【2005年4月25日〜5月1日】


■部族民死亡[050501 Daily Times]

土曜日にミランシャーで銃を持った男たちが、武装グループをスパイしたとして、一人の男を射殺した。Bismillah Wazirがミラン・シャーのバザールで射殺された。Wazirは以前襲われたときに、今後「スパイ」をしないと約束していたという。

garrTribesman killed
PESHAWAR


■アフガン空爆で7人死亡[050430 AP]

アフガニスタン中央部のウルズガン州でタリバンのキャンプが空爆され、子供を含む市民3人と抵抗勢力4人が殺害されたと、米軍が土曜日に発表した。

これとは別にヘラートで、反米スローガンを掲げ、地域の有力者の復帰を求めて、デモ行進があった。これに先立ち前日、女性とその娘が射殺された事件が発生した。

ウルズガン州では米軍の攻撃で、4人の抵抗勢力とアフガン人女性と男性、子供が殺害された。別の子供2人も負傷したという。人権団体はアメリカ主導の作戦で、一般市民に犠牲者が出ていることを、繰り返し非難している。(中略)

カルザイ政権のもろさを示す別の事件が土曜日に、ヘラートで発生した。金曜日に警察が、町の公園に集まった人々に誤って発砲した。しかしある高官によると、軍と警察との小競り合いの末に銃撃があったという。この事件で女性とその娘が殺害され、8人が負傷した。

これに触発されて数百人が、元知事のイスマイル・ハーンの家から彼の後任者であるSayed Mohammed Khairkhwaの事務所に押し掛け、カーンの肖像画を掲げて「アメリカをやっつけろ」と、カーンの復職を望んでさけんだ。

去年の9月、カーンの知事更迭に抗議した者たちが街頭に繰り出し、3人が死亡して国連事務所が襲撃された事件が発生して以来、最大の暴動となった。

garrSeven Killed in Afghan Airstrikes
STEPHEN GRAHAM、KABUL


■ビンラディン死亡?[050430 Daily Times]

イスラームのウェブサイトへの書き込みが、ビンラディンの運命について論議を巻き起こした。

www.islam-minbar.netにビンラディンは死亡した という情報があるという書き込みが掲載され、しかし彼は生存しており、人間としてはいつでも死ぬことができるため、万が一死亡した場合、ムスリムは心の準備をしておくべきだと続いた。この匿名の書き込みは、ビンラディンは死亡したというヘッドラインで、読者の気を引こうとしたもののようだ。

ウェブ・サイトをモニターしている、ロンドンを根拠地にしているイスラーム主義者Yasser al-Serriは、ビンラディンは「生存」しており、最近録画された新たなビデオが近々放映されそうだと述べた。「書き込みのヘッドラインに一時は騒然となったが、書き込んだ者は、たとえビンラディンが死亡しても、ムスリムにジハードを続けてほしかったのだと思う」と、ロンドンから『ロイター』に電話で語った。

イスラマバードの欧米外交官たちは、この報道を疑問視ししている。欧米の諜報部は、ビンラディンは国境の部族地帯に隠れているという見方だ。ムシャラフは3月に『BBC』のインタビューで、「10ヵ月近く前は、彼がいそうな場所をだいたい把握していた」と述べている。しかしそれ以後痕跡がなくなったらしい。

hoonIs Bin Laden dead?
DUBAI


■拘留・パキスタンに対する裁判[050430 Asia Times]

(前略)2003年12月に起きた2件のムシャラフ大統領暗殺未遂事件とそれに続く関係者の逮捕により、パキスタン軍に亀裂が生じてしまっている。またイスラマバードが原理主義者、過激派、政治的なイスラーム主義者をいっしょくたに扱っていることは非常に逆効果であり、また危険である。

『Asia Times』はいくつかの情報源から、アトック刑務所にはパキスタン陸軍やパキスタン空軍メンバーだけでなく、一般市民数百人が拘留されていることをつかんだ。カラチから南ワジリスタンまで、さまざまな地域で一般市民が逮捕されている。

