンとの遭遇について報告する。

地元のタリバン司令官がザーブル集のカラート近くのハイウェイで、ぼろぼろのトラックの後についてくるように告げた。しばらくすると、2人の武装した男たちに出会った。カラシニコフを肩にかけ、ロケット弾発射装置とミサイルがバイクに縛りつけられている。1人が我々の車に乗り込み、もう1人がいくつかの村の中を先導していく。その後も武装した男たちに出くわし、数回、停止するようにいわれた。我々の車に乗ったタリバンは、無線で何度も誰かに連絡をとっていた。自分たちの通信手段は、同盟軍には傍受されないという。

《祈りの時間》

暗くなった。Surgharの山にある彼らのキャンプまで行くのではなく、どこか途中で彼らの仲間と会いたいと申し出た。約8人ほどが、バイクで現れた。全員武装していた。マシンガンを持っていた。そのうちBashir、Nazir、Masoom、Sulemanの4人のムラーに紹介された。みんなにこやかに笑っている。地元の司令官で、この地域では60人ほどの戦闘員たちがいるという。話し始めると、祈りの時刻になった。武器をおろし、祈りはじめた。

Mullah Sulemanによると、オマール師から指令を受けているという。テープやビデオ、手紙で指令を受けるのだそうだ。しかし安全のために、オマール師に会ったことはない。なぜ戦うのかと聞くと、カルザイ大統領はアメリカの奴隷で、自分たちはイスラーム政権を求めているとMullah Masoomが述べた。「最後のアメリカ人がアフガニスタンから去るまで戦う」という。なぜパキスタンのように、その野望を遂げるために平和的な方法をとらないのか、と尋ねた。

《パキスタン政府は敵》

「我々とパキスタンは違う。パキスタンはアメリカに政治的に縛られ、アメリカはアフガニスタンを軍事的に縛り付けている」とMullah Bashirは語る。「そして我々はイスラーム法を用いることを許されない。誰にそれを求めたらいいのか? カルザイは奴隷だ」。ムラーの1人は、選挙を妨害するという。「でも、一般人を攻撃したことはない」。

《軍閥からの保護》

地元のタリバンに対する感情はまちまちだ。あるザーブルの住民Naqeebは、タリバンを恐れているために支持するのだという。同盟軍はタリバンの追跡をアフガン軍に任せ、山奥までは追っていかないという。またある運転手は、タリバンは自分と同じ地域の出身で、軍閥から守ってくれるために支持するのだと語る。

ムラーによると、パキスタンを含む世界中のムスリムが協力してくれるという。アルカイダとの関係については、「我々は異教徒と戦っている。異教徒と戦う者とは協調する」という。

《エスコート》

その後、我々はある場所までエスコートされた。他のタリバンに見つかるのを恐れ、もっと先まで連れて行ってほしいと頼んだ。しかしすでにタリバン全員が、我々がここにいることを知っているのだという。これから先は、アフガン軍に遭遇する可能性もある。その場合は銃撃戦となるために、巻き添えになるだろうと言われた。そこで別れて帰ってきた。

hoonMeeting the Taleban
By Umer Afridi


■南ワジリスタン停戦、無効[041008 News]

抵抗勢力と軍との間で停戦が締結された4日後の木曜日に、南ワジリスタンのマフスード族の居住地、KaniguramとKarwan Manzaで新たな衝突が勃発した。

情報源が『News』に語ったところによると、Kaniguram付近のKhashu Pangaで衝突がおこり、いまだに戦闘が続いているという。軍は迫撃砲や大砲、軽火器を用いて、抵抗勢力を攻撃している。抵抗勢力はミサイルやロケット弾を発射している。Asman ManzaとKarwan Manzaにいる隊も、攻撃を始めたといわれる。

さらにKarwan ManzaからKaramaの間でも、戦いが広がったという。信頼関係がなかったことが、衝突の原因だという。抵抗勢力が、Jandolaの軍の車列をリモート・コントロール爆弾を用いて狙ったあと、軍は、抵抗勢力たちが新たな攻撃をしかけてくるのではないかと疑ったようだ。

