【2005年5月23日〜5月29日】


■イギリス、タリバンの拠点を攻撃予定[050529 Guardian]

タリバンと戦うためにイギリス兵数百人が、アフガニスタン南部に派遣される予定である。

NATO軍の活動の一環として、少なくとも英兵1000人がアフガニスタンの無法地帯である5つの州に派遣される。アフガニスタンにいる英軍司令官は、アフガニスタンに「数年」、もしかしたら「10年」留まる可能性があることを認めた。

英軍が派遣される地域には、オマール師の故郷であるウルズガン州と、タリバンの拠点であるカンダハルが含まれている。この地域は、欧米に対する抵抗運動がもっとも盛んである。

英軍の派遣は来春に予定され、アフガニスタンにおける英国の役割が大きく変わる。現在英軍は、主にカブールと比較的安定している北部のマザリシャリーフ、Meymanehに限られている。南部はいまだ安定せず、アメリカや援助活動家たちへの攻撃が続いている。

英軍の派遣はまだ正式には発表されていないが、アフガニスタンの米軍司令官James Dennyは、来月には決定するはずだと述べた。英軍は「平和維持」ではなく「平和強化」に従事するという。

「我々はニムルーズ、ヘルマンド、カンダハル、ザーブルに移ることを考えている。この地域は北部よりもタリバンの攻撃が激しい。したがって、我々は対処の仕方を変えなければならない。今まで以上に、攻撃的な態度をとる」。(中略)

またイギリスは、アフガニスタンからすぐには撤退していと警告した。「アフガニスタンを支配するのは難しいという歴史がある。いつも無法地帯だ。30年間どころではない。300〜400年だ。我々はアフガン軍を育て、NATOが撤退できるようにしなければならない。10年かかる可能性がある」と述べた。

NATOのイギリス高官Huw Lawfordは、予定されている使命は非常に重要だと述べた。「ランドローバーで繰り出すのではない。武装した戦闘車だ。ベレー帽をかぶって出かけるのではない。金属の帽子をかぶり、ライフルと装甲服をつけて行くのだ」。

hoonBritish to assault Taliban stronghold


■アフガン聖職者、銃殺[050529 BBC]

銃を持った男たちが、タリバンに反対していたアフガニスタン南部の聖職者を銃殺したと、警察が発表した。

Mawlavi Abdullah Fayazは、カンダハルの事務所を出たところで、銃を持った男たちにバイクから攻撃された。先週Fayazは、タリバンのリーダー、オマール師を批判するスピーチをしていた。

タリバン報道官のラティフ・ハキミが『AFP』に、自分たちが殺人を行なったと語った。ハキミは電話で、Fayazが「イスラームの名のもとで、タリバンに反する行ないをしている」と言ったという。

Fayezは政府のイスラーム学者議会の責任者で、先週タリバンを非難するスピーチをカンダハルで行なっていた。タリバンが無実な市民を殺害していると非難し、国を再建しようとしている政府をみんなで支持するべきだと発言していた。(中略)

金曜日に、クナール州で少なくとも11人の市民が死亡した。Mohammed Faqirとその親戚と友達が、車で移動中に軽火器で襲撃された。

garrLeading Afghan cleric shot dead


■パキスタンの部族民リーダー、射殺される[050529 BBC]

銃を持った男たちが南ワジリスタンで、親政府派の部族民リーダーを射殺した。パキスタンが、南ワジリスタンから過激派たちを一掃したと述べた直後だった。

前議員だったFaridullah Khanは、ジャーナリストたちにこの地域の治安が向上したことを見せるための、案内役の1人だった。彼は日曜日に、ワナ東部のJandolaで、車の中で射殺された。犯行声明は出ていない。

Khan氏は前上院議員で、タンクに向かっている最中だったという。彼とともに数人の部族の長老たちが、イスラマバードからやってきた報道陣たちを、シャカイ谷に案内していた。Khanは皆に昼食を振る舞い、谷の安全を確保したことに関して、軍に感謝の意を表明していた。(後略)

garrPakistan tribal leader shot dead


■中国人誘拐犯、いまだ逃走中[050528 Reuters]

