【2005年3月21日〜27日】


■不正核取り引きの疑い[050326 Los Angels Times]

パキスタン政府がアメリカの法律を無視して、核兵器計画に用いるためのハイテク部品をアメリカから極秘に購入していたことが、連邦犯罪局の捜査により明らかになった。

また連邦当局によると、非常に専門的な部品がある時点でイスラーム過激派とつながりのあるイスラマバードのビジネスマン、Humayun Khanの手を通過していたことがわかったという。

ブッシュ政権はこのような不法売買を国際的に取り締まろうとしているものの、新たな証拠集めのためにパキスタンに捜査官を送り込もうとしたアメリカの2つの機関は、ワシントンで捜査を阻まれていると、この件に関して詳しい者が述べた。

捜査の行き詰まりは、核の非拡散に関する法律を取り締まる連邦機関と、パキスタンを辱めてはならない重要な国と見る為政者との間の戦いの一環といえる。問題は2003年初頭に発生した。ムシャラフ大統領が、ブッシュのテロとの戦争に協力を始めてからかなりの時期が経った頃である。

「パキスタンとアメリカとの間の、以前から続いている問題だ。パキスタンの核拡散問題を厳しく取り締まらないようにという働きかけが、いつも生じてくる。もう15〜20年もこのような状況だ」とワシントンのInstitute for Science and International SecurityのDavid Albrightが述べた。

アメリカとヨーロッパの高官は、最近パキスタンは兵器プログラムを一新するために、闇市場に出回っている新しい核部品を入手しようとする新たな動きを証明する証拠をつかんだという。

現・前諜報部高官は、アメリカ製の製品を入手しようとしているパキスタンの軍隊のメンバーは、これまでもカーン博士に協力していた可能性があるという。カーン博士とHumayun Khanの間には、関係はない。

アメリカが暴こうとしている計画は、Humayun Khanと南アフリカの電子機器のセールスマンで、前イスラエル軍少佐のAsher Karniである。

Karniは15ヵ月前に逮捕され、輸出規制に反したとして有罪判決を受けた。その後アメリカ当局は彼の協力を受け、オレゴンから南アフリカへ、そしてHumayun Khanの手にわたったオシロスコープの積み荷を追跡することに成功した。

しかしこの追跡は、ここで終わらなかった。最近になって、この積み荷がパキスタンのAl Technique Corp.にわたったことが判明した。この会社の存在は、いかなる出荷や仕入れの書類にも記載されていない。

Al Techniqueは、精密レーザーや軍関係の商品を作る会社ということになっている。しかし連邦調査官は「危険信号」と指摘する。「核兵器を扱っていることは明らかだ。大量破壊兵器のプロジェクトだ」と、高官は述べた。この会社は、オシロスコープなど、核兵器を製造したり実験をするために使用される部品を売ることを禁じる、アメリカの要注意会社リストに入っている。

政治的にデリケートな問題であるたに、この件は連邦判事によって封印され、関係者はすべて口止めされているらしい。

アメリカの高官は、Humayun Khanに別の部品−−核兵器を起爆させるアメリカ製の精密電子工学スイッチ200個−−をKarniから購入するように指図したのは、パキスタン政府だったと見ている。

アメリカの法律では、核兵器計画に使用されるいかなる部品も、パキスタンをはじめ他国に売ることを禁止している。Humayun KhanとKarniは、取り引きの性質を隠して法律を犯すことを企てた疑いがある。Humayun Khanは現在、罪を問われていないが、商務省は1月31日に、180日間アメリカでビジネスをすることを禁じた。

(中略)Karniの逮捕で、アメリカの捜査が前進した。パキスタン、インド、南アフリカ、アラブ首長国連邦など、数十ヵ国に疑惑が浮上した。Humayun Khanは、カシミールのジハード団たちを支援するAll Jammu and Kashmir Muslim Conferenceなどの過激派組織と関係があるために、注目されている。

(中略) 通産省と国土安全保安省が国務省に捜査のために捜査官を送り出す許可を申請すると、これが却下された。高官たち数人によると、アメリカはこの件に関してイスラマバードに調査を依頼したが、それは強制的なものではなく、公にもならなかったという。核の非拡散を扱う国務省高官2人によると、ブッシュ政権はパキスタンの核の闇市場との関係を憂慮しているという。最近ではつい先週、ライスが個人的にムシャラフと会談した際にも、同様の疑惑が生じた。

