【2005年2月21日〜2月27日】


■イラン、核部品を供給される[050227 Washington Post]

国際捜査官たちが、18年前にイラン人高官とパキスタンのアブドゥル・カディール・カーン博士との間で交わされた、テヘランへの核兵器製造のための部品の供給があったことを明らかにする書類を交換したという証拠を発見したと、この件に関わっている外交官やアメリカ高官が述べた。

この会合は1987年に、小汚いドバイの事務所で開催され、それ以後テヘランの核開発とカーン博士の闇マーケットの関係が始まったようだ。当時イラク戦争のさなかだったイランは、遠心分離器とウラニウム濃縮のための装置を購入した。しかしテヘランは最近国際原子力委員会に、爆弾の核となる部分を作るための機密装置を購入する機会を逸したと述べている。イランによるとこれらの核の部品は、パキスタンのカーン博士の関係者から供給されたという。

「イランが核兵器計画を持っていたという最大の証拠となるが、完全にこれを証明するわけではない」とある欧米外交官が述べた。イランが入手した装置のほとんどは平和的な目的のためにも利用されるもので、原子力計画のための部品として、イラン各地で使用されている。

イランは、原子力計画は核エネルギーを作るためのものだと主張し、国際原子力委員会は今のところ核兵器計画を発見してはいない。しかしブッシュ政権は、イランは原子力計画と偽りながら、核兵器を作ろうとしていると疑っている。

最近の明るみに出た事実は、現在のイランの行動を明らかにするものではないが、テヘランが数年来核兵器のテクノロジーの入手に関心があったこと、またその目的について語る最も重要な情報だといえる。

国際原子力委員会の要望に答え、イランは先月、ドバイでの会談の詳細についてを明らかにした。(後略)

hoonIran Was Offered Nuclear Parts
Secret Meeting in 1987 May Have Begun ProgramDafna Linzer


■アフガニスタン、アメリカのケシ撲滅除草剤散布を非難[050227 New York Times]

2月の初め、牧童が夜、羊の番をしていると、飛行機が3度低空飛行するのが聞こえた。朝になると彼の目は腫れ、開けることができなかった。彼の周りにいた羊たちは、痙攣を起こして死んでいった。

農民たちは作物に白い粉が降りかかっているのに気がついたが、家畜のために草やクローバーを刈り、ほうれん草を摘んだ。数時間のうちに動物たちは病気になり、人間も発熱したり皮膚に炎症が生じたり血便がでた。特に子供たちの被害は大きかった。数週間後、作物−−小麦や野菜やケシが枯れ、生まれたばかりの羊を始め、家畜が死んでいった。

2月3日に起きたこの出来事により、ヘルマンド州の牧畜民たちは怒り、疑心暗鬼になった。誰かが密かに化学物質をばらまいている。おそらくケシを撲滅させるためだろう。

Kanaiの出来事だけでなく、アフガンの村では同様の現象がたびたび起きている。アフガン政府高官は、夜間に何者かが除草剤を散布していると訴えてきた。11月にナンガハール州のNimlaでも、夜間に飛行機が数回飛行したあと、畑に除草剤が散布されたという。

後に捜査にあたったアフガン人と外国人高官は、除草剤が散布された証拠といえる細かい灰色の粉を持ち帰った。2ヵ国の欧米大使館が本国にサンプルを送ったが、まだ返事はない。

そのころカルザイ大統領は、除草剤の散布に強く抗議した。誰がやったのかははっきりしなかったが、カルザイのスタッフたちは、アメリカかイギリスの仕業だと考える。(中略)カルザイ大統領は、政府が畑に除草剤を散布したり、そのような事実についての情報は入ってないと述べ、アメリカとイギリス大使を呼び、説明を要求した。アメリカとイギリスは、今でもこれを否定している。