いっぽう抵抗勢力たちは、軍がこの地域に新たな塹壕を作り、前進しようとしていたことを非難した。抵抗勢力の司令官Abdullah Mahsudが『News』に語ったところによると、2日前に調停議会の会長で国会議員のMaulana Merajuddinに、停戦にもかかわらず、軍が前進する態勢をとっていることを、訴えたという。「調停議会は政府の影響下にある。停戦は無効になった。今後、政府が南ワジリスタンの問題を政治的解決しようという誠意がないために、話し合っても仕方ない」と抗議した。

軍は正式に停戦を認めていないが、これまで3日間、戦闘はなかった。今回の衝突は、南ワジリスタンの行政側がマフスード族のマンザイ枝族に対して、新たな作戦を開始する準備をしているという、信頼のおける情報が入った直後に発生した。抵抗勢力の司令官Baitullah MahsudとAbdullah Mahsudをはじめ、戦闘員の多くがマフスード族のマンザイ枝族に属する。政府がマンザイ枝族に対して経済制裁を与え、店舗や商売を封鎖し、車を取り上げ、逮捕を開始しようとしている。

いっぽう行政側は木曜日にMakeen Seraiで、約100店舗を取り壊した。

garrSouth Waziristan ceasefire collapses
By Sailab Mahsud、DERA ISMAIL KHAN


■アフガンの襲撃の背後にドラック密輸団[041007 AP]

先日起きたカルザイの副大統領を狙った爆弾事件の背後には、タリバンやアルカイダではなく、ドラッグ密輸団がいるとアフガン政府が発表した。バダクシャンのケシ畑が広がる山中で水曜日に、1人が死亡、5人が負傷する爆弾事件が発生した。副大統領、Ahmed Zia Massoodは無事だった。

「名前を挙げるのは控えるが、証拠から、今回の事件はドラック密輸団の仕業で、選挙が彼らにとって不利であったために、襲撃したようだ」と、内相のAli Ahmad Jalaliが語った。

hoonDrugSmugglers Blamed in Afghan Attack
By PAUL HAVEN、KABUL


■当局、3人のテロ容疑者を新たに逮捕[041007 AP]

諜報部工作員が水曜日に、約400キロにわたって車両を追跡したあげくに、パキスタン北西部でアラブ人1人を含む、3人のアルカイダ容疑者を逮捕したという。

5台の車に便乗した約20人の工作員たちが水曜日の朝、ラホールから容疑者の車を追跡し、6時間後にペシャワルで男たちを逮捕した。「ペシャワルに入ったときに、彼らを逮捕した」と諜報部高官が述べた。それ以上の情報やアラブ人だ誰だったのかは、語らなかった。逮捕になぜこれだけ時間がかかったのかも、今のところわかっていない。

hoonAuthorities arrest three terror suspects in Pakistan


■パキスタンの爆発事件で36人死亡[041006 AP]

ムルタンで行なわれていたスンナ派過激派の集会で2つの爆弾が爆発し、36人が死亡、100人が負傷したと警察が発表した。1週間前には、シーア派モスクで自爆テロ事件が発生し、31人が死亡している。

約3000人がムルタンの住宅地に集まり、暗殺された過激派組織Sipah-e-SahabaのリーダーMaulana Azam Tariqの、一周忌を行なっていた。夜通し行われた集会が解散しかけていた未明に最初の車爆弾が爆発し、2分後にバイクに設置された爆弾が爆発した。「宗教過激派の仕業のようだ」と、ムルタン警察長官のArshad Hameedが述べた。男が車を駐車した数分後に、車が爆発したという。リモート・コントロール装置を用いた可能性があるようだ。

garrAt Least 36 Dead in Pakistan Blast
By KHALID TANVEER、MULTAN


■ウェブによるテロ組織[041006 BBC]