(中略)Humayun Khanはイスラマバードからの電話インタビューで、最近の積み荷には関わってはいないと述べ、「別人」がオシロスコープやスイッチを注文し、それを自分の事務所に送らせ、途中で持っていってしまったという。「全く悲劇だ。これらの物がどこに送られたのかわからない。どこかから送られてきて、消えてしまった」。Humayun Khanによると、ワシントンはパキスタンをはじめとして、さまざまな場所にいくつもの闇市場が繁栄することを許しているという。「すべて政治のことだ」。「我々にこれらの物を開発させたくなければ、阻止するために何でもする。アメリカ政府は現状に片目をつぶり、ときたまもう片方の目を開けるんだ」。

Humayun Khanはアメリカの捜査官たちに、オレゴンのTektronix Inc.などのアメリカの会社から不正に製品を購入している、パキスタンの少なくとも10の会社の情報を、メールで送ったという。

(中略)Humayun Khanは、アメリカの捜査官は現われないし、パキスタン当局を何も質問してこないために、もはや彼を容疑者と見ていないのだという。彼と彼の父親はイスラマバードの国防省と40年以上取り引きをしており、政府が認めないことをするはずはないという。「誰も来なかった。なぜか? そんなこと夢にも思わないからだ。彼らは我々のことを、親戚であるかのように熟知しているのだ」。

パキスタンの高官は、Karniの問題に関して話すことを繰り返し拒否している。あるパキスタン高官は、パキスタンはアメリカの核の非拡散の法律を故意に犯したりはしないと述べた。しかしインドと対抗するためには核兵器計画を支持するとともにそれを改良すると語り、インドも核開発のために闇市場を用いたと述べた。

(中略)国務省高官は、ムシャラフが協力している時期に、圧力をかけすぎることは避けたいと述べる。「核の部品を別の場所に移動させない−−例えばイランなど−−ように協力してもらうことは、そのひとつだ」。「しかし彼らが入手することを阻むことはできないだろう。彼ら自身の計画がある。それをやめたりはしない」。

smellIllegal Nuclear Deals Alleged
Josh Meyer、WASHINGTON


■米兵4人、地雷で死亡[050326 AP]

カブール南部で米軍車輌の下で地雷が爆発し、米兵4人が死亡した。地雷が最近仕掛けられたものなのか、古いものかは不明。

タリバン報道官が犯行声明を出したが、米軍報道官は以前に仕掛けられた古いもので、最近続いている雨や雪のために流されてきた可能性があると述べた。

米兵とアフガン高官たちは、ロガール州でアフガン軍のための新たな訓練所を作るために視察をしていた。これまで米軍兵士122人がアフガニスタンで死亡しているが、事故が占める割合が高いという。

smellFour U.S. Soldiers Killed in Afghanistan
STEPHEN GRAHAM、KABUL


■IAEA、イスラマバードに核部品提出を要求[50326 Dawn]

パキスタンは金曜日に、国際原子力委員会(IAEA) から核の遠心分離器のサンプルを提出するよう、正式に要請を受けていたと述べた。

『Dawn』が外務省報道官のJalil Abbas Jilaniに、ムシャラフがテレビに出演して語った内容に関して質問したところ、「ムシャラフ大統領の声明は、以前IAEAがイランの問題と関係して、古い遠心分離器の部品をウィーンに提出してほしいとの要求を受けたことに答えたものだった」と述べた。3月14日の外務省の記者会見では、パキスタンはIAEAから遠心分離器の提出を求められてはいないと述べ、要求を受けたとしても、それを提出することはないという一般論を語っていた。

しかし『Dawn』は独自のルートから、「以前」IAEAから依頼を受けていたことをつかんだ。

hoonIslamabad gets IAEA request for N-parts
Qudssia Akhlaque、ISLAMABAD


■アメリカ、パキスタンに戦闘機を売却、インドは批判的[050326 New York Times]

アメリカは、地域の安全を向上させるためにの取り引きとして、F-16戦闘機をパキスタンに売却するという。しかしこの決議にインドは直ちに抗議し、安全が脅かされると訴えた。

