【2004年11月15日〜11月21日】


■パキスタン軍、1700キロの爆発物を押収、高官捜索の最中に負傷[041121 AP]

日曜日、パキスタンの部族地帯のある建物付近で地雷が爆発して、軍高官が負傷した。軍は武器の捜索を行ない、1700キロほどの爆発物や武器を押収したという。

高官はワナから70キロ離れたLangarkhel村の爆発で、足を失った。

Langarkhel村の住民、Mir Ajam Khanによると、空家となっていた建物の所有者は、盗賊防止の地雷を設置してある由を書いた張り紙をしていた。

治安部隊は、南ワジリスタンのLangarkhelで、マフスード族の居住地域の安全を確保するために、武装勢力たちの武器の捜索をしていた。

hoonPakistan forces net 1,700 kilograms of explosives, army officer
injured during weapons search


■米軍、アフガニスタンで4人殺害[041121 AP]

米軍はアフガニスタン東部で、アルカイダのものと思われる建物を捜索し、4人を殺害、数人を逮捕したと日曜日に高官が述べた。米軍によると、ナンガハール州の攻撃で殺害、あるいは逮捕した者のなかに、「数人のアラブ人戦士」がいたと述べた。いっぽう地元高官によると、アフガン人1人だけが生存したという。

これに先立ちアフガニスタンの米軍司令官は『AP』に、アルカイダ工作員はいまだにパキスタンの国境を越えていると述べていた。

夜間に攻撃された建物、数軒は、「アルカイダと明らかな関係があった」と軍が発表した。住民による情報で捜索が行なわれ、膨大な量の武器や爆発物が押収されたという。

州知事の報道官Faizan ul-Haqによると、アフガン軍と米軍がナンガハールのBati Kot地域で作戦を行なったという。殺害された4人は、身元がわからないほどのひどい火傷を負って死亡したために、国籍はわからないという。このほかに、5人が逮捕された。「作戦の前に自分で火をつけたのか、アメリカ人が火をつけたのかは、わからない」。

hoonU.S. Forces Kill Four in Afghanistan
By STEPHEN GRAHAM


■部族民、捜索に反対[041121 Dawn]

マフスード族は、南ワジリスタンにおける治安部隊による家宅捜索を行なうことに、反対を表明した。

土曜日にタンクで開催されたマフスード族のジルガで、外国人や地元戦闘員を逮捕するという名目で実施している家宅捜索は、部族民の武器を取り上げるのが目的だと非難した。

軍はマフスード族の居住地で、家宅捜索を開始している。今のところ、Kotaki、Spinkai Raghzai、Dela, Khunakhela Zamaray、Khadで捜索が行なわれた。中国製とロシア製の爆発物、4トンが押収されたが、外国人はいなかったという。

マフスード族のジルガは、治安部隊は捜索という名目で、部族民の名誉や安全を脅かしていると訴えた。部族民は個人的に武器を持っており、テロとは関係ないという。このような捜索が今後も続けられるなら、部族民は政府に協力しないと警告した。

hoonTribesmen oppose search operation By Dilawar Khan Wazir、WANA


■「カーン博士は今日、電話に出ません」[041120 Guardian]

イスラマバード郊外にある、ぼつんと離れた家に電話がなる。誰かが電話に出る。「カーン博士は電話には出られません。今お休み中です。どなかですか」と聞かれた。

カーン博士はもう数ヵ月間、電話には出ていない。パキスタン政府は彼を自宅軟禁にしている。マルガラの丘のふもとにある彼の家の外は24時間監視され、オランダ人の妻と2人だけで住んでいる。新聞は配達されるが、電話は禁止だ。娘のアイシャだけが、週30分だけ訪問を許される。

警察は厳重に身体検査をして、何かメッセージを隠していないか検査されると、カーン博士の伝記作家の新聞新聞編集者Zahid Malikが語る。彼の本によると、カーンは病気だという。