7月にパキスタンで逮捕されたアルカイダのコンピュータ専門家、カーン(Mohamed Naem Noor Khan)の取り調べから、思いがけずに膨大な量のハイテク情報が出てきた。アメリカの保安部責任者Tom Ridgeによると、その情報量は「今まで見たことないほどの情報量」だという。「何百万ページにも及ぶ」らしい。

アルカイダの戦略には、コミュニケーションが重視されている。しかし近頃は、インターネットやEメールが、最も重要な手段になっている。これらはテロ組織に新たな可能性をもたらすとともに、弱みにもなる。

《なぜウェブか》

「テロリストは、コミュニケーションの現代化を、十分利用している」と、Asia-Pacific FoundationのSajjan Gohelは語る。アフガニスタンにあった本拠地を失った今、アルカイダはネットに頼っている。「アルカイダのイデオロギーは、ネットで十分広められる。その使命や目標、イデオロギーは、インターネットで発信するのにもってこい」だという。

アルカイダのリーダー格は現在行動がとれないために、組織はさらに広がり、分散せざるを得なくなった。これにはインターネットが好都合である。ウェブは、世界に散っている人間が、相互に行動できる方法を提供する。集まる場所がないために、アルカイダはチャット・ルームやウェブサイトを用いてヴァーチャル・コミューニティを作り出し、そのプロパガンダや教え、訓練を広める。

「彼らはアフガニスタンの基地を失い、訓練所を失い、行動することを許す政府を失った。今やインターネットで活動している。彼らの新しい基地だ」と、テロリズムの専門家Peter Bergenは語る。ウェブには、機密情報は流さない。一般的な論争や、見解の交換、思想の普及に利用する。アルカイダの重要な目的はジハードのイデオロギーの宣伝であるが、インターネットは、効果的な方法でこのジハード運動を広めている。

しかし欠点もある。組織を追跡し、摘発される可能性があるからだ。カーンのラップトップには、膨大な情報があった。ある情報によると、カーンはアルカイダを裏切っていたともいわれる。つまり組織にメッセージを送り、それを追跡してメンバーを摘発しようとしたという。しかしこれはまだ確認されていない。

《恐怖を広める》

アルカイダの最も重要な武器は、恐怖を増大させることだ。ジハード組織は、ビデオや写真を攻撃の手段にする。特に首を切る様子などを映し、心理的な攻撃をする。これらビデオメッセージは、敵に恐れを広めるとともに、同じ志を持つものたちの意気を高める効果もある。

ビデオとともに、アルカイダから発信されたメッセージが、しばしばウェブサイトに掲載される。特定の国に警告を与えたり、攻撃を予告する。なかには偽物もあるが、ほとんどはおそらく本物であろう。そしてそのメッセージは内部に対するものであるが、画像と同様に、人々に恐怖を植えつける目的をもつ。

《コミュニケートする目的》

アナリストによると、メッセージは戦略的な目的のために、あるいは組織、個人、ネットワークが、それぞれの方法で攻撃するはずと思われる、場所や人間に向かって発信される。(中略)

アルカイダ幹部が、特定の命令や指令をインターネットを通じて発信したという証拠はほとんどない。Eメールのほうが頻繁に用いられるが、アルカイダ工作員たちは追跡されないように訓練を受けている。サイバー・カフェを用いて、アカウントは通常1回のメッセージに1回使うだけだ。複雑な暗号も用いる。しかしこれは頻繁に用いると注目される可能性がある。通常のメッセージボードを用いたほうが、安全だ。

9.11ハイジャック犯たちは、チャットルームで偽名やコードを用いて、通信していた。ステガノグラフィーを用いたともいわれる。しかし、まだ証拠はない。同様に、ビンラディンやザワヒリのメッセージに、何らかの暗号が含まれているのではないかと疑われてきた。しかしこれにも、証拠はない。

《戦略》

アフガニスタンの訓練所を失った今、プロパガンダやイデオロギーだけでなく、ジハード組織のサイトは、実践的な訓練の場としても利用されている。Al Battarのサイトのように、いかにしてVIPを誘拐するか、ロケットつき手榴弾の用い方などを説くのだ。携帯電話を爆発物のための起爆装置として用いる方法も説明される。数千ページにも及ぶ、アルカイダの「ジハードのための百科事典」も、ネットで広まった。 (後略)