「ヘルマンドで空中散布があったという、信頼できる証拠はない」と、米大使館は今回声明を発表した。「アメリカ政府と関係のある機関、個人または請負会社に指示を出したこともないし、ヘルマンドやその他の州でそのような活動に関わってはいない」という。農業省高官は、寒さで作物に影響が出た可能性もあると述べた。アフガニスタンには、化学物質を分析する技術がない。

しかしKanaiや隣のTanai村の人々は、かんかんだ。誰かが化学物質を散布したことは明らかで、高官たちが否定しているにもかかわらず、アフガニスタン上空をコントロールしているアメリカの仕業だと語る。

「飛行機をもっているのは彼らだ」と、牧童Abdullahの兄のAbdul Ahmadが述べる。兄弟たちは家畜200頭を失ない、毒殺された兆候があると訴える。「家畜は気が狂ったようになった。目が青くなり、食べなくなった」。「口から液体を出し、糞を食べようとして、震えていた」。その翌日までは、全く健康だったという。「我々を助けてくれるだろうと思ってカルザイに投票したのに、彼は家畜を殺している」と憤る。

誰が空中散布をしたかという謎は残るが、アメリカをはじめ、国際社会がアフガニスタンのケシを憂慮していることは明らかだ。11月、国連はアフガニスタンの30万エーカー以上の畑で、ケシが栽培されていると報告した。アフガン経済のあらゆるすき間で、ドラッグ商売がはびこり、抵抗勢力たちへの資金として流れる。

アメリカ高官のなかには、除草剤の空中散布を推進しようとした者たちがいる。(中略)アメリカ高官が去年考案した案のひとつには、一般の飛行機を借り受け、ヘルマンドとバダクシャン州に除草剤を空中散布することがあった。

アフガニスタンの米軍高官やUnited States Agency for International Developmentも、空中散布には反対している。空中散布により農業は打撃を受け、農民の貧困層に大きな影響力が出ることを心配する。それよりもケシ以外の方法で、生計をたてる指導をすることを勧める。軍は、空中散布によって一般市民が、政府やアフガニスタンにおけるアメリカの存在に反感を持つことを恐れる。その結果、抵抗勢力たちの力も増大するだろう。

事実、40日前に警察がやってきて、政府の指示のもとでケシ畑を一掃していったために空中散布が行なわれたと信じた村人の憤慨は、さらに大きくなった。村人たちはケシの代わりに小麦を植えたにもかかわらず、クローバーやほうれん草とともに、すべてがだめになったと訴える。「カルザイは嘘をついた」とある農民は語る。「『助けてあげる』と言ったにもかかわらず、何の助けもない。だからケシを栽培して家族を養った。その後大統領は、ケシ畑を一掃するように言った。だから一掃した。そしたら今度、我々が植えた穀物をだめにしたんだ。我々の生活はどうなる? 何もかもだめになった。我々は村を去るしかない」。

smellAfghans Accuse U.S. of Secret Spraying to Kill Poppies
CARLOTTA GALL、ANAI


■米軍、タリバンの攻撃に備える[050226 AP]

米軍はアフガニスタンの抵抗勢力の攻撃に備えていると、土曜日に報道官が述べた。タリバン高官はアメリカが申し出ている恩赦のプログラムを一喝し、天候が回復次第、攻撃を続行すると述べた。木曜日に抵抗勢力10人と政府軍9人が死亡した。ここ数ヵ月間のうちで、最も死者が多い日となった。

「今後も攻撃が続くだろう」と、報道官のSteve Wollmanが記者会見で述べた。「歴史的にタリバンたちは、冬が過ぎると攻撃を開始する。攻撃に備えている」という。「我々が望むこと、そして我々が好ましいと思うことは、タリバンがアフガニスタン政府の申し出を受け入れ、平和を取り戻すことを考え、暴力を中止することだ」。