彼らはムシャラフ暗殺未遂と関係したとして、あるいはそれに関わった者たちと関係があったとして、拘留されている。ハラカル・アンサールやその付属団体Shuhada Foundationの関係者もいる。Shuhada FoundationはISIによって創設され、カシミールのインド軍と戦う戦闘員の家族たちのために活動している。

逮捕された一般市民たちは、イスラームという名目のためにムシャラフに対して行動するよう、軍内部の人間をたぶらかした者、計画を練った者、資金を援助したもの、首謀者を知っていた者というカテゴリーに分けられる。(中略)

《被告席で》

『Asia Times』は、現在進行中の2つの裁判についての情報を入手した。アトック刑務所では、少なくとも24以上の立件が裁判待ちになっている。なかには1年半以上も拘束されたままの者もいる。

ある立件では女性を含む9人の人間が、3月8日に第96Medium Air Defense RegimentのSultan Noor Ali Khan准将によって告訴された。被告の1人である特殊部隊員のNaik Arshad Mahmoodは死刑を求刑され、残りの市民8人はそれぞれの求刑を受けた。

この暗殺未遂事件に先立ち、一般市民が軍の政策に対してキャンペーンを実施していたようだ。ムシャラフは9.11以後、過激派の標的になっている。

8人の市民が軍事裁判所に現れたとき、明らかに彼らが拷問を受けていたことがわかったとある情報筋が語った。8人のうちの誰1人、政治組織や過激派組織と直接的な関係を持つ者はいなかった。全員信心深く、ジャイシェ・ムハンマドに共感していた。

Naikは欠席裁判で死刑を宣告された。彼はラワルピンディで橋を爆破して、ムシャラフを暗殺しようとしたとされる。(中略)事件のすぐあと、Naikは逮捕された。しかし彼は独房から脱獄に「成功」し、逃走中である。その後何人かに接触し、無罪であることを主張している。さらにムシャラフ暗殺に関わったパキスタン空軍メンバーのMushtaq Shahも、脱獄した。彼も逃走中である。

2つ目の立件は、12月25日の事件と関連して、6人が告訴されている。そのうちの1人は空軍に属するNasrullahであるが、その他の者の名前は明らかにされていない。これら2つの裁判は、今後予定されている裁判の氷山の一角にすぎない。

《踏み外した陸軍》

ムシャラフが国家の長に君臨して以来、何度も配置替えを行なったり信用できる仲間を周囲に置くなど、上層部の手綱をしっかりしめてきた。高価な土地などの報償も与えている。しかし問題は将軍たちではない。パキスタンはアメリカの圧力の下にあるという考えが、下士官の間に広まっている。その結果、激しい抵抗運動が始まった。

ムシャラフはアメリカの圧力に屈して、慈善団体や政治的イスラーム主義者の組織も取り締まった。これに対しても大きな抵抗運動がある。これまでは妥協したり方向転換することが可能だった組織でさえ、ムシャラフに抵抗を始めた。すべての人間が過激派として扱われているために、彼らは過激派になってしまった。

hoonDetentions: A case against Pakistan
Syed Saleem Shahzad、KARACHI


■アフガニスタンでタリバン幹部司令官殺害、その他逮捕[050429 AFP]

アフガン軍がアフガニスタン南中部で、タリバン幹部司令官を殺害、別の重要な戦闘員を逮捕したと軍が発表した。

ウルズガン州のタリバン幹部司令官Mullah Besmillahが、木曜日にアフガン兵との銃撃戦で殺害され、別の戦闘員Mullah Abdul Mananが逮捕された。「2人とも、この地域の重要なタリバン司令官だった。彼らをつかまえたことで、治安向上が期待される」と、軍司令官のMuslim Hamed将軍が『AFP』に語った。

今回の戦闘は、同盟軍に支援されたアフガン国軍の作戦の一部だった。「先週からタリバンの捜索を始まった。一掃するまで続ける」と将軍は述べた。

hoonKey Taliban commander killed, other arrested in Afghanistan
KABUL


■ギルギットの暴力騒ぎに取り組むべき[050429 Daily Times]

