【2005年3月28日〜4月3日】


■米兵とアフガン兵80人、パキスタン領内に侵入[050403 Dawn]

米軍とアフガン軍兵士約80人がLawara Mandi国境チェックポスト近くのパキスタン領内に入り、パキスタン国内約2キロに侵入してパトロールを行なった。

パキスタンの準軍隊に戻るように促され、アフガニスタン側に戻った。パキスタンの治安軍にワジリスタン内に侵入していることを告げられると、米兵は「失礼」と述べたという。ヘリコプター2機も上空を旋回しているのが目撃された。

報告によると、米軍は5人の部族民の長老たちを雇い、同盟軍に参加する少なくとも1000人の部族民の若者たちを集めるよう、言い渡したという。

米軍は志願者たちに、かなりの金額の報酬を申し出ている。部族民たちは同盟軍に参加することと引き換えに、報酬に加えてて教育、発電機、トラクターなどを約束されたらしい。

いっぽう、同盟軍に参加したら恐ろしい結果になるだろうと脅迫するビラや張り紙が、各地に出回った。また同盟軍には食料を調達してはならないとも、警告された。

国境侵害がないように、Lawara Mandi地域には50台の軍車輌が到着した。

garr80 US, Afghan soldiers enter Pakistani territory
Pazeer Gul、MIRAMSHAH


■パキスタン警察、全国ストで数百人を拘束[050402 AFP]

パキスタンの警察によると、原理主義者による全国ストライキで、数百人を拘束したという。

MMAがムシャラフの政策に抗議して、ストライキを決行した。MMAによると、数千人が拘束されたという。「MMAの党員3000人以上が逮捕された」と、党の責任者のQazi Hussain Ahmedが述べた。

MMAはストを成功と評価したが、目撃者によると、局地的に行なわれたにすぎなかったという。ラシッド情報相はストは失敗したと主張し、「ビジネスは通常通り行なわれた」と述べた。

目撃者によると、カラチのいくつかの主要マーケットは店を閉め、いつもは往来がある道路は閑散としていたという。カラチでは、逮捕者が一番多かった。ラホールでは、警察が催涙弾を用いた。数千人がデモ行進に参加した模様である。

警察はMMA党員250人を逮捕したと発表した。原理主義国会議員4人も含まれている。ただし、暴力沙汰は発生しなかった様子である。

hoonPakistani police detain hundreds amid general strike
ISLAMABAD


■抵抗勢力、11人をアフガニスタンで殺害[050402 AFP]

アフガニスタンのそれぞれ4ヵ所の地域で、11人が殺害され、8人が負傷した。米軍主導の連合軍のアフガン軍や警察に対して、タリバンが再び攻撃を開始した様子である。

タリバン抵抗勢力たちが土曜日にヘルマンド州で政府の地方事務所を攻撃し、警察官4人を殺害、3人を負傷させた。Disho地方に数十人のタリバンが押し寄せたという。

これに先立ち金曜日には、タリバンによる3件の事件が発生した。マザリシャリーフではトラクターに爆弾が仕掛けられ、2人が死亡5人が負傷。またカンダハルでも道路脇の爆弾が爆発して、10代の子供2人を殺害した。

パキスタンとの国境付近のスピンボルダックでは、3台のトラックが襲撃された。米軍に燃料を運ぶルートである。パキスタン人2人を含むトラック運転手3人が死亡した。

(中略)「アフガンや同盟軍に対する攻撃の頻度が冬と比べると多くなり、大掛かりになった」と、米軍報道官が土曜日に述べた。「タリバンなどの反政府抵抗勢力は、暴力行為でアフガニスタンを不安定にし続けようとする様子だ」。

hoonInsurgents kill 11, wound eight in renewed violence in Afghanistan
KABUL


■FBI工作員、アフガニスタンでのビンラディン捜索から帰国[050401 Paktribune]

インディアナポリスのFBI工作員Jim Davisが、ビンラディンの捜索から帰国した。1週間のうち7日間、1日16時間働いたという。アフガニスタンの山中で3ヵ月過ごした。

DavisはアフガニスタンのFBI司令官で、24人の部下をあちこちに派遣した。「特殊部隊工作員とともに行動して、さまざまな場所に行った」という。軍は家や洞窟などの隠れ家に突入する。DavisとFBIはそれに続く。現場を捜索し、諜報情報を探す。Davisの仲間がコンピュータやノートから電話番号を手に入れると、数時間以内にはそれをたどることができる。