国防省高官によると、売却される戦闘機の数は決定されていないが、パキスタンは以前、2000マイルの射程距離を持つ24機を要求していた。

ブッシュは個人的にインドのマンモハン・シン首相に電話して、パキスタンにF-16を売却することを伝えたという。インドの対応を緩和するために、ブッシュ政権はインドに、アメリカ武器製造者から戦闘機を購入できることを明らかにしたという。ホワイトハウス高官によると、ブッシュはインドの首相に、アメリカはニューデリーが要求している「多機能戦闘機」についての情報に「対応」したという。

アメリカがF-16戦闘機をパキスタンに売却することは、ライスがインドやパキスタンを訪問する1ヵ月前に、『Wall Street Journal』で報道された。

シン首相は、兵器の売却について「非常に残念」と表現し、地域の安全が脅かされると警告した。(中略)

パキスタンに売却されるF-16戦闘機は、以前パキスタンが1980年代に購入した古いモデルではなく、新しいモデルだという。1990年にパキスタンはこれを追加注文したが、核兵器製造に対する制裁として中止された。

売却価格は、戦闘機のモデルや装備で変わる。1998年に米空軍がロッキード社から購入したF-16C/Dモデルは188億ドルである。輸出機の価格はさらに上回ると思われる。

兵器の売却は、9.11以後のパキスタンの協力に対する報酬とみられている。しかし軍事アナリストたちは、パキスタンは部族地帯や国境の捜索には十分協力していないと訴える。

さらにブッシュ政権は、パキスタンがカーン博士の核の闇市場調査に十分貢献していないこと、国を民主主義に方向転換するムシャラフの政策が進んでいないことを見逃している。

(中略)パキスタンはこれまでも古いF-16を持ち、これを追加することを望んでいた。アメリカは9.11以後のパキスタンの協力に報いるために、古い戦闘機の部品をパキスタンに売り始めている。いっぽうインドは、別の国から戦闘機を購入している。しかしアメリカの兵器会社は、インドの兵器市場に参加することを目論む。

新世代F-16は、核兵器を搭載できる。国防省は、両国とも核弾頭を搭載できる中距離ミサイルの実験を試みていることを挙げ、隣接する2国が核兵器を用いることを恐れ、最新機種を売ることを否定している。

しかし1990年代にパキスタンに戦闘機を売却することを中止させた前共和党議員のLarry Presslerは、戦闘機の売却を進めることは「間違いだ」と述べた。「パキスタンと仲良くしたいのはわかる。しかしF-16は核を搭載できる。だからこそ、パキスタンはこの戦闘機が欲しいのだ。彼らが戦いたい相手はインドだけだ。インドもなんとかしてこれと同じものを手に入れなければならない。緊張は高まり、我々が望むことではない」。

アメリカはパキスタンにいくつかのことを要求しているため、F-16の売却はこの2国を強く結びつけるだろう。ワシントンはカーンの核市場の捜査、特にイランと北朝鮮に関して、協力を望んでいる。しかし国防省高官は、兵器取り引きの見返りはないと述べた。

ブッシュ政権高官は、ムシャラフが制服を脱いで権力の一部を手放すことを含め、民主主義の兆候をさらに望んでいるという。

インドをなだめるために、ライスは東南アジアの津波の被害に関してインドが担った役割を高く評価し、アメリカは戦略的なパートナーシップをインドと組むことを約束。またカシミールの平和的な解決に対しても、協力することを約束している。(後略)

hoonU.S. Is Set to Sell Jets to Pakistan; India Is Critical
THOM SHANKER and JOEL BRINKLEY、Washington


■アメリカ、パキスタンに戦闘機売却予定[050325 AP]

ブッシュ政権はパキスタンに「テロとの戦争」の報酬としてF-16戦闘機の売却を決定したために、インドは安全が脅かされるとして、直ちにこれに抗議した。

戦闘機の売却を決定したことは、パキスタンの核開発に対して制裁を与えてきたこれまでワシントンの政策が、変更されたことを物語る。9.11以後、パキスタンは反アメリカを掲げる過激派を取り締まる、アメリカにとってはなくてはならないパートナーとなっている。

国防省報道官のAdam Ereliは、金曜日にブッシュ政権は、パキスタンとインド両方に兵器を売却することを説明する報告書を議会に提出したと述べた。今後、議会でこの輸出を承認することになる。

Ereliは、「地域全体の安全と繁栄、発展の向上を望んでいる」。「このための決議の一環として、パキスタン政府と議会はF-16をパキスタンに売却するための交渉を始めること、そしてインドには多機能戦闘機を売却する可能性に対応する」と述べた。インドが何を提供し、その見返りとしてインドが何を欲しているか、国防省関係の兵器会社と自由に話し合ってほしいという。

