【2005年4月18日〜4月24日】


■アフガニスタンの国境の戦闘で5人死亡[050424 AP]

米軍とアフガン兵が戦闘機や砲撃隊に援護されて、パキスタンとの国境付近で抵抗勢力と戦い、抵抗勢力4人とアフガン兵が死亡したと米軍が日曜日に発表した。

これとは別に日曜日カンダハル近郊で通りがかった車が地雷を踏み、アフガン兵が死亡し、別の1人が負傷した。

戦闘は木曜日にパクティア州のGayanで発生した。アフガン兵が負傷したが、米兵の負傷者はいない。最初の戦いでアフガン兵と米兵が国境付近で20人の軽兵器を持った戦士と戦い、砲撃隊と戦闘機が動員された。アフガン兵1人の抵抗勢力2人が死亡した。続く戦いで抵抗勢力たちは引き上げようとしたが、抵抗勢力2人がさらに死亡したという。(後略)

garr5 Killed in Border Clashes in Afghanistan
STEPHEN GRAHAM、KABUL


■タリバン、爆発事件とルーマニア人死亡に対する声明を出す[050424 AFP]

タリバン抵抗勢力は、ルーマニア兵を殺害した南アフガニスタンでの爆発と、カブールで起きた爆発に対して、犯行声明をだした。

内相報道官のLutfullah Mashalによると、カブールの道路脇でおきた車の爆発事件では負傷者はいなかったという。

「今日カブールで起きた爆発は、我々が実行した。国際平和維持隊を標的にした、遠隔装置の車爆弾だった」とタリバン報道官のAbdul Latif Hakimiが『AFP』に語った。またカンダハル付近でルーマニア兵1人が死亡し、1人が負傷した爆発も、タリバンの仕業だという。「Baba SahebのArghandabで起きた遠隔操作爆弾も、我々が行なった。ルーマニア兵を運ぶ5台の車列のうち、少なくとも1台を爆破した。この車の登乗者は全員死亡した」という。

米軍によると、ルーマニア兵の車列がカンダハル近郊で地雷を踏んだと発表した。米軍が救援活動に参加したという。米軍報道官は、古い地雷だったのか、爆弾だったのかは明らかではないと述べた。(後略)

hoonTaliban militants claim responsibility for Afghan blasts, Romanian
killed


■アフガニスタン国境から砲撃[050424 Dawn]

土曜日、北ワジリスタンに国境を越えて砲弾が着弾した。国境から大砲が6発撃ち込まれ、Lowara Mandi近くの丘に着弾した。犠牲者はいない模様。

タリバンがオルグン地方にある米軍キャンプにロケット弾やミサイル攻撃を仕掛けたために、同盟軍がアフガニスタンの国境近くでタリパンに対して作戦を実施しているという。

hoonShells fired from Afghan border area
MIRANSHAH


■パキスタンとアメリカ、パキスタンで合同軍事訓練[050424 AP]

パキスタン軍と米軍がパキスタンの北西辺境州の施設で、合同軍事訓練を行なったとパキスタン軍高官が発表した。

訓練は、北西辺境州のCheratで実施され、パキスタン軍高官とパキスタンの米大使Ryan Crockerが見学したという。

訓練は、対テロ環境における空爆テクニックの向上のためらしい。アメリカとの合同訓練は、今回で9回目である。

hoonPakistan, U.S. hold joint military exercise in Pakistan


■タリバン幹部さらに1人投降[050423 Reuters]

新たなタリバン幹部が土曜日に、政府に投降した。

タリバン内務省の犯罪部門責任者だったMofti Habibur Rahmanは、アフガニスタン内外のタリバン幹部や下士官たちが、恩赦を受け入れることを検討していると語った。「選挙で成立した政府ができたからだ」と、コースト当局に投降したRahmanが述べた。南東部のタリバン幹部司令官であるジャラルッディン・ハッカーニも投降するかという質問に関しては、「保安上の理由で答えるわけにはいかない」という。

政府に参加する準備のあるタリバン高官たちは、アフガニスタン、パキスタン、アラブ首長国連邦で暮らしていると述べた。

数日前、ヘルマンド州の地元高官が、タリバン幹部2人が投降したと発表。今月別のタリバン司令官がヘルマンドで投降している。(後略)

hoonAnother Senior Taliban Official Gives Up
KHOST


■ビンラディンは部族地帯で生存しているとムシャラフ[050422 Paktribune]

ビンラディンは生存しているだけでなく、国境地帯に隠れているとムシャラフが語った。「ビンラディンは生存しており、彼がパキスタンとアフガニスタンの国境地帯にいると確信している」と、土曜日に放送予定のCNNに出演して語った。

ムシャラフは、国境地帯は難航不落の山が広がり、通信施設がないこの地域で彼を探し当てることは非常に難しいという。政府はビンラディンを捜索し、アルカイダの残党を一掃するための設備を整えているらしい。

カーン博士に関して問われると、政府はカーン博士を徹底的に調べ、すべてを公にしたと述べた。カーンの問題に関して、特定の国家がパキスタンを標的にしているのではなく、メディアの標的となっているのだと語った。政府は核の拡散に関わってはおらず、カーン個人の行動だったという。

また別の質問に対しては、メディアはなぜパキスタンが外国の査察団にカーンの取り調べを許さないか問いながら、我々の能力を疑問視しているとも述べた。カーンの問題は機密事項であり、パキスタンは外国人がカーンを取り調べることは許さないと答えた。

hoonOsama is alive and present in Pak-Afghan tribal belt: Musharraf
WASHINGTON


■北ワジリスタンで外国人を捜索[050422 Daily Times]

準軍隊と部族警察が陸軍奇襲隊に援助されて、北ワジリスタンで外国人テロリストを捜索した。容疑者の家屋が家宅捜索を受けたが、逮捕者や武器の押収はなかったと軍高官が木曜日に述べた。