アフガニスタンの司令官Eric Olson中将によると、抵抗勢力約100人が米軍と接触し、故郷に変えるために和解を申し出たという。Olsonは、20〜30件については捜査中だが、「幹部」はいないという。またアフガニスタン政府に接触した者もいるだろうと付け加えた。しかし春のタリバン攻撃が大したものでなくても、米軍は撤退するつもりはないと述べた。(後略)

hoonU.S. Military Braced for Taliban Attacks
STEPHEN GRAHAM、KABUL


■CIA、パキスタンでビンラディンを捜査・国会報告[050226 Dawn]

パキスタンで、CIAの臨時職員とアメリカ人がビンラディンやザワヒリを捜索に従事しているという国会の報告が、一般に開放された。報告によると、これらの工作員は「一般請負業者」として、パキスタンにいるという。

ビンラディンとザワヒリは2001年12月にアフガニスタンから「パキスタンに逃走し、以後パキスタン軍や工作員たちから逃れ、隠れている」という。2004年にパキスタンが実施した南ワジリスタンでの作戦でも、2人を捕らえることができなかった。さらに同年12月にムシャラフは、2人の「形跡はなくなった」と述べ、アメリカのオブザーバーたちもこれに同意している。ビンラディンとザワヒリは逃走中ではあるが、アルカイダに対しては大きな打撃を与えたという。しかしまだやるべきことは残っている。(中略)

アメリカが指名手配しているアルカイダ37人のうち、15人が逮捕されたり殺害されたと言う。(中略)また9.11以後、90ヵ国から約3000人のアルカイダ容疑者が逮捕され、そのうちの650人がアメリカの監視下にある。

報告によると、アフガン戦争の際に、アフガニスタンでソ連と戦うことを志願した者を支援してはいないと、アメリカ高官は繰り返しているが、報告にはムジャヒディンに資金援助をしたことが記録されている。1981年から91年にかけてアメリカは、約30億ドルをアフガニスタンのジハードのために費やしたという。

この時期、ビンラディンたちがアメリカを非難したという報告はない。ただ、アメリカがイスラエルを支援していることに対しては、批判的だった。(後略)

hoonCIA officers look for Osama in Pakistan: Congress report released
WASHINGTON


■アルカイダのリメーク[050225 Asia Times]

CIAに近い、パキスタンにいる情報源によると、アルカイダネットワークはここ数年、大きな打撃を受けたという。しかしここから、新たなグループが世界に散っていった。政治的な使命を持ち、辛抱強く、新米政府の転覆を狙っている者たちだ。

そしてアメリカはパキスタンの報道陣や電子メディアを通して、ビンラディンに2500万ドルの賞金をかけた。(中略)

情報源によると、「テロとの戦争」の新たな作戦はビンラディンを探し出すことではなく、彼の「リンク」を追跡することだという。

ここ数ヵ月間にバローチスタンで逮捕された者たちの取り調べから、なかでもビンラディンと近い関係にあったといわれるエジプト人のSharifal Misriの捜索から、ビンラディンのアメリカに対するジハードの呼びかけに、数千人の若者たちが賛同したことがわかってきた。しかしこれだけではない。これらの若者たちは独自の反米グループを結成したという。そしてヨーロッパ、中東などで、志を同じにする者たちがアルカイダと接触している。

アルカイダ自身は機能を停止しているが、この新たなリンクを育てようとしているようだ。アメリカはこのリンクを追っている。(中略)このネットワークは、パキスタンやアフガニスタンだけでなく、世界中に広がっている。(後略)

hoonThe remaking of al-Qaeda
Syed Saleem Shahzad、KARACHI


■アフガン兵9人殺害される。タリバンの仕業か?[050225 AP]

タリバンと思われる男たちが、アフガン兵を運んでいた車両を襲い、兵士9人を殺害した。

木曜日、ヘルマンド州のChakul地域で車両が襲撃されたと、州知事の報道官Haji Wali Mohammedが述べた。「木曜日にアフガン軍兵士と連絡がとれなくなり、今日、遺体を発見した」という。

