【2005年2月28日〜3月6日】
■タリバン60人、ザーブル政府に参加[050306 Paktribune]
●アフガン高官によると、タリバン60人がアフガン政府に参加したという。
●アフガンのニュース・エージェンシーによると、長期にわたる話し合いの末に、60人のタリバンがザーブル州のDeh Chopan地域政府に参加することになったという。Deh Chopanはこれまで過去2年間、アフガン軍と同盟軍が反政府要員たちとの衝突を繰り返してきた地域である。
●パクティアの部族の長老とロヤジルガのメンバーは、タリバンとアフガン政府の話し合いを歓迎すると述べた。ロヤジルガのMalik Nadir Khanは、タリバンと一般市民は政府とタリバンが手を組むことを歓迎し、タリバンは自分たちの兄弟だと語った。
60 Taliban join govt in Zabul
KABUL
■アフガニスタンで銃撃戦、5人死亡[050305 AP]
●アフガニスタン東部でアメリカ主導の同盟軍と抵抗勢力との間で銃撃戦があり、抵抗勢力3人と市民2人が死亡したと米軍が発表した。
●衝突は水曜日に抵抗勢力たちが同盟軍に発砲し、同盟軍2人と市民3人を負傷させたことが発端となった。衝突がどこで起きたかのか、明らかではない。
Five Killed in Afghanistan Gunbattle
KABUL
■パキスタン、アルカイダ2人を殺害、11人を逮捕[050304 Reuters]
●パキスタン軍はアフガニスタンとの国境地帯の村で、アルカイダと思われる外国人2人を殺害、11人を逮捕したという。抵抗勢力たちは北ワジリスタンのDevgar村に隠れていたらしい。
●「外国人抵抗勢力2人を銃撃戦の末に殺害し、11人が逮捕された。そのうち少なくとも3人は外国人だ」という。目撃者によると、軍は夜半過ぎに村に突入し、抵抗勢力たちが隠れていたレンガでできた家を包囲した。「銃撃戦は朝になってから開始され、約2時間続いた」。「女性1人と治安関係者3人が負傷した」。
●またある政府関係者によると、死亡した2人のアルカイダ容疑者は、アラブ人のようだったという。「逮捕された者のなかには、2人のスーダン人とカタール人1人がいた」。「残りは地元部族民だった」。
Pakistan Kills Two Al Qaeda Suspects, Arrests 11
MIRANSHAH
■パキスタン、アルカイダの隠れ家を捜索[050304 AP]
●パキスタンは土曜日に、アフガニスタン近くの部族地帯でアルカイダの隠れ家を捜索し、銃撃戦の結果2人の外国人が死亡し、11人が逮捕されたと軍報道官が述べた。軍はこのミランシャーの捜索で、武器を多量に押収したという。
●外国人が隠れているという情報により、軍が派遣された。「今の段階では、外国人と思われる2人が殺害されたとしか確認できていない。また外国人を含む11人が逮捕された」。
Pakistanis Raid Suspected al-Qaida Hideout
PAZIR GUL、MIRAN SHAH
■大統領、オンラインに[050304 Asia Times]
●ムシャラフ大統領のような軍事独裁者が一般民衆に日記を公開するとは、めずらしいことだ。ムシャラフが最近立ち上げたwww.presidentofpakistan.gov.pkが定期的に更新されていくというニュースは、インドで大きな関心を呼んでいる。
●過去においてムシャラフは、メディアを利用して自分の考えやメッセージを伝えたり、必要があればそれをインドに伝えたりもしてきた。これからはオンラインを利用して、自分のイメージを向上させることを思いついたようだ。ソフトな、思慮ある人間で、正直に生きているというイメージを作りたがっているようだが、最近のアメリカの雑誌では、彼は最悪独裁者10人のなかに入っている。ブッシュのアドバイザーたちも、早くムシャラフから手を引くよう、ブッシュに忠言しているといわれる。
●数日前、ムシャラフはオンラインである告白をして、大きな波紋を呼んだ。「軍事大学にいた頃、私はあわやのところで退学になるところだった。若い副官の頃も規律を乱したとして、軍事裁判にかけられるところだったが、ちょうどインドとの戦争が勃発したため、これが延期になった。戦争での行動や勇敢に戦ったことが幸いし、軍事裁判にはかけられずにすんだ。結婚前の若い軍事高官として、私は横柄で従順ではなかったために、何度も問題を起こし、赤丸をつけられた」。