《メンバーの募集》

メンバーの募集も、しばしばチャット・ルームに登場する。今年の夏には、ジハードに女性を誘うオンライン出版が登場した。最近は、英語を用いた原理主義のフォーラムが多くなったことも注目される。欧米のムスリムの注意を引こうとしているのだろう。

《サイトの引っ越し》

ウェブサイトはURLを頻繁に変更するために、いたちごっこになっている。(中略)しかし時折出現するビデオやテープは別として、ビンラディン自身がハイテクを用いている痕跡はほとんどない。1990年代には衛星電話を用いていた。しかしこれをアメリカが傍受できるということがリークされると、使用をやめた。それ以後、メッセージの伝達は、人手だけに頼っているといわれる。

hoonA web wise terror network
By Gordon Corera


■カルザイの同僚、攻撃を回避[041006 AP]

副大統領が乗った車列がアフガニスタン北西部を移動している際に爆発し、1人が死亡、5人が負傷した。副大統領、Ahmed Zia Massoodは無事だった。負傷者の中には、バダクシャンの前知事Said Ikramuddin Masumiが含まれている。(後略)

hoonKarzai's Running-Mate Survives Attack
By PAUL HAVEN、KABUL


■投票と弾丸 その1・死の学校[041006 Asia Times]

(前略)私は、Zurmat出身の2人の医師、Dr OmarとDr Mohammed Qasimとともに、Zurmatに向かった。Zurmatを最後に訪れたジャーナリストは、『ワシントン・ポスト』紙のPamela Constableだ。彼女はトラック2台のアフガン兵に護衛されて、Zurmatに入った。国連によると、8月3日にZurmatのNiknaam村で、「ドイツの人権団体、Maltesierの職員2人が道路の両脇に立った2人の男たちに狙撃された。同盟軍が2人が乗った車両を発見したが、1人は死亡し、もう1人は6発撃たれて重傷だった。撃った者は黒い車に乗って逃げた」という。

8月15日にはZurmatの選挙登録事務所で爆発があり、その夜、選挙管理委員会の家に、ロケット付きの手榴弾が投げ込まれ、小兵器で襲撃された。翌日、米兵がバイクに乗った男たちに撃たれて死亡、2日後には、橋の下に仕掛けられた爆弾が爆発し、市民3人が死亡、2人が負傷した。テロリストばかりでなく、住民同士の暴力沙汰もある。9月14日には、以前からのいざこざがもとで、部族間で小兵器を用いた争いが発生した。

Pamela Constableの目的は、10人の人間が死亡したマドラッサの爆弾事件の調査だった。8月29日に、アメリカの建築会社Dyncorpのアメリカ人職員3人が、事務所の外で車に仕掛けられた爆弾が爆発して死亡した。この事件のために、午後に発生したMullah Khel schoolの爆発事故は、大きく取り上げられなかった。Constable記者によると、学校を攻撃したのはタリバンで、学校の比較的現代的なカリキュラムのせいで狙われたか、あるいは選挙の登録に関して起きた、教師間のいざこざだという。爆弾はバイクの下に隠され、学生1人と教師1人が死亡した。

子供たちが犠牲になったことは痛ましいが、真実はさらにひどい。学校の教師、Mullah Qari Nazir Mohammedによると、学校で7人の若いタリバンが、リモートコントロール爆弾の作り方を習っていたというのだ。そして誤って爆発させてしまった。タリバン7人、全員が死亡した。遺体には腕がなかったことから、爆発が近くで起きたことを証明している。Constableが報告したように、隣の教室に続く廊下に置いてあったバイクの下で爆弾が爆発したのではない。そして子供たちがいた教室の天井が崩壊して、子供が3人犠牲になった。死亡した7人のタリバンは、ロガールやガズニ州から集まってきた、別のマドラッサの学生だった。