法的な根拠がないこの軟禁は、カーンの家族や支持者だけでなく、多くの者たちが心配することだ。欧米政府や国際原子力機構は、カーンがどの国と関わったのか、彼を質問して聞き出そうとしている。しかし彼と話すことを許された者はいない。ムシャラフはカーンに恩赦を与えたが、それ以後、彼の取調官だけが彼に会うことを許されているのだ。

「闇マーケットの取り調べをしていると、必ずカーンの名前が浮上する。しかし我々は彼を取り調べることができない」とウィーンに組織を置く団体が昨日述べた。イランに、パキスタンが濃縮イランを密輸した疑いが浮上した。カーンを取り調べるのを拒否していることにより、パキスタン政府はまだ隠すべきことがあると疑われている。

公的には、カーンは個人的に行動していたと言われている。欲深く、エゴイストになった英雄で、パキスタンの爆弾を作った地下ネットワークを利用して巨利を得た強欲者。1970年代にインドと敵対することで、何億ドルもの収入があったと言われる。(中略)

ある者たちは、カーンはイスラーム教に深く帰依し、理念的な動機があり、政府内には多数の支持者がいたといわれる。「自由にできるお金があるのに、わざわざ密輸などする理由がない」と、カイディ・アザーム大学の物理学教授AHナイヤール博士が語る。「国家が関わっていたはずだ」。

一時期カーンの腹心であったナイヤール博士は、70年代にリビアやイランなどのイスラーム教国から、資金を与えられていたという。もしそのお返しとして核技術を要求されたら、カーンは喜んで提供していたにちがいない。

北朝鮮はイスラーム教国ではないが、90年代中庸にはミサイル技術をイスラマバードに売っている。テロリストまでもが、カーンのネットワークと接触していたと疑われている。9.11に先立ち、アルカイダはパキスタン人核科学者から、兵器として用いられるウランを買おうとしていたのだ。

別の説明がある。原子力科学は、パキスタンがインドと張り合える唯一の領域だ。パキスタン人の多くはいまだにカーンを英雄として称えている。このような英雄を辱めることで、ムシャラフは今後、窮地に陥るかもしれない。彼を裁判にかけることなど、論外だ。

政府はカーンの秘密の取り引きの取り調べ結果を、国際原子力機構に報告しているという。しかし事実は、必ずしも透明ではない。彼の健康状態でさえ、謎に包まれている。「ある人が私の名前を汚し、政府を当惑させようとしている」と、彼は最近裁判所に出した手紙に書いた。「私は、現在の私の健康管理に大変満足している。医者も親切で、適切な処置をしてくれている」と手紙には書かれていた。

hoon'Dr Khan isn't taking calls today'


■パキスタン当局、2人の武装勢力を逮捕、武器押収[041120 AP]

治安当局がパキスタンの北西部の郊外でテロリストの隠れ家を捜索し、テロ組織と関係したと見られる2人の武装勢力を逮捕した。

また軍諜報部は手榴弾26弾と爆弾を作る材料を、ペシャワルから100キロ離れたSawatで押収したという。この地域の警察は、この捜索に関する情報は入っていないと述べたが、治安部高官が『AP』に語ったところによると、容疑者はペシャワルで取り調べを受けているという。「彼らはパキスタン国内でテロ攻撃を計画していたようだ」と語った。

hoonPakistani authorities arrest two suspected militants, seize weapons


■Yousuf Ramziの従兄弟、カラチで逮捕[041120 Daily Times]

11月12日に、パキスタンの諜報部高官をはじめ、FBI工作員3人とレンジャー部隊がMalirのある家屋を捜索し、1993年にアメリカの世界貿易ビルを爆破して240年の刑を受けたAhmed Yousuf Ramziの従兄弟、Abdul Qadir Mahmudを逮捕した。

スィンド最高裁判所で申し立てをしたMahmud氏の妻のZenabは、3人のアメリカ人とともに私服の男数人や警察官が、夫を連れ去ったと訴えた。

Abdul Qadir Mahmudは別の事件に関して、熱心に活動していた。これは、今年の6月に逮捕された、Abdul Karim Mahmudの事件に関して、妻のJamila Khatoonが不服を申し立てたもので、前内相のFaisal Saleh Hayatは、Abdul Karim MahmudはKhalid Shaikh Mohammadの甥であると発表している。6月13日の記者会見で前内相と情報相のラシッドは、Abdul Karim MahmudがAbu Musab Aroochiで、Khalid Shaikh Mohammadの甥であるとあると発表した。