中国人技師誘拐で指名手配になっている元グアンタナモ刑務所の囚人は、アルカイダ抵抗勢力とともに、いまだに部族地帯に隠れていると軍が土曜日に述べた。

南ワジリスタンのパキスタン軍司令官Niaz Khattakは報道陣に、アフガニスタンとの国境付近の部族地帯、主に北ワジリスタンに、外国人戦闘員約100人が隠れていると述べた。南ワジリスタンには、抵抗勢力はいなくなったという。

「南ワジリスタンには3つの基地があったが、すべて取り除いた」と、軍報道官のショーカット・スルタンが付け加えた。「抵抗勢力たちは殺害、あるいは逮捕され、残りも散り散りになった。小さなグループになった」という。

今年の初めムシャラフ大統領は、中国人を誘拐したアブドウッラー・マフスードの死亡を確認する発言をしたが、Khattak将軍はこれに反し、彼はまだ生きていて、逃走中だと述べた。誘拐後は、支持者が減ったという。また南ワジリスタンには平和がもどり、軍は山頂までコントロールしているという。

シャカイでは、軍の掘った塹壕が丘の周りに見えたが、いっぽうでカラシニコフを持った髭を生やした部族民たちが、遠くからも目撃された。軍は治安に自信をもっているような発言をしたが、訪れたジャーナリストたちは、厳重に警護されていた。

アメリカの高官によると、ビンラディンは部族地帯に隠れているという。しかしKhattakは、ビンラディンが南ワジリスタンにいたという情報はないと述べ、北ワジリスタンにいることを指し示す証拠もないという。またウズベクの過激派リーダー、ユルダシェフについての情報もないと語った。「以前は彼に関する情報が入ってきていたが、最近はない」という。(後略)

smellPakistan says abductor of Chinese still at large Tahir Ikram、SHAKAI


■警察、警告を無視[050528 Nations]

金曜日の自爆テロの捜索が始まったが、活動を禁止されている過激派が祭りを攻撃する可能性があるという、最近浮上していた諜報情報に焦点が集まっている。(中略)

ある高官によると、最近イスラマバード警察は3度にわたって、Abdul Latif Kazmi Mushahdi、通称Barri Imamの聖者廟のウルスが、テロ組織に攻撃される可能性があるという諜報情報を受けていたという。イスラマバード警察は、首相官邸や外交官居住地区に近くにあるこの聖者廟に集まった巡礼者たちを警護するよう、要請されていた。しかし警察は巡礼者たちのハシシや酒類の取り締まりに従事し、この諜報情報を重視せず、ウルスの警備を怠ったという。(中略)

この諜報情報は、指名手配されている最重要テロリストで過激派組織のUsman Chottaとその部下のArshad Sattiが、イスラマバードラワルピンディの宗教的な集会を標的にしているというものだった。さらにBarri Imamのウルスがテロリストに狙われる可能性が大きいと警告していたという。(中略)Usman Chottaは大統領や首相の暗殺計画をはじめ、数十のテロ事件にかかわっていると見られている。(中略)

情報によると、自爆テロ犯は20〜25歳の色白の男で、中肉中背だったという。巻き毛できれいにそろえた髭を生やし、シャルワーズ・カミーズを着ていた。犯人の体に取り付けられていた強力な爆弾は、リモートコントロールで操作されていたようだ。 (後略)

garrPolice ignored prior warning
Assad Hameed、ISLAMABAD


■ムスリムの聖者廟で自爆テロ、19人死亡[050527 AFP]

シーア派ムスリムが集まっていたイスラマバードの聖者廟で、何者かが自爆して少なくとも19人が死亡、数十人が負傷した。

金曜日に数百人の巡礼者がBari Imamの聖者廟に集まっていたところに、自爆テロが起きた。17世紀の聖人の命日を祝い、シーア派の巡礼者たちが集まっていた。以前は主としてスンナ派ムスリムが、この廟を訪れていた。(後略)

garrNineteen dead in suicide blast at Pakistan Muslim shrine
ISLAMABAD


■パキスタンで数千人、クルアーン冒とくを抗議[050527 AFP]