Davisは、インディアナの国家警備兵士がアフガニスタンで4人が死亡したというニュースが入った2日後にテレビに出演した。「インディアナ国家警備兵はアフガニスタンにたくさんいる」という。4人を殺害した地雷のこともよく知っている。「パンクして車を止めたら、絶対に道路からそれてはいけない。6フィート幅までは安全だけど、その先には地雷が埋まっているから危険だ」。(中略)

ビンラディンの捜索も話題になった。「アフガニスタンがどのような地形なのか、知らなければわからないだろう。インディアナで人を探しているのとはわけが違う」。1万個の藁の山から針を探し出すようなものだという。(中略)

ビンラディンの捜索の責任者になって、ひとつだけよくわかったことがあるという。アメリカはテロリストを探し出すために、あらゆることをしているということだ。アメリカは「テロとの戦争」に勝利していると感じると述べた。

hoonFBI Agent Returns From Bin Laden Hunt in Afghanistan
NEW YORK


■カルザイに対立するために野党連盟を形成[050331 New York Times]

アフガニスタンの国会選挙に先立ち、大統領選挙でカルザイの次席になったユーヌス・カヌーニが野党連盟を形成したと発表した。11の政党と個人1人がこれに参加し、Japeha-e-Tafahum-e-Milli Afghanistan、すなわち「アフガニスタン国家協力連盟」を設立した。多数決により、カヌーニは1年間、この連盟の責任者となった。

この連盟体には前大統領候補4人と前大臣3人が含まれ、なかには大統領選挙で3次になった前計画大臣Mohammad Mohaqeqも参加している。カヌーニの3人の代理人なかには、女性のNaji Zaraもいる。(中略)

パシュトゥン、タジーク、シーア派のハザラの3つの主要民族の代表からなるこの連盟体は、カルザイにとっては大きな打撃となる。(後略)

hoonAfghan Parties Form Opposition Front to Oppose Karzai in Elections
CARLOTTA GALL、Kabul


■パキスタン、アルカイダ関係のテロ容疑者6人を逮捕[050331 AFP]

パキスタンの治安部隊はアルカイダと関係がある外国人を6人を、アフガニスタンとの国境地帯で逮捕した。

情報にもとづき、アフガン人と中央アジア出身者と思われる男たちが水曜日に、ペシャワール近郊で逮捕された。

当局は手榴弾やピストル、コンピュータ・ディスクや戦闘関係の本を押収したという。「拘束された者は全員外国人だった」と内務省高官が述べた。「押収された物から、アルカイダと関係があることが考えられる」。「全員若者で、アフガン人や中央アジア出身者のようだ」という。「容疑者たちはペシャワールのUniversity Town近郊で家を数週間借りていた」らしい。

警察関係者によると、今回の捜索はCIAの協力を得たパキスタンの諜報組織が指揮したという。「警察は安全を確保しただけで、容疑者は我々に引き渡されていない」と、ペシャワル警察高官が述べた。

smellPakistan catches six Al-Qaeda-linked terror suspects
ISLAMABAD


■ワジリスタンで手榴弾、住民に命中[050331 Dawn]

北ワジリスタンで手榴弾が軍の車隊に投げつけられたが、目標がそれて別のトラックに当たり、住民15人が負傷した。バヌーに向かっていた車隊が狙われた。犯人は逃走した。

水曜日には、ミランシャーの空軍基地近くにロケット弾5発が撃ち込まれたが、負傷者はいない模様。(後略)

garrWaziristan grenade hits civilians


■カブール、アメリカ自衛団への求刑を減刑へ[050331 BBC]

アフガニスタンの裁判所は、カブールで個人的に刑務所を運営してアフガン人を拷問した罪に問われていた3人のアメリカ人に対する刑を軽減した。いっぽう有罪判決を無効にするよう求めた控訴は、却下された。

Jonathan Idema、Brent Bennett、Edward Caraballoの3人は、去年9月に刑の宣告を受けた。Idemaはアメリカで賞金稼ぎというレッテルを貼られたが、本人はアフガンやアメリカ当局に認知されていたと主張。アメリカ高官はこれを否定していた。

IdemaとBennettは当初10年の刑を宣告されたが、それぞれ5年と3年に減刑された。減刑された理由は明らかにされていない。

Idemaはアフガニスタンでは謎の人物とされ、いつも戦闘道具を身に付け、濃いサングラスをかけて完全武装していた。アフガニスタンには個人的に働いている前特殊部隊員がたくさんおり、ある者は治安のために、ある者はビンラディンなどに懸けられている賞金を狙って活動している。

Idemaによると、アフガンや米軍当局のためにテロ容疑者を逮捕することに協力していたという。アメリカはIdemaから囚人を1人引き渡されたというが、ペンタゴンは関わりを否定している。NATO軍は、このグループに偽って協力させられたことが3回あるという。