スィンド最高裁判所の裁判官は、Jamila Khatoonの不服申し立てを受けて、Abdul Karim Mahmudが失踪したことに関して、連邦政府の釈明を求めた。政府の弁護士は、連邦政府をはじめ他の機関も、Abdul Karim Mahmudを逮捕または拘束してはいないと主張している。

ある内務省高官によると、政府はAbdul Karim MahmudとAbdul Qadir Mahmudは、Yousuf Ahmed Ramziの親戚であることを確信しているという。

smellYousuf Ramzi's cousin arrested in Karachi
By Maqbool Ahmed、KARACHI


■敵対関係や意見の相違がタリバンに打撃を与える[041119 Washington Post]

タリバン運動は、先月のアフガニスタンの大統領選挙を妨害できなかったことで、大きな打撃を受けたが、いまだにイスラーム原理主義の武装勢力は、大きな脅威として残っている。アルカイダ型の都市型テロ攻撃が、最近では大きな問題となっていると、アフガン人や外国人アナリストは指摘する。

専門家によると、タリバン運動はリーダーの敵対や意見の相違から、力を失ったという。また国境でパキスタンが展開している新たな作戦にも、打撃を受けているようだ。

10月の選挙以来、アメリカ人女性を殺害した自爆テロ事件がカブールで発生し、その後国連選挙活動家も誘拐されている。タリバンから派生したといわれる、Jaish-e-Muslimeenの犯行のようだ。

タリバンについて詳しいアフガン軍司令官や政府高官とともに、外国人たちも、このような攻撃は、彼らの力が弱体化したからだと分析する。選挙の成功で、「タリバンが終わってしまったことが明白になった。だからカブールの真ん中で、目立つことをしたいのだ」と、パキスタン人ジャーナリストRahimullah Yusufzaiは述べる。彼はタリバンと頻繁に接触している。

しかしタリバンは、南部のパシュトゥン族の暗黙の支持を受けている。前タリバンのほとんどが、新たなアフガン政府を支持せず、パキスタンを基地としているゲリラたちに食物や隠れ家を進んで提供する。「これらの地域で彼らは武器を埋めて、畑を耕している」と、アフガン国軍の司令官、Afzul Aman将軍が述べる。「あとになって、タリバンに再び参加する可能性がある」。

Amanによると、最近のタリバンの動きの傾向は、国境の向こう側から3〜10人の男たちを入国させることだ。このチームはアフガン軍や同盟軍にヒット・エンド・ラン攻撃を行ない、再び山を越えて撤退する。また道ばたに爆発物をしかけ、車列をロケット弾や迫撃砲で攻撃するのだ。

専門家によると、最近のタリバンの軍事力や政治機構は、はっきりわからないという。約2000人以上で、1万人以下の戦闘員がいると想像されている。戦闘員の根拠地は、パキスタン側にあると言われる。アフガニスタンは、この地域に関する諜報情報をほとんどもっていない。あるアフガン諜報部員は、アフガン政府はパキスタン側にもっとスパイを送り込むべきだと語る。

タリバンがなぜ大統領選挙で、大掛かりな攻撃をしなかったのか、その理由は明らかではない。選挙までの間には、各地で攻撃があった。しかし選挙の日にはほとんど何も起こらなかった.アフガン治安部は、これには驚きを表す。

一説としては、タリバンの攻撃はアフガン軍や米兵、NATO軍の厳戒態勢によって妨害されたという。またパキスタンは外交的な圧力がかかり、選挙が平和にとりおこなわれるよう、部族地帯で大掛かりな作戦を展開した。