しかし南ワジリスタンの副行政官Mohammad Jamilによると、8人の容疑者が逮捕されたが、そのなかに外国人はいなかったという。

アルカイダと関係がある外国人テロリストがいるという諜報情報により、Mir Ali町の近くのEdderkhelの村で、4軒の家が家宅捜索を受けたと高官が発表した。(中略)

部族民の情報源によると、政府が部族民に託した手紙では、同様の家宅捜索がKhushkey、Mosaki、Yasukhelの居住地でも予定されているという。政府の手紙には、「容疑者を居住地から追い出さないと、作戦を行なう。容疑者が発見されれば、関係した部族は罰せられる」と書かれていた。(中略)

目撃者によると、新たな軍隊がバヌーからKhederkhelの居住地に到達、ヘリコプターが北ワジリスタン上空を旋回しているという。軍の車隊がミランシャーからDatakhelの居住地に向かっているとの目撃情報もある。(後略)

smellForces search for foreigners in North Waziristan
Iqbal Khattak、PESHAWAR


■北ワジリスタンで捜索[050422News]

パキスタン軍の奇襲隊が木曜日に北ワジリスタンのMir Aliで、外国人戦闘員がこの地域にいるという情報を得て捜索を実施した。

ヘリコプターがこの地域上空で旋回を続けていた。捜索は夜明け前に開始され、Gulabat Khan、Rafiullah、Akbar Ali、Shanzaibなどの家が家宅捜索された。女性の捜査官が女性の捜索も行なった。しかし何も発見されなかった。

これとは別に、Batal学校の運動場で爆発物が爆発し、2人が死亡、1人が負傷した。報告によると、運動を行なっていた男性1人が誤った爆発物に接触したために、爆発したという。

《AP追記》

北ワジリスタンで陸軍と準軍隊数百人が捜索を行なったが、逮捕された者はいないと高官が発表した。ミランシャー東部のHaiderkhel部族民の家屋9軒が家宅捜索を受けたという。

抵抗勢力がこの村に隠れているという諜報情報を受けたという。

hoonTroops launch search operation in N Waziristan
MIRANSHAH


■米軍、12人以上の抵抗勢力殺害[050421 AP]

米軍が、米軍基地をロケット弾で攻撃していた抵抗勢力に砲兵隊と戦闘機を用いて応戦し、12人以上の戦闘員を殺害したと軍が木曜日に発表した。いっぼうアフガン高官は、前タリバンリーダー2人が政府の和解案を受け入れたと述べた。

コースト州の米軍基地にロケット弾を撃ち込んだ抵抗勢力たちは、火曜日の夜遅くに殺害された。A-10地上攻撃機とAC-130H戦闘機が500ポンドの爆弾2発を落とし、20発以上のロケット弾と大砲を撃ち込んだ。「ロケット弾を発射している場所が目撃できたので、あらゆる手段を使って攻撃した」。「12人以上の戦闘員を殺害した」と、コーストの米軍高官が述べた。

今週になって、前タリバン高官2人が政府の恩赦を受け入れた。水曜日にパキスタンから戻ったMullah Mohammed NazimとMullah Akhtar Mohammedは、ヘルマンド州で新政府に忠誠を誓った。Nazimは前ザーブル州知事だったという。Mohammedはファラー州警察長だった。

hoonU.S. Troops Kill More Than 12 Afghan Rebels
STEPHEN GRAHAM、KABUL


■パキスタン軍責任者、アメリカ人を非難[050421 Guardian]

昨日、パキスタンの前線司令官がアフガニスタンの米軍将軍の発言を非難し、ビンラディンとアルカイダ捜索に関して国境の緊張が高まった。

7万人の軍隊を国境地帯で率いるSafdar Hussain中将は、米軍のDavid Barno中将がパキスタンが対テロ作戦を計画中と発言したことを「無責任」と非難した。「そのような発言はするべきではなかった。彼の想像にすぎない。正しい諜報情報がない限り、我々は行動しない」と、『Guardian』に語った。またビンラディンは、彼が指揮している地域には絶対いないと断言した。

パキスタンのアメリカとの協力というデリケートな部分にかかわるために、この問題は大きくなったようだ。保守的なパシュトゥン族がいるこの地域では、さらにデリケートな問題だ。「Barnoがここにきて、我々の作戦を指揮できるという印象を国民に与えたくない」という。

これに応じて米軍報道官のCindy Mooreは、「同盟軍とパキスタン軍はテロリズムというグローバル戦争において、共通の敵と敵対している」と語った。(中略)

パキスタン軍は、1月30日に国境を越えてきた米軍とアフガン軍に発砲して、アフガン兵1人を殺害したとHussain中将は語った。「我々は警告した。『パキスタン側に入っているから戻りなさい』とラウドスピーカーで呼びかけ、威嚇射撃をした。にもかかわらず、彼らは前進を続けた。だから発砲したのだ」という。

彼はまた、国境近くの監視ポストでCIAが活動していることを認めたが、工作員たちは「『自分たちの安全と保安のために』部族地帯をうろつくことは許されていない」という。

去年の12月、『New York Times』が、CIA高官たちは、自分たちの活動を制限されているために苛立っていると報道したあと、パキスタンの大臣たちはそろってアメリカのスパイ基地の存在を否定していた。「諜報情報を得るために、彼らが地元民たちの元に出かけることは許せない。私の管轄の土地で、誰かが外国人を殺害してもその責任を負うことはできない」という。

アルカイダの捜索を進めたいというアメリカのいらだちと、彼らを匿う部族民たちに対するパキスタンの怒りから、この緊張が生まれてくるようだ。「部族地帯には、反米感情が強い。アルカイダたちは、その利用方法を知っている」と、退役将軍であるTalat Masoodは語る。

(中略)今部族地帯には、アルカイダ戦闘員は100人以下だとHussain中将は語る。彼らは、作戦が実施されたときに、ある農家から1マイルにわたって掘られたトンネルを通って果樹園に逃げたタヒール・ユルダシェフに率いられる。ユルダシェフは現在北ワジリスタンに隠れているといわれる。Barno中将が、パキスタンが作戦を開始するであろうとした地域だ。

