【2005年8月22日〜8月28日】


■パキスタンの片隅で論争−−テロ訓練所はいまだに存在するか?[050828 New York Times]

Mujahid Mohiyuddinは、彼や彼の住む場所は無実だと述べる。

マンセーラの宗教学校においてこの若い宗教者は、1965年からハラカット・ウル・ムジャヒディンから軍事訓練を受けたことを認めた。

しかし組織は解散し、もはや訓練所は存在しないと主張する。「政府は聖戦を制限した。国内に訓練所はない。ことにマンセーラにはない」。ヒマラヤの麓にあるこの美しい地域は、パキスタンがいまだに訓練所の存在を許しているという非難される、論争の地だ。

アフガニスタンで逮捕されたタリバンやインド政府高官は、マンセーラを始めパキスタン各地には訓練所がいまだに存在すると繰り返すが、パキスタンは頑としてこれを否定している。

昨夏、アフガニスタンのタリバンと一緒に逮捕されたパキスタン人がインタビューで、Mohiyuddinが解散したと主張している組織にから訓練されたことを語った。6月にアフガニスタンで逮捕された武装したパキスタン人もアフガニスタンのテレビに、そこで訓練されたと語っている。

7月、2人の戦闘員がパキスタン人ジャーナリストに語ったところによると、去年の冬にマンセーラで、7.7ロンドン爆弾犯人の1人であるシャーザッド・タンウィールに会ったという。米大使を暗殺しようとして逮捕された3人のパキスタン人も、この地域で訓練されたことを自白したと、アフガンの諜報高官は語る。

今月になってアフガニスタンで逮捕された別のパキスタン人も、マンセーラで訓練されたと述べた。ムジャヒディンに合流しようとして逮捕された28歳のSher Aliは、訓練所の様子をカブール刑務所で実施されたインタビューで説明している。インタビューは8月14日に、単独で行なわれた。Aliは、アフガニスタンに戦士を送り込む、パキスタンの地下組織について説明する。北ワジリスタンのミランシャーでアフガン人に会い、このアフガン人の指示のもとでマンサーラの訓練所に行く。(中略)

アフガニスタン南部では、アフガン政府に最近投降したタリバン司令官Mullah Sayed Mirが、志願兵を訓練するプログラムがクエッタにもあると述べた。「パキスタンでタリバンが、家を借りて住んでいる。訓練も受けている」と、ザーブル州で実施されたインタビューに答えた。「その後、アフガニスタンに送られる」。

地元警察官を含むパキスタン人たちが、タリバンに協力しているという。「我々が必要とすれば、パキスタン人が我々に装備や金をくれる。タリバンのため、家を貸りてくれる」。彼を含めた20人の戦士が、国境までエスコートされたこともあった。

パキスタン人高官は、タリバンに協力していないと主張し、過激派の取り締まりを強化しているという。7月29日にムシャラフ大統領は、政府に援助された訓練所はパキスタンに存在しないと断言した。

今年になって過激派の一部が、カシミールの廃虚となった訓練所を使用し始めたために、政府がこれを阻止したという。「廃虚となった訓練所が使用されている、という情報が入った。今我々はそれを占拠している」とムシャラフが述べた。

米高官は、パキスタンの外国人戦闘員の取り締まりを高く評価する。同時にアフガン人やアメリカ人高官は、パキスタンはタリバンに対する取り締まりをしていないと言う。パキスタンはこれらのグループを故意に放置しており、アメリカが撤退したら再び使おうとしていると目論んでいる。

訓練所について何が真実かは、なかなか明らかにできない。外国人ジャーナリストは、部族地帯に入ることを禁じられている。パキスタン政府はクエッタやペシャワルに入ろうとする外国人ジャーナリストに、ビザを制限し始めた。安全のためだと説明する。

しかし外国人ジャーナリストは、マンセーラに行くことは許される。8月、この地域に日帰りしたところ、この地域に数年間訓練所があった痕跡はあったが、今日でも運営されている証拠はなかった。