別の説によると、一般アフガン人たちが選挙を望んでいることをタリバンも気づき、投票場を攻撃することで、反感をもたれないようにしたのだと見る。「800万の人口が、タリバンに対立した」と、元外務大臣のアブドゥッラーが語る。「一丸とてって、タリバン、過激派、テロリズムを拒否した」。「タリバンは軍事的敗北よりも、大きな敗北を味わったに違いない」。

3番目の説は、タリバンの未来に関わるものだ。唯一の宗教指導者が支配する階級制度が、今3つに分かれつつあるのだ。最初の分離は2001年に、タリバンが崩壊したときに生じた。タリバン外務省の一員だったアフガン裁判所高官Wahid Mojdahによると、何人かの戦闘員たちがカルザイが率いる新政府に対して、武器を持って戦った。他の者たちは体制側と協力し始め、残りはいずれ恩赦が与えられることを予測して、パキスタンに逃げ込んだ。この最後のグループが、最も多い。

「中央政府とコンタクトを取っている者が大勢いる」と、Mojdahは語る。「なんとかして協力しようとしている」。カルザイはこのグループを受け入れようとしている。

最近になって、戦闘員たちの間でさらなる分裂があったようだ。去年あるタリバン司令官のAkbar Aghaが、オマール師の支配に対抗してJaish-e-Muslimeenを組織したことを表明した。ある情報源によると、Aghaは1980年代にソ連と戦った戦士で、後にタリバンに加入したという。アナリスト数人によると、オマール師がこの組織を認め、主要地域で活動しているメンバーを統率するために自分の腹心を派遣するという申し入れを、Aghaは断わったという。タリバンの主流派は、Aghaを非難した。

Aghaの組織は、10月28日に国連の選挙活動家を誘拐した。カブールにおける欧米人に対する攻撃は初めてだ。しかしジャーナリストのYusufzaiは、Jaish-e-Muslimeenは以前もトルコ人を誘拐しているという。身代金が支払われ、大半が釈放された。

アナリストは、今回の誘拐や自爆テロは、Jaish-e-Muslimeenと主流派タリバンが、イラクの米軍に対するアルカイダの攻撃方法を利用していることを危ぶむ。アフガニスタンでは、自爆テロはかつて行なわれたことがない。Yusufzaiは語る。「アフガニスタンではこういう格言がある。アフガン人は、まず逃げ口を確保してから攻撃する」。しかしYusufzaiなどの事情通は、アフガン全体における新たな影響というよりは、あるグループが、アルカイダ方式を借用しているにすぎないだろうと見る。タリバン主流派は現在鳴りを潜め、新政府が揺らいだり外国兵が撤退したら、一気に攻撃することを目論んでいる。

「多数のタリバンが今、息を潜めている」とYusufzaiは語る。「戦ってはいない。彼らはカルザイを支持しているわけでもない」。しかしタリバンが呼びかければ、死を恐れない者たちが、まだ数千人はいる可能性があるという。「まだ時間はたっぷりあると、タリバンたちは信じているのだ。時間をつぶし、待っている」。

hoonRivalries, Divisions Take Toll on Taliban
Militia Weakened, but Seen as Threat
By Keith B. Richburg、KABUL


■ムシャラフ暗殺の「首謀者」逮捕[041119Dawn]

ムシャラフとアジーズ首相の暗殺を計画した首謀者の1人が、水曜日にマドラッサで逮捕された。

情報源によると、諜報部員とエリート警察隊が、Civil LinesのJamia Masjid Zikriyaに付属するFatehul Quran Al Arabiaマドラッサを取り調べ、Osama Nazirが逮捕されたという。学生たちの所持品も押収された。

Osama Nazirはジャイシェ・ムハンマドのメンバーのナンバ−2で、会長のMaulana Masood Azharの腹心である。タリバンのオマール師やビンラディンとも関係があるとみられている。アフガニスタンやカシミールを、何度も訪れたことがある。

Nazirは偽名を用いて約20日間、モスクに扇状していた。2002年と2003年にパキスタン各地で発生している教会に対する攻撃にも関わっていたとみられる。

hoon'Mastermind' of attacks on Musharraf arrested By Shamsul Islam Naz、FAISALABAD


