【2005年4月11日〜4月17日】


■タリバン、タンクを爆破[050417 AP]

タリバンがカンダハルの米軍基地の外に停まっていたオイル・ローリーを爆破させ、燃料を摘んでいた車5台が破損、運転手3人が負傷した。

パキスタン人とアフガン人運転手が、カンダハルの米軍基地に燃料を輸送するために待機している最中だった。

逮捕された者はいないが、抵抗勢力の仕業と考えられている。

garrSuspected Taliban Rebels Blow Up Tankers
NOOR KHAN、KANDAHAR


■アフガン人手配者、カブールに引き渡される[050417 Daily Times]

土曜日に内務相のAftab Ahmed Khan Sherpaoが、パキスタンは「手配中のアフガン人」をカブール政府に引き渡したと述べた。

しかし誰が引き渡されたのかについては語らず、すべての法的手続きが完了したとだけ述べた。「パキスタンはアフガニスタンと良好な関係を保っており、法的手続きの完了後、手配中のアフガン人たちを引き渡した」と報道陣に語った。

情報源によると、パキスタンはバローチスタンで逮捕されたタリバン高官を引き渡したという。「アフガン政府が正式な外交ルートを通して、逮捕された者たちの引き渡しを求めた」と語った。(後略)

hoon'Wanted Afghans handed over to Kabul'
Iqbal Khattak、PESHAWAR


■タリバン、政府との対話はないと語る[050416 Reuters]

タリバンのリーダーが、カルザイ政府との和解計画が進んでいるという報道に関して、事実無根と否定した。

オマール師に続いてタリバンのナンバー2といわれるMawlavi Abdul Kabirが、タリバンの間に亀裂があることを否定した。Afghan Chief JusticeのFazl Hadi Shinwariが最近Kabirを含むタリバン幹部と接触し、これまで続けてきた抵抗を止めることを話し合ったと語っていた。

タリバンの報道官Abdul Latif Hakimが衛星電話で『ロイター』に聞かせたオーディオ・テープで、Kabirがこれを否定した。「アメリカ人や現政府と話し合ったことはない。全く事実無根だ」という。「今まで通り、タリバンは1人のリーダーのもとで動いている」と、オマールについて言及した。

Hakimiによると、このメッセージは金曜日にアフガニスタンのどこかで録音されたという。Hakimiは、現在Kabirはタリバンの政治部門のトップで、オマール師の副官である。またタリバンは、今までのゲリラ戦から戦術を新たにすることを計画しているという。

《自爆攻撃》

彼によると、現在政府高官や外国人部隊、援助活動家などを標的に、自爆攻撃をする訓練をしているという。「戦術の変更で戦いが削減できるし、我々の犠牲も少なくてすむ」。(中略)

Kabirは、アフガニスタン東部のタリバン最高司令官だった。アフガンの情報源によると、2001年にビンラディンがトラボラに包囲されたとき、彼がビンラディンを無事に逃がしたという。

土曜日にカブールで開催された記者会見で、アフガニスタンにいる米軍司令官David Barnoは、タリバンは「絶望的」になっているが、まだ「危険」だと述べた。和解計画が成功しつつあるが、アルカイダはいまだにタリバンに資金や訓練をあたえ、少人数の過激派たちが今後も抵抗運動を続けるだろうという。

「アフガニスタンにいるテロリストたちは自己主張したがっており、ここ6〜9ヵ月の間に、大きな攻撃をしかけてくるだろう」と述べた。

garrTaliban Deputy Says Not in Talks with Government Sayed Salahuddin、KABUL


■上院で掲げた法律につまづいたアフガン人[050416 New York Times]

9.11の2ヵ月後、アフガニスタン出身の北ヴァージニア州の投資家Rahim Bariekが上院会議に証人として出席し、ハワラとして知られている非公式金融事業を手がけている自分自身のようなビジネスマンにとって、法律を遵守することがいかにむずかしいかについて証言した。法律家たちに、法律の周りにいる人間たちは「ハワラを悪と考えている」と語った。