先週の水曜日、ギルギットでは再び暴力沙汰があり、シーア派の人間4人が何者かに銃で殺害された。町の古いポロ競技場で起きたこの宗教抗争の直後に銃の応酬が開始され、軍や準軍隊までが出動する騒ぎとなった。この事件と関係して32人が逮捕され、ギルギットには警戒体制Section 144が2ヵ月間敷かれることになった。

北部地域は、ブラック・ホールに飲み込まれている。この地域では暴力がたびたび勃発しているが、それが国民に知られることは少ない。政府はここで何が起きているのか、国民に知らせないのだ。報道陣も、この地域の宗教抗争を明らかにする努力をしていない。政府高官たちは暴力と対戦するために警戒体制を敷き、軍を出動させるだけだ。この地域の日常生活を取り戻すために、宗教抗争の原因を突き止めようとする努力は全くなされていない。したがって、再び暴力事件が起きることになる。ここ4ヵ月間だけをみても、宗教抗争に巻き込まれた死亡者の数は35人にものぼる。

ギルギット地域の宗教抗争は、2年近くも続いている。そもそもシーア派共同体が、イスラーム教育の教科書の内容に抗議したことが発端となっている。この地域の苦しみを軽減するために、政府が何をしたのかは明らかではない。しかしそれ以後、宗教抗争が続いていることだけは事実だ。1月8日、有名なシーア派聖職者Agha Ziauddin Rizviが、銃を持った男たちに襲撃されて殺害された。その報復として、カラチでシパ・エ・サハバの宗教者が銃殺された。その後イスラマバードでは、別のスンニ・デオバンド派の宗教者の殺害が試みられたが、失敗に終わった。さらに3月23日には前北部地域警察長官Sakhiullah Tareenが、警察の護衛とともに銃殺された。この事件の数日前、Tareenは宗教過激派組織を取り締まっていた。さらに付け加えれば、カラコルム・ハイウェーには犯罪グループの巣窟となり、旅行者たちを殺害している。

これらは、どれも解決していない。北部地域は連邦政府の管轄である。かれらはカシミール問題で手が一杯になっている。この地域は観光客が最も多く訪れる場所でもあるため、政情不安定はパキスタンにとって大きな痛手となる。連邦政府の対処の仕方は十分ではない。宗教抗争の原因を探らなければならない。もしこれが教科書問題に起因することなのであれば、その過ちを修正するべきだ。(後略)

garrTake Gilgit violence seriously!


■ヒズビ・イスラミ過激派17人、アフガニスタンで投降[050429 News]

ヒズビ・イスラミ過激派17人がアフガニスタン南東部の行政当局に投降し、武器を捨てた。今のことろ、政府の恩赦が適応されるかどうかは不明である。

「パキスタンから、元ヒズビ・イスラミ司令官17人がパクティアとコースト州に戻り、政府に迎え入れられた」と、コースト州知事Merajudeen Patanが報道陣に発表した。

17人の過激派を率いたパクティア州Samkay地方出身の51歳の司令官Mahmood Khanは、「国家再建に参加するために、アフガニスタンに戻った」と述べた。2001年のタリバン政権崩壊後、アメリカに逮捕されることを恐れてパキスタンに留まっていたという。「同盟軍やアフガニスタン政府に対する攻撃に、参加したことはない。しかし誰かがアメリカに虚偽の報告をして、逮捕されることを恐れていた」と、『AFP』に語った。ここ3年間、ヘクマチアルとは接触していないという。

Merajudeen Patan州知事は、アフガンや米軍主導軍に組織的な攻撃を繰り返してきたタリバン司令官Malim Janが、米軍に投降したことを確認した。「Malim Janは、Chapman基地の同盟軍の元にいる」と述べた。

hoon17 Hezb militants surrender in Afghanistan
KHOST


■タリバン、隠れ家から出現[050428 Christian Science Monitor]