諜報情報によると、パキスタンにおけるアルカイダの作戦の新たな責任者は、リビア人と思われるKhalid Habibだという。(中略)

Hussain中将によると、北ワジリスタンでは6つの氏族が政府との協力に調印したが、まだ8つの氏族が軍に敵対心を持っているという。

ISIがアルカイダを支持していると見る者もいる。「もし彼らが包囲され、隠れ場所がないとしたら、どこから援助されているのか?」と、パキスタンの人権団体のTariq Ahmed Khanは語る。前ISI高官であったHussain中将は、この非難を否定した。

smellPakistani army chief rebukes Americans
Declan Walsh、Peshawar


■カシミールの見せかけの芝居[050421 Asia Times]

「インドとパキスタンとの間でクリケット、音楽、特使の交換やバス運行など、華やかな出来事が続いている。インドはムシャラフを楽しい見せ物でくぎ付けにしている。インドはカシミール問題を放棄したいのであり、パキスタンがこの手助けをしているということは、皮肉なことだ」。

ニューデリーからSyed Ali Shah Gillaniギラーニが『Asia Times』に電話で語った。ギラーニは、パキスタン軍がカシミールの自由のための戦いの象徴として作り上げたAll Parties Hurriyat Conference(APHC)の会長である。

ギラーニが率いるAPHCの使節団が日曜日に、デリーのパキスタン大使館にいたムシャラフを訪れた。ギラーニとムシャラフの会見で、ムシシャラフは「ショック」を受け、ギラーニは憤慨した。「ムシャラフに、『我々を売ったな』と言ってやった」とギラーニは言う。

ムシャラフはカシミールのバス運行や商売などについて話し合ったが、カシミール問題解決については、何もなかった。「ムシャラフに質問がある」とギラーニは語った。「パキスタンは柔軟な姿勢を見せた。しかしインドの反応はどうだったか? 彼らは何か協力する様子をみせたか? 現実に変化はあったのか? カシミールにおける人権侵害は変わっていない。最近我々の仲間30人が終身刑を言い渡され、カシミールにおけるインド軍の数は減ることがない。信頼醸成によってカシミールの残虐行為が減るのだろうか、それとも2国間の支配者の芝居なのか」。

「パキスタンとインドの良い関係は、カシーミル人にとって何らかの結果を提供して初めて生まれる。たとえば政治活動の変化、70万人以上いるインド軍の数を減らすことなど。しかし何一つ実現していない。パキスタンの支配者たちはカシミール問題について話し合うのではなく、クリケットの試合にうつつを抜かしているだけだ。カシミールはこれまで通り血を流す。我々カシミール人の間では、パキスタンに対して悪いイメージが育ちつつある」。ムシャラフの見解について問うと、「ムシャラフも同意したが、9.11以後の状況により、パキスタンには選択肢がないのだという」。

「我々は憤慨している。パキスタンが我々を支持しなくなったからではない。パキスタンが、インドのアジェンダを支持し始めたからだ」。「以前ムシャラフはカシミールに対する国連決議から引き下がって、『どこか途中で』インドに会うという意見を出した。これはパキスタンにとって、初めての撤退だ。我々はこれを苦々しくではあるが受け入れ、インドがこれでカシミール問題を解決するならばと我慢した。しかしインドは何も変化しない。そこでムシャラフはさらに歩み寄った。カシミールを7つの地域に分けるという案だ。インドは反応しなかった。そしてインドはこれらの意見が出たあと、スリナガル〜ムザファバードのバス運行を提案しはじめた。これはインドが以前から提唱していたアイデアだったから、パキスタンは受け入れなかったものだ。分離独立以来57年たって、パキスタンはこのルートを再開し、我々の戦いは不意になった。我々はこれをパキスタンによる、カシミールの『権利はく奪』と見る」。

問題は、ムシャラフはギラーニの意見を気に留めるかどうかだ。内政や外交政策に関してムシャラフが気にするのは、陸軍の考え方である。

しかしギラーニは、カシミールの戦いのためにパキスタン陸軍組織が作り出したものだ。陸軍は他の者ではなく、常に彼だけを信頼できる男として受け入れてきた。パキスタン陸軍の存在理由やその関心は、すべてカシミールにある。57年間、カシミールのために活動してきたのだ。

ギラーニとの会見のあと、ムシャラフの額を流れていた汗から状況が推し量られる。陸軍長官は着任しては消えることは周知のことだ。しかし陸軍はその方針を変更することはない。ムシャラフは、今やパキスタンやその支配者を非難するギラーニの見解を変えることはできないと知っている。それでもムシャラフはカシミール人のなかから、新たな「親パキスタン」リーダーを探すことはできない。

南アジアの表面的な出来事は、その背後で起きていることとは無関係だ。カシミールはパキスタンにとっては「ライフライン」であり、インドにとっては「不可欠な部分」とされる。表面的な出来事によって、一夜にしてすべてが解決するはずがない。

smellPlayacting over Kashmir
Syed Saleem Shahzad、KARACHI


■ジハードの落書き消えるが、まだ火を消えず[050421 Daily Times]

ラホールの町ではここ数ヵ月間、次第に、しかも確実にジハードのスローガンや献金キャンペーンの落書きが消えつつある。(中略)しかし政府の対ジハードキャンペーンのメッセージがラホールに届くまで、かなりの時間がかかった。

ジハード組織は、このキャンペーンによってラホールの壁から落書きはなくなったかもしれないが、献金やジハードの呼びかけは地下で続いているという。しかし警察幹部は、政府のジハード活動取り締まりにより、ラホールから「ジハードの顔」を一掃することに成功したと主張する。

「これらの組織を最終的に一掃したかどうかはわからない。しかしSipah-i-Sahaba、Sipah-e-Mohammad、Hizbul Mujajideen、Hizbut Tehrir、Lashkar-e-Taibaなどの組織は解体した。彼らは逃走中で、これまでの活動をおおっぴらにはできないはずだ」。