しかし金曜日にBariekは正にその法律を犯したとして告訴され、不正な送金にかかわったとして逮捕され、起訴された。連邦当局はイラン、パキスタン、そして2001年から2002年にかけてタリバンが支配していたアフガニスタンに、総額500万ドル近くを送金するために、商売を隠れみのにしていたという。

「この男が上院議会に出席し、ハワラを取り締まる連邦の法律にいかに遵守するかについて証言していたことは興味深い」と、入国・税関当局の幹部Allan J. Doodyは語る。「今日の事件は、彼が自分の忠告に従わなかったことを示す」。

ハワラはイスラーム国家においては一般的で、非公式であるとともに、書類なして送金する方法である。アメリカの対テロ高官たちは、テロリストに資金を送る手段として警戒している。(中略)

最大の事件としては、先週クイーンズ在住のパキスタン市民が、不正送金にかかわる商売をしていたとして、連邦裁判所に43ヵ月の刑を処された。Farooq Malikは、不正に1億ドルをパキスタンに送金する犯罪計画の一端を担っていたとされる。

今のところ、直接テロに関連すると思われる例はない。しかしバージニア州の合衆国検事のPaul J. McNultyによると、Bariekに対する告訴内容として、その「金はテロや麻薬の密輸に使われる」ものだという。「不正な金の送金者やマネー・ロンダーたち」は、「犯罪目的のために必要とされる金を扱う」という。有罪となれば、5年の刑が下される。(中略)Bariek自身は、法を犯したとは思っていなかったという。

2001年11月に証言したBariekは、自分が行なっているハワラは、一般的な銀行などを通じて金を手に入れることができないアフガン難民のような人々に、大きく貢献していると述べた。北ヴァージニア州在住の数百人のアフガン難民たちは、毎月20〜400ドルを小切手や、地元にあるアフガン関係のお店に現金で送金してきて、彼はそれをパキスタンなどに住んでいる家族に送るってあげるのだと述べた。顧客たちには暗号が与えられ、それを海外にいる親戚に伝える。Bariekは5%のコミッションを受け取る。「非公式で書類が必要のないハワラは有利に働く。しかし大半のハワラは合法的であるにもかかわらず、一部が不正な活動に使用されていることが残念だ」と述べた。(後略)

hoonAfghan Trips Over Rules He Upheld to U.S. Senate By ERIC LICHTBLAU


■「パキスタン、タリバン台頭と関係がない」[050416 Daily Times]

アフガニスタンにおけるタリバン運動の台頭にパキスタンが加担した可能性はないと前ISI幹部が述べ、イスラーム過激派はこれまでと同じ形態で再び台頭することはないが、かれらの理念は今後もアフガニスタンに継承されるだろういう。

ペシャワル大学で講演したSultan Amir Imam前大佐が、「タリバン現象と近隣諸国への影響」という題目で講演した。(中略)

アフガニスタンのムジャヒディンの間で人気があるImam前大佐は、タリバンは「アフガニスタンの日常生活においては一般的な人々」と述べた。マドラッサはホラーサンの時代から存在し、初代アフガン国王のアーマッド・シャー・アブダリも、ムルタン出身のタリブだったと述べた。

「タリバンはアフガン史において政治的な役割を担ったことはないが、政府が崩壊するときは、必ず前線にいた。彼らは常に戻ってくるが、政治的権力には加わらなかった」という。

前ISI高官によると、ロシアがアフガニスタンに侵略したときに、最も激しく抵抗した者たちはマドラッサ出身だったという。ロシアが撤退するとタリバンはマドラッサに戻ったが、再び前線に呼び戻された。1994年10月に自分がヘラートにおけるパキスタンの特使としてパキスタンのコンボイを率いたときに、地元の人間であるAsmatとNadri武装兵によって守られて先導された。このときに表舞台にタリバンが登上したために、パキスタンがタリバン軍を育て上げたという誤った印象を与えた可能性があると述べた。しかしタリバンは、独自に生まれ育ったのだという。アフガニスタンの内戦といえるような激しい戦いの中から、法や秩序の崩壊、軍閥の存在などにより、タリバンは勝利の道を勝ち取ったのだと述べた。