タリバン司令官「Dr. Rasheid」が3ヵ月前アフガン政府に投降したとき、おそらくアメリカに引き渡されてグアンタナモに連れていかれると予想していた。しかし彼は政府に受け入れられ、タリバンの仲間たちに投降を説得してほしいと言われる。

彼がカルザイ政権の恩赦を受け入れたあと、少なくとも5人のタリバン中間幹部が政府に投降した。Rasheidのようなタリバン司令官が今後も恩赦を受け入れるか、またタリバンが戦いを止めるかどうか、断言するにはまだ時期尚早だ。現に、春とともにタリバンの攻撃は激化している。

しかし、流れは明らかに変わってきた。タリバン戦士は疲れている。「我々は戦争に嫌気がさしてきた。国を破壊し続けたくない」とRasheidは語る。彼は、パキスタンに行ってはタリバンに抵抗を止めるように説得しているために、偽名を用いる。

(中略)「タリバンだけでなく、これまで国に帰ることを恐れていたアフガン人全員が故郷に帰り、日常生活に戻ることができる」と、カルザイの報道官のJawed Luddinは語る。「国を再建する時期がきた」。

Dr. Rasheidもこれに同意するが、「タリバンは、政府が自分たちに復讐することを恐れている。あるいはグアンタナモに連れていかれると考える。なんとかして彼らを説得しようと努力しているが大変だ。しかしやめることはできない」。

いっぽう政府に対する攻撃は続いている。(中略)

アフガン高官は、タリバンがアフガニスタンの平和な暮らしを望むようになったのは、米軍やアフガン軍の作戦のためではなく、恩赦の申し出のためだという。カルザイが去年の12月に下級、中級タリバンに恩赦を申し出たのが、引き金だ。

「タリバン20人が事務所にやってきた」とコースト州のMerajuddin Pathanは語る。「恩赦を受け入れたい者がまだいるという。平和な暮らしを望んでいる。これ以上、いやがらせを受けたくないのだ」。

しかしPathan州知事は、カルザイの恩赦案に付け加えて自分の考えを付け加える。つまりアフガン人タリバンとパキスタン人タリバンとの間に、一線を引くのだ。「パキスタン人タリバンはジャイシェ・ムハンマドとラシュカレ・トイバに洗脳されている。しかしアフガン人たちは十分な教育を得ていない上、部族社会の出身者だ。彼らのイデオロギーはそれほど深くない」。

異なった考え方には、異なった対処の仕方があるとPathanは語る。「アフガン人タリバンとは会話を通して対処する。パキスタン人タリバンは、銃をもって対処する」。

現在、恩赦を受け入れた最も有名なタリバンリーダーはMufti Habib-ur Rahmanのような、中級司令官だ。彼はタリバン内務省の犯罪担当高官だった。(中略)

オマール師を含むタリバンリーダーたちは、恩赦を拒否している。米軍がアフガニスタンにいる限り、カルザイ政府と取り引きをするつもりはない。また政府に、要手配となっている150人のメンバーのリストの提出を求めている。(中略)

あるタリバンは、タリバンの仲間に銃を放棄させることは難しいと語る。「戻ってこれてうれしい」と、別のタリバンGul Muhammadは語る。彼も偽名だ。彼はパキスタンに戻り、アフガン政府とタリバンとの仲介者として働いている。「アフガニスタンは外国の権力下にはない、イスラームは危機に瀕してはいないと説明して、人々の考えを変えることはできるかもしれない。しかし彼らが戻っても、彼らが安全であることを説得することは、非常に難しい」。「『我々の仲間や兄弟がグアンタナモにいるというのに、どうやって政府と和解しろというのか。彼らが釈放されたら、我々も恩赦を受け入れる』と言うのだ」。

4月18日にアフガン人17人がグアンタナモから釈放されたことは、とてもいいことだったとRasheidは語る。「可能なら、アフガン人すべてを釈放し、再び威厳をもって生活できるようにしてやりたい」。

hoonTaliban coming in from cold
Scott Baldauf、KHOST


■軍報道官、米軍機の上空侵害を否定[050428 Daily Times]