しかし献金やジハードのスポンサーである宗教組織は、組織はこれまで通りのことを続けており、戦略を変更していないという。「我々が活動を止めてしまったと思うなら、それは間違いだ。ジハードやカシミールに対する我々の見解は、少しも変わっていない」と、Lashkar-e-Taibaが改称して活動しているJamaatul Da'waaの報道官、Yahya Mujahidは語る。

「政府が取り締まりを開始したので、地下に潜っただけだ。インドとパキスタンの間で起きていることを、決して受け入れない」。「Lashkar-e-Taibaはカシミールにいる兄弟たちがリードしている。カシミールのバスを攻撃することで、政策は変わっていないことを明示した」という。「パキスタンではJamaatul Da'waaの支持者がたくさんいる。カシミールの動きが再び活性化することは確実だ」。

ジャマッティ・イスラームのリーダーAmeerul Azeemも同じ意見だ。「献金の募集方法を、戸別キャンペーンに変更しただけだ。我々はまだ落書きはするが、政府の取り締まりのために戸別キャンペーンに変更した。カシミールやジハードについての見解や政策は変わらない」。

これまでカシミールのジハードには関わりはないが、アフガニスタンのソ連軍や北部同盟への抵抗運動を率いるジャミアット・ウル・イスラームのリーダーHafiz Riazは、カシミールのジハードや献金キャンペーンに関わったことはないと述べた。しかし「これらのキャンペーンは政府が運営していたものだ。今政府自身がこれをやめようとしている。騒ぎ立てることがあるというのか」と語った。

smellJihadi graffiti gone from walls, but there's still a fire down below!
Mohammed Rizwan、LAHORE


■アフガニスタンのタリバン、組織化された攻撃実施[050420 AP]

タリバンゲリラたちは、米軍やアフガン軍に新たな春の攻撃を開始し、米軍は戦闘で17人の抵抗勢力を殺害したと発表した。

アフガニスタンでは最近激しい戦闘が続き、ここ数週間で30人以上の抵抗勢力が死亡したという。「抵抗勢力たちは組織化された攻撃をしている」と、米軍報道官が発表した。

地方の司令官によると、ザーブル州では月曜日に17人の抵抗勢力を殺害、中にはアルカイダと関係のある者たちがいたという。別の高官によると、これとは別に16人が逮捕され、そのなかの少なくとも5人はパキスタン人やチェチェン人だという。

また月曜日には、アフガン兵がタリバン抵抗勢力2人を殺害し、司令官を含む3人を逮捕。1週間前には、米軍戦闘フリコプターがパクティア州南東部でタリバンを襲撃し、12人を殺害した。

水曜日の早朝、パキスタンとの国境付近の村から抵抗勢力が少なくとも4発の「長距離」ミサイルを発射し、コースト付近の米軍基地近くに着弾したという。

hoonAfghanistan's Taliban launching coordinated attacks, says US
KABUL


■パキスタン、IAEAの核施設査察を許すことはない[050420 AFP]

ムシャラフ大統領は、外国の査察団がパキスタンの核施設を捜査することは許さないと語った。「自分たちの家にいる人間を信用できないと認めることと同じだ」と、フィリピンを訪問中のムシャラフは語った。

国連の原子力委員会IAEAに核施設の査察を許すかという質問に対して、「なぜ?」と語った。「我々の核計画は、パキスタン国民を保護するためのものだ」。「これは我々にとってはとてもデリケートな問題だ」。「我々の国民は、質問をしに外国から人間がやってくること非常に敏感になっている。我々が信用できないというのだろうか」。「IAEAが核計画について質問があるなら、我々に聞けばいい。何も隠すことはない」。「彼らが望んでいる情報は与えるが、査察団が我々の高官を質問したり、我々の施設を捜索することは許さない」。「それを許せば、我々は信用できないということを認めることだ」。

カーン博士に対しても、同じことだと述べた。(中略)カーンは我々の国家的な英雄だ」。「我々が質問する。この問題に関して、我々はすべての事柄を明らかにする」。 (後略)

hoonPakistan will never allow IAEA to inspect nuclear facilities
MANILA


■パキスタンの将軍、米軍司令官の発言を批判[050420 AP]

パキスタンの将軍が水曜日に、パキスタン軍が国境付近で抵抗勢力に対して新たな作戦を計画していると発言した米軍司令官を批判した。

南北ワジリスタンでアルカイダと関係のある抵抗勢力たちの捜索をしているSafdar Hussain中将は、米軍のDavid Barno中将の発言を「非常に無責任」と語った。 (中略)

「北ワジリスタンにテロリストがいるというのは、憶測でしかない。我々は諜報情報を収集しているが、作戦を実施できる根拠となる報告は何もない」と、Hussain中将は報道陣に語った。「テロリストの基地はない。彼らは逃走中だ。私は彼らの再組織化を許さない」という。火曜日にパキスタン軍報道官のShaukat Sultanも、Barnoの発言を否定した。

(中略)Hussainは、アフガニスタン側の法律の力が及ばないために、武器がパキスタン側に密輸されていると述べた。誰がこの武器を使っているかについては触れなかった。(後略)

hoonPakistan general criticizes U.S. commander's comments on purported
offensive


■今度は北ワジリスタン[050420 Nations]

