【2005年6月6日〜6月12日】


■北ワジリスタンで軍がマドラッサと家屋を捜索[050612 News]

300人以上の準軍隊と地元の警察が、ミランシャー近くのマドラッサや家屋を捜索したが、逮捕者は出なかった。

いっぽう南ワジリスタンのマキーン付近で、道路脇で爆弾2発が爆発したが、負傷者はいなかった。さらに金曜日の夜、部族民Salim Khanの家が爆破された。子供2人が負傷した。

目撃者によると、国境警察と地元警察がミランシャー近くのDanda Darpakhelにあるムジャヒディン司令官、ジャラウッディン・ハッカーニ師の家を捜索した。また現在では使われていないハッカーニ師の古いモスクも、捜索された。ハッカーニ師の腹心であるKhan Bazの家も捜索されたという。逮捕者も、押収物もなかった。(後略)

hoonTroops raid homes, Madrassa in N Waziristan
TANK/MIR ALI


■Lodi捜査でパキスタンの対テロ戦争における役割を疑問視[050611 San Fransisco Chronicle]

(前略)

ワシントンの中東協会のパキスタン専門家Michael Weinbaumは、Hamid Hayatがパキスタン内部にあるすべてのテロ訓練所を案内され、そこに「世界各国から数百人の志願者」が参加しているのを目撃したというFBIの報告書について、疑問を表現した。

Weinbaumは、それほど多くのアラブ人などの外国人の存在を隠すことはできないと述べ、Hamid Hayatの父親のUmer Hayatが、「訓練所数ヵ所」を訪れて「武器などを使う戦闘訓練、肉体訓練、教室での教育を目撃」したという話に疑問を呈した。「訓練者に情報を提供したりはしない。内密にするはずだ」。さらに「これらの訓練所を簡単に訪れることができるはずはない」と述べた。しかしパキスタンにはアルカイダの組織や、パキスタン人やカシミールのジハード団が運営する軍事訓練所が多数あると付け加えた。

パキスタン人ジャーナリストで、ビンラディンにもインタビューをしたことがあるラヒムッラー・ユースフザイ氏は、「このような訓練所がラワルピンディの近くにあるなど、考えられない」と述べた。

ユースフザイ氏は、ラシュカレ・トイバが運営するラホールの近くのMuridkeの訓練所と、ジャイシェ・ムハンマドが運営するカシミール近くのマンセーラの訓練所が以前から知られているという。アメリカの圧力により、ムシャラフはこれらを取り締まったというが、他の場所で再び運営されている可能性もあるという。

FBIの他の報告にも、疑問が集まっている。

当初Lodiの男性が参加した訓練所は、Maulana Fazlur Rehmanが運営したとされていたが、その後、この名前が除外された。Rehmanがどのような役割を果たしていたかは、今のところ明らかになっていない。Rehmanは、パキスタンのイスラーム政党で親タリバン組織である、イスラーム神学者協会の会長である。

ワシントンのTransnational Threat Project at the Center for Strategic and International Studies会長のArnaud de Borchgraveは、Rehmanは9.11以後も「ビンラディンを支持していた」と述べた。Borchgraveは『Newsweek』の記者として、アフガニスタンとパキスタンに数年駐在し、オマール師とのインタビューを行なったこともある。

しかしユースフザイは、FBIが言うところのRehmanは、似たような名前のハラカット・ウル・ムジャヒディンのMaulana Fazlur Rehman Khalilを指すのではないか、と述べる。彼の訓練所がマンセーラにあり、1988年にアメリカがビンラディンを殺害しようとしたあと、アメリカに復讐を誓っている。

パキスタンの軍隊の中心がラワルピンディにあることで、逆説的にラワルピンディがテロ訓練所を培う土壌になり得ると考えるアナリストもいる。

9.11以前、パキスタン軍や諜報組織は、タリバンやアルカイダを公然と支持していた。ムシャラフはこの関係を絶とうとしているが、組織の深くまで浸透している。「ラワルピンディには退役軍人が多い。タリバンを支持していたために、軍隊から排除された者たちだ」とBorchgraveは語る。

さらに武装グループは前・現ISIの支持を受ける可能性もあると、『Pakistan's Drift Into Extremism: Allah, the Army, and America's War on Terror』の著者、Hassan Abbasも述べる。Abbasは前警察官で、現在はTufts University's School of Law and Diplomacyの学者である。「彼らの支持がなければ、これらの武装勢力が行動することはできない」。

ムシャラフはいまだに自分の軍隊をコントロールしようと悪戦苦闘していると、前パキスタン政府アドバイザーのHaqqaniが述べた。(後略)

smellLodi inquiry highlights Pakistan's complex role in war on terrorism
Teresa Castle


■カブール、誘拐事件に取り引きがあったことを否定[050611 BBC]

アフガニスタン政府は、イタリア人援助活動家誘拐犯の母親を釈放したことを認めたが、取り引きの一部ではなかったと述べた。

誘拐犯Timur Shahの母親は、他の3人の拘束者とともに釈放されたと政府が述べた。しかしこれは取り引きの一部ではなく、Shahの友人と親戚5人が誘拐事件と関係したとして逮捕されたためだという。