■米領事館に対する爆弾事件の主犯格、逮捕[041118 AP]

パキスタン当局は、2年前に行なわれたカラチの米領事館に対する爆弾事件の主犯格を逮捕したと発表。もう1人の重要容疑者は、いまだ逃走中だという。

水曜日にNaveed-ul Hassanが、ラホール近くの自分が経営する生地店で逮捕された。Hassanは、ハラカット・ウル・ムジャヒディンのメンバーである。彼のネットワークに属するもう1人の重要人物は、いまだに逃走中だという。

hoonKey militant suspect in U.S. Consulate bombing arrested in Pakistan


■抵抗勢力を匿った部族の長老、国境近くで投降[041118 AP]

イスラーム過激はを匿ったことで有名なパキスタン人部族民の長老が、木曜日に行政側に投降したと、治安部高官が述べた。

9月以来逃走していたMalik Ba Khanは、ワナの行政府により、恩赦が与えられた。彼が今後過激派運動に加わらないことを保障するために、Khanが属するUtman Khel族は3000万ルピーを保証金として支払った。パキスタン政府は外国人武装勢力に対しても同様の恩赦を申し出ているが、今のところこれを受け入れた者はいない。

hoonTribal elder accused of harboring militants surrenders to authorities
near Afghan border


■マフスード、警察司令官と会ったと主張[041118 News]

アブドゥッラー・マフスードは、ワナ、デーラ・イスマイル・ハーン、ペシャワル、イスラマバードにいるジャーナリストに電話をかけ、11月6日にジャンドーラ城で警察司令官のSafdar Hussain中将に会ったと、主張した。

Safdar Hussain中将はこれを否定している。軍は11月8日に、アブドゥッラーの捜索を行なう作戦を開始している。

アブドゥッラーによると、軍が自分の村ナノを攻撃したあとに、逃走したという。また戦闘員たちは軍の攻撃を免れ、現在、新たなゲリラ攻撃を計画しているらしい。アブドゥッラーは、彼の義理の兄であるYaqub Mahsud元大佐を通して、警察司令官との会談を実施したと主張している。約4時間、ジャンドーラ城にある国境警察の基地で、厳戒態勢のなかで話し合いは行なわれた。「警察司令官はナノに来ると述べたが、私は彼に会いにジャンドーラに行くことを選んだ。同僚たちは危険を犯してはならないと述べたが、この会談のために2台の車に分乗して、護衛たちとジャンドーラに行った」。

smellMahsud claims meeting corps commander
PESHAWAR


■パキスタン、カーン博士がイランにウランを密輸したことを否定[041118 News]

パキスタンは水曜日に、核科学者のカーン博士が、2001年に濃縮ウランをテヘランに密輸したというイラン反対派の主張を否定した。

ウィーンで、イラン人反対派グループが発表した声明に対して、「これは大げさな話だ。誰かが想像をたくましくしている」と、政府幹部がAFPに語った。あるパキスタン人高官によると、イスラマバードは核の拡散と関わる闇マーケットに関する取り調べの結果を、国際社会と共有していると述べた。「我々はIAEAと協力している」という。

これに先立ち、亡命しているイランの抵抗組織が、イランは核兵器で用いるための兵器として用いられるウラニウムを、パキスタン人科学者から入手したと発表していた。またイランは、国連が知らない施設で、密かにウランを濃縮しているとも述べた。(後略)

hoonPakistan denies Dr Qadeer transferred uranium to Iran
ISLAMABAD


■パール記者殺害の過激派、殺害と警察[041117 AP]

パール記者誘拐殺人の容疑がかかっていた過激派が、銃撃戦の結果殺害されたとパキスタンの警察が発表した。

水曜日にカラチで、パール記者の誘拐と首を切断した事件に関連したとされる過激派Asim Ghafoorが、殺害された。Ghafoorは、警察の治安部隊が彼を逮捕しようとした際に発砲したために、銃撃戦となり負傷し、病院で死亡した。Ghafoorがバール事件の際、どのような役割を負っていたかは、いまだに不明である。