米軍司令官David Barno中将がパキスタンに代わって発言し、イスラマバードのテレビ局に、アルカイダを一掃するために大掛かりな軍事作戦が開始すると述べた。これでひとつのことが明らかになる。南ワジリスタンの作戦はペンタゴンの指図に従って実施されたということで、パキスタン自身の考えで行動したと繰り返されていた主張は嘘だったことになる。そうでなければ、軍の関心が北部に移ったこととその理由を明らかにするのは、パキスタン軍自身でなければならなかったはずだ。Barnoは、近々アフガニスタンは、抵抗勢力の大掛かりな攻撃を受けるはずだと述べた。従って、テロに対する戦争が必要になった。北ワジリスタンの作戦は、3ヵ国会議で決定されたようだ。「対テロ作戦を効果的にするために、協力や情報交換を強化する」ことを合意したという。しかしBarnoは、根本的なことを忘れている。欧米世界は、政権に対して武器を取るものすべてを「テロリスト」の名づける。その男が武器を取った理由は問わない。たとえば、カシミールで自分たちの自由の権利のために戦っている戦闘員と、個人的な理由で戦う犯罪者との間の区別をつけない。

テロリストを生むことになった差別の原因を取り除かなければ、暴力はなくならない。(中略)アメリカとその仲間たちは、アフガニスタンやイラクからまだ何も学んでいない。人々の暴力による抵抗を、押さえることができないでいる。

hoonNow North Waziristan


■ワジール族の中にテロリスト[050420 Nations]

Sajid Naeem准将が北ワジリスタンの部族民たちに、彼らの居住区に外国人戦闘員がいまだに隠れていることに関して約束を守るようにと警告した。「最近の出来事を見ると、外国人戦闘員がまだこの地域にいることを示している」と火曜日にミランシャーで開催されたジルガで発言した。

(中略)Naeem准将は部族の長老たちに、以前警察司令官と交わした約束について言及し、テロリストや戦闘員たちを追い払うと約束し、これに反した場合500万ルピーを支払うとしながら、何も行動していないと語った。最近MiraliやDeewgar Seedgiで起きている事件を見ると、この地域にテロリストや戦闘員たちがいることを示していると述べ、長老たちにテロリズムを早急に一掃するよう要求した。(中略)部族民の代表は、この地域にアルカイダがいることを否定した。

また政府がこの地域で軍事作戦を開始する前に、自分たちに知らせるべきだとも語った。もし当局が戦闘員についての情報を持っているのなら、それを自分たちに伝えるべきだと述べ、そうすればこの件に関して責任を果たすと約束した。(後略)

smellTerrorists are among Wazir tribes, army tells elders
HAJI MUJTABA、MIRANSHAH


■北ワジリスタンの作戦[050420 Daily Times]

アフガニスタンにいる米軍司令官が月曜日に、パキスタンが北ワジリスタンでテロリストを一掃する準備をしていると述べた。(中略)

北ワジリスタンについての発言は、この地域でまだ問題が残っていることを示す。もしタリバンやアルカイダが北ワジリスタンから「大きな攻撃」を仕掛けてくれば、我々の側の発言は信頼されなくなる。ペシャワルの警察司令官は数ヵ月前に、テロリストたちを撲滅し、生存者は数人と語った。またバイトゥッラー・マフスードとSararogha協定を結んで以来、地元の戦闘員たちは大きな打撃を受けたとも語っている。

パキスタン軍は2003年1月に南ワジリスタンでの作戦を開始した。2年後、この地域にいたと思われる6000人の「外国人」テロリストのうち、600人が逮捕され、150人が殺害されたと発表。パキスタン軍兵士も200人死亡したといわれる。また部族民たちとは2度協定を結んだ。まずはシャカイ協定をネック・ムハンマドと締結したが、ネックはこれを破り、その後レーザー誘導ミサイルで殺害された。次の協定は2005年2月のバイトゥッラー・マフスードと交わしたSararogha協定である。バイトゥッラーは認めていないが、2000万ルピーを受け取ったはずである。中国人を誘拐殺害したアブドゥッラー・マフスードはいまだに逃走中で、政府寄りのジャーナリストたちを殺害している。

バイトゥッラーと結んだ協定では、軍は彼が匿っている「外国人テロリスト」の引き渡しを要求しなかった。パキスタン軍を攻撃しないこと、軍や国家の施設を攻撃しないこと、また外国人テロリストを匿わないことにしか言及されていない。また武器を捨てること、国境を越えないことも約束されていない。バイトゥッラーは、オマール師に忠誠を誓うことをはばからない。防弾を施した車を乗り回し、30人ほどの武装した男たちに警護され、南北ワジリスタンに要塞のような3つの住居を構える。政府が彼の領土内で作戦を開始するということは、彼が約束を守っていないことは確かだ。

ムシャラフ大統領は、インドとの国境の状況を緩和した。アフガニスタンとの国境に対しても、問題を早急に解決しなければならない。(後略)

smellOffensive in North Waziristan


■パキスタン、北ワジリスタンの軍事作戦を否定[050420 News]

パキスタン軍が米軍に、アフガン抵抗勢力がパキスタンに入り込まないようにしてほしいと要請したと、報道官が火曜日に語った。

軍報道官のShaukat Sultanは、月曜日に開催された3ヵ国会議で上記の要請をしたという。また米軍のDavid Barno司令官が、パキスタンが近々北ワジリスタンにいる抵抗勢力に対して攻撃を開始すると語ったことに関しては、「我々は自分たちで何をするべきか、いつ、どこでやるべきか決定する」と語った。

ミランシャーにいる情報源によると、火曜日に部族のジルガが開催され、北ワジリスタンで軍事作戦を開始することに対して反対するとともに、テロと戦うことに対して、政府と協力すると約束した。

Utmanzai部族民と地元の聖職者たちは当局に、行政区からテロを一掃するために政府に協力するという一般論を述べた。当局には、この地域で軍事作戦を行なうことを防止するよう要請した。

ジルガに対して、北ワジリスタン行政官のFakhar AlamとSajid Naeem准将は、外国人を匿わないようにと念を押し、これに反した場合、南ワジリスタンと同じ状況に陥ると忠告した。

smellPakistan rules out military operation in N Waziristan
ISLAMABAD


■パール殺害犯、ビンラディンに2度会う[050419 AFP]