地元の政治家たちは、過去15年間この地域に訓練所があったと誇らしげに主張する。しかし、カシミールで戦う若者たちを訓練していただけだという。政府がインドと和平交渉を開始した2004年に、訓練所は閉鎖された。

「訓練所はあった。しかし今はない」と、イスラーム協会の副会長Mohammed Yunus Khattackは語る。

ここ2ヵ月の間に、訓練所についての別の報道も浮上した。

7月に、パキスタン人雑誌記者が、マンセーラ地域に再開された訓練所を訪問した記事を報道した。『The Herald』によると、6月にマンセーラに13の訓練所が再開されたという。

その後パキスタンの野党リーダーのマウラナ・ファズルール・レーマンが、パキスタン軍は欧米を欺き、テロ訓練所について嘘をついていると非難。しかし翌日この発言を撤回している。

Mohiyuddinの村へ行きすがら、いくつかの建物に、ハラカット・ウル・ムジャヒディンのシールが貼られているのを目撃した。しかし住民は、どれも古いものだと主張する。

Mohiyuddinのマドラッサで長時間にわたってインタビューを実施したが、彼はこの地域に訓練所があることを否定して、アメリカやイスラエルの工作員が9.11をお膳立てしたと主張する。

Mohiyuddinは、地元では有名人だ。地元警察や政治家の汚職がはびこっていたが、彼がアフガニスタンから帰還すると、これがなくなったという。Mohiyuddinは自分を敬虔な教師で、地元の犯罪と戦っていると述べる。地元の政治家は自分の評判をねたみ、指名手配者の1人に仕立てていると語る。

ハラカットがいまだに活動しているかどうか尋ねると、活動はすでに停止したと主張した。「政府が組織を解体した。我々は生活するために苦戦している」。

hoonIn a Corner of Pakistan a Debate Rages: Are Terrorist Camps Still
Functioning? DAVID ROHDE and CARLOTTA GALL、MANSEHRA DISTRICT


■日本人「アフガニスタンで行方不明」[050827 BBC]

アフガニスタン南部で、パキスタンからアフガニスタンに入った日本人観光客が行方不明になり、捜索が行なわれている。

男女が8月8日にチャマンからアフガニスタンに入ったと、カブールの日本大使館員が述べた。外国人にとっては危険な、タリバンの根拠地にいるといわれる。

《死亡してはいない》

カブール大使館のサイトウセイジ高官は、2人は生きているはずだと述べた。「死亡していれば、遺体は見つかるはずだ」と、『AP』に述べた。「誘拐された可能性もない。何の要求も受けていないからだ」。「しかし居場所についての情報は何もない。現在捜査中だ」。

8月6日にパキスタンに到着した教師2人は、その後クエッタに向かった。

アフガニスタン政府報道官は、2人がアフガニスタンに入ったかどうかは、入国記録がないために確認できていないという。不法入国したのか、パキスタンの部族地帯で行方不明になっている可能性もある。

hoonJapanese 'missing in Afghanistan'


■爆弾で米兵1人死亡、4人負傷[050827 Reuters]

アフガニスタンで道路脇に仕掛けられた爆弾で、米兵1人が死亡、4人が負傷した。

「爆弾が車を直撃した」と、金曜日に発生したパクティア州の襲撃に関して、米軍報道官のCindy Mooreが言及した。

hoonU.S. soldier killed, four wounded in Afghan blast
KABUL


■ムシャラフ、時機を得る[050826 Asia Times]

パキスタンの地方議員選挙の、最初の3段階が終わった。結果はムシャラフの勝利だった。ムシャラフは今後も権力の座に就き、国家にかかっている外国の圧力に対処することになるだろうと、アナリストは見る。

地方選挙は、パキスタンの110の地域で実施された。9月29日の第2段階では、議員たちが地方責任者を選出する。彼らの持つ権力は地方自治体よりも大きく、国会や衆議院にも影響力を与える。

