【2006年1月9日〜1月15日】
●カンダハルで自爆犯がカナダ軍の車列を襲撃し、1人が死亡、3人が負傷した。地元の高官によると、通行人2人もこの攻撃で死亡したという。事件はにぎわったバスの停留所で起きた。
●(中略)タリバン報道官のQari Mohammad Yousufが、犯行声明を発表した。(後略)
Afghan bomber targets Nato troops●ビンラディンの腹心のザワヒリはバジョール地区の村に招かれていたが、金曜日にCIAの作戦で飛行機が3軒の家を攻撃して18人を殺害した時には、現場にはいなかった、と情報筋が述べた。
●ザワヒリが現場にいたということを示す証拠は何もないと、ある幹部高官が述べた。おそらく諜報情報が間違っていたのだろうという。
●Damadola村の丘のふもとに建つ家に対する攻撃で死亡したのは、ほとんど女性と子供だった。
●情報源によると、当日攻撃された3件の家のうちの1件の家に、ザワヒリが夕食に招かれていたという。ザワヒリのほかに、外国人を匿ったことで指名手配になっているMaulvi Faqir MohammadとMaulvi Liaqatも招かれていた。
●Maulvi Faqir Mohammadは、金曜日に殺害された市民の葬儀の際、激しい反米スピーチを行なっている。この2人の宗教者たちは夜12時半に村を出たところ、攻撃は明け方3時15分頃に実施された。
●情報源によると、ザワヒリはパジョール行政区をここ1年ほど訪れており、治安組織はここ数ヵ月間彼の動きを監視していた。
●ザワヒリがバジョールの村を訪れていたもうひとつの理由は、彼の家族に会うためだという。情報源によると、ザワヒリはモーマンド族の女性と結婚しており、この女性の子供たちと父親と一緒に、パジョール行政区とモーマンド行政区の間に住んでいる。しかしここのところザワヒリは、家族や親戚に会っていないらしい。
●諜報部高官たちが、攻撃の前後にザワヒリが現場にいたかどうか証拠となるものを探している最中、明らかに外国人と思われるいくつかの遺体が、攻撃の直後現場から運びされたという報告が入ってきたために、情報が混乱した。
●ある治安部高官によると、外国人戦闘員たちがバジョールを頻繁に訪れており、アルカイダのナンバー3と言われていたアル・リビも、バジョールに住んでいたと語っている。去年の4月にはウズベク人司令官が、Maulvi Faqir Mohammadの家で逮捕されたこともあった。
●情報源によるとMaulvi Liaqatが攻撃の直後、外国人と思われる7人の遺体を運び去ったという。
●捜査官たちはこの報告の真偽を確かめており、攻撃で殺害された外国人の客人たちの身元を特定しようとしている。さらに別の宗教指導者、Maulvi Atta Mohammadが、4人の遺体を運び去ったという報告もある。これらの人間はパンジャョブ人で、どこかに埋葬されたという。
●もしこれらが真実とすれば、金曜日の死亡者は29人で、そのうち市民は18人ということになる。
Zawahiri was not here●銃を持った男たちが、最近タリバンを否定してカルザイ政府を支持していた前タリバンリーダーを殺害した。これとは別に、イードを祝っていた人びとを狙って2つの爆弾事件があった。これらの一連の事件で10人が死亡、41人が負傷した。
●バイクに乗った2人の男が、前タリバン内務省副大臣だったMohammed Khaksarをカンダハルで射殺した。タリバン報道官のQari Mohammed Yousafが犯行声明を出した。「彼は裏切り者だった」という。
●金曜日に戦闘員たちがウルズガン州で、アフガン軍と米軍のパトロールを襲撃し、戦闘員6人が死亡した。
●これとは別に土曜日、戦闘員がパクティア州のアフガン軍チェックポストを襲撃し、兵士1人とタリバン戦闘員2人が死亡した。
●ヘルマンド州では米軍とアフガン軍の車列に対して、車による自爆事件があり、米兵1人が負傷した。
●コースト州では、2つの爆発があり、1人が死亡、40人が負傷した。