パキスタンは1980年代にF-16を24機購入することになっていたが、核兵器を製造した制裁として中止されていた。今やっとこれが実現することになる。(後略)

hoonU.S. to Sell Jets to Pakistan; India Upset
ANNE GEARAN、WASHINGTON


■側近、ビンラディンの捜索の鍵をにぎる[050325 Christian Science Monitor]

ビンラディンを探すために、パキスタン軍は彼の側近の気配を探っている。部族地帯を管轄するパキスタンの最高司令官Safdar Hussain中将は、ビンラディンは約50人の側近に厳重に守られた円心の中にいるという。

ムシャラフは、ビンラディンの気配はなくなったと述べているが、捜索はまだ続いている。「彼の警備をしている者の形跡を探している。そうすれば勝利できる。彼の形跡さえとらえれば、彼を捕まえるか、殺害できる」と、Hussain中将はペシャワールで述べた。

これまで逮捕された戦闘員や諜報情報から、ビンラディンの周りには、何層もの警備がついていることがわかっている。「まず側近がいる。そのほかに全体を守るガード、中を守るガードなど、さまざまな警備陣がついている。外のガードから中に入るためには、暗号が必要だ。さらにそこから彼に会うためには、別の暗号が必要になる。

夜間、この警備陣はフラッシュライトで合図を送る。ビンラディンの一行が移動するときはキャラバンを組み、偵察機を欺くために女装する。「車輌を調べるときには、女性には女性であることがわかるように、何か言わせるようにしている」という。

去年、数千人の軍隊が南ワジリスタンでアルカイダ戦闘員たちと戦った。全部で48回の作戦が実行され、304人の外国人や地元抵抗勢力と兵士200人が死亡した。パキスタン軍は620人の戦闘員を逮捕した。現在ワジリスタンにいる外国人、ウズベク、チェチェン、タジークなどは、80〜100人になったという。以前は600〜700人いたと推定されている。

「南ワジリスタンで実施された48の作戦で、ビンラディンがそこにいたという可能性はまだぬぐいされない。しかし私が管轄している地域に、彼の警備陣がいるということを示唆する痕跡は、まったくない」。

hoonSecurity entourage holds clues in hunt for bin Laden
Owais Tohid、PESHAWAR


■遠心分離器の部品、IAEAに提出予定[050325 Dawn]

ムシャラフ大統領は木曜日に、パキスタンはウィーンに、遠心分離器の部品を検査のために提出することを検討していると述べた。「問題を解決するために、核の遠心分離器をウィーンに送ることを検討している」という。(後略)

hoonCentrifuge parts may be sent to IAEA: president
ISLAMABAD


■バローチスタンの話し合い、前進[050324 BBC]

パキスタン政府がバローチスタン州に派遣した使節団は、部族民たちと話し合った結果、解決に向けて一歩前進したという。しかし部族民たちがDera Bugtiに駐屯している300人の準軍隊たちの包囲を解除するかどうかは、まだはっきりしていない。

前首相でPakistan Muslim LeagueのChaudhry ShujaaとGeneral Mushahid Hussainが木曜日にAkbar Bugtiと会った。Hussain氏はBBCに、バローチスタンの危機は解決に向けて一歩前進したと述べた。しかしBugtiは、政府がしたことは、危機を解決するための案を出したにすぎないという。

今回の使節団派遣は、政府と野党からなる15人の使節団が派遣されたのに続く。(後略)

hoonBalochistan talks 'breakthrough'


■タリバン、話し合いに招かれる予定とカルザイ[050324 Daily Times]

カルザイ大統領は水曜日に、タリバンとの話し合いが進んでおり、ザヒール・シャー前アフガン国王は、近々正式に彼らと話し合う予定であると述べた。

テレビとのインタビューでカルザイ大統領は、アフガン人であるタリバンは組織としてではなく個人としてなら、来たる選挙に参加することができると述べた。また前タリバン外務大臣のムタワキル氏とはコンタクトをとっており、近々会う予定だという。

ヘクマチアルも選挙に参加できるかどうか尋ねられると、ヘクマチアルは選挙をボイコットし、政府に武器を引き渡すことを拒否したと述べた。「選挙には誰でも参加できるが、手が血で汚れた者はだめだ」という。