パキスタンの原理主義者たち数千人が、グアンタナモ刑務所でクルアーンが冒とくされたことに抗議した。

イスラーム政党の呼びかけに答え、議事堂の建物のまわりに女性を含む数千人が集まった。またカラチやラホールでも、反米プラカードを持ったデモ隊が抗議を繰り広げた。

hoonThousands rally in Pakistan in new protests over Koran abuse report
ISLAMABAD


■ムルタンでアルカイダ容疑者逮捕[050527 Daily Times]

目撃者によると、25日に軍治安部とエリート警察官が、ムルタン駅でアルカイダ工作員を逮捕した。

目撃者によると、ラワルピンディに向かう列車がカラチから到着する数分前に駅が包囲され、列車に乗っていた容疑者が逮捕された。

警察官が話した内容によると、23日ラワルピンディ行きの列車にカラチから乗り込んだブルカをかぶったテロリストは、尾行されていたという。

hoonQaeda suspect held in Multan
MULTAN


■バジョール行政区でアルカイダ戦闘員の捜索[050527 Daily Times]

治安部隊は、最近逮捕されたウズベク人やアフガン人容疑者から得た情報により、パジョール行政区でアルカイダと関係のある戦闘員たちを捜索している。

リビの逮捕後、パジョール部族地域での捜索が活発になった。この地域に戦闘員たちが隠れているという情報があるようだ。

リビが逮捕された日にバジョール行政区で聖職者2人の家が捜索され、ウズベク人1人とアフガン人2人、地元民8人が逮捕された。その後部族の掟を侵害したというジルガの決議に従い、2人の聖職者、Faqir MuhammadとMuhammad Aminの家が焼かれた。

hoonAgencies search for Al Qaeda militants in Bajaur Agency
KHAR


■FBI、パラチャのロッカーを捜査[050527 Daily Times]

FBIは6月にパキスタンを訪問して、核不拡散問題で起訴されているパキスタンのビジネスマンで前議員でもある、サイフッラー・パラチャに関する情報を収集するという。現在パラチャはグアンタナモ刑務所に拘束され、アルカイダに核兵器についての情報を提供した疑いがかけられている。

情報源によると、FBIはカラチのOld Cliftonにある、パチチャの個人ロッカーを捜査するという。内務省高官によると、パラチャの家族はCliftonの両替商であるKhanani & Kaliaに、ロッカーを所有していたという。

パラチャは、アメリカに爆発物を密輸する計画やアルカイダの資金隠しに協力したことでも告訴されている。

hoonFBI will check Paracha's private lockers
KARACHI


■カルザイ、アフガニスタンをアメリカに売ったとタリバンリーダー[050526 AFP]

タリバンのリーダー、オマール師が、カルザイはアフガニスタンをアメリカに売ったと非難した。

「ワシントンのブッシュとカルザイとの間の協定は、アフガニスタンを売るための取り引きだ」と、オマール師が声明を発表した。「アフガニスタンの国民は、これを受け入れることはできない。これはタリバンの声ではなく、独立を求めるアフガン国民の声だ」。

カルザイはワシントン滞在中にアメリカと「戦略的パートナーシップ」の協定を結び、アフガニスタンの治安維持や国家再建のために、アメリカが長期的に滞在することを可能にした。この合意の重要な鍵は、米軍がアフガニスタンで作戦を続け、バグラム空軍基地を始め、軍事施設を使用することを可能にする。

オマール師は、この合意によりアメリカはアフガニスタンで自由に行動すると主張した。「アメリカは家の中に入り込み、誰でも逮捕したり殺害できる。アフガン人たちを侮辱できる」と、『Afghan Islamic Press』に語った。

さらにカルザイ政府の恩赦を受け入れた前タリバンたちを、裏切り者と呼んだ。「政府の役職に就くためにアメリカに屈した前タリバン政権の人間を、決して許さない」。「母国がアメリカに売られたために、抵抗運動を強化する。母国の独立と宗教の復活のために戦い続ける」と語った。

hoonTaliban leader says Karzai sold Afghanistan to the United States
ISLAMABAD


■パキスタン、F-16戦闘機75機を購入希望[050525 Reuters]