誘拐されたCantoniは、Shahが誘拐犯だったとイタリアの警察に話したという。

《殺人》

内相報道官Lutfullah Mashalによると、Shahの母親他3人は拘束理由がなかったために釈放されたのであり、Cantoniの事件の有無にかかわらず、釈放予定だったという。Shah一味が起こした以前の誘拐事件−アフガン人ビジネスマンの息子、Hafiz Zadranが、誘拐犯に殺害される事件−で逮捕されていた。

3人の男がこの誘拐殺人事件と関わったとして告訴され、Cantoniの誘拐犯たちはこの3人の釈放を要求したが拒否されたとMashalが述べた。ShahがCantoniを誘拐したとされる。Shahの友人と親戚5人が、逮捕されたらしい。

イタリアの新聞報道によると、数十万ドルが身代金として誘拐犯に支払われたというが、アフガン内務省はこれを否定している。

ローマに戻ったCantoniは、誘拐犯たちには脅かされなかったと述べた。リーダーに「兄弟の名前を教えてくれ。これからは私があなたの兄弟だ」と言ったという。夜は足首を縛られたが、テレビや英字紙を読むことを許可されたという。(後略)

hoonKabul denies Afghan kidnap deal


■アフガニスタンの戦闘で米兵1人死亡[050610 AP]

金曜日にアフガニスタン東部をパトロールをしていた米兵たちを抵抗勢力が襲撃して、米兵1人が死亡、3人が負傷した。今週に入って、3度目の襲撃である。

米軍によると、パクティア州で米軍とアフガン軍が抵抗勢力7人を殺害したという。戦闘後逃走した抵抗勢力を、米軍が追跡して爆撃した。

パクティアでは今週になって、米兵5人が死亡している。2001年以後、149人の米兵がアフガニスタンで死亡している。(後略)

hoonAfghan Fighting Leaves U.S. Soldier Dead
DANIEL COONEY、KABUL


■女性自爆者の逮捕で過激派を抑制[050610 AFP]

自爆の訓練を受けた中流家庭のパキスタン人姉妹の逮捕により、パキスタンにおける大きな脅威を取り除いたと高官が述べた。

(中略)治安部高官が金曜日に語ったところによると、逃走中、2人はそれぞれラシュカレ・ジャングヴィ軍団の幹部と結婚したという。

(中略)2人はラシュカレの指名手配者、Saifullah Bilalと一緒に、スワートの町を歩いていたところを逮捕された。Bilalは北西辺境州のこの組織の責任者で、姉妹のどちらかと結婚しているらしい。また片方の姉妹は、自爆攻撃の計画者と言われるAsif Chotoと結婚しているといわれる。Asif Chotoは逃走中である。

2人は、最近死刑を宣告された叔父のGul Hasanに訓練された。(中略)

Asif Chotoが書いたと思われる手紙が、5月30日に発生したモスクの自爆事件の犯人の1人で、負傷して後に逮捕された男の所持品のなかにあった。

(中略)Gul Hasanは姪たちに、シーア派の男性や女性の集会を標的に自爆する方法を指導していたことを認めたという。(後略)

hoonPakistan says arrest of alleged women suicide bombers will curb
extremistsISLAMABAD


■「女性自爆者」パキスタンで逮捕[050610 BBC]

自爆の訓練を受けた姉妹が、パキスタンのスワートで逮捕された。警察は去年の6月以来、この姉妹を探していたという。

女性たちは、去年カラチで発生したシーア派モスクでの爆弾事件と関連して死刑を宣告された、過激派幹部の親戚だという。

パキスタンで女性の自爆者が逮捕されたのは、初めてである。「女性が自爆するなど、全く考えられないことだったため、大きな脅威を取り除くことができた」と、パキスタン治安部高官が『AFP』に述べた。「彼女たちに続く者も出たかもしれない」。

2人の父親のSher Mohammed Balochは『BBC』に、娘たちは叔父のGul Hasanの影響を受けていたという。Gul Hasanは、ラシュカレ・ジャングヴィ軍団のメンバーである。先週カラチ裁判所は、2004年5月に2ヵ所のシーア派モスクに爆弾を仕掛けたとして、Gul Hasanに死刑を宣告した。

父親のBalochによると、姉妹のArifa(18)とHabiba(20)は敬虔なムスリムで、祖母に会いにいくと言って去年の6月に家を出たという。しかし祖母の家には行くかわりに、母親の兄弟である叔父のGul Hasanの家に行った。しかし当時すでにGul Hasanは、逮捕されていた。

「Gul Hasanの逮捕のあと、彼の妻はたびたび我が家を訪れ、2人は自分たちだけで生活しているために、家に帰るべきたと忠告していた」と父親は述べる。その後2人はGul Hasanとその娘たちとともに、行方不明になった。