これに対してタリバンが犯行声明を出した。「タリバンがやった。政府や同盟軍に対して、今後も攻撃を続ける」と、タリバン報道官のMullah Latif Hakimiが『AP』に電話で語った。

garr9 Afghan Troops Killed; Taliban Suspected
KANDAHAR


■ムシャラフ暗殺のための爆発物は空軍貯蔵庫から盗まれる[050225 Daily Times]

2003年12月に、ムシャラフを暗殺しようとして仕掛けられた爆発物は、パキスタン空軍の貯蔵庫から盗まれたものだったという。爆発物は、リモートコントロールで操作された。

武器の専門家の捜査によると、この装置はパキスタン空軍が使用するもので、期限切れの爆発物を保管する貯蔵庫からなくなっていることが判明したという。

非常に信心深い空軍隊員が逮捕され、彼がこの爆発装置を盗んだことを自白した。この空軍隊員は空軍のモスクで行なわれる説教に、常に参加していたという。このような説教は事件ののちに、禁止された。

この男の逮捕後、宗教に熱心な空軍隊員は、全員監視下に置かれた。また活動を禁止された過激派との関係があるとし、裁判を待つ者が多数いる。陸軍や海軍隊員も、同様の捜索を受けている。

hoonMusharraf-attack explosive was stolen from PAF depot
LAHORE


■パール殺人の裁判開始[050224 AP]

木曜日に、ダニエル・パール記者殺人事件に関する裁判が開始されたと弁護士が語った。

2002年7月に、イギリス生まれのアーマッド・オマル・サイード・シェイクに死刑を、他の3人の被告に終身刑を宣告されたが、政府はFahad Naseem、Salman Saqib、Sheikh Mohammed Adeelの3人にも、死刑を求めている。

木曜日にシンド最高裁判所で4人の被告に対する裁判が開始され、終身刑を言い渡された3人の被告には、死刑を求めた。4人とも傍聴には出席しなかった。

シェイクの弁護士のAbdul Waheed Katparは、証拠の有効性を質問したという。次回の傍聴は3月2日である。まだ容疑者5人が逃走中である。

hoonPakistan Hears Appeals in Pearl Killing
ZARAR KHAN、KARACHI


■アメリカ、ビンラディン捜索のために電波を用いる[050224 Guardian]

スパイ活動も銃撃戦もうまくいっていない。そこでアメリカはビンラディンをあぶり出すために、文化的な武器を使用することにした。テレビだ。

3年に及ぶ空しい捜索の結果、アメリカはパキスタンのテレビに広告を出して、アルカイダに近い者たちを誘惑しようとしている。(中略)パキスタンで用いられている5言語を使って放送された30秒間の宣伝放送は、2500万ドルの賞金をちらつかせる。じきにこの賞金は2倍になるはずだ。(中略)

先週の土曜日、ザワヒリの「十字軍キャンペーン」の撲滅を歌ったビデオも登場した。テレビ戦争は、ビンラディンがトラボラから消えて以来、盛んになった。アメリカは探査機やスパイをはじめ、数千人の兵士たちを派遣し、飛行機からチラシをばらまいたり、ビンラディンの写真付きのマッチを配ったりした。専門家たちがビンラディンの登場したビデオに映し出された背景の岩や植物を調べたりもした。

現在ビンラディンとの追いかけっこは、アフガニスタンとパキスタンの約1400マイルに及ぶ国境沿いで展開している。その多くは、パキスタンの協力に負っている。

昨年ムシャラフは、南ワジリスタンに2万5000兵を派遣した。抵抗勢力約200人を殺害したが、ビンラディンの形跡はなかった。現在アルカイダのグループは、ウズベク人過激派ユルダシェフに導かれて周辺地域に分散したと、イスラマバード在住のアメリカ人高官が語る。「彼らは強健な、経験ある戦士たちだ。でも彼らはアルカイダの戦士たちで、リーダーではない」。