水曜日に、北ワジリスタン上空で米軍機2機が目撃された。「上空を2時間旋回していた」と、目撃した住民が語った。ペシャワルの地元の陸軍高官は「北ワジリスタンからは、米軍機の上空侵害についての報告はない」と語った。(後略)

hoonISPR denies US airplane incursion
MIRANSHAH


■前アフガニスタン人権団体会長、アメリカ非難[050427 BBC]

アフガニスタンの前国連人権特使Cherif Bassiouniは、米軍の圧力により解雇されたと訴えた。先週ジュネーブで開催された会合で、国連人権委員会はBassiouni氏の任期を終了させた。

アメリカは、アフガニスタンの人権問題は改善されたと述べている。しかしBassiouni教授は、アメリカ国防省高官たちが米軍による逮捕者たちの取り扱い方を調査しようとする意図がないからだと述べた。(中略)

1999年にノーベル賞候補となったBassiouni教授は、ワシントンの逮捕者の取り扱い方に強く抗議していた。先週開催された人権委員会は、Bassiouni教授の任期を更新しなかった。

エジプト生まれでシカゴのDePaul University教授のBassiounは、アメリカの拘束施設の視察を申し出ていた。また米軍がアフガニスタンで逮捕した者たちの取り扱い方について、強く抗議していた。

あるアメリカ高官はアメリカのメディアに、Bassiouni教授に関する決議は、アフガニスタンの人権問題の状況が向上したからだと語った。しかしBassiouni教授はBBCとのインタビューで、ジュネーブではアメリカ高官によるロビー活動が盛んに行なわれていると非難。「アフガニスタンやアフガニスタンの状況とは全く関係ない」。「アメリカ国防省や政府のタカ派が、米軍がアフガニスタンで拘束している人々の取り扱いを極秘にしておきたいからだ」と語った。(後略)

smellEx-Afghan rights chief attacks US
Pam O'Toole


■アフガン抵抗勢力、米兵1人と高官4人以上を殺害[050427 AP]

戦闘員たちがパキスタンとの国境付近数ヵ所で攻撃を実施し、米軍兵士1人と、少なくとも4人のアフガン警察官が死亡、米軍パトロールが爆撃された後に生じた銃撃戦でアフガン市民3人が負傷した。

火曜日に米軍部隊がDeh Rawood付近をパトロールしている最中、米兵1人が殺害された。

さらに南では、タリバンがヘルマンド州のDishu地域の警察長官を乗せた車列を襲撃し、警察官4人を殺害、2人を連れ去った。警察長官は無傷だった。警察は襲撃者たちの車をロケット弾で破壊したが、別の車で逃げ去られてしまったという。

いっぽう火曜日、ナンガハール州のKhogyani地域を移動していた米軍車輌付近で爆弾が爆発したと、州政府報道官のFaizan ul-Haqが『AP』に語った。爆発で負傷者はいなかったが、爆発で動揺した米兵が近づいてきたバスに向かって発砲して、市民3人が負傷したという。(中略)

目撃者によると、事件はKarem Khel村付近で起きた。「往来の激しい道で、バスはジャララバード方面からやってきた。18人が乗っていた。アメリカ人たちはこれに向かって発砲してきた」と、Khogyaniの農民が電話で語った。

米軍報道官Cindy Mooreによると、バスは米軍と別の車に乗っていた戦闘員との間の銃撃戦に巻き込まれたという。どちらの弾がバスに命中したのかは不明だと述べた。道路脇にしかけられた爆弾2発が爆発し、3番目は処理された。(中略)

ワシントンでは国防省高官が、ここ2ヵ月の間に、米軍はパキスタンにいるパキスタン軍と2度にわたって訓練を行なったと匿名で語った。この訓練は「Inspired Gambit」と「Inspired Venture」名付けられた。

高官によると、この訓練は両国の兵士が戦いに協力できるようにすることが目標だったという。パキスタンはこの件に関して敏感になっているとして、米軍とパキスタン軍の部隊詳細については語らなかった。高官は、米軍の部隊はこの訓練のために、パキスタン国外から入ったと述べた。米政府が、最近続いているパキスタンの訓練を指揮しているかどうかについても、言及を避けた。