パキスタンはアメリカから、新品のF-16 C/D Falcon戦闘機75機を購入する価格を問い合わせてきたと、ペンタゴンが水曜日に述べた。さらに中古のF-16購入も希望しているという。これまでは、F-16約24機ほどを購入するだろうと見られていた。

ブッシュ政権は3月25日に、パキスタンにF-16を売却することを許可した。同時にボーイング社とロッキード社には、戦闘機126機をインドに売る、総計90億の市場を競合させるという。(後略)

hoonPakistan seeks as many as 75 new F-16 warplanes
WASHINGTON


■アメリカ市民、パキスタンで拷問される[050525 Washington Post]

パキスタン系アメリカ市民2人が火曜日に、パキスタンの治安部隊により8ヵ月間極秘に拘束されて拷問を受け、FBI捜査官たちはこの拷問を知っていたが干渉しなかった、と述べた。

Zain Afzal(23)と兄のKashanは去年8月にアルカイダとの関係を疑われてカラチで逮捕され、繰り返し拷問を受けたという。約10人のFBI捜査官の取り調べを受ける前はいつも「ひどく殴打され、一晩中眠ることを許されなかったり、逆さに吊るされた」と述べた。

火曜日に電話インタビューに応じたZain Afzalは、兄とともにFBIの取り調べを受けたが、捜査官たちは拷問をやめさせようとはせず、また2人を助け出す権限はないと述べたという。パキスタンの過激派と関係があることを認めているこの兄弟は、アメリカ生まれではあるが、これまでほとんどパキスタンで暮らしている。

「FBIは我々を直接拷問しなかったが、FBIの取り調べを受ける直前は必ず叩かれたり、逆さに吊るされた。これは偶然とはいえない。飴とムチの作戦であることは明らかだ」とAfzalは語る。

(中略)ワシントンでFBIの報道官は、FBI工作員たちがAfzal兄弟から事情聴取したことを認めた。しかし「FBIが拷問を許可したり指示したという報道は過ちだ」と述べた。(中略)

火曜日のインタビューでAfzalが語ったことによると、兄弟は一時期Harakat ul-Ansarと関係があったために逮捕されたらしい。Harakat ul-Ansarはアルカイダと関係があるが、兄弟が組織のキャンプで訓練を受けた1999年には、パキスタン軍や諜報部に保護されていたと述べた。

garrU.S. Citizens Allege Torture by Pakistanis
Kamran Khan and John Lancaster


■部族地帯で爆弾が爆発、6人死亡[050525 AP]

南ワジリスタンの部族の長老の家で爆弾が爆発し、女性5人と子供が死亡したと、水曜日に高官が語った。

Mukinの長老Namdar Khelの家を攻撃したのが誰なのか、今のところまだ明らかになっていない。犠牲者は全員Khelの家族だったという。

これとは別に北ワジリスタンでも爆弾が2発爆発し、店舗3店が被害を受け、通行人が負傷した。

爆弾はミランシャーのマーケットで、30分の間隔をおいて爆発した。

hoonBomb explodes in house of elder in Pakistan tribal region, killing six


■Charsaddaでアルカイダ4人逮捕[050525 Daily Times]

月曜日の早朝に、Charsaddaで4人のアルカイダ容疑者が逮捕された。地元の住民が治安部隊に、外国人がいることを報告したという。

治安部隊は、アフガン人らしき外国人4人と女性3人を月曜日の早朝に逮捕した。治安部隊員は、「エジプト人」4人が逮捕されたと述べたが、女性については語らなかった。

逮捕された外国人は、ここ3ヵ月間、この地域に滞在していたという。「誰だか確かめるために何度か家を訪問したが、誰も口をきいてくれなかった」と、この地域のナジームであるNasrullah Khattakが語った。「パシュトゥ語が話せず、ペルシア語もたどたどしかった」という。「アフガン難民に対する規定にしたがって家を訪問したが、登録をしなかった。1人はAbdullah Gulだと名乗り、アフガニスタンから来たと話していた」。