パール事件に関しては、主犯とされるイギリス生まれのMohmed Omar Saeed Sheikhが死刑を宣告されているほか、3人が終身刑となっている。4人とも控訴中である。このほか4人の容疑者が逃走中だ。Ghafoorは、先日殺害されたファルーキの腹心で、過激派ジャイシェ・ムハンマドとハラカット・ウル・ムジャヒディンのメンバーである。

hoonMilitant wanted in abduction of Pearl killed in shootout, says
Pakistani police


■「ファルーキはスペインから資金を得た」[041117 Daily Times]

バルセロナで摘発されたイスラーム過激派組織が、最近殺害されたアルカイダ工作員、ファルーキに資金を流していたという。

スペイン警察が9月に摘発したパキスタン人組織が、3千ユーロの小切手を何度もファルーキに送っていたと、スペインの新聞で報道された。「1月〜9月に、巨額の送金があった」という。

バロセロナの組織は、パキスタンにいたKhalid Shaikh Mohammadや、アフリカの大使館爆破事件と関係のあるアルカイダメンバーにも資金を送金していたと報道した。この組織のパキスタン人11人が、現在取り調べを受けている。バロセロナの高層ビルを映したビデオを持っていたともいわれる。

'Farooqi was financed from Spain'
MADRID


■政府、和平条件を破ったとアブドゥッラー・マフスード[041117 Daily Times]

アブドゥッラー・マフスードが火曜日に、政府と和平に対する合意に達していたが、11月8日に政府が約8000人の兵士を導入して攻撃を開始したために、停戦は破棄されたと述べた。

外国のラジオ局と電話で話したアブドゥッラーによると、軍がワジリスタン北東部で作戦を行なった日に、停戦が締結されたという。

アブドゥッラーによると、11月8日にJandolaで、Yaqoob元大佐を通してペシャワルの警察司令官Safdar Hussainと和平条約を締結したという。しかしHussain中将は金曜日に報道陣に、このような条約の締結はないと語った。「私は隠したりする人間ではない」という。

アナリストたちは、軍が、アブドゥッラーの故郷であるナノを含む抵抗勢力の拠点を攻撃し始めた日に、和平条約を締結することは不自然だと述べる。アブドゥッラーによると合意の条件として、武装勢力は治安部隊を攻撃しないこと、軍は前進しないことが含まれているという。「軍は合意に反したために、私もこれにとらわれない」という。また軍はワジリスタンに入ることはできるかもしれないが、出るのは難しいだろうと述べた。

hoonGovt reneged on peace deal, claims Abdullah Mehsud
PESHAWAR、Iqbal khattak


■南ワジリスタン、イードを静かに迎える[041117 News]

南ワジリスタンは、イードを平穏に迎えた。しかし治安部隊はワナのスカウト・キャンプの近くに仕掛けられていた地雷を撤去したという。

また武装勢力と関係を持ったとして、Spenkai Raghzaiで3人の部族民を逮捕した。ある情報源によると治安部隊は月曜日に、JUIの地元の事務所を開こうとした、Maulana Fazal Khaliqとその息子と甥を逮捕したという。現在取り調べを受けているそうだ。

いっぽう地元司令官のアブドゥッラー・マフスードが、11月8日にYaqoob Mahsud元大佐を通して、停戦が締結したと述べた。しかし皮肉にも停戦の2日後に軍はマフスード族の居住地域を攻撃したために、停戦は破棄されたという。破棄されたからには、戦闘を続けるそうだ。「軍がワジリスタンが強引に突入したが、なかなか撤退できなかった。我々は最後の最後まで戦う。死んでも投降はしない」と電話で語った。

いっぽうペシャワルの警察司令官Safdar Hussain中将は、外国人抵抗勢力がデラとナノ地域で訓練所を開設していると、電話で述べた。パキスタン軍がテロ訓練所を攻撃したところ、部族民たちが訓練を受けていたトンネルを発見したという。

hoonS Waziristan remains calm on Eid
By Sailab Mahsud、WANA


■アフガン誘拐犯、グアンタナモ囚人の解放の要求を諦める[041117 News]