11 die in Afghan violence●パキスタンの北西部で、戦闘員たちが軍のチェックポストにロケット弾を撃ち込み、軍と戦闘員との間で銃撃戦となった。戦闘の結果、部族民1人が死亡し、子供3人が負傷した。
●先週以来、北ワジリスタンで少なくとも43人が死亡している。
●金曜日に、北ワジリスタンのSarbandkiのチェックポストにロケット弾が数発撃ち込まれた。兵士たちが応戦し、数時間にわたって戦闘が続いた。(中略)
●Sarbandkiの人間1000人以上が、ここのところ続いている死亡事件に抗議して近くの村に集まり、ミランシャーとバヌーをつなぐ幹線道路を封鎖した。この地域では緊張が固まっている(後略)
●ベテランFBI工作員Danny Colemanは、ザワヒリが死亡したと聞いても、それほど興奮しない。(中略)「3年前、ある人がザワヒリの頭蓋骨だというものをくれた。額には祈りのためについた痣もあった。ザワヒリはこの痣が額についているんだ」。
●当局や軍関係者によると、エジプト政府はアメリカに、現在服役中のザワヒリの兄弟のDNAを提供しているという。したがってアメリカは彼の身元を科学的に証明する手段を持っている。鑑定の結果、頭蓋骨は、「掘り起こされた惨めなやつ」にすぎなかった。(後略)
How Would the U.S. Know if it Killed a Qaeda Chief?●ザワヒリがパキスタンの部族地帯でアメリカのミサイルによって狙われたが、アメリカの諜報部関係者は彼が死亡したかどうか、明言していない。
●極秘情報にもとづいて、CIAはアフガニスタンとの国境付近にある建物を、ミサイル搭載の無人偵察機で攻撃をすることを命じた。情報源によると、12人以上の人間が死亡したという。死亡者の身元を確認するには至っていないが、ザワヒリが中にいた可能性があると、米軍高官は語っている。
●「標的が現場にいたという正確な情報がなければ、このようなことが起こるはずはない」と、米軍の情報源が語った。しかしザワヒリは攻撃される前に、現場の建物から逃走した可能性があるという。情報源によると、米軍はここ2週間ザワヒリを追跡していたらしい。遺体のDNA関係が終われば、さらに多くのことがわかるだろうという。
●「パキスタンが関与していなければ、このようなことは起きなかった」と、情報源は述べ、この件に関してパキスタンが「深く関与していた」と付け加えた。攻撃はCIA、パキスタン、パキスタン人当局関係者の協力で計画されたという。
●CIAは、この件に関してコメントすることを避けている。米中央アジア指令の報道官は昨晩、これは中央指令の作戦ではないと述べた。また軍関係者の間で、このような「作戦報告」はないと付け加えた。ペンタゴン関係者は、「空爆」についてコメントできないと述べた。国防省高官は、「パキスタンの村の爆発に関して、同盟軍機が関与していない」と発表した。
●パキスタンでは、諜報組織関係者がこの攻撃についていくつかの情報を提供している。1人は「噂」として、また別の1人は「無人偵察機が攻撃したことは疑いがない。アメリカの諜報組織が何らかの諜報情報にもとづいて行動していたようだ。これらの諜報情報は、たびたび誤ったものである」と語った。
●国境地帯の住民たちは、犠牲者たちはアフガン人たちで、女性9人と子供6人が含まれていたという。「米軍の攻撃で死亡した者全員の身元が確認された。これらの情報を政府に提出した」と、バジョール出身の政治家Haroon Rashidが語った。
●『ABC』ニュースは、パキスタン軍関係者の情報として、死亡者のうち5人はアルカイダの関係者で、遺体は法医学上の検査を受けるという。(後略)
U.S. Airstrike Targets Al Qaeda's Zawahiri●FBIは、パキスタンで起きたCIAの攻撃で死亡した犠牲者のDNAを、鑑定しようとしている。
●少なくとも17人がDamadolaの空爆で死亡した。(中略)