唯一タリバンに立ち向かった権力は、ヘクマチアルのヒズビ・イスラミだけだった。しかしヘクマチアルの戦士たちはタリバンと戦うことを拒否したために、ヘクマチアルは敗北したのだと述べた。

講演に出席した前内務大臣のNaseerullah BabarがImam大佐の主張を裏付け、ヘクマチアルはタリバン出現後に自分に電話をよこし、タリバンと戦うべきかどうか、見解を求めたという。Babarはヘクマチアルに、タリバンと戦わないよう進言したと述べた。

hoon'Pakistan had no part in Taliban's emergence’
PESHAWAR


■前アルカイダ容疑者、27日に国外退去[050416 Daily Times]

アルカイダと関係があるとして3年間投獄されていた2人のタンザニア国籍の男が国外退去になると、赤十字の報道官が金曜日に述べた。

27歳のMoso Muhammadと28歳のYalha Talyanは、ビンラディンと関係があるとしてペシャワルのホテルで逮捕された。「4月27日に国外退去になる」という。

パキスタンの元政治家が、2人が拘束されていることに関してペシャワル最高裁判所で争い、勝利していた。「裁判所が2人を国外退去に処したことをうれしく思う。2人は家族とじきに会えるだろう」と、「ムスリム同盟−ナワーズ」のリーダーJaved Ibrahim Parachaが述べた。

2人のタンザニア人たちは、帰国の航空券を購入する資金や旅券発行のための書類を所持していなかったために、これまで帰国することができなかった。「家族が赤十字を通じて書類を送付してきた」と、報道官が述べた。

hoonFormer Qaeda suspects will be deported on 27th
PESHAWAR


■パキスタン空港、テロ脅迫で警戒[050415 Reuters]

パキスタンの国際空港が金曜日に、テロ脅迫を受けて警戒体勢に入った。

「カラチとラホール空港が脅迫を受け、警戒体制に入った」と、空港安全対策本部の報道官Riaz Ahmadが述べた。「諜報情報により、これらの空港の安全が強化された」という。

これに先立ち、カラチの米領事館は電話で脅迫を受け、3日間閉鎖された。(後略)

hoonPakistan Airports on Alert After Terror Threat
KARACHI


■アフガニスタンで米国人のための慰霊祭開催[050415 AP]

金曜日に、アフガニスタンのヘリコプター墜落で死亡した米国人18人のための慰霊祭が開催された。

慰霊祭はバグラム空軍基地で開催された。4月6日の墜落事故で、兵士15人と請負会社の一般市民3人が死亡した。3人はハリーバートンの社員だった。(後略)

BAGRAM


■パキスタン、アメリカを両天秤にかける[050414 Asia Times]

(前略)

去年51歳のハンガリー生まれのイスラエル人で、南アフリカのビズネスマンのアシェール・カルニがアメリカの輸出規制に触れたとして逮捕されて以来、パキスタンに圧力がかかり始めた。カルニは「トリガ・スパーク・ギャップ」を輸出した罪に問われている。この装置は医療目的にも使われるが、濃縮ウランのケースに取り付けると、核爆発を誘因する。

取り調べでカルニは、パキスタンとインドで動いている地下マフィアとの関係を明らかにした。インドに輸出禁止品を輸出したにもかかわらず、今のところインド人は誰も起訴されていない。情報源によると、標的はパキスタンだという。

近々アメリカはパキスタンに、パキスタン人ビズネスマンのフマユン・カーンをアメリカに引き渡すよう、公式に依頼するようだ。パキスタンへの輸出に関して、カルニはカーンの名前をだしている。またパキスタン人科学者、Bashiruddin Mehmoodの取り調べも開始される予定だ。