関係者によると、彼らの裁判は常に混乱し、下手な通訳で行き違いが生じたという。弁護士は、アフガンの法律ではこれらの男たちを裁く法的システムがないと述べた。

男たちはカブールのPul-e Charkhi刑務所に服役しているが、暖房が効き、絨毯が敷かれ、衛星テレビも入るという。

smellKabul cuts US vigilante sentences


■グアンタナモから釈放されたパキスタン人、本国で拘束[050330 AP]

グアンタナモから30人以上のパキスタン人が釈放されたが、ほとんどが罪状が明らかにされないまま本国で拘束され、釈放される気配がないという。

今月の初めに、2004年9月にアメリカで釈放された32人と、ここ6週間の間に釈放された7人が、現在収監されている刑務所の管理人たちに対して法的権利を求め、抗議運動を起こしたと刑務所高官が述べた。

イスラマバード近郊のAdiala刑務所では暴力沙汰にはならなかったが、「鎮圧するのに数時間かかった」という。前グアンタナモ囚人30人以上がこの刑務所に収監されているというが、どのくらいの期間ここにいるか、いつ釈放されるかはわからない。

(中略)グアンタナモの囚人は、ムシャラフによって敷かれた対テロ法律のもとで拘束され、政府は1年間は理由なくして拘束する権利がある。ここ6ヵ月の間に、3人が釈放されたというが、人権団体は、政府は全員釈放するべきだと述べた。

hoonGitmo-Freed Pakistanis Jailed at Home
PAUL HAVEN、HUSSAINABAD


■アメリカ、ユーラシアに基地を拡大[050330 Asia Times]

アメリカはアフガニスタンで軍の存在を強化するとともに、イランを包囲している。ワシントンはアフガニスタンのヘルマンド、ヘラート、ニムローズ、バルフ、コースト、パクティアに9つの新たな基地を作る。

アフガニスタンに新たな基地を増設することは、去年の12月にラムズフェルドがカブールを訪問したときに決定した。カルザイもこれを受け入れた。カルザイは選択の余地がなかったのともいえる。アメリカの諜報部は、米軍が訓練したアフガン国軍がカブールを守ることができない限り、カルザイは政権を守ることができないとみる。現在さえも、カルザイの安全の核を担っているのは、アメリカ国務省が任命したアメリカの請負会社である。

アフガニスタンの安全は、まだまだ遠い。しかし基地の増設は行き過ぎのように見える。オブザーバーによると基地の増設は、必要なときにアフガニスタン以外の国にアクセスすることを可能にする、アメリカのグローバルな軍事計画の一部だという。

《アフガニスタンはコントロールされたか?》

2月23日に、196人のアメリカ軍事インストラクターがカブールに到着した。彼らは2006年までアフガニスタンに留まる予定だ。アフガン国軍を訓練するためだ。カルザイとアフガニスタンの「民主主義」を守るために、アフガン国軍7万人を養成する必要がある。(中略)

これに加えて、2月28日、カルザイはドスタム将軍を彼の個人的な陸軍長官に任命した。ドスタムの罪は計り知れないが、彼はカルザイとペンタゴンにとって重要人物だ。ドスタムは少なくとも武装兵士3万人を配下に持つ。彼らの制服を変えれば、急遽アフガン国軍3万人が増える。ドスタムの部下は訓練を必要としない。さらにこの同盟にとって重要な要素は、もうひとつの重要な民族、タジークに対抗しようとするペンタゴン・カルザイ計画だ。

大統領選挙が実施された10月以来、ワシントンは繰り返しアルカイダの牙を抜き、タリバンを分裂させたと主張する。タリバンのリーダーたちがパシュトゥン族の同士であるカルザイや米大使のカリルザードを受け入れ、カブールの新政権に参加する気配もある。

アルカイダもタリバンも弱体化したなら、アフガニスタンは安定したと考えるべきだ。しかしそれならなぜ、いまでも多くの爆弾事件が起こるのか? そしてなぜカルザイは今回選挙を延期せざるを得ないのか? まず問題は麻薬だ。(中略)

ペンタゴンはこれに取り組もうとしない。軍隊の仕事ではないというのだ。その理由は明らかだ。ペンタゴンの頼みの綱である軍閥を敵にまわすことになるからだと、オブザーバーはみる。

《再び基地》

それならなぜ新たな基地が必要なのか。その答えは、John McCainが率いる、最近のアメリカ国会議員のアフガニスタン訪問でわかる。McCainはカルザイと話し合ったあと、「何年も続くと信じる、戦略的なパートナーシップ」を築きたいと述べた。アメリカはアフガニスタンに「永続的な基地」を作るべきだという。アフガン大統領の報道官は、この件は予定されている国会の承認を必要とすると述べた。