なぜドスタム将軍は陸軍副長官になったのか尋ねられると、彼は国に仕えたかったのだと答えた。(後略)

hoonTaliban will soon be invited to talks, says Hamid Karzai
ISLAMABAD


■アフガニスタンの戦闘で7人死亡[050324 AP]

タリバンを逮捕しようとした米軍の銃撃戦に巻き込まれ、子供2人と女性を含む7人が死亡した。

抵抗勢力のRaz Mohammedと別の2人の反乱分子も、木曜日にパクティア州で発生した銃撃戦で死亡した。「同盟軍がRaz Mohammedを逮捕しようとしたところ、Mohammedとその仲間のタリバンに銃撃された」と軍が声明を発表した。「銃撃戦でMohammedの他に2人を殺害した。アフガン人女性と子供2人も死亡した」という。同盟軍に協力していたアフガン人も1人死亡した。

タリバン報道官のMullah Hakim Latifiは、パキスタンとの国境近くのWaza Khwaで、Mohammedが住んでいたテントを米軍が包囲したという。「Mohammedが米軍に対抗した」とLatifiが『AP』に電話で語った。Mohammedは、タリバン時代にLaghman州の軍事司令官だったという。Laghmanの妻とその子供6人も死亡したと述べた。

hoonSeven Killed in Afghanistan Fighting
STEPHEN GRAHAM、KABUL


■カタールからのガス輸入案、4月に最終段階[050324 Daily Times]

カタールとパキスタンの専門家が4月に、18億8000万ドルの湾岸・南アジアパイプライン (GUSA)計画について、技術的な話し合いをすることが決定した。

パキスタンとカタールは2月に、カタールの副首相のAbdullah Bin Hamad Al-Attiyahがパキスタンを訪問したときに、共同技術委員会(JTC)を締結した。(中略)

アメリカがインドとパキスタンに、イラン〜パキスタン〜インドのガスパイプラインに関して圧力をかけているために、これが遅延する可能性がある。そのためにカタールからの輸入が、脚光を浴びているという。パキスタンはイラン、カタール、トルクメニスタンからのガス輸入に関して、遅れをとることはできない状況にあるという。アメリカはインドとパキスタンに、イランからガスを輸入しないよう、警告している。

パキスタンでは2008年からガスが不足すると見られているために、すぐにでもこの計画を着工したい。トルクメニスタンからの輸入は、アフガニスタンが政治的にまだ不安定なことと、Daultabadガス田のガス量が確かではないことから、あいまいな部分があるという。カタールからのガス輸入計画は、15年間話し合ってきたことである。 (後略)

hoonMeeting in April to finalise gas import from Qatar
Khalid Mustafa、ISLAMABAD


■イスラマバードとカブール、ガスパイプライン案を進める[050324 News]

アフガニスタンとパキスタンは水曜日に、これまで遅延されていたトルクメニスタンからアフガニスタン・パキスタンに、さらに可能性としてインドにも引く予定のガスパイプライン計画を、進行させることに合意した。

1680キロに及ぶアフガン・トルクメンパイプライン計画は、1990年代のタリバン時代から浮上していた。2001年にアメリカがタリバン政権を一掃してからこの計画は復興し、ワシントンの支持を得ていた。パキスタン、アフガニスタン、トルクメニスタンはここ数ヵ月間、この計画をいかに進行させるか、話し合っている。

水曜日にカルザイ大統領とアジズ首相は、総費用35億ドルのパイプライン計画を今後も進めていくことに合意したと、ある関係者が述べた。カルザイ大統領によると、パキスタンはこの他にもガスが必要なために、これとは別に2つのパイプラインに関心があるとアジズ首相が述べたという。パキスタンは今年になって、イランとカタールに、それぞれパイプラインに関して数回話し合いを進めている。(後略)

hoonIslamabad, Kabul vow to push gas pipeline
ISLAMABAD


■米軍機、アフガニスタンで5人殺害[050323 AP]

ゲリラが米軍とアフガン軍に向かって深夜攻撃をしかけてきたあと、米軍機がパキスタンとの国境付近で5人の抵抗勢力を殺害した。

抵抗勢力たちがコーストの米軍基地にロケット弾を8発撃ち込み、国境のチェックポストにロケッと弾や銃を発砲したあと、米軍機が抵抗勢力を追跡した。「同盟軍の航空機が5人の抵抗勢力を殺害した」と、軍が声明を発表した。またコースト付近の基地から、 砲兵射撃を行なったという。