2001年にビンラディンの捜索をしていたアメリカは、アルカイダが小機戊核兵器を作るために、何人かのパキスタン人核専門家と接触していたことをつかんだ。アメリカは2人のパキスタン人核科学者、Bashiruddin MehmoodとAbdul Majidを取り調べた。2人は最近アフガニスタンで働いていたことを認めたが、アフガン人に「慈善的援助」を与えていたに過ぎないと述べた。

《古いワインを新しいビンに詰める》

アブドゥル・カーン博士が核の拡散を認めて以来、アメリカはパキスタンの核計画を攻撃している。5月に予定されている核の比拡散条約 (NPT) 会議の前に、パキスタンがNPTに調印するよう、圧力が掛けられるようだ。調印すれば、国連の監視団がパキスタンの核施設を捜査できる。しかしパキスタンは公的には、NPTに調印することを拒否している。

今のところパキスタンは国際機関と最大限の協力を行ない、核の闇市場捜査のために、物的証拠を提供している。しかしパキスタンは外部の人間が、カーン博士や前陸軍長官のミルザ・アスラム・ベーグ将軍、前パキスタン大統領のグーラム・イシャーク・カーンを取り調べることを許可していない。代わりにパキスタンがこれらの人物に対して行なったインタビューの詳細を、国際機関に提供している。

パキスタンの戦略に関わる者たちは、今後外からの要求にどう答えていくか、検討している。

問題はBashiruddin Mehmoodである。彼はアフガニスタンのタリバン政権と関係があり、非政府機関をとおしてアフガニスタンで農業プロジェクトに関わっていた。しかしアルカイダが核兵器を入手する手助けもしていたと疑われ、直ちに拘束された。FBIがパキスタンのある場所に彼を監禁して、取り調べた。しかし証拠がなかったために、釈放された。

同時にアメリカは逮捕されたアルカイダたちを取り調べ、カブールとジャララバードから資料を入手した。その結果、アルカイダはロシアや中央アジア諸国から、核の材料や兵器を入手しようとしていたという結論に至った。しかし彼らの関心は、まだパキスタンにある。そして、今後もこれを追及しようとしている。

イランの核兵器計画が浮上したとき、アメリカは再びパキスタンに注目する。パキスタンとイランとの間に、核の協力があったことは確かだ。しかしイラン独自の努力やパキスタン以外の国が関わっていたことも事実だ。(中略)しかしすべての捜査が、パキスタンに集中している。

《グレート・エイジアン・ゲーム》

アメリカ、中国、インドが経済協力をし始めた現在、ラワルピンディの戦略専門家たちは再び「拡大中央アジア」の理論を主張しはじめた。この地域におけるアメリカやインドの意図に対抗するためである。

過去においてパキスタンはイスラームのイデオロギーを通して、アフガニスタンを含む「同盟団」を確立しようとしていた。しかし9.11以後、すべてが変わる。パキスタンはこれまで育ててきたタリバンを、放棄せざるを得なくなった。

最近ムシャラフは前ソ連のムスリム国家と、対テロ条約に調印しただけでなく、パキスタンで逮捕された工作員数人を引き渡した。軍事取り引きも密かに進んている。例えば合同訓練や軍事ハードウェアの売買などである。またパキスタンはすでに中央アジアの国家に通商を打診し、グワダール港がその中心となる。

パキスタンの中央アジアとの関係がこの3ヵ月で急速に進展しており、アメリカは面食らっている。

F-16がパキスタンに許可され、代わりに核拡散マフィアの暴露やそのアルカイダとの関係の捜査に圧力がかけられた。

情報源によると、イスラマバードはアメリカの圧力をかわし続けるが、アメリカへの依存を最小限にするよう試みるだろうという。アメリカはイランに対抗するため、またアフガニスタンにおけるタリバン復興に対抗するために、パキスタンの協力がまだ必要だ。