あるマドラッサの学生、Qari Daudも、ミランシャーなどの国境地帯のマドラッサで、タリバンが堂々と爆弾作りの訓練を受けていることに、驚きを隠さない。Zurmatの住民はConstableに、マドラッサには表と裏があったことを語っている。つまり学校に通わない子供たちに、算数やパシュトゥ、宗教や芸術を含む「特別教育」とともに、爆弾作りを教えていたというのだ。公的には25人の生徒がおり、これとは別に13人が基礎教育を受けていた。

爆発で負傷した教師のGulを初めとする住民たちは、この地域にタリバンがいるかどうか尋ねると、何も知らないと答えた。「アメリカ人やアフガン軍と戦うやつらは、国の発展を望んでない。だけど我々には、彼らが誰なのかわからない」という。「アメリカ人との間に問題はない。彼らの姿を見てないし、彼らがいいのか悪いのか知らない」という。(中略)

パクティアはアフガニスタンの中でも、選挙人名簿の登録数が高い。女性の47%も登録している。ZurmatのバザールにいたShahは、アメリカ人がいることに満足しているという。「政府は独り立ちできない。タリバン時代、治安は良かった。今は悪い」という。「アメリカ軍が協力してくれれば、我々の政府はやっていけるだろう。アメリカ人は一時的にいるだけだ。ずっといるわけではない」という。誰に票を入れるかと尋ねると、「Zurmatは全員、いやカブール全部、いやアフガン人全員がカルザイに投票する。彼には敵がいない。タジークだろうが、パシュトゥンだろうが、大した違いはない」と語った。

Dr Mohammedは7歳の時にアフガニスタンを出て、パキスタンの難民キャンプで生活した。彼は、パキスタンがアフガニスタンの過激派を援助していることを気にする。「アフガニスタンの敵はパキスタンだ」。「我々が平和になることを望んでいない。我々はパキスタンとイランに挟まれているのだ」。「アフガン人は25年間、銃とともに暮らしてきた。彼らの関心が知識に移るには、まだ時間がかかる」。「テロリストはマドラッサで教えているふりをしているが、学生をテロリストにしているのだ」と、心配する。

hoonBallots and Bullets
PART 1: The school of deathNir Rosen、KABUL


■次のアルカイダリーダー[041005 Christian Science Monitor]

大学卒業後、Attaur RehmanはジーンズとTシャツを、髭と帽子に替えた。以前はクリケットをしていたが、今はパキスタンの刑務所で、テロ容疑で死刑の宣告を迎えようとしている。Rehmanは9人の仲間とともに、カラチでパキスタン陸軍将軍暗殺未遂事件の容疑で、有罪となった。

Rehmanの組織Jundullah(神の軍隊)は、アルカイダとのつながりがある。ほとんどが若い、教育を受けた男たちで、Rehmanによって部族地帯のキャンプに派遣され、軍事訓練を受けた。Rehmanは、典型的なアルカイダリーダーには見えない。これまでのアルカイダメンバーは、アフガン抵抗運動に参加したアラブ人たちだった。9.11の自爆テロ犯のような若い、教育を受けた志願者たちは、汎イスラーム抵抗勢力の歴史を持つ中東出身者が多かった。彼らと新たなメンバーたちの違いは、地域的な抵抗運動、例えばカシミールの独立のような問題を抱えた地域の出身者が多いことだ。アルカイダのリーダーが少なくなってきた今、Rehmanのような新たな者が、リーダーに昇格しはじめた。

「アルカイダの新たな世代」と、防衛と治安アナリストRiffat Hussainは述べる。「彼らは過去のアルカイダとは関係がない。しかし彼らはアルカイダのために、命を捧げようとしているのだ。アルカイダが欧米に唯一対抗できる名前だと感じているからだ。彼らは若く、憤慨している。アメリカのイラク侵攻後、その数は増大した」。(中略)