その後McCainはワシントンはアフガニスタンを支配しているという印象を消すために、「アメリカはアルカイダとタリバンの残党を一掃するためにアフガニスタンに留まる」と言葉を変えた。また「永続的」な基地を作るのではなく、長期的に関わる必要があるという意味だと、付け加えた。

3月16日にアメリカ統合本部のRichard Myers将軍は、アフガニスタンに永続的な基地を作るかどうかはまだ決まってないと述べた。「しかしアフガニスタンだけでなく、この地域全体といい関係とパートナーシップを築いている」と、ウズベキスタンやキルギスタンにある米軍基地についても言及した。

《軍事バターン》

しかしこれは単なる言葉遊びだ。南アジアから発信される情報によると、アフガニスタンを支配するだけでなく、ユーラシア大陸全体を支配しようとするアメリカの意図が見える。そもそもアメリカがアフガニスタンに踏み出したのは、3つの主要な地域の十字路に基地を築くためだった。中東、中央アジア、南アジアである。この地域はエネルギーがあるだけでなく、3つの権力、中国、インド、ロシアとの接点でもある。

2月23日にMcCainがアフガニスタンに「永続的な基地」を求めた翌日、Kabul Journalの編集長Mohammad Hassan Wulasmalは、「アメリカはアフガニスタンの基地を利用してイラン、ウズベキスタン、中国を支配しようとしている」と書いた。

さらに米軍は、アフガニスタンからカスピ海に進出したがっている。そして中央アジア、イラン全体、ペルシア湾、ホルムズ海峡、アラビア海北部、イエメンのソコトラ島まで。パキスタン、インド、中国西部を支配するためにも、有利になる。

キルギスタンのビシュテクの外にあるManasの基地には、米軍3000人がいる。ここにも同じパターンが見える。アフガニスタン上空を支配するだけでなく、戦争が終わったあとにも、巨大な軍が存在し続る。

Manasに空軍基地を設ける前に、アメリカはウズベク政府に巨額を支払い、Qarshi Hanabadに空軍基地を作った。Qarshi Hanabadには米兵1500人が駐留し、タジークとカザフの滑走路を軍事作戦のために用いる許可を得ている。トルクメニスタンでさえ、軍事目的で領空を通過することを認めている。中央アジアの国々は、自国のイスラーム原理主義やテロリストから自分たちを守るために、アメリカに軍事基地を与えているのだ。

ManasやQarshi Hanabadにアメリカが基地を作っていることは、アフガニスタンから撤退するためではない。そこに軍事的存在を築くためだ。

《イランを包囲》

ヘラートにNATOの基地を建設し始めたことは、以前に報告した。米軍報道官のMark McCannは、アメリカはアフガニスタンに4つの基地を作っていると述べている。これらはアフガン国軍だけが用いるという。ひとつはヘラートに、それからカンダハル、パクティアのガルデズ、マザリシャリーフだという。

アメリカはすでに3つの基地を持つ。バグラム、カンダハル、そしてイランと隣接するヘラートのShindandだ。(中略)

Shindandがイランに近いことを、テヘランは憂慮するにちがいない。それだけではない。ムシャラフは、カンダハルから420キロのジャコババードをアメリカが使うことを許可した。この他にもパキスタンのDalbandinとPasniを使用している。取り決めでは、これらの基地は救援活動をするためのもので、タリバンを攻撃するために使用しないことになっている。

2つの空軍基地、パキスタンのDalbandinとShahbazが特殊部隊や諜報作戦のために戦略的に用いられているとして、2004年3月に注目された。ジャコババードの近くにあるShahbaz空軍基地は、アメリカの2004年の春の作戦で用いられたようだ。ジャコババードには、C-17が日常的な補給物資を輸送していた。2004年3月10日の『Daily Times』によると、この空軍基地はアメリカが支配しており、内部にはパキスタン軍でさえ、立ち入ることができないという。

smellUS scatters bases to control Eurasia
By Ramtanu Maitra


■アフガニスタンで8人負傷[050329 AP]

爆弾や銃を用いた男たちが火曜日に米軍とアフガン政府軍を襲撃し、アフガン兵6人と米兵2人が負傷した。

クナール州のアサダバードで、アフガン軍を運んでいた車の下で爆弾が爆発し、その後銃撃されたと米軍が発表した。6人が負傷した。

これとは別にウルズガン州のTirin Koで、米兵2人が同様の襲撃を受けて負傷した。

月曜日にはカブールで道端に仕掛けられた爆弾が爆発し、カナダ外交官の車が被害を受け、別の車に乗っていたアフガン人4人が負傷した。またアフガニスタン西部では地雷を踏んで、アフガン兵1人が負傷した。

hoonAttackers Injure 8 in Afghanistan Ambush
KABUL


■アルカイダ、タリバンの復活のための資金を支援[050329 AFP]