パール記者殺害の罪で死刑を宣告されているイスラーム過激派の男が、アフガニスタンでビンラディンに2度会ったと語った。

イギリス生まれのシェイク・オマールは、2002年に起きたパール記者誘拐事件に「関わった」ことを認めたが、殺害には加わってはいないと英字雑誌『Newsline』の最新号が掲載した。

雑誌によると、シェイクがラワピンディの刑務所にいた際、彼に対する質問を独房に何らかのルートで届けることに成功し、それに対する答えを書いた紙を入手したという。現在シェイクは他の刑務所に移されている。

「ビンラディンにはアフガニスタンで2度会った」と、アルカイダのリーダーに会ったことがあるかどうかという質問に対して、初めてこれを認める発言をした。いつ会ったかについては、語られていない。

しかし彼はビンラディンの考えに同意できず、現在はタリバンのリーダーであるオマール師に共鳴しているという。

シェイクは自分の行動を悔いてはいないと述べ、「3歳になる息子が自分なしで成長していることなど、いくつか気にかかることはある」と語った。弁護士のMohsin Imamは、このインタビューについては何も知らないと語り、内容の信義はわからない。

(中略)シェイクはムシャラフ暗殺未遂事件と関連して、一時期Adialaに拘留されていたが、現在はハイデラバード刑務所にいる。シェックはパールについて、「情報提供者で、アメリカのスパイだった」と雑誌に語った。

smellAlleged Daniel Pearl killer says met Bin Laden twice: report
ISLAMABAD


■グアンタナモ刑務所からアフガン人17人とトルコ人帰国[050419 AP]

グアンタナモ刑務所からアフガン人17人が釈放され、帰国した。アフガン高官が刑務所での処遇について苦情を言わないように釘をさしたにもかかわらず、1人はすぐに米軍の虐待について訴えた。トルコ人1人も、トルコに帰国した。

ペンタゴンのスポークスマンMichael Shaversは、「敵の戦闘員」とみられる囚人たちは40ヵ国の520人にまで減ったという。(中略)この他にあと15人が帰国予定らしい。

釈放された男たちは、残った者たちの釈放にかかわるために、刑務所での処遇について苦情をいわないようにと言い渡された。しかし釈放者の1人はすぐに、逮捕されていた3年半の間に虐待されたことを語った。(中略)

男たちは短い記者会見を終えてから、アフガン保安部隊によって連れ去られた。諜報部員によると、火曜日の夜はある場所に拘束されるが、その後、家に帰ることができると語った。(後略)

hoon17 Afghans, Turk Home From Guantanamo Bay
PAUL HAVEN、KABUL


■パキスタン、国境に12の入国ポイントを計画[050419 Dawn]

政府はアフガニスタンや中央アジアとの交易を活性化するために、数年間のうちにアフガニスタンとの国境に、12の入国ポイントを設置することを計画している。(中略)これらの入国ポイントはパキスタンだけでなく、アフガニスタンにとっても大きな利点になるという。アフガニスタンはすでにパキスタンに、グワダール港に倉庫を提供してほしいと申し出ている。

パキスタンとインドは数ヵ月のうちに、Jammu〜SialkotとMadarpur〜Poonchの道路も開放するという。(後略)

hoonPakistan plans 12 entry points: Afghan border
Khaleeq Kiani、ISLAMABAD


■北ワジリスタンで作戦計画中[050419 Dawn]

パキスタンは北ワジリスタンでテロリストに対して作戦を計画し、米軍はアフガニスタンで春の作戦の開始を準備していると、アフガニスタンで同盟軍を指揮する米軍司令官David Barnoがイスラマバードの米大使館で語った。

3カ国会談開催後Barnoは、「我々は北ワジリスタンで作戦を行なう必要性があると感じている。パキスタンがテロネットワークに圧力をかけるために軍事作戦を計画しているのも、この地域だと思う」。「我々は春の作戦を開始しようとしているところで、パキスタン軍はテロネットワークに圧力をかけるために、北ワジリスタンに軍を送り込んでいる」という。

(中略)パキスタン軍とアフガン国軍が国境を挟んで銃撃戦を行なったことに関してBarnoは、 アフガニスタンに駐留しているパキスタンのリエゾン・オフィサーが国境の両側の活動についての情報を提供しているため、最近このような出来事は減少していると述べた。

またタリバンとアルカイダは6〜9ヵ月以内に、大きな攻撃をしかけてくるだろうと警告した。(中略)タリバンをはじめその他のテロリストグループを支持する者たちは、同盟軍や中央政府の力が及ばないアフガニスタン北部と東部に多いと述べた。

アフガニスタンのNATO軍は6月1日までには8500人に増えると述べ、アフガニスタン北部から、その後西部方面を受け持つという。

ビンラディンの捜索は、諜報情報が勝負だと述べた。軍事作戦と比べて、1人の男を山の中から見つけ出すことは大変な労力が必要だと述べたが、ビンラディン捜索はそれが成功するまで続けられると語った。

最近の変化については、アルカイダはアフガニスタンに混乱をもたらすことを望み、タリバンやヘクマチアルなどはまだ脅威として残っていると述べた。アフガニスタン、とくにヘラートにおけるイランの影響については、ヘラートは国境地帯にあるために、イランの関心は高いと述べた。しかし「アフガニスタンに武器を送り込んでいることを示す事実は何もない」という。

パキスタンを混乱させるために、バローチスタンに武器が入ったかどうかについては、「わからない。これに関する諜報情報はない。その地域に関しては、諜報情報を収集していない」と述べた。(後略)

smellAction planned in N. Waziristan: US general's briefing ISLAMABAD


■パール殺害者と慈善団体の間につながり[050419 Daily Times]

パキスタンの捜査官は、ムスリム慈善団体と殺害されたパール記者殺害犯4人のうちの1人との間に、つながりがあることを突き止めた。

タリバンやアルカイダとつながりがあるとして、2003年にアメリカ財務局が非合法と認定したAl-Akhtar Trust Internationalが持つ少なくとも2つの銀行口座を調べたところ、サウード・メーモンはこの慈善団体の11人のメンバーのなかの1人であることがわかったという。