パキスタンにはアメリカの援助が必要であるが、その依存度を軽減しようとしている。今後5年間で国家の主要資産を一般に売り渡す計画である。エネルギーやテレコム、飛行機会社も一般に売却される。また市場経済の完全自由化に向けての基礎作りを計画。この壮大な計画が実行されれば、主に湾岸諸国の会社が入ってくる。既にもう数社がパキスタンに入り込み、これからもさらに増えてくるだろう。

「私に任せなさい。パキスタンがアメリカやインドに屈することは絶対にない」と、最近ムシャラフはカシミールのリーダーたちにラワルピンディで約束した。彼らは全員笑顔で帰った。

パキスタンがアメリカから離れるために開始した戦略は、経済の領域においても、前ソ連国家との接近においても、賭けといえる。しかし今のところ、アメリカをパキスタンに引きつけておくことに成功している。 smellPakistan covers its bets on the USSyed Saleem Shahzad、KARACHI


■アメリカ、パキスタンのテロとの戦争を話し合う[050414 BBC]

ラムズフェルドはパキスタンを訪れ、南ワジリスタンの抵抗勢力に対する作戦について話し合った。アメリカは、パキスタンがアフガニスタンとの国境地帯で作戦を行なっていることに関して、満足しているという。(中略)

パキスタン高官によると、最近タリバンの攻撃が激化しているため、イスラマバードが国境全体で作戦を行なうことを、アメリカは望んでいるという。タリバンがパキスタン国内に隠れることができないよう、国境地帯の安全強化を拡大するかどうか、アメリカとの間で合意に達成したかはまだ不明である。

hoonUS discusses Pakistani terror war


■パキスタン人11人、スベインのテロ計画で告訴[050413 AFP]

1年前のスペインのマドリードの列車爆破事件のアルカイダ実行犯と関係があるとして、パキスタン人11人が起訴された。

11人のうちの1人Shahzad Ali Gujarは、9月に殺害されたパキスタン人アムジャッド・ファルーキを含むアルカイダメンバーに、資金を流したと疑われている。ファルーキはバール記者誘拐殺人に関わり、アルカイダの人材発掘係りとみられている。

パキスタンにいるアルカイダたちは、総額80万ユーロ(100万ドル)をスペインから送金されたようだ。

スペインのパキスタン人組織のリーダーMohamed Afzaalは去年の9月、Rabei Ousman Sayed Ahmed、別名「エジプト人のムハンマド」に金を送金したと思われる。Ahmedは191人を殺害した列車爆破事件に関わったとして、現在拘束されている。

11人のうちの2人、Shahzad Ali GujarとAdnan Aslamは、2003年5月にイタリアのBresciaで「エジプト人のムハンマド」に会ったらしい。Shahzad Ali Gujarは列車爆弾事件の別の容疑者Othman el Gnaoutに事件の3日後に会い、さらに別の容疑者Saed el Harrakにも事件当日に会ったと疑われている。(中略)

パキスタン人たちはバルセロナで、別の攻撃計画も立てていたと疑われている。

garr11 Pakistanis charged over Spanish terror plot


■ラムズフェルドのパキスタン訪問、領事館は依然として閉鎖[050413 Reuters]

ラムズフェルドは水曜日にムシャラフ大統領と会見した。いっぽう安全が脅かされているために、カラチのアメリカ領事館は昨日以来閉鎖している。

ラムズフェルドはムシャラフと会見し、パキスタンの軍隊を強化するための援助をすることを、再確認したという。「アメリカは、パキスタンの防衛のために必需な品を援助すると述べた」と、政府が発表した。アメリカは最近パキスタンに、F-16戦闘機の売却を認可している。(中略)

カラチのアメリカ領事館は過激派の脅迫を受けたために、火曜日以来閉鎖され、職員は自宅待機になっている。パキスタン高官によると、領事館に電話がかかってきて脅迫されたようだと述べた。(後略)

hoonRumsfeld in Pakistan as U.S. consulate stays shut
ISLAMABAD


■カルザイ、ブッシュに安全を求める[050413 AP]