最近Charsaddaでは、イギリス国籍の男がShabqadar地区で逮捕されている。

hoonFour Qaeda suspects held from Charsadda
PESHAWAR


■パキスタン、外国人アルカイダ2人を逮捕[050524 Reuters]

パキスタンの治安部隊は、アルカイダと関係があるとしてエジプト人と別の外国人を逮捕したと、火曜日に情報相が述べた。

容疑者は月曜日に、北西辺境州のCharsaddaで逮捕された。「2人とも外国人だった」と、ラシッド情報相が『ロイター』に述べた。2人ともアルカイダ幹部ではないようだ。

諜報部高官によると、容疑者の1人はAhmedと名乗り、エジプト出身だと述べたという。

hoonPakistan said holds two foreign al Qaeda suspects ISLAMABAD


■ブッシュ、カルザイの要求を却下[050524 BBC]

ブッシュ大統領は、アフガニスタンにいる米軍をアフガン政府に引き渡すことを却下した。

カルザイ大統領は、ホワイトハウスでブッシュと会見するときに、この件について話し合うと述べた。カルザイはアフガン国民がアフガニスタンの米軍基地で虐待されて死亡したという報道に、怒りを表明している。

米軍はアメリカ人司令官に従うと、ブッシュは記者会見で述べた。アメリカ人とアフガン人は、軍事作戦に関して「協力し、意見を交換する」という。また囚人をアフガン当局に引き渡すことに関しても、コメントしなかった。

ホワイトハウスでの話し合いに先立ち、アフガニスタンの刑務所での虐待や、カルザイがアフガニスタンの麻薬売買に関して対処していないという報道が流れている。 (後略)

hoonBush rejects Karzai army demand


■中東出身者2人、テロとの関係で逮捕[050524 AP]

月曜日に諜報部員がパキスタン北西部の村で家宅捜査を行ない、テロと関係があるとして中東出身者2人を逮捕した。ペシャワルから30キロ離れたDwa Saro村で、2人が逮捕されたという。

2人は過激派組織と関係があると疑われているが、身元や出身国は現在のところわかっていない。2人とも流暢にパシュトゥ語を話す。逮捕された2人のほかに、2人の男が逃走したという。逃走したのは3人だという証言もある。

hoonTwo Middle Eastern men arrested in northwestern Pakistan for
suspected terror links


■オマール師腹心、ムルタンの家宅捜索を免れる[050523 Daily Times]

日曜日にムルタンのNagina Colonyで警察が家宅捜索を実施する前に、ビンラディンとオマール師の腹心が逃走したと、諜報部の情報源が『Daily Times』に述べた。

情報源によると、ムルタンに衛星電話をかけたAbdur Rehman Wazirの居場所を突き止めて隠れ家を家宅捜査したが、Wazirは逃走し、3人の過激派だけが逮捕されたという。

「Wazirは、カンダハルからオマール師が逃げ出すのに協力した」と情報源が述べた。アフガニスタンから逃走したあと、Wazirはアルカイダの活動家Abu HarisとAbu Khalidとともに、ワジリスタンに隠れていたという。2人はワジリスタンの軍事作戦で殺害されたが、Wazirはその後パンジャーブ南部に住んでいたらしい。

「数週間前に逮捕されたリビが、Wazirについての情報を提供した」という。(後略)

hoonMulla Omar aide escapes Multan raid
Mubasher Bukhari、LAHORE


■アフガンの戦いで抵抗勢力12人死亡[050523 Daily Times]

抵抗勢力と、米軍主導の同盟軍とアフガン国軍の間で戦闘が発生し、抵抗勢力12人が死亡、米兵1人が軽傷を負ったと、米軍は日曜日に発表した。

土曜日に、パキスタンとの国境付近のパクティア州で戦闘があったと、米軍報道官 Lt Col Jerry O' Haraが述べた。「抵抗勢力のほうから先に発砲してきた」という。抵抗勢力12人が、地上軍と空軍の両方から攻撃され、死亡したという。抵抗勢力たちはパキスタン側に逃げ込んだが、同盟軍もアフガン軍も国境を越えなかったと述べた。