警察によると、去年以来2人を探していたが、逮捕することができなかったという。治安部は、過激派が女性自爆者を使うことを計画しているという諜報情報を入手していた。(後略)

oh'Female bombers' held in Pakistan


■釈放されたイタリア人、カブールを去る[050610 BBC]

誘拐された女性援助活動家Clementina Cantoniが釈放され、イタリアに向かった。

24日間拘束されていたClementina Cantoniは、「犯罪組織」に誘拐されたという。内相のAli Ahmad Jalaliは、誘拐犯からの解放条件はなかったと述べた。(後略)

hoonFreed Italian flies out of Kabul


■アフガン人、タリバンと士気不足のために、軍から逃走[050609 Daily Telegraph]

数千人の兵士たちが、アフガニスタンに新たに設置された国軍から逃走している。士気があがらず、条件の悪さやタリバンから脅迫されているためである。

カブールの外に配置された新しい国軍兵士の半分が、すでにいなくなった。「9月以降、1200〜1500人が逃走した」と、カンダハル近くに駐屯する第205部隊高官が述べた。「士気は低下している。ここ2ヵ月の間に、400〜600人が逃走した」という。

国軍として訓練された3万1000兵のうち、現在2万兵だけが残っている。当初の計画では、2007年までに7万人を訓練するはずだった。(中略)

給料の問題からも、士気はあがらない。アフガニスタンには銀行のシステムがないために、兵士の家族は本人が給料を持って帰るまで、待っていなければならない。月40ポントの給料はアフガン人にとれば良い金額だが、兵士が帰ってこなければ、家族は飢えることになる。「みんなが逃げたがっている。やってられない」と、ある下士官が述べた。

hoonAfghans flee army over Taliban and low morale
Tom Coghlan、Kandahar


■FBI、アルカイダの計画を暴露[050609 CNN]

カルフォルニアのLodiにあるパキスタン人コミュニティのメンバー5人がFBIに逮捕されたが、今のところテロとの関係は出てきていない。「捜査の結果、Lodi地域にはアルカイダと関係のある人物数人がいたことが判明した」と、FBIのKeith Slotterが述べた。「海外でテロの訓練を受けた者たちもいる」という。

(中略)当局はUmer HayatとHamid Hayatの親子を、FBIに虚偽の発言をしたとして逮捕した。2人はテロに関わったとはされていないが、息子はパキスタンにあるアルカイダ訓練所に参加していたという。(中略)

《テロ専門家のPeter Bergen、疑問を投げかける》

「半信半疑だ。パキスタン政府はパキスタンでアルカイダ撲滅キャンペーンを実施しているが、今回の報告では訓練所がラワルピンディの近くにあることが示唆されている」。「ラワルピンディには、パキスタン陸軍本部がある。首都の隣りだ。私からみれば、数百人がいるというアルカイダ訓練所がこのような所にあるなど考えられない」と、Bergenは語る。ここにあるのはアルカイダのキャンプではなく、カシミールでジハードを行なうパキスタン人の訓練所ではないかという。

混乱のもうひとつの点は、政府が、訓練所の運営者の名前を含めた詳細部分を削除した、報告書の第二版を発行したことだ。最初の報告書は草稿のコピーだったが、HayatがFBIに、訓練所を運営していたのは祖父の友人であるMaulana Fazlur Rehmanだったと述べている。

FBIがこの名前を削除した理由は明らかではないが、この名前は重要だ。

パキスタンにはこの同名の重要人物が2人いる。Maulana Fazlur Rehman Khalilは、パキスタンで訓練所を運営していることを長い間疑われてきた。過激派のヒズビ・ムジャヒディンであるKhalilは、これまで何度もパキスタン当局に逮捕され、取り調べを受けてきた。

1998年、アメリカがビンラディンを殺害するためにアフガニスタンのアルカイダ訓練所を巡航ミサイルで攻撃したあと、ムジャヒディン・リーダーとして唯一、記者会見を開いている。このときKhalilは部下を何十人も殺されたと述べ、アメリカに復讐を誓った。

もう1人のMaulana Fazlur Rehmanは、パキスタン最大野党、イスラーム神学者協会のリーダーである。

さらにFBIは、Hayat父子がテロの標的として、病院や大規模食料品店を攻撃することを考えていたという部分を、第二版から除外した。水曜日の記者会見でSlotterは、これらの施設が標的になっていたという証拠はないと述べた。(後略)

smellFBI: Al Qaeda plot possibly uncovered
LODI


■テロ訓練所との関係、捜査[050608 Los Angels Times]

パキスタン系アメリカ人と最近移民してきたグループに対する捜査で、サクラメントの入管高官は5人目の人物を逮捕した。逮捕者のなかには、テロ訓練所に参加した疑いのある者もいる。

最初に逮捕されたのは、カリフォルニア北部で逮捕された父子である。数年間の捜索の結果の逮捕だったと、FBIが水曜日に述べた。

「捜査の結果、アルカイダと関係のある多数の人物がLodi地域で活動していたことがわかった。なかには、海外でテロ訓練を受けていた」と、サクラメントのFBI責任者Keith Slotterが述べた。