カルザイ大統領はアメリカ高官の不意をつき、安全に関してアメリカと長期的な相互協力を求めた。これで米軍がアフガニスタンに長期的に滞在することが、可能になった。

カルザイは水曜日に、米国防省長官のラムズフェルドとともに記者会見に臨んだ。ラムズフェルドはこの件に関して記者から問われると、ブッシュ大統領が決めるべきことだと述べた。

アメリカはアフガニスタンと友好関係を続け、国を再建する手助けをすることを惜しまないと述べた。しかしアフガニスタンに恒久的な軍事基地を置くかどうかの問題に関しては、「軍事基地などの問題よりも、ここでしていることに関心がある」と述べた。

ワシントンではホワイトハウスのScott McClellanが、カルザイと「話し合っている最中」だと述べ、「これ以上のことは話したくない」と語った。

ラムズフェルドがアフガニスタンで米軍が長期的に滞在することを望むかどうかは、今のところ明らかではない。米軍機のアフガニスタン上空権や、訓練や燃料の補給などの活動のためにアフガン空軍基地を使用するなど、柔軟な対応をむしろ好むのではないかと見られる。

ペンタゴンは中央アジア国家と、このような体勢をとってきた。柔軟性があり、費用もかからないからだ。(中略)キルギスタンでは、米軍はマナス空港を使用している。ウズベキスタンにも空軍基地を持ち、パキスタンの基地を使用することもある。この他の国にも、上空権を持っていたり、緊急着陸できる基地を持つ。(中略)

ラムズフェルドは、イラクからアフガニスタン南部のカラートに到着し、その後カンダハル空軍基地で米軍司令官と会い、最後にカルザイと会見するためにカブールに飛んだ。その日の午後はパキスタンのラワルピンディで、ムシャラフ大統領と会見した。 (後略)

hoonKarzai to Ask Bush for Security Deal
ROBERT BURNS、KABUL


■ビンラディン、「賄賂」でアメリカから免れる[050413 BBC]

ビンラディンは、自分を見つけ出すように米軍から協力を依頼されていたアフガン人たちを買収して、トラボラから逃げることに成功したと、ドイツの情報機関責任者のAugust Hanningが述べた。

Hanningはドイツの日刊紙『Handelsblatt』に、アフガン人たちに協力を仰いだことが、ビンラディン捜索の大きな過ちだったと述べた。ビンラディンはトラボラの洞窟から逃げる安全な道を確保するために、「膨大な金額」を支払ったという。米軍は、軍の負傷者の数を減らすために、アフガン人戦闘員たちを雇っていた。

《自由を買う》

米軍司令官Tommy Franksは、アメリカに協力していたアフガン人たちのなかで、タリバンやアルカイダたちから金をもらい、彼らを逃がした者たちがいたことを認めている。賄賂を払った者たちのなかにビンラディンが含まれていたかどうかは、言及していない。

Hanningは、米軍の戦略のせいでビンラディンが逃げることができたと、直接言っているわけではない。「トラボラで、アフガン人軍隊にビンラディンを逮捕するように依頼したことが、大きな間違いだった」と述べた。「ビンラディンはそこで、多額の金を支払えば、簡単に逃げることができる」。

《アフガン人協力者》

トラボラから逃げたあと、ビンラディンは部族地帯で協力者たちを集めてネットワークを作った。(後略)

hoon'Bribes' let Bin Laden evade US


■タリバン、新たな攻撃を誓う[050413 Daily Times]

アフガン司令官を暗殺しようとして失敗し、米軍の空爆を受けて12人のタリバンが死亡したが、タリバンは改めてこの前司令官を殺害することを誓った。(中略)

タリバンの報道官Mullah Abdul Latif Hakimiは、今回の攻撃で仲間が1人死亡しただけだと語り、標的となった前司令官はまだタリバンの暗殺リストのなかに入っていると述べた。「我々の戦士は無事に帰った。Khan Sherzaiはまだ我々の標的だ。今回は命拾いしたが、次はない」と、衛星電話で『AFP』に語った。

hoonTaliban vow new attack
GARDEZ


■パキスタン、タリバン化の恐れ[050413 Christian Science Monitor]