草の根レベルの支持を得たことで、ムシャラフは民主主義的に選出されたリーダーとしての、政治的未来を固めている。

今回の選挙は、人々に驚きを持って迎えられた。宗教連合であるMMAは、大きな打撃を受けた。しかし、潮時だろう。北西辺境州からバローチスタンまで、MMAは親ムシャラフ派に敗北した。地方選挙は政治政党とは離れて行なわれるが、勝利者の帰属は無関係とはいえない。

敗者はMMAだけではない。最大の打撃を受けたのは、ベナジール・ブットが率いるPPPPだ。スィンド州で議席を多数失った。パンジャーブ州では、親ムシャラフ派が多数を占めた。(中略)

「この新しい勢いで、マドラッサに対する強行策がとられるだろう。マドラッサはその収入源を明かすことや、登録することを拒否している。マドラッサ間で理事会を設けるという考えが、宗教組織の間で浮上している。しかしさまざまな理事会のもとでまとまっている現代的な学校のように、マドラッサ理事会はそれぞれの地域において、地方の教育委員会の監視下に置かれるべきだという意見がある。教育委員会はマドラッサの活動やシラバス、収入などを、監視することになる」と、ある幹部高官が述べた。

(中略)インドとの関係も変わるだろう。(後略)

hoonMusharraf gets his moment
Syed Saleem Shahzad、KARACHI


■アフガニスタンで抵抗勢力死亡[050825 BBC]

少なくとも16人の抵抗勢力が、アフガニスタン南部で実施されている複数の作戦で死亡した。

ザーブルでは、抵抗勢力が道端に爆発物を仕掛けようとしていこところを発見され、5人が殺害された。

米軍は火曜日と水曜日に、地上軍とともに戦闘機やヘリコプターを用いた。

《主な作戦》

これとは別にウルズガン州では、同盟軍との銃撃戦で戦闘員5人が死亡した。同盟軍は、ウルズガンとカンダハルとの間の山中で抵抗勢力たちと銃撃戦を交わしたあと、事後調査をしているという。

同盟軍はアフガニスタン南部で、「Vigilant Sentinel作戦」を開始した。(後略)

hoon'Militants die' in Afghan raids


■米軍とアフガン軍、タリバン11人を殺害[050824 AFP]

地元司令官を含めたタリバン抵抗勢力11人が、米軍とアフガン軍による作戦で殺害された。

水曜日にウルズガン州のChora地域で実施された作戦で、タリバン5人が死亡、2人が逮捕された。「数時間にわたる戦闘で、5人のタリバンを殺害した。死亡者のなかには有名な司令官、Mullah Painday Mohammedが含まれていた」と、ウルズガン州知事Jan Mohammedが述べた。

また火曜日には、ザーブル州のSahak村で、爆弾を製造していた抵抗勢力の家が包囲され、タリバン6人が殺害された。(後略)

hoonUS-Afghan raids kill 11 Taliban
KANDAHAR


■カーン、「北朝鮮に遠心分離機」[050824 BBC]

パキスタンの科学者カーン博士が、北朝鮮に遠心分離機とその設計図を提供したことを、ムシャラフが認めた。

パキスタンが、カーンが平壌に渡したテクノロジーが何であったか言明したのは、初めてのことである。

しかしムシャラフは共同通信に、カーンは北朝鮮に原子爆弾を作るための知識は与えていないと述べた。「そうだ。彼は遠心分離機を渡した。部品と完成品だ。その数は覚えていない」と、共同通信に述べた。

しかしムシャラフは、カーンはウラニウムをガスに変えたり、爆弾を作るための他の過程で必要なものに関しては、関わっていないという。「彼は爆弾作りについては知らないし、トリガー・メカニズムについても知らない。デリバリー・システムについても知れない」。「だからもし北朝鮮が爆弾を作ったとしても、カーンは武器クラスに使えるウラニウムを濃縮する部分にだけ、関わったことになる」。他のものは「北朝鮮が自分たちで開発したか、別のルートから入手したのだろう」。(後略)

garrKhan 'gave N Korea centrifuges'


■タナイのカブール帰国で、パキスタンが標的に[050824 News]