日曜日に逮捕されたのは、47歳のアイスクリーム・トラック運転手Umer Hayatと、その22歳の息子Hamid Hayatである。2人はFBIに虚偽の供述をした罪に問われている。この他に3人が、入管に反したとして逮捕された。Umerの弁護人のGriffinによると、それほど大きな罪ではないにもかかわらず、本件に関する政府の扱い方は異常だと述べた。

「Umerはテロリストとされているが、他の者たちは、FBIに虚偽の供述をした罪に問われている」と、弁護人のGriffinは述べる。「大きなブラシで絵を描いているようなものだ」。Umer Hayatは、保釈の見込みなしに逮捕された。Hamid Hayatは、金曜日に罪状否認の手続きをする。(中略)

サクラメントにおける記者会見でSlotterは、具体的なテロ攻撃計画をFBIはつかんではいないと述べた。「どのような計画があるのかの情報はない」。「病院や食料品店が攻撃目標となっているという程度の報告しかない」。

Hayatの息子はアメリカ生まれで、パキスタンにある祖父の宗教学校で数年学んだという。このことで「数年間捜査が続いていた」という。

(中略)FBIの報告によると、若いほうのHayatはFBIに、2003年〜2004年の間の6ヵ月間を、パキスタンのテロ訓練所で過ごしたと述べたという。アメリカを攻撃するように、指示されたらしい。訓練の一環として、ブッシュ大統領の写真を的にした訓練をしたという。

さらにUmer Hayatは捜査官に、家族の友達であるMaulana Fazlur Rehman Khalilが運営する訓練所を見て回ったと述べた。かつてMaulana Fazlur Rehman Khalilは、アメリカ高官がテロ組織と認定した組織の代表だった。

FBIの報告にもかかわらず、Lodiにいる容疑者の家族は、根拠のないことだと反論した。Hamid Hayatの母親Salma Hayatは、息子が訓練所にいたと述べた期間、息子とともに生まれ故郷のパキスタンのパンジャーブ州のHazroにいたと語った。従兄弟のMaherは、Hamidは病弱で体力がないために、訓練所に参加することは不可能という。「ずっと母親と一緒にいた」と、水曜日に述べた。

サクラメントにおける記者会見で、弁護士のMcGregor Scottが、この他に2人のLodiの男たち、イスラームの聖職者のMohamed Adil KhanとShabir AhmedがFBIに拘束されたと発表した。2人とも入管に問題があったらしい。さらに水曜日にはMohammad Hassan Adilが逮捕された。AdilはMohammad Adil Khanの19歳の息子である。(後略)

smellTies to Terror Camps Probed
Rone Tempest、Greg Krikorian、Lee Romney、LODI


■パキスタンのアルカイダ訓練所に対する新たな疑問[050608 ABC]

カリフォルニアのLodiで2人のアルカイダ工作員が逮捕されたことで、パキスタンに新たなアルカイダ訓練所がある可能性が浮上した。

FBIの報告書によると、容疑者の1人Hamid Hayetが2003年と2004年に6ヵ月の間、パキスタンでアルカイダの訓練所に参加したことを認めた。同じく逮捕された父親のUmer Hayatも、パキスタンで別の訓練所を訪れたことがあると語った。

「アフガニスタンからテロ訓練所を一掃することは、我々がアフガニスタンに行ったひとつの理由だ。それなのに我々の同盟国パキスタンに、訓練所があったのだ」と、前対テロ高官Richard Clarkeが『ABC News』 のコンサルタントに語った。

先週『ABC News』が入手したビデオには、唯一知られているパキスタン国内のアルカイダ訓練所が撮影されていた。アルカイダが作ったこのテープには、戦闘員たちがさまざまな自動武器を扱う練習をしている光景が映っていた。アフガニスタンの訓練所でも、かつて同じような訓練をしていた。戦闘員たちはアフリカ、中東、サウジなど、9カ国から来ているとされる。

夜間訓練では、リーダーがアラビア語で、イスラームを守るために暴力を使わなければならないと説く。そのあと、夜明け後に軍のチェックポストを攻撃する実戦がの模様が映っていた。

《パキスタン陸軍本部近くに訓練所》

今年初めムシャラフ大統領は、軍の作戦で僻地にあるアルカイダの隠れ家を攻撃して一掃したと述べた。今回のFBIの報告によると、Hayet親子が参加した軍事訓練所はラワルピンディのそばにあるという。パキスタン軍本部のすぐ近くである。

報告によると、ピンディの訓練所を運営しているのはパキスタンの野党のリーダーと同名の、Maulana Fazlur Rehmanだという。Rehmanはイスラーム原理主義者で、タリバンと密接な関係にあることで有名だ。

アメリカとパキスタンにいる当局は、アルカイダ容疑者が出した名前の人物が、野党のリーダー本人なのかどうか、捜査中だという。

smellsmellNew Question about Al Qaeda Training camps in Pakistan
BRIAN ROSS、JILL RACKMILL