ムシャラフ大統領のクーデターから5年たった今、宗教原理主義者たちがパキスタンの政治秩序に挑戦するために動き始めている。

先週、竹の棒を持った数百人の原理主義者たちが、女性マラソン選手たちを妨害するためにゴール近くで道路を封鎖した。警察官との銃撃戦にまで発展し、負傷者も出た。

驚くことに、この事件は保守的な部族地帯で発生したのではなく、パンジャーブの中心で起きたのだ。その結果、抗議団体が月曜日に「社会をタリバン化から救う」よう、政府に国会で求めた。

ストライキや抗議運動、地方政府の厳格な条例の承認などをとおして、パキスタンの宗教政党がムシャラフ政権の宗教分離政策に激しく挑戦し始めた。政治アナリストたちは、主流2大政党がわき道にそれることによって、7月に予定されている地方選挙で過激派たちが躍進するのではないかと憂慮している。

「ワシントンとパキスタンのシンクタンクの間では、主要野党が議席を増やさないと、原理主義者たちを政治的に力を得てしまうと考えている」と、パキスタンの日刊紙『The Nation』の編集者Ayesha Haroonは語る。

前ベナジール・ブット首相とナワーズ・シャリーフ首相は現在亡命中である。しかし最近生まれてきた民主主義の兆候としてブット前首相の夫が釈放され、パキスタンで政治活動を開始した。いっぼうシャリーフ氏は、まだ5年間は政治運動に戻れない。 (中略)

《啓蒙的現代化》

宗教政党が敢行したストライキは、ムシャラフの「啓蒙的現代化」計画に抗議した。「パキスタンの人間はイスラーム教徒であり、政府がイスラームの教えに反することを許さない」と、宗教連合政党であるMuttahida Majlis-e-Amal(MMA)のリーダーHafiz Hussain Ahmedは語る。「啓蒙や現代化は、欧米文化の促進となる」。

宗教政党はイラクやアフガニスタンにアメリカが侵攻し始めた頃、勝利を収めた。 (中略)「ムラーたちは反米感情によって政治的権力を得た。そして今度は社会全体を手中に収めるために、社会問題にまで触手をひろげている」と、『The News』のコラムニストShafqat Mehmoodは語る。

(中略)宗教政党は7月に予定されている地方政府選挙を通して、国家的に力を広げようとしている。「宗教とその価値観をゆがめて、政治的メリットを得ようとしている。そして地方政府で勝利することで、社会を制御しようとしているのだ」と、宗教問題担当相のAamir Liaquatが述べた。(中略)

ムシャラフの啓蒙的現代化は、まだまだ多くの問題を抱えている。ムシャラフ政権は人権団体やメディアから、以前約束した改革を放棄していると非難されている。このような寝返りは、原理主義者たちに力をますます与える結果となる。

「反米感情や、政府が社会問題に対して持っていたリベラルな立場を覆したために、ムラーたちは力を得てきた。啓蒙的現代化の展望の弱点が明らかになってしまった」と、アナリストであるMehmoodは語る。

人権団体に答えるためにムシャラフは、社会を浄化するために過激派に厳しく対処しなければならない。「ムラーの髭を引っ張る時期がきた。もし我々の支持が欲しいなら、ムラーに屈してはならない。こうして初めて原理主義を脱して啓蒙の道を歩める」と、人権団体活動家のAmbreenは語った。

hoon'Talibanization' fears in Pakistan
Owais Tohid、ISLAMABAD


■マスード司令官暗殺犯に求刑[050412 Reuters]

フランスの裁判官が月曜日に、2001年9月9日に暗殺されたアーマッド・シャー・マスード司令官暗殺を計画したとして、7人の被告を最大9年の刑に処した。

7人はパリで裁判を受けていたが、そのうちの4人は、マスード司令官を暗殺した2人に資金や偽造書類を用意したことで告訴されていた。残りの3人は訓練所を設営したとされる。