アルカイダは、アフガニスタンで足がかりを再び作るために、タリバンの復活を再び支援していると、アフガニスタンの米軍司令官が述べた。

David Barno中将は木曜日に、アメリカはビンラディンとタリバンリーダーのオマール師はまだこの地域、アフガニスタンとパキスタンの国境付近にいる可能性があると述べた。「アルカイダは、タリバンがアフガニスタンに戻ることを望んでいる」。「まだ資金を流し、指針や訓練、支持を与え、アフガニスタンで作戦を行なうことに協力する人物を選出している」という。

さらに、アルカイダは「部族地帯、つまり国境の両側にいる」と述べた。「この地域にまだいるという前提で、作戦を行なっている」。

アルカイダはいまだにタリバンを支援している。「タリバンを以前と同様、アフガニスタンでの足がかりを築くために、利用しようとしている」と述べた。(後略)

hoonAl-Qaeda funding the return of the Taliban, top US commander says
KABUL


■アメリカ、パキスタンに拘束施設[050329 Dawn]

アメリカかパキスタンで、キューバなどに送り込まれる前にテロ容疑者を拘束しておく施設を密かに運営していたと、人権団体が報告した。

アメリカの人権団体は最近政府が発表した資料を引用し、米軍が少なくとも2002年7月まで、容疑者をペシャワルの極秘施設に拘束していたことを明かにした。ペシャワルのほかに、コハートとAlizaiでも拘束施設を運営していた。アメリカのメディアは、これらの施設についてたびたび言及しているが、アメリカ当局はその存在を否定したことはない。

「ペシャワルにアメリカの拘束施設があるという新たな情報により、アメリカがパキスタンでどのような極秘拘束プログラムを進めてきたか、疑問が湧いてくる」と、人権団体は述べた。

smell'US had detention centres in Pakistan' Anwar Iqbal、WASHINGTON


■タリバン、投降[050328 Daily Times]

タリバン司令官が1人アフガニスタンで、政府の和解の申し出を受け入れて投降するとともに、もう1人は逮捕されたと国防省が日曜日に述べた。

「タリバン司令官のMullah Amanullahが政府の申し出を受け入れて投降した」と、国防省報道官のMohammed Zahir Azimiが述べた。カラシニコフを引き渡したという。Amanullahは、前線に立っていたタリバン司令官Jahad Yarの部下だったという。Jahad Yarはアメリカがアフガニスタンに侵攻する以前に、アフガニスタン北部での戦いで死亡していく。

マシンガンで武装した別のタリバン司令官Abdul Rahmanが、ザーブルで逮捕された。詳細はわからない。

hoonTaliban leader surrenders
KABUL


■マスード暗殺、容疑者4人パリで裁判[050328 Daily Times]

火曜日に、アーマッド・シャー・マスード司令官の暗殺に共謀した罪で、4人の容疑者がパリで裁判を受ける。

容疑者は、盗難されたベルギーのパスポートを所持したチュニジア人ジャーナリストになりすました2人の自爆テロ犯、Dahmane Adb al-SattarとBouraoui el-Ouaerのために、書類を偽造した罪に問われている。

ジャーナリストになりすました2人は、アフガニスタン南部のKhwaja Bahauddinでマスードにインタビューするようにみせかけて接近し、マスードを巻き添えにして自爆した。

フランスの対テロリズム裁判官のJean-Louis BruguihreとJean-Frangois Ricardは11月に、捜査はマスードの殺害に関して行なわれているのではなく、暗殺の背後にある巨大なネットワークの捜索だと述べた。

マスードの暗殺者が所持していたパスボートから背後にある組織をたどることができたと述べ、マスードの殺人者たちはイスラーム主義を掲げるジハード志願者たちをヨーロッパから送り出すルートを利用して、犯行を実行したという。

4人の容疑者はモロッコ生まれのフランス人Youssef el-Aouni(31)、チュニジア生まれのフランス人Adel Tebourski(41)、アルジェリア人Abderahmane Ameroud(27)とアルジェリア系フランス人Mehrez Azouz(37)である。(後略)

hoonMassoud's assassination: 4 suspects go on trial in Paris
PARIS


Sniffed Out By Trail Dog 0-1, 2003 - 2005.