■新たなテロ訓練所?[050608 Newsweek]

アルカイダが、パキスタンに新たな訓練所を作り、アメリカ人の殺害方法を教えているという。

カルフォルニアにあるジハード組織を捜査していたFBIは、9.11以後アルカイダがパキスタン内に新たな訓練所を作った可能性があるという、新たな機密情報をつかんだ。

火曜日の夜にFBIが明らかにした事実によると、サクラメント在住のアメリカ市民のHamid Hayat(24)とアイスクリーム・トラック運転手の父親Umer Hayat(47)の逮捕から、アルカイダがパキスタン内に訓練所を運営している可能性が浮上したという。2人は、Hamid Hayatが2003年4月から今年にかけての2年間、パキスタンに滞在していたことに対して、FBIに虚偽の陳述をした疑いがかかっている。

FBIのポリグラフで陽性となったHamidは、先週になって、パキスタンにあるアルカイダ訓練所で6ヵ月過ごしたことを認めた。訓練所には、世界各国から数百人が集まっていたという。

Hamidによると、訓練所では「準軍事的訓練」を実施し、武器や爆発物の扱い方や戦闘の仕方を教わったという。武器の訓練では、ブッシュ大統領やアメリカ要人の写真が「的として貼り付けられ」、「アメリカ人の殺害方法を訓練された」という。

FBIのこの報告ではパキスタンのテロ訓練所がどこにあるか、アメリカがこの訓練所の存在をいつから知っているかは、明らかにされていない。FBI報道官によると、これは機密事項だという。しかし去年、表立った報告はなかったが、本国保安省は入管関係者に、ロープですれた跡、不自然なあざや傷があるパキスタン国籍の旅行者に警戒するように呼びかけている。このようなあざや傷を持つ者は、パキスタンの軍事訓練所に参加していた可能性があるという。ワシントンのパキスタン大使館は、コメントを拒否している。去年大使館の副大使のMohammed Sadiqは『Los Angels Times』に、このような国土保安省の警告は「心外だけでなく、根拠のないもの」と述べていた。

FBIとの関係が深い、ニューヨークの対テロ・コンサルタントEvan Kohlmannは、「アルカイダの訓練所がアメリカの同盟国に出現しているとは、穏やかではない」と述べた。「アルカイダの組織を撲滅するために努力しているのに、良い話ではない」。

大規模な訓練所が存在するという証拠が確認できれば、外交的、政治的にも大きな問題となる。ムシャラフ大統領にとっても、自国をコントロールできないという、彼の限界が明らかにになってしまう。9.11以後、アフガニスタン内のアルカイダ訓練所が破壊されたことは、アメリカのアフガニスタン侵攻において最も重要な成果といえる。ブッシュ政権はムシャラフ政権に頼るところが多く、パキスタンを「アメリカのテロとの戦争における、最も重要なパートナーのひとつ」と、先月発行された年次対テロレポートで報告している。

このレポートは、ムシャラフ政府が去年アルカイダに対する作戦を行ない、南ワジリスタンにあるアルカイダの「隠れ家」を一掃したことを称賛した。この作戦で、アルカイダの「この地域における指令系統」を「完全に撲滅した」と報告している。レポートでは、パキスタン国内のアルカイダ訓練所については、触れられていない。

しかしKohlmannは、南ワジリスタンにこのような訓練所が存在することは、アメリカの対テロ社会の間では周知のことだったという。イスラーム過激派たちは、このような訓練所で過激派が訓練を受けている様子を、ビデオやCD-ROMで配給している。ごく最近も、訓練所のビデオがウェブで公開された。

匿名のある対テロ幹部高官が『Newsweek』に語ったところによると、アメリカ諜報部は9.11以後、アルカイダがアフガニスタンから追い出され、南ワジリスタンのシャカイに「隠れ家」を設立したことを示す情報を入手しているという。これらの隠れ家のために、アルカイダはこの地域で訓練所を設立することができた。とはいえ、9.11以前のアルカイダの訓練所ほど、規模は大きくない。

高官によると、去年のパキスタン軍の作戦はこのような訓練所を「一掃」して破壊することだったと述べ、アルカイダをこの地域から負い出すことに成功したはずだという。

HamidがFBIに認めた事実以上に、FBIがどの程度訓練所の存在証拠を持っているかは、不明である。しかし一般的に思われている以上にその規模が大きいことを臭わせた。また本件の捜査と関係して、Lodi地域に住んでいる2人の宗教指導者、Mohammed Adil KhanとShabbir Ahmedが逮捕された。この2人のパキスタン国籍の男は、アメリカのビザに関して不正があったことで逮捕されたと、本国安全省報道官のDean Boydが述べた。Ahmedは、Lodiモスクのイマームを勤めたことがあり、KhanはLodiの近くのライバル組織、Farooqia Islamic Centerと関係があるという。