7人はモロッコ、チュニジア、アルジェリア生まれで、何人かはフランス国籍を持っている。

hoonFrench Prosecutor Seeks Jail Over Massoud's Killing


■トルクメン、アフガン、パキスタン、ガスパイプラインを話し合う[050412 Reuters]

パキスタン、トルクメン、アフガンの大臣が火曜日に会い、トルクメニスタンから引かれるガスパイブラインの規模や安全について話し合った。

これまで遅延していた33億ドルのプロジェクトは、アフガニスタン国内を1000マイル通過し、カブール経由、パキスタンに入る。遅延の理由はアフガニスタン内の安全や、トルクメニスタンのDauletabadガス油田のガス含有量だった。

パキスタンの石油相Amanullah Khan Jadoonは、話し合いに大きな進展があったと語った。(中略)

アフガニスタンを経由するパイプライン建設は、タリバン政権時代に浮上してアメリカのユノカルが請け負うことになっていたが、ユノカルは1998年にこの計画から撤退した。

(中略)Jadoonは、パキスタンは早急にパイプラインを引いてエネルギーを確保しなければならないために、イランとカタールのパイブラインプロジェクトも同時進行すると語った。インドも、パキスタンを経由してイランからガスを引くことを望んでいるが、アメリカはこれに難色を示している。(中略)アフガン高官は、インドがこの話に参加することを望んでいるが、インドは今のところこれを注意深く見守っている。Jadoonは、インドがこの計画に参加しても、パキスタンとしては問題がないと語った。

hoonTurkmens, Afghans, Pakistanis in Gas Pipeline Talks
Tahir Ikram、ISLAMABAD


■アルカイダ容疑者4人、逮捕[050412 Daily Times]

諜報部が土曜日に2つの作戦を行ない、イラク人4人を逮捕したという。

最初の作戦では、諜報部員たちがFaisal Colonyにある家屋を襲撃し、流暢なパシュトゥを話すイラク人Abdul Azizを逮捕した。地元警察はこの作戦については何も知らされていないという。

別の作戦では、イラク国籍のアルカイダメンバー3人が、Charsadda Roadのある家で逮捕された。

hoonFour suspected Qaeda members arrested
PESHAWAR


■アメリカ、アフガニスタンでタリバン12人空爆[050411 AFP]

アフガニスタン南部で米軍の戦闘ヘリコプターやタンクバスター・ジェットで攻撃され、タリバン12人が死亡した。パクティア州で発生したこの衝突で、アメリカ主導同盟軍のメンバー2人も負傷した。

抵抗勢力たちが、カブールとガルデズの間で前アフガン軍長官を殺害しようとしてロケットを数十発発射したことから、戦闘が開始した。コースト州の前軍司令官Kheyal Baaz Khan Sherzaiは、攻撃を免れた。「アフガン軍は攻撃者たちを山に追いつめ、その後戦闘が始まった。午後まで続いた」という。

その後米空軍が応援に駆けつけ、抵抗勢力12人が殺害され、遺体が回収された。「Shiwak山脈で、タリバン12人の遺体を回収した」という。米軍は米空軍と米陸軍がこの戦いに関わったことを認めたが、タリバンの犠牲者の数は確認していない。「ガルデズから応援を頼まれた。同盟軍はA-10とヘリコプターが援護に向かった」と米軍報道官が述べた。「同盟軍兵士2人が負傷したが、現在は容体は安定している」。

政府と国連の非武装計画で武器を放棄したSherzaiは、自分の兵士たちとカブールに向かう途中だった。

いっぼうアフガン軍は日曜日に、ウルズガン州でタリバン戦闘員6人を逮捕したという。

hoonUS air strikes kill 12 suspected Taliban in Afghanistan
GARDEZ


Sniffed Out By Trail Dog 0-1, 2003 - 2005.