●犠牲者のDNA鑑定がアメリカで行なわれる予定だと、当局の関係者が語った。パキスタン人高官の話として、犠牲者のうち少なくとも11人が過激派だったと報道されている。しかしDamadolaの住民はこれを否定している。(後略)
FBI Likely to Test DNA of Pakistan Victims●空爆で18人が殺害された事件に抗議してアメリカ資本の援助団体に放火した部族民たちに、パキスタンの警察が催涙弾を発射した。
●5000人ほどが、バジョール部族地帯のKharにあるスタジアムに集まった。何人かが、アメリカの援助団体が資本を出しているNGO、Associated DevelopmentConstructionの事務所に放火した。
●群衆はセメントを盗み出し、鉄材20トン分が放火で被害を受けた。警察官数百人がKharに送り込まれたという。
●その後群衆が音楽やビデオカセット店めがけて移動し始めたために、警察が催涙弾を発射した。
●(中略)群衆は「アメリカ人の友人は裏切り者」。「侵略者に対してジハードを行なう」と叫んで抗議した。(後略)
Protesters tear-gassed after airstrike deaths in Pakistan●アルカイダのナンバー2は爆撃のあった現場にはいなかったと、パキスタン人高官2人が土曜日に述べた。
●(中略)パキスタン人高官2人が『AP』に語ったところによると、CIAは誤った情報をもとに行動し、ザワヒリは攻撃があった当時Damadola村にはいなかったと述べた。
●「彼らの情報は間違っていた。我々の調査によると、CIAは間違った情報をもとに行動したとの結論に至った」と、諜報組織の幹部高官が語った。政府高官もこの発言を確認し、「彼はそこにはいなかった」と述べた。パキスタン政府は土曜日午後遅くに、正式な発表を行なう予定である。
●(中略)Damadolaの住民たちは、ザワヒリを始めアルカイダやタリバンを匿ったことはないと述べ、死亡したのはすべて地元の人間だったと主張した。土曜日に部族民8000人以上が空爆に対して平和的に抗議し、「公然のテロリズム」と非難した。(後略)
al-Qaida Leader Not at Site of Airstrike●アフガニスタンとの国境近くの村に対する空爆は、ビンラディンの腹心を狙ったものだったと、パキスタンの高官が土曜日に述べた。ザワヒリが死亡した17人の中に含まれているかどうか、現在調査中だという。
●アメリカの諜報部高官の話として、CIAの無人偵察機がバジョール部族地帯をミサイルで攻撃したという。
●Damadola村の現場を訪れた『AP』のレポーターによると、100メートル間隔で3件の家が破壊されていた。タリバンやアルカイダとの関係を否定している村人たちは、女性や子供を含む少なくとも30人が死亡したと語っている。
●イスラマバードやワシントンは、これらの報道を確認する声明を発表していないが、あるパキスタン幹部高官は、攻撃された家のなかに「アルカイダの人間がいた可能性は50%」で、それがザワヒリだったという噂を聞いたと語った。土曜日の午後までには、さらに詳しいことがわかるだろうという。
●『ABC』テレビは、パキスタン軍の情報源として、アルカイダ幹部5人が死亡したと述べた。アメリカとパキスタン高官は『NBC』ニュースに、ミサイル10発が村に撃ち込まれたと語っている。
●パキスタンの諜報組織高官が『AP』に語ったところによると、遺体は攻撃直後にDamadolaから「すぐに運び去られ」、DNA鑑定が行なわれていると語ったが、誰が行なっているかについては触れなかった。
●諜報部高官によると、CIAがパキスタンの工作員にザワヒリを狙ったと報告したが、当時彼が村にいたかどうかは調べなければならないという。ただ攻撃の数時間前に、Shah Zamanという名の男の家に客人があったと付け加えた。
●家を破壊されたZamanは、自分は労働者で戦闘員とは関係がないと語った。自分は負傷しただけだが、子供3人が殺害された。