サクラメントのFBI報道官のJohn Cauthenは、2人のイマームとHayat親子の関係についてコメントすることを拒否したが、『Los Angels Times』によると、KhanとAhmedは週末LodiでHayat親子と会っているのを目撃されたという。サクラメントのFBI特殊工作員のKeith Slotterは、数年間にわたる捜査の結果の逮捕だと述べ、今後も新たな逮捕者が出る可能性があるという。

さらにHayatの息子のほうは2週間前、2年間のパキスタン滞在のあと、韓国から飛行機に搭乗したときに、飛行機に乗ってはならない「危険人物」のリストに入っていたという。そもそもなぜHamid Hayatがこのようなリストに名前を連ねていたかは明らかにされていないが、彼がサンフランシスコ行きの飛行機に搭乗していたことがわかったために、飛行機はサンフランシスコに向かわず、日本に路線が変更されたという。Hamidは日本でFBIの取り調べを受けたが、テロ活動と関係があることを否定した。その後、彼の扱いは「要注意人物」に変更になった。これは一般旅行者よりも警戒されるが、飛行機に搭乗したり、アメリカへの入国を禁止するものではない。

アメリカに戻ったあと、Hamid Hayatは再びFBIの取り調べを受けることに同意し、6月4日にポリグラフ検査を受けた。ポリグラフ検査官は、Hamidを陽性と結論した。この事実を本人に告げてから2時間尋問された結果、Hamidはついに自白し、「パキスタンのジハード訓練所で訓練を受けたことを認めた」という。さらにFBIに、訓練所に参加した者は、ジハードを遂行するための国−アメリカ、アフガニスタン、イラク、カシミールなど−を選ぶことができたと語った。

「Hamidはアメリカでジハードを遂行することを申し出た」という。「攻撃目標には、病院や大きな食料品店だった」らしい。

Hamidの自白のあと、父親のUmer HayatもFBIの取り調べを受けた。パキスタンに訓練所があるかどうか尋ねられると、最初は「そのような訓練所はパキスタンにはない」とFBIに語った。しかし後に息子が告白するビデオを見せられると、父親は息子が訓練所に参加したことを認め、彼がジハード訓練所に参加することを知りながら、パキスタンへの渡航費用と、月に100ドルを送金したことを認めた。

smellNew Terror Camp?
Michael Isikoff、Mark Hosenbal


■タリバン、米軍基地を攻撃、米兵2人死亡[050608 AFP]

タリバンがアフガニスタン南東部の米軍基地に発砲し、米兵2人と一般市民を含む8人が負傷したと米軍が発表した。

犠牲者たちは、パクティア州のShkin基地で、チヌーク・ヘリコプターから物資を下ろ準備をしていた。(中略)

すぐに戦闘機が現場に向かったが、「抵抗勢力を確認することができなかった」という。今年に入って、米軍関係者30人が死亡している。そのうちの15人は、4月に墜落したチヌーク・ヘリコプターに乗っていた。

タリバン報道官のラティフ・ハキーミが、抵抗勢力が攻撃を実施した述べたが、迫撃砲ではなく、ロケット弾で攻撃をしたという。「昨晩Shkin基地にロケット弾を撃ち込んだ。今朝まで攻撃が続いた」という。

米軍報道官のO'Haraは今朝の攻撃に先立ち、昨晩ロケット弾が2発が基地近くに撃ち込まれたことを認めたが、被害はなかったという。

これとは別に米軍は水曜日に、米軍のために石油を輸送していたパキスタン人2人が殺害された事件と関連して、タリバン抵抗勢力5人を逮捕した。パキスタン人たちは、カンダハルにいる同盟軍に石油を輸送して帰るところを襲撃された。タンクローリー1台が破損した。

garrTaliban attack on US base kills two American soldiers
KABUL


■ワジリスタンで爆発2件[050608 Daily Times]

南北ワジリスタンで2件の爆発事件があり、また手榴弾が家屋に投げ込まれたが、大きな被害はなかったという。

南ワジリスタンのSarwakai地域で、政府の小学校で爆弾が爆発し、学校の一部が破壊された。また地元の部族リーダーAyaz Khanの家に、手榴弾が投げ込まれた。家の一部に被害があったが、家族は全員無事だった。

北ワジリスタンでは、軍の車列がミール・アリ町のSra Khwalaを通過した直後、爆弾が爆発したと目撃者が語った。

garrTwo explosions reported in Waziristan
LADAH


■パキスタン人運転手、アフガンで襲撃されて死亡[050608 Daily Times]

タリバン容疑者たちが、アフガニスタンにいる米軍のために燃料を運んでいたパキスタン人トラック運転手2人を殺害したと、警察が火曜日に発表した。

2人はカンダハルに燃料を運んだあと、パキスタンに戻る途中だった。(後略)

garrTwo Pakistani drivers die in Afghan ambush
KANDAHAR


■アルカイダ系過激派、パキスタンの攻撃で逮捕[050607 Reuters]