ムシャラフは、周到にこの捜索を計算してる。彼がアメリカに協力していることは、快く思われていない。政府はアメリカと直接作戦を行なうことに関しては、神経質になっている。

例えば去年の12月に『New York Times』が、CIA工作員が北西辺境州に基地を設けたと報道すると、大きな怒りの反響があり、事実は強く否定された。「我々はビンラディンの行方を知らない。また米軍が我々の領土で捜索を行なうことなど、あり得ない」と、内務大臣のAftab Ahmed Khan Sherpaoが語った。

そして今、アメリカは金で解決しようとしている。ビンラディンはカラチやクエッタに逃走したという説もあるが、やはり国境地帯にいるとする説が有力だ。ここにはアルカイダを支持する、原理主義の影響を受けた地元部族民たちがいる。アメリカの高官たちは、地元民の忠誠心はイデオロギーよりは、金に支配されると考える。部族民たちはアルカイダに、地元の10倍もの値段で、食物や宿を提供している。

昨年11月、パキスタン軍は和平協定の一部として、4人の長老たちに金を支払った。この金は、彼らがアルカイダに負っていた借金を返済するためのものだったという。

報奨金を支払うという計画は成功するかもしれないと、防衛アナリストのRifaat Hussainは語る。「アルカイダを孤立させることは、正しいやり方だ。もっと前からやっておくべきだった」。

このキャンペーンが成功するかどうかはまだわからないと、アメリカ人高官も認める。例えば部族民たちは、村に電気がないために、広告を見ることはないだろう。ラジオはあるが、部族地帯で人気があるのはで、BBCでは広告はない。

また放送を聞いた者たちは、怖くて何も言えないかもしれない。ここ数年間部族地帯では、アメリカ人に情報提供したと疑われた者たちが、次々と殺害されているからた。

ビンラディンの広告を流した結果、28件の情報が米大使館に寄せられたという。しかしほとんどがガセネタだったと、ある高官が語った。「でも、1件だけでも有力な情報があればいいんだ」。

hoonUS takes to the airwaves in hunt for Bin Laden
Declan Walsh、Islamabad


■米軍基を認めるためには国会の承認が必要[050223 Reuters]

アフガニスタンは、アメリカと軍事的にも経済的にも長期的な友好関係を築きたいが、永続的に米軍基地を置くためには国会の承認が必要だと、報道官が水曜日に述べた。

国会議員のJohn McCainが、アフガニスタンに永続的に米軍基地を置くことを、カルザイ大統領に要求した。このことに関してカルザイの報道官Jawed Ludinは、「経済的、軍事的、政治的なパートナーシップは戦略的に重要だ」と述べたが、米軍基地に関しては、来年設立される国会の承認を待たなければならないと述べた。

アリゾナの共和党議員のMcCainは、アフガニスタンとアメリカ双方の人々の安全のためには、軍事基地の永久設置が必要だと述べた。

hoonAfghans say assembly would have to approve U.S. bases
Sayed Salahuddin、KABUL


■部族民、偵察機におののく[050223 Daily Times]

アメリカのスパイ偵察機が国境を越えて、モーマンド行政区に侵入してきた。

米軍機が国境を超えてSam Ghazi、Loi Sur、Gut Surの上空を飛んだ。米軍機が国境を越えてパキスタン上空に侵入したのは3度目である。

hoonDrone scares tribesmen
MOHMAND AGENCY


■タリバン活動家、バローチスタンで逮捕[050223 Daily Times]

警察は火曜日にバローチスタンで、タリバン活動家を逮捕した。

カラシニコフ、爆発物、携帯電話、スラヤの衛星電話とともに、さまざまな書類が押収されたと警察が述べた。逮捕者はタリバン幹部と関係がある可能性もあるという。

警察は逮捕者の名前を明かしていない。先月、タリバン容疑者を含むアフガン人17人がクエッタで逮捕されている。

hoonTaliban activist held in Balochistan
QUETTA


■カルザイとヘクマチアル、会談中[050223 Paktribune]