情報源によると、パール記者の遺体が発見された土地を所有するサウード・メーモンの名前が、慈善団体のメンバー11人の9番目に入っているという。メーモンはこれまで逮捕されたハラカット・ウル・ムジャヒディンのメンバーから、自分たちの会計係の責任者として名前が挙がっている。

情報源は、彼は300万ルピーを頭金に、繊維や紡績の商売をしていたと語った。彼の生年月日や父親の名前、身分証明書は、Crime Investigation Department(CID)に記載された要注意人物のリストや信託契約書の記載内容と同一だという。(中略)

パール記者殺害事件の捜査に関わっている者たちは、パールが殺害された日に、カラチの北部にある自分の土地にアラブ人3人を車で連れてきたのはメーモンだと確信している。

パール殺害のあと、警察はカラチにあるメーモンの家を封鎖した。彼はいまだに逃走中である。CIDの容疑者リストによると、メーモンはビンラディンから資金を受け取り、パキスタンのジハード組織にそれを分配していた容疑がかけられている。

捜査官たちは、メーモンは国外に逃走したとみている。これまでイギリス生まれのオマル・サイード・シェイクと3人のパキスタン人、Fahad Naseem、Salman Saqib、Shaikh Mohammad Adilがパール記者殺害事件と関連して逮捕されている。

hoonLink found between Pearl's killers, Muslim charity
KARACHI


■タリバン、ラジオ局を開催[050419 Daily Times]

タリバンは私的ラジオ局を開始し、米軍支援のカルザイ政権の非難を放送している。

米軍やアフガン軍の妨害をかわすためにモバイル・トランスミッターを用いて、「Voice of Shariat」を開始した。1996〜2001年のタリバン政権の放送局と同名である。 (後略)

hoonTaliban launch radio station KABUL


■アフガンの戦いで、タリバン10人殺害[050419 Daily Times]

アフガニスタン南部で生じたアフガン兵とタリバンとの間の戦闘で、抵抗勢力8人が死亡したと高官が語った。

これとは別にザーブルで、チェチェン人とアラブ人を含む11人のタリバン戦士が逮捕されたと州知事報道官が語った。

報道官のAli Khelによると、米軍がアフガン国軍を空から援護したという。逮捕された抵抗勢力の何人かは、米軍に引き渡された。Mulla Abdullahという名の地元タリバン司令官が殺害された者に含まれているという。

これとは別にウルズガン州でアフガン兵がタリバン2人を殺害し、Mulla Noor司令官を含む3人を逮捕した。兵士3人が負傷したという。

hoonTen Taliban suspects killed in Afghan battles
KABUL


■米軍、北ワジリスタンで軍事作戦実施をほのめかす[050419 News]

アフガニスタン、パキスタン、アメリカの代表による3国間会議がパキスタンで開催され、対テロ作戦の有効性を強化するための協力や情報交換をこれまで以上に強化することに合意した。(中略)

アフガニスタンの米軍司令官であるDavid Barno中将は、南ワジリスタンの軍事作戦のあとには、北ワジリスタンで大掛かりな作戦が開始されると語ったと、Geoテレビが報道した。

イスラマバードの米大使館公邸で記者たちとのインタビューでDavid Barno中将は、敵はアフガニスタンでの敗北をいまだに認めず、アフガニスタン内でタリバンやアルカイダへの支持が減少しているにもかかわらず、攻撃が続いていると述べた。この18ヵ月で、南ワジリスタンでの作戦を含めて、テロリストに対して大きな成功を収めたと述べ、南ワジリスタンの作戦のあと、北ワジリスタンでも作戦が展開されると語った。

「北ワジリスタンの作戦はパキスタン軍が実施する。我々はパキスタン軍に戦略的な支援を与える」という。ビンラディンを追跡することは難しいが、テロニストたちに圧力をかけ続けると述べた。

smellUS general hints at massive army operation in N Waziristan
RAWALPINDI


■米軍、タリバン24人逮捕[050418 Reuters]

米軍かパキスタンとの国境付近のコーストで、タリバン24人を逮捕したと州知事が述べた。

日曜日にヘリコプターに援護された米軍兵士がコーストのAli Sher地域を急襲し、男たちを逮捕した。重要なタリバンメンバーがいるかどうかは、不明。

hoonUS forces arrest 24 suspected militants
KABUL


■グアンタナモからの軍事報告、アルカイダの危険性を強調[050418 Los Angeles Times]

グアンタテモ刑務所が設置されて3年、逮捕者558人すべての尋問が終わり、テロリストたちの今後の計画についての報告書が完成した。しかしブッシュ政権は法律家たちによって、囚人たちをワシントンの連邦裁判にかけるよう、圧力をかけられている。実現すれば、孤立した刑務所から「敵の戦闘員」たちを衆人観衆の面前に出すことになる。(中略)

機密報告書によると、アルカイダ工作員たちは生物化学兵器や核兵器を求めていることが明らかだという。どの程度入手に成功しているのか、どのような情報に基づくのかについては、明らかにされていない。

またアルカイダは致死量に至る毒薬を散布したり、炭酸の缶やポケットベル、携帯電話、腕時計に時限爆弾を仕掛ける方法などを訓練したという。逮捕された者たちすべてが前線の兵士ではなく、10人中1人はアメリカの大学などで化学や法律の高度な教育を受けていたことがわかった。

20人以上の逮捕者がビンラディンの個人的なボディーガードや「精神的なアドバイザー」を務めていたという。また「9.11の20番目のハイジャック犯となりうる」サウジ出身のMohamed al-Kahtaniも含まれている。彼は9.11の1ヵ月前に逮捕される前、オルランドに滞在していた。

ある逮捕者は、サウジにいるアメリカ市民たちの「頭を切り落とす」と誓い、ビンラディンやタリバン、チェチェンのユルダシェフと強いつながりがある男は、アメリカ人について「彼らの最期は近い。いつか彼らの血を飲んで楽しんでやる」と語った。