パキスタンの警察は、先月カラチで発生したシーア派モスクの自爆事件と関係して、過激派2人を逮捕した。

カラチで逮捕された2人によると、いまだに自爆犯20人がカラチに隠れているという。男たちはラシュカレ・ジャングヴィ軍団のメンバーで、爆発物や火器を所持していた。そのうちの1人、Mufti Altaf別名Mufti Shahidは、5月30日にシーア派モスクMadinatul Ilmで自爆する予定だったが、最後になって交代させられたという。逮捕されたもう1人はBilal Farooqiで、警察は現在自爆者の名前を特定しようとしている。

この自爆事件では、犯人2人が死亡した。このうち1人は自爆し、3人は致命傷を負った。

これに先立ち3日前に、イスラマバードでも自爆事件があり、19人が死亡している。捜査官たちはラシュカレ・ジャングヴィ軍団たちが両方の事件に関わっていたとみている。 (後略)

garrAl Qaeda-linked militants held for Pakistan attack
KARACHI


■パキスタン大統領の6つの暗殺計画[050607 BBC]

2002年3月以来、ムシャラフ大統領の暗殺計画が6件あったと、パキスタンの雑誌『Herald』が報道した。

軍調査官の話として、すでに殺害あるいは逮捕されている過激派たちが企てた「失敗計画」もあったという。計画のいくつかは警備が厳しかったため、あるいは大統領のパレードがキャンセルされたために失敗したという。

《兵士たちへの説教》

暗殺計画の首謀者の1人は、イギリス国籍でパール記者誘拐殺人犯のアーマッド・オマル・サイード・シェイクだという。先日逮捕されたリビとの関係も、捜査中のようだ。

これらの首謀者たちが作った組織が、軍下士官の間にも浸透している可能性があるという。暗殺計画に加わったとして告訴されている9人のうち、女性を含む8人は一般市民である。また9人のうちの2人、Rashid QureshiとArshad Mahmoodは、ラワルピンディの駐屯地内の兵士たちにジハードを説いたとされる。さらにアボタボードの特殊部隊キャンプの兵士8人に、ムシャラフ殺害を望んでいるサウジの聖職者が出したファトゥアに従うよう、説得したらしい。

《カラシニコフと手榴弾》

『Herald』は、ムシャラフ暗殺計画の調査の詳細を最近入手したという。これによると、最初の暗殺計画は2002年3月23日の独立記念日に、「カラシニコフと手榴弾」で襲撃するというものだったようだ。計画は2001年10月、オマル・シェイクとラシュカレ・ジャングヴィ軍団のリーダーだったアムジャッド・ファルーキ、ラシッド・クレイシーが呼びかけ人となり、イスラマバード計画を練ったという。

ラシッド・クライシーは、去年8月のアジズ現首相暗殺首謀者である。オマル・シェイクは武器と資金調達を受け持っていたようだ。この会談には約20人が参加したといわれるために、大統領暗殺計画は完全に封じられたとは言えないようだ。

《キャンセルされたパレード》

パキスタン・デーのパレードは、シーア派のモーラムの日と重なったためにキャンセルされたが、暗殺計画もこれに伴い中止された。

次の暗殺計画は2002年12月6日の自爆テロ計画だった。この日大統領は、イスラマバードのファイサル・モスクでイードの祝賀祈祷会に参加予定だった。警備が厳重だったために、計画を中止せざるをえなかったようだ。

3度目の計画は2003月3月23日である。今回のパキスタン・デーのパレードでは、ミサイルが用いられる計画だった。この目的のために、ラワルピンディからミサイル4弾が持ち込まれたらしい。しかし再び警備上の理由で、パレードはキャンセルされた。

これらの計画は、ファルーキが考えだしたもののようだ。この時点ですでに、オマルは逮捕されている。

もうひとつ、大統領が乗った車に爆弾を積んだ車で突っ込む計画がカラチであったが、これは爆発物妨害装置のために失敗した。

《爆発物妨害装置》

そして2003年12月に、2つの暗殺計画が実行された。12月14日の暗殺計画は、リモート・コントロール爆弾を感知した電子爆発物妨害装置のおかげで回避された。大統領が乗った車が橋を通過した数分後に橋は爆発したが、負傷者はいなかった。

その11日後、2人の自爆犯が爆発物を搭載した車で大統領のリムジンに突っ込もうとした。17人が死亡した。

ジハード団たちは、ムシャラフを殺害することを誓っているようだ。説教師を装いながら、軍の中に入り込む能力もある。組織が現在どの程度除去されたか、明らかではないという。

garrPakistan leader 'faced six plots'


■アルカイダ、ワジリスタンの戦闘ビデオを発表[050607 Daily Times]

アメリカのテレビ局が、去年南ワジリスタンで発生したパキスタン軍とアルカイダの戦闘を収めたビデオを入手した。

『ABCテレビ』によると、このビデオはアルカイダの宣伝目的のために制作されたものだという。「アルカイダの観点に立ったビデオだ。パキスタン軍が南ワジリスタンで作戦を実施した去年、撮影されたようだ」という。