《2種類の志願者》

7月に逮捕されたコンピータ技師、Mohammad Naeem Noor Khanは、中流社会出身のエンジニアだった。(中略)彼はカラチのモスクで過激派と出会い、そこからアルカイダの道を歩み始めたという。(中略)アルカイダ志願者には2つのタイプがあると、あるパキスタン捜査官が述べる。「中流、上流社会出身のイスラームの教育を受けた若者で、個人宅やモスク、モドラッサで開催される宗教集会で刺激され、アルカイダに声をかけられた者。かたやアフガニスタンのアラブ人やタリバンに訓練され、アルカイダ工作員や過激派たちに声をかけられた者」という。

《地元出身》

ジハード志願者の中には、地元の過激派から育つ者もいる。例えばイスラーム協会が支援するアル・バドル、カシミールのジハード団、ハラカット・ウル・ムジャヒディンやジャイシェ・ムハンマド、スンナ派過激派のラシュカレ・ジャングイである。これらの組織は最近まで、カシミールや宗教抗争に関わってきた。

新たな派生組織はみな小さく、アルカイダから資金を受け取り、今までパキスタンにはなかった自爆テロという方法で、欧米を標的とする。それぞれ10人ぐらいの小さなメンバーからなり、都市部だけで活動しているらしい。「アルカイダは地元のジハード組織だけを支援している」と、ある警察と捜査官が述べる。「アルカイダは目立ちたくないので、洗脳されたジハード志願者たちに頼っているのだ」。

新たな志願者を得るために、アルカイダのリーダーたちは信頼できる人々、アラブ人とともに戦った経験がある者、またはアラブ人によって訓練を受けたものに頼っているらしい。仲介者はリーダーのグループに話をつけ、このグループが仲介者からの指図で、さらにその下の者に仕事を流す。結構いい商売になる。1ヵ月に170〜340ドルの収入になるようだ。

日曜日に殺害されたファルーキは、このようなリクルートを行なっていた。ファルーキの手下2人の捜査で、アルカイダと関係があるパキスタン人過激派10人が逮捕された。

このような小さな組織の誕生で、捜索はますます困難になってきた。警察は最近、小冊子を発見した。「髭やイスラーム的な服装でうろうろしないこと。就寝中は、携帯電話から必ずチップを抜くこと。携帯電話は人ごみの中で用い、警察に居場所を察知されないこと。ノートに仲間の電話番号を書かないこと。最後の3桁は暗記すること」と書かれていた。

秘密を守るために、メンバーたちは仲間の本名を知らない。グループのリーダーだけが他のメンバーの居場所を知っているらしい。自爆テロ犯はみな若く、それぞれ別々に生活し、別々に仕事をする。

《戦いは続く》

警察の中に過激派の影響が強くなっていることも、大きな問題だ。カラチとクエッタのシーア派モスクでは、警察官3人が自爆テロ犯だった。ムシャラフ大統領暗殺との関連で、陸軍下士官数人が逮捕されている。「新たなメンハーや新たな組織を監視するのは難しい」と、カラチの警察長官Tariq Jameelは語る。「彼らに勝つためには、テロや過激派を一掃しようとする、社会全体の努力が必要だ。彼らは我々を追い、我々が彼らを追う。戦いは続く」。

garrNext wave of Al Qaeda leadership
By Owais Tohid


■パキスタン軍、抵抗勢力が選挙を妨害しないよう、国境を監視[041005 AP]

パキスタン軍兵士数百人が、抵抗勢力が来週アフガニスタンで予定されている選挙を妨害するために国境を越えないよう、アフガニスタン国境の監視を強化した。戦闘ヘリコプターも出動した。(中略)

タリバンはアフガニスタン南部一帯にビラをまき、人々に選挙に参加しないよう、呼びかけた。パキスタン軍は国境に沿って250のチェックポストを新設し、“Quick Reaction Force”を派遣して、「何かがあったらすぐに対処」できるようにしているという。新たに派遣された軍は、部族地帯にはすでに派遣されている7万兵に合流した。