『New York Times』は水曜日に、アフガニスタン米軍司令官David W. Barno中将が、アメリカ人たちがパキスタン人に夜間飛行や夜間攻撃の方法を訓練していると語ったと報道した。(中略)

ザーブルでは、アフガン軍が地元タリバン司令官Mullah Mominを逮捕した。

アフガニスタンでの米兵死亡者数は140人になった。

garrsmellAfghan Rebels Kill GI, at Least 4 Officers
PAUL HAVEN、KABUL


■パキスタン、家宅捜索で聖職者2人を逮捕[050427 Reuters]

パキスタンの警察はカラチで家宅捜査を実施した結果、聖職者2人が逮捕され、爆発物や武器が押収されたと高官が水曜日に発表した。

逮捕されたのは、ジャイシェ・ムハンマドのメンバーだった。「我々にとっては大きな成功だ。この場所で、爆弾を製造したりテロ攻撃を計画していた」と警察高官のRasheed Khanが語った。

火曜日夜の家宅捜索で逮捕された容疑者の1人Maulana Mohammed Nafeesは、モスクの祈祷リーダーだったと別の高官が述べた。もう1人のMufti Yaseenは、以前の過激派攻撃と関連していたとして、指名手配されていたという。

2人は爆弾製造に必要な材料70キロのとともに、爆発物として使用される火薬などを隠し持っていた。手榴弾やピストルなども押収された。(後略)

hoonPakistan detains two Muslim clerics in raid
KARACHI


■アメリカ、アルカイダと対戦するためにパキスタンを訓練[050427 New York Times]

アメリカは、国境地帯や部族地帯に隠れている外国人や地元戦闘員たちと戦うために、パキスタン陸軍に夜間飛行訓練や夜間攻撃の戦法を訓練していると、米軍司令官David W. Barno中将が火曜日にインタビューで語った。

米軍が訓練を認めたのは、今回が初めててある。パキスタンにおける米軍の存在は、非常にデリケートな問題となっている。

Barnoによると、土曜日にパキスタンの特殊部隊本部があるペシャワルのCheratを訪問し、アメリカによって訓練された部隊が新しいBell 4ヘリコプターを操縦する様子を見学したという。

パキスタン陸軍報道官のShaukat Sultan中将は、Cheratに米軍訓練士たちはいないと述べ、Barnoは2国間の合同訓練について言及していたのだろうと述べた。「パキスタン軍は世界各地の軍隊と訓練を行なっている」と電話インタビューで語った。「これまでも数回米軍とは合同訓練を実施している。この点は事実だが、他の事実はない」。

パキスタン軍が、近々北ワジリスタンで作戦を開始するのではないかと憶測されている時期に、このコメントが浮上した。(中略)

「彼らはよくやっている」と、Barnoはパキスタン軍を評価した。「新たな作戦が実施されるとの断言は時期尚早だが、陸軍副長官以下、敵を攻撃する意図があることは明白だ」。

来月アメリカに帰国予定であるBarnoは、パキスタンはアルカイダを南ワジリスタンから一掃することに成功したと評価した。またタリバンは近々大きな打撃を被ることを予測した。幹部司令官を含むタリバン多数が、政府の嫩計画に参加することが予想されており、ごく少数だけがいまだに戦っているという。

まだ戦いを続けている者のなかには、北ワジリスタンにいるジャラウッディン・ハッカーニ司令官だとBarnoは述べた。「彼らはいまだにアルカイダのために、彼らから資金を得て、アフガニスタンを不安定にするために作戦を実施している」。外国人戦士たちも中に混じっており、背後でアラブ人が金をばらまいて支援しているという。

戦闘員たちは戦う能力を持ち、冬を利用して再結成して新たな地域に移った。新しい武器を補給して「密かに」訓練を続けているらしい。「5年前には、大きな訓練所があり、大きな足跡が残っていた。今は、とても小さなグループに分かれている。4〜5人のグループだ。短期間ここで訓練を受け、その後は別の所で訓練を受けるために移動していく。彼らの行動をピンポイントすることは非常に難しいし、探し出すことも難しい。彼らを捕まえたり殺害することも難しい」。