パキスタン軍はワジリスタンの作戦に勝利を宣言しているが、『ABC』によると、「少なくとも4回、パキスタン軍が襲撃されたことがわかる。まず抵抗勢力たちはパキスタン軍の車列を山の上から襲撃している。別の場面では、軍の車列が攻撃され、炎上している様子がクローズ・アップされる」という。

さらにアフガニスタンに以前あったような軍事訓練所と似通った、パキスタンの新しい訓練所が映し出される。新世代の戦闘員たち、10歳か12歳の少年が自動兵器を持っている。「異教徒たちは殺害しなければならない」と、少年がカメラに向かって発言する。

パキスタンにおける前CIA責任者Gary Schroenはビデオを見て、ビンラディン捜索に対する不安を語った。「なぜビンラディンがつかまらないか、という疑問が常にある。パキスタン人や米軍がアフガンの両側で対面している抵抗運動がどういう性質のものか、これを見てよくわかる。これは宣伝だ。しかしアメリカに対するメッセージは、パキスタン人にビンラディンを捕らえさせることは、困難を極めるということだ」。

殺害されたパキスタン兵や、兵器や火気を積んだトラックを放棄して逃げ出すパキスタン兵も映し出される。兵器はその後テロリストたちに回収され、貯蓄されるのだという。ある場面では、戦士たちがパキスタン軍に対して、ロシア製のマルチロケット発射装置を使っているのが見える。完全武装した戦士たちは、ロバやラバを用いて、楽々と厳しい地形を移動していく。

garrohQaeda videos show fierce Waziristan fighting
Khalid Hasan、WASHINGTON


■アルカイダ追跡[050607 Asia Times]

リビ逮捕のあと、大物逮捕への期待が高まっている。ウズベク・イスラーム運動のユルダシェフをはじめ、ザワヒリ、そしてビンラディン。しかし『Asia Times』の調査によると、これらの幹部たちはそろって同じ場所にいるわけではなく、追跡者よりも一歩先にいるようだ。

パキスタンの諜報情報によると、ペシャワル近くのShabkadarやバジョール行政区、モーマンド行政区が、数ヵ月間監視下にあるという。ビンラディンがこの地域、あるいは反対側のナンガハールかヌーリスタンにいるといわれているからだ。

特にShabkadarとバジョールでは、パキスタン軍が捜索活動を展開している。地元部族民たちはアラブ人戦士たちに共鳴感を持ちながらも、捜索には抵抗しなかった。パキスタン軍と対立したくないという気持ちだ(激しく抵抗を示した南北ワジリスタンの部族地帯とは対照的である)。しかしアルカイダ親派が作戦の前に、要注意の警告を発していた恐れはある。

情報によると、ビンラディンは最近側近とともに、ヌーリスタンにいるという噂だ。ヌーリスタンの住民はサラフィー派だ。以前ソ連と戦っていた1980年代には、有名な司令官、アブドゥル・アジズ・ヌーリスターニの砦があった。ヌーリスターニはその後ボスニアでも戦っている。ベテラン・ムジャヒディン・リーダーのヘクマチアルも2002年に亡命先のイランから戻って来たとき、ここにしばらく住んでいた。

《神出鬼没》

いまだにアルカイダ幹部が逃走中だということは、その部下たちがいかによく訓練を受けているかを証明する。取り調べによく耐え、取り調べ官の宗教的感情の琴線に触れるような応答をしている。少なくともしばらくの間の時間稼ぎをして、その間に他のメンバーたちは逃走するのだと、ある取調官が語った。

いっぽうユルダシェフが、アフガニスタンのBirmalで目撃されたという情報がある。ここで彼は中国人、パキスタン、ウズベク人、チェチェン人、アラブ人ゲリラ戦士たち数十人を集め、パクティカで抵抗運動を続けている。最近米兵2人が死亡したArgonでの襲撃は、彼らの仕業と思われている。米軍車列や軍時基地が、絶えず標的になっている。

世界における最も険しい地形はArgonに始まり、Birmal、そしてシャーワルへとつながる。この地域全体は親タリバンの領域だ。ゲリラたちはBirmalや北ワジリスタンの森の中から攻撃しては、地元民の中に溶け込んで行く。最近米軍はゲリラたちを戦闘機で追跡したのちに、パキスタン領内の北ワジリスタンを爆撃した。

ザワヒリもここ数週間のあいだ、ザーブルから南ワジリスタンの何ヵ所かで目撃されている。外国とパキスタンの諜報部はこれらの目撃情報から、ザワヒリはアラブ、ウズベク、チェチェン、パキスタン、そしてアフガニスタンのタリバン戦士たちの中で、仲介役を果たしていると見られている。

コースト、パクティア、パクティカ、ザーブルでは、今後もアフガン抵抗運動が続くだろう。親政府派の部族民たちが南ワジリスタン周辺で暗殺されていることからも、再び南ワジリスタンが注目される。

garrHot on the trail of al-Qaeda
Syed Saleem Shahzad、KARACHI


Sniffed Out By Trail Dog 0-1, 2003 - 2005.