●Damadolaを訪れた地元の議員によると、攻撃の直後に現場を訪れたが外国人はおらず、身元を確認できないほど焼けただれた遺体もなかったという。
●Sahibzada Haroon ur Rashidによると、犠牲者は宝石商の家族だった。「ここに数世紀住んでいた人たちだ。100%地元の人間だ」。
●ムシャラフの報道官は、村での爆発は現在調査中だと述べた。「肯定も否定もする立場にはいない」と、ショーカット・スルタン中将が『AP』に述べた。「メディアの報道は知っているが、そのような情報はない。まだ調査中だ」。
●ワシントンでは、ペンタゴン、国務省、国家安全保障省、諜報組織根幹が、それぞれザワヒリについての情報はないと述べた。
●現場の医者が『AP』に語った話によると、Damadolaの攻撃で17人が死亡したという。しかし、攻撃された家の17歳の少年Sami Ullahは、親戚24人を失ったと語った。「家族全部が殺害された。誰を恨んだらいいかわからない」。
●Zamanは、朝の2時40分頃に爆発音が8回聞こえたという。ここ3〜4日間、飛行機が村の上空を飛んでいるのを見たという。「外に出ると、飛行機が爆弾を落としていた」と、息子2人と娘を亡くしたZamanが語った。(後略)
U.S. Airstrike Targeted al-Qaida Hideout【密偵犬のつぶやき】村人が語るように、無人偵察機が何度も飛んできているなかで、ザワヒリのような人間がぬくぬくと客人となって民家に滞在しているだろうか……。
●金曜日の早朝、バジョール行政区で米軍機が3軒の家を空爆し、18人が死亡、数人が負傷した。
●目撃者によると、4〜5機がDamdolaを空爆し、Bacha Khan、Bashir、Gul Zamanの家を破壊した。Bashirは負傷し、現在病院で治療を受けている。
●地元の人間によると、子供8人と女性4人が死亡者のなかに含まれているという。Bajaurの国会議員Haroon Rashidによると、米軍機が午前3時頃からDamdola村を狙い始めたという。村全体が飛行機の爆音と爆発の音で目が覚めた。「Damdolaは私が住む村の隣だが、ものすごい音で、耳が聞こえなくなったほどだった」と語った。無人偵察機が現場を数回訪れ、村の上空で閃光を発射したあと、米軍機が爆撃したという。
●(中略)行政府は現在黙秘しているが、高官数人によると、3家族に属する18人が死亡したという。(中略)
●目撃者によると、全部で8発のミサイルが発射され、家は完全に破壊された。飛行機は、Ghakhi峠上空をアフガニスタン側に戻ったという。
●破壊された家の所有者のうち2人は、バジョール行政区のInayat Kalleyで宝石店を営んでいる。3軒目の家の家長は現在ハッジに出かけていて、不在だった。
●Haroon Rashidは、死亡者の中には外国人がいたという報道を否定し、爆発音直後に現場に到着したが、負傷あるいは死亡した外国人はいなかったと述べた。住民たちが死亡者や負傷者を瓦礫の中から探し出したが、外国人は1人もいなかったという。
●死者たちは、Maulana Faqir Muhammadによって共同墓地に埋葬された。数ヵ月前、マルダンで逮捕されたリビア国籍のファラージ・アル・リビを匿ったとして、Maulana Faqir Muhammadの家は当局によって火を放たれ取り壊されている。(後略)
18 die as missiles hit Bajaur village●報告によると、米軍によるパキスタン西部の村の空爆は、アルカイダの副リーダーを狙ったものだったという。ただし、ザワヒリが攻撃で死亡したかどうかは不明である。
●死亡したといわれる18人のうち5人はアルカイダ幹部だったと、アメリカの『ABC』テレビがパキスタン軍高官の話として報道した。
●ペンタゴンはこの地域を攻撃したことを否定しているが、これに先立ち地元の高官が、米軍機がミサイル5発を撃ったと語っている。報告によると、アフガニスタンとの国境地帯にあるパキスタンの村で、少なくとも14人が死亡したと見られる。