1989年のナジブラー大統領に対するクーデターの失敗後、パキスタンに亡命していたアフガニスタンの前国防相シャーナワーズ・タナニ氏のカブールへの帰国が、反パキスタンや反共産主義感情をかきたてている。

タナイは数日前にカブールに到着した。イスラマバードからトルハムに向かい、そこから国境を越え、支持者たちの歓迎を受けた。その後、車でカブールに向かった。

ナジブラーに対するクーデターが失敗に終わったあと、彼はパキスタンに亡命していた。ヘクマチアルがクーデターを支持し、タナニを援護するためにカブールへの攻撃を強化させることを約束した。しかし期待されていたアフガン軍が決起せず、ナジブラーが権力を確立した。

先週タナイが、15日間の予定でアフガニスタンを訪れたが、ムジャヒディンリーダーや戦士たちから大きな非難を受け、メディアでも取り上げられている。なぜ多数のアフガン人たちを殺害した前共産党将軍がカブールに戻ることを許されたのか、話題になっている。タナイ将軍は、ポスト・タリバン時代のアフガン政権に影響力を与えるために、パキスタンによって送り込まれたのではないかとの疑惑も浮上している。

カブールのダリ語新聞『Watandar』は、タナニの帰国を疑問視し、彼の過去の行ないを強く非難した。パキスタンのISIに協力し、イスラマバードではその客人として扱われていると訴えた。「タナイ氏のアフガニスタン訪問は、パキスタンの策略」だという。

タナイ将軍は現在、Da Soleh Ghwarzang Gowand、つまり「平和運動」の会長である。アフガニスタンの法務省に、政治政党として登録されている。支持者たちは、彼がアフガン人であるため帰国するのは当然だとする。政党として登録されているために、リーダーはアフガニスタンを訪問し、Da Soleh Ghwarzang Gowandの活動に参加する権利があると主張する。

これまでのところ、タナイに対する告訴は持ち上がっていない。彼の過去の行為に対して、今後誰かが告訴することは、十分考えられることである。

(中略)ここのところ、アフガン人共産主義者たちが海外から帰国しており、カルザイ政権に参加したり、他の政治運動を開始している。そのうちの1人Noorul Haq Uloomiは進歩的な政党のリーダーで、カンダハルからアフガン国会選挙区に立候補している。

ジハードのリーダー、サイヤーフ教授が数日前、アフガンムジャヒディンを批判しているアフガンメディアや政治家は、ソ連軍に協力するためにアフガン軍を利用し、ヘラートの無実な住民数千人を殺害し、悪名高いPule Charkhi刑務所の囚人を殺害した者たちのことを忘れてはならないと発言したが、これはタナニを暗にほのめかしてのことである。サイヤーフは、アフガンメディアが前ムジャヒディンを批点していることに、憤慨している。

アフガニスタンのメディアは、タナニがアフガニスタン人を虐殺し、国に大きな被害をもたらしたとして、非難している。Watandar紙は、「外国からの圧力により、パキスタンはアフガニスタンにいる原理主義者たちに影響力がなくなった。そこでタナイのような人間を通じて、政治に影響力を与えようとしている。この目的のために、タナニはアフガニスタンに送り込まれた」と報じた。

さらに、なぜタナニが共産主義者でありながら、ISIに協力したのか、その理由を問う。タナニはアフガニスタンの政治に参加する前に、国民に謝罪するべきだと主張している。

hoonPakistan under fire for Tanai's return to Kabul
Rahimullah Yusufzai、PESHAWAR


■アルカイダ、アフガニスタンにイラクの戦術を導入[050823 BBC]

アルカイダと関係のある外国人戦闘員−−イラクで戦闘を経験した−−が、アフガン人たちにイラク式の戦術を用いてアメリカ軍を攻撃するよう、持ちかけているという。

情報源によると、自爆テロや誘拐などを用いるという。

アラブ人などの外国人が、クナール州にいるアフガン人たちに賞金を出して米兵を殺害させようとしていると、2つの情報源が語った。兵士たちを集めるために、イラクの誘拐の様子を映したビデオを見せているという。