●パキスタンの高官によると、新たなウェブサイトは「率直さと武勇伝を混ぜて、国民にリーダーの背後にある人間性を明らかにしようとしている」という。確かに個人的な面を見せたりQ&Aを設けたりして、メディアでは人気を得ている。彼の趣味はテニスと水泳で、彼の生涯の最大の恥辱は、パキスタンの核の「父」カーン博士が、核の密輸をしたことを知ったことだったという。陸軍長官になったことで人生が変わったらしい。好物はスパイシーなダール料理で、最近の愛読書はリチャード・ニクソンについての本だという。
●何人かのサーファーたちが、大統領に手紙を投稿したりもしている。例えばカナダに住む14歳の少女の手紙がある.(中略)これに大して大統領は次のような返事を書いている。(中略)。
●ムシャラフは将来、このウェブサイトを都合ののいいように、自分の意見を掲げる場として用いるだろう。テレビレボーターに煩わされすに、メディアを扱うことができるからだ。ウェブサイトには政権に対する批判は掲載されるはずはない。しかしムシャラフは次の2点を注意するべきだ。
●もしインドとパキスタンの間に亀裂が生じた場合、反パキスタンのハッカーたちこのサーヴァーを乗っ取ることは明らかだ。1999年のカルギル戦争の際、当時のナワーズ・シャリーフ首相のメールが、メールが殺到したために機能しなくなったことがある。さらに以前のことを考えれば、ムシャラフが政権を守るために、ウェブサイトをオンライン投票の場として用いないとも限らない。
A president goes onlineBy Siddharth Srivastava
By Siddharth Srivastava
■アフガニスタン、タリバンと踊る[050304 Asia Times]
●(前略)アフガニスタン政府はテログループと関係のないタリバンたちに、オリーブの枝を差し出している。(中略)和解の動きは昨年から始まった。アメリカもこの動きを支持し、米軍は武器を捨てたタリバンを保護しようとしている。
●タリバン問題の専門家Vahid Mojdehによると、アフガニスタンの安全や投資には、この和解は不可欠だという。しかし成功するかどうかは、アフガン政府が誰と取り引きをしているのかによるという。「もしタリバン運動が盛んな地域の人間が政府と接触してきたなら、そしてもし政府が彼らに戦いをやめさせることができたとしたら、それは大きな成功だ」という。
●先月『Washnigton Post』紙は、恩赦を受け入れたタリバン4人の名前を明らかにした。この報道の出所は明らかにされていないが、4人のタリバンは、前国連大使のAbdul Hakim Mujahid、高等教育省副大臣のArsullah Rahman、難民帰還副大臣のRahmatullah Wahidyar、サウジのアフガン大使館の一等書記官Habibullah Fawziだという。
●Mujahidがこのグループのリーダーのようで、「国家的統一、理解、平和」のための話し合いをしているという。しかし彼はタリバンを代表しているのではなく、むしろ自分の政治政党Khaddam al-Furqan(クルアーンの僕)のために動いていると述べた。彼によると、タリバンの暴力は続いてはいるが、今や、それほど大きな力はないという。
●しかしMojdehは、タリバンが去って3年がたった今も、危険がなくなったわけではないという。「彼らはアルカイダと似たような行動をしている。つまり、中央で指令を出すものはなく、それぞれの地域のグループが独自に活動している。どこが攻撃されるか、次の作戦がどこで実施されるかが曖昧であるために、今までよりも一層危険だ。彼らは以前より弱体化しているために、今までのゲリラ戦術を変える必要に迫られている。そして時間がたつにつれて、さらに弱体化してくるだろうが、危険性がなくなったわけではない。絶望したことで、例えば自爆攻撃のような作戦を行なってくるだろう」。
●1月にオマール師は、アフガニスタンに米軍が留まる限り、和解はないという声明を出した。また「外国の占領」に対する聖戦を誓っている。先週の日曜日に米軍報道官は、天候の回復次第、タリバンはゲリラ攻撃を開始するだろうと述べている。
《ドスタム、再び登場》