●地元の住民は、アフガニスタンからミサイルが攻撃してきたと主張しているが、政府高官はこれを否定した。先週末には近くのワジリスタンがアフガニスタン側から攻撃され、8人が死亡している。
●(中略)米軍によると、今回攻撃があった地域で米軍は活動していないという。しかしアメリカのテレビ局『NBC』はパキスタンからの情報として、今回の攻撃はCIAの無人偵察機によるもので、少なくともミサイル10発が発射されたと報道している。
●攻撃はバジョール部族地帯のDamadola村で起きた。
●Damadolaに到着したレポーターによると、数百メートル間隔にある3件の家が破壊された。
●Shah Zamanは、息子2人と娘を失ったという。「外に出ると飛行機が見えた。近くの山に妻と一緒に逃げた。走っていると、さらに3回爆発音が聞こえた。私の家が攻撃されるのが見えた」と語った。「誰が、どうして私の家を攻撃したのかわからない。攻撃される必要がなかったのに。何もしていない人間なのに」。
●パキスタン報道官のショーカット・スルタン中将は、誰が攻撃したのかは今のところわからないと語った。
●アフガニスタン側のクナール州では、Noor Mohammed副州知事が、アフガニスタンからの攻撃ではなかったと語った。「クナールにおける治安部隊の作戦はすべて把握しているが、今回の攻撃については聞いていない。アフガニスタンからロケット弾が発射されたとは思えない」。(後略)
Pakistan raid 'targets al-Qaeda'●米軍機がアフガニスタンからパキスタンのバジョール行政区の居住地に越境し、住民18人を殺害、6人を負傷させたとパキスタンの政府高官と目撃者が述べた。
●村人と治安部高官によると、午前3時15分頃に米軍機4機がクナール州からパキスタン側に越境した。米軍機は、Damadola地区のBerkandiにある住居を攻撃したという。
●(中略)目撃者によると、死亡した14人は1家族の人間だという。この地域の出身の国会議員Sahibzada Haroon Rashidによると、攻撃の数時間前に、無人偵察機がこの地域を飛行しているのを目撃したという。
●「偵察機はここ3〜4日間この地域の上空を飛んでいた。何か恐ろしいことが起こるような予感がしていた」と、電話で述べた。
●「偵察機の音で目が覚めた。そしてジェット機が現場を狙っているのが見えた。1機が現場の上を旋回して、輝くような炎を落とした。他の飛行機がミサイルで攻撃した。大きな爆発音がした」。航空機は3軒の家を狙ったという。近くの町の宝石商たちの家だった。
●「家は焼け崩れた。何も残っていない」と、現場を訪れたRashidが語った。「ミサイルの破片があちこちに散らばっている。爆発の衝撃は巨大で、直径100メートルの大きな穴があいた」。アフガニスタンの米軍報道官とペンタゴンは、爆発音があった時間に米軍機がこの地域で活動していたという情報はない、と述べた。
●この地域を無人偵察機が飛んでいたかについて、ペンタゴンの広報部は「我々が関知しないことだ」という。無人偵察機はCIAの管轄で、米軍は関与していない。
●死亡者のなかには、女性6人と子供10人がいたと村人が述べた。
●(中略)バジョール行政区と隣接するクナール州知事のAssadullah Wafaは、国境地帯でアフガン軍や米軍、警察が関係している作戦はないと語った。(中略)「バジョールの人間といさかいはない。しかしタリバンやアルカイダがパキスタンにいることは、誰もが知っている」。
●遺体はひどく損傷しているために、身元を確認できないという。全員共同墓地に埋葬された。
●Damadolaの住民や政府関係者は、3件の家が攻撃された際、外国人戦闘員が滞在あるいは死亡したという情報はないと語った。「外国人戦闘員はこの地域にはいない」と、Rashidが語った。「なぜ無実な人間、女性や子供を殺害するのだろうか」?