チヌークヘリコプターが撃墜されたクナールでは、米軍による大掛かりな作戦が続いている。しかし戦闘員たちの募集や訓練は、途絶えることなく続いているらしい。

《誘拐ビデオ》

情報源によると、クナール州のKorongal谷の民家で、アラブ人たちが戦闘員を集めるために、ビデオを見せているという。「イラクで人質が誘拐され、斬首されるのを見せられた」。「自爆を行なえば、家族にお金を支払うと言われた」。米兵を捕まえたり殺害したら、数千ドルを支払うとも言われたという。

別の情報源も、この発言を裏付けた。2人はクナール州におけるアルカイダの行動を知らせたかったために、『BBC』に語ったという。

クナール州知事はこれに関してコメントを拒否したが、外国人がパキスタンから流入していることは認めた。チェチェン人やパキスタン人とともに、アラブ人もいるという。

地元タリバン司令官Ahmad Shah、別名Ismailが、Korongal谷にアルカイダを呼び入れているという。7月には、あわやというところで米軍に捕まるところを逃走している。

最近、米軍がKorongal谷で作戦を実施した際、Ahmad Shahがいたかどうかは明らかではない。しかし彼の協力者やアルカイダ協力者たちが、標的になっていたようだ。

米軍は、少なくとも今回の作戦で40人の戦闘員を殺害したと述べた。しかし米軍報道官のJerry O'Haraは、これはおおよその数字で、正確な数や殺された人間の身元はわからないという。またどの程度、敵の活動を妨害できたかも明らかではない。

「なんらかの成功は納めた。敵の影響力にダメージを与えたかどうかは、時間がたてばわかる」とJerry O'Haraが述べた。ビデオに関しては知らないというが、戦闘員のリーダーたちは、戦士を集めるのに苦労しており、仲間に入れるために多大な資金をばらまいているという。「戦士への支払いは、40〜50%値上がった」。(後略)

hoonAl-Qaeda brings Iraq tactics to Afghans
Andrew North、Kabul


■タリバン、選挙会場を攻撃しないことを約束[050822 Radio Free Europe]

タリバン報道官のラティフ・ハキーミが、9月18日に予定されている国会選挙の会場は襲撃しないと述べた。

ハキーミが『Radio Free Afghanistan』に、「我々は選挙を妨害したいと言ったことはない。選挙を妨害することは重要なことではない。報道陣が、選挙の妨害を望んでいるという話を作り上げただけだ。我々の戦いを侮辱したいのだろう。以前も選挙会場を襲撃しなかったはずだ。今回もしない」。

(中略)アフガニスタン問題の専門家Kabir Rangbarは、「タリバンは、自分たちがいまだに脅威であることを印象づけたのだ。選挙を妨害も無視もできるということを印象づけたいのだ」と述べた。

hoonTaliban Promises Not To Attack Elections


■パキスタン、部族地帯で戦闘員10人逮捕[050822 Reuters]

パキスタン軍は月曜日に部族地帯でテロリスト10人を逮捕し、膨大な量の武器を押収した。

シャーワル谷のMera Din地域で7人、その他北ワジリスタンの各地で3人が逮捕された。マドラッサと思われる廃屋で、武器も押収された。なかには手榴弾や機関銃、奇襲隊員の制服のほかに、女性の服やかつらもあったという。(後略)

hoonPakistan says arrests 10 militants in tribal belt ISLAMABAD


■アフガニスタンの作戦で「戦闘員100人殺害」[050822 BBC]

ここ3週間で、アフガニスタン南部と東部における米軍の作戦で、戦闘員100人を殺害したと米軍が発表した。

クナール州で実施された“Operation Whalers”作戦では40人、ザーブル州では65人を殺害したという。

(中略)情報源によると、アルカイダとその支持者たちはまだこの地域で活動しており、戦闘員を募集するために、イラクの戦闘を納めたビデオを使用しているという。

しかし特派員によると、タリバン報道官のラティッフラー・ハキーミが、選挙会場は攻撃しないという声明を発表した。(後略)

hoonAfghan raids 'kill 100 militants'