3月22日にカルザイ大統領がパキスタンを訪問した日に発生した、国境沿いの一連の組織化された攻撃により、抵抗勢力たちが大きな作戦を実施することが可能であることが明示されたという。Barnoは、食料を持ち、高性能な武器や無線などを装備した戦闘員たちを目撃したという。「アルカイダ組織から資金が流入していることは明らかだ。時折途絶えることもあるかもしれない。しかしまだ資金が入ってきている」。

smellgarrU.S. Training Pakistani Units Fighting Qaeda
CARLOTTA GALL、KABUL


■パキスタン、44人のインド諜報部員逮捕[050427 Paktribune]

パキスタンとインドの関係改善とともに、インドの諜報組織であるRAWはパキスタンの若者たちを、その活動のために利用し始めた。

諜報部に近い情報源によると、RAWは最近の印パ・クリケット試合が開催された際に、パキスタン人若者たちを物色する計画を立てたという。クリケットの試合の最中にパキスタン市民数人と接触し、パキスタン人12人が行方不明になったと騒ぎ立てた。インド諜報組織は、行方不明のパキスタン人をISI工作員だと非難している。

パキスタン諜報部に近い情報源によると、パキスタンはインドに対抗して活動を開始しているという。パキスタンの組織はこの2ヵ月間、ラホールでインドの諜報部員44人を逮捕した。逮捕者のうち16人はRAWの工作員で、パキスタン人だという。取り調べで、パキスタン人16人はインドの組織に買収され、組織のために働いていたという。

Wagha、Bhano chak、Kasur、Sheikhupura、Gujranwala、Okaraなどはインドとの国境に近いために、RAW工作員の隠れ家となっている。

smellPak agencies nab 44 Indian intelligence agents
LAHORE


■過激派リーダー、釈放予定[050426 Daily Times]

政府は、有名な過激派リーダーで、不合法として活動を禁止されているKhudamul Furqanの前責任者Maulana Abdullah Shah Mazharを釈放予定だという。Mazharは2004年8月以来、パキスタン国内のテロ活動に関係していたとして逮捕されていた。

保安部が彼の取り調べを済ませたために、来月の第2週目に釈放する予定だという。Mazharはサウジから帰国した際に、カラチ空港で逮捕された。

Mazharは逮捕されたQari Saifullah Akhtarを引き継いでHerkat-e-Jihad Islamiで「ジハード」活動を開始して以来、さまざまな組織で活動していた。後にSaifullah Akhtarと袂を分かち、Maulana Abdul Jabbarが率いるKhudamul Furqanに参加、Abdul Jabbarの逮捕後はその責任者となった。

情報源によると、Mazharの釈放により、Khudamul FurqanはMaulana Fazlur Rehman Khalilがこれまで率いてきたJamiatul Ansarと融合するとみられている。

hoonMilitant leader likely to be released
Mohammad Imran、ISLAMABAD


■米軍基地永続利用にアフガン人戸惑う[050425 Reuters]

これまで長い間外国人を締め出してきたアフガン人たちは、アフガニスタンに米軍基地を永続的に設置することに関して戸惑いを感じており、予定されている選挙の争点になりうるとアナリストが火曜日に述べた。

2月にJohn McCain上院議員がアフガニスタンを訪問した際、この話題が持ち上がった。カルザイ大統領も、米軍の永続的基地を望んでいるようだ。カルザイが、ラムズフェルドのアフガニスタン訪問時にこの件を話題にしたところ、ラムズフェルドはブッシュに意向を聞くとして、即答を避けた。

カルザイは火曜日になって、広範囲な治安の向上を望むと自分の意見を繰り返したが、永続的な基地の設置は正しい解決法ではないようだと述べた。「基地の設置はアフガニスタンのためにはならないと思う」と記者会見で述べた。「基地だけがほしいのではない。アメリカには、外国が介入してくることを防いでほしい」。