カルザイ大統領とヒズビ・イスラームのヘクマチアルが、直接会談をしているといわれる。

クナール州のAsadullah Wafaとヒズビ・イスラームの代表のHaji Kashmir Khanが会談していると、テヘラン・ラジオが報道した。ヒズビ・イスラームは、カルザイと話し合うためにいくつかの条件を要求したといわれる。条件には、アフガニスタンから米軍が撤退すること、逮捕されたヒズビ・イスラームの党員全員の釈放、来たる選挙に組織のメンバーが参加することなどだという。

Baghlan州知事にヒズビ・イスラームのメンバーが指名されていることは、注目に値する。

一方、タリバンのリーダー12人が、カブールの大統領宮殿でアフガニスタン政府と会談している。このグループには、前タリバン代務大臣のムタワキル氏、タリバン幹部のAbdul Hakim Mujahid、タリバン報道官のAbdul Samad Zaeef、Mullah Mohammad Razik、Mullah Rockett、Mullah Ghaus、Mullah Abdul Rahman、Irsal-e-Rahmani、Rehmatullah Wahidyar、Naeemi Kochiがいる。(後略)

smellTalks between Karzai, Gulbadin underway
Taliban holding talks with Afghan govtKABUL


■パキスタン軍、越境米軍に対しての発砲を命じられる[050221 Daily Times]

パキスタンは、アフガニスタンから事前に通知することなしに越境してきた米軍に対して発砲することを許可する新たな規則を作ったと、雑誌『American Conservative』に寄稿したCIA前高官が報告した。

国際的な安全保証コンサルタントで諜報情報ライターのPhilip Giraldiは雑誌のコラムで、「ムシャラフ大統領は、米軍がアフガニスタンから国境を越えて侵入してくるという苦情を、軍から報告されている」と述べた。またムシャラフは、無人偵察機や盗聴機器が、イランに対して用いるために、パキスタンからイラクに移されていることを不愉快に思っているという。パキスタンにいる、ある信頼のおける情報源によると、ムシャラフや陸軍責任者たちはアルカイダ捜索のために、多くの労力を費やし、国境地帯で敵意のある部族民たちとたびたび衝突を繰り返してきたという。アメリカ中央アジア司令部が1月に、アルカイダに対して用いていた偵察機や盗聴機器を「イラクの選挙」のために引き上げることが決まったのは驚きをもって受け止められ、さらにいつのまにか「イラクで」用いられるはずだったものが「イランに対して」用いられることが判明して、驚きは不快感となった。

無人偵察機は今のところまだパキスタンに戻ってきてないため、国境地帯の作戦は現在保留されている。ムシャラフは、アメリカに協力的であることの理由を軍内部の支持者や民衆に納得いくように説明できずに、苦労している。

これに先立ちGiraldiはサイモア・ハーシュの報告を引用して、ホワイトハウスはペンタゴンに、アルジェリア、スーダン、イエメン、シリア、マレーシア、チュニジアを含む「明らかにテロの脅威がある国々では、一方的に作戦を行なう」ことを許可したと報告した。指令を出すのはラムズフェルドの他に、2人の補佐官である。

これらの新たな決議のもとでは、「米軍工作員たちは、核兵器として用いられるアイテムを密輸する外国人ビジネスマンを装うことができる。ペンタゴンのアドバイザーによると、地元の住民をリクルートして、ゲリラやテロリストたちの仲間に仕立てることもできる。戦闘を計画したり実行する可能性も考えられる」という。

smellPakistan Army told to fire at intruding Americans
By Khalid Hasan、Washington


Sniffed Out By Trail Dog 0-1, 2003 - 2005.