■ミランシャーにロケット弾5発撃ち込まれる[050822 Daily Times]

日曜日に、何者かがミランシャーに駐屯しているパキスタン治安部隊にロケット弾5発を撃ち込んだ。そのうちの1つがバザールに、もう1発がパキスタン軍兵士が寝起きしている建物に命中した。負傷者はいない模様。

hoonFive rockets hit Miranshah
LADHA


■パキスタンの部族民2人、アフガニスタンで射殺[050822 News]

バグラム地域で、2人のパキスタン人部族民が射殺された。

家族の者によると、Muhammad Shahとその息子が、ガソリンをタンカーに積んでバグラム空軍基地に輸送中に、何者かによって射殺されたという。

部族民たちの間では、アフガン人たち、とくに軍閥たちに対する怒りが募っている。

garrTwo Pakistani tribesmen shot dead in Afghanistan
JAMRUD


■2001年以来、米兵死亡数最悪[050822 New York Times]

今年は米軍にとって、2001年以来、最悪の年になった。

日曜日に4人の兵士が殺害され、これで8月だけで、13人が死亡したことになる。今年になってすでに65人が死亡した。

(中略)戦士たちは選挙を妨害しようとしているが、あるアフガン将軍によると、アフガニスタンから米軍を追い出すために、タリバンやアルカイダに協力する者たちが集まってきている。

「戦士たちが国境を越えて入っていることは事実だ」と、Abdur Rahim Wardak将軍が最近のインタビューで語った。パキスタンとつながる「山道を使って、人々がこれまで以上に入ってきている」。ほとんどがアフガン人だが、パキスタン人もいる。タリバンは、新しい対空ミサイルを入手したと言っている。

ある治安部高官によると、アルカイダは今年になって、アフガニスタンに再び注目しているという。今まで以上の資金が、おそらくアラブから入ってきている。アルカイダ戦士の部隊がイラクからアフガニスタンに帰り、地元の戦士たちに「イラクで学んだ新たな戦術」を教え込んでいる。

選挙活動家や候補者だけでなく、新政府派の宗教者たちも殺害されている。(中略)アフガン国軍兵士は3月以来、40人も殺害されている。6月と7月だけで、警察官50人が死亡した。米軍兵士は2001年にアフガニスタンに侵攻して以来、181人が死亡した。100人以上が襲撃を受けて死亡した。(中略)

パキスタンや中央アジア出身の外国人戦士たち、さらに最近は、中東や北アフリカの戦闘員も合流している。「2〜3ヵ月で、数十人が逮捕された」と、Wardak将軍が述べた。

日曜日に死亡した兵士たちは、ザーブル州のダイチョパン地域に潜んでいる敵に対する作戦を実施していたところを、襲撃された。爆破された車両から仲間を救い出そうとした兵士たちも攻撃され、3人が負傷した。

大使館の車列に対する襲撃は、意外だった。カブールに近いからだ。この地域で大使館関係者が襲撃されたのは、初めてのことだ。「2人の大使館関係者が、爆発で軽症を負った。事件は現在捜査中」だという。

襲撃は、カブール西部のPaghmanの非舗装道路で発生した。このルートには武装戦士や盗賊が多いことで有名だが、これまで道路に爆弾が仕掛けられたことはない。防弾車両だったために被害は少なかったが、ボンネットが吹き飛ばされた。地元の戦闘員ではなく、タリバンの仕業だったようだ。

(中略)アフガン高官によると、最近の攻撃は選挙の妨害だけが目的ではないという。そしてパキスタンが非難されている。「おそらく安定したアフガニスタンは、自分たちにとって不都合なのだろう」と、治安部高官が述べた。

garrG.I. Death Toll in Afghanistan Worst Since '01
CARLOTTA GALL、KABUL


Sniffed Out By Trail Dog 0-1, 2003 - 2005.