停戦が締結した南ワジリスタンでは火曜日に、地雷が爆発し、パキスタン兵1人が死亡、8人が負傷した。Mahmood Shah准将によると、軍はこの和平には同意していないが、兵士たちは防衛目的以外では発砲しないという。しかし他の軍司令官たちは、テロ容疑者たちに対する作戦は、「全員が逮捕または排除」されるまで続くと述べた。

hoonPakistan's military beefs up security along Afghan border to prevent rebels from disrupting election


■アフガンで、過激7人死亡[041005 AP]

アフガン兵と警察が、選挙を妨害しようと企んでいた多数のタリバン隠れ家を襲撃し、3〜4時間の銃撃戦の末、7人を殺害したと高官が火曜日に発表した。

ウルズガン州の山岳部で、抵抗勢力たちが警察のチェックポストを襲撃し、銃撃戦になった。警察が抵抗勢力を山間部まで追跡し、そこでタリバン数十人に出くわしたという。抵抗勢力7人が殺害され、5人が逮捕された。アフガン軍には、負傷者はいない。

警察によると、男たちは大統領選挙を妨害するために、攻撃を計画していたようだという。隠れ家からは、ミサイルや自動兵器が発見された。残りの男たちは、山奥に逃げたらしい。

hoonSeven Insurgents Killed in Afghan Clash
By PAUL HAVEN、KABUL


■DNA検査で、パール殺害者、身元を確認される[041005 AP]

先日殺害されたパキスタン人過激派のDNA検査で、死亡したのはパール記者の殺害に関わったファルーキ(Amjad Hussain Farooqi)であることが確認されたと、火曜日に当局が発表した。ファルーキは、スンナ派過激派、ラシュカレ・ジャングイのメンバーだったという。

当局によると、ファルーキに投降するよう呼びかけたが、これを拒否して手榴弾で攻撃をしてきたために、殺害したという。ファルーキの死後、シアルコットのシーア派モスクで、ブリーフケースに隠された爆弾を爆発させる、自爆テロが発生している。このテロで、31人が死亡、50人以上が負傷した。

シアルコットを視察した内相のAftab Khan Sherpaoが金曜日に、今回の自爆テロ事件はファルーキ殺害と関係がある可能性があると、報道陣に述べた。

hoonDNA Tests Confirm Pearl's Accused Killer
By MUNIR AHMAD、ISLAMABAD


■抵抗勢力、停戦に合意[041005 Dawn]

南ワジリスタンの抵抗勢力は、治安部隊と10日間の停戦を結ぶことに合意した。情報源によると、抵抗勢力の司令官は19人からなるジルガのメンバーに、この地域に隠れる外国人問題の打開策を検討するために、10日間停戦することに同意したという。(中略)

ジルガの仲介者によると、抵抗勢力の司令官、Abdullah MehsudとBaitullah Mehsudがこの停戦に同意したと述べた。停戦を、何とかラマザン月まで持ち越そうとしているようだ。これまでグアンタナモ刑務所から帰還した司令官Abdullah Mehsudは、話し合いを望むのであれば、治安部隊は平和時にいた場所まで引き返すことを求めていた。

政府はシャカイなどの地域から、軍をすでに引き上げ、「誠意」を見せているという。また情報源によると、政府は南ワジリスタンの治安状況を計りにかけながら、「取り計らい」を考えることにしたという。「当局は、状況が回復すれば、治安部隊の規模を削減することもある。しかし事態が悪化すれば、再び隊を強化する」という。(後略)

hoonMilitants agree to cease fire in S. Waziristan
By Bureau Report、WANA


■南ワジリスタンで4人死亡[041005 News]

月曜日に南ワジリスタンで抵抗勢力4人が死亡し、治安部隊員9人が負傷した。情報源によると、軍が抵抗勢力2人の遺体を回収したという。治安部隊は、Karwan Manza、Laddah、Asman Manzaに隠れている抵抗勢力に向かって攻撃したようだ。