Pakistan Says U.S. Planes Crossed Border and Killed 18●アフガニスタンと接するパキスタンの部族地帯で、空爆により14人が死亡した。
●パジョール部族地帯のMamoon町の住民によると、Gul Zamanと呼ばれる部族民の家が標的にされた。「飛行機かヘリコプターが家に爆弾を落とし、14人が死亡した。ミサイル攻撃だったかもしれない」と、住民が述べた。
●パキスタン軍によると、地元の人間の報告で14人が死亡したというが、死亡者数はまだ確認されていないという。
Fourteen killed in Pakistan tribal blast●金曜日にアフガニスタンから飛来した航空機がミサイルをパキスタンの部族地帯に発射し、村人が少なくとも18人死亡した。
●先週末ワジリスタンではアフガニスタン側から攻撃されて8人が死亡し、パキスタンはアフガニスタンにいる米軍に抗議をしたばかりだった。
●クナール州の向かいにあるバジョール部族地帯の住民によると、午前3時頃に身元不明の航空機が飛来してDamadolaを攻撃したという。
●「我々の情報によると、18人が死亡した」と、村から2キロ離れた場所に住むShah Jehanが述べた。
●軍報道官のショーカット・スルタン中将は爆発の原因については知らないと述べ、「人びとは爆発音を聞き、多数の犠牲者が出たようだ。11〜14人が死亡したと聞いている」という。
●パキスタンの諜報部高官によると、アフガニスタンから航空機2機が飛来し、2〜3発のミサイルを発射した。「犠牲者は増えるかもしれない。人びとは憤慨している。周辺は封鎖されているために、死亡者や負傷者の数がわからない」。
●諜報部高官によると、DamadolaはTehrik-e-Nifaz-e-Shariat-e-Mohammadi(ムハンマドのシャリア法施行運動)の根拠地だという。この親タリバン組織は、2002年に活動を禁止されている。高官によると、組織のメンバーがアフガニスタンで米軍を襲撃している可能性があり、報復としてミサイル攻撃を受けたのかもしれないと述べた。
●米軍報道官のJerry O'Hara中佐によると、米軍がこの地域で活動している報告はないという。
●Damadolaはアフガン国境に近い。すぐ近くのワジリスタンでは、アルカイダと治安部隊の間で頻繁に衝突が起きている。しかしこれまではバジョール地区では、戦闘は報告されていない。
Up to 18 said dead as missiles hit Pakistan border●ムシャラフはこれまで、ワシントンにとって都合良く動いてきた。しかしタリバンは敗北するどころか、アルカイダもいまだに存在。そんな状況において、アメリカはイスラマバードへの見方を変えてきた。ムシャラフは解決策ではなく、問題の種になりつつある。
●何もかもうまくいっていないということのひとつの証拠に、カルザイがオマール師との和平を呼びかけたことがある。ワシントンの権力の座に近い情報源によると、最強の力を持っていた9.11直後のパキスタン軍は歓迎されず、軍が弱体化することが望まれているという。
●とくに11月以後、さまざまなことを起こっており、パキスタン陸軍のリーダーシップは警鐘を鳴らしている。
●資源豊かなバローチスタン州の抵抗的な部族民たちは、イスラマバードの中央政府と長い間対立してきた。バローチ族はこれまで、アフガニスタンのカンダハルや密輸ルートから武器を調達してきた。
●パキスタン軍はバローチスタンで数々の作戦を行ない、現在もこれが続いている。バローチ族の間だけでなくパキスタン人社会全体の間でも、軍の関与は非常に評判が悪い。
●しかし最近のバローチスタンの動き、そしてイスラマバードが非常に心配していることは、バローチ族の抵抗勢力リーダーNawab Khair Bux Muriの2人の息子である。抵抗運動に対して、巨大な資金源ネットワークを組織しているのだ。
●「パローチの抵抗運動に対して、カタールから巨額の資金が入っている。これは似つかわしくない場所だ。Nawab Khair Bux Muriの息子の1人のGazn Muriは、カタールとアラブ首長国連邦の間を行き来して、抵抗運動に資金を送金。そしてもう1人の兄弟Balaach Murが指揮している」と、あるパキスタン人諜報組織の人間が語る。