コーストのアフガン司令官Mohammed Nawabによると、抵抗勢力たちはパキスタンの国境を超えてやってきたという。同じ方向に戻っていったとも語った。(後略)

hoonU.S. Warplanes Kill Five in Afghanistan
STEPHEN GRAHAM、KABU L


■ビンラディン、米軍から免れる[050323 AP]

ビンラディンがトラボラの米軍の包囲網を脱出するときに協力した司令官が、米軍の取り調べを受けていることが政府資料で明らかにされた。ビンラディンがトラボラから脱出したことを明らかにする、初めてのペンタゴンの資料といえる。

大統領選挙の際にブッシュ大統領とチェイニー副大統領は、2001年12月にトラボラを攻撃したとき、ビンラディンがそこにいることを米軍司令官たちは知らなかったと述べ、軍はビンラディンを殺害するチャンスを逃したというケリー大統領候補の非難をかわしている。

『AP』が入手したこの資料によると、グアンタナモ刑務所に収監されている拘留者が「ビンラディンがトラボラから逃げるのを助けた」という。この人物の国籍や名前は明らかにされていないが、アメリカと聖戦を行なうために、アルカイダに「協力した」という。彼が組織の幹部である可能性を示唆する内容として、この抑留者は「ボディーガード」を携え、アルカイダの地域幹部と協力していたと記されている。「抑留者はソ連とのジハード時代の、ビンラディンの司令官だった」という。(中略)

2001年の12月に統合参謀本部報道官のJohn Stufflebeemが、12月初めに、トラボラにビンラディンがいるということを「教える者」がいたと述べている。「今、そこにその者はいない」。「ビンラディンはまだいるかもしれないし、殺害されたかもしれない。またはいなくなったかもしれない」と述べている。(中略)

アフガニスタンの米軍司令官だったJohn Stufflebeem将軍は、『New York Times』のコラムに、「今になっても、ビンラディンがトラボラにいたかどうか、確実なことはわからない」と述べ、彼の居場所についての諜報情報はさまざまあり、「我々が彼を捕らえる範疇にはいなかった」と付け加えている。ブッシュは折りに触れてこのコラムを引用している。(中略)

他のグアンタナモ抑留者に関して米政府が持つ証拠資料のなかには、2001年11月に、アメリカからアフガニスタンに渡ったというあるアルカイダメンバーについて、2004年9月に浮上した説がある。この拘留者とアメリカとの関係は明らかにされていないが、バーレーンとイランを経由してアフガニスタンに到着したらしい。資料によると、彼は「トラボラにいた」が、2001年12月に国境を越えてパキスタンに入り、パキスタン当局に投降したとなっている。

資料によるとこの拘留者は、1996年に発生した米空軍メンバー19人を殺害したサウジのKhobar Towers爆撃事件のテロリストの取り調べで、サウジ当局によって逮捕されたことがある。

hoonDocument: Bin Laden Evaded U.S. Forces
ROBERT BURNS、WASHINGTON


■アフガニスタン西部の前線、平穏[050323 BBC]

ソ連製の壊れた戦闘機、砂漠の低木、古びた滑走路、銃撃を受けた建物。アフガニスタンの西部の米軍基地であるにもかかわらず、Shindand飛行場に飛んでいくと、生き物がいるかどうか、目を凝らさなければならない。アメリカはこのソ連時代の巨大な基地を、イランに対して用いるのではないかと話題になっている。しかしこれは過去の戦争の残骸だ。これからの戦いに備えたものとは、とうてい思えない。

《核施設》

雑誌『New Yorker』が、アメリカの特殊部隊が核施設などを調べるために、アフガニスタンからイランにたびたび入り込んでいたと報道して以来、この地域にアメリカが存在していることが注目されている。去年の8月からアメリカの管轄下になっているShindandが、その拠点として用いられている可能性は高い。しかしこの地域の責任者である米軍司令官は、彼の管轄下にイランは入っていないと述べる。