3人の国連職員の殺害を脅迫している抵抗勢力たちは、人質の解放の条件を狭め始め、人質の運命は、これから決めると述べた。

Jaish-e Muslimeenの司令官Mullah Sabir Mominは、アフガニスタンからのアメリカ撤退と、グアンタナモの囚人の解放に対する要求は取り下げると述べた。しかしアフガニスタンで拘束されている15人のタリバンの釈放は、依然要求している。

組織のリーダのAkbar Aghaが『ロイター』に語ったところによると、組織は人質の今後を話し合ったが、結論に至らなかったという。何人かはすぐにでも殺害を提案したが、政府にもう少しチャンスを与えようという声もあったという。

hoonAfghan kidnappers drop Guantanamo prisoner demand
KABUL


■パキスタン武装戦士、捜索に憤慨[041116 BBC]

部族のリーダー、アブドゥッラー・マフスードは、軍は自分に対する捜索を行なったことで、約束に反したと『BBC』に述べた。アブドゥッラーは個人的に軍司令官Safdar Hussain中将と会い、停戦に合意していたという。

hoonPakistan militant ire at manhunt


■アフガン抵抗勢力、人質の交換期限を設置[041115 AP]

3人の国連職員を殺害すると脅迫している、タリバンと関連のある抵抗勢力は、人質交換のための条件の合意は、月曜日の夜までに待つと述べた。いっぽうアフガン高官は、交換条件が一致しなかったために、交渉は延期されたと述べた。

3人と引き換えに26人の戦闘員の釈放を要求しているJaish-al Muslimeenのリーダーが『AP』に、新たな最終期限は月曜日の夜10時だと述べた。「もし人質に何かあったら、それはアフガン政府のせいだ。我々の最終期限は今夜10時だ」という。

しかしアフガン政府高官は、イードの祝日が終わる月曜日まで、交渉は延期されたと述べた。「まだ合意に達していない。最大の争点は、金だ」という。

アフガン高官や外交官たちは、犯罪グループや軍閥たちも関わっている可能性があると述べ、いくつかのグループと、交渉が行なわれているらしい。3人はまだカブールにいるようだという情報もある。

hoonAfghan Militants Set Deadline for Hostages
By STEPHEN GRAHAM、KABUL


■大量破壊兵器に対するアルカイダの新事実[041114 Times]

最近逮捕されたアルカイダ工作員の取り調べから、アルカイダがアメリカを大量破壊兵器で攻撃しようとしていたことが明らかになったと、アメリカ治安部高官が『TIME』に語った。パキスタンと、イラン・アフガニスタン国境付近でこの8月に逮捕されたエジプト人Sharif al-Masriが取調官に、アルカイダは核の材料をヨーロッパから、アメリカかメキシコに送ることに関心があったと語ったという。

『TIME』が入手した情報によると、Masriは、「メキシコに核材料を密輸し、その後工作員がこれをアメリカに持ち込む」という計画をたてていた。Masriによると、彼の家族は現在捜索を免れるために、イランにいるらしい。

Masriの情報の信憑性はまだ確認されていないが、アメリカの国土安全保障省のリッジ長官は、メキシコの幹部高官と会談し、国境間の問題について話し合っている。またリッジのメキシコ訪問に先立ち、アメリカとメキシコの諜報部が、アルカイダがメキシコを拠点とする可能性についての情報交換を行な▼った。「科学、生物化学、放射性、核兵器の最終段階の材料を入手するために、メキシコを拠点とする」可能性があるという。

最近サン・ディエゴの南部で、農薬散布のための飛行機が盗まれた。メキシコ南部出身と思われる3人の男が警備員を襲い、南部を目指して盗んだ飛行機で飛び立ったというのだ。この事件とテロとの関連はいまだ不明であるが、農薬散布機は、薬品の散布に用いられる可能性もある。2週間たった今も、飛行機の行方はわからない。

smellNew accounts from al-Qaeda to attack the U.S. with weapons of mass
destructionBy ADAM ZAGORIN


Sniffed Out By Trail Dog 0-1, 2003, 2004.