●「しかし問題は金の送金ではない。どこからこのような巨額の金が入ってくるかだ。答えは3人目の兄弟、Harbayar Muriにある」。
●情報源は詳しくは語らなかったが、Harbayar Muriがいかにしてイギリスで資金を調達しているかが問題だという。イギリスには、かなりの数のバローチ族がいる。カタール〜アラブ首長国連邦〜ロンドンにネットワークを張る欧米の諜報組織が動いていることは間違いない。
●アメリカもこの地域におけるパキスタンの問題に、政治的な動きを見せている。
●ある情報源によると、去年の12月の終わりに、CIAに近いある人間がインドに出かけ、パキスタン陸軍に打撃を与え、さらにパキスタンの民主主義政党を援助するワシントンの計画を、ニューデリーに明らかにしたという。
●その直後、インドはパキスタンに対して外交的に冷たくなり、バローチスタンに対するパキスタンの軍事行動を批判したりした。イスラマバードはすぐに反応し、デリーはバローチスタン問題に口を出す必要はないと非難。
●問題の人間は今度はイスラマバードを訪れ、政治家と話し合い、アメリカに帰る途中にドバイとアラブ首長国連邦に寄り、ブット前首相とも会っている。
●その直後、ブットが支持する民主主義回復運動が開始されたのだ。
●アメリカは、まだCorps Commander Manglaのだった時代にムシャラフと接触し、ムシャラフはパキスタン人の仲介者を通してアメリカ人と会っている。ムシャラフからの特別な申し出はなかったが、当時これは「異例で意味深」な動きと見られていた。
●アメリカはムシャラフを野心家で、ただ権力を欲している男と見ていた。さらに、二重人格という印象も受けたようだ。
●アメリカ高官は、ムシャラフはパキスタン陸軍のなかに自分の支持者を育てるために、カシミール問題を擁護し、解放運動を強く支持したと見ている。
●去年の地震でこの地域にはジハード組織がはびこっていることが明らかになると、アメリカはパキスタン軍はジハード組織に対する援助を決してやめないことを確信した。(中略)
●ある情報源によると、ワシントンはムシャラフに代わる新たな陸軍長官を置くことが最良の策であることを決定したようだ。同時にリベラルな民主主義政党を擁護する。
●そして、ムシャラフにとって最も理想的なのは、陸軍長官の座を退き、文民のリーダーになることだ。
US turns against Musharraf●火曜日に戦闘員がロケット弾で兵士7人を殺害したために応戦し、戦闘員14人が殺害された。
●政府は、部族民たちに容疑者引き渡しのために1月15日まで設けていた停戦を無効にした。土曜日に長老たちによるジルガで容疑者を引き渡すことを約束していたにもかかわらず、戦闘員たちが治安部隊を2度も攻撃したからだという。
●火曜日には準軍隊兵士5人と正規軍兵士2人が、戦闘員のロケット弾攻撃を受けて死亡した。治安部隊は4時間にわたり応戦し、地元タリバン司令官Bilalをはじめ、戦闘員14人を殺害した。死亡者の中には外国人もいたという。
●Utmanzai族の長老と行政側でジルガを開催し、戦闘員が政府関係の施設を攻撃しないように、地域一帯を警備することにしていた。また16日にもう一度ジルガを行ない、状況を話し合う予定である。(後略)
7 troops, 14 militants killed in Waziristan●火曜日の早朝に北ワジリスタンで国境警察隊のチェックポストが襲撃され、兵士14人と戦闘員14人が死亡した。
●政府高官によると、ミランシャーから3キロ地点にあるSarbankiのチェックポストがロケット弾で襲撃された。パキスタン陸軍兵士2人と、準軍隊兵士5人が死亡。軍は重兵器を用いて応戦した。
●テレビの報道によると、銃撃戦でBilalと呼ばれる地元司令官を含む戦闘員14人が死亡した。「地元の人間や外国人だ。国籍や身元を確かめている」と陸軍高官が述べた。
●流れ弾で、Sarbanki村の女性2人も負傷した。
●ミランシャーの住民によると、ロケット弾の音で目覚め、軍が攻撃を開始したので、一晩中眠れなかったという。国境警察隊のチェックポストのテントはSarbanki村を見下ろす丘に設置され、傍らには大英帝国時代に建設された崩れた建物と塹壕がある。