●カルザイは今週ドスタム将軍を、自分の軍隊の長官に任命した。ドスタムが今後どの程度権力を持つかは不明だが、人権団体はこれに強く批判している。ドスタムは虐待を行なった罪に問われているが、彼自信はこれを否定。(中略)
●カルザイがなぜドスタムを任命したか、理由は明らかにされていないが、今年予定されている国会選挙に先立ち、彼の支持を受けようと目論んでいるとされる。ドスタムはアフガニスタン北部のウズベク人たちの間で、人気がある。それ以外の地域での信用は薄いようだ。
●ドスタムは米軍と協力して、タリバン一掃に大きく関わった。また去年の10月の大統領選挙ではカルザイに挑み、10%の票を獲得している。
●人権団体アジア地域会長のBrad Adamsは、カルザイの意図が何であれ、これは大きな後退だという。「ドスタム将軍は長い間、暴力に関わっている」。「過去には戦争犯罪にも関わっていた可能性もあるため、彼が任命されたことは大きな驚きだ。ドスタムは強力な軍閥でもある。鉄の拳を持って、彼の支配地域の権力を握っている。彼に対立することは許さず、長い間、違法活動をしてきた。カルザイは何らか政略を試みているのだろうが、最悪の決議だ」。
●カルザイは今のところ、ドスタムに関する悪い噂を退けている。「これは全く別の問題なので、彼の過去については現在は語らない」と、カルザイの報道官Jawed Ludinが述べた。
●Adamsは、ドスタムに関する人事は、カルザイ政府が軍閥と対決する準備がまだ整っていないというサインと捉える。「ここ数年間来、人権侵害をした恐れがある者たちはいまだ摘発されず、それどころか政府改革のために受け入れられることを示している」。「従って果たして政府は改善されているのか、あるいは以前と同じ道を辿っているのか、という疑問が浮上する」。
●カルザイは別の有力軍閥で前ヘラート知事のイスマイル・ハーンにも、内閣にボストを与えている。報道では、ドスタムの役割は象徴的なものにすぎないともいわれる。
Afghanistan's dance with the Taliban
By Golnaz Esfandiari
■パキスタン、部族民たちの非武装化のために、金を用意[050304 Reuters]
●パキスタン政府は、アフガニスタンとの国境付近に住む部族民から武器を買い取りたいという。
●南ワジリスタンの緊張を緩和するために、政府はミサイルやロケット弾発射台などの重武器、機関銃、迫撃砲など買い取ろうとしている。「まだ計画は始まったばかりだが、成功するにちがいない」と、ワナの高官が語った。木曜日にはマフスード族の使節団と会い、武器を売るように説得した。部族民たちはこの件をジルガで話し合うことを約束したという。
●同じような武器の買い取りの申し出は、他の部族地帯でも行なわれるという。銃を所持することはパシュトゥン族の伝統であり、銃作りに従事するものたちは、簡単に銃を模造する技術を持つ。
●政府は、部族民たちが伝統にのっとり小さな武器を所持することは許すが、「それらの武器も、今後は取り締まりたい」という。
Pakistan offers to pay tribesmen to disarm
WANA
■カラチでRAW工作員逮捕[050304 News]
●スィンド警察は木曜日に、Baloch Colonyで6人のテロリストを逮捕したという。逮捕者たちは武器や爆発物、ゲリラ戦法や反国家的な要素に関する書物を所持していた。
●6人のテロリストたちはインドのIndian Research and Analysis Wing(RAW)に雇われ、重要な幹線道路や橋、Wapda設備や線路を爆破しようとしていたらしい。(後略)
Six 'RAW agents' arrested in Karachi
KARACHI
■中国の真珠、パキスタンの水に[050303 Asia Times]
●中国の主席Wen Jiabaoがグアダール港の落成式のためにパキスタンを今月訪問すると、中国はペルシア湾に大きく踏み出すことになる。ペンタゴンが表現しているように、北京は中国の力を海外に送り出し、本国では中国のエネルギーの安全を守る「真珠の糸」戦略を強化させることになる。
●グアダールは、バローチスタン州にあるアラビア海に面した漁村である。バローチスタンは、アフガニスタンとイランに国境を接する。グアダールはイランから72キロしか離れていない。さらにペルシア湾との関係において、グアダールは重要だ。世界に石油が供給されるホルムズ海峡の入り口までは、400キロである。