米軍基地をアフガニスタンに永続的に設置することは、非常にデリケートな問題だ。アフガン人たちも外国の軍隊の存在に反対するだろうと、アナリストは述べる。「一般的に人々はこれを受け入れないだろう。今でさえ、米軍や同盟軍が作戦を指揮していることに関して不平が出ている」と、1980年代に官僚だったWadir Safi教授が述べた。(中略)

《有害》

週刊新聞Mujahid最近号で、米軍基地の設置は、アフガニスタンを不安定にする可能性があると報道した。「永続的に設置される米軍基地がアフガニスタンの治安や安全を確保できるかどうかは、確かではない」と、Burhanuddin Rabbani前大統領の意見を反映してきた同紙は述べる。「逆に、アフガニスタンの治安や安全にとって有害だという説を唱える者もいる」。(中略)

カルザイに対抗する者たちは、カルザイのアメリカ寄りの政策を持ち出して、国会選挙で対戦してくることが考えられる。「カルザイの対抗馬たちがこの件を持ち出すことは明らかだ」と、Safiは語った。

新しい議会は外国の基地を認めるかどうか承認する必要があると、別のアナリストも語る。「『永続的』がどういう意味なのかはっきりしていない」と、アナリストであるQasim Akhgarは語る。「10年なのか、500年なおか、永久的なのか? その点を明らかにしなければならない」。

アフガン人たちは、自分たちの軍隊が仕事を引き継ぐことができるようになるまでは、外国人たちに守ってほしがっている。しかし永続的な基地に関しては、疑問視する者が多い。「外国人には協力してほしい。協力は必要だ。しかし永続的な基地には反対だ。再び他の者に支配されることになってしまう」と、行商人のGul Mohammadは語った。

hoonQuestion of Permanent U.S. Bases Vexes Afghans
Sayed Salahuddin、KABUL


■カンダハルの戦闘で6人死亡[050425 BBC]

タリバンがカンダハル市長の事務所を攻撃して、6人が死亡したと警察が発表した。政府軍と、1時間にわたる銃撃戦が繰り広げられたという。

警察のSalim Khanが『AP』に語ったところによると、銃を持った60人が事務所を襲撃し、抵抗勢力4人とアフガン兵2人が死亡した。「AK47や機関銃を持ったタリバンの4人の死体を発見した」という。

Khanは『AFP』に、襲撃者たちは「国境の向こう」のパキスタンの部族地帯からやってきたと語った。(後略)

garr'Six dead' in Kandahar gun battle


■米軍とアフガン軍、パキスタンに4遺体を放置[050425 Daily Times]

米軍とアフガン軍が日曜日に、パキスタン人のものという4遺体をパキスタン領内に投げ捨てたと、Geoテレビが報道した。パキスタン保安隊が遺体を回収したところ、遺体はパキスタン人ではなかったという。

目撃者によると、遺体の手や足には、タバコの焦げ跡や手錠や足かせの跡があったという。北ワジリスタン行政官と軍報道官は、犠牲者が誰なのかはわからないと述べた。

これとは別にアフガニスタンで、米軍とアフガン軍が国境近くで抵抗勢力と戦い、戦闘員4人とアフガン兵1人が死亡したと日曜日に米軍が報道した。(後略)

garrUS and Afghan troops dump 4 bodies into Pakistan
LAHORE


■アフガニスタンで大掛かりな車爆弾未然に防ぐ[050425 AFP]

アフガン警察はヘラートで、半トンの爆発物を搭載した車爆弾を発見し、爆弾の処理をした。

爆弾は、ロケット弾や迫撃砲、地雷やダイナマイトを束ね、トヨタに摘まれていたと、内相のLutfullah Mashalが月曜日に発表した。「約400〜500キロがトヨタのステーション・ワゴンに積まれていた。アフガン国籍の運転手も逮捕された」という。

hoonMassive car bomb foiled in western Afghanistan
KABUL


Sniffed Out By Trail Dog 0-1, 2003 - 2005.