パキスタン軍は、戦闘により北ワジリスタン側に砲弾が着弾したが、負傷した者はいなかったと述べた。軍報道官のショーカット・スルタンによると、日曜日の早朝、米軍が北ワジリスタンのAlwara Mandi村近くのアフガニスタン側パクティア州で作戦を行なっていた際に、銃撃戦が発生したという。

米軍司令官がパキスタン側に「抵抗勢力との戦い」に参加していると報告していたために、パキスタン側に砲弾が飛んできた可能性もあるという。「パキスタン領内に数発紛れ込んできたが、直接的な被害はなかった」とスルタンは述べた。

しかしミランシャーのパキスタン人諜報部員は、米軍ジェット機に攻撃され、Alwara Mandiで5人の住民が死亡したと述べた。

アフガン高官は、銃を撃っていたのはタリバンだったと述べた。(後略)

garr12 insurgents killed in Afghan fighting
KABUL


■北ワジリスタンに米爆撃、5人死亡[050523 News]

土曜日と日曜日の間に、アメリカのジェット機と戦闘ヘリコプターが北ワジリスタンを爆撃し、5人が死亡した。

Lwara Mandaiで再びアメリカ機が上空侵害を冒した。軍関係者も、米機が上空を侵害したことを確認している。パキスタン領内で死亡した5人は全員パキスタン国民で、一般市民だったと、軍の情報源が語った。

ある情報源によると、国境付近のパクティア州、Pipali地域を5台の車に分乗してパトロールしていた米兵が襲撃され、8人が死亡あるいは負傷したという。またこの襲撃で米軍車輌3台が完全に破壊され、2台はなんとか逃走したという。この件に関して、アフガンや米軍からのコメントはない。

パキスタンの情報源によると、この襲撃を行なった抵抗勢力がパキスタン側に逃げ込んだために、米軍の爆撃があったという。

いっぽうパキスタンの部族民AkhtarkeyがLwara Mandaiで、地元民Mautullahに殺害された。Akhtarkeyは、アメリカのためにスパイ活動をしていたと疑われている。Mautullahは、Akhtarkeyが米軍をパキスタン側のLwara Mandaiに招き入れ、自分の家を捜索させようとしたと主張しているという。Akhtarkeyは米軍とパキスタン軍のスパイだといわれている。タリバンたちはアメリカの協力者に、協力を止めるか殺されるかのどちらかだと脅迫していた。

これとは別に、「ムジャヒディンの番人」'De Mujahideeno Sari Fauz'と自称するアフガンムジャヒディンの一団が、タリバンから分かれてジハード団を形成し、アフガニスタンからアメリカを追放するために立ち上がった。この一団は、タリバンやアルカイダに批判的である。

この一団は、最近米軍やアフガン国軍を攻撃しているのは自分たちだと主張している。またこのグループによると、アルカイダは現在アフガニスタンでは活動していないという。

米軍によって殺害された部族民たちは、薪を集めるために山に出ていたという。米兵8人が殺害され、車3台が破壊された襲撃のあと、アメリカの戦闘ヘリコプターとジェット戦闘機が襲撃者を追い、パキスタン領内を爆撃した。Lwara Mandaiの住民はこの攻撃を強く非難。米軍報道官のJerry O' Haraは米軍キャンプの襲撃と空軍が抵抗勢力を追跡したことは認めたが、負傷者については触れなかった。

パキスタン軍報道官は、抵抗勢力に向けて米軍が発射した迫撃砲や砲弾がパキスタン領内に着弾したが、負傷者はいなかったと発表した。軍報道官のショーカット・スルタンは、北ワジリスタンのLawara Mandi近くのパクティア州で米軍が行動しているときに、流れ弾が飛んできたと述べた。

スルタンによると、この地域の米軍司令官がパキスタン側に、パキスタンの国境に非常に近い場所で「抵抗勢力との戦い」に従事していると報告してきたという。したがって、パキスタン領内に砲弾が飛んできた可能性もあると述べた。「パキスタン領内に着弾したが、大した被害はなかった」という。

garrFive die as US bombs land in N Waziristan
Behroz Khan & Haji Yaseen、PESHAWAR


Sniffed Out By Trail Dog 0-1, 2003 - 2005.