●パキスタンは1964年にグアダールに港を建設することにしたが、2001年になって中国が遠海港の建設に協力することに同意したあと、はじめて仕事を着手した。2001年にアメリカがアフガニスタンに侵攻したために−中国の目と鼻の先に−北京はグアダール港に関わることを決意した。2002年3月にグアダール港の建設の竣工式には、中国副主席のWu Bangguが出席している。
●中国はグアダール港に巨大な出費をしている。建設の総費用は11億6000万ドルといわれ、そのうち中国は第一段階で1億9800万ドルを出資した。この段階でパキスタンが出資した金額の4倍近い。さらにグアダール港とカラチをつなぐ高速道路建設に、2億ドルを出した。
●第二段階の工事も、中国が出資する。(中略)このために中国人エンジニア450人を派遣し、技術援助もする予定だ。最近になって、中国とパキスタンの通商が盛んになっている。(中略)パキスタンも中国も、グアダール港の恩恵を多いに被ることになるだろう。
●パキスタンにとっては、ホルムズ海峡に近いグアダール港は主要な港となり、今後周囲の地域とつながる道路が建設されれば、パキスタン、アフガニスタン、中央アジアをつなぐ商業の中心地となる。
●中央アジアと海を結ぶ最短距離といわれるグアダールとSaindakを結ぶ道路が、現在建設中である。これで陸に囲まれたアフガニスタンと中央アジアが、海に出ることができるようになる。これらの国々から産出される商品や石油が、グアダール港から世界に運ばれるだろう。
●(中略)しかしパキスタンと中国にとって最も重要なのは、グアダール港が持つ戦略的意味だ。パキスタンにとっては、グアダールとインドとの距離が重要である。カラチ港がインドに近いために、このことは重要だ。
●1971年の印パ戦争の際、インドがカラチ港を封鎖したためにパキスタンは大きな打撃を受けた。1999年のカルギル戦争では、インドは再びカラチ港を封鎖すると脅した。グアダールはカラチから725キロの位置にある。つまりインドからさらに725キロ離れることを意味し、対インドにおいて戦略的意味を持つことになる。
●中国にとっては、ホルムズ海峡との距離が重要だ。中国のエネルギーの60%が中東から入るため、アメリカがこの地域に影響力を発した場合のことを中国は憂慮していた。またグアダールに「監視点」を置いて、中国は「ペルシア湾におけるアメリカ海軍の動きを監視」できる。中国はすでにグアダールに電子盗聴器を設置し、ホルムズ海峡とアラビア海を監視している。(後略)
China's pearl in Pakistan's waters
By Sudha Ramachandran
■シェラトン爆弾事件の容疑者逮捕[050302 BBC]
●2002年6月に、フランス人11人を殺害した爆弾事件と関連した過激派が逮捕された。水曜日に、Mohammad Sohailが警察との銃撃戦の結果逮捕された。仲間5人は逃走した。Sohailは2003年に、逮捕されないまま死刑を宣告されている。
●Sohailは銃撃戦のさなかに、バイクから落ちたという。Harkat Jihad-ul-Islamiのメンバーで、アメリカ人新聞記者ダニエル・パールの誘拐殺人にも関わっていたとみられている。
Arrest over Sheraton bomb attack
■南ワジリスタンの衝突で抵抗勢力2人負傷[050302 News]
●火曜日に南ワジリスタンで、部族民抵抗勢力2人が負傷し、2人が逮捕された。南ワジリスタンでこのような衝突が起きたのは、久しぶりのことである。
●部族民の情報源によると、パキスタン軍兵士がAbdul Wadanay村の川で水を汲もうとしていたところ、抵抗勢力に撃たれたという。兵士は負傷した。軍がすぐに現場に派遣され、隠れていた抵抗勢力に発砲した。負傷した抵抗勢力のうちの1人は、マフスード族のMalikdinay枝族に属するという。そのほかに部族民2人が逮捕された。
Two militants hurt in S Waziristan clash
Sailab Mahsud、TANK
■パキスタンとアメリカ軍、アルカイダ幹部に近づく[050302 News]
●アメリカとパキスタン軍は国境地帯でアルカイダ幹部を包囲しつつあると、アメリカ中央アジア司令部のアビザイド将軍が火曜日に述べた。