いっぽう月曜日に南ワジリスタンのマフスード族の居住地域で、ジルガの決議に従い、10日間の停戦が締結された。合意によると、治安部隊は現在の位置からは前進しないことと引き換えに、抵抗勢力はこの間、軍の部隊を襲撃しないという。両陣営とも、現状打破のために、交渉を行なう構えである。

南ワジリスタン出身の国会議員、Maulana Merajuddin Qureshiに率いられた21人会議のメンバーが、Kotki village村のBaitullah MahsudとAbdullah Mahsudが率いる抵抗勢力司令官たちと話し合いを行なった末に、停戦が発表された。停戦の期限である10日の間に、なんとか現状を解決したいという。

Abdullah Mahsud司令官も電話で『News』に、停戦を確認した。「政府が停戦を望んでいるので、我々は住民のためにこれを受け入れる。シャカイやSpinkai Raghzaiの合意に反し、ジャーナリストたちの南ワジリスタンへの立ち入りを禁止しているために、政府を信頼しているわけではない。当局はすぐに約束を破るが、もう一度、チャンスを与えたい」と主張した。(中略)

政府はアーマッドザイ・ワジールに対する経済政策を解除したり、シャカイ、ワナ、アンゴール・アッダから軍を撤退させ、国境警察に治安を任せるなど、抵抗勢力に歩み寄りをみせている。

hoonFour dead in South Waziristan shoot-out
WANA


■南ワジリスタンで、部族民警察がタジク人を逮捕、トルクメン人を殺害[041004 News]

部族民の警察ラシュカルがSarwakai地域で、タジキスタン国籍の男1人を逮捕し、その仲間1人を殺害した。

外国人たちは、南ワジリスタンで発生した学童4人の殺害に関わったとされる。「地元民たちが付近の山で彼らを発見し、武装したチームを派遣した」という。高官によると、部族民と、4人の外国人との間で銃撃戦があり、タジキスタン出身の17歳のKhalidが負傷し、逮捕された。別の1人は殺害され、残りの2人は逃走した。「Khalidは、自分と仲間が子供を殺害したことを告白した」という。南ワジタスタンのBangashwalaで、フットボールに見せかけた爆弾が爆発し、兄弟を含む子供4人が死亡している。「Khalidによると、殺害されたのはトルクメン人だというが、詳細はわからない」と高官は述べた。

情報源が逮捕者から聞いた話として、地元民たちが今までのように外国人に協力しなくなってきているために、部族地帯に隠れたり、活動するのが難しくなってきたらしい。「今やこのような行動も、自分たちでしなければならなくなった」。「我々は命令され、それに従う。従わなければ、殺される」と語った。トルクメン人は訓練師で、地元民や外国人に軍事訓練を与えていたという。

hoonTajik held, Turkmen killed by tribal Lashkar in S Waziristan
PESHAWAR


■パキスタンの衝突で抵抗勢力4人が死亡と兵士5人が負傷[041004 AP]

アルカイダと関連のある抵抗勢力と治安部隊が部族地帯で衝突し、抵抗勢力4人が死亡し、兵士5人が負傷したと軍が月曜日に発表した。

南ワジリスタンでの最新の衝突は日曜日の夜に勃発し、月曜日の夜明けまで続いた。抵抗勢力たちはロケット弾や迫撃砲、小兵器を軍に発砲したという。抵抗勢力が仲間2人の遺体を引きずって行くのが目撃され、軍が残る2遺体を回収したといわれる。負傷者も多数でた模様である。

当局によると、日曜日に南北ワジリスタンに飛行機を用いてビラをまき、住民たちに抵抗勢力に協力しないよう、呼びかけた。

hoonFour militants killed, five soldiers wounded in clash in Pakistan


■新たなスパイ頭、任命される[041004 AP]

ムシャラフは日曜日に、諜報機関であるISI長官に、Ashfaq Pervez Kiyani中将を任命にした。Kiyaniはこれまで、ラワルピンディの陸軍大将であった。

hoonPakistan Appoints New Spy Agency Chief


Sniffed Out By Trail Dog 0-1, 2003, 2004.