(中略)一部の法律家や囚人たちの家族からは、囚人たちの扱いについて憤りが噴出している。資料が公開されていないために、親戚でさえも彼らが拘束されているのか、どのような扱いを受けているのかなどを知るてだてがない。昨年ワシントンの連邦裁判所で、グアンタナモの法廷の公聴会のいくつかの例が提起された。それによると、逮捕者たちにまず罪状が明らかにされ、その後、弁護士をつけられない囚人たちが、いかに自分たちを弁護するか、その様子が示された。

何人かは、完全に絶望しているようだった。絶望的な囚人の典型として、Khalid Bin Abdullah Mishal Thamer Al Hameydaniが挙げられる。このクエート出身の男は、アルカイダと関係がある組織Al Wafaに協力したこと、またアフガニスタンで北部同盟と戦ったとされる。彼については、「逮捕者の反応なし。うなだれて椅子に座る。一度も発言せず」となっている。

対照的なのがパキスタン人のSaifullah Parachaだった。彼はアメリカから危険な化学物質を輸出するビジネスを経営していた。彼は活発に発言し、質問者に「アルカイダとは何か」と逆に問い返した。

Parachaは3人の裁判官に質問する。「どの人間がアルカイダかなどと、どうやったらわかるのですか」。裁判官が答える。「いい質問だ。とってもいい質問だ」。そして全員一致で彼を敵の戦闘員と断言した。

彼のワシントンにいる弁護士Gaillard T. Huntは、公聴会が憲法に沿っているのであれば、またグアンタナモで彼の弁護士として出席できたなら、この公聴会は有効だと語った。「私は米軍に対して、ある種の尊敬はもつ。多くは正直な人間だ。私には、Parachaが彼らを言いなりにしているようにしか見えなかった」。すべてでたらめだ。そのうち、すべてが明らかになるだろうと予告する。

グアンタテモの資料によると、多くの逮捕者は危険すぎるために、釈放できないという。たとえば20人目のハイジャック犯とされるAl-Kahtaniは取調官に、一緒に逮捕されている20人以上はビンラディンのボディーガードで、全員アフガニスタンの有名な訓練所アル・ファルークで訓練されたと語った。さらにビンラディンの精神的アドバイザーも、逮捕者の中にいると証言している。

テロリストの資金の流れについての諜報情報もある。国際的な人道支援団体に協力していた逮捕者によると、彼は2000年11月と2001年11月の間に、アフガニスタンで100万ドルを用い、タリバンが北部同盟と戦うために、組織の資金5000ドル相当の武器を購入したことを認めた。

別の逮捕者はカンボジアに、そこにある孤児院に救援隊員を求めに行ったという。「この逮捕者は2001年7月に4回ビンラディンに会ったことを認め、アルカイダと何らかの関係があると思われる」。逮捕者数十人がドルの現金を持ち、1万ドル以上を所持していた者もいる。4万ドル以上を持っていた者が2人いる。

また囚人の10%はアメリカの大学の学位を持ち、化学者、パイロット、エンジニア、通訳、法律家としての教育を受けていた。(中略)

特殊な時計をつけた者がたびたび逮捕された。これは「アルカイダの爆弾製造者たちに好まれていた、24時間以上前にアラームが鳴る時計」だという。クエート出身のAbdullah Kamal Abdullah Kamal Al Kandariは、F-91モデルのカシオの時計をつけていた。彼はクエートの電力・水力省で働き、9.11以後アフガニスタンに救援隊員とし出かけていき、そこで米軍に捕まった。

時計について尋ねられるとAl Kandariは、時計はメッカの方向を示すコンパスがついた、自分にとっては大事なものだと語った。「アルカイダの会社と関係があるわけではないだろう」とAl Kandariは語った。「テロリストがこの時計を用いたり、これで爆弾を作るのではないことを誓う。知っていたら捨てていただろう。自分だってばかじゃない」。裁判官たちはこの発言に興味を示さなかった。そしてAl Kandariを敵と決定した。

hoonMilitary Report on Guantanamo Highlights Danger of Al Qaeda
Richard A. Serrano、WASHINGTON


■米・パキスタン・アフガニスタン、対テロ戦に協力を約束[050418 AFP]

アメリカ、パキスタン、アフガニスタンはパキスタンと国境地帯に沿って、対テロ作戦の協力を強化することに合意したと軍が発表した。

3国の代表が「対テロ作戦の有効性を強化するために、協力や情報交換をこれまで以上に強化することに合意」したという。また3国間で「話し合いを円滑に進めるため」に、麻薬対策を扱う組織を設立することを「歓迎」しているという。

パキスタンと軍事作戦責任者のMohammad Yousaf少将とアフガニスタンの米軍司令官David W. Barno中将、アフガン国軍責任者Sher Mohammad Karimi中将が3国間会議に出席した。

hoonUS, Pakistan, Afghanistan agree to enhance counter-terror cooperation
ISLAMABAD


■アフガンのタンク爆発は事故[050418 AP]

米軍基地の外でオイル・ローリーが爆発した事故は、タリバンによる攻撃ではなく事故だったと米軍が発表した。

日曜日早朝に起きたこの爆発で運転手3人が負傷し、アフガン高官はすぐにタリバンの仕業と発表した。しかし米軍報道官のCindy Mooreは、爆発は「タンクの欠陥」のために生じたと述べ、爆発は外からではなく、トラック内で起きたという。「タンクに問題があったようだ」。(中略)

ウルズガン州ではパトロールをしていたアフガン国軍兵士がタリバンに襲撃され、約1時間にわたった銃撃戦が続いた。この戦闘でタリバン2人が死亡し、タリバン司令官Mullah Allah Noorが逮捕された。残りの者たちは山の方面に逃げた。

hoonU.S.: Afghan Tanker Blast Was Accident
PAUL HAVEN、KABUL


Sniffed Out By Trail Dog 0-1, 2003 - 2005.