《噂》

「アフガニスタン西部にアメリカがいるのは、国の再建と経済発達のためだ。イランとの国境で、作戦は行なっていない。そこで作戦を展開しているという情報もない」と、ヘラートの米軍本部のPhil Bookert大佐が述べた。「我々がここにいるのは、そのためではない。ヘラートやファラ州で再建や経済の建て直しをするためで、その地域がイランとの国境に近いというだけだ」。さらに「同盟軍がイランに何かを探りに行っているという情報は、何も入っていない」と、注意深く付け加えた。そのようなことが起こっているなら、Shindandにいる兵士たちは知っていて当然だ。

《疑惑》

アフガニスタンに永続的な米軍基地を設立することを要求している共和党議員John McCainのコメントも、Shindandに新たな計画があるのではないかという噂を広めた。アフガニスタンの最大の飛行場だからだ。

軍は滑走路などの部分的な修復は施してはいるが、Shindandが今後使われるという兆候は、今のところない。ここには米軍兵士が数百人しか、駐屯していない。カンダハルやバグラム基地のように、ヘリコプターの離着陸もない。

アメリカはこの基地を今年、イタリア主導のNATOに引き渡すことにしている。しかしその後もアメリカがこの基地を使用することはできると、専門家は指摘する。ワシントンとテヘランとの間に緊張が続く限り、アメリカがShindandを利用とするという噂は消えない。

hoonAll quiet on Afghanistan's western front
Andrew North


■バローチスタン、「戦場」[050322 BBC]

「住民62人が殺された。200いや400人、これから殺されるかもしれない。私さえ殺すだろう」と、年老いたナワーブが語った。「でもバローチ国家全体を殺すことはできない」。

部族長のNawab Akbar Bugtiは憤慨し、挑戦的だった。国会議員の使節団たちがバローチスン州を訪れ、自治を求める部族民たちと軍との間の衝突を解決しようとしていた。しかし、数百人の完全武装した部族民が、準軍隊300人を包囲しているDera Bugtiの緊迫した状況を考慮すれば、野党議員も含む15人の使節団を待ち受けていたことは、予想できたはずだ。

使節団はBugti氏と現在の状況の解決策を話し合う予定だったが、政府の態度によってのみ問題は解決されると、素っ気なく言われた。「これは私の土地だ。彼らがここにいる権利はない」とBugtiは、政府が今年の1月から準軍隊を増員していることに言及した。政府は、Bugti族と準軍隊の間の衝突のきっかけとなった女医のレイプ事件後、軍を増員している。衝突で8人が死亡し、それ以来状況は緊張している。

《搾取》

使節団は、自分たちは政府とは関係なく、両者の関係を修復するために来たのだと説明した。しかしBugtiの態度は堅い。パキスタンの国会を「無能」と呼び、ムシャラフは自分の部下の殺害に責任があると主張した。「軍事政府は搾取するだけだ。なぜ彼らと話さなければならない?」

Bugtiの口調は状況を反映していた。彼は使節団たちを、治安部隊に攻撃されて崩れた部屋に通した。しかしそれだけではなかった。

Dera Bugtiに人は誰もいなかった。いるのは完全武装したBugti族数百人のみ。そのほかは、銃撃戦の後の残骸。すべての店舗はしまり、Bugti族が舞台から消えたようだった。ゴーストタウン。あるいは戦場だ。

Bugti氏の要塞のような家の近くのヒンドゥー教徒たちの居住区は、特にひどい被害を受けていた。Bugtiによると、木曜日の政府軍の発砲で、ヒンドゥー教徒32人が死亡したという。

《道路封鎖》

スイからDera Bugtiへの道路60キロには、数百人のバローチ部族民がロケット弾発射装置とマシンガンを、それぞれに両肩携えて武装している。すぐにでも戦闘態勢に入れるようだ。

使節団を通すために、道路封鎖に用いた障害物を除いてあった。今が重要な時期で、使節団を妨害しても効果がないことを承知しているようだ。

これに先立ちスイでは、使節団とジャーナリストが、国境警察隊のSalim Nawaz Khan准将から事情の説明を受けた。それによると木曜日の衝突はBugti族によって開始されたという。死亡した住民の数はあいまいだ。(中略)

このような絶望的な状況に希望を見いだすとしたら、少なくともスイとDera Bugti間の道路が、再び使用され始めたことだ。国境警察はここ数週間、この道路を使用できないでいる。国家や国際メディアを代表するジャーナリストたちも、ここ数ヵ月ではじめてBugti地域にも入った。緊張感が漂った絶望的な状況を考えれば、楽観視はできないが。

garrJournalists find Balochistan 'war zone'
Zaffar Abbas、Dera Bugti


■パキスタンの衝突で少数派ヒンドゥー教徒17人死亡[050321 AP]