●戦闘員たちはこのポストから監視されていたために、襲撃したようだ。ミール・アリの近くのEisokhelのチェックポストが、土曜日に襲撃されたばかりである。(後略)
21 killed in N Waziristan firefight●アフガニスタンとの国境で、パキスタンの治安部隊とイスラーム過激派戦士との間でロケット弾やライフルを用いた戦闘が発生し、火曜日に21人が死亡した。この地域では土曜日以来、4回戦闘があり、合計42人が死亡している。
●北ワジリスタンのSarbandki村の山頂にある軍のチェックポストが、戦闘員たちのロケット弾で攻撃された。軍はすぐに応戦し、戦闘が4時間続いたという。地元司令官を含む戦闘員14人と政府の兵士7人が殺害された。(後略)
Pakistan Death Toll Surpasses 40 This Week●オマール師は月曜日に、前日の「接触してほしい」というカルザイ大統領の申し出を拒否して、近々攻撃を行なうと警告した。(中略)
●カルザイはオマール師に対して態度を軟化させたが、オマール師から『AP』にファクスされた声明は、話し合いの可能性を全く否定している。
●声明はイラクとアフガニスタンを比較し、「アフガニスタンも同じ運命をたどる。新年とともに、アフガンの組織やムジャヒディンは攻撃を強化する。テクニックも向上した」と書かれていた。
●タリバン報道官のMohammed Hanifは、声明は本物だと述べた。パキスタンにいる『AP』のレポーターに、抵抗勢力は「カルザイの申し出を拒否する」と電話で語った。「カルザイはアメリカの口にすぎない。そのような申し出は意味はなく、我々の気勢をくじこうとしているにすぎない」。「外国の占領軍がアフガニスタンにいる限り」、タリバンはアフガン政府とは話し合うことはないという、
●(中略)月曜日にタリバンはカンダハルにある学校2校を攻撃し、教科書や椅子、テーブルなどを燃やした。学校の警備員たちは縛られ、教室に閉じ込められたが、怪我はなかった。(後略)
Taliban Leader Purports to Warn of Attacks●パキスタンの外務省によると、部族地帯の村で8人が殺害された件に関して、アフガニスタンに駐留している米軍に抗議したという。
●外務省報道官のTasnim Aslamによると、土曜日の早朝、米軍が国境から発砲し、北ワジリスタンのSaidgi村の住民を殺害した。地元の長老たちが主張するように、米軍ヘリコプターがパキスタン側に着陸したかどうかは、現在捜査中だという。
●「アフガニスタンの治安に責任がある同盟軍に抗議した」と、Aslamが記者会見で述べた。「アメリカ人たちは我々の領土内に入ってはいない。しかし国境の向こう側から発砲された」。「アメリカ人たちは、軍が攻撃に関与したことを否定しているが、実際に何が起きたかは捜査中だ」。
●カブールの米軍報道官のMike Codyは事件を調査すると語った。土曜日には、米軍がパキスタンの村を攻撃したという報告は受けていない、と述べていた。(後略)
Pakistan Protests to U.S. Over Incident●抵抗勢力がロケット弾を発射し、チェックポストのパキスタンの準軍隊兵士3人が負傷した。
●北ワジタスタンのミランシャー近くの検問所近くにいた軍がすぐに応戦し、銃撃戦が3時間にわたって続いた。抵抗勢力側に負傷者がいたかどうかは不明である。
●いっぼう軍は、金曜日にミール・アリでパキスタン軍兵士8人を射殺した容疑者たちの引き渡しの期限として、部族民に1週間の猶予を与えた。
Three Pakistani soldiers injured by rockets●軍とUtmanzaiのジルガが、停戦を1月15日まで延期して、容疑者の捜索を行なうという。
●停戦の延期に対する合意は、日曜日にミランシャーの国境警察隊本部で開催された。治安部隊の司令官であるAkram Sahi中将と、ワジール族とダワール族の長老や宗教指導者との間の話し合いで延期が決まった。
●土曜日にミール・アリで部族民と治安部隊員との間に衝突があり、治安部隊員8人が死亡、約12人が行方不明になっている。
●ジルガは、治安部隊が家宅捜索をすることを許可した。また事件現場のIsokhel村の住民10人が、保証人として政府側に引き渡された。(後略)
N Waziristan ceasefire extended till 15th