●「ネットワークを綿密に調べて成功しているため、去年よりも今年に入って、いっそう彼らの行動は狭められている」という。「特にパキスタンとアフガニスタンとの国境地帯では金を入手しづらくなっており、これらの地域で安全に活動ができなくなっているという情報を入手している」という。
Pak, US forces closing in on top al-Qaeda leadership
WASHINGTON
■ドスタム、軍長官に任命される[050301 Reuters]
●火曜日にカルザイ大統領は、人権団体が軍閥から距離を置くように警告しているにもかかわらず、地方の有力軍閥をカルザイ自身の個人的な軍長官に任命した。
●カルザイの報道官Jawed Ludinは、ドスタム将軍をカルザイの軍長官に任命したと発表した。ドスタムは人権侵害や戦争犯罪に関わってはいないかと問われると、「それは全く別の問題であるため、触れたくない」と述べた。「それは全く別の問題で、今後、検討する。しかしアフガニスタンのすべての人間は基本的に自分の責任を果たす必要があり、それを実行する機会も与えられている」。
●カルザイが選挙に勝利したことで、軍閥を排除するべきだとする人権団体の意見にもかかわらず、カルザイはイスマイル・ハーンにも新たな任務を与えている。
●大統領選挙でドスタムは4位となったが、前政府では軍事アドバイザーであったにもかかわらず、新内閣の一員に入れなかったことを疎ましく思っていたようで、カルザイとの関係が悪化していた。
Karzai names strongman Dostum his chief of staff
By Yousuf Azimy、KABUL
■ビンラディン、ザルカウィに攻撃を任せる[050301 AP]
●アメリカの諜報情報によると、ビンラディンはイラクにいる活動家のザルカウィに、アメリカの攻撃計画を任せようとしているという。
●情報によると、ビンラディンはここ2ヵ月の間にザルカウィと連絡をとり、彼にアメリカ攻撃を委ねようとしているらしい。アルカイダ幹部はザルカウィが、イラク外の国で活動することを望んでいるという。(後略)
Bin Laden Enlisting Al-Zarqawi for Attacks
LARA JAKES JORDAN and KATHERINE SHRADER、WASHINGTON
■イラン攻撃のために本土を使うことは許さない、とパキスタン[050228 AP]
●パキスタンは、アメリカがイランを攻撃するために、パキスタンの領土を用いることは許さないと、政府報道官が月曜日に述べた。
●外務省報道官のMasood Khanは、パキスタンは、イギリス、フランス、ドイツがイランの核兵器計画に関して平和的に話し合うことを求めると述べた。「我々の方針は明らかだ。我々はこの地域で争いが起こることは望んでいない。民主的な方法で解決してほしい」と述べた。「首相は、いかなる状況においても、兄弟国家に対して我々の領土を用いることは許さないと主張している」という。
Pakistan says it would not let its territory to be used for attack on Iran
■パキスタン、カーンとイランを結びつける「古い話」を受け流す[050228 Reuters]
●パキスタンは『Washington Post』紙が報道した、19年前にイラン人高官とカーン博士の間で実施された会談についての「古い話」を受け流した
●『Washington Post』紙は、1987年にドバイでイラン人高官とカーン博士が、核兵器計画をテヘランに供給するという書類を交わしたと報道した。「これは古い話を再び蒸し返しているだけだ」と、外務省報道官のMasood Khan氏が述べた。
●核の闇マーケットに関するパキスタンの調査は1980年代にまでさかのぼり、明らかになった事実はすでに他政府や原子力委員会に報告済みだという。パキスタンは新たな証拠を探そうとしているのに、『Washington Post』の報道には、新たな事実は何もないという。
Pakistan Brushes Off 'Old Story' Tying Khan, Iran
ISLAMABAD
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