部族民と治安部隊の衝突に巻き込まれ、ヒンドゥー教寺院にロケット弾が当たり、ヒンドゥー教徒17人が死亡したと月曜日に高官が発表した。

木曜日に発生したDera Bugtiでの衝突で寺院が破壊され、ヒンドゥー教徒17人が死亡した。激しい銃撃戦が続いていたために、どちらが寺院を破壊したかはわからないという。

garrPakistan Clashes Kill 17 Minority Hindus
NASEER KAKAR、QUETTA


■パキスタン核闇市場、爆弾製造の極秘事項を提供[050321 New York Times]

アメリカなどの国々は、カーン博士の闇市場は、核燃料を濃縮するテクノロジーや核兵器の設計図だけでなく、爆弾製造者の最大の秘密、核弾頭を作るための、非常に高度な技術を提供していたと見ている。

中国やパキスタンから流入したと見られるリビアで発見された書類のなかに、技術指導のいろはを示す説明書が見つかったことから、これらのことが明らかになった。さらに最近になってカーンのネットワークは、同様のものをイランにも提供していたことも判明した。

秘密は、ウランをいかにして爆弾のコア部分に必要な形態に鋳造するか、そしてこの部分を圧縮して起爆させる爆発レンズの作り方にまでに及んでいる。

これらのテクノロジーが北朝鮮やイランにも流れたかどうかが、論争の中心となっている。ブッシュ大統領は、他国が核兵器を入手することは許さないと誓った。(中略)

カーンのネットワークが何を売り、誰に売っていたかについては、まだ正確なことはわかっていない。アメリカはカーンの取り調べをすることを許されておらず、ライスが先週ムシャラフに会ったときに、その協力体制について疑問を投げ掛けた。しかしアメリカと国際原子力委員会は、マレーシアの刑務所にいるカーンの腹心のBuhari Sayed Abu Tahirから事情を聞き出している。「カーンが完全なパッケージを売っていたことが、明らかになってきた」と、核戦略に関わっているあるアメリカ高官が述べた。「すぐに使えるもの、とまではいかないが、それに近いものだ」という。

捜査官たちには、カーンが爆弾の最も重要な部分を作るためのいろはを売っていたことを知って驚いた。「本当の秘密は治金学や製造法、光学技術の詳細だ」と、Los Alamos兵器研究所の会長だったSiegfried S. Heckerが述べた。

欧米の諜報部員たちは、カーンの組織はウランを精製してそれを核のコア部分に鋳造し、さらに圧縮する爆発物を作る高度な技術を売っていたことが、リビアやイランから押収した書類からわかったという。爆弾の設計図とは異なり、これらの製造方法の秘密は、自国で開発しようとしたら数十年はかかる。(中略)

カーン博士は冶金学者で、濃縮ウランと核弾頭の遠心分離器を作る専門家である。捜査官によると、彼は1980年代初頭に中国の原子爆弾のための、詳しい設計図を入手したという。

カーンのネットワークが爆弾の設計図や技術を売っていた可能性は、イラクにいた国連捜査官が1995年に、1991年の湾岸戦争の前にカーンの組織がバグダード宛てに提出した書類が発見されたことで明らかになった。1990年6月10日付けのイラクのある内部書類に、ある仲介者が、カーンがイラクに「濃縮ウランや核兵器を作るプロジェクトを作る」ことに協力できると記されている。また「核兵器の設計図も提供する用意がある」とも、書かれていた。

イラクはこの申し出を受け入れなかった。欧米の専門家は、それが本物かどうか疑った。

しかし2003年に、リビアがカーンのネットワークから入手した10キロトン原子爆弾の設計図が出てきて、再び注目された。国際原子力委員会は、書類には核設計図や製造法が示されていたと述べた。(中略)

捜査官たちは、テヘランが核の部品を入手するために高額を支払ったと見ているが、核兵器のコア部分を作るための技術を提供するという申し出は、辞退したようだ。(後略)

hoonPakistani's Nuclear Black Market Seen as Offering Deepest Secrets of Building Bomb
WILLIAM J. BROAD and DAVID E. SANGER


Sniffed Out By Trail Dog 0-1, 2003 - 2005.